JP3660959B2 - 可動間仕切壁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動間仕切壁の構造に関し、より詳しくは、ガラスなどの壁材を枠体に取り付ける可動間仕切壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、可動間仕切壁の種類として、一対の縦枠と横枠によって構成された枠体の両面に二枚のパネルを掛け合わせるタイプのものと、枠体で囲まれた内面に一枚のガラスをはめ込むタイプのものなどがあり、特に、ガラスをはめ込むタイプのものでは、ガラスの端部を保持するために、アルミ材を押し出し成形した縦長状の取付体を縦枠に取り付け、この取付体によってガラスの端部を保持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この可動間仕切壁は、その部品を他の可動間仕切壁にも兼用できるように構成することが多い一方、オフィスの状況によっては、取付体を固定するための枠体の大きさが変更されたり、またデザイン上の理由などから、取付体の形状に変更を加えなければならない場合が生じていた。
【0004】
ところで、従来の取付体は、ガラスや取付ビードの収まる溝と柱状の縦枠を覆う外枠とを一体構造としてアルミ材を押し出し成形していたので、その取付体の形状や大きさに変更が生じると、たとえガラスの保持部分の形状に変更がなくても、全て金型から作り直さなければならないという問題が生じていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記問題に着目してなされたものであり、壁材の端部を保持する保持部と外枠とを別体に設けて構成し、これによって、取付体の形状や大きさの仕様に変更が生じた場合であっても、その仕様変更に対して容易に対応することができるようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の可動間仕切壁は、一対の縦枠と横枠によって構成された枠体と、当該枠体の内部に保持される壁材と、前記壁材の端部を保持する保持体と、金属板を折り曲げ加工して成形した部材であり前記壁材の端部に沿って前記枠体に取り付けられる外枠と、を具備してなり、前記保持体と前記外枠とを別体に構成しているとともに、前記外枠に、前記保持体を取り付けるための凹部を設け、この凹部の幅及び深さを前記保持体と略同一に設定しているものであって、前記縦枠に前記外枠をはめ込み、前記保持体を前記外枠の凹部にはめ込んで、これら外枠及び保持体を前記縦枠に設けたネジ孔に共通のネジで固定する構成を有するものである。
【0007】
このように保持体と外枠とを別体に構成することによって、枠体に取り付けられる外枠の大きさや形状に仕様変更が生じた場合であっても、壁材の端部を保持する保持体を作り直すことなく、より容易にその仕様の変更に対応することができるばかりでなく、それぞれの部材に適した材料を選んで製造することもできる。
【0008】
なお、ここで保持体を用いて壁材を保持する方法としては、直接壁材を保持する場合の他、また、取付ビードなどを介して壁材を保持する場合も含むものである。さらに、枠体に外枠を取り付ける方法としては、ネジなどを用いて枠体に直接外枠を取り付ける場合のほか、他の部材(例えば、保持体など)を介して間接的に枠体に外枠を取り付ける場合も含むものである。また特に、外枠を一体構成して枠体に取り付けてもよく、独立した複数の外枠を枠体の両側に取り付けてもよい。
【0009】
更に、外枠に、保持体を取り付けるための凹部を設けているので、この保持体の取り付けが容易になるばかりでなく、この凹部の幅及び深さを前記保持体と略同一に設定しているので、保持体を隠すこともできる。
【0010】
加えて、外枠を金属板を折り曲げ加工しているので、外枠の仕様に変更が生じた場合であっても、金属を折り曲げ加工するだけで対応することができ、押し出し加工などで成形する場合のように金型から作り直す必要がなくなる。
【0011】
好適な実施の形態としては、保持体として、壁材の両面を挟み込むために一体成形された部材を採用することが望ましい。このようにすれば、壁材の保持が容易になる。
【0012】
更に、保持体に対する仕様の変更が少ない場合は、この保持体を押し出し加工して成形すれば、同じ形状を有するものを大量に作ることができ、壁材の枠に適した複雑な加工をすることができる。
