JP3763578B2 - 時間温度積算インジケータ装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、温度指示装置に、特に温度と共に変化する速度で粘弾性材料が拡散的光反射多孔性母材に移行し、多孔性母材の光透過率を連続的に変化させ、それによって視覚的に観測可能な指示を提供することができる累積熱露出の目視観測可能な指示を提供するための選択的活性化時間温度積算装置に関する。
背景技術
腐敗し易い製品の有効期間がいつ切れたかについての指示を提供することが望まれる。そのような腐敗し易い製品は、これらに限定されるわけではないが、食物と、アスパルテームなどの食品添加物と、生物学的材料と、薬剤と、化粧品と、写真補給材料と、それにワクチンとを含む。この指示を提供する一つの簡単な方法は、その製品が指定された期限までに使用されるべき日付を各製品に印すことである。但し、腐敗し易い製品の実有効期間が、その製品が露出される温度履歴に依存するこの方法には欠点がある。腐敗し易い製品の減成速度は、通常は温度上昇と共に増すからである。つまり、腐敗し易い製品は、一般に、比較的低温度で一定期間露出される場合よりも比較的高温度で同一期間露出される場合のほうが残留有効期間がより短くなる。より広義でいえば、任意の材料、すなわち製品の特定の属性、すなわち性質の変化速度は、温度上昇と共に増すということである。故に、製品に使用期限を印すには、特定の製品の予測される累積熱露出を想定して行わなければならない。但し、実際の露出を、常に予測、すなわち管理できるわけではない。故に、経時的に実温度露出を積算して、所定の許容累積熱露出に等しい、または越える露出の視覚的指示を提供することによって製品の実累積熱露出を考慮した製品の有効期間の指示を提供する必要がある。そのようなインジケータは、製品が露出される温度の全範囲と、目に見えるほどの変化が製品に生じる温度の全範囲とにわたって経時的に温度を積算することができなければならない。
特に重要なことのは、温度による減成速度の変化と同じように、所与温度における減成、または他の変化の速度は、製品によりまちまちであるということである。ある製品は、所与温度上昇に対して、他の製品よりもはるかに大きな変化速度の上昇を示す。これを定量化するための1つの有用な方法は、反応のQ10に関するものである。このQ10は、10℃の温度上昇に応じて反応(化学的変化、微生物の増殖、または腐敗し易い製品の酵素による腐敗など)がどれだけ速く起こるかを示す。
Q10=(T+10℃での変化速度)/(Tでの変化速度)
例えば、冷蔵状態で貯蔵された最も腐敗し易い食物は、約2から10までの範囲の微生物増殖による腐敗に基づくQ10値を有する。つまり、減成速度は、10℃の温度上昇に応じて、特定の食物により、約2から10までの因数だけ増す。薬物、生物学的材料、さらにワクチンなどの他の腐敗し易い品目は、同様にそれぞれの特定品目に対して様々なQ10値を示す。
アレニウスの関係式は、多くの化学および物理的プロセスへの温度の影響を定量化するための有用な道具でもある。アレニウスの関係式は、
k=k0exp(−Ea/RT)
ここで、k=温度Tにおける反応速度定数、
k0=事前指数関数的係数、
R=理想ガス定数、
Ea=活性化エネルギー
である。
特定の腐敗し易い品目で実験を行って、様々な温度での減成速度を判定し、次にこれらの実験結果にアレニウスの関係式を適用して、所与の温度範囲内でそれぞれの特定の腐敗し易い品目に対する測定活性化エネルギー(Ea)を計算することが可能である。今まで数多くの腐敗し易い品目に対して、そのようなデータは、アレニウスの等式に密接に適合することが観察されており、Eaは温度と無関係であるとみなす。Q10値を用いると、Eaの特定値は、モニターされる特定の品目により異なる。食物の減成についての分析および定量化に関するさらなる議論については、テオドール P.ラブザ(Theodore P.Labuza)氏のシェルフライフ デーティング オブ フーズ(Shelf−Life Dating of Foods)41−87(Food & Nutrition Press, Inc. 1982)を参照。
故に、累積熱露出の視覚的指示を提供するQ10またはEaの率が、モニターされる目標物の変化のQ10またはEaとほぼ一致させることができる累積熱露出のインジケータを提供する必要性があることが分かる。故に、累積熱露出の指示を、モニターされる目標物の累積減成にほぼ一致させることができる。
変わることなく長期間様々な温度で貯蔵される不活性化状態を有する時間温度インジケータを提供することも望まれる。このインジケータは製造されると同時に活性化することが望まれる。このインジケータは、モニターされる目標物に添付される前後、または同時に、容器がモニターされる内容物で満たされた直後に、モニターされる内容物の容器が開けられた直後に、またはインジケータが製造された後の任意の所望の時間に、活性化状態に選択的に切り換わることができるようにもなっていなければならない。そのようなインジケータは、活性化、または不活性化状態に関係なく、湿気や光などの環境的要因によって有害な影響を受けるものであってはならない。
温度露出を視覚的に示す時間温度インジケータは、周知である。何種類かのインジケータについての議論に関しては、ディ リン ジョンソン(Dee Lynn Johnson)氏のインジケーティング デバイセス(Indicating Devices)、The Wiley Encycropedia of Packaging Technology、400〜406(John Wiley & Sons、1986)を参照。
拡散特性に作用して、化学反応による視覚的指示を提供する時間温度インジケータは、パテル(Patel)氏のタイトル名「カラー チェンジング デバイス フォー モニタリング シェルフライフ オブ ア ペリッシャブル プロダクト(Color Changing Device for Monitoring Shelf−Life of a Perishable Product)」の米国特許第5,053,339号で開示される。米国特許第5,053,339号は、活性剤テープと指示テープとを包含する腐敗し易い製品の時間温度履歴をモニターするための変色装置を開示する。活性剤テープは、有機酸などの活性化組成物を含む活性剤組成母材を含む。指示テープは、酸塩基染料インジケータなどの指示組成物を含む。母材の一方、または両方が感圧接着剤である。このインジケータは、活性化組成物が活性剤母材から指示母材内に拡散して、指示母材内の指示組成物と化学的に反応すると、変色する。その色は、さらに多くの活性剤組成物が指示母材内に拡散して、反応すると時間および温度と共に増倍する。要約書の1〜17行に記載。米国特許第5,053,339号に記載のインジケータは、pHに基づいて変色するので、その動作は、周囲湿度の変化に影響を受けやすい。
他のタイプのインジケータは、マンスク(Manske)氏のタイトル名「セレクティッド タイム インターバル インジケーティング デバイス(Selected Time Interval Indicating Device)」の米国特許第3,954,011号で開示される。米国特許第3,954,011号は、多孔性液体保持パッドと、含浸材料と、含浸剤用の灯心材料と、インジケータ手段とを含むインジケータを開示する。これによって灯心材料に沿う多孔性液体保持パッドからの含浸の進み具合を視覚的に示して、時間の経過、所与の最小温度への露出、または時間温度関係を測定するために使用することができる。要約書、1〜9行に記載。この含浸剤が、予定した貯蔵温度で液体状態となるように選択されると、インジケータは、液体が灯心に沿って進むときの時間間隔の経過を示す。3ページの左欄、12〜21行に記載。代わりに、この含浸剤は、冷凍食品が貯蔵される所望の貯蔵温度で固体となり、その食品が解凍される温度で液体となるように選択されても良い。この含浸剤は、インジケータが所望の貯蔵温度にある間は固体のままとなる。この含浸剤は、溶けて浸透状態となって、灯心に沿って進むと同時に、インジケータは所定温度以上となるので、所定温度より上にあった時間の経過を示すことができる。3ページの左欄、22〜44行に記載。それぞれがそれ自体の灯心路を備えた異なる氷点を有する複数の含浸剤は、不連続な所定温度範囲への露出時間を指示するために使用できる。3ページの左欄、45行から右欄、5行に記載。但し、このようなインジケータは、含浸剤の溶解温度以下の時間の経過を記録できない。
