JP3622849B2 - 折畳装置の紙詰り検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、輪転機における鋸胴、折胴、咥胴及び紙ガイドを有した折畳装置の紙詰り検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳装置の折胴及び咥胴における紙詰り発生を検出する従来の技術としては、例えば、実公昭51−13135号公報に開示されているものがある。
実公昭51−13135号公報に開示されている折畳装置の紙詰り検出装置は、折畳装置の各胴上に紙が存在することを検出する光電センサーと、前記各胴と一体に回転し、各胴上の紙の置かれるべき部分に相当する個所のみパルスを発生するパルス発生器とを有し、光電センサーの出力信号とパルス発生器の出力信号とのAND条件が不成立のときに紙詰り発生の事故表示をするものである。
【0003】
即ち、咥胴に関しては、咥胴の外周面と対向して設けられ、咥胴の咥機構に紙が保持されている場合は信号を出力する光電センサーと、咥胴に連結する軸に設けられ、咥胴上の紙がおかれるべき部分に相当する個所のみ信号を出力する信号発生器と、光電センサー及び信号発生器の信号に基づいて紙詰り発生検出を行う制御装置とから構成されている。
【0004】
光電センサーは、咥胴の光沢のある外周面に紙がある場合と、紙がない場合とで光電センサーの投光器からの光の反射光量に差が生じ、これによって、紙のある場合に信号を制御装置に出力する。
【0005】
制御装置は、光電センサーの信号と信号発生器の信号とのAND回路を有しており、咥胴に紙がない場合は、光電センサーから信号は出力されず、AND条件が不成立となり、紙詰り発生と判断して、紙詰り信号を出力するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の技術における折畳装置の紙詰り検出装置には、次のような問題点がある。
1.咥胴に設けた光電センサーからの光を反射させる咥胴の外周面が汚れることによって、反射量が減少し、検出不良が発生するおそれがあった。そして、これを防止するために、作業者は光電センサーが光照射する胴の外周面を常に清浄な状態に維持するよう清掃しなければならず、手間と時間とがかかり、作業者の負担となっている。
【0007】
2.また、咥胴の外周面の裁断紙の有無を検出することにより紙詰り発生を検出する手段は、折畳装置の1つの折畳方法であるストレートラン(連続紙を裁断した裁断紙の各個を、折胴から咥胴の咥機構に保持させ折り畳む運転で、各咥機構が連続して裁断紙を保持させられる)の場合には有効であるが、しかし、折畳装置の他の折畳方法であるコレクトラン(連続紙に2種の異なる裁断単位画像を印刷し、連続紙を裁断した印刷画像の異なる2つの裁断紙を、折胴外周面で重ね合わせた後、咥胴の咥機構に保持させ折り畳む運転で、咥機構が1つおきに裁断紙を保持させられる)の場合には、無効である。
【0008】
即ち、コレクトランの場合、紙が咥胴の全ての咥機構に保持されておらず1つおきの咥機構に保持されているために、紙を保持しない咥機構の部分では、光電センサーが咥胴の外周面を検出して、紙を検出しないので、検出信号が出力されないため、制御装置ではAND条件が不成立となり、紙詰りが発生していないのに紙詰り信号を出力してしまい、役に立たない。
【0009】
この発明は、上記従来の技術がもつ問題点を一挙に解消することを解決しようとする課題としており、光電センサーの光を反射させる反射面を、手間と時間をかけずに清掃ができ、安定した反射で検出動作が行え得る上、ストレートラン及びコレクトランのいずれの運転の際にも、紙詰り検出動作を行い得る折畳装置の紙詰り検出装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の折畳装置の紙詰り検出装置は、折胴の外周面に鋸胴及び咥胴の各外周面が紙が導入される間隔をあけて対向しており、鋸胴の外周面には軸方向と平行な鋸刃が突出しており、折胴の外周面には、鋸胴の外周面の鋸刃の間隔円周長さに相当する円周長さ毎に設けられた受台と、