JP3676428B2 - シート類の供給装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、シート類の加工セクションへの供給装置に関するものであり、特に、シート類を一枚づつ連続的に加工セクションに供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】
この種のシート類供給装置は、例えば、図1に示すような打抜き装置に採用される。この打抜き装置では、打抜きセクションのワーク(W) の入口側と出口側に一対のローラからなる間欠移送装置(4a)(4b)が設けられる。そして、この入口側に隣接させて、積層状態にある紙葉やシート等のワーク(W) を所定のタイミングで一定ストローク持ち上げるリフタ(1) と、このリフタ(1) の最上層のワーク(W) を吸着する吸着装置(2a)及びこれを移送してワーク(W) の先端部を打抜きセクションの入口側の間欠移送装置(4a)に投入する為の移送装置(2b)を具備する吸着移送装置(2) と、からなるシート類投入装置が設けられる。従って、吸着移送装置(2) によって投入されたワーク(W) は入口側の間欠移送装置(4a)によって打抜きセクション内に間欠的に送り込まれる。
【0003】
前記打抜きセクションでは、これに投入されたワーク(W) は、当初は、入口側の間欠移送装置(4a)によって打抜き機構部に所定のタイミングで間欠移送され、その後、間欠移送装置(4a)(4b)によってワーク(W) の移送方向の前後両側が同期的に間欠移送される状態を経て、最後は、出口側の間欠移送装置(4b)によってワーク(W) が間欠移送される。
【0004】
そして、先行するワーク(W) についての加工が終了した時点で吸着装置(2a)に保持された新たなワーク(W) が入口側の間欠移送装置(4a)に投入されて上記した一連の打抜き動作が実行される。
ところが、このものでは、打抜き機構部自体の動作を高速化させ得たとしても前後に連続させたワーク(W)(W)全体の打抜き所要時間が短縮できない。先行するワーク(W) の打抜き終了後、後続のワーク(W) の打抜きが開始されるまでの待ち時間が必要以上に長くなるからである。
【0005】
そこで、打抜きセクションに投入されたワーク(W) の加工がある程度進行した時点で吸着装置(2a)によって吸着されたワーク(W) を入口側の間欠移送装置(4a)に投入して、この間欠移送装置(4a)により後続の新たなワーク(W) を一定寸法頭出しした後打抜き加工を連続させる方法が考えられる。この場合には、打抜きセクションでは、上記した待ち時間のない態様で打抜き動作が実行される。
【0006】
ところが、この場合、前記頭出しの為の間欠移送装置(4a)の移送量を一定に設定した場合には、吸着装置(2a)によって吸着保持された新たなワーク(W) と間欠移送装置(4a)との間隔にバラツキがある場合に、このバラツキがそのまま頭出し寸法のバラツキとなり、各ワーク(W) に対する正確な打抜きが出来ない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、打抜き動作等を実行する加工セクションの入口側に設けた間欠移送装置(4a)によってシート状のワーク(W) を一定寸法頭出しする場合において、その頭出し寸法精度を向上させて、前記ワーク(W) に対する連続加工の加工精度を高められるようにすることをその課題とする。
【0007】
[請求項1の発明]
【0008】
【技術的手段】
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『頭出し信号入力により、加工セクションの入口側に設けた間欠移送装置(4a)によってシート状のワーク(W) を前記加工セクションに一定寸法頭出しさせるとと共に、その後前記ワーク(W) を加工動作に合わせて間欠移送させるようにしたシート類の供給装置において、
前記間欠移送装置(4a)は上下一対のローラ(R1)(R2)によってワーク(W) をクランプして間欠移送する構成とすると共に、前記ワーク(W) が前記ローラ(R1)(R2)から外れると移送動作を停止する構成とし、
前記間欠移送装置(4a)の上手側に連続させて未加工の新たなワーク(W) を待機させるためのワーク待機部を設けると共に、
前記間欠移送装置(4a)の下手側近傍にワーク(W) の移送経路に出没するストッパ(8) を設け、
