JP3585708B2 - 錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠剤の外観を検査する錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置に関し、特に、検査濃淡画像を2値化処理する際に使用するしきい値の、相対的な基準となる2値化基準濃淡画像の作成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観検査では、ポケット部に錠剤が充填されたブリスタシート全体の検査濃淡画像を2値化処理した検査2値画像に対し種々の画像処理を行うことによって、かかる錠剤の外観検査を行っていた。従って、照明むらや撮像装置などの不均一な特性によって、たとえ濃淡が均一な対象を撮像しても検査濃淡画像が不均一となるシェーディング現象が起きている場合には、上述した2値化処理などの一連の検査手順に悪影響が及ぶことから、ブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を正しく検査することができない。
【0003】
さらに、通常、ブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観検査では、ポケット部に錠剤が充填されたブリスタシート全体を均一に照明することは困難であるから、照明むらなどによるシェーディング現象は避けることができない。そこで、シェーディング現象を含んだ検査濃淡画像を補正する必要があり、例えば、特開平6−319042号公報に記載された画像処理装置では、表面が均質で無彩色の校正板を撮像することによって得られた濃淡値を基にして、各画素に対応したシェーディング補正値を算出し、かかるシェーディング補正値を検査濃淡画像の濃淡値に乗算することによって、シェーディング現象を含んだ検査濃淡画像を画素毎に補正していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した画像処理装置で行っているシェーディングの補正方法では、検査対象の錠剤とは異なる校正板を別途用意して撮像装置で撮像しなくてはならず、作業的に手数のかかるものであった。また、シェーディング補正値を算出するために撮像された校正板の表面は平面形状である一方、検査対象となる錠剤の表面は立体的な曲面形状であり、校正板の撮像と錠剤の撮像とでは光学的な環境は実質的に異なるものであるから、校正板を撮像することによって得られた濃淡値を用いても、錠剤の撮像に適したシェーディング補正値が算出できないおそれがあった。
【0005】
そこで、2値化処理などの一連の検査手順に悪影響を及ぼさないようにするためには、従来技術のように、2値化処理などを行う前段階において、シェーディング現象を含んだ検査濃淡画像をシェーディング補正値で補正するのではなく、シェーディング現象を含んだ検査濃淡画像を平均処理して得られた2値化基準濃淡画像に、バイアスを加えたものを各画素のしきい値とする浮動しきい値処理をもって、シェーディング現象を含んだ検査濃淡画像そのものを2値化処理することが考えられる。
【0006】
このような浮動しきい値処理は、校正板を別途用意して撮像装置で撮像する必要がないので、作業的に手数のかかるものではない。また、背景の濃淡値が一定でない検査濃淡画像の中の小粒子を検出するのに適している。さらに、シェーディング補正値で補正することなく、シェーディング現象を含んだ検査濃淡画像を2値化処理するだけで、シェーディング現象の影響を除くことができる。
【0007】
しかし、上述した浮動しきい値処理は、無地の紙などの外観検査に適しているものの、製造ラインにおける錠剤の外観検査では、例えば、ブリスタシートのポケット部に充填された錠剤は、その位置がばらつき、各検査濃淡画像における錠剤の位置は異なるので、シェーディング現象を含んだ1つの検査濃淡画像を単に平均処理した2値化基準濃淡画像では、製造ラインにおける錠剤の外観検査に対応することができなかった。
【0008】
特に、錠剤は捺印されることが多く、かかる捺印錠剤の外観を検査する場合には、ブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の捺印部分は、かかるポケット部に遊びが存在することから、あらゆる方向を向き、各検査濃淡画像における錠剤の捺印部分の方向は著しく異なので、その事態は重大であった。すなわち、このような点が考慮された2値化基準濃淡画像を作成する必要がある。
【0009】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するためになされた請求項1に係る錠剤の外観検査方法は、予め取得した検査対象の錠剤の準備濃淡画像から作成された2値化基準濃淡画像に基づいて、検査対象の錠剤の検査濃淡画像を2値化処理することにより、錠剤の外観を検査する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値から求めた値を使用して、前記2値化基準濃淡画像を作成すること、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、捺印部分の濃淡値は除去して使用することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1に記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、辺縁の濃淡値は除去して使用することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1又は請求項2に記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、付着異物の濃淡値は除去して使用することを特徴とする。
また、請求項4に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値から求めた値は、前記濃淡値の平均値であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤に対応する錠剤領域と、予め取得した検査対象の錠剤を含んだ拡大錠剤領域とを前記準備濃淡画像に設定し、前記錠剤領域の濃淡値から求めた値を前記拡大錠剤領域の濃淡値にすることによって、前記準備濃淡画像から前記2値化基準濃淡画像を作成することを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記錠剤領域の重心又は中心を基準にして、前記拡大錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定することを特徴とする。
また、請求項7に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5又は請求項6に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記拡大錠剤領域間を直線補完又は平滑化することを特徴とする。
【0015】
また、請求項8に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5乃至請求項7のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の中央付近に対応する縮小錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定し、前記縮小錠剤領域を前記錠剤領域として扱うことを特徴とする。
【0016】
また、請求項9に係る錠剤の外観検査方法は、請求項8に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記錠剤領域の重心又は中心を基準にして、前記縮小錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定することを特徴とする。
また、請求項10に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5乃至請求項9のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、前記錠剤領域の濃淡値として第1しきい値以上のものを使用することによって、捺印部分及び付着異物に対応する濃淡値を除去することを特徴とする。
【0017】