折胴の回転方向で受台の後方に隣接した位置で、折胴の外周面から突出没入可能な針とが対になって設けられていると共に、折胴の外周面方向で受台相互間の略中央位置に折胴の外周面において突出没入可能な軸方向の折ブレードが設けられており、咥胴の外周面には鋸胴の外周面の鋸刃の間隔円周長さに相当する円周長さ毎に咥機構が設けられており、折胴及び咥胴の対向位置より回転方向下流側における折胴及び咥胴の外周面にわたる適宜の範囲に、内側面が折胴及び咥胴の外周面に咥機構によって保持され二つに折り畳まれた折帳が通過する隙間をもって対向し、折胴の外周面と咥胴の外周面と共に三角形断面の紙移動空間を形成する紙ガイドが設けられており、鋸刃と受台との共同作用で連続紙を裁断紙に定長裁断すると共に咥機構と折ブレードとの共同作用で裁断紙を折り畳む輪転機の折畳装置に装備されて用いられる。
【0011】
そして、紙詰り検出装置は、間隔信号を輪転機の稼働による鋸胴の裁断動作間隔に相応してON、OFF交互に発生し、制御手段に対し出力する間隔信号発生手段と、光反射面を有し、咥胴の外周面において咥胴の回転方向で各咥機構の後方に隣接した位置に、光反射面を咥胴の外周面円弧から突出しないように設けた反射板及び紙ガイドの咥胴側端部から咥胴回転方向下流位置で咥胴外周面から間隔をあけ、且つ反射板を検出し得る位置に設けられ、反射板を検出すると反射板検出信号を制御手段に対し出力する光電センサーからなる折帳検出手段と、間隔信号発生手段からの間隔信号及び光電センサーからの反射板検出信号に基づいて、紙詰り信号を出力する制御手段とから構成されている。
【0012】
更に、制御手段が折畳装置のストレートラン及びコレクトランの折畳形態のそれぞれに対応する紙詰り信号出力部を有し、折畳形態にあわせて両紙詰り信号出力部が切換可能に設けられており、必要に応じて、制御手段が折畳装置のストレートランに対応するストレートラン紙詰り信号出力部とコレクトランに対応するコレクトラン紙詰り信号出力部との選択切換を行うよう指令信号を制御手段に出力する検出回路切換手段が具備されている。
【0013】
例えば、ストレートラン紙詰り信号出力部は、間隔信号の出力「ON」、「OFF」と反射板検出信号の出力「ON」とに基づいて裁断紙の紙詰り発生を判断し、コレクトラン紙詰り信号出力部は、間隔信号の出力「ON」のみと、反射板検出信号の出力「ON」とに基づいて裁断紙の紙詰り発生を判断する。
【0014】
光電センサーは、光電センサーの投光・受光面と対向する下面には、光通過の開口部があけられていると共に、側面には、空気供給源からの空気が光電センサーの投光・受光面に当たるように吹き出す空気吹き出し口が形成されたカバーを備えている。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態における折畳装置の紙詰り検出装置を図面に従って説明する。
先ず、紙詰り検出装置が装備される折畳装置について説明すると、図1に示すように、輪転機の折畳装置Qにおいては、鋸胴B、折胴C及び咥胴Dが平行に、且つ鋸胴Bと咥胴Dとが折胴Cを間にして設けられている。
【0016】
そして、鋸胴Bと折胴Cとの間及び咥胴Dと折胴Cとの間には紙が導入される隙間があけられ、更に、鋸胴Bの外周面には、図示の例で180度ずれた位置に鋸刃22、22が突出し、この鋸胴Bと対向する折胴Cの外周面には、鋸胴Bの外周面の1/2円周長さに相当する円周長さ毎に設けられた受台24と、折胴Cの回転方向で受台24の後方に隣接した位置で、折胴Cの外周面から突出没入可能な針23とが対になって設けられており、更に、折胴Cの周面方向で受台24と受台24との略中央位置には、折胴Cの外周面から突出没入可能な折ブレード25が設けられている。
【0017】
図示の例では受台24と針23とが3対であり、折ブレード25が3個であり、折胴Cの直径は鋸胴Bの半径の3倍である。咥胴Dは、折胴Cと実質的に同径で、その外周面には、開閉可能な咥板3と咥台4とからなる咥機構Daが咥胴Dの円周の等分位置に3対設けられている。
【0018】
