JP3632609B2 - ペダル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両においてアクセルペダル、ブレーキペダル等の前後位置を調節することができるペダル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクセルペダルの前後位置を調節することができるペダル装置として、米国特許特許番号6109241のものがある。図18に示すように、このペダル装置は電子スロットル制御用のアクセルペダル100を備えたものであって、アクセルペダル100の前方で車体構造体Sに固定されたサポート101を備え、このサポート101に設けられた支持軸102を中心にアクセルペダル100が揺動するように支持されている。詳述すると、サポート101には支持軸102によってブラケット103が上方に先端を向けた状態で回動可能に支持され、このブラケット103の先端部には車両後方に延出されたガイドロッド104の基端が固定されている。そして、ガイドロッド104にアクセルペダル100の上端部が支持されている。
【0003】
このペダル装置において、アクセルペダル100をガイドロッド104に沿って移動させると、アクセルペダル100の前後位置が調節される。そして、調節された位置に保持されたアクセルペダル100を踏み込み操作すると、支持軸102を中心にペダルアームが揺動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のペダル装置では、アクセルペダル100が、その上下中央部の前方に位置する支持軸102を中心として揺動するように支持されているので、ブラケット103、ガイドロッド104を含むペダル装置全体の容積に対して、アクセルペダル100の踏み込みストロークを大きく確保することができない。このため、この機構を、大きな踏み込みストロークを必要とするブレーキペダルに適用することは不適である。
【0005】
このような課題を解決するため、本出願人は、図1〜図4に示すように、アクセルペダル15とブレーキペダル30とがそれぞれリンク機構19,73によって支持されたペダル装置10を考えた。
【0006】
このペダル装置10において、アクセルペダル15は、車体に対し回動可能に支持されたリンクプレート22及びリンクレバー23に対してそれぞれ回動可能に連結されたペダルホルダ16に対して回動可能に支持されている。リンクプレート22は車体に回動可能に支持された支持軸体21に対し一体回転可能に固定支持されている。そして、支持軸体21の回動によってリンクプレート22が揺動することでアクセルペダル15の前後位置が移動する。
【0007】
また、ブレーキペダル30は、支持軸体21に対し一体回転可能に固定されたリンクプレート31と、支持軸体21の回転軸線上で回転可能に車体に支持されたリンクレバー32の先端に回動可能に連結されたコネクタ33とに対しそれぞれ回動可能に連結されている。また、リンクレバー32と一体回動するシリンダ操作レバー34が設けられ、その先端はブレーキマスターシリンダのシリンダロッドに連結されている。そして、ブレーキマスターシリンダがシリンダ操作レバー34を介してリンクレバー32の回動を規制した状態で、支持軸体21を回動させるとリンクプレート31が揺動しコネクタ33が揺動してブレーキペダル30の前後位置が移動する。
【0008】
このようなペダル装置10では、各ペダル15,30が、その上方で各ペダル15,30を支持するリンク機構によって回動するので、ペダル装置10全体の容積をそれほど大きくすることなくより大きな踏み込みストロークを得ることができる。
【0009】
このペダル装置10では、アクセルペダル15側のリンクプレート22とブレーキペダル30側のリンクプレート31とが共に一体回転可能に固定されている支持軸体21がモータ48の動力で回動操作される。詳述すると、支持軸体21の回動軸線上で一体回動する支持軸体43の回動に伴って揺動するプレートレバー44にナット45が回動可能に支持され、このナット45にモータ48によって回転駆動される軸体54のねじ部63が螺合されている。そして、モータ48によって軸体54が回動されると、ナット45を介してプレートレバー44が揺動する。その結果、支持軸体43が回動してリンクプレート22及びリンクプレート31が共に回動し、アクセルペダル15及びブレーキペダル30の前後位置が調節される。そして、各ペダル15,30は、調節された位置にナット45、軸体54等によって保持される。
【0010】
ところで、車両で走行中に運転者が慌ててブレーキペダル30を急激に踏み込み操作することがある。このような場合、上記ペダル装置10においては、ブレーキペダル30に加わった過大な踏み込み力が、支持軸体43を介してナット45、軸体54等に加わることになる。その結果、ナット45や軸体54等が破壊され、アクセルペダル15及びブレーキペダル30が調節された前後位置に保持されなくなることが考えられる。このため、ブレーキペダル30をブレーキ操作して車両を制動することができなくなることが考えられる。