また、請求項11に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5乃至請求項10のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、第2しきい値で前記準備濃淡画像を2値化処理した準備2値画像に基づいて、前記錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定することを特徴とする。
また、請求項12に係る錠剤の外観検査方法は、請求項10又は請求項11に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記準備濃淡画像を予め取得するとともに、準備濃淡画像の濃淡値を画素毎に比較して得られた極限濃淡値をもって作成された極限濃淡画像に基づいて、前記第1しきい値又は前記第2しきい値が決定されることを特徴とする。
【0018】
また、請求項13に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、搬送中のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を検査することを特徴とする。
また、請求項14に係る錠剤の外観検査方法は、請求項13に記載する錠剤の外観検査方法であって、ブリスタシート包装機内で検査することを特徴とする。
また、請求項15に係る錠剤の外観検査装置は、請求項1乃至請求項14のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法を実施することを特徴とする。
【0019】
このような構成を有する本発明の錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置では、先ず、検査対象の錠剤を撮像した準備濃淡画像を、シェーディング補正することなく予め取得する。そして、準備濃淡画像間で対応する画素毎に、濃淡値を比較して極限濃淡値を求め、かかる極限濃淡値で極限濃淡画像を作成する。この極限濃淡値を求める方法は、最大値を求める方法又は最小値を求める方法のいずれか一つで行われる。
【0020】
その後、作成された極限濃淡画像から第1しきい値と第2しきい値を決定する。第1しきい値は、後述する濃淡値の平均値処理において、検査対象の錠剤の捺印部分や付着異物の濃淡値が除去できるように、決定する。また、第2しきい値は、後述する準備2値画像において、検査対象の錠剤とその背景が区別できるように、決定する。
【0021】
次に、準備濃淡画像を第2しきい値で2値化処理して、準備2値画像を作成する。上述したように、第2しきい値は、検査対象の錠剤とその背景を区別するものであるから、作成された準備2値画像では、検査対象の錠剤が連結領域で表示される。これにより、準備2値画像の連結領域の位置を介して、準備濃淡画像における検査対象の錠剤の位置がわかる。
【0022】
このように、第1しきい値、第2しきい値、準備2値画像の連結領域の位置データを求めた後は、予め取得した検査対象の錠剤の準備濃淡画像を画像処理することによって、2値化基準濃淡画像を作成する。先ず、準備2値画像の連結領域の位置データを介して、予め取得した検査対象の錠剤に対応する錠剤領域を設定する。さらに、準備2値画像の連結領域の位置データを介して、予め取得した検査対象の錠剤を含んだ拡大錠剤領域を設定する。このとき、錠剤領域の重心又は中心を基準とすれば、拡大錠剤領域を単純にかつ確実に設定できる。
【0023】
そして、錠剤領域の濃淡値から求めた値を拡大錠剤領域の濃淡値にし、各拡大錠剤領域間を直線補完又は平滑化して、濃淡値の凹凸を減らす。これにより、準備濃淡画像から2値化基準濃淡画像が作成される。このとき、錠剤領域の濃淡値から求めた値として、錠剤領域の濃淡値の平均値を使用すれば、錠剤領域の濃淡値の急峻な変化や周期的な変化の影響を、中間的になくすことができる。
【0024】
そして、このように作成された2値化基準濃淡画像を基にして、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を2値化処理することにより、検査対象である錠剤の外観を検査する。このとき、2値化基準濃淡画像と検査濃淡画像の両者には、光学的に同一の環境のシェーディング現象が含まれているので、かかるシェーディング現象は検査濃淡画像の2値化処理によって相殺され、2値化処理などの一連の検査手順に悪影響が及ぶことはない。
【0025】
また、かかる2値化基準濃淡画像は、予め取得した検査対象の錠剤に対応する錠剤領域の濃淡値から求めた値と、その値を基にして直線補完又は平滑化した後の値からなっている。従って、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値から求めた値を使用して、2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0026】
また、上述した錠剤領域に代えて、準備2値画像の連結領域の位置データを介して、予め取得した検査対象の錠剤の中央付近に対応する縮小錠剤領域を設定し、かかる縮小錠剤領域の濃淡値から求めた値(平均値など)を拡大錠剤領域の濃淡値にしてもよい。この場合には、縮小錠剤領域にかかる錠剤の辺縁は含まれていない。従って、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値を使用するが、辺縁の濃淡値は除去して、2値化基準濃淡画像を作成することができる。尚、縮小錠剤領域を設定するに際し、錠剤領域の重心又は中心を基準とすれば、縮小錠剤領域を単純にかつ確実に設定できる。
【0027】
さらに、上述した錠剤領域又は縮小錠剤領域の濃淡値の平均値処理を、第1しきい値以上の濃淡値を対象にして行ってもよい。かかる第1しきい値は、検査対象の錠剤の捺印部分や付着異物の濃淡値が除去できるように決定されている。従って、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値は使用するが、捺印部分や付着異物の濃淡値は除去して、2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0028】
尚、上述した画像処理の順序は、予め取得した検査対象の錠剤の準備濃淡画像から2値化基準濃淡画像を作成する際に悪影響を及ぼさない限り、これに限るものでない。
【0029】
すなわち、本発明の錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置では、予め取得した検査対象の錠剤に対応する錠剤領域の濃淡値から求めた値を、かかる検査対象の錠剤を含んだ拡大錠剤領域の濃淡値にすることによって、準備濃淡画像から2値化基準濃淡画像を作成しており、検査対象である錠剤の位置が多少ばらついても、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0030】
また、予め取得した検査対象の錠剤の中央付近に対応する縮小錠剤領域の濃淡値から求めた値を、かかる検査対象の錠剤を含んだ拡大錠剤領域の濃淡値にすることによって、準備濃淡画像から2値化基準濃淡画像を作成しており、かかる縮小錠剤領域を設定することによって、予め取得した検査対象である錠剤の辺縁の濃淡値は除去されることから、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
また、極限濃淡画像を基にして第1しきい値を作成しているため、シェーディングを含んだ準備濃淡画像に対しても、正しく捺印や異物の除去をすることができる。また、極限濃淡画像を基にして第2しきい値を作成しているため、シェーディングを含んだ準備濃淡画像に対しても、正しく錠剤と背景を区別することができる。
【0031】
さらに、準備濃淡画像から2値化基準濃淡画像を作成する際において、第1しきい値以上の濃淡値を対象にして、錠剤領域又は縮小錠剤領域の濃淡値から平均値などを求めており、予め取得した検査対象である錠剤の捺印方向があらゆる方向を向いていても、かかる錠剤の捺印部分の濃淡値は除去されることから、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0032】
同様にして、予め取得した検査対象である錠剤に異物が付着していても、かかる錠剤の付着異物の濃淡値は除去されることから、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0033】