更に、連続紙Rの走行方向で、鋸胴Bと折胴Cとの対の上流側には、送られる連続紙Rを挟むようにニッピングローラー27、27が対向して設けられ、対向する部分が同じ方向に同一周速度で回転し、連続紙Rを鋸胴Bと折胴Cとの対向隙間に向けて送るようになっている。
【0019】
そして、鋸胴Bと折胴C及び折胴Cと咥胴Dも、ニッピングローラー27、27の対と同様に、対向する部分が同一周速度で回転するようになっている。また、咥胴Dの外周面の、折胴Cとの対向側と反対側外周面に対向して、排紙ベルト29が設けられている。
【0020】
排紙ベルト29は、適宜数(図示の例では3個)のローラー28に巻き掛けられ、一部区間が咥胴Dの外周面に接するようになり、咥胴Dの回転方向とは逆に反時計回りに走行し、走行速度は咥胴Dの周速度に等しい。
排紙ベルト29の下方には、デリバリーファンFが設けられている。
【0021】
デリバリーファンFは、規則的に斜め放射状に配列された多数の羽根により構成され、図面紙面に垂直な軸線を中心に反時計回りに回転駆動されるようになっており、左側周面域では互に隣り合う羽根の間の空間が上方に開口し、咥胴Dと排紙ベルト29とに挟まれ移動し、咥機構Daの保持解除によって落下する折帳Mを1部ずつ受けとめるような位置に設けられている。
【0022】
デリバリーファンFの下方には、デリバリーファンFの外周に適宜範囲で近接し、且つ適宜数のローラーに巻き掛けられて、デリバリーファンFの回転周面速度と所定の関係の走行速度でデリバリーファンFの外周と同一方向に走行する搬出コンベヤー32が設けられている。
【0023】
折胴C上部の外周面近傍域から、咥胴D上部の外周面近傍域にわたる区間、即ち、図1において、折胴Cの外周面と咥胴Dの外周面と共に略三角断面の紙移動空間20を形成する区間には、紙ガイドEが設けられている。
紙ガイドEの内側面は、折胴C及び咥胴Dの外周面に対して隙間をもって、特に咥胴Dの外周面に対しては咥機構Daに保持され二つに折り畳まれた折帳Mが通過する隙間をもって対向している。
【0024】
更に、鋸胴Bと折胴との対向位置付近から、咥胴Dとの対向位置付近に至る範囲の折胴C下部の外周面に沿って紙ガイド26が設けられ、紙ガイド26の内側面と折胴Cの外周面との間は、針23に突き刺された裁断紙Pが通過し得る隙間となっている。
【0025】
上記のような折畳装置に装備されている紙詰り検出装置について説明する。
図1に示すように、紙ガイドEの下流の咥胴Dの外周面と対向する位置に設けられた光電センサー1と、光電センサー1と対向する咥胴Dの外周面の予め定められた位置に設けられた反射板2とにより構成されている折帳検出装置Aが設けられていると共に、鋸胴Bには、検出片30及び近接スイッチ31から構成された間隔信号発生手段Sが設けられいる。
【0026】
そして、その他の適宜な場所に、光電センサー1及び近接スイッチ31からの各検出信号並びに検出回路切換手段Uからの検出回路切換指令信号が入力され、且つ光電センサー1及び近接スイッチ31からの各検出信号に基づいて紙詰り発生があると判断すると、紙詰りに対処する図示しない処理手段に対し、紙詰り信号Ta、Tbを出力するように接続された制御手段Tが設けられている。
【0027】
折帳検出装置A、間隔信号発生手段S及び制御手段Tの各部について説明する。
1.光電センサー1
図2及び図3に示すように、機枠(図示しない)に設けられた咥胴Dの軸線と平行な軸5は、咥胴Dの上方に位置し、基端部が軸5に取り付けられたブラケット6の先端平板部6aには、投光・受光面12を有する直方体である光電センサー1と、光電センサー1の上面と、咥胴Dの回転方向前方の一側面を除く四面を囲うような形状のカバー7とが取り付けられている。
【0028】
投光器と受光器とから構成されている光電センサー1は、紙ガイドEと咥胴Dとの最小隙間位置21の直下流で、後述する咥胴Dの外周面に設けられた反射板2を検出できる位置にあって、咥機構Daに保持され咥胴Dの回転と共に移動する折帳Mに接触しない程度、咥胴Dの外周面から距離をあけており、投光器の投光レンズと受光器の受光レンズとから構成されている投光・受光面12が移動する折帳Mに対向するようになっている。
【0029】