前記ワーク待機部内に待機させたワーク(W) を下手側に押出してその先端を前記ローラ(R1)(R2)間を通過させて前記ストッパ(8) に押し当てるための押出し装置(5) を設け、
前記間欠移送装置(4a)のローラ(R1)(R2)を駆動する為の駆動装置(31)は、前記ローラ(R1)(R2)を入力信号値に応じた角度だけ回転駆動する構成とし、
先行するワーク(W) の後端が間欠移送装置(4a)から外れた後に前記ストッパ(8) をワーク移送経路に突出させて前記ワーク待機部に収容された後続のワーク(W) を押出し装置(5) により押出して前記後続のワーク(W) の先端を前記ストッパ(8) に押し付けるようにしたワーク押出し制御手段と、
後続のワーク(W) に対する前記押出し動作終了後に前記ストッパ(8) をワーク移送経路から退避させ、頭出し信号入力により前記駆動装置(31)を頭出し寸法に相当する角度の回転させるようにした頭出し制御手段とを設けた』ことである。
【0009】
【作用】
上記技術的手段は次のように作用する。
先行するワーク(W) についての加工セクションにおける加工が進行して、当該ワーク(W) の後端が間欠移送装置(4a)を外れると、前記加工の間に、ワーク待機部内に待機させたワーク(W) を下手側に押出してその先端を前記間欠移送装置(4a)のローラ(R1)(R2)を通過させて移送経路に突出しているストッパ(8) に押し当てる。
【0010】
その後に、頭出し制御手段によってストッパ(8) がワーク(W) の移送経路から退避すると共に、間欠移送装置(4a)の駆動装置(31)の動作が制御されてローラ(R1)(R2)の一定角度の回動により一定寸法の頭出し動作が実行される。
このように、加工セクションにワーク(W) が頭出しされる際、ワーク(W) の先端が前記ストッパ(8) に押し当てられた状態にあって、この位置からローラ(R1)(R2)の回転角度によって設定された寸法だけの頭出しが行われることとなる。
【0011】
【効果】
頭出し寸法は、頭出しの為に回転駆動されるローラ(R1)(R2)の回転角度に正確に一致したものとなるから、ローラ(R1)(R2)を一定角度回転させることによる頭出し位置が正確なものとなり、加工セクションに新たに投入されるワーク(W) の加工開始位置の精度が向上する。
【0012】
また、後続のワーク(W) の先端は、これを移送するための一対のローラ(R1)(R2)の境界部を通過した位置に設けたストッパ(8) に押し付けられているから、前記ローラ(R1)(R2)の正転駆動による頭出し動作が円滑且確実となり、頭出し動作不良が防止できる。
また、頭出しの際、前記ローラ(R1)(R2)はワーク(W) を通過させる程度に接触しているか又は前記通過を許容するだけの間隔があればよいから、頭出し信号入力により直ちに頭出し動作に移行出来るから、頭出し動作が高速化できる。
【0013】
ワーク(W) の先端をセンサーによって検知する方式の頭出し装置では、ワーク(W) のオーバーランを防止する為に、頭出しの際の移送速度を遅く設定する必要があるが、本発明にはかかる必要はないから、この点でも頭出し動作を高速化出来る。
[その他の発明]
請求項2に定義するように、『ストッパ(8) は、間欠移送装置(4a)の下方のローラ(R2)と同軸に且回動自在に軸支される湾曲板(81)とし、この湾曲板(81)は前記ローラ(R2)の表面に沿って湾曲する円弧状断面に構成され、ワーク(W) の移送経路に突出した状態では、前記湾曲板(81)の前記円弧状断面上端がローラ(R1)(R2)の境界部の下手側近傍に臨むようにした』ものでは、上記請求項1の発明に於けるストッパ(8) が下方のローラ(R2)に添う態様でコンパクトに設置でき、ストッパ(8) がかさばらない。また、ストッパ(8) におけるワーク(W) の先端の当接部がローラ(R1)(R2)の接点部に接近させれらるから、頭出し寸法を小さく設定出来る。
【0014】
請求項4に定義するように、『加工セクションはワーク(W) から同一形状の製品を順次打抜くと共に打抜き動作は一定の時間間隔で連続的に実行されるようにした打抜きセクションとし、
この打抜きセクションの出口側には間欠移送装置(4b)を設けて、これを前記間欠移送装置(4a)と連動させることにより、打抜きセクションに頭出しされたワーク(W) を前記打抜き動作に合わせて間欠移送させると共に、打抜き終了後に前記加工セクションから排出させるようにしたワーク投入排出装置を構成し、