また、ブリスタシート包装機内のブリスタシートはその幅方向に多少左右しながら搬送されており、さらに、検査対象である錠剤の検査濃淡画像の撮像タイミングも多少の誤差が生じるのが通常であることから、ブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の位置なども多少ばらつくので、ブリスタシート包装機内で搬送中のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を検査する場合に大変に有効である。
【0034】
同様にして、ブリスタシート包装機内のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤について、かかる錠剤が捺印されている場合にはその捺印方向はあらゆる方向を向いており、また、ポケット部に充填される際に異物が付着することを完全になくすことも困難であるので、ブリスタシート包装機内で搬送中のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を検査する場合に大変に有効である。
【0035】
また、校正板を別途用意して撮像装置で撮像する必要がないので、作業的に手数のかかるものではない。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。本実施の形態では、図5に示すように、錠剤の外観検査装置である外観検査装置10をブリスタシート包装機30に装備することによって、ブリスタシート包装機30内で錠剤の外観検査方法を実施している。かかる錠剤の外観検査方法は、検査対象の錠剤の1次元イメージデータを2値化処理することによって行われるが、ここでは、かかる2値化処理の際に使用されるしきい値の相対的基準となる、2値化基準濃淡画像(1次元)の作成について説明する。
【0037】
まず、錠剤の外観検査方法が実施されるブリスタシート包装機30について、簡単に説明する。ブリスタシート包装機30は、錠剤などをブリスタシートに自動的に包装するものである。具体的には、まず、PP、PVCなどの容器フィルム40を、フィルム送りロール33とテンションロール31、32で、加熱板50と成形板51に送り込み、錠剤などが充填されるポケット部44(図6参照)を容器フィルム40に成形する。そして、容器フィルム40にポケット部44(図6参照)が成形されたもの41が、錠剤投入シャッター52の下にまで送られてくると、錠剤投入シャッター52が各ポケット部44(図6参照)に錠剤1(図6参照)を自動的に充填する 。
【0038】
さらに、各ポケット部44(図6参照)に錠剤1が充填された容器フィルム41の上に、アルミ製の蓋フィルム42をテンションロール34、35を介して送り込み、一対のシールロール36で固着させる。これによって、錠剤1が各ポケット部44に充填された(図6参照)フィルム状のブリスタシート43が製造される。かかるフィルム状のブリスタシート43はシート状に裁断された後に、図示しない不良シート排出機構やブリスタシート集積機構などへ順に送られる。
【0039】
次に、錠剤の外観検査方法を実施する外観検査装置10について、図7のブロック図を用いて説明する。外観検査装置10は、A/D変換器13、コンパレータ14、画像メモリ16、シェーディング補正テーブル18、CPU20、判定用メモリ22、入出力インターフェース23、モニタ25、カメラタイミング制御手段26、グラフィックメモリ27などから構成される。
【0040】
A/D変換器13は、CCDカメラ11で撮像した1次元イメージデータを、アナログ信号からデジタル信号に変換するものである。また、CCDカメラ11について説明すると、図6に示すように、照明12の光13でブリスタシート43を照らし、ブリスタシート43をその幅方向に1次元撮像するものである。したがって、ブリスタシート43のシート部45、その幅方向に1列に成形された5個のポケット部44及び、各ポケット部44に充填された錠剤1を同時に撮像することができる。
【0041】
しかし、照明12の光13でブリスタシート43を均一に照らすことは困難であり、また、CCDカメラ11などには多少の不均一な特性が存在するから、CCDカメラ11で撮像した1次元イメージデータにはシェーディング現象が含まれる。尚、CCDカメラ11と照明12は、図5と図6では、ブリスタシート包装機30内に描かれているが、外観検査装置10を構成するものの一つである。
【0042】
図7に戻り、コンパレータ14は、デジタル信号に置き換えられた1次元イメージデータを、特定のしきい値で2値化処理するものである。尚、1次元イメージデータはCCDカメラ11で撮像されたものであるから、CCDカメラ11の画素ごとに2値化処理する。また、コンパレータ14で使用するしきい値は、後述する図1〜図4のフローチャートにより作成される2値化基準濃淡画像(1次元)から決定される。また、コンパレータ14は、ブリスタシート43の各ポケット部44に充填された錠剤1の外観を検査するために使用される。
【0043】
画像メモリ16は、コンパレータ14で2値化処理された1次元イメージデータを記憶するものである。シェーディング補正テーブル18は、後述する図1〜図4のフローチャートにより作成される2値化基準濃淡画像(1次元)が記憶されるものである。また、コンパレータ14で2値化処理する際に使用するしきい値も、シェーディング補正テーブル18に記憶される。
【0044】
CPU20は、後述する図1〜図4のフローチャートなどを実行するものであり、判定用メモリ22、グラフィックメモリ27などを使用して実行する。ここで、グラフィックメモリ27は、濃淡画像を記憶するためのメモリである。
入出力インターフェース23は、ブリスタシート包装機30に制御信号を送信又は受信するためのものである。これによって、例えば、ブリスタシート包装機30の不良シート排出機構などを制御することができる。また、モニタ25に表示データを送信するためのものでもあり、1次元イメージデータや外観検査結果などをモニタ25に表示させることができる。尚、モニタ25は、図4では、外観検査装置10外に描かれているが、外観検査装置10を構成するものの一つである。
【0045】
カメラタイミング制御手段26は、CCDカメラ11が撮像する1次元イメージデータを、A/D変換器13に取り込むタイミングを制御するものである。かかるタイミングは、ブリスタシート包装機30に設けられたエンコーダ(図示せず)からの信号に基づいて行われる。
【0046】
次に、2値化基準濃淡画像(1次元)の作成手順を、図1〜図4のフローチャート図に基づいて説明する。かかる2値化基準濃淡画像(1次元)の作成は、錠剤1の外観検査を行う前に実施される。先ず、図2のステップ(以下、「S」と略記する)1において、極限濃淡画像(1次元)の作成処理を行う。かかる極限濃淡画像(1次元)の作成処理は、図3のフローチャート図に基づいて行われる。
【0047】
すなわち、S11において、CCDカメラ11でブリスタシート43を送りながら撮像した1次元イメージデータを取り込み、かかる1次元イメージデータをA/D変換器13でアナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、デジタル信号に変換された1次元イメージデータを、同期させながらグラフィックメモリ27に記憶する。その結果、ブリスタシート43のポケット部44に充填された検査対象の錠剤1の1次元イメージデータを、一シート分についての二次元イメージデータとして記憶する。
【0048】
ここでは、図8に示すように、ブリスタシート43の幅方向の2列のポケット部44に充填された合計10個の検査対象の錠剤1を、一シート分として、一つの準備濃淡画像70A(2次元)にしている。その結果、例えば、図8のような準備濃淡画像70A(2次元)が取得される。
【0049】
図8の準備濃淡画像70A(2次元)においては、検査対象である錠剤1に対応するもの71が濃度差で明確に表示される。さらに、ブリスタシート43のシート部45に付着した異物に対応するもの60、61、62、63についても、濃度差で明確に表示される。このときの、検査対象の錠剤1の中心部の1次元データ(図8の線Aに相当する)の濃淡値を図9に示す。図9の5つの大きな凸部が、検査対象である錠剤1に対応する。
【0050】
