JP3672660B2 - 加湿機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の加湿調節を行う加湿機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の加湿機は、図6のような構成が一般的であった。以下、その構成について図6を参照しながら説明する。
【0003】
図に示すように、本体101内に設けた加湿皿102の底面と、水槽103の底面はパイプ104で連通されている。水槽103の上部に設置されたタンク105により、水槽103および加湿皿102が一定水位となるように給水されている。水槽103内に設けた水位検知用のフロート106は水位が低下したとき、加湿皿の周囲に固定された発熱体107の通電を停止するものである。ファンモーター108は加湿皿102より発生する水蒸気を蒸気案内筒109を通して本体101から室内に送出するものである。
【0004】
上記構成において、タンク105から水槽103およびパイプ104を通して加湿皿102へ給水され、発熱体107で加熱された蒸気は蒸気案内筒109を通り、ファンモーター108からの空気とともに室内に吹き出される。
【0005】
また、加湿機は特開平7−324784号公報に記載されたものが知られている。すなわち図7に示すように、水槽110内に挿入する水排出手段111を蒸気案内筒112に付設することにより、水槽110内の水容量を少なくして、水蒸気の発生が早まり、加湿機の立ち上がり時間を短縮できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の加湿機では、水道水を加熱することにより次第にマグネシウムやカルシウムなどの不純物が加湿皿の側面やパイプ内に付着するため、加湿皿を定期的に清掃する必要があるが、凹状の加湿皿の壁面やパイプ内に付着した不純物を除去するのが難しく、清掃しやすい構造が要求されている。
【0007】
また、発熱体は加湿皿の側周に固定されているため、加湿皿の接触面だけでなく、加湿皿の反対側へも放熱することになり、発熱体の熱量が有効に利用されていないこともあり、加熱効率の高い加湿方式が要求されている。
【0008】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、加湿皿の清掃がしやすく、熱の放射を抑えた加熱効率の高い加湿機を提供することを目的としている。
【0009】
また、従来の加湿機では、加湿皿内の所定水位に満たした水を加熱して昇温しているため、蒸発を始めるまでの立ち上がり時間が長くなることがあり、通電開始から短時間で加湿を開始できることが要求されている。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、短時間で加湿運転を開始できる加湿機を提供することを目的としている。
【0011】
また、従来の加湿機では、一定水位に保つために給水タンクの水が加湿皿の底から噴出して供給されるため、熱水と混合して加湿皿内の水温が下がり加湿運転が不安定になるとともに、水温が再び上昇するときに沸騰に至る過程で生ずる騒音が幾度も周期的に発生することがあり、加湿量を定常的に保ち低騒音で運転できることが要求されている。
【0012】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、蒸気発生量を定常に保ち、低騒音で運転できる加湿機を提供することを目的としている。
【0013】
また、従来の図7に示す加湿機では、水排出手段111は蒸気案内筒112に付設しているため、構造が複雑となり部品点数および組立工数が増えるとともに、蒸気案内筒112を本体に装着時に水排出手段111の浮力があるため、装着作業性が良くないことがあり、部品点数を増やさず、蒸気案内筒112の装着作業が容易にできることが要求されている。
【0014】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、構造が簡単で部品点数が少なく、蒸気案内筒の装着が容易で運転立ち上がり時間の少ない加湿機を提供することを目的としている。
【0015】
また、従来の加湿機では、加湿皿に固定されたヒーター熱は加湿皿を介して、本体の構成物を伝わり拡散してしまうことがあり、発熱体の熱が周囲に拡散して失われないことが要求されている。
