JP3577566B2 - 半導体力学量センサの製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板の半導体層に溝を形成することにより可動電極及び当該可動電極と対向する固定電極とを形成してなる半導体力学量センサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、静電容量型の半導体加速度センサにあっては、加速度の作用に応じた梁構造体の変位を、その梁構造体と一体に設けられた可動電極と基板上に設けられた固定電極との間の静電容量の変化として取り出す構成となっている。このような半導体加速度センサを製造する場合、従来より、特開平6−349806号公報などに見られるように、第1半導体層上に絶縁層を介して第2半導体層を積層したSOI構造の半導体基板を用意し、その第1半導体層を上記梁構造体や固定電極などの形状に応じた所定形状にパターニングすると共に、上記絶縁層を犠牲層エッチングするなどの工程を行って、最終的に半導体基板上に可動電極を備えた梁構造体及び固定電極を形成するという方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような製造方法では、エッチング液を使用する犠牲層エッチング工程が不可欠であるため、その犠牲層エッチング工程時において、エッチング液の表面張力により可動電極がこれに対向した固定電極に張り付くといういわゆるスティッキング現象が発生することが多々ある。また、たとえエッチング工程でスティッキングが発生しなかったとしても、その後のダイシング・ダイボンディング等の組み付け工程または使用時において静電気力等によりスティッキングが発生することがある。
【0004】
このような現象が発生した場合には、可動電極及び固定電極間での容量変化の検出が不可能になるという致命的な不良となるものであり、従って、従来構成の製造方法では歩留まりの悪化が避けられないという問題点があった。
このようなスティッキングを防止する方法として、例えば、テクニカルダイジェスト・オブ・ザ・15thセンサシンポジウム1997の205頁〜208頁において報告されているように、ウェットエッチングとNHの昇華を用いたリリース(梁構造体のリリース)工程の後、プラズマ重合装置へ導入し、スティッキング防止のためのフッ素系の薄膜をセンサ表面に堆積するという手法が報告されている。
【0005】
しかしながら、こうした手法では、ウェットエッチング工程を行うことから、その段階でスティッキング不良が発生する可能性が残ること、またリリース工程とフッ素系薄膜を堆積する工程を別々に行うことから工程が複雑になるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造途中の段階または使用時において、可動電極及び固定電極が互いに張り付くという現象を確実に防止できると共に、製造途中において上記可動電極及び固定電極のための材料が破損する事態を効果的に防止でき、以て歩留まりの向上を実現可能とした半導体力学量センサの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載したような製造方法を採用できる。この製造方法によれば、第1半導体層(14a)上に絶縁層(14c)を介して積層された第2半導体層(14b)に対し、トレンチ形成工程において、可動電極(10a、10b)及び固定電極(4b、5b)を画定するためのトレンチ(16)が該絶縁層に達するように形成される。
【0007】
次いで、第1のエッチング工程において、該第1半導体層における該可動電極及び該固定電極の形成領域に対応した部分が、該絶縁層と反対側の面からウエットエッチングされると共に、そのエッチング領域の第1半導体層の膜厚があらかじめ設定した膜厚となった時点でエッチング停止される。そして、その後に行われる第2のエッチング工程において、上記のように残存された設定膜厚の第1半導体層が、気相雰囲気でのエッチングにより除去されて該絶縁層の裏面が露出されるようになる。
【0008】
このように、第1のエッチング工程では、絶縁層との間に第1半導体層が所定膜厚で残存されるようになるから、当該第1のエッチング工程におけるエッチング液の圧力が、絶縁層及び上記残存された第1半導体層の双方により受け止められるようになって、当該絶縁層ひいては第2半導体層が破壊される可能性が低くなる。しかも、絶縁層を露出させるための第2のエッチング工程は気相雰囲気で行われる構成であるから、その工程の実行時においても、絶縁層ひいては第2半導体層が破壊される可能性が低くなる。このため、総じて製造時における歩留まりの悪化を防止できるようになる。
【0009】
また、上記第2のエッチング工程の実行後には、電極形成エッチング工程において上記絶縁層が気相雰囲気でのエッチングにより除去されることにより、上記トレンチと連続した状態の開口部が形成されて上記可動電極及び固定電極が形成されるようになる。この場合、可動電極を形成するための工程である電極形成工程は、気相雰囲気でのエッチングにより行われるものであるから、可動電極を形成する工程でウェットエッチングを行う従来構成の場合のように、エッチング液による表面張力に起因して可動電極が固定電極に張り付くというスティッキングが発生することがなくなる。
【0010】
また、薄膜形成工程において、可動電極及び固定電極の表面に疎水性の薄膜(17)を形成することにより、この工程後のダイシング・ダイボンディング等の組み付け工程において、静電気力等によるスティッキングが発生することがなくなる。これは、可動電極及び固定電極の表面に形成された上記薄膜が疎水性であり、該薄膜が無い場合の可動電極及び固定電極の表面に比べて表面エネルギーを小さいものとできるから、可動電極及び固定電極の表面の薄膜同士が接触したとしても離れやすく、張り付いたままの状態になりにくいためである。