尚、検査対象である錠剤1の片面のみに「イロハ」という捺印がされているが、ブリスタシート包装機30においては、ブリスタシート43のポケット部44に錠剤1の片面を揃えながら充填することは困難であるので、錠剤1に対応するもの71には、捺印部分である「イロハ」が濃度差で明確に表示されたものと、捺印部分である「イロハ」が表示されないものとがある。また、ブリスタシート包装機30においては、ブリスタシート43のポケット部44に錠剤1の捺印部分である「イロハ」の方向を揃えながら充填することも困難であるので、錠剤1に対応するもの71に濃度差で明確に表示された捺印部分の「イロハ」は、あらゆる方向を向いている。
【0051】
そして、グラフィックメモリ27に同期させながら記憶された複数の1次元イメージデータに対し、S12において、各1次元イメージデータ間の同一画素の濃淡値を比較して最大濃淡値を画素毎に算出し、かかる最大濃淡値を記憶した極限濃淡画像(1次元)をグラフィックメモリ27に作成する。図10に、かかる極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を示す。
【0052】
ここでは、錠剤の表面を白色とし、淡いほど濃淡値が大きくなる条件とする。従って、ある1次元イメージデータに撮像された検査対象の錠剤1の白い表面に黒い異物が万が一付着し、または、検査対象の錠剤1に捺印部分「イロハ」があって、ある1次元イメージデータにおいて、かかる付着異物または捺印部分「イロハ」に対応する画素の濃淡値が小さな値になっていても、他の1次元イメージデータにおいて対応する画素では、検査対象の錠剤1の白い表面が撮像され、かかる付着異物や捺印部分「イロハ」に対応する画素の濃淡値は大きな値であることから、最大濃淡値を取ることによって、図10に示すように、かかる付着異物や捺印部分「イロハ」は極限濃淡画像(1次元)において無視することができる。すなわち、極限濃淡画像を基準にすれば、付着異物や捺印部分に影響されない正確なしきい値を作成することができる。
【0053】
次に、S13では、極限濃淡画像(1次元)を、第1特定値を基準としてクランプする。かかるクランプは、第1特定値未満の濃淡値をもつ画素に第1除去値を代入することによって行う。ここでは、淡いほど濃淡値が大きくなる条件であり、検査対象の錠剤1が白い表面をもつものであるので、第1特定値未満の濃淡値を第1除去値に変更することによって、検査対象である錠剤1の背景(ブリスタシート43のシート部45)を取り除くことができる。このときの極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を図11に示す。これにより、背景除去された極限濃淡画像(1次元)では、第1特定値以上の濃淡値をもって、検査対象である錠剤1に対応する凸部が明確に形成される。
尚、淡いほど濃淡値が大きくなる条件においては、第1特定値とは、錠剤の表面の濃淡値のレベルより低く、ブリスタシート43のシート部45又はそこに付着した異物の濃淡値のレベルよりも高い値をいう。また、第1除去値とは、第1特定値又は第1特定値よりも低い値をいう。
【0054】
そして、S14において、図11の極限濃淡画像(1次元)の濃淡値の凸部を膨張させる。このように、背景除去された極限濃淡画像(1次元)に対する膨張は、検査対象である錠剤1に対応する濃淡値の凸部を拡大させるために行う。このときの極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を図12に示す。かかる膨張は、図11に示す各凸部の濃淡値の最大値または平均値を、かかる凸部の中心から左右方向に指定された領域の画素に記憶させる方法で行う。
【0055】
次のS15では、図12に濃淡値をもって示された極限濃淡画像(1次元)を平滑化する。ここでは、一つの1次元イメージデータには、複数の検査対象である錠剤1が撮像されているので、図13に示すように、S14の膨張の際の画素の範囲を広くとることによって、複数の検査対象である錠剤1に対応する濃淡値の各凸部を一つに連ねるとともに、一つに連なった凸部をもって極限濃淡画像(1次元)の大部分を占めることができる。
【0056】
また、極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を図14に示すように、図12の各凸部を曲線でつなげるように、平滑化の演算を行ってもよい。この場合には、図12の各凸部の間においてエッジが生じることがない。その結果、図14に示すように、極限濃淡画像(1次元)の濃淡値によって形成される線は緩やかな曲線となる。これは、大局的な性質をもつシェーディング現象が極限濃淡画像(1次元)に含まれていることを意味する。
【0057】
このように平滑化された極限濃淡画像(1次元)は、S16において、グラフィックメモリ27に記憶される。また、S17において、図13の極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を基準にして、第1しきい値及び第2しきい値を作成し、グラフィックメモリ27に記憶した後、図2のS2に進む。具体的には、極限濃淡画像(1次元)に、判定用メモリ22に記憶された各定数を加算、減算又は乗算することにより、第1しきい値及び第2しきい値を作成する。尚、作成された第1しきい値及び第2しきい値は、後述する図1の2値化基準濃淡画像(1次元)の作成処理において使用される。
【0058】
図2のS2では、作成する2値化基準濃淡画像(1次元)のもとになる準備濃淡画像(2次元)のチェック処理を行う。かかる準備濃淡画像(2次元)のチェック処理は、図4のフローチャート図に基づいて行われる。
【0059】
すなわち、図4のS31において、一つの準備濃淡画像(2次元)を第2しきい値で2値化処理して準備2値画像(2次元)を作成し、かかる準備2値画像(2次元)を画像メモリ16に記憶する。ここで使用される第2しきい値とは、前述した図3の極限濃淡画像(1次元)の作成処理のS1において作成されたものであるが、図9の検査対象の錠剤1に対応する凸部の濃淡値より小さく、検査対象の錠剤1の背景(ブリスタシート43のシート部45)に対応する凸部間の濃淡値よりも十分に大きな値がとられる。従って、例えば、第2しきい値で2値化処理された準備濃淡画像(2次元)が図8のもの70Aである場合(以下、この場合について説明する)には、図15に示すような準備2値画像80A(2次元)が得られる。
【0060】
次のS32では、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)についてラベリング処理し、検査対象である錠剤1に対応する連結領域(白色)も、ブリスタシート43のシート部45に付着した異物に対応する連結領域(白色)も、かかる連結領域(白色)の一つとしてそれぞれ抽出する。そして、S33において、連結領域(白色)の大きさが一定値未満のものを、図15の準備2値画像80A(2次元)から取り除く。
【0061】
一定値とは、ここでは、検査対象である錠剤1の撮像面積に満たないがより近い大きさを意味している。これにより、ブリスタシート43のシート部45に付着した異物に対応する連結領域(白色)が、図15の準備2値画像80A(2次元)から取り除かれる。すなわち、図16の準備2値画像80B(2次元)に示すように、検査対象である錠剤1に対応する連結領域(白色)のみを残すことができる。
【0062】
次のS34では、図16の準備2値画像80B(2次元)に残された連結領域(白色)の総数が、図8の一つの準備濃淡画像70A(2次元)で撮像される検査対象の錠剤1の総数(ここでは、10個)と一致するか否かを判断する。検査対象である錠剤1に対応する連結領域(白色)の総数が、図8の一つの準備濃淡画像70A(2次元)で撮像される検査対象の錠剤1の総数と一致しない場合には(S34:No)、かかる図8の準備濃淡画像70A(2次元)から2値化基準濃淡画像(1次元)を作成しても信頼性に欠けるので、S11に戻って、上述した処理を次のシートに対してやり直すことになる。
【0063】
一方、一致する場合には(S34:Yes)、図8の準備濃淡画像70A(2次元)は正常であると判断され、S35において、図16の準備2値画像80B(2次元)の各連結領域(白色)の位置データを取得し判定用メモリ22に記憶する。さらに、S36において、それらの位置データから、図16の準備2値画像80B(2次元)の各連結領域(白色)の重心座標を算出し判定用メモリ22に(1次元)記憶する。かかる位置データや重心座標は、後述する図1の2値化基準濃淡画像(1次元)の作成処理において使用される。S36の後は、図2のS3へ進む。
【0064】
図2のS3では、2値化基準濃淡画像(1次元)の作成処理を行う。かかる2値化基準濃淡画像(1次元)の作成処理は、図1のフローチャート図に基づいて行われる。
【0065】