他のインジケータは、アレン(Arens)氏のタイトル名「サーマリー アクチベーティド タイム−テンペラチュア インジケータ(Thermally−Activated Time−Temperature Indicator)」の米国特許第4,428,321号で開示される。米国特許第4,428,321号は、所定温度範囲内での許容時間が限度を超えた視覚的指示を提供する装置を開示する。1ページの右欄、9〜12行に記載。この装置は、その裏面に染色した層と、その表面に接着された透明可融性コーティングとを備えた不透明微孔性シートを含む。この可融性コーティングは、ワックスなどの結晶性溶剤に溶かしたアモルファスゴム状重合体の固溶体である。この溶剤は所定温度範囲の下端より下の融点を有し、このアモルファスゴム状重合体は所定温度範囲の下端より下のガラス転移温度を有する。この固溶体は、微孔性コーティングに目に見えるほどには浸透しない。1ページの右欄、20〜37行に記載。溶剤の融解温度より下の温度で、この組成物は不浸透固体となる。インジケータが所定温度まで加熱されると、固体ワックス溶剤は、溶けて、ゴム状重合体を溶解し、微孔性層に次第に浸透する液体浸透状態となる。1ページの右欄、59〜64行と、2ページの左欄、23〜28行とに記載。重合体とワックスの組成物の屈折率は、微孔性層の固体成分のものと実質上同じであるので、微孔性層は次第に透明となる。1ページの右欄、64〜67行に記載。米国特許第4,428,321号で開示されるインジケータは、コーティングのワックス溶剤成分の融点よりも下の累積熱露出を指示できない。さらに、米国特許第4,428,321号は、多孔性コーティングに対して後に使用するための可融性コーティングを裏塗りすることも、可融性コーティングを微孔性コーティングと接触しないように選択的に保つための何らかの他の手段も提案しない。故に、米国特許第4,428,321号のインジケータは、インジケータを使用する前に、ワックスの融解温度よりも低い温度で貯蔵されなければならない。
よって、温度によって変化する速度で粘弾性材料が拡散的光反射多孔性母材に移行し、広い温度範囲で不活性化状態から活性化状態に選択的に切り換えられるようになっていても良い累積熱露出の目視観測可能な指示を提供するための時間温度積算装置を提供することを提案するもである。
発明の開示
本発明のある態様では、累積的熱露出の目視観測可能な指示を提供するための時間温度積算装置であって、前記装置が
a)第1の面および第2の面を備えた第1の基材であって、前記第2の面は拡散光反射多孔性母材を含み、前記多孔性母材は前記基材に対向する露出表面を含む、第1の基材と、
b)第1および第2の表面を備えた第1の裏地であって、前記裏地の前記第1の表面はその上に配置された粘弾性材料を含み、前記粘弾性材料は前記裏地に対向する露出表面を含む、第1の裏地と、
c)不活性化状態から活性化状態に前記装置を選択的に切り換える作動手段と、
からなり、前記装置が前記不活性化状態にあるとき、前記粘弾性材料は前記多孔性母材と実質的に接触しておらず、
前記装置前記活性化状態にあるとき、前記作動手段は前記粘弾性材料の前記露出表面と前記多孔性母材の前記露出表面とを互いに実質上接触した状態に維持するので、前記粘弾性材料は、温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行することができ、かつ
前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を連続的に増して、累積熱露出の前記目視観測可能な指示を提供する時間温度積算装置。
本発明の他の態様では、前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を連続的に低減して、累積熱露出の前記目視観測可能な指示を提供する。
本発明の他の態様では、粘弾性材料は感圧接着剤を含む。
本発明の他の態様では、目視観測可能な指示は潜伏性表示を含む。前記潜伏性表示は、前記インジケータがその不活性化状態にあるときには目視観測可能でなく、前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を十分に増すので、前記潜伏性表示が目視観測可能となる。
本発明の他の態様では、目視観測可能な指示は、暗黒化可能表示を含む。前記基材の前記第2の表面は前記暗黒化可能な表示の色および光学濃度と十分に同等の色および光学濃度を含むので、前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を十分に増す、故に前記基材の前記第2表面は前記多孔性母材を通して連続的に可視となり、前記暗黒化可能な表示と前記基材との間のコントラストを連続的に低減して前記暗黒化可能な表示を暗くすることができる。
本発明の他の態様は、a)目標物上に第1の基材を搭載する工程であって、前記基材は第1の面および第2の面を含み、前記第2の面は拡散光反射多孔性母材を含む、搭載工程と、b)第1の裏地の第1の表面を前記多孔性母材に接触させる工程であって、前記裏地の前記第1の表面はその上に配置された粘弾性材料を含み、前記粘弾性材料は、温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行し、前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を連続的に変化させて、前記目視観測可能な指示を提供する、接触工程とを含む、目標物の累積熱露出の目視観測可能な指示を提供するための時間温度積算装置を提供するための方法を提供する。
本発明の他の態様は、a)拡散光反射多孔性母材の露出表面上に粘弾性液体を塗布する工程であって、前記粘弾性液体は、温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行する、塗布工程と、b)前記粘弾性液体を時間温度分布に露出する工程と、c)前記時間温度分布に応じて前記多孔性母材に前記粘弾性液体を移行させることによって前記多孔性母材の光透過性を変化させて、累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する工程とを含む、累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する方法を提供する。
本発明の他の態様は、a)目標物上に第1の基材を搭載する工程であって、前記基材は第1の面および第2の面を含み、前記第2の面は拡散光反射多孔性母材を含む、搭載工程と、b)第1の裏地の第1の表面を前記多孔性母材に接触させる工程であって、前記裏地の前記第1の表面はその上に配置された粘弾性材料を含み、前記粘弾性材料は、温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行する、接触工程と、c)前記目標物を時間温度分布に露出する工程と、d)前記時間温度分布に応じて前記多孔性母材に前記粘弾性材料を移行させることによって前記多孔性母材の光透過性を変化させて、累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する工程とを含む、目標物の累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する方法を提供する。