【0011】
また、この疎水性の薄膜はセンサ動作時にも残存することから、センサ動作時における張り付きを防止することができる。よって、当該疎水性の薄膜の効果として、結果的に、製造時における歩留まりの向上を実現できるとともに、使用時における張り付きを防止してセンサの信頼性を向上させることができる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載した製造方法を採用することもできる。
【0012】
この製造方法によれば、第1半導体層(14a)上に絶縁層(14c)を介して積層された第2半導体層(14b)に対し、トレンチ形成工程において、可動電極(10a、10b)及び固定電極(4b、5b)を画定するためのトレンチ(16)が該絶縁層に達するように形成される。次いで、エッチング工程において、該第1半導体層における該可動電極及び該固定電極の形成領域に対応した部分が、該絶縁層と反対側の面から異方性ドライエッチングされて、その絶縁層の裏面側が露出されるようになる。
【0013】
このように、絶縁層を露出させるためのエッチング工程が気相雰囲気で行われる構成であるから、ウェットエッチングを行う場合のように、絶縁層ひいては第2半導体層がエッチング液の圧力によって破壊される可能性がなくなり、製造時における歩留まりの悪化を防止できるようになる。また、絶縁層を露出させることが気相雰囲気のエッチングのみで行われるため、工程の簡略化がなされる。
【0014】
また、絶縁層を露出させるためのエッチング工程の実行後においては、請求項1記載の製造方法と同様、気相雰囲気でのエッチングによる電極形成エッチング工程、および、薄膜形成工程を行うため、請求項1記載の製造方法と同様に、これらの工程による効果を得ることができる。
請求項3記載の製造方法は、請求項1または2に記載の薄膜形成工程を電極形成エッチング工程と同時に行うようにしたものである。
【0015】
そして、電極形成エッチング工程におけるエッチング条件を制御して、可動電極(10a、10b)及び固定電極(4b、5b)を形成しつつ、エッチングに用いられるガスを材料として該可動電極及び該固定電極の表面に堆積させることにより、疎水性の薄膜(17)を形成する。それによって、気相雰囲気でのエッチングにより絶縁層(14c)を除去すると同時に電極表面に疎水性の薄膜を形成できるから、請求項1または2の発明の効果に加えて、工程の簡略化が成される。
【0016】
また、請求項9記載の製造方法によれば、電極形成エッチング工程において、エッチングを平行平板型のリアクティブエッチング(RIE)装置で行うようにした場合に、半導体基板における絶縁層(14c)の露出側と反対側の面即ちセンサの表面側が、介在する中間部材(20)によってRIE装置の電極(54)に接触することがなくなるから、センサの表面、可動電極と固定電極との間の隙間等にごみが入り込むようなことを防止でき、結果として製造時における歩留まりの向上を実現できるようになる。
【0017】
また、請求項10記載の製造方法によれば、中間部材(20)を導電性の物質(20a)からなるものとしているから、請求項9の製造方法の電極形成エッチング工程において、センサの可動電極と固定電極間に、RIE装置内で発生する静電気により電位差が発生するのを抑制することができ、結果として、可動電極が固定電極に張り付くというスティッキングが発生することが無くなり、製造時における歩留まりの向上を実現できるようになる。
【0018】
また、請求項11記載の製造方法によれば、電極形成エッチング工程において、被エッチング物質であるシリコン酸化膜とRIE装置内における他の部分の材質を統一することで、RIE装置内におけるシリコン酸化膜のエッチングレートの面内均一性を向上することができ、結果的に、製造時における歩留まりの向上を実現できるようになる。
【0019】
また、請求項13及び請求項14記載の製造方法によれば、電極形成エッチング工程において、請求項9記載の発明について述べたのと同様の効果が得られる。
また、請求項15記載の製造方法によれば、薄膜形成工程を、電極形成エッチング工程において一連のプロセスによりチャンバ(50)から出さずに連続的に行うので、プロセス負荷を軽減することが可能である。
【0020】
なお、上記した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本第1実施形態は、本発明を容量式の半導体加速度センサに適用したものとして説明する。図1に、半導体力学量センサとしての半導体加速度センサ1の平面構造を示し(但し、図1中の斜線帯は断面を示すものではなく、各構造要素の区別を容易に識別可能にするためのものである。)、図2に、図1中のA−A線に沿った模式的な断面構造を示す。
【0022】
これら図1及び図2において、例えば単結晶シリコンにより構成された支持基板2は、開口部2aを備えた矩形枠状に形成されており、その上面には、単結晶シリコンよりなる梁構造体3並びに一対の固定電極構造体4、5がシリコン酸化膜よりなる絶縁膜6を介して配置されている。
なお、上記梁構造体3および固定電極構造体4、5を構成する単結晶シリコンには、その抵抗率を下げるために不純物が予め拡散されている。
【0023】