そして、前記保持体が開口部を有するとともに、前記保持体の開口部の開口縁と壁材との間に隙間が存在する場合に有効な態様として、前記壁材と前記保持体の開口部との隙間に前記保持体と別体をなす取付ビードを押し入れることができるものが挙げられる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、この実施例における可動間仕切壁1の斜視図で、可動間仕切壁1の上側の枠体を省略した図である。また図2および図3は、それぞれ図1におけるA−A線の断面、およびB−B線の端面を示した図であり、更に図4および図5は、それぞれ図3に対応する斜視図、および分解斜視図を示したものである。
【0015】
可動間仕切壁1は、図1および図2に示すように、可動間仕切壁1の壁材を構成するガラス3と、このガラス3を二枚直列に隔てた幅で設けられた縦枠2aと可動間仕切壁1の天井部分および床面部分に設けられた横枠2bとによって構成される枠体2と、更に縦枠2aにガラス3を取り付けるための取付体6と、を具備してなるものである。
【0016】
この縦枠2aは、縦長状のスチール板を長手方向に沿って複数回折り曲げて中空の長方形状を成形したものであり、図3に示すようにその接合部分の一端を中空側に向けて略180度折り曲げた折曲部20aと、更に、これに対向する他端側にもこの折曲部20aを囲むようにU字部20bを設けて、互いに嵌め合わさるようにしたものである。また、このように構成された縦枠2aは、図5に示すように、ガラス3を取り付ける側の内側面200に取付体6を固定するためのネジ孔24を設けている。更に、この縦枠2aには、図1に示すように、この縦枠2aを天井に取り付けるための取付部21と、縦枠2aの長さを調節するためのアジャスタ22とを設けている。
【0017】
また、横枠2bは、アルミなどを押し出し成形して設けたものであり、その両端部分にL字金具29を取り付け可能にネジ挿入孔を設けるとともに、図2に示すように、天井および床面にネジ28a、28bで固定できるようにしたものである。この横枠2bは、二枚のガラス3を水平方向に直列にはめ込める長さを有しており、更に、ガラス3をはめ込む部分にスリット状の開口部27を設けている。また、床面側の横枠2bには、そのスリット状の開口部27の奥方にセッティングブロック23を設けて、はめ込まれたガラス3の荷重を支えるようにしている。
【0018】
取付体6は、図3から図5に示すように、外枠5と保持体4などから構成されるものであり、この外枠5に設けられたネジ挿入孔50と保持体4に設けられたネジ挿入孔60とを合わせて、縦枠2aにネジ25で取り付けるようにしたものである。
【0019】
この外枠5は、ガラス3の側縁の長さに対応した縦長状のスチール板を折り曲げて加工したものであり、そのスチール板の中心部分に保持体4を取り付けるための凹部51と、この凹部51の内側面と平行に設けられた化粧面52と、この化粧面52の両縁部から設けられた二つの補強面53とを具備してなるものである。この枠体5に設けられた凹部51は、保持体4の側面を覆い隠すためにその大きさを保持体4と略同じ幅および深さを有しており、また、この凹部51の底面には、縦枠2aに設けられたネジ孔24に対応した複数のネジ挿入孔50を縦長方向に沿って設けている。また、これら二つの補強面53のうち、その一方は、凹部51の先端部分から化粧面52の一方の縁部に連絡するよう成形するとともに、もう一方を、化粧面52の他方の縁部をL字状に折り曲げて成形し、これによって化粧面52を可動間仕切壁1の厚み方向に補強するようにしている。また、化粧面52も、その化粧面52に隣接する可動間仕切壁1の表面と同一平面を構成するようにするとともに、また、縦枠2aの側面26を隠すために、その化粧面52の縁部を縦枠2aの側面中心位置に設定している。
【0020】
また、保持体4は、アルミを押し出し成形したもので、その形状を、一辺に開口部61を有する断面正方形状に構成するとともに、その長さをガラス3の側縁に対応する長さに設定したものである。この開口部61は、ガラス3の厚みよりも若干広く設定しており、ガラス3を挟み込んだ後その隙間に取付ビード63を圧することによって押し入れることができるようにしたものである。この取付ビード63は、ゴムなどの弾性部材で構成されるものであり、その形状を、ガラス3と開口部61との隙間にこの取付ビード63を容易に押し入れることができるように先端部を楔状にしており、また、ガラス3の側縁を全体に亘って保持できるようにその長さを設定したものである。また、この保持体4の内部奥底には、開口部61に対応してガラス3の厚み幅よりも若干広めに離して設けられた二本の突起部62を設けており、ガラス3を挟み込む際にこの突起部62の間にガラス3を位置決めできるようにしている。更に、この二本の突起部62の間には、縦枠2aのネジ孔24に対応した複数のネジ挿入孔60を縦長方向に沿って設けており、外枠5とともに縦枠2aにネジ25を用いて取り付けられるようにしている。