本発明の他の態様は、a)略平面スペーサー材料に開口部を形成することによって上部面および底部面を備えたスペーサーを形成する工程と、b)スペーサーの少なくとも前記底部面に接着剤を塗布する工程と、c)前記開口部に少なくとも部分的に覆い重なるように第1の基材をスペーサーの前記底部面に接着する工程であって、前記第1の基材は、前記開口部に覆い重なる拡散光反射多孔性母材を含む、接着する工程と、d)前記開口部および前記多孔性母材に少なくとも部分的に覆い重なるように第1の裏地の第1の表面を前記スペーサーの上部面に貼り付ける工程であって、前記第1の裏地は、前記開口部に覆い重なる粘弾性材料を含み、前記粘弾性材料と前記多孔性母材とを前記開口部を通じて互いに接触させることによって前記インジケータを活性化すると、前記粘弾性材料は温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行し、前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を連続的に変化させて前記目視観測可能な指示を提供する、貼り付け工程とを含む、累積熱露出の目視観測可能な指示を提供するための時間温度積算装置を提供する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
本発明を添付の図を参考にしてさらに説明する、ここで幾つかの図を通じて、同一構造には同一符号を付す。
第1A図は、本発明に従って構成された、不活性化状態での時間温度積算インジケータの第1の実施例の横断面図である。
第1B図は、活性化状態の第1A図の時間温度積算インジケータの横断面図である。
第2図は、本発明に従って構成された時間温度積算インジケータの第2の実施例の平面図である。
第3A図は、第2図の切断線3A−3Aについての不活性化状態の第2図の時間温度積算インジケータの横断面図である。
第3B図は、活性化状態の第3A図の時間温度積算インジケータの図である。
第4図は、本発明に従って構成された時間温度積算インジケータの第3の実施例の平面図である。
第5A図は、第4図の切断線5A−5Aについての不活性化状態の第4図の時間温度積算インジケータの横断面図である。
第5B図は、活性化状態の第5A図の時間温度インジケータの図である。
第6A図は、本体およびキャップとを具備した容器と組み合わせた、本発明に従って構成された不活性化状態の時間温度積算インジケータのさらなる実施例の図である。
第6B図は、活性化状態の第6A図の時間温度積算インジケータの図である。
第7A図は、本発明に従って構成された、不活性化状態の時間温度積算インジケータのさらなる実施例の横断面図である。
第7B図は、活性化状態の第7A図の時間温度積算インジケータの図である。
第8A図は、本発明に従って構成された、不活性化状態の時間温度積算インジケータのさらなる実施例の横断面図である。
第8B図は、活性化状態の第8A図の時間温度積算インジケータの図である。
第8C図は、本発明に従って構成された、不活性化状態の時間温度積算インジケータのさらなる実施例の横断面図である。
第8D図は、活性化状態の第8C図の時間温度積算インジケータの図である。
第9A図は、本発明に従って構成された、不活性化状態の時間温度積算インジケータのさらなる実施例の横断面図である。
第9B図は、活性化状態の第9A図の時間温度積算インジケータの図である。
第10図は、本発明によるインジケータのさらなる実施例の展開図である。
第11A図は、不活性化状態の第9図のインジケータの横断面図である。
第11B図は、活性化状態の第10A図のインジケータの図である。
第12図は、本発明によるインジケータのさらなる実施例の平面図である。
第13A図は、未だ目視観測可能でない潜伏性表示を含む、本発明によるインジケータの不活性化された第1の積層部分の等角図である。
第13B図は、本発明の第2の積層部分を含み、目視観測可能となっている潜伏性表示を示す、第13A図と同じ等角図である。
第13C図は、第13B図の切断線13C−13Cについての第13B図のインジケータの横断面図である。
第14A図は、暗黒化可能な表示を含むインジケータの平面図である。
第14B図は、暗黒化可能な表示が暗くなっている第14A図のインジケータの図である。
第14C図は、第14B図のインジケータの代わりになるべき実施例の図である。
第15A図は、暗黒化可能な表示が未だ目視観測可能であり、潜伏性表示も未だ目視観測可能でない状態の暗黒化可能な表示および潜伏性表示を備えたインジケータの平面図である。
第15B図は、潜伏性表示が目視観測可能となり、暗黒化可能な表示が暗くなっている第15A図のインジケータの平面図である。
第16A図は、潜像および比較像を含む本発明によるインジケータの平面図である。
第16B図は、潜像が目視観測可能となっている第16A図のインジケータの平面図である。
第17図は、本発明によるインジケータを提供するための第1の装置の概略図である。
第18図は、本発明によるインジケータを提供するための第2の装置の概略図である。
第19図は、本発明によるインジケータの細片の等角図である。
第20図は、第4図のインジケータの代わりになるべき実施例の平面図である。
第21図は、第20図の切断線21−21についての不活性化状態の第20図のインジケータの横断面図である。
第22図は、第4図のインジケータの他の代わりになるべき実施例の平面図である。
第23図は、第22図の切断線23−23についての部分的に活性化されている第22図のインジケータの横断面図である。
第24図は、潜像および比較像の代わりになるべき実施例を含む本発明によるインジケータの第1の積層部分の平面図である。
第25図は、潜像および比較像の代わりになるべき実施例を含む本発明によるインジケータの第2の積層部分の平面図である。
第26図は、活性化状態の第24図および第25図のインジケータの横断面図である。
発明を実施するための最良の形態
本発明による時間温度指示装置10の第1の実施例が、第1A図および第2B図に示される。このインジケータは、インジケータ10が第1A図に示されるように不活性化状態にあるときは互いに接触していない第1の積層12および第2の積層30を含む。
第1の積層12は、第1の面16および第2の面18を備えた略平面基材14を含む。多孔性母材20は、基材の第2の面18に提供される。好適な実施例において、多孔性母材は、結合剤25によって細孔が開口した状態で一緒に保持された複数の粒子24を含む。この多孔性母材20は、基材の第2の面18に対向する露出表面22を含む。第1の積層12は、その累積熱露出が指示されるべきである目標物11にインジケータ10を搭載する手段を任意に含む。1つの予期される搭載手段が、基材の第1の面16に提供された接着層26と、接着層に脱着自在に接着された剥離ライナー28として示される。接着層26は、例えば、当業者には周知の感圧接着剤であっても良い。本発明のインジケータは、代わりに、任意の他の適当な手段によってモニターされるべき目標物に貼り付けられても良い。モニターされる目標物11に直接インジケータを貼り付ける場合、インジケータは、モニターされる目標物と同じ時間温度履歴に確実に露出される。他の多くの変形が予期されるが、望ましくは、インジケータが目標物の累積熱露出をモニターすることを意図する場合、インジケータは目標物に熱的動作可能な状態で接続される、すなわち目標物と同じ温度履歴に露出される。