すなわち、S41では、判定用メモリ22に記憶された位置データや重心座標を介して、図8の準備濃淡画像70A(2次元)における検査対象の錠剤1の位置を認識することによって、検査対象の錠剤1の中央付近に対応する縮小錠剤領域73を設定する。その結果、図17の準備濃淡画像70B(2次元)のように、濃度差で明確に表示された検査対象の錠剤1に対応するもの71に含まれるようにして、縮小錠剤領域73が設定される。
【0066】
次のS42では、図17の準備濃淡画像70B(2次元)を、第1しきい値を基準にしてクランプする。かかるクランプは、縮小錠剤領域73の外側の画素及び第1しきい値未満の濃淡値をもつ画素に対して、第2除去値を代入することによって行う。その結果、図17の準備濃淡画像70B(2次元)は、図18の準備濃淡画像70C(2次元)のようになる。このときの、検査対象である錠剤1の中心部の1次元データ(図18の線Bに相当する)の濃淡値を図19に示す。図19の5つの大きな濃淡値の凸部が、検査対象の錠剤1の中央付近である縮小錠剤領域73に対応する。
【0067】
すなわち、図18の準備濃淡画像70C(2次元)においては、縮小錠剤領域73の外側と、縮小錠剤領域73の内側の捺印部分「イロハ」とが第2除去値で表示される。また、縮小錠剤領域73の内側に付着異物の濃淡値が存在する場合も、同様にして、かかる付着異物は第2除去値で表示される。一方、縮小錠剤領域73の内側の捺印部分「イロハ」以外は、図17の検査対象の準備濃淡画像70B(2次元)と同じ濃淡値で表示される。
【0068】
次のS43では、図18の準備濃淡画像70C(2次元)において、判定用メモリ22に記憶された位置データや重心座標を介して、図8の準備濃淡画像70A(2次元)における検査対象の錠剤1の位置を認識することによって、検査対象の錠剤1を含んだ拡大錠剤領域74を設定する。その結果、図20の準備濃淡画像70D(2次元)のように、図17の準備濃淡画像70B(2次元)において濃度差で明確に表示されていた検査対象の錠剤1に対応するもの71を含むようにして、拡大錠剤領域74が設定される。
【0069】
次のS44では、縮小錠剤領域73内の濃淡値のうち、第2除去値以外のものを使用して、各縮小錠剤領域73の平均値を算出する。従って、縮小錠剤領域73の内側の捺印部分「イロハ」の濃淡値は、平均値処理から除外される。また、縮小錠剤領域73の内側に付着異物の濃淡値が存在する場合でも、同様にして、かかる付着異物の濃淡値は平均値処理から除外される。
【0070】
そして、各縮小錠剤領域73の平均値は、S45において、その縮小錠剤領域73を含んだ拡大錠剤領域74の濃淡値とされる。これにより、図20の準備濃淡画像70D(2次元)は、図21の準備濃淡画像70E(2次元)となり、各拡大錠剤領域74がその平均値の濃淡値で明確に表示される。そして、図21の線C及び線Dに相当する1次元の濃淡値データを取り出し、この2つの1次元の濃淡値データを平均処理することによって、図22に示すような2値化基準濃淡画像(1次元)を作成する。尚、図21の線C又は線Dに相当する1次元の濃淡値データそのものを2値化基準濃淡画像(1次元)としてもよい。
【0071】
そして、図22の2値化基準濃淡画像(1次元)は、図23に示すように、5つの大きい凸部間が直線補間され、S46において、グラフィクメモリ27から送られてシェーディング補正テーブル18に記憶される。尚、図22の各凸部を曲線でつなげるように、平滑化の演算を行ってもよい。この場合には、図22の各凸部の間においてエッジが生じることがない。その結果、図24に示すように、2値化基準濃淡画像(1次元)の濃淡値によって形成される線は緩やかな曲線となる。これは、大局的な性質をもつシェーディング現象が2値化基準濃淡画像(1次元)に含まれていることを意味する。
【0072】
その後においては、このようにして作成された2値化基準濃淡画像(1次元)を基にしてしきい値が決定され、シェーディング補正テーブル18に記憶される。具体的には、2値化基準濃淡画像(1次元)に定数を加算、減算、乗算することにより、しきい値を決定する。検査対象である錠剤1の検査濃淡画像である1次元イメージデータをかかるしきい値で2値化処理することにより、検査対象である錠剤1の外観が検査される。このとき、2値化基準濃淡画像(1次元)と1次元イメージデータ(検査濃淡画像)の両者には、光学的に同一の環境のシェーディング現象が含まれているので、かかるシェーディング現象は1次元イメージデータ(検査濃淡画像)の2値化処理によって相殺され、2値化処理などの一連の検査手順に悪影響が及ぶことはない。
尚、ここでは、2値化基準濃淡画像(1次元)を基にしき値を決定しているが、しきい値を一定とし、検査濃淡画像を2値化基準濃淡画像(1次元)を基に補正し(加算、減算または乗算)することにより、シェーディング現象を相殺することも可能である。
【0073】
以上詳細に説明したように、本実施の形態の錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置10では、先ず、図3の極限濃淡画像(1次元)の作成処理(図2のS1)において、検査対象の錠剤1を撮像した準備濃淡画像(例えば、図8の2次元のもの70A)を、シェーディング補正することなく予め取得する(S11)。そして、全ての準備濃淡画像(2次元)の1次元イメージデータ間で対応する画素毎において、濃淡値を比較して極限濃淡値を求め、かかる極限濃淡値で極限濃淡画像(1次元)を作成する。このとき、かかる極限濃淡値を求める方法は、最大値を求める方法で行われる(S12)。
【0074】
その後、作成された極限濃淡画像(1次元)から第1しきい値と第2しきい値を決定する(S17)。ここで、第1しきい値は、図1の2値化基準濃淡画像(1次元)の作成処理(図2のS3)において、濃淡値の平均値処理を行う前に(S42)、検査対象の錠剤1の捺印部分「イロハ」や付着異物の濃淡値が除去されるように、決定される。また、第2しきい値は、図4の準備濃淡画像(2次元)のチェック処理(図2のS2)において、S31で作成された図15の準備2値画像80A(2次元)を基にして、検査対象の錠剤1とその背景(ブリスタシート43のシート部45)とが区別できるように、決定する。
【0075】
次に、図4の準備濃淡画像(2次元)のチェック処理(図2のS2)において、図8の準備濃淡画像70A(2次元)を第2しきい値で2値化処理して、図15の準備2値画像80A(2次元)を作成する(S31)。上述したように、第2しきい値は、検査対象の錠剤1とその背景(ブリスタシート43のシート部45)を区別するものであるから、作成された図15の準備2値画像80A(2次元)では、検査対象の錠剤1が連結領域(白色)で表示される(図16参照)。これにより、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の位置を介して、図8の準備濃淡画像70A(2次元)における検査対象の錠剤1の位置がわかる。
【0076】
このように、第1しきい値、第2しきい値、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の位置データを求めた後は、図1の2値化基準濃淡画像(1次元)の作成処理(図2のS3)において、予め取得した検査対象の錠剤1の図8の準備濃淡画像70A(2次元)を画像処理することによって、2値化基準濃淡画像(1次元)を作成する。先ず、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の位置を介して、予め取得した検査対象の錠剤1の中央付近に対応する縮小錠剤領域73を設定する(S41、図17参照)。このとき、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の重心を基準にしているので、縮小錠剤領域73を単純にかつ確実に設定できる。
【0077】
さらに、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の位置を介して、予め取得した検査対象の錠剤1を含んだ拡大錠剤領域74を設定する(S43、図20参照)。このとき、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の重心を基準にしているので、拡大錠剤領域を単純にかつ確実に設定できる。
【0078】