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ペダルアームの前後位置を調節する機能を備えたペダル装置において、ペダルアームに過大な踏み力が加わった後にもペダルアームの踏み込み操作を可能とすることができるペダル装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ペダルアームを車両前後方向に踏み込み動作可能に、かつ、車両前後方向での位置調節可能に支持する支持手段と、前記支持手段に作動連結され、ペダルアームの車両前後方向での位置を調節するとともに調節した位置に保持する調節手段とを備えたペダル装置において、前記支持手段は車体に対し回動可能に支持された支持軸体と、この支持軸体の回動に伴って一体揺動する支持レバーとを備えるとともに、この支持レバーを介して前記ペダルアームが支持され、支持軸体が回動操作されることに伴う支持レバーの揺動動作によってペダルアームを前後方向に位置調節するものであり、前記調節手段は、前記支持軸体と同一回動軸線上で回動する出力軸体を備え、この出力軸体を介して支持軸体を回動動作させるものであって、前記出力軸体と前記支持軸体とを作動連結するとともに、支持軸体から出力軸体へのトルクの伝達を緩和する連結手段が設けられていることを要旨とする。なお、「支持軸体から出力軸体へのトルクの伝達を緩和する連結手段」とは、例えば、支持軸体から出力軸体へ伝達されるトルクの上限を制限して調節手段に伝達される外力の最大値を小さくすることや、支持軸体から出力軸体へ伝達されるトルクを緩衝して調節手段に衝撃的な外力が加わらないようにすることを意味する。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、ペダルアームから加えられた外力に対応して支持軸体から出力軸体へ伝達されるトルクの伝達が、出力軸体と支持軸体とを連結する連結手段によって緩和されるので、調節手段に過大な外力がより加わらない。また、同一の回動軸線上で回動する支持軸体と出力軸体とを作動連結する連結手段がトルクの伝達を緩和するので、ペダル装置全体の容積が新たに増大し難い。このため、車両への取り付け自由度が低下し難い。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記連結手段は、前記支持軸体から前記出力軸体へ伝達するトルクの上限を制限することでトルクの伝達を緩和する制限手段であることを要旨とする。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、支持軸体から出力軸体へ伝達されるトルクの上限が制限されるので、過大な外力が調節手段側に確実に加わらない。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記制限手段は、前記回転軸線上で前記支持軸体と一体回動するペダル側クラッチハウジングと、前記回転軸線上で前記出力軸体と一体回動する駆動側クラッチハウジングと、前記ペダル側クラッチハウジングと駆動側クラッチハウジングとで保持されるとともに両ハウジングを摩擦によって一体回動可能に作動連結するクラッチ部材とを備え、両クラッチハウジングの少なくともいずれか一方に対し前記クラッチ部材が相対回動することでトルクの上限を制限することを要旨とする。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、ペダル側クラッチハウジングとクラッチハウジングとを摩擦によって一体回動可能に作動連結するクラッチ部材が両クラッチハウジングの少なくともいずれか一方に対し相対回動することで、伝達するトルクの上限を制限する。このため、簡単な構成で実施できる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記連結手段は、前記支持軸体から出力軸体へのトルクの伝達を緩衝することでトルクの伝達を緩和する緩衝手段であることを要旨とする。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、支持軸体から出力軸体へのトルクの伝達が緩衝されるので、支持軸体と出力軸体との回転位置関係をずらすことなく伝達を緩和することが可能となる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記緩衝手段は、前記回転軸線上で前記支持軸体と一体回動するペダル側ダンパ部材と、前記回動軸線上で前記出力軸体と一体回動する駆動側ダンパ部材と、前記ペダル側ダンパ部材と駆動側ダンパ部材とで保持されるとともに両ダンパ部材を一体回動可能に弾性的に作動連結するばね部材とを備え、前記ばね部材の弾性変形によって両ダンパ部材を相対回動させることでトルクの伝達を緩衝することを要旨とする。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の作用に加えて、ペダル側ダンパハウジングと駆動側ダンパハウジングとを一体回転可能に弾性的に作動連結するばね部材が弾性変形して両ハウジングを相対回動させることで、トルクの伝達を緩衝する。
【0024】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記調節手段は、前記出力軸体の回動に伴って一体揺動する操作レバーと、前記回動軸線と平行な回動軸線上で回動可能に前記操作レバーに支持されたナット部材と、前記回動軸線に直交する平面上の回動軸線を中心として回動可能に支持されるとともに前記ナットに設けられた雌ねじ孔に螺合する状態で両方向に回動操作されるねじ軸とを備えていることを要旨とする。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、操作レバーに支持したナットに螺合させたねじ軸を回動させると、操作レバーが揺動し、出力軸体と共に支持軸体が回動する。この構成を備えたペダル装置において、ナットやねじ軸への外力の伝達が緩和される。