そして、光電センサー1の投光・受光面12と対向するカバー7の下面には、開口部8があけられていると共に、カバー7の咥胴Dの回転方向の後方の一側面には、空気の吹き出し口10となる穴があけられていて、吹き出し口10は、空気管路9により空気供給源11と接続されている。
空気の吹き出し口10の位置は、空気供給源11から空気管路9を介して供給される空気が光電センサー1の投光・受光面12に当たるような位置である。
【0030】
光電センサー1は、折畳装置Qの起動と共に、電源が入り検出状態となる。また、カバー7の吹き出し口10からの空気の吹き出しも、光電センサー1の起動に連動して図示しないソレノイドバルブの切り換えにより、空気供給源11から空気が供給されるようになる。
【0031】
この空気吹き出しによって、光電センサー1の投光・受光面12に対する紙粉やゴミの付着が防止され、光電センサー1は良好な検出状態に保たれる。
そして、光電センサー1は、後述の反射板2からの反射光を検出すると反射板検出信号1a,1bを後述する制御手段Tに対し出力するように接続されている。
【0032】
2.反射板2
図2に示すように、光を反射させる光反射面2aを有する反射板2は、咥胴Dの外周面において、光電センサー1の投光・受光面12に対向する位置であり、且つ咥胴Dの回転方向で各咥機構Daの後方の、咥機構Daが保持する折帳Mに覆われる位置に、光反射面2aが咥胴Dの外周面から突出しないように設けられている。
【0033】
反射板2の大きさは、光電センサー1の投光器からの投光を反射し得る大きさ(例えば、光電センサー1の投光・受光面12より多少大きい程度)のものでよい。
【0034】
3.間隔信号発生手段S
図1に示すように、間隔信号発生手段Sは、図示しない機枠などに設けられている近接スイッチ31と鋸胴Bの軸33に設けられている検出片30とから構成されている。
【0035】
検出片30は、鋸胴Bによる裁断動作の時間間隔と等しい時間間隔で近接スイッチ31を交互にON‐OFF作動させるように形成されている。
この実施の形態では、検出片30には軸33と同心の半円形の大径部30aが形成され、近接スイッチ31は、この大径部30aの外周面を検出し得る位置にある。
【0036】
そして、検出片30は、図1に示すような咥胴Dの外周面に設けた反射板2が光電センサー1に検出される回転位相位置において、大径部30aの外周面の円周方向略中央部が近接スイッチ31に検出される回転位相位置になるように軸33に取り付けられている。
【0037】
近接スイッチ31が検出片30の大径部30aを検出している間は、間隔信号Saが出力される。
即ち、鋸胴Bの1/2回転周期で間隔信号Saの「ON」と「OFF」とが交互に繰り返えされ、間隔信号Saの「ON」又は「OFF」の中心時に咥胴Dの反射板2が光電センサー1に検出されることになる。
そして、近接スイッチ31は、その間隔信号Saを後述する制御手段Tへ入力するように接続されている。
【0038】
4.検出回路切換手段U
図1に示す検出回路切換手段Uは、後述する制御手段Tが折畳装置Qのストレートランに対応するストレートラン紙詰り信号出力部とコレクトランに対応するコレクトラン紙詰り信号出力部との選択切換を行うよう指令信号を制御手段Tに出力するもので、制御手段Tに接続されている。
【0039】
検出回路切換手段Uは、例えば作業者が操作する切換えスイッチ(図示しない)であってよく、また、折畳装置Qのストレートランとコレクトランを切り換える切換機構(図示しない)と連動する適宜な切換検出手段(図示しない)であってもよい。指令信号が出力されると、制御手段Tの2種の紙詰り信号出力部が切り換えられる。
【0040】
5.制御手段T
図1に示す制御手段Tは、ストレートランに対応するストレートラン紙詰り信号出力部と、コレクトランに対応するコレクトラン紙詰り信号出力部との切り換え可能な2つの紙詰り信号出力部を備えている。
【0041】
ストレートラン紙詰り信号出力部は、鋸胴Bに設けられた間隔信号発生手段Sの近接スイッチ31による検出片30の大径部30aの検出信号Saの出力「ON」又は「OFF」と咥胴Dの光電センサー1による反射板2の検出信号、即ち反射板検出信号1aの出力「ON」とに基づいて裁断紙Pの紙詰り発生を判断する。