そして、縮小錠剤領域73の濃淡値から求めた値を拡大錠剤領域74の濃淡値にし(S45)、各拡大錠剤領域74間を直線補完又は平滑化して(図23、図24参照)、濃淡値の凹凸を減らす。これにより、図8の準備濃淡画像70A(2次元)から2値化基準濃淡画像(1次元)が作成される。このとき、縮小錠剤領域73の濃淡値から求めた値として、縮小錠剤領域73の濃淡値の平均値を使用しているので(S44)、縮小錠剤領域73の濃淡値の急峻な変化や周期的な変化の影響を、中間的になくすことができる。
【0079】
また、かかる2値化基準濃淡画像(1次元)は、予め取得した検査対象の錠剤1の中央付近に対応する縮小錠剤領域73の濃淡値から求めた値と、その値を基にして直線補完又は平滑化した後の値からなっている。従って、予め取得した検査対象の錠剤1の濃淡値から求めた値を使用して、2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。また、縮小錠剤領域73には、かかる錠剤1の辺縁が含まれていない。従って、予め取得した検査対象の錠剤1の濃淡値を使用するが、辺縁の濃淡値は除去して、2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。
【0080】
さらに、上述した縮小錠剤領域73の濃淡値の平均値処理を、第1しきい値以上の濃淡値を対象にして行っている(S42、S44)。かかる第1しきい値は、検査対象の錠剤1の捺印部分「イロハ」や付着異物の濃淡値が除去できるように決定されている(図3のS17)。従って、予め取得した検査対象の錠剤1の濃淡値は使用するが、捺印部分「イロハ」や付着異物の濃淡値は除去して、2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。
【0081】
すなわち、本実施の形態の錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置10では、予め取得した検査対象の錠剤1の中央付近に対応する縮小錠剤領域73の濃淡値から求めた値を(図1のS44)、かかる検査対象の錠剤1を含んだ拡大錠剤領域74の濃淡値にすることによって(図1のS45)、図8の準備濃淡画像70A(2次元)から2値化基準濃淡画像(1次元)を作成しており、かかる縮小錠剤領域73を設定することによって、予め取得した検査対象である錠剤1の辺縁の濃淡値は除去されることから、かかる2値化基準濃淡画像(1次元)を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤1の検査濃淡画像(1次元イメージデータ)を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。
【0082】
さらに、図8の準備濃淡画像70A(2次元)から2値化基準濃淡画像(1次元)を作成する際において、第1しきい値以上の濃淡値を対象にして、縮小錠剤領域73の濃淡値から平均値を求めており(図1のS42、S44)、予め取得した検査対象である錠剤1の捺印方向があらゆる方向を向いていても、かかる錠剤1の捺印部分「イロハ」の濃淡値は除去されることから、かかる2値化基準濃淡画像(1次元)を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤1の検査濃淡画像(1次元イメージデータ)を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。
【0083】
同様にして、予め取得した検査対象である錠剤1に異物が付着していても、かかる錠剤1の付着異物の濃淡値は除去されることから、かかる2値化基準濃淡画像(1次元)を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤1の検査濃淡画像(1次元イメージデータ)を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。
【0084】
また、ブリスタシート包装機30内のブリスタシート43はその幅方向に多少左右しながら搬送されており、さらに、検査対象である錠剤1の検査濃淡画像(1次元イメージデータ)の撮像タイミングも多少の誤差が生じるのが通常であることから、ブリスタシート43のポケット部44に充填された錠剤1の位置なども多少ばらつくので、ブリスタシート包装機30内で搬送中のブリスタシートのポケット部44に充填された錠剤の外観を検査する場合に大変に有効である。
【0085】
同様にして、ブリスタシート包装機30内のブリスタシート43のポケット部44に充填された錠剤について、かかる錠剤が捺印されている場合にはその捺印方向はあらゆる方向を向いており、また、ポケット部44に充填される際に異物が付着することを完全になくすことも困難であるので、ブリスタシート包装機30内で搬送中のブリスタシート43のポケット部44に充填された錠剤の外観を検査する場合に大変に有効である。
【0086】
また、校正板を別途用意して撮像装置で撮像する必要がないので、作業的に手数のかかるものではない。
【0087】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上述した縮小錠剤領域73に代えて、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の位置を介して、予め取得した検査対象の錠剤1に対応する錠剤領域を設定し、かかる錠剤領域の濃淡値から求めた値(平均値など)を拡大錠剤領域74の濃淡値にしてもよい。この場合でも、予め取得した検査対象の錠剤1の濃淡値から求めた値を使用して、2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。
【0088】
従って、予め取得した検査対象の錠剤1に対応する錠剤領域の濃淡値から求めた平均値などを、かかる検査対象の錠剤1を含んだ拡大錠剤領域74の濃淡値にすることによって(図1のS45)、図8の準備濃淡画像70A(2次元)から2値化基準濃淡画像(1次元)を作成しており、検査対象である錠剤1の位置が多少ばらついても、かかる2値化基準濃淡画像(1次元)を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤1の検査濃淡画像(1次元イメージデータ)を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像(1次元)を作成することができる。
【0089】
また、上記実施の形態における画像処理等の順序は、予め取得した検査対象の錠剤1の図8の準備濃淡画像70A(2次元)から2値化基準濃淡画像(1次元)を作成する際に悪影響を及ぼさない限り、これに限るものでない。
【0090】
また、上記実施の形態では、CCDカメラ11で撮像された1次元イメージデータをグラフィックメモリ27で同期させながら2次元化することによって、2値化基準濃淡画像(1次元)や極限濃淡画像(1次元)の基になる準備濃淡画像(2次元)を予め取得していたが(図3のS11〜S13)、CCDカメラ11が2次元イメージデータを撮像するものであっても、2値化基準濃淡画像や極限濃淡画像を同様に作成することができる。ただし、外観検査のために2値化処理される検査濃淡画像もCCDカメラ11が撮像する2次元イメージデータであることから、2値化基準濃淡画像や極限濃淡画像も2次元となる。
【0091】
また、上記実施の形態では、各縮小錠剤領域73の濃淡値の平均値を各拡大錠剤領域74の濃淡値にしていたが(図1のS45)、各縮小錠剤領域73の濃淡値の最高値、最低値、又は、種々の処理計算から算出される値などでもよい。
【0092】
また、上記実施の形態では、縮小錠剤領域73及び拡大錠剤領域74は、図15の準備2値画像80A(2次元)の連結領域(白色)の重心を基準として設定されていたが(S41、S43)、重心にかえて中心を基準にして設定してもよい。また、縮小錠剤領域73及び拡大錠剤領域74は四角形であったが、円形、楕円形、多角形、不定形でもよい。縮小錠剤領域73に代わる錠剤領域についても、同様である。
【0093】
また、上記実施の形態では、各1次元イメージデータ間の同一画素の濃淡値を比較して最大濃淡値を画素毎に算出することにより、極限濃淡画像(1次元)を作成していたが(S12)、一つの1次元イメージデータ内に特定の領域を設定し、かかる領域内の最大濃淡値をその領域内の濃淡値にすることによって、極限濃淡画像(1次元)を作成してもよい。例えば、図9の5つの大きな凸部ごとに特定の領域を設定する。このように作成された極限濃淡画像(1次元)を基準にして作成されたしきい値でも、付着異物や捺印部分に影響されない正確なしきい値を作成することができる。
【0094】