上記梁構造体3は、矩形状のマス部7の両端を、矩形枠状の梁部8a及び8bを介してアンカー部9a及び9bに一体に連結した構成となっており、これらアンカー部9a及び9bが支持基板2における対向辺部上に絶縁膜6を介して支持されている。これにより、上記マス部7及び梁部8a、8bは、支持基板2の開口部2aに臨んだ状態となっている。
【0024】
なお、上記梁部8a及び8bは、図1中の矢印X方向の成分を含む加速度を受けたときにマス部7を当該矢印X方向へ変位させるとともに、加速度の消失に応じて元の状態に復元させるというバネ機能を備えたものである。
さらに、梁構造体3は、マス部7の両側面から当該マス部7と直交した方向へ一体的に突出された例えば3個ずつの可動電極10a及び10bを備えており、これら可動電極10a及び10bも支持基板2の開口部2aに臨んだ状態となっている。なお、これら可動電極10a及び10bは、断面矩形の棒状に形成されている。
【0025】
支持基板2上には、梁構造体3における一方のアンカー部9bと一体に連結された状態の可動電極用配線部11が上記絶縁膜6を介して形成されており、この配線部11上の所定位置には、ワイヤボンディング用の電極パッド11aが例えばアルミニウムにより形成されている。
上記固定電極構造体4は、支持基板2上に絶縁膜6を介して形成された固定電極用配線部4aと、上記可動電極10aの一方の側面と所定の検出空隙を存して平行した状態で配置された例えば3個の固定電極4bとを一体に有した構成となっており、各固定電極4bは、上記固定電極用配線部4aに片持ち状に支持された状態となっている。これにより、上記固定電極4bは、支持基板2の開口部2aに臨んだ状態となっている。
【0026】
また、上記固定電極構造体5は、支持基板2上に絶縁膜6を介して形成された固定電極用配線部5aと、上記可動電極10bの一方の側面(上記可動電極10aにおける上記検出空隙側と反対側の面)と所定の検出空隙を存して平行した状態で配置された例えば3個の固定電極5bとを一体に有した構成となっており、各固定電極5bは、上記配線部5aに片持ち状に支持された状態となっている。これにより、上記固定電極5bは、支持基板2の開口部2aに臨んだ状態となっている。
【0027】
なお、上記固定電極4b及び5bは、断面矩形の棒状に形成されている。
また、上記固定電極用配線部4a及び5a上の所定位置には、ワイヤボンディング用の電極パッド4c及び5cが例えばアルミニウムにより形成されている。さらに、支持基板2の周縁部には、梁構造体3及び固定電極構造体4、5の基材となる単結晶シリコンよりなるシールド用薄膜12が、絶縁分離トレンチ13により分離された状態で配置されている。
【0028】
また、図2、後述の図3(h)に示す様に、支持基板2における絶縁膜6側と反対側の面、梁構造体3及び固定電極構造体4、5における両構造体3〜5が対向する側面には、例えばフルオロカーボン膜等の有機薄膜やフッ化アンモニウム(NHF)等の無機薄膜からなる疎水性の薄膜17が形成されている。この薄膜17は、疎水性即ち表面エネルギーの小さい膜であり、特に水との接触角が70度以上のものが好ましく、そのようなものとして成分としてフッ素を含むフッ素系の薄膜等を採用できる。
【0029】
上記のように構成された半導体加速度センサ1にあっては、可動電極10aと固定電極4bとの間に第1のコンデンサが形成され、また可動電極10bと固定電極5bとの間に第2のコンデンサが形成されることになる。これら第1及び第2のコンデンサの各静電容量は、マス部7に図1中矢印X方向の成分を含む加速度が作用したときの可動電極10a及び10bの変位に応じて差動的に変化するものであり、斯様な静電容量の変化を、電極パッド4c、5c、11aを通じて取り出すことにより加速度を検出することができることになる。
【0030】
図3には、上記のような半導体加速度センサ1の製造工程例が模式的な断面図により示されており、以下これについて説明する。なお、図3(h)中に示す半導体加速度センサ1は、半導体加速度センサ1の部分的な断面構成モデル(説明の便宜上、図1中に1点鎖線Q1、Q2、Q3で示す各部分での断面構造を合成した状態で表現したモデル)を模式的に示したものであり、図3(a)〜(g)は、斯様な断面構造モデルに対応した部分の製造途中での模式的断面図である。
【0031】
まず、図3(a)に示すようなSOI基板14(本発明でいう半導体基板に相当)を用意する。このSOI基板14にあっては、ベースとなる単結晶シリコンウェハ14a(本発明でいう第1半導体層に相当)が最終的に上記支持基板2となるものであり、この単結晶シリコンウェハ14a上に単結晶シリコン薄膜14b(本発明でいう第2半導体層に相当)をシリコン酸化膜14c(本発明でいう絶縁層に相当:最終的に上記絶縁膜6となる)を介して設けた構造となっている。
【0032】
なお、上記単結晶シリコンウェハ14aは、表面の面方位が(100)に設定されたもので、少なくとも300μm程度以上の厚さ寸法を備えた低不純物濃度のものが使用される。また、上記単結晶シリコン薄膜14bも、表面の面方位が(100)のもので、例えば1μm前後の膜厚に設定されている。なお、この単結晶シリコン薄膜14bには、その抵抗率を下げ、且つ上記電極パッド4c、5c、11aとの間でオーミックコンタクトを取るために、例えばリンを高濃度(1×1019/cm程度以上)に拡散した状態としている。
【0033】
次に、図3(b)に示すような電極パッド形成工程を実行する。この工程では、単結晶シリコン薄膜14b上の全面にアルミニウムを例えば1μm程度の膜厚となるように蒸着した後に、そのアルミニウム膜をフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用してパターニングすることにより、電極パッド4c、5c、11a(11aについては図3中に示されていない)を形成する。なお、この電極パッド形成工程では、電極パッド4c、5c、11aのオーミックコンタクトを得るための周知の熱処理(シンタ)を必要に応じて行う。