【0042】
コレクトラン紙詰り信号出力部は、間隔信号Saの出力「ON」のみと、反射板検出信号1bの出力「ON」とに基づいて裁断紙Pの紙詰り発生を判断するようになっている。
そして、ストレートラン紙詰り信号出力部及びコレクトラン紙詰り信号出力部の夫々は、紙詰り発生があると判断すると、紙詰りに対処する図示しない処理手段に対し、紙詰り信号Ta、Tbを出力するように処理手段に接続されている。
【0043】
上記の折畳装置Qにおける折畳み作動中の紙詰り検出装置の操作と作動とを、図1、図2及び図4に従って説明する。
まず、図1において、図示しない印刷部及び折畳装置Qからなる輪転機が低速運転され、連続紙Rが印刷部を経て折畳装置Qに紙通しされる。
【0044】
即ち、印刷部を経てニッピングローラー27、27に挟まれて引っ張られた連続紙Rは、折胴Cと鋸胴Bとの対向隙間に送り込まれ、先行部Paは回転位相が合わされた時計回りに回転する鋸胴Bの鋸刃22と、反時計回りに回転する折胴Cの受台24とが対向することにより裁断されると共に、裁断線から直ぐの後部が折胴Cの外周面に突出する針23により突き刺される。
【0045】
そして、裁断線から直ぐの後部、即ち先行部Paが針23に突き刺され、後続側が折胴Cの外周面に巻き付けられるように保持された状態で、折胴Cの外周面と紙ガイド26との隙間に挿入され、次いで、移動する針23により折胴Cの外周面と紙ガイド26との隙間の中を引かれて移動する。
【0046】
すると、次の鋸胴Bの鋸刃22と折胴Cの受台24との対向により後続側が裁断され、その結果、連続紙Rは予め定めた長さ(図示の例では折胴Cの1/3周長)の裁断紙Pに裁断され、裁断紙Pは移動する針23により折胴Cの外周面と紙ガイド26との隙間の中を引かれて更に移動し、その先行部Paが反時計回りの折胴Cと時計回りの咥胴Dとの対向隙間を通過する。
【0047】
その後、回転する折胴Cの外周面と共に移動する裁断紙Pの送り方向の中央部と折ブレード25とが折胴Cと咥胴Dとの対向隙間に至った時点で、折ブレード25と回転位相が合わされた咥胴Dの咥機構Daが折ブレード25に対向すると共に、折胴Cの折ブレード25が折胴Cの外周面から突出し、裁断紙Pの中央部は咥胴D側に突き出され、咥胴Dに設けられた咥機構Da、即ち咥板3と咥台4とに咥えられて保持される。折ブレード25は突出後、直ちに没入する。
【0048】
折ブレード25の突出と同期して又は僅かに早いタイミングで、裁断紙Pの先行部を保持していた折胴Cの針23が、外周面から没して裁断紙Pの先行部Paから抜ける。
そして、咥胴Dに保持された裁断紙Pの中央部が、咥胴Dの回転に伴って咥胴Dの外周面と共に移動し続けると、裁断紙Pの先行部Paは折胴Cの回転方向とは逆方向に引っ張られ、移動方向が反転して紙ガイドEに沿って咥胴Dの外周面へ移動する。
【0049】
紙ガイドEと咥胴Dの外周面との間隔において、裁断紙Pの中央部の移動が進むと、裁断紙Pの先行部Paは、折胴Cの外周面から咥胴Dの外周面に近接して連続した紙ガイドE並びに折胴C及び咥胴Dの外周面で形成される略三角形の紙移動空間20で、折胴Cの外周面から咥胴Dの方向に移動し、裁断紙Pの先行部Pa側の前半分と中央部に続く後半分は、重ね合わされるようにして紙ガイドEと咥胴Dの外周面との最小隙間位置21に引き込まれる。
【0050】
そして、裁断紙Pは咥機構Daに保持された中央部で二つに折り畳まれて折帳Mとなり、咥胴Dの外周面と紙ガイドEとの隙間を移動した後、咥胴Dの外周面と紙ガイドEの下流部に続く排紙ベルト29とに挟まれて更に移動する。そして、咥胴Dの外周面と排紙ベルト29とが離れる位置まで至ると、咥胴Dの咥機構Daは解放作動し、即ち咥板3が咥台4から離れ、解放された折帳Mは、縦姿勢で下方に落下する。
【0051】