基材上の多孔性母材20は、多孔性母材のものに近い屈折率を有する材料でそのボイドを満たすことによって徐々に半透明、または透明になることができる任意の微孔性拡散光反射層であっても良い。その多孔性母材は、適切な透明化材料でそのボイドを満たす前に、不透明、またはほとんど不透明であるのが望ましい。周知の微孔性層は、米国特許第2,299,991号と、第3,031,328号、それに第3,508,344号とに示された不織布基材と、微孔性重合フィルム、さらにこれらの不透明微孔性層とを含むが、これらに限定されるべきものではない。第1の好適な実施例は、第1の積層12の基材14および多孔性母材20は、タイトル名「ディマンド アンド タイムド リニュイング イメージング メディア(Demand and Timed Renewing Imaging Media)」(アレンズ(Arens)氏)の米国特許第4,299,880号の教示に従って製作されるのが望ましい。
第1の好適な実施例において、基材14は、例えば、アクリル被覆アルミニウム、セルロース、セルロースエステル、ポリカーボネート、ナイロン、PETG、グラシン紙、防脂紙、二軸延伸ポリプロピレン、または二軸延伸ポリエチレンテレフタレートを含むが、これらに限定されない重合フィルム、紙、それに金属箔などの材料の部類を含む。好適な基材14は、ポリエチレンフィルム裏地に積層された特定の用途のために選ばれた任意の色および色濃度で印刷、または塗布された40ポンドクラフト紙の基材を含む。第2の紙は、ポリエチレンフィルムの第2の面に積層されて、処理中平らな基材14を維持し易くするのが好ましい。黒色基材は、目視観測可能な指示がレーザ読み取り可能なUPCバーコードを含む場合も含む、幾つかの用途で有利であることが分かっている。
第1の好適な実施例において、多孔性母材20には、結合剤25内の複数の粒子24を含む。粒子24は、例えば酸化アルミニウム、水和酸化アルミニウム、ガラス、シリカ、シラン処理シリカ、二酸化シリコン、米澱粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、フッ化カルシウム、それに炭化カルシウムを含むことができる。好適な粒子には、炭化カルシウム、二酸化シリコン、それにフッ化カルシウムを含む。粒子の直径は、0.01から750マイクロメートルまでの範囲内にあり、好ましくは約0.5から40マイクロメートルまでの範囲内に、さらに好ましくは約8マイクロメートルである。
第1の好適な実施例の結合剤25には、例えば、アクリル、エポキシ、ポリウレタン、または熱硬化性アルキドを含む重合結合剤を含むことができる。好適な結合剤には、硬化アクリル樹脂を含む。層内の微細ボイドの存在を確実にするために、結合剤対粒子体積比は、粒子が疑似焼結並置した状態で保持されるように選択される。この効果は、約1:20から2:3までの、好ましくは約1:5から1:2までの範囲内の結合剤対粒子体積比を採用することによって得られる。一般に、粒子の多くが比較的大きな寸法のものである場合には、比較的低い結合剤対粒子体積比が採用され、それに対応して、粒子の多くが比較的小さい寸法のものである場合には、比較的高い結合剤対粒子体積比が採用される。
粒子24は、好ましくは約1.3から2.2までの、さらに好ましくは1.4から1.8までの範囲内の屈折率を、さらに好ましくは約1.5の単一の屈折率を有すべきである。結合剤25は、好ましくは粒子24と同範囲内の、例えば粒子の屈折率の0.4以内の、さらに好ましくは粒子24のものと実質的に同じ屈折率を有する。
多孔性母剤20の第2の好適な実施例は、微孔性重合フィルムを含む。適切なフィルムには、TeslinTM微孔性フィルム(PPG Industries,Inc.社から入手できる)と、EmporeTM粒子充填Teflon(テフロン)微孔性フィルム(ミネソタ州、セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Company社から入手できる)とを含む。好適な微孔性フィルムには、「マイクロポラス シート マテリアル、メソッド オブ メーキング アンド アーティクル メイド ゼアウィズ(Microporous Sheet Material,Method of Making and Articles Made Therewith)」(シップマン(Shipmen)氏)、米国特許第4,539,256号に記載のものを含む。特に好適なものは、洗浄されて、製造行程中に付着したいかなる油脂も取り除いた、シップマン氏の例23および24で説明されるポリエチレン微孔性フィルムである。微孔性フィルムは、目標物11上に搭載し易くするために上述のように好ましくは基材14に積層されるが、微孔性フィルムは基材14がなくても使用できる。
第2の積層30には、第1の表面34および第2の表面36を備えた略平面光透過性裏地32を含む。光の透過によって、裏地32は十分な光透過性、半透明性となり、インジケータ10の使用者がその裏地32を透かして累積熱露出の指示を視覚的に観測することができるようになることである。この裏地32は、好ましくは半透明、透明、またはほとんど透明であっても良い。光透過性粘弾性材料38の層は、裏地32の第1の表面34に提供される。第1の表面34は、粘弾性材料38の接着性を強化するように処理できる。当業者には周知のこのような処理には、例えば、粘弾性材料38が感圧接着剤を含む場合のコロナ放電処理も含めることができる。粘弾性材料38の層には、裏地の第1の表面34に対向する露出表面40を有する。第2の積層30には、第1の表面および第2の表面を備えた第2の光透過性裏地42を任意に包含できる。第2の裏地42は、例えば感圧接着剤、または熱活性化接着剤での熱積層によって第1の裏地の第2の表面36に配置される。第1の裏地32、またはもし在れば第2の裏地42は、剥離ライナもなしに第2の積層30がそれ自体折り曲げられることができるようにその露出表面に剥離被膜を有することができるので、その露出表面40は裏地の露出表面上の剥離被膜の位置を占めることができる。剥離被膜の好適なタイプは、両方ともにミネソタ州、セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Company社に譲渡されたリーデル(Riedel)氏の米国特許第4,973,513号に開示されたシロキサンおよびアクリレートをベースにした化合物と、ダルキスト(Dahlquist)氏その外の米国特許第2,532,011号で開示されたポリビニルアルコールおよびオクタデシルイソシアネートの水不溶性疎水ウレタン(カルバメート)共重合体とである。
第1の光透過性裏地32には、ガラス、セロファン、またはフィルムなどの任意の適切な基材を含むことができ、好ましくは重合フィルムを含む、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートまたは二軸延伸ポリプロピレンの透明フィルムなどである。裏地32には、輪郭に対する柔軟性、すなわち順応性が要求される場合には低密度ポリエチレンなどの軟質フィルムを含めても良い。裏地は、任意の適切な厚みのものであっても良く、12.7から50.8マイクロメートルまで(.0005から.002インチまで)の厚みが有用性があると分かったが、それよりも厚い、または薄い裏地が使用されても良い。任意の第2の裏地42には、第1の裏地を参考にして説明したものを含めて、任意の適切な材料および構造を備えていても良い。
光透過性裏地は、処理されて接着剤のコーティングおよび/または剥離コーティングを強化することができる。処理には、化学的下塗、火炎処理、それにコロナ処理を含む産業界では周知のものが含まれる。コロナ処理は、裏地へのコーティングの接着性を増すことができ、コロナ処理用の市販設備も容易に入手可能であるので、特に有用となる。