【0016】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、発熱体の熱が周囲に拡散しない加湿機を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の加湿機の一つの手段は本体内に設けた水槽と、この水槽の水位を一定に保ちつつ給水する給水タンクと、前記水槽の底面より突出して設けた放熱体と、この放熱体の内部に設けた発熱体と、前記放熱体の周囲に水面より突き出して立設した熱拡散防止筒を有し、前記放熱体の天面部を水面下に設け、この天面部を略平板状に形成し、この天面部裏側に発熱体を密着して付設した構成としたものである。
【0018】
そして本発明によれば上記手段により、発熱体の熱の放射を抑えて加熱効率を向上し、加湿皿の清掃がしやすく、短時間で加湿運転を開始できる加湿機が得られる。
【0019】
また他の手段は、熱拡散防止筒の側面に開孔部を設け、この開孔部は放熱体の天面より下方に配し、前記熱拡散防止筒の上端に設けた吐出口から、ファンモーターからの空気とともに本体外に蒸気を吐出する構成としたものである。
【0020】
そして本発明によれば上記手段により、蒸気発生量を定常に保ち、低騒音で運転でき、部品点数が少なく、蒸気案内筒の装着が容易で運転立ち上がり時間の少ない加湿機が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、本体内に設けた水槽と、この水槽の水位を一定に保ちつつ給水する給水タンクと、前記水槽の底面より突出して設けた放熱体と、この放熱体の内部に設けた発熱体と、前記放熱体の周囲に水面より突き出して立設した熱拡散防止筒を有し、前記放熱体の天面部を水面下に設け、この天面部を略平板状に形成し、この天面部裏側に発熱体を密着して付設した構成としたものであり、放熱体は凸型をしているので、表面を清掃するのは容易であり、底面にはパイプがないためパイプに不純物が溜まることもなく、また放熱体で加熱された熱水は放熱体を囲う拡散防止筒で仕切られた範囲の水だけを放熱体により加熱することにより、水の対流による熱損失を少なくして効率良く蒸発させ、発熱体の天面上方の水を集中的に加熱して蒸発させるので、通電開始から蒸発までの立ち上がり時間を短くできる。さらに放熱体からの伝熱が効率良く水の加熱に使用されるため、周囲に無駄な伝熱を生じないので熱に弱いパッキンなどの構成部品に熱損傷を与えないという作用を有する。
【0022】
請求項2に記載の発明は、熱拡散防止筒の側面に開孔部を設け、この開孔部は放熱体の天面より下方に配し、前記熱拡散防止筒の上端に設けた吐出口から、ファンモーターからの空気とともに本体外に蒸気を吐出する構成としたものであり、放熱体の上部水面から蒸発した水を補給するように熱拡散防止筒の開孔部より少しずつ周囲の水が流れ込むため、加熱水の温度が供給水により大きく低下することはなく、拡散防止筒の下部は発熱体を包囲し加熱された蒸気はそのまま熱拡散防止筒に沿って上昇し、ファンモーターからの空気とともに上端に設けた吐出口より本体外へ送り出し、また熱拡散防止筒の取り付け時は下端部が開放しているため、下端部を水没させても浮力を発生しないという作用を有する。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1および図2は加湿機の断面図を示し、図1において本体1内に設けた水槽2の底面には凸形状の放熱体6が突設され、この水槽2に一定水位で給水する給水タンク3が着脱自在に載置されている。放熱体6の周囲には熱拡散防止筒7を設け、熱拡散防止筒7の上部は水面より上方に突出し、下部は水槽2の底面に載置されている。図2に示すように放熱体6の内部には発熱体9が内装されている。なお水槽2の水位が下がるとフロート4も下がり、リードスイッチ5が作動して発熱体9を安全に停止するようになっている。また
ファンモーター8は放熱体6で加熱生成した蒸気を本体1外に搬送するものである。
【0025】
上記構成において、タンク3から給水された水は、水槽2を通って放熱体6へ供給される。放熱体6で加熱された水は蒸気となってファンモーター8からの空気とともに室内に吹き出される。この際に、放熱体6で加熱された温水は対流して水槽2内の周囲に拡散しようとするが、拡散防止筒7で周囲と仕切られているため、温水が拡散して熱が周囲に逃げることはなく、さらに放熱体6の内部に発熱体9を収納しているので、発熱体9から直接に逸散する熱量を少なくでき、また水中に微量に含まれているマグネシウムやカルシウムなどの不純物が放熱体6の表面に次第に蓄積して付着するが、放熱体6の表面が凸形状なので清掃しやすいという作用を行うこととなる。