【0026】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記支持手段は、車体に対し回動可能に支持された従動リンクと、この従動リンクと前記支持レバーとを連結する状態で従動リンク及び支持レバーに対し回動可能に連結されたペダルホルダとを備え、このペダルホルダに前記ペダルアームが踏み込み操作可能に支持されていることを要旨とする。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、支持軸体が回動して支持レバーが揺動すると、ペダルホルダを介して従動リンクが揺動し、ペダルホルダに支持されたペダルアームの車両前後方向での位置が変化する。また、支持軸体の回動が規制された状態でペダルアームを踏み込み操作すると、ペダルホルダに対してペダルアームが揺動動作する。このような構成のペダル装置において、ペダルアームに加えられた外力の調節手段への伝達が緩和される。
【0028】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記支持手段は、前記支持軸体に対し相対回動可能に支持された第1リンクと、この第1リンクに対し回動可能に支持された第2リンクとを備え、前記ペダルアームは、前記支持レバー及び第2リンクとを連結する状態で支持レバー及び第2リンクに対して回動可能に連結されていることを要旨とする。
【0029】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、第1リンクの回動が規制された状態で、支持軸体が回動して支持レバーが回動すると、ペダルアームを介して第2リンクが揺動し、ペダルアームが車両前後方向に移動する。また、支持軸体の回動を規制した状態でペダルアームを踏み込み操作すると、第1リンクが揺動してペダルアームが支持レバーとの連結点を中心として揺動する。このような構成のペダル装置において、ペダルアームに加えられた外力の調節手段への伝達が緩和される。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明をアクセルペダル及びブレーキペダルを備えたペダル装置に具体化した第1実施形態を図1〜図13に従って説明する。
【0031】
図1,4に示すように、本実施形態のペダル装置10は、アクセルペダル部11、ブレーキペダル部12、ペダル位置調節部13、クラッチ部14を備えている。
【0032】
アクセルペダル部11は電子スロットル制御用であって、ペダルアームとしてのアクセルペダル15、ペダルホルダ16、捻りコイルばね17、アクセル開度センサ18及びリンク機構19を備えている。
【0033】
アクセルペダル15は、金属板材で環状に形成されているペダルホルダ16に対し支持軸20によって回動可能に支持されている。アクセルペダル15は、支持軸20に支持された捻りコイルばね17の付勢力によって踏み込み開始位置に保持されている。尚、踏み込み開始位置とは、アクセル操作されていないときのアクセルペダル15の位置であって、ペダルホルダ16に設けられた図示しない規制部にアクセルペダル15が当接して回動が規制される位置である。
【0034】
アクセル開度センサ18はペダルホルダ16に設けられ、踏み込み開始位置からのアクセルペダル15の踏み込み量(アクセル開度)を検出し、その検出値を電気信号で例えば図示しないスロットル電子制御装置に出力する。
【0035】
図1〜図4に示すように、リンク機構19は、アクセルペダル15の車両前後方向での位置(以下、単に前後位置という。)を調節するものであって、支持軸体21、リンクプレート22、リンクレバー23及びペダルブラケット24を備えている。本実施形態では、リンク機構19が、アクセルペダル15の支持手段である。また、リンクプレート22が支持レバーであり、リンクレバー23が従動リンクである。
【0036】
支持軸体21は、図2に示すように、車両に固定されたブラケットBに固定支持された支持ボルト25にカラー26を介して回動可能に支持されている。
リンクプレート22は一対からなり、支持軸体21の回動軸線から径方向に延出するように設けられるとともに揺動可能に固定支持されている。
【0037】
リンクレバー23は、図3に示すように、その上端部がブラケットB(図10〜13に図示)に揺動可能に連結されている。
ペダルブラケット24は金属板材から形成され、図3に示すように、その車両前後方向での前部24aがリンクレバー23の下端部に対し相対回動可能に連結されている。また、図1に示すように、同じく後部24bがリンクプレート22の下端部に対し相対回動可能に連結されている。詳述すると、図2に示すように、両リンクプレート22には、支持ボルト25に平行に配置された支持ボルト27が挿通され、この支持ボルト27には両リンクプレート22に挟まれた状態でカラー28が外嵌されている。一方、ペダルブラケット24には、両リンクプレート22の間に配置される支持軸部29が一体に設けられている。そして、ペダルブラケット24は、両リンクプレート22の間で支持軸部29がカラー28を介して支持ボルト27に回動可能に支持されることで回動軸線方向に移動しない状態で回動可能に連結されている。そして、ペダルブラケット24の下面にはペダルホルダ16が固定されている。
【0038】
以上のように構成されたリンク機構19は、図8,9に示すように、支持軸部29が回動されて両リンクプレート22が揺動すると、ペダルブラケット24を介してリンクレバー23を揺動させる。このとき、ペダルブラケット24にペダルホルダ16を介して支持されているアクセルペダル15の前後位置を変化させる。
【0039】