インジケータ10は、第1B図においてその活性化状態で示される。インジケータ10を活性化するために、粘弾性材料38の露出表面40および多孔性母材20の露出表面22は、互いに接触させられて、その接触状態が維持される。露出表面22および露出表面44に関連して、用語「露出」は、インジケータがその活性化状態にあるとき露出表面22および40は互いに機能的に作用するように接触することができることを意味するようにここでは使用される。但し、露出表面22および40は、インジケータがその不活性化状態にあるときには覆われていても、いなくても良い。1つの好適な実施例においては、粘弾性材料38は、感圧接着剤を含み、それにより粘弾性材料38および多孔性母材20の相互の接触状態を維持することができる。第1の裏地32よりも大きな第2の裏地42を採用することも可能であり、これは接着剤を含み、第2の積層30を第1の積層12および/または目標物11に接着することによって、粘弾性材料38および多孔性母材20を相互に接触させた状態に維持することができる。第2の裏地42は、容器などの、目標物11に貼られるラベルを備えて、容器の外部表面と裏地42の第1の表面との間にインジケータ10を搭載できるようにしても良い。第2の裏地42には、例えば裏地42が紙のラベルから成るような場合の裏地42が不透明であればその裏地42を透かして、使用者がインジケータ10を見ることができるように適当な大きさおよび構造をもった開口部43を含むことができる。
インジケータ10がその活性化状態にあるとき、粘弾性材料は多孔性母材に移行する。任意の特別な理論に束縛されずに、毛管作用は、粘弾性材料の多孔性母材への移行を引き起こす基本的なメカニズムであっても良いと考えられる。但し、粘弾性材料および多孔性母材の互いの親和力、粘弾性流、圧力、それに重力などの他の要因が、または毛管作用の代わりに、移行を引き起こしても良い。移行の速度は、温度上昇と共に増加する。移行のこの温度に依存する速度は、インジケータ10による時間と温度との積算を提供する。
多孔性母材20は、そのボイドが、粒子24および結合材25の屈折率と十分に異なる屈折率をもった、不透明度を引き起こす材料で満たされると拡散反射となるので、最初のうちは不透明、またはそれに近い状態となる。典型的に、これらのボイドは、最初の内は空気で満たされるが、多孔性母材20に所望の不透明度を与える任意の材料で満たされても良い。粘弾性材料38が多孔性母材20に連続的に移行すると、次第に母材20のボイドを満たし、それによってボイドから空気を追い出すことができる。粘弾性材料38と母材20の構成成分は、十分に類似した屈折率を有するように選ばれるので、粘弾性材料38が母材20のボイドを満たすと、母材20はますます光透過性となる。粒子24、結合材25、それに粘弾性材料38の屈折率が、十分に類似している場合、母材20は、粘弾性材料38が多孔性母材20を満たすと実質上透明となることができる。粘弾性材料38が母材に移行するときの多孔性母材20の光透過性の上昇が、累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する。この効果については、以下で詳述される。
粘弾性材料38には、累積熱露出に応じて多孔性母材20への移行のための所望の特性を提供し、好ましくは粒子24および結合材25と同範囲内の屈折率を有する任意の粘弾性材料を含むことができる。粘弾性材料38は、好ましくは多孔性母材20の構成成分の屈折率の0.4以内の屈折率を、さらに好ましくは多孔性母材の構成成分と実質上同じ屈折率を有する。多孔性母材20への粘弾性材料38の移行を進める毛管作用に対して、系構成成分の表面エネルギーが、多孔性母材20材料の表面上の粘弾性材料38の局部接触角度を90度未満にする。この接触角度は、多孔性母材20の表面エネルギー、粘弾性材料38の表面エネルギー、それに2者間の界面エネルギーの関数である。
粘弾性材料は、弾性および粘性を同時に示すものである。弾性は、典型的な弾性固体を参考にして説明できる。弾性固体は、変形によって内部応力に応答し、応力が除去されると、それらの元の形状に戻ることによって応答する。そのような応答を弾性と呼ぶ。ある弾性材料は、応力と変形との間で正比例を示すので、フックの法則として知られるものに従わせることができる。フックの法則に従わないで、応力と変形との間で非線形的関係を示す弾性材料もある。粘性は、典型的な粘性流体に対して説明できる。外力が粘性流体に加えられる場合、変形して、その応力が存在する限り変形し続ける。応力が除去されても、流体はその変形前の状態には戻らない。そのような応答を粘性と呼ぶ。粘性流体において、応力と変形速度との間に正比例の関係があるとき、その流体はニュートン流体である。非ニュートン流体であり、且つ応力と変形速度との間に非線形的依存性を示す粘性流体もある。弾性および粘性の両特性を示す材料を、粘弾性材料と呼ぶ。粘弾性材料は、しばしば、粘弾性固体、すなわち変形中若干の粘性効果を示す弾性固体か、または粘弾性液体、すなわち若干の弾性効果を示す粘性液体かのいずれかに分類される。粘弾性液体は、剪断応力を受けると無限に変形し続ける粘弾性材料として識別できる。粘弾性材料は、ガラス転移温度、Tgとして知られる温度で、静止したガラス状態から粘弾性液体状態への転移を示しても良い。これは、結晶質が融解する温度、Tmにおいて部分的結晶状態からアモルファス状態への転移を示しても良い。しばしば、このような材料は、Tmよりも低温度では粘弾性固体となる。粘弾性材料は、化学的に架橋されて、それを粘弾性固体にしても良い。粘弾性材料は、母材相に化学的に結合される結晶、またはガラス分散相の存在によって物理的に架橋されても良い。粘弾性材料は、重合分子間にイオン結合、または水素結合が存在するので、粘弾性固体特性を示しても良い。粘弾性材料の特性および分析のさらなる議論に対しては、ジョン D.フェリー氏(John D.Ferry)の「ビスコエラスチック プロパティ オブ ポリマ(Viscoelastic Properties of Polymers)」(John Wiley & Sons,Inc.1980)を参照のこと。
本発明のインジケータ装置においては、粘弾性材料は、モニターされる目標物が露出される全ての予測される温度で粘弾性液体状態となることが好ましい。これは、モニターされる目標物が露出される予測範囲の温度よりも低温度でそのような熱転移の全てを有する粘弾性材料を選ぶことによって達成できる。これは、インジケータが、粘弾性材料の多孔性母材との接触時にはその活性化状態にあるようにする。これは、予測される温度範囲全体を通じて粘弾性材料を多孔性母材に移行させることもできる。このようにして、インジケータは、モニターされる目標物が露出される温度の全範囲を通じて時間温度露出の連続的積算を提供することができる。粘弾性材料がその粘弾性液体状態にあるために、目視で分かる減成、またはその他の変化がモニターされている製品に生じ得る任意の温度でも、多孔性母材に移行できることも好ましい。
粘弾性液体材料が本発明においては好ましいが、材料の弾性率が材料を変形させるほど十分に低ければ、ある粘弾性固体材料でも機能し、装置に存在する毛管作用の影響、またはその他の駆動力の下で、多孔性母材の全体に浸透させることが可能である。
多孔性母材に接着できるように、インジケータを活性化する条件において粘弾性材料が感圧接着剤であることも好ましい。活性化のときにそのTgまたはTmよりも低い温度の感圧接着剤、またはその他の粘弾性材料が、初期接着を提供できるとは思えない。