【発明の効果】
請求項1に係る錠剤の外観検査方法は、予め取得した検査対象の錠剤の準備濃淡画像から作成された2値化基準濃淡画像に基づいて、検査対象の錠剤の検査濃淡画像を2値化処理することにより、錠剤の外観を検査する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値から求めた値を使用して、前記2値化基準濃淡画像を作成すること、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、捺印部分の濃淡値は除去して使用する
ので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0095】
また、請求項2に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1に記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、辺縁の濃淡値は除去して使用するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0096】
また、請求項3に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1又は請求項2に記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、付着異物の濃淡値は除去して使用するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0097】
また、請求項4に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値から求めた値は、前記濃淡値の平均値であるので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0098】
また、請求項5に係る錠剤の外観検査方法は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤に対応する錠剤領域と、予め取得した検査対象の錠剤を含んだ拡大錠剤領域とを前記準備濃淡画像に設定し、前記錠剤領域の濃淡値から求めた値を前記拡大錠剤領域の濃淡値にすることによって、前記準備濃淡画像から前記2値化基準濃淡画像を作成するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0099】
また、請求項6に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記錠剤領域の重心又は中心を基準にして、前記拡大錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0100】
また、請求項7に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5又は請求項6に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記拡大錠剤領域間を直線補完又は平滑化するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0101】
また、請求項8に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5乃至請求項7のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、予め取得した検査対象の錠剤の中央付近に対応する縮小錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定し、前記縮小錠剤領域を前記錠剤領域として扱うので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0102】
また、請求項9に係る錠剤の外観検査方法は、請求項8に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記錠剤領域の重心又は中心を基準にして、前記縮小錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0103】
また、請求項10に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5乃至請求項9のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、前記錠剤領域の濃淡値として第1しきい値以上のものを使用することによって、捺印部分及び付着異物に対応する濃淡値を除去するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0104】
また、請求項11に係る錠剤の外観検査方法は、請求項5乃至請求項10のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法であって、第2しきい値で前記準備濃淡画像を2値化処理した準備2値画像に基づいて、前記錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定するので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0105】
また、請求項12に係る錠剤の外観検査方法は、請求項10又は請求項11に記載する錠剤の外観検査方法であって、前記準備濃淡画像を予め取得するとともに、準備濃淡画像の濃淡値を画素毎に比較して得られた極限濃淡値をもって作成された極限濃淡画像に基づいて、前記第1しきい値又は前記第2しきい値が決定されるので、かかる2値化基準濃淡画像を基にして決定されるしきい値で、検査対象である錠剤の検査濃淡画像を正しく2値化処理することが可能となるので、製造ラインにおける錠剤の外観検査に適した2値化基準濃淡画像を作成することができる。
【0106】
また、ブリスタシート包装機内のブリスタシートはその幅方向に多少左右しながら搬送されており、さらに、検査対象である錠剤の検査濃淡画像の撮像タイミングも多少の誤差が生じるのが通常であることから、ブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の位置なども多少ばらつくので、ブリスタシート包装機内で搬送中のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を検査する場合に大変に有効である。
【0107】
同様にして、ブリスタシート包装機内のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤について、かかる錠剤が捺印されている場合にはその捺印方向はあらゆる方向を向いており、また、ポケット部に充填される際に異物が付着することを完全になくすことは困難であるので、ブリスタシート包装機内で搬送中のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を検査する場合に大変に有効である。
【0108】
また、校正板を別途用意して撮像装置で撮像する必要がないので、作業的に手数のかかるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠剤の外観検査方法において、2値化基準濃淡画像(1次元)の作成処理の手順を示したフローチャート図である。
【図2】本発明の錠剤の外観検査方法において、2値化基準濃淡画像(1次元)を作成する手順を示したフローチャート図である。
【図3】本発明の錠剤の外観検査方法において、極限濃淡画像(1次元)の作成処理の手順を示したフローチャート図である。
【図4】本発明の錠剤の外観検査方法において、準備濃淡画像(2次元)のチェック処理の手順を示したフローチャート図である。
【図5】本発明の錠剤の外観検査方法の全体構成を示すブロック図である。
【図6】ブリスタシート包装機の一部を示した斜視図であり、搬送中のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を撮像する部分を示す図である。
【図7】本発明の錠剤の外観検査方法の機能構成を示すブロック図である。
【図8】予め取得した検査対象の錠剤の準備濃淡画像(2次元)を示した図である。
【図9】図8の線Aの濃淡値を示した図である。
【図10】極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を示した図である。
