JP3658448B2 - 中耕除草機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として果樹園等で使用する中耕除草機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
果樹の枝は低く垂れ下がっていることが多いから、このような地で使用される中耕除草機は機高の低いものが要求される。このため、特開平5−030802号公報及び030803号公報には、低い平形フレームにロータリ耕耘部を取り付けた四輪キャスターによるフルフローティング方式の中耕除草機をトラクタの後側方に配して牽引するものが示されている。
【0003】
この中耕除草機は、トラクタの三点リンク機構で支持されるヒッチアームで牽引されるが、回行や場所移動に際しては地上から引き上げられる。そして、作業を開始するときには、再び地上に降ろされるのであるが、四輪キャスターすべてが接地するフルフローティング方式であるから、地上に降ろされたときには多少なりとも衝撃がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、何らかの衝撃緩和対策がとられるのが好ましいのであるが、先の先行例にはその具体的な策は見られない。
本発明は、特別の施策を施すことなく、機体の重量配分を考慮するだけでこの衝撃緩和を図れるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、トラクタの三点リンク機構で支持されるヒッチアームで連結されてトラクタの側方に配置され、前後二輪ずつのキャスターで支持された平形フレームに耕耘爪を有するロータリ耕耘部を前後方向に上下動可能に吊下し、平形フレームの上面に、門形アームを前後二箇所の枢支軸で左右方向には回動可能に取り付け、門形アームの中程にヒッチアームを前後方向には回動自在に収受するヒッチ体を取り付けた中耕除草機において、
門形アームの枢支軸の左右位置を機体の左右重心位置よりもトラクタ側に寄せるとともに、ヒッチ体の前後位置を機体の前後重心位置よりも前方に寄せ、ヒッチアームを持ち上げたとき、平形フレームが外下がりで前上がりの姿勢になり、且つ、降ろしたとき、後輪キャスター、耕耘爪、前輪キャスターの順でそれぞれ外側から接地するようにしたことを特徴とする中耕除草機を提供する。
【0006】
又、本発明は、以上の手段において、ロータリ耕耘部のサイドカバーを、後方を上方に逃がした形状にしたことを特徴とする中耕除草機、耕耘爪の前部と後部に、下端がほぼ接地する可撓性のカバーを垂設したことを特徴とする中耕除草機をそれぞれ提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す中耕除草機の側面図、図2は正面図、図3は平面図、図4は中央縦断面図である。本発明に係る中耕除草機は、背の低い平形フレーム10と、平形フレーム10に前後方向に上下動可能に吊下されるロータリ耕耘部12とからなる。平形フレーム10は前後二輪ずつのキャスター14で支持され、又、その上面には前後二箇所の枢支軸16で左右方向には回動自在な門形アーム18が取り付けられている。
【0008】
平形フレーム10は平面視方形をしており、その前後部に左右に一定間隔をおいて二個ずつのキャスター14が前後同芯に取り付けられている。この場合、キャスター14の取付けは、前枠、後枠にそれぞれ縦設される保持筒20にブラケット22が回動自在に挿嵌され、ブラケット22にキャスター14が止め付けられている。
【0009】
平形フレーム10に対するロータリ耕耘部12の取り付けは次のようにしてある。即ち、平形フレーム10の外方枠と内方枠との間に左右方向にロッド26を渡すとともに、ロッド26から適当間隔をあけて左右二つのブラケット28を後延させ、このブラケット28とロータリ耕耘部12の前部に設けた取付けプレート30との間に支点軸32を左右方向に差し通す。
【0010】
一方、油圧シリンダ34のヘッド側を平形フレーム10の前枠に枢着し、ロッドを後延させてその先端とロータリ耕耘部12の頂部に設けた取付部36とをピン38を通して枢着する。これにより、油圧シリンダ34を伸縮させると、ロータリ耕耘部12は支点軸32を中心に前後方向に上下動することになる。この場合、ブラケット28にはボルト40を下向きに取り付けておき、取付けプレート30にはこのボルト40の頭に当たるストッパ42を設けておく。
【0011】
これにより、ロータリ耕耘部12が下降してストッパ42がボルト40に当たると、それ以上の下降が規制されるから、ボルト40の長さを調整してロータリ耕耘部12の下降位置を設定する。又、油圧シリンダ34のロッドのピン38を挿通するロータリ耕耘部12の取付部36に形成される孔は前後に長孔44としておく。これにより、障害物等によってロータリ耕耘部12が跳ね上げられたような場合、この長孔44分だけは前方に回動でき、衝撃を吸収する。
【0012】
ロータリ耕耘部12は、左右方向に延設される耕耘軸46と、耕耘軸46の周囲に取り付けられる耕耘爪48と、耕耘爪48の上方を覆うロータリカバー50と、ロータリカバー50の両側面を覆うサイドカバー52等からなる。耕耘軸46は油圧モータ54で耕耘爪48がアップカットの方向に回転するように駆動される。ロータリカバー50の内周には泥土等の付着を防ぐゴム膜51も張設されている。
【0013】