前記頭出し状態において後続のワーク(W) が先行するワーク(W) と所定の間隙を空けて連続するように頭出し寸法を設定し、
前記ワーク投入排出装置は、間欠移送装置(4a)による頭出し動作、ワーク(W) から製品を打抜くための当該ワーク(W) の間欠移送動作の夫々を、一定時間間隔で実行される打抜き動作に同期させた』ものでは、一定の時間間隔で連続的に実行される打抜き動作に同期して、各動作が実行されるから、ワーク(W) をストッパ(8) にょって位置決め状態に押し出した後、頭出しされるワーク(W) (W) が連続的に且前記打抜き動作を中断することなく、又、打抜き動作間隔を変えることなく、打抜き動作を連続させられる。
【0015】
請求項5に定義するように『間欠移送装置(4a)の移送動作停止状態における上記ローラ(R1)(R2)相互の軸心間隔は、これらローラ(R1)(R2)によりワーク(W) を移送可能で且これらローラ(R1)(R2)相互間にワーク(W) を通過させ得る間隔に設定した』ものでは、 間欠移送装置(4a)による頭出し後の間欠移送が、ローラ(R1)(R2)相互の間隔を制御することなく、そのまま実行できるから、制御が簡単になり、且、頭出し動作から間欠移送動作への移行が円滑にである。
【0016】
【実施例】
次に、上記した本発明の実施例を図面に従って詳述する。
図2〜図11に示す実施例は、本発明をプリペイドカードやキャッシュカードなどの打抜き装置に実施したものであり、図2、図3に示すように、リフタ(1) にて積層状態に支持された合成樹脂シートからなるワーク(W)(W)群を、前記積層位置(A) から中継セクション(B) を介して打抜きセクション(C) に間欠的に移送し、この打抜きセクション(C) にて前記ワーク(W) から所定の印刷部を打抜いてプリペイドカードやキャッシュカードとするものである。
【0017】
[リフタ(1) 及び吸着移送装置(2) について]
リフタ(1) は、矩形のシートに形成されたワーク(W) を昇降台(11)に積層し、この昇降台(11)を間欠的に持ち上げるようにした構成であり、このリフタ(1) は中継セクション(B) のフレームの側壁によって支持されている。
そして、最上層から一定範囲のワーク(W) (W) が中継セクション(B) に投入されると、一定距離前記昇降台(11)が持ち上げられる構成である。
【0018】
吸着移送装置(2) は、吸着装置と、これを移送する移送装置とからなり、
前記吸着装置は、図2、図3に示すように、取付け板(24)により揺動自在に支持された揺動腕(25)と、この揺動腕(25)の先端に設けた吸盤(21)と、前記揺動腕(25)を所定のタイミングで揺動させる為のエアーシリンダ(26)とからなる。
前記吸盤(21)には吸引装置(211) から延びる柔軟な吸引回路が接続されており、ワーク(W) を吸着保持するときにこの吸引装置(211) が作動状態となる。
【0019】
上記移送移送装置は、前記ガイド軸(23)(23)と、支持桟(22)に取付けて当該支持桟(22)を貫通させた出力軸を上記取付け板(24)に連結させたエアーシリンダ(27)とから構成され、このエアーシリンダ(27)の動作により取付け板(24)に取付けた揺動腕(25)が中継セクション(B) の入口側に設けた中継ローラ(300) に対して進退する構成である。
【0020】
[中継ローラ(300) について]
中継ローラ(300) は、図5、図6に詳細に示すように、中継セクション(B) のフレームの上面の前記リフタ(1) 側の端縁にて上下に並設され且夫々の表面にゴム等の摩擦係数の高い滑り止め層(S) を形成した上ロール(3a)及び下ロール(3b)と、下ロール(3b)を回転駆動するギヤードモータ(以下、単に駆動装置(31)という)と、上方の上ロール(3a)と前記下ロール(3b)に対して接離駆動させるエアーシリンダ(37)とからなる。
【0021】
前記下ロール(3b)は、前記フレームの上面の両側に設けた一対の軸受(34)(34)によって回転自在に軸支され、一方の軸受(34)から突出する軸部はトルクリミッタ(33)を介して前記駆動装置(31)の出力軸に連結されている。