図1〜図4に示すように、ブレーキペダル部12は、ペダルアームとしてのブレーキペダル30、リンクプレート31、リンクレバー32、コネクタ33、シリンダ操作レバー34を備えている。ブレーキペダル30は、アクセルペダル15が支持された支持ボルト25に対し、リンクプレート31、リンクレバー32及びコネクタ33を介して前後位置が調節可能に支持されている。ブレーキペダル30、リンクプレート31、リンクレバー32及びコネクタ33は、ブレーキペダル30の支持手段としてのリンク機構73を構成する。本実施形態では、リンクプレート31が支持レバーであり、リンクレバー32が第1リンクであり、また、コネクタ33が第2リンクである。
【0040】
リンクプレート31は、図2に示すように、両リンクプレート22が固定支持された支持軸体21に対し揺動可能に固定支持されている。即ち、リンクプレート31は、両リンクプレート22と同様、カラー26を介して支持ボルト25に揺動可能に支持されている。また、リンクプレート31の先端部は、ペダルホルダ16を介してアクセルペダル15が支持された支持ボルト27に軸支されている。
【0041】
リンクレバー32は、図2に示すように、その基端に設けられた支持軸部35によって、カラー36を介して支持ボルト25に軸支されている。即ち、リンクレバー32は、リンクプレート31と独立して揺動可能に支持ボルト25に連結支持されている。
【0042】
シリンダ操作レバー34は、支持軸部35の一端に揺動可能に固定支持されている。シリンダ操作レバー34の先端には、図示しないブレーキマスターシリンダのシリンダロッドが連結されている。シリンダ操作レバー34は、ブレーキマスターシリンダによって、図10,12に示す決まった位置に保持されている。シリンダ操作レバー34は、ブレーキペダル30のブレーキ操作をブレーキマスターシリンダに伝達する。
【0043】
ブレーキペダル30は、図2に示すように、その上端部における車両前後方向での前部に設けられた支持軸部37により、カラー38を介して支持ボルト27に軸支されている。即ち、ブレーキペダル30は、アクセルペダル15と独立して回動可能に、その上端前部が支持ボルト27に連結支持されている。
【0044】
コネクタ33は一対からなり、図1,3に示すように、リンクレバー32の先端とブレーキペダル30の上端後部とを連結している。なお、両コネクタ33は、リンクレバー32及びブレーキペダル30を挟持する状態で互いにピン39及びEリング40によって連結固定されている。
【0045】
以上のように構成されたブレーキペダル部12は、図10,12に示すように、リンクレバー32がブレーキマスターシリンダによって決まった位置に保持されている状態で、支持軸体21を回動させると、リンクプレート31が揺動しブレーキペダル30を介してコネクタ33が揺動する。このとき、リンクプレート31及びコネクタ33を連結する状態でリンクプレート31及びコネクタ33に支持されているブレーキペダル30の前後位置が変化する。
【0046】
また、支持軸体21の揺動が規制されている状態で、ブレーキペダル30をブレーキ操作すると、図10,11、図12,13に示すように、コネクタ33を介してリンクレバー32が揺動する。このとき、ブレーキペダル30が支持ボルト27を中心として揺動し、ブレーキマスターシリンダを作動させる。
【0047】
ペダル位置調節部13はアクセルペダル15及びブレーキペダル30の前後位置を調節する機構であって、図1,2,4に示すように、回動軸部41及びモータ部42を備えている。本実施形態では、ペダル位置調節部13がアクセルペダル15及びブレーキペダル30の位置調節手段である。
【0048】
回動軸部41は、出力軸体としての支持軸体43、プレートレバー44、ナット45を備えている。
支持軸体43は、図2に示すように、支持ボルト25にカラー46を介して軸支されている。
【0049】
プレートレバー44は一対からなり、支持軸体43に対し揺動可能に固定支持されている。
ナット45は両プレートレバー44の間において支持軸体43の回動軸線と平行な回動軸線を中心として回動可能に支持されている。
【0050】
モータ部42は、図5,7に示すように、モータサポート47、モータ48、ジョイントハウジング49、モータ軸ケーシング50、スクリュー体51及びウォーム52を備えている。
【0051】
モータサポート47は、ブラケットBに固定されたモータブラケット53に揺動可能に支持されている。モータサポート47はその延出部にモータ48を支持している。また、モータサポート47は、その内側にジョイントハウジング49を支持している。そして、モータ48の出力軸48aは、モータケーシング48bとジョイントハウジング49との間に支持固定されたモータ軸ケーシング50を挿通してジョイントハウジング49内に導入されている。出力軸の先端にはウォーム52が固定支持されている。
【0052】
スクリュー体51は、ジョイントハウジング49に回動可能に支持されている。スクリュー体51は、ねじ軸としての軸体54、ウォームホイール55、ストッパ56、ワッシャ57、ロックナット58を備えている。本実施形態では、プレートレバー44、ナット45及び軸体54が調節手段を構成する。
【0053】
軸体54は、基端部60、延出部61、ストッパ部62、ねじ部63を備えている。基端部60には、ウォームホイール55が一体回動するように嵌合固定されている。基端部60から延びる延出部61の端部にはストッパ部62が形成され、このストッパ部62から先にねじ部63が設けられている。ねじ部63の先端側にはストッパ56がワッシャ57及びロックナット58によって固定されている。そして、軸体54は、ウォームホイール55がウォーム52に噛合った状態でジョイントハウジング49に対し回動可能に支持されている。また、軸体54は、モータサポート47の外側で軸体54の図示しないねじ部に螺合するロックナット59によって軸線方向に移動不能に支持されている。