結晶、またはガラス連続相での粘弾性固体は、ほとんど母材に移行しない、たとえしたとしても、累積熱露出の視覚的指示を提供するのに実用的ではない程度の低速度のものとなろう。故に、予測される温度範囲で結晶、またはガラス連続相を有する粘弾性材料は、モニターされる目標物が露出される温度の全範囲を通じて温度の積算を提供することはできないであろう。粘弾性材料38が多孔性母材20と接触するときにその粘弾性材料がそのガラス、または結晶状態であれば、その時点では効果的な移行が開始できないので、インジケータは、その時点で効果的に活性化されなかったであろう。インジケータは、粘弾性材料がそのTgまたはTmよりも上になるまで、効果的に活性化されなかったであろう。一定の用途では、臨界温度より上で流動可能となる粘弾性材料が望まれても良い。但し、転移が、目で見て分かる製品の減成が生じ得る温度範囲内の温度で起こる場合、このインジケータは、減成させるような温度で潜在的に一定期間経過している製品にもかかわらず、累積熱露出の正確な積算を提供することができない可能性がある。
本発明のインジケータで使用するのに適した実例的ではあるが、決して限定的ではない粘弾性材料には、自然ゴム、ブチルゴム、ポリブタジエンと、アクリロニトリルおよびスチレンとその共重合体、ポリヘキサン、ポリオクタンなどのポリアルファオレフィン、これらや他の共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリクロロプレンゴム、シリコーン感圧接着剤、スチレン−イソプレンブロック共重合体などのブロック共重合体、それに上記いずれかの混合物を含む。粘弾性材料38は好ましくは感圧接着剤を含む。感圧接着剤には、例えばポリイソプレン、アタクチックポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、シリコーン、エチレンビニルアセテート、またはアクリレートをベースにした感圧接着剤を含み、典型的に粘着付与剤、および/または可塑剤を含めることもできる。接着剤は、「プレッシャセンシティブ アデッシブ シート マテリアル(Pressure−Sensitive Adhesive Sheet Material)」(ウルリッヒ(Ulrich)氏)の米国再発行特許第24906号で説明された好ましくはアクリレートをベースにした接着剤である。好適な接着剤には、イソオクチルアクリレート(IOA)、またはイソオクチルアクリレート/アクリル酸(IOA/AA)をベースにした感圧接着剤が含まれる。本発明の接着剤は、好ましくは重量で約50から100部までの少なくとも1つのアルキルモノマと、それに対応して、重量で約50から0部までの任意の強化用コモノマとから成る感圧接着剤組成物から準備される。本出願書全体を通じて、特に指示されない限り組成物は重量パーセント、または比率で記載される。
本発明の実施の際に有用なモノマは、約0℃未満の単独重合体ガラス転移温度を有するものである。有用なアルキルアクリレートは、アルキル成分内に2から20個までの炭素原子を、好ましくは4から18個の炭素原子、さらに好ましくは2から20個までの炭素原子を有する無第三アルキルアルコールの不飽和一官能価(メト)アクリル酸エステルである。有用なアルキルアクリレートモノマの例には、これらに限定されるものではないが、n-ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクタデシルアクリレート、それにそれらの混合物が含まれる。
任意の強化用コモノマは、約25℃よりも高い単独重合体ガラス転移温度を有するモノエチレン的不飽和モノマであり、好ましくはアクリレートモノマと共重合される。有用な共重合性モノマの例には、これらに限定されないが、メト(アクリル)酸、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、Nなどの置換(メト)アクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、イソボルニルアクリレート、それにそれらの混合物を含む。共重合性モノマが使用されると、アルキルアクリレートは重量で約50から99部までの量で合成物内に存在し、共重合性モノマは重量で50から1部までの対応する量で存在する、ここで重量での合計量は100である。
好適な有極性IOA/AA接着剤には、約80/20から98/2までのIOA/AA重量比を含む。有用なIOA/AAをベースにした感圧接着剤は、90/10および94/6の重量比を有するものを含む。他の有用な感圧接着剤には、イソオクチルアクリレート/メタクリレート(IOA/MA)、イソオクチルアクレレート/イソボルニルアクリレート(IOA/IBA)、またはエチルアクレレート/メチルアクリレート(EA/MA)の無極性共重合体を含む。感圧接着剤には、約2:1までの粘着付与剤対接着剤ベース重量比、または可塑剤対接着剤ベース重量比で加えた粘着付与剤、および/または可塑剤を含めることができる。適切な粘着付与剤には、Foral85TM、Foral105TM、またはAbitolTM Eとして市販されている水素化エステルガムと、RegalrezTMなどの炭化水素粘着付与剤を含み、これらの全てはデラウエァ州、ウィルミントン市のHercules Incorporated社から入手可能である。適切な可塑剤は、ShelflexTM(Shell Chemical Co.社から入手できる)などの炭化水素油と、USP等級鉱油と、ジオクチルフタレートおよびジイソノニルフタレートなどのアルキルフタレートと、アリルフタレートを含むフタレートとを含む。
裏地32に塗布される粘弾性材料38の量は、多孔性母材20のボイドを満たすのに十分なもので、所望の光透過度を提供する。粘弾性材料38は、ナイフ塗布機、またはロール塗布機を用いた有機溶剤、または水系媒体エマルションからの塗布による、100%固体の後硬化低重合体による、またはホットメルト塗布による、または押出によることも含む、任意の適切な手段によって裏地32に塗布することができる。粘弾性材料38は、約0.16から2.6グラム毎155cm2まで(2.5から40グラム毎24平方インチまで)の量で塗布されて、約6.3から100マイクロメートルまで(.00025から.004インチまで)の厚みの層にすることができるが、多少なりとも異なる厚みに塗布することも可能である。
粘弾性材料38の構成成分は、適切な時間温度インジケータを提供するためにモニターされるべき目標物の反応速度の変化と同じように、好ましくは温度上昇と共に増す多孔性母材20への移行の速度を所望のものにするように運ばれることである。粘弾性材料の性質を制御することによって、指示装置は、所定累積熱露出の目視観測可能な指示を提供するように構成できる。食物、薬品、写真補給物、それにワクチンなどの特定の腐敗し易い品目に対して所定許容累積熱露出の指示を提供することは、しばしば有用となろう。故に、モニターされるべき特定の製品に対して適切な特性を有する粘弾性材料38を選択できることが望ましい。
前述のように、Q10およびEaは、モニターされるべき目標物の減成速度、または変化速度の定量化として有用である。モニターされるべき目標物の粘弾性材料の適切な組成物を選択できるように粘弾性材料38の有効EaおよびQ10を定量化することも有用である。モニターされるべき特定の目標物と同じように、様々な粘弾性材料38を調合して、その粘弾性材料を備えたインジケータで実験を行って、各粘弾性材料38に対して様々な温度での目視観測可能な指示の変化速度を決定することも可能である。その結果、様々な粘弾性材料の測定Eaおよび/またはQ10を計算して、インジケータの意図した用途に最適な粘弾性材料を選択することが可能となる。粘弾性材料の流動性の温度依存性を独立的に測定して、有効活性化エネルギーを推定することも可能である。例えば、様々な温度における周波数の関数として粘弾性材料の動的機械的特性を測定して、業界周知の典型的な処置法に従って時間温度重ね合わせを実行することができる。結果として生じる温度に依存する移動係数は、ウイリアムズ-ランドレル-フェリーの等式に当てはめることができるので、有効活性化エネルギーは、フェリーの等式に従って計算できる。前述のジョン D.フェリー氏(John D.Ferry)の「ビスコエラスチック プロパティ オブ ポリマ(Viscoelastic Properties of Polymers」(John Wiley & Sons,Inc.1980)を参照。クリープコンプライアンス、動的粘度等、それに有効活性化エネルギーを推定するために使用されたそれらの温度依存性などの他の数多くの流動学的特性のいずれも測定可能となろう。