他方の上ロール(3a)は、前記軸受(34)から上方に突出する一対のガイド軸によって昇降自在に支持された軸受体(35)(35)によってその両端が軸支され、前記ガイド軸の上端間をつなぐように、下ロール(3b)の上方に架設した架橋板(36)の上面に取付けたエアシリンダ(37)(37)の出力軸が前記軸受体(35)(35)に各別に連結されている。尚、前記エアシリンダ(37)(37)は同期して動作し、この動作によって上ロール(3a)が昇降駆動されて下ロール(3b)に対して接離する。(図4、図5参照)
下ロール(3b)は、ワーク(W) が投入されると、駆動装置(31)により回転駆動されて前記ワーク(W) は中継セクション(B) に投入される。
【0022】
[中継セクション(B) 及び打抜きセクション(C) について]
中継セクション(B) は、図2〜図4に示すように、これのフレームの一側に設けられる積層位置(A) と、前記のフレームの他側に設けられる打抜きセクション(C) との間に介在される。
打抜きセクション(C) は、その両端に設けられ且一対のローラ(R1)(R2)からなる間欠移送装置(4a)(4b)間に、打ち抜き機構を装備させた構成である。そして、一方の入口側の間欠移送装置(4a)と既述の中継ローラ(300) との間隔が一枚のワーク(W) の送り方向の長さよりも長く設定されている。
【0023】
前記間欠移送装置(4a)(4b)は共に、上記中継ローラ(300) と同じ構成であり、ワーク(W) 投入動作に合わせて上下のローラ(R1)(R2)(中継ローラ(300) の上ロール(3a)及び下ロール(3b)に相当する)が接離可能に構成れ、且、回転駆動される構成である。
この中継セクション(B) には、中継ローラ(300) によって送り込まれたワーク(W) を支持すると共に打抜きセクション(C) にワーク(W) を押出すための押出し装置(5) が設けられている。この押出し装置として、プーリ(52)(52)間に張設された押出しベルト(51)を採用する。前記押出しベルト(51)の上方には、バネ(53)の付勢力によって前記押出しベルト(51)の往路側に加圧される押圧ローラ(R3)が配備されている。そして、前記プーリ(52)(52)が所定のタイミングで作動し、この作動量に応じてワーク(W) が移送され、上下のローラ(R1)(R2)間に押し出される構成である。
【0024】
特に、この実施例の前記間欠移送装置(4a)のローラ(R1)(R2)は、他の間欠移送装置(4b)及び中継ローラ(300) とはことなり、常時所定の圧力で対接する構成であり、前記接触圧力は、上記押出しベルト(51)によって押出されたワーク(W) が、上方のローラ(R1)を押し上げて通過でき、しかも、ローラ(R1)(R2)で挟み付けたワーク(W) を下方のローラ(R2)の駆動によって前記ワーク(W) を間欠移送できる程度に設定されている。
又、下方のローラ(R2)にはストッパ(8) が設けられている。このストッパ(8)ハ 、図4のように、前記ローラ(R2)の両端外側に設けられ且前記ローラと同軸の回動支点を有する一対の腕(80)(80)の先端間を連結するように設けた湾曲板(81)であり、この湾曲板(81)は前記ローラ(R2)の表面に沿って湾曲する円弧状断面に構成され、この湾曲板(81)の上辺中央から突出させた舌辺部(82)がワーク(W) と当接する構成である。
【0025】
一方の腕(80)の入力端にはエアーシリンダ(83)の出力軸が連結され、このエアーシリンダ(83)の作動によって、前記湾曲板(81)の舌辺部(82)がローラ(R1)(R2)の境界部の下手側近傍に突出した状態と、前記舌辺部(82)がローラ(R2)の下部に降下揺動した揺動した状態とにセットされる。
このストッパ(8) の動作、及び、押出し装置(5) の動作は、制御装置によって次のように制御される構成となっている。
【0026】
先行するワーク(W) が間欠移送装置(4a)から外れた状態にあって、中継セクション(B) にワーク(W) が投入されると、図8のように、ストッパ(8) の舌片部(82)がローラ(R1)(R2)の接点部の下手側近傍に突出した状態にセットされる。その後、プーリ(52)(52)が駆動されて、図9のように、この押出しベルト(51)と押圧ローラ(R3)による推力によって前記ワーク(W) は対接状態にあるローラ(R1)(R2)を押し広げて前記ストッパ(8) に押しつけられる。
【0027】
そして、この後の頭出し制御により次の動作が実行される。