【0054】
また、軸体54のねじ部63には、ナット45が雌ねじ孔45aで噛合わされている。軸体54は、その回動により、ねじ部63に噛合うナット45をストッパ部62とストッパ56との間で移動させる。なお、ストッパ56は合成ゴムで形成され、ナット45の当接を緩衝する。
【0055】
以上のように構成されたペダル位置調節部13では、モータ48が正転又は逆転すると、ウォーム52及びウォームホイール55を介して軸体54が正転又は逆転する。そして、ナット45がねじ部63に沿って前進又は後進し、プレートレバー44が揺動して支持軸体43が正転又は逆転する。
【0056】
図2に示すように、クラッチ部14は、支持軸体21の端部に一体に設けられたペダル側クラッチハウジング(以下、ペダル側ハウジングという。)64と、支持軸体43の端部に一体に設けられたモータ側クラッチハウジング(以下、モータ側ハウジングという。)65とを備えている。また、両ハウジング64,65の間に設けられたクラッチばね66とを備えている。クラッチ部14は、支持軸体21から支持軸体43へ伝達されるトルクの上限を制限する。本実施形態では、クラッチ部14が、連結手段及び制限手段である。
【0057】
ペダル側ハウジング64は、その中心に支持ボルト25が挿通する凹部67を備え、凹部67の底面に円環状の摩擦面67aを備えている。一方、モータ側ハウジング65は、その中心に支持ボルト25が挿通する凸状部68を備え、凸状部68の頂面に円環状の摩擦面68aを備えている。凸状部68は凹部67内に挿入され、凹部67内に室69が形成されている。室69にはクラッチばね66が収容されている。
【0058】
クラッチばね66はばね性金属から形成され、図6に示すように、円環板状の小径部70と、円環板状の大径部71とが、テーパ部72によって連結されている。小径部70の外側には摩擦面70aが形成され、大径部71の外側には摩擦面71aが形成されている。このクラッチばね66は、中心軸線方向に弾性変形するように形成されている。そして、クラッチばね66は、小径部70の摩擦面70aがペダル側ハウジング64の摩擦面66aに圧接され、大径部71の摩擦面71aがモータ側ハウジング65の摩擦面67aに圧接された状態で両ハウジング64,65の間に介在されている。
【0059】
以上のように構成されたクラッチ部14は、ペダル側ハウジング64とクラッチばね66の摩擦によって、支持軸体21からクラッチばね66にトルクを伝達する。さらに、クラッチばね66とモータ側ハウジング65との摩擦によって、クラッチばね66から支持軸体43にトルクを伝達する。即ち、クラッチ部14は、支持軸体21と支持軸体43とを作動連結する。
【0060】
また、クラッチ部14は、支持軸体21に過大なトルクが加わったときには支持軸体43へ伝達するトルクの上限を、クラッチばね66と各ハウジング64,65との最大摩擦力で伝達することができる決まったトルクの上限に制限する。即ち、クラッチ部14は、支持軸体21から支持軸体43へのトルクの伝達を緩和する。
【0061】
次に、以上のように構成された本実施形態の動作について説明する。
モータ48を正転又は逆転させると、スクリュー体51が回動してナット45がねじ部63に沿って移動し、プレートレバー44が揺動するとともに支持軸体43が回動する。すると、クラッチ部14を介して支持軸体43に作動連結されている支持軸体21が一体的に回動し、図8,9に示すように、リンクプレート22が揺動する。リンクプレート22の揺動に伴ってリンクレバー23も揺動し、ペダルホルダ16と共にアクセルペダル15が前後方向に移動する。このとき、アクセルペダル15は、リンク機構19の作用によりその姿勢が大きく変化しない状態で前後に移動する。
【0062】
また、支持軸体21の回動に伴い、図10,12に示すように、リンクプレート31が揺動する。このとき、ブレーキマスターシリンダによってリンクレバー32が保持されているので、リンクプレート31の揺動に伴ってコネクタ33も揺動する。すると、ブレーキペダル30が前後方向に移動する。このとき、ブレーキペダル30は、リンク機構73の作用によりその姿勢が大きく変化しない状態で前後に移動する。
【0063】
モータ48の回動を停止させると、ナット45がねじ部63上のある位置で停止し、プレートレバー44の揺動が停止する。すると、支持軸体43及び支持軸体21の回動が停止し、リンクプレート22及びリンクプレート31の揺動が停止する。リンクプレート22及びリンクレバー23の揺動が停止すると、アクセルペダル15がそのとき停止している前後位置に保持される。また、リンクプレート31及びリンクレバー32の揺動が停止すると、ブレーキペダル30がそのとき停止している前後位置に保持される。このとき、アクセルペダル15及びブレーキペダル30は、支持軸体21、クラッチ部14、支持軸体43、プレートレバー44、ナット45、軸体54、ジョイントハウジング49、モータサポート47及びモータブラケット53を介して車体に対し調節された前後位置にそれぞれ保持される。
【0064】
両ペダル15,30の前後位置が調節された状態でアクセルペダル15をアクセル操作すると、図8又は図9に二点鎖線で示すように、アクセル操作によって加えられた踏み力に応じ、アクセルペダル15が捻りコイルばね17の付勢力に抗して踏み込み開始位置から回動する。このとき、アクセルペダル15の踏み込み量がアクセル開度センサ18によって検出される。アクセルペダル15に対して加える踏み力を弱くしていくと、捻りコイルばね17の付勢力によってアクセルペダル15が踏み込み開始位置に向かって復帰する。