【0034】
この状態から、図3(c)に示す寸法調整工程を実行する。この工程では、単結晶シリコンウェハ14aの表面(絶縁膜6と反対側の面)側に切削・研磨加工を施すことによって、当該ウェハ14aの厚さ寸法が例えば300μmとなるように調整し、その加工面に鏡面仕上げを施す。このように、単結晶シリコンウェハ14aの厚さ寸法を300μmまで減らすのは、後で述べるように、異方性エッチングにより上記開口部2aを形成する際にそのエッチング深さを低減し、以て異方性エッチングに起因するチップ設計寸法の拡大を防止するためである。
【0035】
次に、図3(d)に示すようなマスク形成工程を実行する。この工程では、単結晶シリコンウェハ14aの表面(鏡面加工面)の全面に、シリコン窒化膜を例えばプラズマCVD法によって0.5μm程度の膜厚となるように堆積した後、そのシリコン窒化膜をフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用してパターニングすることにより、上記開口部2aをエッチングによって形成する際のマスク15を形成する。
【0036】
この後には、図3(e)に示すトレンチ形成工程を実行する。この工程では、単結晶シリコン薄膜14b及び電極パッド4c、5c、11a上にドライエッチ耐性があるレジスト(図示せず)を所定パターン(梁構造体3、固定電極構造体4及び5、シールド用薄膜12に対応した形状)で形成した状態で、ドライエッチング装置により異方性ドライエッチングを実行することにより、単結晶シリコン薄膜14b中に、シリコン酸化膜14cに達するトレンチ16を形成する。
【0037】
この状態から、図3(f)に示すような第1のエッチング工程を実行する。この第1のエッチング工程では、単結晶シリコンウェハ14aを、前記マスク15を使用し且つ例えばKOH水溶液を利用して表面(シリコン酸化膜14cと反対側の面)側から選択エッチングする。この場合、斯様なエッチングをシリコン酸化膜14cまで進行させると、エッチング液の圧力により当該シリコン酸化膜14cが破れて単結晶シリコン薄膜14bが破壊される可能性が非常に高くなるため、エッチングがシリコン酸化膜14cまで進行しないようにエッチング時間を管理する。
【0038】
なお、このようなエッチング時間の管理は、例えば、単結晶シリコンウェハ14aの厚さ寸法並びにエッチング液のエッチングレートに基づいた計算により行うものであるが、本実施形態では、単結晶シリコンウェハ14aの膜厚が10μm程度残存することを目標にした時間管理を行う。
次に、図3(g)に示すような第2のエッチング工程を実行する。この第2のエッチング工程では、単結晶シリコンウェハ14aの表面側から、例えばプラズマエッチング装置を利用したドライエッチングを施すことにより、上記第1のエッチング工程においてシリコン酸化膜14cとの間に残した膜厚10μm程度の単結晶シリコンウェハ14aを除去し、以てシリコン酸化膜14cの裏面(下面)を露出させる。なお、斯様なドライエッチングに伴い、マスク15も同時に除去されることになる。
【0039】
また、具体的には図示しなかったが、この第1及び第2のエッチング工程の実行前にはSOI基板14の表面をレジストにより覆っておくものであり、このレジストは、例えば第2のエッチング工程終了後に除去するようにしている。
そして、図3(h)に示す様な電極形成エッチング工程(第3のエッチング工程)をプラズマ中でリアクティブイオンエッチング(RIE)により実行する。
【0040】
この電極形成エッチング工程では、例えば図4または図5に示すような平行平板型のドライエッチング装置を用いる。該エッチング装置は、チャンバ50内の上部に配置され支持部51により支持された上部電極52と、チャンバ50内の下部に配置され基台53により支持された下部電極54とが対向し、上部電極52は、反応性ガス導入口55からのガスがチャンバ50内へ導入可能となっており、下部電極54には被エッチング体が設置可能となっている。そして、上部及び下部電極52、54間に電源56によって高周波電界(RF)を印加し、電極52、54間にプラズマを発生し、被エッチング体にイオン化されたガスを入射するようになっている。
【0041】
ここで、上記第2のエッチング工程まで行った後の、シリコン酸化膜14cが裏面から露出したSOI基板14(図3(g)に示すもの)を被エッチング体として、該被エッチング体をシリコン酸化膜14cの露出側とは反対面が下部電極54に対向するように(つまり、図3(g)に示す状態とは上下逆となるように)配置する。
【0042】
また、該被エッチング体と下部電極54とが接触しないように、両者の対向する部分には導電性物質からなるリング状の板材20aを中間部材20として介在設定する。尚、中間部材20はリング状でなくともよく、また、その材質は導電性を有するものであればよく、例えばシリコン基板等を用いることができる。
なお、中間部材20が絶縁性物質であると、ドライエッチング時に発生する可動電極と固定電極との間の電位差のために両者が静電的に張り付いてしまうことが考えられるため、導電性物質であることが好ましい。
【0043】
さらに、中間部材20は、ドライエッチングにおけるシリコン酸化膜14cのエッチングレートの面内均一性を向上させる目的で、図5に示す様に、板材20aにおける被エッチング体が載っていない周縁部等にシリコン酸化膜(石英板)からなる板21を付けた2層構造とすると望ましい。