搬送されて折帳Mが解放されるピッチとデリバリーファンFの回転による羽根の変位ピッチとは同一であるから、落下する折帳Mは、順次互に隣り合う羽根間に先端から1部ずつ入り、デリバリーファンFの回転(反時計回り)により搬送され且つ姿勢を変えてデリバリーファンFの下部域に到ると、折帳Mは、デリバリーファンFの下方でデリバリーファンFの回転と所定関係の走行速度で走行(右方へ)する搬出コンベヤ32上にデリバリーファンFの羽根から順次抜かれ、搬出コンベヤ32上に一定ピッチで重ねられた列となって機外へ排出される。
【0052】
そして、上記のような、折畳装置Qにおける連続紙Rの紙通し、咥胴Dの咥機構Daによる裁断紙Pの保持及び折帳MのデリバリーファンFから搬送コンベヤー32への搬出などの動作に対して、種々の調整である印刷準備作業が行われ、この印刷準備作業は、最低印刷速度運転及び運転停止の繰り返しによって行われる。
【0053】
印刷準備作業が終了し、印刷稼動のために輪転機を増速すると、図示しない印刷速度検出手段からの制御手段Tへ入力されている駆動速度信号が、予め定められた印刷速度(例えば、調整時の最低印刷速度であるクローリング速度より若干速い速度)に達すると、その検出信号を受けて、制御装置Tは間隔信号発生手段S及び光電センサー1の検出信号に基づいて紙詰り検出動作を開始する。
【0054】
次に、制御手段Tにおける紙詰り検出を、図5に示すタイムチャートに従って説明する。
1.ストレートランの紙詰まり検出(図5(a))
図5(a)▲1▼に示すものは、ストレートランの運転の際、折畳装置Qが正常運転を行っている状態を示し、間隔信号発生手段Sの近接スイッチ31からは、近接検出信号が間隔信号Saとして鋸胴Bの1/2回転周期で「ON」、「OFF」交互となって出力される。即ち、1回転中に、1回ずつ、つまり、鋸胴Bの裁断動作間隔時間に相応して間隔信号Saが「ON」、「OFF」交互になって出力される。
【0055】
咥胴Dの総ての咥機構Daに折帳Mが保持されているので、即ち、総ての反射板2が折帳Mで覆われているので、光電センサー1の投光・受光面12の投光器からの光線は反射板2で反射されず、受光器は反射光を検出しないで、反射板検出信号1aは出力されず、「OFF」になっている。
【0056】
図5(a)▲2▼に示すものは、ストレートランの運転の際、折畳装置Qにおいて紙詰りが発生した状態を示し、咥胴Dの咥機構Daは上流での紙詰りによって、折帳Mを保持しなくなるので、即ち、総ての反射板2が折帳Mで覆われていない状態になるので、紙詰りが発生した後には、光電センサー1の総ての投光・受光面12の投光器からの光線が反射板2で反射され、受光器は反射光を検出し、全反射板2に対して反射板検出信号1aは「ON」になって出力される。
【0057】
制御手段Tのストレートラン紙詰り信号出力部は、ストレートランの運転の場合、間隔信号発生手段Sからの間隔信号Saが「ON」、「OFF」交互になって入力され、その間隔信号Saの「ON」間隔と「OFF」間隔のいずれをもAND条件の信号とし、この間隔の間に光電センサー1からの「ON」の反射板検出信号1aが入力されると、間隔信号Saの「ON」又は「OFF」と光電センサー1からの反射板検出信号1aの「ON」とのAND条件が成立したことを、紙詰り発生として判断する。
【0058】
そして、紙詰り発生を示す制御手段Tは、間隔信号発生手段Sの間隔信号Saが次の「ON」の「立ち上がり」又は「OFF」の「立ち下がり」に切り換わるのに合わせて、紙詰り信号Taを「ON」として出力ようになっている。
【0059】
2.コレクトランの紙詰まり検出(図5(b))
図5(b)▲1▼に示すものは、コレクトランの運転の際、折畳装置Qが正常運転を行っている状態を示し、間隔信号発生手段Sの近接スイッチ31からは、近接検出信号が間隔信号Saとして鋸胴Bの1/2回転周期で「ON」、「OFF」交互になって出力される。即ち、1回転中に、1回ずつ、つまり、鋸胴Bの裁断動作間隔時間に相応して間隔信号Saが「ON」、「OFF」交互になって出力される。
【0060】
咥胴Dの一つ置きの咥機構Daに折帳Mが保持されているので、即ち、一つ置きの反射板2が折帳Mで覆われいないので、光電センサー1の投光・受光面12の投光器からの光線は一つ置きの反射板2で反射され、受光器は反射光を検出し、反射板検出信号1bは、逐次の反射板2に関して「ON」、「OFF」交互になって出力される。