頭出し信号が入力されると、エアーシリンダ(83)の作動により、ストッパ(8) が下方に回動されて、駆動装置(31)の作動によりローラ(R2)が設定角度だけ回動されて、図7のように、ワーク(W) が前記ストッパ(8) から下手側に突出した状態にセットされる。つまり、既述の頭出し動作が実行される。
【0028】
ワーク(W) が中継セクションに投入される度に、押出しベルト(51)及び間欠移送装置(4a)による上記一連の制御動作が実行される。
打抜きセクション(C) は、公知の構成であり、間欠移送装置(4a)からワーク(W) が送り込まれると所定のタイミングで間欠移送装置(4b)との間に設けられた打ち抜き機構が作動してワーク(W) から一定形状の製品を打ち抜く。この実施例では、一枚のワーク(W) には、製品図柄が一定のピッチで行列状に印刷されており、打抜き機構にはワーク(W) の移送方向に対して横方向の印刷部(PT)数の打抜き型部が設けられ、一度に一行分が打抜かれる。また、ワーク(W) の移送方向の前方半分が打抜くまでは前記間欠移送装置(4a)によってワーク(W) が間欠移送され、この後、ワーク(W) の移送方向の後半部の打抜きでは、間欠移送装置(4b)によってワーク(W) が間欠移送され、打抜きが完了するとスクラップ部が前記間欠移送装置(4b)のローラ(R1)(R2)の回転によって打抜きセクション(C) から排出される。
【0029】
前記間欠移送装置(4b)の上方のローラ(R1)は、エアーシリンダ(37)によって下方のローラ(R1)に対して接離されるものであり、ワーク(W) についての打抜きが進行してワーク(W) (スクラップ)の先端がこの間欠移送装置(4b)に達する時点では、上方のローラが持ち上げられており、前記先端部が一定ストロークローラ(R1)(R2)間に侵入するとエアーシリンダ(37)によって上方のローラ(R1)が下方に押し下げられ、駆動装置(31)の駆動によって前記ワーク(W) の移送が開始されるようになっている。
【0030】
[移送モードについて]
なお、この実施例では、図10の(イ)〜(ハ)に示すように、先行するワーク(W) と後続のワーク(W) とがごく僅かの間隔(D) で連続する態様に上記間欠移送装置(4a)によって頭出しされた後、2つのワーク(W) が共に間欠移送されて製品が打ち抜かれる構成となっている。
【0031】
したがって、1サイクルのワーク(W) の移送ピッチの組み合わせ(以下、移送モードという)は、ワーク(W) に配列される製品を連続的に打抜くときの中間移送ピッチ(P1)と、先行するワーク(W) の後端の製品が打ち抜かれてから後続のワーク(W) の先頭の製品が打抜かれるまでの1つの継ぎ目移送ピッチ(P2)との組み合わせとなる。
【0032】
各ワーク(W) から全ての製品を打抜く為の打抜き回数(N) に対して、後続のワーク(W) が間欠移送装置(4a)から頭出しされた図10の(イ)の状態での打抜き回数を「0」とし、これから、先行するワーク(W) からの製品の打抜きが終了するまでの打抜き回数を(M) とすれば、前記ワーク(W) は、打抜き回数(M) までは中間移送ピッチ(P1)で間欠移送されて、図10の(ロ)の状態となり、その後継ぎ目移送ピッチ(P2)の移送が行われて図10の(ハ)の状態となり、この後は中間移送ピッチ(P1)で(N−M−1)回の間欠移送が行われて、図10の(イ)の状態に復帰する。
【0033】
尚、前記打ち抜き動作回数はカウンタ(6)(図示せず)によって計数される。また、上記移送ピッチの精度を高めるため、ローラ(R1)を駆動するための回転駆動装置(31)としては、サーボモータを採用している。上記1サイクルの移送モードを構成する移送ピッチのそれぞれに対応する駆動信号が前記サーボモータに入力される。
【0034】
この実施例では、カウンタ(6) の計数値が上記「N」になる度に、間欠移送装置(4a)側では頭出し動作が実行される、つまり、前記カウンタ(6) の計数値と上記設定値「N」とを比較する比較手段(請求項3の既述の第2検知手段に相当する)からの出力により、上記サーボモータが設定角度だけ回転駆動されて、その時点までストッパ(8) に押しつけられていたワーク(W) が一定寸法頭出しされて、図10の(イ)の状態となる。
【0035】
したがって、この実施例の上記サーボモータの制御は、カウンタ(6) の計数値が設定値(N) になる毎に、「一定寸法の頭出し」→「M階の中間移送ピッチ(P1)での送り」→「1回の継ぎ目移送ピッチ(P2)での送り」→「(N−M−1)回の中間移送ピッチ(P1)での送り」からなる一連の間欠移送動作が打抜き動作と同期するようにくり返し実行されるようになっている。