【0021】
次に、このように構成された各部材を用いて可動間仕切壁1を組み合わせる方法について説明する。
【0022】
まず、壁材としてのガラス3を可動間仕切壁1にはめ込む場合、縦枠2aの上端に設けられた取付部21を天井部分に固定するとともに、アジャスタ22の長さを調整して縦枠2aの他端を床面に設置する。そして、このように調整された長さで、縦枠2aの床面側をネジで固定し、更にアジャスタ22の調節位置も固定する。
【0023】
次に、このように固定された縦枠2aの天井部分に横枠2bの端部を位置決めし、この横枠2bを天井にネジ28aを用いて固定するとともに、下側の横枠2bも同様に、その一端を縦枠2aに位置決めして床面にネジ28bで固定する。そして、他方側の縦枠2aをこのように固定された横枠2bの先端に位置決めし、その縦枠2aの上端に設けられた取付部21を天井に固定するとともに、アジャスタ22を伸縮させて縦枠2aの他端を床面に接するようにその長さを調節して、床面側とアジャスタ22の調節位置をネジなどで固定する。
【0024】
そして、このように取り付けられた枠体2に対して、取付体6を固定すべく、図5に示すように縦枠2aの内側面200に外枠5をはめ込み、更に、外枠5に設けられた凹部51に保持体4をはめ込んで、これらを縦枠2aのネジ孔24にネジ25で固定する。そして、このように外枠5と保持体4を取り付けた後、縦枠2aと横枠2bの角部を固定すべく、保持体4の凹部61と横枠2bの奥底面にL字金具29を取り付けてネジで固定する。
【0025】
そして、このように組み合わされた枠体2や取付体6にガラス3を挟み込むべく、図2に示すように、天井側の横枠2bに設けられた開口部27にガラス3を持ち上げてその端部を挿入し、ガラス3の下端側の位置をずらして床面側の横枠2bに設けられた開口部27にその端部を挿入し、セッティングブロック23の上に載せる。そして、このガラス3を、いずれか一方の保持体4にスライドさせて二本の突起部62間にそのガラス3を当て、二枚目のガラス3を取り付けるためのスペースを確保する。そして、この状態で二枚目のガラス3も同様に、天井側の横枠2bの開口部27にガラス3の端部を挿入し、また、ガラス3の下端も床面側の横枠2bの開口部27に挿入してセッティングブロック23の上に載せる。そして、このように挿入された二枚のガラス3を寄り合わせて、その間にシリコン部材30を挟み込み、更に、保持体4の開口部61の隙間にも取付ビード63を押し入れてガラス3を固定する。
【0026】
以上説明したように、本実施例では、一対の縦枠2aと横枠2bによって構成された枠体2と、当該枠体2の内部に保持される壁材としてのガラス3と、このガラス3の端部を保持するための保持体4と、ガラス3の端部に沿って前記枠体2に取り付けられる外枠5とを具備してなり、前記保持体4と前記外枠5とを別体に構成したので、外枠5の仕様に変更が生じた場合であっても、従来のように取付体6を全て作り直す必要がなく、より容易に外枠5の仕様変更に対応することができる。
【0027】
特に、この実施例では、保持体4として、壁材を構成するガラス3の両面を挟み込むために一体成形された部材を採用したので、壁材を容易に保持することができる。
【0028】
更に、外枠5に前記保持体4を取り付けるための凹部51を設けたので、この保持体4の取り付けが容易になるばかりでなく、凹部51と保持体4を同じ形状にすることによって保持体4を隠すこともできる。
【0029】
また、取付体4の一部を構成する外枠5を、スチール板を折り曲げ加工して成形したので、外枠5の仕様に変更が生じた場合であっても、スチール板を折り曲げ加工するだけで対応でき、押し出し加工などのように金型などから作り直す必要がなくなる。
【0030】
また、保持体4として、押し出し加工して成形したアルミ部材を採用したので、保持体4に複雑な形状を与えることができ、ガラス3の枠部材に適した加工をすることができる。