【0061】
そして、コレクトラン紙詰り信号出力部が間隔信号Saの出力「ON」と反射板検出信号1bの出力「ON」とに基づいて裁断紙Pの紙詰り発生があると判断する図示の実施の形態では、間隔信号Saの「ON」間隔がAND条件の信号とされているので、反射板検出信号1bの出力「ON」のタイミングは、間隔信号発生手段Sの間隔信号Saの出力「OFF」間隔と整合されている。
【0062】
図5(b)▲2▼に示すものは、コレクトランの運転の際、折畳装置Qにおいて紙詰りが発生した状態を示し、咥胴Dの咥機構Daは上流での紙詰りによって、折帳Mを保持しなくなるので、即ち、総ての反射板2が折帳Mで覆われていない状態になるので、紙詰りが発生した後には、光電センサー1の総ての投光・受光面12の投光器からの光線が反射板2で反射され、受光器は反射光を検出し、全反射板2に対して反射板検出信号1bは「ON」になって出力される。
【0063】
制御手段Tのストレートラン紙詰り信号出力部は、コレクトランの運転の場合、間隔信号発生手段Sからの間隔信号Saが「ON」、「OFF」交互になって入力される。
【0064】
そして、上記のように間隔信号Saの「ON」間隔がアンド条件の信号とされている当該間隔信号Saの「ON」間隔に、光電センサー1からの「ON」の反射板検出信号1bが入力されると、間隔信号Saの「ON」と光電センサー1からの反射板検出信号1bの「ON」とのAND条件が成立したことを、紙詰り発生として判断する。
【0065】
紙詰り発生を示す制御手段Tは、間隔信号発生手段Sの間隔信号Saが次の「OFF」に切り換わる「立ち下がり」に合わせて、紙詰り信号Tbを「ON」として出力するようになっている。
上記のようにして、制御手段Tによって紙詰りの発生が検出され、その紙詰り信号Ta、Tbの出力が行われる。
【0066】
そして、制御手段Tの紙詰り信号出力部が出力する紙詰り信号Ta、Tbは、紙詰りに対処する図示しない処理手段に入力されることにより、紙詰り処理手段、例えば、紙ガイド26や紙ガイドEを対向する胴周面から離隔する適宜の手段(図示しない)が作動し、また輪転機が停止される。
なお、制御手段Tの紙詰り信号出力部をコレクトラン紙詰り信号出力部と同様の構成のみとし、ストレートラン運転のときの紙詰りとコレクトラン運転のときの紙詰りの双方の検出をさせることも可能である。
【0067】
但し、この場合、間隔信号発生手段Sの間隔信号Saの出力「ON」、「OFF」いずれか一方をAND条件の信号としているので、例えば上記のように「ON」のみをAND条件の信号としているときには、間隔信号Sa出力「OFF」間隔に紙詰りが発生して、反射板検出信号1aが「ON」になって出力されても、次の間隔信号Saの出力「ON」の立上りでは、紙詰り発生を示す制御手段Tの紙詰り信号Ta「ON」は出力されないが、次の間隔信号Sa出力「ON」の立ち下がりで紙詰り発生を示す制御手段Tの紙詰り信号Taが「ON」として出力されるようにする。
【0068】
【発明の効果】
この発明によれば、以下のような効果が得られる。
紙詰り検出装置において、光電センサーの投光器からの光を反射させる手段ととして反射面が具備され、折帳の存否が効率よく確実に検出され得ると共に、反射面の清掃は、作業者の手問と時間を要しないので、作業者の負担が軽減され、作業効率が向上する。
【0069】
又、折畳装置の異なる折畳形態であるストレートラン及びコレクトランのいずれの運転の際にも紙詰り検出動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における折畳装置の紙詰り検出装置を示す概略構成図である。
【図2】紙詰り検出装置の要部を示す図1の部分拡大断面図である。
【図3】光電センサーを示す図2のH矢視図である。
【図4】この発明の実施の形態における紙詰り検出装置の作動を示す部分断面図である。
【図5】この発明の実施の形態の制御手段における紙詰り検出動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
A 折帳検出装置
B 鋸胴
C 折胴
D 咥胴