斯様な装置構成において、電極形成エッチング工程では、シリコン酸化膜14cの裏面(単結晶シリコンウェハ14a側の面)からドライエッチングを施すことにより、当該シリコン酸化膜14cを除去する。
【0044】
このような電極形成エッチング工程の実行に応じて、上記トレンチ16と連続した状態の上記開口部2aが形成されるとともに、梁構造体3のマス部7、梁部8a、8b、可動電極10a、10b(マス部7、梁部8a、8b、可動電極10bについては図3(h)に示されていない)がリリースされることになる。
また、このときには、固定電極構造体4、5の固定電極4b及び5b(固定電極5bについては図3(h)に示されていない)もリリースされて、固定電極配線部4a及び5aに片持ちされた状態となる。このようにして、電極形成エッチング工程の実行に応じて梁構造体3及び固定電極構造体4、5が形成されるものである。
【0045】
また、この工程におけるドライエッチングの際に、そのエッチング条件をコントロールすることにより、同時にエッチングに用いられるガスを材料として少なくとも可動電極10a及び10b及び固定電極4b及び5bの表面に堆積させることにより、疎水性の薄膜17を形成する(薄膜形成工程)。つまり、本実施形態では、薄膜形成工程を電極形成エッチング工程と同時に行うようにしている。
【0046】
例えばCFとCHF、Ar等のドライエッチングに適用可能なガスを導入したドライエッチングを行ったときには、そのエッチング条件をコントロールすることにより、エッチング後の電極表面に例えばフルオロカーボン膜のような堆積物を疎水性の薄膜17として残すようにする。エッチング条件としては、Siに対する選択比が高いSiOのエッチングガスとすることが好ましい。
【0047】
このフルオロカーボン膜のような疎水性の薄膜17は、その表面エネルギーを小さくできることから、固体に働く分子間力とされる固着現象(スティッキング)を抑止することができる。
さらに、この電極形成エッチング工程においては、梁構造体3のマス部7、梁部8a、8b、可動電極10a、10bの表面が、ドライエッチング装置の下部電極54の表面に直接接触しないように、中間部材20の上に置かれているため、センサ表面に異物が付着するのを抑止することができ、製造時における歩留まりの向上を期待できる。
【0048】
そして、このような電極形成エッチング工程の実行後に、SOI基板14を所定のセンサチップ形状に切断するというダイシング工程を行うことにより、半導体加速度センサ1の基本構造を完成させる。
ところで、上記のような製造方法によれば、可動部であるマス部7、梁部8a、8b、及び可動電極10a、10bを備えた梁構造体3をリリースするための最終工程である電極形成エッチング工程(第3のエッチング工程)を気相雰囲気でのエッチングであるドライエッチング(本例ではRIE)により行う構成としたこと、及びフルオロカーボン膜等の疎水性の薄膜17を堆積していることから、最終工程でウェットエッチングを行う従来構成の場合のように、エッチング液による表面張力に起因して、梁構造体3が固定電極構造体4及び5のような固定電極に張り付くというスティッキングが発生することがなくなり、結果的に、製造時における歩留まりを向上させることができる。
【0049】
また、可動電極10a、10b、梁部8a、8b、固定電極4b、5bをリリースして可動とすると同時に、その側面に働く分子間力を低減させる疎水性の薄膜17(例えばフルオロカーボン膜等)が形成でき、以てスティッキングを抑制できるようになることから、製造時における歩留まり向上を実現すると共に、駆動時(センサ使用時)における静電気力等によるスティッキングをも抑制することができる。
【0050】
また、エッチング液としてKOH水溶液を使用した第1のエッチング工程では、シリコン酸化膜14cとの間に所定膜厚の単結晶シリコンウェハ14aが残存されるように構成し、その後に、第2のエッチング工程でのドライエッチングにより上記残存された状態の単結晶シリコンウェハ14aを除去する構成としたから、当該第1のエッチング工程において、そのエッチング液の圧力がシリコン酸化膜14cおよび単結晶シリコンウェハ14aの双方により受け止められるようになって、シリコン酸化膜14cひいては単結晶シリコン薄膜14bが破壊される可能性が低くなる。
【0051】
しかも、シリコン酸化膜14cを露出させるための第2のエッチング工程もドライエッチングで行われる構成であるから、その工程の実行時において、シリコン酸化膜14cひいては単結晶シリコン薄膜14bが破壊される可能性が低くなるものであり、総じて製造時における歩留まりの悪化を防止できるようになる。さらに、完成状態においては、梁構造体3の可動部分(マス部7、梁部8a、8b、及び可動電極10a、10b)並びに固定電極構造体4、5の固定電極4b、5bが、開口部2aに臨んだ状態となるから、それらの目視検査をその表裏両面から容易に行い得るようになるという利点もある。
【0052】
ここで、図3(c)に示す様な切削・研磨加工を行う理由について、図3(f)を用いてさらに詳細にしておく。つまり、図3(f)に示す様に、開口部2aの開口設計寸法をaとすると、その寸法aを正確にするためには、第1のエッチング工程において、横方向へのエッチングの進行をできるだけ抑制できる異方性エッチングを行うことが望ましく、本例では、このような異方性エッチングを単結晶シリコンウェハ14aに対して行うためにKOH水溶液を利用している。
【0053】