【0026】
(実施の形態2)
図1および図2は加湿機の断面図を示している。なお実施の形態1に記載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0027】
図2において、放熱体6の天面部6aを水面下に設け、この天面部6aを略平板状に形成し、この天面部6aの裏側から支持板10で平板状の発熱体9を挟み込んでいる。すなわち発熱体9は天面部6aの裏面に密着して固定されている。
【0028】
上記構成により、発熱体9は拡散防止筒7で囲まれた天面部6a上方の水を集中的に加熱して蒸発させるので、水の熱対流による熱損失を少なくして効率よく蒸発させ、通電開始から蒸発までの立ち上がり時間を短くできる。さらに放熱体からの伝熱が効率良く水の加熱に使用されるため、本体内を伝わり加熱する無駄な伝熱はなく、熱に弱いパッキンなどの構成部品の損傷を防止できるという作用を行うこととなる。
【0029】
(実施の形態3)
図1および図3は加湿機の断面図を示している。なお実施の形態1および2に記載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0030】
図3において、熱拡散防止筒7の側面に開孔部7aを設け、この開孔部7aは放熱体6の天面部6aより下方に配している。
【0031】
上記構成により、放熱体6を加熱すると天面部6aの上部水面から蒸発した水を補給するように熱拡散防止筒7の開孔部7aより少しずつ周囲の水が流れ込むため、天面部6aの上部にある加熱水の温度の変動を防止して略一定に保つという作用を行うこととなる。
【0032】
(実施の形態4)
図1は加湿機の断面図を示している。なお実施の形態1〜3に記載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0033】
図1において、熱拡散防止筒7の上端に本体外に蒸気を吐出する吐出口7bを設けている。
【0034】
上記構成により、熱拡散防止筒7の下部は発熱体9を包囲しているので、加熱された蒸気はそのまま熱拡散防止筒7に沿って上昇し、上端に設けた吐出口7bよりファンモータ8からの空気とともに本体外へ送り出し、また熱拡散防止筒7の下端部は開放しているため、下端部を水没させても浮力をほとんど発生しないという作用を行うこととなる。
【0035】
(参考の形態1)
図1、図3および図4は加湿機の断面図を示している。なお実施の形態1〜4に記載し
たものと同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0036】
図3において、熱遮断筒11の下部は水槽2内に立設し、下端部に複数の開孔部11aを形成し、熱遮断筒11の上端に本体外に蒸気を吐出する吐出口11bを設けている。
【0037】
図4において、熱遮断筒11の下部は水槽2内に立設し、下端部に複数の開孔部11aを形成し、熱拡散防止筒7の上端に本体外に蒸気を吐出する吐出口7bを設けている。
【0038】
上記構成により、発熱体9は熱拡散防止筒7内の水を加熱して蒸発させるが、さらに熱拡散防止筒7から周囲に逃げようとする熱は熱遮断筒11に遮断されるため、周囲の水槽2に貯えた水に伝わって失われる熱量を少なく抑えることができるという作用を行うこととなる。
【0039】
なお、参考の形態1では熱拡散防止筒7と熱遮断筒11を分離構造としたが両者を一体構造としてもよく、この場合は部品点数を少なくして取扱いが容易となる効果が得られる。
【0040】
(参考の形態2)
図1および図5(イ)は加湿機の断面図を示し、図5(ロ)は熱拡散防止筒の外観図を示している。なお実施の形態1〜4および参考の形態1に記載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0041】
図5において、熱拡散防止筒7の周囲に熱遮断筒11を一体に形成し、熱拡散防止筒7と熱遮断筒11の間に断熱空間12を形成している。
【0042】
