JP3733395B2 - 車速制御方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば一定の車速で走行する定速走行装置や車間距離に応じて車速を制御し、前車に追従して走行するための車速制御装置などの自動車の車速制御装置に関し、特に制御回路とは別に各スイッチ等からの信号に基づきスロットル開閉用アクチュエータの駆動回路を選択的に停止状態にするためのハードリセット回路を有する車速制御装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車の定速走行装置に於て、例えば特開昭57−52918号に示すように、スロットルを開閉駆動するアクチュエータを駆動する駆動回路を、スイッチ信号及び車速信号などに基づき制御回路により制御している。また、この制御回路とは別に上記各スイッチ等からの信号に基づいて上記駆動回路を選択的に停止状態にするためのフェールセーフ回路としてのハードリセット回路も設けられている。このハードリセット回路は、例えばブレーキスイッチなどのキャンセル系のスイッチからの信号を制御回路をバイパスして直接入力し、駆動回路を停止すると共に外部に設けられた自己保持回路によりその状態を保持するようになっている。
【0003】
また、上記制御回路にあっては、セットスイッチやブレーキスイッチなどの入力による制御回路からの出力と実際の駆動回路の動作とが食い違っていたらエラーと判断し、装置をリセットすることも昨今行われている。
【0004】
一方、上記した制御回路やハードリセット回路には上記各スイッチのノイズやチャタリングによる信号を正規の信号であると誤判断しないように、信号が所定時間継続しないと信号が入力されたことを上記各回路に認識させないフィルタが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した制御回路用のフィルタに設定された上記所定時間(以下、第1の所定時間と記す)とハードリセット用のフィルタに設定された上記所定時間(以下、第2の所定時間と記す)とが異なると、制御回路と外部の自己保持回路との状態が一致せず、制御回路がこれをエラーと判断してしまう不具合が考えられる。
【0006】
例えば図3(a)に示すように、定速走行をセットするときに、セットスイッチの操作入力は第1の所定時間Aの後に制御回路が認識してクルーズ状態とする制御出力をするが、制御回路のフィルタ時間である第1の所定時間Aよりハードリセット回路のフィルタ時間である第2の所定時間Bの方が長いので、クルーズ状態がキャンセル状態となっているため、駆動回路は禁止状態となったままである。このため、制御回路は駆動回路が作動せず、定速走行状態にならないことから、制御回路がエラー状態であると判断し、装置をリセットしてしまう。また、図3(b)に示すように定速走行しているときに、ブレーキスイッチの操作入力を制御回路は第1の所定時間Aが経過することなく、第1の所定時間Aより短いフィルタ時間である第2の所定時間B経過後にハードリセット回路が禁止状態となってクルーズ状態がキャンセルとなってしまうことになり、制御回路はブレーキスイッチの入力を認識する以前に駆動回路が作動しないことを認識してしまい、制御回路がエラー状態であると判断し、装置をリセットしてしまう。
【0007】
本発明は上記したような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その主な目的は、制御回路からの出力と実際の駆動回路の動作とが食い違うことを防止すると共にエラー発生時の応答性を低下させることのない定速走行装置の制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的は本発明によれば、スロットルを開閉駆動するアクチュエータと、該アクチュエータを駆動する駆動回路と、複数種類の信号を出力する各スイッチ等と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路を定速走行状態または当該定速走行状態をキャンセルする状態とに制御する制御回路と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路の作動を許可状態または禁止状態にするためのハードリセット回路とを有する車速制御方法であって、前記各スイッチ等から入力される信号が第1の所定時間だけ持続しないと前記制御回路に信号の入力を認識させないソフトフィルタと、前記各スイッチ等から入力される信号が第2の所定時間だけ持続しないと前記ハードリセット回路に信号の入力を認識させないハードフィルタとを有し、前記信号が定速走行をセットする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも長く設定し、または前記信号が定速走行をキャンセルする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも短く設定することを特徴とする車速制御方法を提供することにより達成される。あるいは、スロットルを開閉駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、複数種類の信号を出力する各スイッチ等と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路を定速走行状態または当該定速走行状態をキャンセルする状態とに制御する制御回路と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路の作動を許可状態または禁止状態にするためのハードリセット回路と、前記各スイッチ等から入力される信号が第1の所定時間だけ持続しないと前記制御回路に信号の入力を認識させないソフトフィルタと、前記各スイッチ等から入力される信号が第2の所定時間だけ持続しないと前記ハードリセット回路に信号の入力を認識させないハードフィルタとを有し、前記制御回路は、前記信号が定速走行をセットする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも長く設定すること、または前記制御回路は、前記信号が定速走行をキャンセルする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも短く設定することを特徴とする車速制御装置を提供することにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用された定速走行装置の制御装置の概略構成を示すブロック図である。