耕耘軸46を駆動するには、サイドカバー52の左右一側(トラクタ側)に添わせてチエンケース56を後下がりに斜設しておき、チェンケース56の上部に油圧モータ54をフランジ縫い付けし、油圧モータ54の出力軸と耕耘軸46とをチェン・スプロケット機構で連結するのである。この他、ロータリカバー50の前後には、下端がほぼ接地するゴム等からなる可撓性のカバー58、60を垂設しておく。前方及び後方へむやみに泥土を跳ね飛ばさせないためであり、点検等において跳ね上げられる必要があるからである。
【0014】
平形フレーム10の上面には、前枠と後枠とに同一芯で設けられる前後二箇所の枢支軸16で左右方向には回動自在な門形アーム18が取り付けられるが、その中程にはトラクタの三点リンク機構で支持されて延びるヒッチアーム62を前後方向には回動自在に収受するヒッチ体64を取り付ける。ヒッチ体64は、そのカバー部66がレバー68の操作で開閉できるようになっており、ヒッチ体64とカバー部66とでヒッチアーム62の円筒部を挟み付ける。
【0015】
このような構成により、機体が前後にうねる運動はヒッチアーム62を収受するヒッチ体64で、左右にうねる運動は門形アーム18の枢支軸16で吸収できることになる。
【0016】
以上の中耕除草機は、トラクタTの側方に配置されて牽引される。即ち、作業時には、ヒッチアーム62をキャスター14が接地するまで降ろすのであるが、このとき、耕耘軸46を油圧モータ54で駆動し、ロータリ耕耘部12を油圧シリンダ34で所定位置まで降ろしておけば、耕耘爪48による中耕除草作業ができるのである。
【0017】
図5は回行したり、別の場所に移動したりするときに中耕除草機を引き上げた状態を示す側面図であるが、ヒッチ体64の位置を機体の前後重心位置よりも前方に寄せ、中耕除草機を引き上げたとき、平形フレーム10が前上がりの姿勢になるようにしておく。
【0018】
このときの傾斜の度合いは、中耕除草機を地上に降ろしたとき、後輪キャスター14、耕耘爪48、前輪キャスター14の順で接地するような重量配分にしておく。このようにすることで、飛行機の着陸におけるソフトランディングのようになり、衝撃を緩和できるからである。
【0019】
尚、前記したことに伴い、サイドカバー52の後方を上方に逃がした形状にしておく。
機体が前上がりの姿勢で接地するのであるから、このとき、サイドカバー52の後端等が接地しては拙いからである。
【0020】
次に、門形アーム18の枢支軸16の左右位置も、機体の左右重心位置よりもトラクタT側に寄せ、中耕除草機を持ち上げたとき、平形フレーム10が外下がりの姿勢になるようにしておく。こうすると、耕耘爪48等に付着した泥土等はトラクタT側に飛散し、外方に立っている人に飛散させないし、又、トラクタTに乗った状態で耕耘爪48の状態を視認できる。
【0021】
尚、中耕除草機を持ち上げたとき、このように機体が前上がり、且つ、外下がりの姿勢になるようにしておくと、降ろして接地させたときに、左右のキャスター14は同時には接地しないが、この場合も四輪全部が同時接地するものに比べて衝撃は少ない。
【0022】
【発明の効果】
以上、本発明は、前記したものであるから、即ち、ヒッチ体の前後位置を機体の前後重心位置よりも前方に寄せ、ヒッチアームを持ち上げたとき、平形フレームが前上がりの姿勢になり、且つ、降ろしたとき、後輪キャスター、耕耘爪、前輪キャスターの順で接地するようにしたものであるから、飛行機の着陸におけるソフトランディングのようになり、衝撃を緩和して作業の安全性を図り、機器の損傷を防ぐ。
【0023】
又、このとき、門形アームの枢支軸の左右位置を機体の左右重心位置よりもトラクタ側に寄せ、ヒッチアームを持ち上げたとき、平形フレームが外下がりの姿勢になるようにすると、耕耘爪に付着している泥土等の外方への飛散を防ぐとともに、耕耘爪の状態をトラクタに乗ったままで視認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示す中耕除草機の側面図である。
【図2】 本発明の一例を示す中耕除草機の正面図である。
【図3】 本発明の一例を示す中耕除草機の平面図である。
【図4】 本発明の一例を示す中耕除草機の中央縦断面図である。
【図5】 本発明の一例を示す中耕除草機を上昇させたときの側面図である。
【図6】 本発明の一例を示す中耕除草機を上昇させたときの正面図である。
【符号の説明】
10 平形フレーム
12 ロータリ耕耘部
14 キャスター
16 枢支軸
18 門形アーム
32 支点軸
34 油圧シリンダ
48 耕耘爪
52 サイドカバー
58 カバー
60 カバー
62 ヒッチアーム
64 ヒッチ体
Claims (3)
- トラクタの三点リンク機構で支持されるヒッチアームで連結されてトラクタの側方に配置され、前後二輪ずつのキャスターで支持された平形フレームに耕耘爪を有するロータリ耕耘部を前後方向に上下動可能に吊下し、平形フレームの上面に、門形アームを前後二箇所の枢支軸で左右方向には回動可能に取り付け、門形アームの中程にヒッチアームを前後方向には回動自在に収受するヒッチ体を取り付けた中耕除草機において、
門形アームの枢支軸の左右位置を機体の左右重心位置よりもトラクタ側に寄せるとともに、ヒッチ体の前後位置を機体の前後重心位置よりも前方に寄せ、ヒッチアームを持ち上げたとき、平形フレームが外下がりで前上がりの姿勢になり、且つ、降ろしたとき、後輪キャスター、耕耘爪、前輪キャスターの順でそれぞれ外側から接地するようにしたことを特徴とする中耕除草機。 - ロータリ耕耘部のサイドカバーを、後方を上方に逃がした形状にしたことを特徴とする請求項1記載の中耕除草機。
- 耕耘爪の前部と後部に、下端がほぼ接地する可撓性のカバーを垂設したことを特徴とする請求項1又は2記載の中耕除草機。
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