【0065】
また、両ペダル15,30の前後位置が調節された状態でブレーキペダル30をブレーキ操作すると、図10,11又は図12,13に示すように、ブレーキ操作によって加えられた踏み力に応じてブレーキペダル30がブレーキマスターシリンダ側からの反力に抗し踏み込み開始位置から揺動する。すると、踏み力に応じてブレーキマスターシリンダがブレーキ装置を作動させ、踏み力に応じた制動が車両に加わる。踏み力を弱くしていくと、ブレーキマスターシリンダ側からの反力によってブレーキペダル30が踏み込み開始位置に向かって復帰する。
【0066】
車両の走行中に運転者が慌てて車両を制動しようとしてブレーキペダル30を急激にブレーキ操作すると、ブレーキペダル30に加えられた過大な踏み力は、支持軸体21からトルクの形でクラッチ部14を介して支持軸体43に伝達される。さらに、支持軸体43に伝達されたトルクは、プレートレバー44からナット45をねじ部63に沿って移動させる向きの力となる。
【0067】
このとき、支持軸体21から支持軸体43に伝達されるトルクの上限がクラッチ部14によって制限される。このため、ナット45、軸体54等に過大な力が加わることはなく、これらの部品が破損することはない。その結果、クラッチ部14における両ハウジング64,65の相対回動によって支持軸体21と支持軸体43の回動位置関係がずれはするものの、ブレーキペダル30がナット45、軸体54等によって車体側に支持されている状態が確保される。
【0068】
以上詳述した本実施形態によれば、以下に記載する各効果を得ることができる。
(1) アクセルペダル15やブレーキペダル30に加えられた過大な踏み力によってリンク機構19,73の支持軸体21から支持軸体43へ伝達されるトルクの上限が、両支持軸体21,43を作動連結するクラッチ部14によって制限される。このため、ペダル位置調節部13に過大な外力がより加わり難い。
【0069】
従って、過大な踏み力によって例えばナット45や軸体54が破壊されないようにし、各ペダル15,30が車体に保持されなくなる状態を防止することができる。その結果、一旦過大な踏み力でブレーキ操作を行った場合においても、ブレーキ操作を可能とし車両を制動することができる。
【0070】
(2) 各リンク機構19,73の支持軸体21と、同一回動軸線上で回動する支持軸体43とを作動連結するクラッチ部14が、支持軸体21から支持軸体43へのトルクの伝達を緩和する。このため、各ペダル15,30の上方に設けられた支持軸体21によって各ペダル15,30を車体に支持する構成を備え、全体の容積に対してより大きな踏み込みストロークを得ることができるペダル装置10において、その容積が新たに増大し難い。この結果、車両への取り付け自由度が低下し難い。
【0071】
(3) 支持軸体21と支持軸体43とを作動連結するクラッチ部14が、支持軸体21から支持軸体43へ伝達するトルクの上限を決まった大きさに制限することでトルクの伝達を緩和する。このため、過大な外力がペダル位置調節部13に確実に加わらないようにすることができる。
【0072】
(4) 支持軸体43の回動に伴って一体で揺動するプレートレバー44に支持したナット45に軸体54のねじ部63を噛合わせ、この軸体54を回動させることで支持軸体43を介して各ペダル15,30の前後位置を調節する構成のペダル装置10に実施した。このため、簡単な機構でペダル15,30の前後位置を調節するとともに、調節した位置に保持することができる。そして、このような構成において、過大な踏み力によってナット45や軸体54が破壊されないようにすることができる。
【0073】
(5) 支持軸体21の回動によって揺動するリンクプレート22と、車体に揺動可能に支持されたリンクレバー23とを連結するペダルホルダ16にアクセルペダル15が揺動可能に支持されている。このような構成のペダル装置10において、アクセルペダル15に加えられた過大な踏み力によってペダル位置調節部13が破壊されないようにすることができる。
【0074】
(6) 支持軸体21の回動軸線を中心として揺動可能に車体に支持されたリンクレバー32に連結されたコネクタ33と、支持軸体21と一体で揺動するリンクプレート31とによってブレーキペダル30が揺動可能に支持されている。このような構成のペダル装置10において、ブレーキペダル30に加えられた過大な踏み力によってペダル位置調節部13が破壊されないようにすることができる。
【0075】
(7) アクセルペダル15とブレーキペダル30とが共に支持軸体21の回動によって動作するリンク機構19,73によって位置調節可能に支持されている。このため、アクセルペダル15とブレーキペダル30とを一定の距離だけ調節方向に離間させた状態で同時に位置調節することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図14〜図17に従って説明する。
尚、本実施形態は、前記第1実施形態におけるクラッチ部14を、連結手段及び緩衝手段としてのダンパ部80に変更したことのみが第1実施形態と異なる。従って、第1実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、ダンパ部80のみについて詳述する。
【0076】
図14,15に示すように、ダンパ部80は、支持軸体21の端部に一体に設けられたペダル側ダンパハウジング(以下、ペダル側ハウジングという。)81と、支持軸体43の端部に一体に設けられたモータ側ダンパハウジング82とを備えている。また、モータ側ハウジング82に保持されたコイルスプリング83を備えている。ダンパ部80は、支持軸体21から支持軸体43へのトルクの伝達を緩衝する。本実施形態では、ペダル側ダンパハウジング81がペダル側ダンパ部材であり、モータ側ダンパハウジング82がモータ側ダンパ部材であり、また、コイルスプリング83がばね部材である。