【0036】
また、先行するワーク(W) の後端が間欠移送装置(4a)から外れるまでの打抜き回数を「m」としてあり、カウンタ(6) の計数値が前記「m」に達したことを検知する比較手段を請求項3における第1検知手段としてあり、この第1検知手段からの出力により、ストッパ(8) を図7のように上方に回動させると共にプーリ(52)を駆動させて図9のようにワーク(W) をストッパ(8) に押しつけた状態にする構成としてある。
【0037】
[各部の動作について]
上記実施例の装置の場合、各部はマイクロコンピュータによって制御される。打抜き動作の実際を、図11に示すフローチャートに従って説明する。
始動時には中継セクション(B) 及び打抜きセクション(C) にはワーク(W) がないことから、間欠移送装置(4a)(4b)による上記移送モードの実行開始時期と打ち抜き機構の始動時期を設定するために、図7のように、中継セクション(B) にはワーク(W) を収容して、打抜きセクション(C) に一定寸法だけワーク(W) を頭出しした状態にセットする。(ステップST1)
これで初期設定が終了する。なお、このとき、吸盤(21)にはワーク(W) が同図のようには吸着されていない。
【0038】
この状態で、カウンタ(6) を作動させて、打抜き機構と間欠移送装置(4a)(4b)を同期的に作動させる。(ステップST2)
この初期設定の段階では、打抜き機構部にはワーク(W) が存在しない(図10−(イ)において、先行するワーク(W) がない状態)から、空打ち状態となり、所定回数の打抜きが実行されてワーク(W) の先端部が打抜き機構部に達した時点から実際の打抜き加工が実行される。
【0039】
この動作中にリフタ(1) に積層されているワーク(W) 群に対して次の吸着動作が実行される。
前記ワーク(W) 群に対して給紙方向における前方端近傍には、初期位置にある吸着装置(2a)の吸盤(21)は最上層のワーク(W) から離れている。そして、この後、吸着信号入力によって吸引装置(211) が「オン」となる( ステップST3)と共にエアーシリンダ(26)が正駆動して最上層のワーク(W) を吸着する。この後、エアーシリンダ(26)は一定の待機時間(0.1秒程度)を置いた後逆駆動されて吸盤(21)が上方の初期位置に復帰する。つまり、エアーシリンダ(26)の上記往復駆動によりワーク(W) が吸着保持される。(ステップ:ST4)
次いで、カウンタ(6) の計数値により、又は、ワーク(W) の後端の位置検知により、間欠移送装置(4a)からワーク(W) の後端が前方に外れたことが検知されると、(ステップST5 )、エアーシリンダ(27)が一定時間正駆動して予め設定された距離だけ取付け板(24)が中継ローラ(300) 側に駆動される。(ステップST6)
この実施例では、カウンタ(6) の計数値が「m」になったことを第1検知手段によって検知して上記動作を実行させるようにしてある。
【0040】
これにより、図7のように、前記吸盤(21)に吸着保持されたワーク(W) の先端が中継ローラ(300) の上ロール(3a)と下ロール(3b)との間に投入される。
なお、このとき、エアーシリンダ(37)が初期状態にあって上ローラ(3a)は下ローラ(3b)から上方に離されている。
この後、前記エアーシリンダ(37)が正駆動して、同図の破線で示すように、上ローラ(3a)が下ローラ(3b)に対接されて、吸引装置(211) がオフとなり(ステップST7)、駆動装置(31)により下ロール(3a)が一定角度(ワーク(W) を中継セクション(B) に投入するに必要な回転角度)回転駆動されて(ステップST8)、図8のように、ワーク(W) の全体が中継セクション(B) 内に完全送り込まれることとなる。この後、エアーシリンダ(27)が逆駆動されて初期位置に復帰する。(ステップST9)
次いで、エアーシリンダ(37)が逆駆動することにより上ローラ(3a)が持ち上げられて(ステップST10)、駆動装置(31)により移送ベルト(51)が一定距離正駆動される。(ステップST11)
このとき、ワーク(W) が間欠移送装置(4a)から外れているから、第1検知手段の出力によりエアーシリンダ(83)が作動しストッパ(8) が持ち上げられて、移送ベルト(51)が駆動される。この移送ベルト(51)と押圧ローラ(R3)とによる推力により、前記ワーク(W) は、対接状態にあるローラ(R1)(R2)を押し広げながら通過して、図9のように、前記ワーク(W) の先端が前記ストッパ(8) に押しつけられる。