Da 咥機構
E 紙ガイド
F デリバリーファン
Q 折畳装置
S 間隔信号発生手段
Sa 間隔信号発生手段の間隔信号
T 制御手段
Ta、Tb 制御手段の紙詰り信号
U 検出回路切換手段
R 連続紙
P 裁断紙
Pa 先行部
M 折帳
1 光電センサー
1a、1b 光電センサーの反射板検出信号
2 反射板
2a 光反射面
3 咥板
4 咥台
5 軸
6 ブラケット
6a 先端平板部
7 カバー
8 開口部
9 エアー配管
10 エアーの吹出し口
11 エアー源
12 投光・受光面
20 紙移動空間
21 最小隙間位置
22 鋸刃
23 針
24 受台
25 折ブレード
26 紙ガイド
27 ニッピングローラー
28 ローラー
29 排紙ベルト
30 検出片
30a 大径部
31 近接スイッチ
32 搬出コンベヤー

Claims (4)

  1. 折胴の外周面に鋸胴及び咥胴の各外周面が紙が導入される間隔をあけて対向しており、鋸胴の外周面には軸方向と平行な鋸刃が突出しており、折胴の外周面には、鋸胴の外周面の鋸刃の間隔円周長さに相当する円周長さ毎に設けられた受台と、折胴の回転方向で受台の後方に隣接した位置で、折胴の外周面から突出没入可能な針とが対になって設けられていると共に、折胴の外周面方向で受台相互間の略中央位置に折胴の外周面において突出没入可能な軸方向の折ブレードが設けられており、咥胴の外周面には鋸胴の外周面の鋸刃の間隔円周長さに相当する円周長さ毎に咥機構が設けられており、折胴及び咥胴の対向位置より回転方向下流側における折胴及び咥胴の外周面にわたる適宜の範囲に、内側面が折胴及び咥胴の外周面に咥機構によって保持され二つに折り畳まれた折帳が通過する隙間をもって対向し、折胴の外周面と咥胴の外周面と共に紙移動空間を形成する紙ガイドが設けられており、鋸刃と受台との共同作用で連続紙を裁断紙に定長裁断すると共に咥機構と折ブレードとの共同作用で裁断紙を折り畳む輪転機の折畳装置において、
    間隔信号を輪転機の稼働による鋸胴の裁断動作間隔に相応してON・OFF交互に発生し、制御手段に対し出力する間隔信号発生手段と、
    光反射面を有し、咥胴の外周面において咥胴の回転方向で各咥機構の後方に隣接した位置に、光反射面を咥胴の外周面円弧から突出しないように設けた反射板と、紙ガイドの咥胴側端部から咥胴回転方向下流位置で咥胴外周面から間隔をあけ、且つ反射板を検出し得る位置に設けられ、反射板を検出すると反射板検出信号を制御手段に対し出力する光電センサーとからなる折帳検出手段と、
    間隔信号発生手段からの間隔信号及び光電センサーからの反射板検出信号に基づいて、紙詰り発生の信号を出力する制御手段と
    から構成され、
    制御手段が折畳装置のストレートラン及びコレクトランの折畳形態のそれぞれに対応する紙詰り信号出力部を有し、折畳形態にあわせて両紙詰り信号出力部が切換可能に設けられている折畳装置の紙詰り検出装置。
  2. ストレートラン紙詰り信号出力部は、間隔信号の出力「ON」、「OFF」と反射板検出信号の出力「ON」とに基づいて裁断紙の紙詰り発生を判断し、コレクトラン紙詰り信号出力部は、間隔信号の出力「ON」のみと、反射板検出信号の出力「ON」とに基づいて裁断紙の紙詰り発生を判断する請求項1に記載の折畳装置の紙詰り検出装置。
  3. 制御手段が折畳装置のストレートランに対応するストレートラン紙詰り信号出力部とコレクトランに対応するコレクトラン紙詰り信号出力部との選択切換を行うよう指令信号を制御手段に出力する検出回路切換手段を具備した請求項1又は請求項2に記載の折畳装置の紙詰り検出装置。
  4. 光電センサーの投光・受光面と対向する下面には、光通過の開口部があけられていると共に、側面には、空気供給源からの空気が光電センサーの投光・受光面に当たるように吹き出す空気吹き出し口が形成されたカバーを光電センサーが備えている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の折畳装置の紙詰り検出装置。
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