このような異方性エッチングは、本例のように面方位(100)の単結晶シリコンウェハ14aを用いる場合には、図3(f)に示す様にエッチング面から角度θ(=54.7°)の方向へ進行する。従って、図3(f)に示した開口設計寸法a、マスク寸法b及びエッチング深さdの関係は、b=a+2×(d/tan54.7°)で得られることになる。このため、例えばエッチング深さdが500μmの場合には、マスク寸法bを開口設計寸法aよりも約700μm程度大きくしなければならず、半導体加速度センサ1のチップサイズが拡大してしまう。
【0054】
そこで、エッチング深さdを小さくして、開口設計寸法aとマスク寸法dとの差を縮小するために、本例では前述したような寸法調整工程を実行する構成としている。ただし、単結晶シリコンウェハ14aの厚さ寸法を極端に薄くすると、その厚さばらつきが大きくなる可能性が出てくると共に、ハンドリング時に破損するおそれが生じて歩留まりの低下を来すため、その切削・研磨の工程能力を考慮した上で、最適の厚さ寸法(本例では300μm)に設定することが重要になってくる。
【0055】
なお、上記した第1実施形態において、単結晶シリコンウェハ14aの厚さ寸法を、当初から300μm程度に設定しておけば、その表面に鏡面仕上げのみを施せばすむようになって厚さ寸法を薄くするための上記寸法調整工程が不要になるから、全体の製造工程が簡略化することはいうまでもない。ただし、このような設定とする場合には、単結晶シリコンウェハ14aのハンドリングに注意を払う必要がある。
【0056】
さらに、上記した第1実施形態において、単結晶シリコンウェハ14aの表面にあらかじめシリコン酸化膜を形成したSOI基板14を用いる構成とすれば、当該シリコン酸化膜をエッチングマスクとして利用できることから、マスク形成工程(図3(d)参照)においてシリコン窒化膜を堆積する工程が不要となり、製造工程をさらに簡略化できることになる。
【0057】
(第2実施形態)
図6には本発明の第2実施形態に係る製造工程例が模式的な断面図により示されており、以下これについて上記第1実施形態と異なる部分を主として説明する。
即ち、上記第1実施形態では、シリコンウェハ14aに開口部2aを形成するために、ウェットエッチングによる第1のエッチング工程(図3(f)参照)を行った後に、ドライエッチングによる第2及び電極形成のエッチング工程(図3(g)及び(h)、図4及び図5参照)を順次行うようにしたが、当初から気相雰囲気でエッチングする構成としても良い。この場合のエッチング方法としては、ドライエッチング装置を利用することが一般的であり、開口部2aの寸法を正確に制御するためには、異方性ドライエッチングを行うことが望ましい。
【0058】
具体的には、本第2実施形態では、図6(a)に示す様に第1実施形態と同様のSOI基板14を用意した上で、図6(b)に示す電極パッド形成工程、図6(c)に示す寸法調整工程、図6(d)に示すマスク形成工程、図6(e)に示すトレンチ形成工程を、それぞれ第1実施形態と同様に実行する。ただし、本実施形態の場合、上記マスク形成工程では、ドライエッチ耐性があるレジストをマスク15’として設ける。
【0059】
そして、図6(f)に示すエッチング工程では、単結晶シリコンウェハ14aに対し、マスク15’側の面から異方性ドライエッチングを施すことにより、当該ウェハ14aを除去してシリコン酸化膜14cの裏面(下面)を露出させた状態とする。
次いで、図6(g)に示す様に、マスク15’をアッシングして除去し、さらに図6(h)に示す電極形成エッチング工程では、上記第1実施形態と同様に、シリコン酸化膜14cの裏面側からドライエッチングを施し梁構造体3及び固定電極構造体4、5を形成すると共に、疎水性の薄膜17を形成する。
【0060】
かかる本第2実施形態の製造方法によれば、上記第1実施形態と同様に、電極形成エッチングによる効果を発揮することができる。
さらに、本製造方法によれば、ドライエッチングのみによって開口部2aを形成できるようになるから、製造工程が簡略化すると共に、可動電極10a、10bのような可動部にスティッキングが発生する恐れがなくなるものである。なお、このように異方性ドライエッチングを行う場合には、そのエッチングが単結晶シリコンウェハ14aの表面に対しほとんど垂直な方向へ進行するため、ウェットエッチングを行う場合のように、マスク寸法を大きくする必要が無くなり、チップサイズの拡大を招く恐れが無くなる。
【0061】
ただし、本実施形態のようなドライエッチングは、KOH水溶液を用いたウェットエッチングに比べてエッチングレートが小さいという事情があるから、スループットの向上のためには、単結晶シリコンウェハ14aの厚さ寸法を300μm程度に調節しておくことが望ましい。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態において電極形成エッチング工程は、可能であるならば異方性ドライエッチングで行っても良い。
【0062】
また、上記実施形態においては、薄膜形成工程を電極形成エッチング工程と同時に行うようにしたため同一装置を用いて両工程の実施が可能となる等、工程の簡略化が可能であるが、電極形成エッチング工程の後に薄膜形成工程を行っても良い。例えば、電極形成エッチング工程の後にエッチング装置からワークを取り出すことなく、導入ガスの組成、ガス圧力等を変更し、デポ(堆積)が起こる条件にして、疎水性の薄膜17を形成するようにしてもよく、また、電極形成エッチング工程の後に、エッチング装置からワークを取り出し、プラズマ重合装置に設置し、プラズマ重合により疎水性の薄膜17を形成するようにしてもよい。
【0063】
また、本発明は半導体加速度センサ以外にも、可動部と固定部を有する半導体力学量センサ、例えば、角速度センサ等に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体加速度センサの平面構成図である。
