JP3612962B2 - スライド式等速ジョイント - Google Patents

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    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の駆動力伝達軸部に用いられるスライド式等速ジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスライド式等速ジョイントを図8乃至図12に示す。
このものは図8および図9に示すように、内周に軸方向に3本の案内溝2を有するアウタレース1と、このアウタレース1の内側に同軸的に配置され且つ前記各案内溝2内に突出するように設けられたトリポード軸4を有するインナレース3と、前記各トリポード軸4にニードル8を介して回転自在に入れ子状に設けられた内ローラ5および外ローラ6とから構成されている。
【0003】
そしてアウタレース1は図略のディファレンシャルギヤを介して駆動源につながっており、またインナレース3はシャフト7および図略の固定式等速ジョイントを介して車輪につながっている。またアウタレース1とシャフト7との間には図略のブーツが設けられ、ジョイント部全体が密封されている。
上記のように構成されたスライド式等速ジョイントにおいては、車両走行中、走行状態に応じて角度および軸方向変位しつつトルクを伝達する。このとき所要のジョイント角を確保するために、アウタレース1の各案内溝2間の内径部10の開口部には面取り部9が設けられている。この面取り部9は、当該ジョイントが取りうる最大角(許容最大角)A1での所要のスライド容量L1を確保するために、図8および図10に示すように面取り長さL10、面取り深さL20で許容最大角A1と等しい角度に形成している。これは、図略の他の部品の公差内での寸法のバラツキや、図略の他の部品(例えばディファレンシャルギヤ)を支持するマウント部材の変形等の余裕をみて、公差内での寸法中央値で取りうる最大角(実車最大角)A2よりも大きい角度で面取りしているのである。
【0004】
ここで図11はアウタレース1とシャフト7との干渉線図であり、アウタレース1に対しインナレース3が軸方向に変位した場合におけるシャフト7と面取り部9とが干渉するジョイント角を示す。つまり軸方向変位およびジョイント角は、5角形abcdea内の値を取りうる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のスライド式等速ジョイントにおいては、実車最大角A2でのスライド容量は、図11および図12に示すL2の範囲内である。従って、許容最大角A1でのスライド容量L1を従来のものと同等に確保しつつ、実車最大角A2でのスライド容量L2を増加させることができれば、車両の限界性能を向上させることができる。
【0006】
スライド容量L2を増加させる手段として、内径部10の半径を大きくすることが考えられるが、これでは案内溝2が小さくなって外ローラ6が案内溝2の内径部10側の端部にはまり込んでロックしてしまう恐れがある。また外ローラ6と案内溝2との間の接触楕円が内径部10側の端部で欠けてしまい、ここに応力が集中してエッジ欠けを起こす恐れがある。
【0007】
またスライド容量L2を増加させる別の手段として、面取り部9の面取り角を小さくすることが考えられるが、許容最大角A1でのスライド容量L1を確保するためには切削量が多くなってしまいコスト高となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題に鑑み、スライド式等速ジョイントの許容最大角A1でのスライド容量L1を従来のものと同等に確保しつつ、実車最大角A2でのスライド容量L2を増加させることを目的とするものである。本発明の請求項1に係る発明では、内周に軸方向に複数の案内溝を有するアウタレースと、このアウタレースの内側に配置されるインナレースと、前記案内溝内に配置され前記アウタレースと前記インナレースとの間でトルクを伝達するトルク伝達部材と、前記アウタレースの各案内溝間の内径部の開口部に形成された面取り部とから構成されるスライド式等速ジョイントにおいて、前記面取り部は、開口側から第1面取り部、第2面取り部が形成され、前記第1面取り部の面取り角を第2面取り部の面取り角より大きくした。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る発明では、請求項1のものにおいて、前記第1面取り部と第2面取り部との間には軸方向に平行な段部が形成されるようにした。
【0010】
また、本発明の請求項3に係る発明では、請求項1または2のものにおいて、前記第1面取り部の面取り角を、当該ジョイントが取りうる最大角にほぼ等しくした。
【0011】
また、本発明の請求項4に係る発明では、請求項1乃至3のいずれかのものにおいて、前記トルク伝達部材を、前記インナレースから突出するトリポード軸に設けられたローラで構成するようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1乃至図5は第1の実施の形態を示す。
図1および図2において、1はアウタレース、2はアウタレース1の内周面に等角度間隔に軸方向に設けられた3本の案内溝、3はアウタレース1の内側に同軸的に配置されたインナレース、4はインナレース3に設けられ各案内溝2内に放射状に突出するトリポード軸である。また、内ローラ5はニードル8を介してトリポード軸4に回転自在に支承され、この内ローラ5には外ローラ6が案内溝2内を転動可能に入れ子状に外嵌されている。そして、インナレース3はシャフト7および図略の固定式等速ジョイントを介して車輪につながり、アウタレース1は図略のディファレンシャルギヤを介して駆動源につながっている。またアウタレース1とシャフト7との間には図略のブーツが設けられ、ジョイント部全体が密封されている。
【0013】
上記のように構成されたスライド式等速ジョイントにおいては、外ローラ6および内ローラ5を介して、アウタレース1からインナレース3へトルクが伝達される。