【図11】第1特定値を基準にしてクランプした極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を示す図である。
【図12】膨張させた後の極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を示す図である。
【図13】広範囲に渡って膨張させた後の極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を示す図である。
【図14】平滑化させた後の極限濃淡画像(1次元)の濃淡値を示す図である。
【図15】図8の準備濃淡画像(2次元)を第2しきい値で2値化処理することによって得られた準備2値画像(2次元)を示した図である。
【図16】図15の準備2値画像(2次元)において、検査対象の錠剤に対応する連結領域(白色)のみを残したときの図である。
【図17】図8の準備濃淡画像(2次元)で縮小錠剤領域を設定したときの図である。
【図18】図17の準備濃淡画像(2次元)を第2特定値を基準としてクランプしたときの図である。
【図19】図18の線Bの濃淡値を示した図である。
【図20】図18の準備濃淡画像(2次元)で拡大錠剤領域を設定したときの図である。
【図21】図20の準備濃淡画像に(2次元)おいて、拡大錠剤領域に平均値を記憶させたときの図である。
【図22】2値化基準濃淡画像(1次元)の濃淡値を示した図である。
【図23】直線補間した後の2値化基準濃淡画像(1次元)の濃淡値を示した図である。
【図24】平滑化した後の2値化基準濃淡画像(1次元)の濃淡値を示した図である。
【符号の説明】
1 錠剤
10 錠剤の外観検査装置
30 ブリスタシート包装機
43 ブリスタシート
44 ブリスタシートのポケット部
70A、70B、70C、70D、70E 準備濃淡画像
73 縮小錠剤領域
74 拡大錠剤領域
80A、80B 準備2値画像
Claims (15)
- 予め取得した検査対象の錠剤の準備濃淡画像から作成された2値化基準濃淡画像に基づいて、検査対象の錠剤の検査濃淡画像を2値化処理することにより、錠剤の外観を検査する錠剤の外観検査方法において、
予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値から求めた値を使用して、前記2値化基準濃淡画像を作成すること、
予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、捺印部分の濃淡値は除去して使用することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項1に記載する錠剤の外観検査方法において、
予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、辺縁の濃淡値は除去して使用することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項1又は請求項2に記載する錠剤の外観検査方法において、
予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値であっても、付着異物の濃淡値は除去して使用することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法において、
予め取得した検査対象の錠剤の濃淡値から求めた値は、前記濃淡値の平均値であることを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法において、
予め取得した検査対象の錠剤に対応する錠剤領域と、予め取得した検査対象の錠剤を含んだ拡大錠剤領域とを前記準備濃淡画像に設定し、前記錠剤領域の濃淡値から求めた値を前記拡大錠剤領域の濃淡値にすることによって、前記準備濃淡画像から前記2値化基準濃淡画像を作成することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項5に記載する錠剤の外観検査方法において、
前記錠剤領域の重心又は中心を基準にして、前記拡大錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項5又は請求項6に記載する錠剤の外観検査方法において、
前記拡大錠剤領域間を直線補完又は平滑化することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項5乃至請求項7のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法において、
予め取得した検査対象の錠剤の中央付近に対応する縮小錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定し、前記縮小錠剤領域を前記錠剤領域として扱うことを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項8に記載する錠剤の外観検査方法において、
前記錠剤領域の重心又は中心を基準にして、前記縮小錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項5乃至請求項9のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法において、
前記錠剤領域の濃淡値として第1しきい値以上のものを使用することによって、捺印部分及び付着異物に対応する濃淡値を除去することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項5乃至請求項10のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法において、
第2しきい値で前記準備濃淡画像を2値化処理した準備2値画像に基づいて、前記錠剤領域を前記準備濃淡画像に設定することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項10又は請求項11に記載する錠剤の外観検査方法において、
前記準備濃淡画像を予め取得するとともに、準備濃淡画像の濃淡値を画素毎に比較して得られた極限濃淡値をもって作成された極限濃淡画像に基づいて、前記第1しきい値又は前記第2しきい値が決定されることを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法において、
搬送中のブリスタシートのポケット部に充填された錠剤の外観を検査することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項13に記載する錠剤の外観検査方法において、
ブリスタシート包装機内で検査することを特徴とする錠剤の外観検査方法。 - 請求項1乃至請求項14のいずれか一つに記載する錠剤の外観検査方法を実施することを特徴とする錠剤の外観検査装置。
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|---|---|---|---|
| JP27787097A JP3585708B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置 |
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| JPH11118720A JPH11118720A (ja) | 1999-04-30 |
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| JP27787097A Expired - Lifetime JP3585708B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4491922B2 (ja) * | 2000-06-21 | 2010-06-30 | トヨタ自動車株式会社 | 表面欠陥検査方法 |
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1997
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| JPH11118720A (ja) | 1999-04-30 |
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