【0077】
ペダル側ハウジング81は、挿通する支持ボルト25の両側に対をなす凸状係合片84a,84bを備えている。一方、モータ側ハウジング82は、挿通する支持ボルト25を中心とする円弧状の案内溝85a,85bを備えている。また、周方向における両案内溝85a,85bの間に、各案内溝85a,85bの一部にそれぞれ重なる円弧状の収容溝86を備えている。収容溝86は各案内溝85a,85bよりも幅広に形成され、その周方向における各端部には段差面86a,86bが形成されている。
【0078】
案内溝85aには凸状係合片84aが係合され、案内溝85bには凸状係合片84bが係合されている。各凸状係合片84a,84bは、図16(a),(b)に示すように、収容溝86の外側で各段差面86a,86bに隣接する状態で各案内溝85a,85bに係合されている。また、収容溝86にはコイルスプリング83が両段差面86a,86bの間で周方向に圧縮変形された状態で収容されている。コイルスプリング83は、各凸状係合片84a,84bに当接して、両ハウジング81,82を一体回転可能に弾性的に作動連結する。
【0079】
このように構成されたダンパ部80は、図16(a),(b)に示すように、各案内溝85a,85b内での各凸状係合片84a,84bの移動が、コイルスプリング83の初期反力によって規制されることで、支持軸体21と支持軸体43とを一体回転可能に作動連結する。
【0080】
また、ダンパ部80は、図17に示すように、支持軸体21に過大なトルクが加わったときには、支持軸体43に対する支持軸体21の相対回動をコイルスプリング83が圧縮弾性変形することによってトルクの大きさに応じて回動量だけ許容する。即ち、ダンパ部80は、支持軸体21から支持軸体43へのトルクの伝達を緩衝することでトルクの伝達を緩和する。
【0081】
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
ブレーキペダル30に加えられた過大な踏み力は、支持軸体21からトルクの形でダンパ部80を介して支持軸体43に伝達される。さらに、支持軸体43に伝達されたトルクは、プレートレバー44からナット45をねじ部63に沿って移動させる向きの力となる。
【0082】
このとき、支持軸体21から支持軸体43に伝達されるトルクがダンパ部80によって緩衝される。このため、ナット45、軸体54等に過大な力が加わることはなく、これらの部品が破損することはない。その結果、ブレーキペダル30がナット45、軸体54等によって車体側に支持されている状態が確保される。
【0083】
以上詳述した本実施形態によれば、前記第1実施形態における(1),(2),(4)〜(7)に記載した各効果の他に以下に記載する各効果を得ることができる。
【0084】
(1) 支持軸体21と支持軸体43とを作動連結するダンパ部80が、支持軸体21から支持軸体43へのトルクの伝達を緩衝することでトルクの伝達を緩和する。このため、過大な踏み力を加えなくなった状態では、各ペダル15,30が元の位置に復帰し、アクセル操作あるいはブレーキ操作を変わりなく行うことができる。
【0085】
以下、上記実施形態以外の実施形態を箇条書きで記載する。
・ 上記第1実施形態で、クラッチばね66を、両クラッチハウジングのいずれか一方に一体回動可能かつ回動軸線方向に移動可能に支持されたクラッチ板と、このクラッチ板を両ハウジングの他方に押し付けるばね部材とに置き換えてもよい。この構成でも、支持軸体21から支持軸体43に伝達されるトルクの上限を制限することができる。
【0086】
・ 上記実施形態で、アクセルペダルとブレーキペダルとを、それぞれ車体に対し回動可能に支持した支持軸体に支持し、各ペダルの前後位置を独立して調節する構成としてもよい。
【0087】
・ 上記実施形態で、ブレーキペダルと同様にクラッチペダルの前後位置を調節してもよい。
・ 上記各実施形態で、アクセルペダル又はブレーキペダルを前後位置調節可能に支持する機構は、リンク機構19,73に限らない。
【0088】
以下、前述した各実施形態から把握される技術的思想をその効果とともに記載する。
(1) 請求項7に記載の発明において、前記ペダルアームはアクセルペダル(15)であることを特徴とするペダル装置。
【0089】
(2) 請求項8に記載の発明において、前記ペダルアームはブレーキペダル(30)であることを特徴とするペダル装置。
(3) 上記(1),(2)を備え、各支持軸体(21)は共通であることを特徴とするペダル装置。このような構成によれば、アクセルペダルとブレーキペダルとを、一定の距離だけ調節方向に離間させた状態で同時に位置調節することができる。
【0090】
(4) 請求項6に記載の発明において、前記ねじ軸を回動させる電動モータ(48)を備えたことを特徴とするペダル装置。
【0091】
【発明の効果】
請求項1〜請求項8に記載の発明によれば、ペダルアームの前後位置を調節する機能を備えたペダル装置において、ペダルアームに過大な踏み力が加わった後にもペダルアームの踏み込み操作を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のペダル装置を示す概略斜視図。
【図2】支持軸部を示す概略断面図。
【図3】ペダル装置の概略斜視図。
【図4】同じく概略正面図。
【図5】モータ部を示す概略断面図。
【図6】クラッチばねを示す一部を破断した斜視図。