【0041】
この後、先行するワーク(W) についての打抜き回数が設定回数(N) に達するとこれがステップST12(第2検知手段)によって判定されて、カウンタ(6) がリセットされると共に、移送装置(4a)の下方のロール(R2)を駆動する駆動装置(31)が設定角度回動されて、一定寸法頭出しされる。(ステップST13)
以後は、打ち抜き動作の間に、積層位置(A) では吸着装置(2a)の吸盤(21)が新たなワーク(W) を吸着保持した状態に待機され、先行するワーク(W) が間欠移送装置(4a)からはずれたことを検知する度に積層位置(A) から中継セクション(B) に新たなワーク(W) が給紙され、押出し装置(5) としての押出しベルト(51)の動作により、頭出し動作を待機した状態にセットされる。その後、カウンタ(6) の計数値が設定値(N) に達する度に間欠移送装置(4a)により後続のワーク(W) の頭出し動作が実行され、打抜きセクション(C) での打ち抜き動作を停止することなく積層されたワーク(W) 群が順次連続的に打ち抜かれることとなる。
【0042】
[その他]
この実施例では、本発明の装置を打ち抜き装置に於ける積層位置(A) から打抜きセクション(C) にワーク(W) を順次供給する場合に実施したが、他の加工装置に利用できることは言うまでもない。
また、上記実施例では、中継ローラ(300) と吸着移送装置(2) との組み合わせによって積層位置(A) のワーク(W) を順次中継セクション(B) に投入するようにしたが、吸着移送装置(2) によって積層位置(A) から直接中継セクション(B) にワーク(W) を投入するようにしてもよい。
【0043】
さらには、上記実施例では、押出し装置(5) として、中継セクション(B) のほぼ全域に張設した押出しベルト(51)の上手側のプーリ(52)を独立的に設けているが、図12のように、下ロール(3b)を前記プーリ(52)としてもよく、押圧ローラ(R3)に変えてワーク(W) を押出すための爪(59)を具備する構成とし、上ローラ(3a)の前記爪(59)の通過部を溝部としてもよい。又、前記爪(59)を具備する押出しベルト(51)を中継セクション(B) の上手側に部分的に設けても良い。また、ベルト装置に代えて、往復直線駆動装置を押出し装置(5) としても良い。 間欠移送装置(4a)からワーク(W) の後端が前方に外れたことを検知する方法として、上記実施例では、カウンタ(6) の計数値が所定の値「m」に達したかにより判断する方法を採用したが、ワーク(W) の後端の位置を検知する検知手段を間欠移送装置(4a)の近傍下手側に設けて、前記検知手段からの出力により、ワーク(W) の後端が間欠移送装置(4a)から前方に外れたことが検知するようにしてもよい。
【0044】
以上に詳記した何れの実施例でも中継セクション(B) から打抜きセクション(C) にワーク(W) を投入する際の頭出し装置に本発明を実施したが、中継セクションを設けることなく、吸盤(21)に吸着保持されたワーク(W) をそのまま間欠移送装置(4a)のローラ(R1)(R1)の接触点に押しつけるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図
【図2】本発明実施例の全体の説明図
【図3】要部の拡大図
【図4】ストッパ(8) の斜視図
【図5】中継ローラ(300) の断面図
【図6】中継ローラ(300) の正面図
【図7】中継セクション(B) にワーク(W) を収容した状態の説明図
【図8】中継セクション(B) でのワーク押出し状態の説明図
【図9】頭出し状態の説明図
【図10】打抜きセクション(C) でのワーク(W) の間欠移送動作説明図。
【図11】給紙動作のフローチャート図
【図12】他の実施例の要部説明図
【符号の説明】
(W) ・・・ワーク
(2) ・・・吸着移送装置
(R1)(R2)・・・ローラ
(300) ・・・中継ローラ
(4a)(4b)・・・間欠移送装置
(5) ・・・押出し装置
(51)・・・押出しベルト
Claims (5)
- 頭出し信号入力により、加工セクションの入口側に設けた間欠移送装置(4a)によってシート状のワーク(W) を前記加工セクションに一定寸法頭出しさせるとと共に、その後前記ワーク(W) を加工動作に合わせて間欠移送させるようにしたシート類の供給装置において、