【0031】
なお、本実施例においては、一枚のスチール板を折り曲げて設けて外枠5を設け、これに保持体4を取り付けるようにしたが、これに限らず、保持体4を直接縦枠2aに取り付け、この保持体4の両側に独立した外枠を保持体4に取り付けてもよい。更に、本実施例においては、壁材としてガラス3を例にとって説明したが、これに限らずプラスチックや薄板鋼板などの一枚板を適用することもできる。また、本実施例では、縦枠2aに取付体4を取り付ける構造について説明したが、必要により適宜天井や床面に設けられた横枠2bに取付体6を取り付けてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】
すなわち、一対の縦枠と横枠によって構成された枠体と、当該枠体の内部に保持される壁材と、前記壁材の端部を保持する保持体と、金属板を折り曲げ加工して成形した部材であり前記壁材の端部に沿って前記枠体に取り付けられる外枠と、を具備してなり、前記保持体と前記外枠とを別体に構成しているとともに、前記外枠に、前記保持体を取り付けるための凹部を設け、この凹部の幅及び深さを前記保持体と略同一に設定しているものであって、前記縦枠に前記外枠をはめ込み、前記保持体を前記外枠の凹部にはめ込んで、これら外枠及び保持体を前記縦枠に設けたネジ孔に共通のネジで固定する構成を有する。このように構成することによって、外枠の仕様に変更が生じた場合であっても、壁材の保持体を変更する必要がなく、より容易に仕様変更に対応することができる。
【0034】
更に、前記保持体を取り付けるための凹部を設け、この凹部の幅及び深さを前記保持体と略同一に設定しているので、この保持体の取り付けが容易になるばかりでなく、保持部を隠すこともできる。
【0035】
加えて、取付体の一部を構成する外枠を、金属板を折り曲げ加工して成形したので、外枠の仕様に変更が生じた場合であっても、金属を折り曲げ加工するだけで対応でき、押し出し加工などのように金型から作り直す必要がなくなる。
【0036】
また、保持体として、壁材の両面を挟み込むために一体成形された部材を採用したので、容易に壁材を保持体に保持させることができる。
【0037】
更に、保持体として、押し出し加工して成形した部材を採用したので、同じ形状を有するものを大量に作ることができ、壁材の枠に適した加工をすることができる。
そして、前記保持体が開口部を有するとともに、前記壁材と前記保持体の開口部との隙間に前記保持体と別体をなす取付ビードを押し入れることができるので、壁材を保持体に有効に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可動間仕切壁の斜視図。
【図2】可動間仕切壁の図1におけるA−A線の断面図。
【図3】可動間仕切壁の図1におけるB−B線の端面拡大図。
【図4】可動間仕切壁の図1におけるB−B線の端部斜視図。
【図5】図4に対応する分解斜視図。
【符号の説明】
1・・・可動間仕切壁
2a・・・縦枠
2b・・・横枠
3・・・壁材(ガラス)
4・・・保持体
5・・・外枠
6・・・取付体
51・・・凹部

Claims (4)

  1. 一対の縦枠と横枠によって構成された枠体と、当該枠体の内部に保持される壁材と、前記壁材の端部を保持する保持体と、金属板を折り曲げ加工して成形した部材であり前記壁材の端部に沿って前記枠体に取り付けられる外枠と、を具備してなり、前記保持体と前記外枠とを別体に構成しているとともに、前記外枠に、前記保持体を取り付けるための凹部を設け、この凹部の幅及び深さを前記保持体と略同一に設定しているものであって、前記縦枠に前記外枠をはめ込み、前記保持体を前記外枠の凹部にはめ込んで、これら外枠及び保持体を前記縦枠に設けたネジ孔に共通のネジで固定する構成を有する可動間仕切壁。
  2. 前記保持体が、壁材の両面を挟み込むために一体成形された部材である請求項1に記載の可動間仕切壁。
  3. 前記保持体が、押し出し加工して成形した部材である請求項1又は2に記載の可動間仕切壁。
  4. 前記保持体が開口部を有するとともに、前記壁材と前記保持体の開口部との隙間に前記保持体と別体をなす取付ビードを押し入れることができる請求項1、2又は3に記載の可動間仕切壁。
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