【図2】図1中のA−A断面を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る製造方法を示す工程図である。
【図4】本発明のRIE装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の中間部材の他の例を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
2…支持基板、4b、5b…固定電極、10a、10b…可動電極、
14…SOI基板、14a…単結晶シリコンウェハ、
14b…単結晶シリコン薄膜、14c…シリコン酸化膜、16…トレンチ、
17…疎水性の薄膜、20…中間部材、20a…リング状の板材、
21…シリコン酸化膜、52…上部電極、54…下部電極。

Claims (15)

  1. 支持基板(2)上に電気的に絶縁された状態で支持され、力学量の作用に応じて変化する半導体材料製の可動電極(10a、10b)と、
    前記支持基板上に電気的に絶縁された状態で支持され、前記可動電極と所定空隙を存して対向配置された半導体材料製の固定電極(4b、5b)とを備えた半導体力学量センサの製造方法において、
    最終的に前記支持基板となる第1半導体層(14a)上に絶縁層(14c)を介して第2半導体層(14b)を積層した状態の半導体基板(14)を用意し、前記第2半導体層に前記可動電極及び前記固定電極を画定するためのトレンチ(16)を前記絶縁層に達するように形成するトレンチ形成工程と、
    前記第1半導体層における前記可動電極及び前記固定電極の形成領域に対応した部分を前記絶縁層と反対側の面からウエットエッチングすると共に、そのエッチング領域の第1半導体層の膜厚があらかじめ設定した膜厚となった時点でエッチング停止する第1のエッチング工程と、
    この第1のエッチング工程の実行に応じて残存された前記設定膜厚の第1半導体層を気相雰囲気でエッチングすることにより除去して前記絶縁層を露出させる第2のエッチング工程と、
    気相雰囲気でのエッチングにより前記絶縁層を除去することにより、前記トレンチと連続した状態の開口部を形成して前記可動電極及び前記固定電極を形成する電極形成エッチング工程と、
    前記可動電極及び前記固定電極の表面に疎水性の薄膜(17)を形成する薄膜形成工程と、を備えることを特徴とする半導体力学量センサの製造方法。
  2. 支持基板(2)上に電気的に絶縁された状態で支持され、力学量の作用に応じて変化する半導体材料製の可動電極(10a、10b)と、
    前記支持基板上に電気的に絶縁された状態で支持され、前記可動電極と所定空隙を存して対向配置された半導体材料製の固定電極(4b、5b)とを備えた半導体力学量センサの製造方法において、
    最終的に前記支持基板となる第1半導体層(14a)上に絶縁層(14c)を介して第2半導体層(14b)を積層した状態の半導体基板(14)を用意し、前記第2半導体層に前記可動電極及び前記固定電極を画定するためのトレンチ(16)を前記絶縁層に達するように形成するトレンチ形成工程と、
    前記第1半導体層における前記可動電極及び前記固定電極の形成領域に対応した部分を、前記絶縁層と反対側の面から異方性ドライエッチングすることにより前記絶縁層を露出させるエッチング工程と、
    気相雰囲気でのエッチングにより前記絶縁層を除去することにより、前記トレンチと連続した状態の開口部を形成して前記可動電極及び前記固定電極を形成する電極形成エッチング工程と、
    前記可動電極及び前記固定電極の表面に疎水性の薄膜(17)を形成する薄膜形成工程と、を備えることを特徴とする半導体力学量センサの製造方法。
  3. 前記薄膜形成工程は前記電極形成エッチング工程と同時に行うものであり、
    前記電極形成エッチング工程におけるエッチング条件を制御して、前記可動電極(10a、10b)及び前記固定電極(4b、5b)を形成しつつ、エッチングに用いられるガスを材料として前記可動電極及び前記固定電極の表面に堆積させることにより、前記疎水性の薄膜(17)を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体力学量センサの製造方法。
  4. 前記電極形成エッチング工程は、プラズマ中でリアクティブイオンエッチング(RIE)により行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  5. 前記半導体基板(14)として、前記第1及び第2半導体層(14a、14b)がシリコンよりなり、前記絶縁層(14c)がシリコン酸化膜よりなるSOI基板を用いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  6. 前記疎水性の薄膜(17)は、水との接触角が70度以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  7. 前記疎水性の薄膜(17)は、有機材料よりなる有機薄膜であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  8. 前記疎水性の薄膜(17)は、フッ素系の薄膜であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  9. 前記電極形成エッチング工程は、対向する一対の電極(52、54)間において一方の電極(54)上に被エッチング体を配置してプラズマ中でリアクティブイオンエッチング(RIE)を行うものであり、