ここで説明された実施例および例に従って調合された粘弾性材料は、温度と共に多少変化するEaを有することが分かっている。この場合、温度範囲内での有効Eaの平均値は、計算することができる。相応じて、例えば、20℃から30℃までの特定の温度上昇に対する粘弾性材料のQ10値は、30℃から40℃までの温度上昇に対するQ10値とは多少異なると予測される。それにも関わらず、EaおよびQ10は、粘弾性材料が、所定許容熱露出の精密な指示を提供するために経時的温度の精密な積算器としてなおも有用であるほど十分に小さい量しか温度と共に変化しないことが観察されている。さらに、Eaは、温度がTgより高く上昇すると、温度変化に対して感度が低くなる。所与の温度範囲内での有効、すなわち平均Eaは、各粘弾性材料に対して計算できる。故に、粘弾性材料は、モニターされるべく与えられた目標物に対する所定熱露出の指示を提供するように選択することができる。
モニターされるべき特定の目標物に対するインジケータの安定性に影響を及ぼすことが観察されているインジケータの他の性質は、ランアウトタイムである。これは、多孔性母材20の光透過性の十分な変化が得られる程度まで多孔性母材20の微細ボイドを満たして、目視観測可能な指示を提供する粘弾性材料38の移行にかかる期間である。次に詳述されるように、これは、潜像がたとえどのような基準が設定されても一致するポイントである、すなわちそのポイントで潜像が使用者、または適切な走査装置によって読み取り可能となる。或いは、これは、暗黒化可能な像が顕著に暗くなる、すなわち暗黒化可能な表示が使用者、または適切な走査装置によってもはや読み取り不能となるポイントである。粘弾性材料38、多孔性母材20の特性、それに基材および表示の光学濃度、または暗さが、特定のインジケータのランアウトタイムを制御する。
所望の有効Ea(またはQ10)を有する粘弾性材料と所望のランアウトタイムを有する粘弾性材料および多孔性母材システムとを選択することによって、特定の腐敗し易い品目に対する累積熱露出の指示を提供することが可能となる。上述の感圧接着剤を含む好適な粘弾性材料38を特に参考にして、次の全体的な観察が行われた。約5kcal/moleから70kcal/moleまでの有効Ea値が、ここで説明された感圧接着剤で観察された。感圧接着剤のベースにエラストマを選ぶと、特定の粘弾性材料に対する有効Eaを決定する際の一次的要因となることが観察されている。例えば、100%IOA感圧接着剤は、0℃から50℃までの温度範囲内で約12〜20kcal/moleの範囲内のEaを有する。粘着付与剤の量をさらに加えると、一般に感圧接着剤のガラス転移温度および有効Eaを上昇させる。可塑剤を加えると、一般に感圧接着剤のガラス転移温度および有効Eaを低下させる。粘弾性材料38として特定の感圧接着剤を選択することによって、または様々な量の粘着付与剤、および/または可塑剤を加えることによって、粘弾性材料の移行特性を制御できる。粘弾性材料38は、好ましくは少なくとも50℃よりも低温で、さらに好ましくは少なくとも20℃よりも低温で、さらに好ましくは少なくとも0℃よりも低温で、さらに好ましくは少なくとも−20℃よりも低温で、最も好ましくは少なくとも−40℃よりも低温でそのアモルファス液体状態となる。ここで説明された粘弾性材料は、約−125℃から10℃までのガラス転移温度を有することが観察されている。ここで説明された粘弾性材料の幾つかは、少なくとも100℃の温度までは使用可能な粘弾性液体のままであり、200℃以上の温度まで有用な粘弾性材料を調合することが可能であっても良い。
本発明によるインジケータは、好ましくはインジケータをその不活性化状態からその活性化状態にインジケータを選択的に切り換えるための作動手段を含む。インジケータがその不活性化状態にあるとき、作動手段は、粘弾性材料38が多孔性母材20と事実上接触しない状態に維持する。インジケータがその活性化状態にあるとき、作動手段は、粘弾性材料38および多孔性母材20を互いに事実上接触した状態に維持する。第1A図および第1B図のインジケータに対して、作動手段には、機械的、または手動に関係なく、第1の積層12に第2の積層を貼り付けて、インジケータを活性化させることができる任意の適切な手段を含めることができる。これには、モニターされるべき目標物に第1の積層20を貼り付けるための手段を任意に含めることができる。活性化前に、第1および第2の積層は、ほとんど無期限にわたって別々に保管できる。
作動手段には、モニターされるべき目標物に搭載する前後のいずれにでも、任意の所望の時間に活性化できる一体となった、不活性化状態のインジケータとして第1および第2の積層を維持するための任意の適切な手段をも含めることができる。作動手段の1つの好適な実施例が第2−3B図に示される。明瞭にするために、第1の積層12および第2の積層30は、積層12、30の個々の構成要素を示さずに第2−3B図のインジケータ60内に示される。第1の積層12および第2の積層30は、第1A図および第1B図を参考に上述された実施例に従って提供される。この実施例においては、作動手段には、上部表面64および底部表面66を備えたスペーサー62を含める。開口部68はスペーサー62に提供される。開口部68の好適な形状は、第2図に示されるように方形であるが、例えば円形、または所望の他のいかなる形状であっても良い。好適な開口部68は、スペーサー62の本体によって完全に制限された閉じた開口部として示されるが、1つ以上の側部に開口していても良い。スペーサー62は、好ましくは示されるように単一片であるが、代わりに2つ以上の別々の構成要素から成っても良い。スペーサーは、プラスチック、紙、木、セラミック、布、発泡材料、ポリエチレン、ウレタン、それにネオプレンなどの気泡テープ、または他の任意の適切な材料から形成できる。好適なスペーサー62は、約1mm(.040インチ)厚の固体、すなわち発泡プラスチックから形成され、約22mm(.87インチ)幅で、約24mm(.94インチ)長であるが、そのほかの任意の寸法であっても良い。
第2の積層30は、粘弾性材料38の露出表面40が上部表面64に近接した状態でスペーサー62の上部表面に提供される。第2の積層30は少なくとも部分的に開口部68に覆い重なる。第2図に示された実施例において、第2の積層30は、開口部68に完全に覆い重なり、多少スペーサー62よりも小さい。代わりに、第1の積層30の周縁部がスペーサー62の周縁部と部分的、または完全に周延的であっても良い。粘弾性材料38が感圧接着剤を含む場合、第2の積層30は、粘弾性材料によって都合が良いように上部表面64に接着されても良い。代わりに、第2の積層30は、感圧接着剤を含み、第2の積層30をスペーサー62の上部表面64に接着するために第1の裏地32よりも十分に大きい任意の第2の裏地によって上部表面64に接着されても良い。第2の積層は、例えば、ステイプル、ブリスターパックによって、または他の適切なケース、または包装手段によって、スペーサー62の上部表面に機械的に固定されても良い。