この定速走行装置はスロットルを負圧アクチュエータにより開閉制御するものである。制御回路1には当該定速走行装置のメインスイッチ2、セットスイッチ3、リジュームスイッチ4が接続されると共にブレーキスイッチ5も接続されている。また、ブレーキスイッチ5は定速走行をキャンセルする(リセットする)種類の信号を出力するものであり、ORゲート6及びフィルタ回路7を介してRSフリップフロップ10の入力端子Rに接続され、セットスイッチ3、リジュームスイッチ4は定速走行をセットする種類の信号を出力するものであり、ORゲート8及びフィルタ回路9を介してRSフリップフロップ10の入力端子Sに接続されている。これらORゲート6、8、フィルタ回路7、9及びRSフリップフロップ10によりハードリセット回路11が構成されている。
【0012】
RSフリップフロップ10の出力端子Qは、制御回路1のコモン出力端子と共にANDゲートを介して負圧アクチュエータのバルブ駆動回路12に接続されている。また、バルブ駆動回路12には制御回路1のベント出力端子及びバキューム出力端子が接続されると共に電圧検出用入力端子も接続されている。更に、図示されないブレーキスイッチの状態に応じた信号を出力する制御回路1のブレーキ出力端子もこのバルブ駆動回路12に接続され、ブレーキが踏まれると該駆動回路12を停止するようになっている。このバルブ駆動回路12は、上記ブレーキ出力端子からの出力または出力端子Q及びコモン出力端子からの出力により図示されない負圧アクチュエータのバルブを選択的に電磁駆動可能とすると共にベント出力端子及びバキューム出力端子からの出力に応じて負圧アクチュエータのバルブを実際に電磁駆動するようになっている。
【0013】
ここで、フィルタ回路7、9は、上記各スイッチのノイズやチャタリングによる信号をRSフリップフロップ10やバルブ駆動回路12が正規の信号であると誤判断しないように、信号が第2の所定時間継続しないと信号を認識させないためのものである。また、制御回路1にもその内部に上記同様に信号が第1の所定時間継続しないと信号を認識しないフィルタがソフトウェアにより設定されている。この制御回路1のフィルタに設定される第1の所定時間は可変であり、入力される信号の種類により変わる。即ち、ブレーキが踏まれるような定速走行をキャンセルする種類の信号である場合には第1の所定時間を第2の所定時間よりも短く設定し、セットスイッチ3またはリジュームスイッチ4がオンされるような定速走行をセットする種類の信号である場合には第1の所定時間を第2の所定時間よりも長く設定するようになっている。
【0014】
上記装置の作動要領を図1、図2(a)及び図2(b)を参照して説明する。まず、定速走行をセットするべくセットスイッチ3またはリジュームスイッチ4がオンされると、制御回路1のフィルタ時間である第1の所定時間Aより短いフィルタ時間である第2の所定時間B経過後にフィルタ回路9よりフリップフロップ10の入力端子Sにパルスが入力され、フリップフロップの出力端子Qより許可信号が出力され、バルブ駆動回路12のANDゲート13に許可信号が入力されてハードリセット回路11が許可状態となる。そして、第1の所定時間A経過後に制御回路1がセットスイッチ3あるいはリジュームスイッチ4の入力を認識してコモン端子より駆動信号をANDゲート13に出力する。ハードリセット回路11からの許可信号とコモン端子からの駆動信号とがANDゲート13に入力された時点でバルブ駆動回路12が作動可能となり、バキュームまたはベント出力端子からの出力により実際の負圧アクチュエータを駆動する。
【0015】
従って、制御回路1はセットスイッチ3またはリジュームスイッチ4の操作時に、フリップフロップ10、即ちハードリセット回路11が許可状態になった後に、それらのスイッチからの操作入力を認識してクルーズ状態とし、バルブ駆動回路12の電圧を検出することで、キャンセル状態からクルーズ状態への認識ができるため、制御回路1の入力とバルブ駆動回路12との動作とが一致する(図2(a))。
【0016】
次に、定速走行中、これをキャンセルするべくブレーキが踏まれてブレーキスイッチ(図示せず)がオフされると、制御回路のフィルタにより設定された第1の所定時間A後にブレーキスイッチの操作を認識して、コモン端子から駆動回路の停止信号が出力される。この信号により駆動回路がリセットされ、制御回路1は駆動回路12がリセットされたことを電圧検出端子により検出する。そして、その後にフィルタ回路7により設定された第2の所定時間B後にフリップフロップ10の入力端子Rからのパルス入力により出力端子Qよりリセット信号がバルブ駆動回路12に出力される。
【0017】
従って、制御回路1はブレーキ操作時にフリップフロップ10、即ちハードリセット回路11が禁止状態になる以前に、ブレーキスイッチからの操作入力を認識してクルーズ状態をキャンセルし、バルブ駆動回路12の電圧を検出することで、クルーズ状態からキャンセル状態への認識ができるため、制御回路1の出力とバルブ駆動回路12の動作とが一致する(図2(b))。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明による車速制御装置の制御方法によれば、スロットル開閉駆動用駆動回路を制御する制御回路とは別に各スイッチ等からの信号に基づき駆動回路を選択的に停止状態にするためのハードリセット回路を有し、スイッチ等からの信号が第1の所定時間だけ持続しないと制御回路に信号の入力を認識させないソフトフィルタと、スイッチ等からの信号が第2の所定時間だけ持続しないとハードリセット回路に信号の入力を認識させないハードフィルタとを有し、上記信号の種類に応じてソフトフィルタに設定する第1の設定時間を変化させることで、また特に信号が車速制御をセットする種類の信号である場合には第1の所定時間を第2の所定時間よりも長く設定し、信号が車速制御をキャンセルする種類の信号である場合には第1の所定時間を第2の所定時間よりも短く設定することで、制御回路からの出力と実際の駆動回路の動作とが食い違うことがなく、しかもエラー発生時の応答性を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された定速走行装置用制御装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】(a)は、図1の制御装置に於て、定速走行をセットする場合の信号の変化を示すタイムチャート、(b)は、定速走行をキャンセルする場合の信号の変化を示すタイムチャート。