前記間欠移送装置(4a)は上下一対のローラ(R1)(R2)によってワーク(W) をクランプして間欠移送する構成とすると共に、前記ワーク(W) が前記ローラ(R1)(R2)から外れると移送動作を停止する構成とし、
前記間欠移送装置(4a)の上手側に連続させて未加工の新たなワーク(W) を待機させるためのワーク待機部を設けると共に、
前記間欠移送装置(4a)の下手側近傍にワーク(W) の移送経路に出没するストッパ(8) を設け、
前記ワーク待機部内に待機させたワーク(W) を下手側に押出してその先端を前記ローラ(R1)(R2)間を通過させて前記ストッパ(8) に押し当てるための押出し装置(5) を設け、
前記間欠移送装置(4a)のローラ(R1)(R2)を駆動する為の駆動装置(31)は、前記ローラ(R1)(R2)を入力信号値に応じた角度だけ回転駆動する構成とし、
先行するワーク(W) の後端が間欠移送装置(4a)から外れた後に前記ストッパ(8) をワーク移送経路に突出させて前記ワーク待機部に収容された後続のワーク(W) を押出し装置(5) により押出して前記後続のワーク(W) の先端を前記ストッパ(8) に押し付けるようにしたワーク押出し制御手段と、
後続のワーク(W) に対する前記押出し動作終了後に前記ストッパ(8) をワーク移送経路から退避させ、頭出し信号入力により前記駆動装置(31)を頭出し寸法に相当する角度回転させるようにした頭出し制御手段と、
を設けたシート類の供給装置。 - ストッパ(8) は、間欠移送装置(4a)の下方のローラ(R2)と同軸に且回動自在に軸支される湾曲板(81)とし、この湾曲板(81)は前記ローラ(R2)の表面に沿って湾曲する円弧状断面に構成され、ワーク(W) の移送経路に突出した状態では、前記湾曲板(81)の前記円弧状断面上端がローラ(R1)(R2)の境界部の下手側近傍に臨むようにした請求項1に記載のシートの類供給装置。
- 先行するワーク(W) が間欠移送装置(4a)から外れたことを検知する為の第1検知手段を設けると共に、ワーク押出し制御手段は、前記第1検知手段の検知信号出力により押出し装置(5) によるワーク押出し動作を実行させる構成とし、
前記ワーク押出し動作後に先行するワーク(W) の加工が加工終了前の所定の段階に達したことを検知する第2検知手段を設け、この第2検知手段を上記頭出し信号とした請求項1又は請求項2に記載のシート類の供給装置。 - 加工セクションはワーク(W) から同一形状の製品を順次打抜くと共に打抜き動作は一定の時間間隔で連続的に実行されるようにした打抜きセクションとし、
この打抜きセクションの出口側には前記間欠移送装置(4a)と同期的に又は独立して動作する間欠移送装置(4b)を設け、
これら間欠移送装置(4a)(4b)により、打抜きセクションに頭出しされたワーク(W) を前記打抜き動作に合わせて間欠移送させると共に、打抜き終了後にスクラップを前記打抜きセクションから排出させるようにしたワーク投入排出装置を構成し、
前記頭出し状態において後続のワーク(W) が先行するワーク(W) と所定の間隙を空けて連続するように頭出し寸法を設定し、
前記ワーク投入排出装置は、前記間欠移送装置(4a)による上記頭出し動作、前記ワーク投入排出装置によるワーク(W) の間欠移送動作及びスクラップ排出動作の夫々を、一定時間間隔で実行される打抜き動作に同期させた請求項1〜3の何れかに記載のシート類の供給装置。 - 間欠移送装置(4a)の移送動作停止状態における上記ローラ(R1)(R2)相互の軸心間隔は、これらローラ(R1)(R2)によりワーク(W) を移送可能で且これらローラ(R1)(R2)相互間にワーク(W) を通過させ得る間隔に設定した請求項1〜4の何れかに記載のシート類の供給装置。
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| JP14091995A JP3676428B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | シート類の供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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