ここで、アウタレース1の各案内溝2間の内径部10の開口部には面取り部9が設けられている。この面取り部9を図3に拡大して説明する。なお図3中、A1は許容最大角、A2は実車最大角であり、その説明は従来の技術の項で説明したものと同様であるため、ここでは省略する。
【0014】
面取り部9は開口側から、第1面取り部9aと段部9cと第2面取り部9bとから構成されている。第1面取り部9aは、従来のものと同等の面取り深さL20を有し、許容最大角A1に等しい角度で開口からL12の長さまで形成されている。
そして、前記第1面取り部9aに連なって段部9cが軸方向に平行にL11の長さだけ形成されている。更に、この段部9cに連なって第2面取り部9bが角度A3で形成されている。この角度A3は、実車最大角A2を取ったときに、段部9cの開口側端部および内径部10の開口側端部がシャフト7と同時に干渉する角度に設定されている。
【0015】
上記のように面取り部9を形成したので、面取り長さL10’は従来の面取り長さL10よりも長さlだけ長くすることができる。
図4にアウタレース1とシャフト7との干渉線図を示す。図4は従来のもの(図11)と同様、アウタレース1に対しインナレース3が軸方向に変位した場合におけるシャフト7と面取り部9とが干渉するジョイント角を示しており、軸方向変位およびジョイント角は、5角形abcd’ea内の値を取りうる。図4において、許容最大角A1でのスライド容量L1は従来のもの(図11)と変わらないが、実車最大角A2でのスライド容量L2が増加している。
【0016】
ここで、図5に本発明と従来のものとを重ねて示す。図5では本発明(図4)を実線で、従来(図11)を破線で示している。本発明では、面取り部9を第1面取り部9aと段部9cと第2面取り部9bとから形成したので、線分c−d’の傾きが従来のもの(線分c−d)に比べて小さくなってスライド容量L2’が従来のL2よりも長さlだけ増加している。また本発明は、一様な面取りで面取り角を小さくしたわけではないので、切削量の増加も最小限に抑えることができる。
【0017】
図6に第2の実施の形態を示す。なお面取り部以外の構成は、第1の実施の形態と同じであるため、ここでは省略する。
面取り部9は開口側から、第1面取り部9aと第2面取り部9bとから構成されている。第1面取り部9aは、従来のものと同等の面取り深さL20を有し、許容最大角A1に等しい角度で開口からL12の長さまで形成されている。
【0018】
そして、前記第1面取り部9aに連なって第2面取り部9bが実車最大角A2に等しい角度A2で形成されている。
上記のように面取り部9を形成したので、面取り長さL10’は従来の面取り長さL10よりも長さlだけ長くすることができる。
図7に第3の実施の形態を示す。なお面取り部以外の構成は、第1の実施の形態と同じであるため、ここでは省略する。
【0019】
第3の実施の形態では、R面取り部9dは一様な曲率R1で形成されている。これにより、許容最大角A1でのスライド容量L1および実車最大角A2でのスライド容量L2を第1および第2の実施の形態と同程度とすることができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明に係るスライド式等速ジョイントによれば、許容最大角A1でのスライド容量L1を従来のものと同等に確保しつつ、実車最大角A2でのスライド容量L2を増加させることができるため、車両の限界性能を向上させることができる。
【0021】
また本発明では、切削量の増加も最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のアウタレースとシャフトとの干渉線図である。
【図5】図4を従来のものと重ねた図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の要部拡大図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の要部拡大図である。
【図8】従来の技術に係るスライド式等速ジョイントの全体構成を示す縦断面図である。
【図9】図8の横断面図である。
【図10】図8の要部拡大図である。
【図11】従来の技術に係るアウタレースとシャフトとの干渉線図である。
【図12】図8のスライド式等速ジョイントにおいて、実車最大角を取った場合を示す図である。
【符号の説明】
1 アウタレース
2 案内溝
3 インナレース
4 トリポード軸
5 内ローラ
6 外ローラ
7 シャフト
8 ニードル
9 面取り部
9a 第1面取り部
9b 第2面取り部
9c 段部
9d R面取り部

Claims (4)

  1. 内周に軸方向に複数の案内溝を有するアウタレースと、このアウタレースの内側に配置されるインナレースと、前記案内溝内に配置され前記アウタレースと前記インナレースとの間でトルクを伝達するトルク伝達部材と、前記アウタレースの各案内溝間の内径部の開口部に形成された面取り部とから構成されるスライド式等速ジョイントにおいて、前記面取り部は、開口側から第1面取り部、第2面取り部が形成され、前記第1面取り部の面取り角を第2面取り部の面取り角より大きくしたことを特徴とするスライド式等速ジョイント。
  2. 前記第1面取り部と第2面取り部との間には軸方向に平行な段部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式等速ジョイント。
  3. 前記第1面取り部の面取り角は、当該ジョイントが取りうる最大角にほぼ等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のスライド式等速ジョイント。
  4. 前記トルク伝達部材を、前記インナレースから突出するトリポード軸に設けられたローラで構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスライド式等速ジョイント。
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