【図3】(a)は、従来の制御装置に於て、定速走行をセットする場合の信号の変化を示すタイムチャート、(b)は、定速走行をキャンセルする場合の信号の変化を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 制御回路
2 メインスイッチ
3 セットスイッチ
4 リジュームスイッチ
6 ORゲート
7 フィルタ回路
8 ORゲート
9 フィルタ回路
10 RSフリップフロップ
11 ハードリセット回路
12 バルブ駆動回路
13 ANDゲート
Claims (4)
- スロットルを開閉駆動するアクチュエータと、該アクチュエータを駆動する駆動回路と、複数種類の信号を出力する各スイッチ等と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路を定速走行状態または当該定速走行状態をキャンセルする状態とに制御する制御回路と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路の作動を許可状態または禁止状態にするためのハードリセット回路とを有する車速制御方法であって、
前記各スイッチ等から入力される信号が第1の所定時間だけ持続しないと前記制御回路に信号の入力を認識させないソフトフィルタと、前記各スイッチ等から入力される信号が第2の所定時間だけ持続しないと前記ハードリセット回路に信号の入力を認識させないハードフィルタとを有し、
前記信号が定速走行をセットする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも長く設定することを特徴とする車速制御方法。 - スロットルを開閉駆動するアクチュエータと、該アクチュエータを駆動する駆動回路と、複数種類の信号を出力する各スイッチ等と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路を定速走行状態または当該定速走行状態をキャンセルする状態とに制御する制御回路と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路の作動を許可状態または禁止状態にするためのハードリセット回路とを有する車速制御方法であって、
前記各スイッチ等から入力される信号が第1の所定時間だけ持続しないと前記制御回路に信号の入力を認識させないソフトフィルタと、前記各スイッチ等から入力される信号が第2の所定時間だけ持続しないと前記ハードリセット回路に信号の入力を認識させないハードフィルタとを有し、
前記信号が定速走行をキャンセルする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも短く設定することを特徴とする車速制御方法。 - スロットルを開閉駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、複数種類の信号を出力する各スイッチ等と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路を定速走行状態または当該定速走行状態をキャンセルする状態とに制御する制御回路と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路の作動を許可状態または禁止状態にするためのハードリセット回路と、前記各スイッチ等から入力される信号が第1の所定時間だけ持続しないと前記制御回路に信号の入力を認識させないソフトフィルタと、前記各スイッチ等から入力される信号が第2の所定時間だけ持続しないと前記ハードリセット回路に信号の入力を認識させないハードフィルタとを有し、
前記制御回路は、前記信号が定速走行をセットする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも長く設定することを特徴とする車速制御装置。 - スロットルを開閉駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、複数種類の信号を出力する各スイッチ等と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路を定速走行状態または当該定速走行状態をキャンセルする状態とに制御する制御回路と、前記各スイッチ等からの信号に基づき前記駆動回路の作動を許可状態または禁止状態にするためのハードリセット回路と、前記各スイッチ等から入力される信号が第1の所定時間だけ持続しないと前記制御回路に信号の入力を認識させないソフトフィルタと、前記各スイッチ等から入力される信号が第2の所定時間だけ持続しないと前記ハードリセット回路に信号の入力を認識させないハードフィルタとを有し、
前記制御回路は、前記信号が定速走行をキャンセルする種類の信号である場合には前記第1の所定時間を前記第2の所定時間よりも短く設定することを特徴とする車速制御装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP04799896A JP3733395B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 車速制御方法及び装置 |
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| JPH09207621A JPH09207621A (ja) | 1997-08-12 |
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1996
- 1996-02-09 JP JP04799896A patent/JP3733395B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH09207621A (ja) | 1997-08-12 |
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