    被エッチング体である前記絶縁層(14c)が露出した前記半導体基板を、前記絶縁層(14c)の露出側と反対側の面が前記一方の電極に対向するように配置すると共に、
    前記半導体基板における前記絶縁層の露出側と反対側の面と前記一方の電極との間に、該反対側の面と前記一方の電極とが直接接触しないように中間部材(20)を介在させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体力学量センサの製造方法。
  10. 前記中間部材(20)は、導電性の物質(20a)からなることを特徴とする請求項9に記載の半導体力学量センサの製造方法。
  11. 前記中間部材(20)は、導電性の物質(20a)とシリコン酸化膜(21)との2層構造からなることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体力学量センサの製造方法。
  12. 前記導電性の物質(20a)はシリコン基板からなることを特徴とする請求項11に記載の半導体力学量センサの製造方法。
  13. 支持基板(2)上に電気的に絶縁された状態で支持され、力学量の作用に応じて変化する半導体材料製の可動電極(10a、10b)と、前記支持基板上に電気的に絶縁された状態で支持され、前記可動電極と所定空隙を存して対向配置された半導体材料製の固定電極(4b、5b)とを備えた半導体力学量センサの製造方法において、
    最終的に前記支持基板となる第1半導体層(14a)上に絶縁層(14c)を介して第2半導体層(14b)を積層した状態の半導体基板(14)を用意し、前記第2半導体層に前記可動電極及び前記固定電極を画定するためのトレンチ(16)を前記絶縁層に達するように形成するトレンチ形成工程と、
    前記第1半導体層における前記可動電極及び前記固定電極の形成領域に対応した部分を前記絶縁層と反対側の面からウエットエッチングすると共に、そのエッチング領域の第1半導体層の膜厚があらかじめ設定した膜厚となった時点でエッチング停止する第1のエッチング工程と、
    この第1のエッチング工程の実行に応じて残存された前記設定膜厚の第1半導体層を気相雰囲気でエッチングすることにより除去して前記絶縁層を露出させる第2のエッチング工程と、
    気相雰囲気でのエッチングにより前記絶縁層を除去することにより、前記トレンチと連続した状態の開口部を形成して前記可動電極及び前記固定電極を形成する電極形成エッチング工程とを備え、
    前記電極形成エッチング工程は、対向する一対の電極(52、54)間において一方の電極(54)上に被エッチング体を配置してプラズマ中でリアクティブイオンエッチング(RIE)を行うものであり、
    被エッチング体である前記絶縁層(14c)が露出した前記半導体基板を、前記絶縁層(14c)の露出側と反対側の面が前記一方の電極に対向するように配置すると共に、
    前記半導体基板における前記絶縁層の露出側と反対側の面と前記一方の電極との間に、該反対側の面と前記一方の電極とが直接接触しないように中間部材(20)を介在させることを特徴とする半導体力学量センサの製造方法。
  14. 支持基板(2)上に電気的に絶縁された状態で支持され、力学量の作用に応じて変化する半導体材料製の可動電極(10a、10b)と、前記支持基板上に電気的に絶縁された状態で支持され、前記可動電極と所定空隙を存して対向配置された半導体材料製の固定電極(4b、5b)とを備えた半導体力学量センサの製造方法において、
    最終的に前記支持基板となる第1半導体層(14a)上に絶縁層(14c)を介して第2半導体層(14b)を積層した状態の半導体基板(14)を用意し、前記第2半導体層に前記可動電極及び前記固定電極を画定するためのトレンチ(16)を前記絶縁層に達するように形成するトレンチ形成工程と、
    前記第1半導体層における前記可動電極及び前記固定電極の形成領域に対応した部分を、前記絶縁層と反対側の面から異方性ドライエッチングすることにより前記絶縁層を露出させるエッチング工程と、
    気相雰囲気でのエッチングにより前記絶縁層を除去することにより、前記トレンチと連続した状態の開口部を形成して前記可動電極及び前記固定電極を形成する電極形成エッチング工程とを備え、
    前記電極形成エッチング工程は、対向する一対の電極(52、54)間において一方の電極(54)上に被エッチング体を配置してプラズマ中でリアクティブイオンエッチング(RIE)を行うものであり、
    被エッチング体である前記絶縁層(14c)が露出した前記半導体基板を、前記絶縁層(14c)の露出側と反対側の面が前記一方の電極に対向するように配置すると共に、
    前記半導体基板における前記絶縁層の露出側と反対側の面と前記一方の電極との間に、該反対側の面と前記一方の電極とが直接接触しないように中間部材(20)を介在させることを特徴とする半導体力学量センサの製造方法。
  15. 前記薄膜形成工程は、前記電極形成エッチング工程において、一連のプロセスによりチャンバ(50)から出さずに連続的に行うものであり、前記電極形成エッチングを行った後、エッチング条件を変更することで、前記可動電極及び前記固定電極(4b、5b、10a、10b)の表面に堆積させることにより、前記疎水性の薄膜(17)を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体力学量センサの製造方法。
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