熱遮断筒11は熱拡散防止筒7の外周より水平方向に延設した円板部11aと円板部11aの端部に立設する円筒部11bからなる。円板部11aは水槽2の水面より下方に位置し、円筒部11bは円板部11aの外周端より水槽2の水面上に突出して設けられ、熱拡散防止筒7と円筒部11bの間に形成された断熱空間12は水面を分断する位置に設けられている。
【0043】
上記構成により、発熱体9は熱拡散防止筒7内の水を加熱して蒸発させるが、熱拡散防止筒7から周辺に逃げようとする熱は熱遮断筒11に遮断され、さらに水に比べて熱伝導率の低い空気層を有する断熱空間12より伝熱量は大幅に低減する。また断熱空間12は熱拡散防止筒7内側の蒸発面と熱遮断筒11の円筒部11b外側の水面との間に介在するため、高温の蒸発面から水槽2に貯えた常温の水に伝わり逃げる熱を遮断して、外部への放熱を極めて少なくできるという作用を行うこととなる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、水槽の底面より突出した放熱体とその周囲に熱拡散防止筒を設けることにより、水中に含まれるマグネシウムやカルシウムなどの不純物が付着しても凸形状の表面は掃除が容易に行えるとともに、放熱体から熱拡散を抑えて加熱効率を向上できるという有利な効果が得られる。
【0045】
また、放熱体の周囲に熱拡散防止筒を設け、放熱体の天面部に発熱体を密着して付設することにより、発熱体の天面部上方の水を集中的に加熱して蒸発させるので、通電開始から蒸発までの立ち上がり時間を短くできる。さらに放熱体からの伝熱が効率良く水の加熱に使用されるため、本体内を伝わり加熱する無駄な伝熱はなく、熱に弱いパッキンなどの構成部品を損傷することはないという有利な効果が得られる。
【0046】
また、熱拡散防止筒の下部に開孔部を設けることにより、放熱体の上部水面から蒸発した水を補給するように熱拡散防止筒の開孔部より少しずつ周囲の水が流れ込むため、加熱水の温度が供給水の混入で大きく下げられることはなく、蒸気発生量を定常に保ち低騒音で運転できるという有利な効果が得られる。
【0047】
また、熱拡散防止筒の上端に吐出口を設けたことにより、熱拡散防止筒の下部は発熱体を包囲しているので加熱された蒸気をそのまま吐出口よりファンモーターからの空気ととも本体外へ送り出し、簡単な構造で部品点数も少なく運転立ち上がり時間を短縮できるとともに、熱拡散防止筒の下端部は開放しているため、下端部を水没させてもほとんど浮力を発生せず、取扱いが容易になるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1〜4の加湿機の断面図
【図2】 同実施の形態1〜3の要部断面図
【図3】 同参考の形態1の加湿機の要部断面図
【図4】 同参考の形態1の他の加湿機の要部断面図
【図5】 (イ)同参考の形態2の加湿機の要部断面図
(ロ)同熱拡散防止筒と熱遮断筒の外観斜視図
【図6】 従来の加湿機の断面図
【図7】 従来の他の加湿機の断面図
【符号の説明】
1 本体
2 水槽
3 給水タンク
6 放熱体
6a 天面部
7 熱拡散防止筒
7a 開孔部
7b 吐出口
8 ファンモーター
9 発熱体
11 熱遮断筒
12 断熱空間
Claims (2)
- 本体内に設けた水槽と、この水槽の水位を一定に保ちつつ給水する給水タンクと、前記水槽の底面より突出して設けた放熱体と、この放熱体の内部に設けた発熱体と、前記放熱体の周囲に水面より突き出して立設した熱拡散防止筒を有し、前記放熱体の天面部を水面下に設け、この天面部を略平板状に形成し、この天面部裏側に発熱体を密着して付設した加湿機。
- 熱拡散防止筒の側面に開孔部を設け、この開孔部は放熱体の天面より下方に配し、前記熱拡散防止筒の上端に設けた吐出口から、ファンモーターからの空気とともに本体外に蒸気を吐出する請求項1記載の加湿機。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP08368596A JP3672660B2 (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 加湿機 |
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Family Applications (1)
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