【図7】モータ部を示す概略断面図。
【図8】アクセルペダルの作動状態を示す模式側面図。
【図9】同じく模式側面図。
【図10】ブレーキペダルの作動状態を示す模式側面図。
【図11】同じく模式側面図。
【図12】同じく模式側面図。
【図13】同じく模式側面図。
【図14】第2実施形態のダンパ部を示す概略分解斜視図。
【図15】同じく模式断面図。
【図16】(a)は作動前の状態を示すダンパ部の模式断面図、(b)は作動時の状態を示すダンパ部の模式断面図。
【図17】緩衝時のダンパ部を示す模式断面図。
【図18】従来のペダル装置を示す模式側面図。
【符号の説明】
10…ペダル装置、11…アクセルペダル部、12…ブレーキペダル部、13…アクセルペダル及びブレーキペダルの各調整手段としてのペダル位置調節部、14…連結手段及び制限手段としてのクラッチ部、15…ペダルアームとしてのアクセルペダル、16…ペダルホルダ、19…アクセルペダルの支持手段としてのリンク機構、21…支持軸体、22…支持レバーとしてのリンクプレート、23…従動リンクとしてのリンクレバー、30…ペダルアームとしてのブレーキペダル、31…支持レバーとしてのリンクプレート、32…第1リンクとしてのリンクレバー、33…第2リンクとしてのコネクタ、43…出力軸体としての支持軸体、44…調節手段を構成する操作レバーとしてのプレートレバー、45…調整手段を構成するナット部材、54…調節手段を構成するねじ軸としての軸体、64…ペダル側クラッチハウジング、65…モータ側クラッチハウジング、66…クラッチ部材としてのクラッチばね、73…ブレーキアームの支持手段としてのリンク機構、80…連結手段及び緩衝手段としてのダンパ部、81…ペダル側ダンパ部材としてのペダル側ダンパハウジング、82…モータ側ダンパ部材としてのモータ側ダンパハウジング、83…ばね部材としてのコイルスプリング。
Claims (8)
- ペダルアームを車両前後方向に踏み込み動作可能に、かつ、車両前後方向での位置調節可能に支持する支持手段と、
前記支持手段に作動連結され、ペダルアームの車両前後方向での位置を調節するとともに調節した位置に保持する調節手段とを備えたペダル装置において、
前記支持手段は車体に対し回動可能に支持された支持軸体と、この支持軸体の回動に伴って一体揺動する支持レバーとを備えるとともに、この支持レバーを介して前記ペダルアームが支持され、支持軸体が回動操作されることに伴う支持レバーの揺動動作によってペダルアームを前後方向に位置調節するものであり、
前記調節手段は、前記支持軸体と同一回動軸線上で回動する出力軸体を備え、この出力軸体を介して支持軸体を回動動作させるものであって、
前記出力軸体と前記支持軸体とを作動連結するとともに、支持軸体から出力軸体へのトルクの伝達を緩和する連結手段が設けられていることを特徴とするペダル装置。 - 前記連結手段は、前記支持軸体から前記出力軸体へ伝達するトルクの上限を制限することでトルクの伝達を緩和する制限手段であることを特徴とする請求項1に記載のペダル装置。
- 前記制限手段は、
前記回転軸線上で前記支持軸体と一体回動するペダル側クラッチハウジングと、前記回転軸線上で前記出力軸体と一体回動する駆動側クラッチハウジングと、前記ペダル側クラッチハウジングと駆動側クラッチハウジングとで保持されるとともに両ハウジングを摩擦によって一体回動可能に作動連結するクラッチ部材とを備え、
両クラッチハウジングの少なくともいずれか一方に対し前記クラッチ部材が相対回動することでトルクの上限を制限することを特徴とする請求項2に記載のペダル装置。 - 前記連結手段は、前記支持軸体から出力軸体へのトルクの伝達を緩衝することでトルクの伝達を緩和する緩衝手段であることを特徴とする請求項1に記載のペダル装置。
- 前記緩衝手段は、
前記回転軸線上で前記支持軸体と一体回動するペダル側ダンパ部材と、
前記回動軸線上で前記出力軸体と一体回動する駆動側ダンパ部材と、
前記ペダル側ダンパ部材と駆動側ダンパ部材とで保持されるとともに両ダンパ部材を一体回動可能に弾性的に作動連結するばね部材とを備え、
前記ばね部材の弾性変形によって両ダンパ部材を相対回動させることでトルクの伝達を緩衝することを特徴とする請求項4に記載のペダル装置。 - 前記調節手段は、
前記出力軸体の回動に伴って一体揺動する操作レバーと、
前記回動軸線と平行な回動軸線上で回動可能に前記操作レバーに支持されたナット部材と、
前記回動軸線に直交する平面上の回動軸線を中心として回動可能に支持されるとともに前記ナットに設けられた雌ねじ孔に螺合する状態で両方向に回動操作されるねじ軸とを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のペダル装置。 - 前記支持手段は、車体に対し回動可能に支持された従動リンクと、この従動リンクと前記支持レバーとを連結する状態で従動リンク及び支持レバーに対し回動可能に連結されたペダルホルダとを備え、このペダルホルダに前記ペダルアームが踏み込み操作可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のペダル装置。
- 前記支持手段は、前記支持軸体に対し相対回動可能に支持された第1リンクと、この第1リンクに対し回動可能に支持された第2リンクとを備え、前記ペダルアームは、前記支持レバー及び第2リンクとを連結する状態で支持レバー及び第2リンクに対して回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のペダル装置。
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