第1の積層12も同様に、多孔性母材20の露出表面が底部表面66に近接した状態でスペーサー62の底部表面66に提供される。第3A図に示されるように、スペーサー62は、インジケータがその不活性化状態にあるとき、粘弾性材料38および多孔性母材20を互いに接触しない状態に維持する。第1の積層12は、開口部68および第2の積層30の一部に少なくとも部分的に覆い重ならなければならないので、第3B図のAに示されるようにインジケータがその活性化状態にあるとき第1の積層12の一部と第2の積層30とが開口部68を通じて互いに接触する。第1の積層12は、スペーサー62の底部表面68の周縁部周りの感圧接着剤によってスペーサー62の底部表面66に搭載されても良い。代わりに、第1の積層12は、ステイプル、または任意の適切なブリスターパック、または他のハウジング、またはケースによってスペーサー62に機械的に搭載されても良い。
スペーサー62は、長期間にわたって粘弾性材料38が多孔性母材20と接触しない状態に維持して、インジケータをその不活性状態に保つことができる。これは、活性化前、非常に長い貯蔵期間を有するインジケータ60を持たせる利点がある。これは、インジケータ60が、最後に接着される目標物から離れた場所および時間においてインジケータ60を製作することができるようになる。インジケータ60は、例えば食物用カン、またはジャー、または水薬ビンなどの空の容器に搭載されて、長期間不活性化状態を維持するようにしても良い。その容器が所望の内容物で満たされた後に、インジケータ60が、第3B図に示されるように活性化されても良い。これは指、または適当な大きさのプランジャ、ブラシ、または他の道具によって簡単に行われても良い。このインジケータは、容器が満たされた後もその不活性化状態に維持されて、例えば容器が最初に開口されたときに、例えば容器からキャップを取り外すときの使用者の手で掴む力によって活性化されるようにしても良い。
作動手段の他の好適な実施例は、第4〜5B図に示される。本実施例の作動手段は、遮断フィルム63を含む。この遮断フィルム63には、例えば任意の適切な紙、またはフィルム剥離ライナ、またはシートを含んでも良い。遮断フィルム63は、第2の積層30の少なくとも一部と第1の積層との間に配置される。粘弾性材料38の露出表面40は、遮断フィルム63の一方の面に近接しており、多孔性母材20の露出表面22は、遮断フィルムの他方の面に近接している。これは、第5A図に示されるようにインジケータをその不活性化状態に維持する。第1の積層12および第2の積層30は、遮断フィルム63の周りのそれらの周縁部の3つの端部に沿って互いに接着されていても良い。インジケータを活性化するために、遮断フィルム63は、第5A図に示されるように方向Bに引き抜かれる。これによって、第1の積層12および第2の積層30の残留部分が、第5B図に示されるように互いに接触できるようになる。部分的に遮断フィルム63を取り除くことによってインジケータの部分を連続的に活性化させることも可能である。この遮断フィルム63は、示されるように好ましくはJ状に折り畳まれて、多孔性母材20に対しては滑り剥離性を、粘弾性材料38の露出表面40からははぎ取る非滑り剥離性を持たせることによって除去を容易にする。代わりになるべきものとして、第1の積層12および第2の積層30は一端でのみ接合されて、不折り畳み遮断フィルム63が、第2の積層30から遮断フィルム63をはぎ取ることができるほど十分に大きく第1および第2の積層を開くことによって取り除かれるようにしても良い。
遮断フィルム63は、インジケータの活性化を遅延することが求められる際に、都合良く採用されても良い。例えば、このインジケータは、その累積熱露出がモニターされる目標物から離れた場所および時間において製作できる。このインジケータは、遮断フィルムを取り除くことによって目標物に取り付けられたときに活性化できる。代わりに、活性剤が、第2図の実施例を参考にして説明されたように、空の容器に搭載されて、その容器に充填するときに活性化されるようにできる。或いは、本実施例は、使用者が容器を開口することによって、周囲条件に内容物を露出した、または材料を添加、または混合した後にインジケータを活性化することが求められる場合に使用されても良い。例えば、本実施例によるインジケータは、インジケータが不活性化状態のままで最終消費者に販売される容器250に添付されても良い。このインジケータは容器の本体250に添付されると同時に、遮断フィルムの露出端は、第6A図に示されるように容器のキャップ254に接合されていても良い。キャップ252を取り除くと、第6B図に示されるように遮断フィルム63がインジケータから引き上げられて、インジケータが活性化される。このような構成は、例えば化粧品と共に都合良く採用されても良い。
上述の実施例の代わりとなるべきものが、第20〜21図に示される。この実施例においては、遮断フィルム63は、複数の不活性化インジケータ10の細長い連続担体の役目を果たす。第21図に示されるように、それぞれ個別のインジケータ10には、単一端に沿って互いに接着された第1の積層12および第2の積層30を含む。この実施例は、複数のインジケータ10をロール状にして保管するための便利な手段を提供する。この実施例で示されるものは、剥離ライナ28の細長い連続した態様である。剥離ライナのそのような任意の実施例は、遮断フィルム63が取り除かれて、インジケータを活性化した後の個別のインジケータ10のための担体として働く。個々のインジケータは、連続剥離ライナ28からはぎ取られて、所望の目標物に貼付することができる。
上述の実施例の代わりになるべきものが、第22〜23図に示される。この実施例においては、第1および第2の積層12、30は、遮断フィルム63と同じように細長くて、連続している。第23図に示されるように、第1および第2の積層12、30は、一端で結合される。遮断フィルム63は、第1および第2の積層12、30を互いに接触しない状態に保つことによってインジケータ10をその不活性化状態に維持する。このようにして、ロール状の不活性化インジケータ10は、容易に出荷でき、長期間保管することができる。この実施例は、第1および第2の積層12、30を方向Aに連続的に送ると同時に、遮断フィルム63を方向Bに取り除くことによって活性化される。この遮断フィルムは、それ自体折り曲げられて、遮断フィルム63をJ状に折り畳む必要もなく多孔性母材に対しては滑り除去が、粘弾性材料に対してははぎ取り除去ができるようにしても良い。遮断フィルム63を除去した後に、細長い、活性化されたインジケータ10は、所望の目標物に貼付するための個別のインジケータに切断、または分割されても良い。
作動手段の他の好適な実施例は、第7A図および第7B図に示される。この実施例においては、第2の積層30には、谷、すなわち近接部分31と、山、すなわち遠隔部分33を持つようにエンボス加工された第1の裏地32を含む。これらの谷31は、最初に多孔性母材20の対応する部分に接着されて、これらの部分を局部的に透明化する、またはしないようにしても良い。但し、第1および第2の積層は、持ち上がった部分、すなわち山33では事実上接触していない状態に維持される。このインジケータは、任意の適切な手段で第2の積層30を押して、山33の少なくとも一部を多孔性母材20と接触させることによって活性化される。粘弾性材料38が感圧接着剤である場合には、これは多孔性母材と山が接触した状態を維持することとなる。押されたときに、第2の積層30にかかる圧力を維持するブリスターパックなどの、他の適切な機械的手段が、接触を維持するために提供されても良い。第1の積層の基材14も、同様に、第2の積層30に加えて、または代わりに近接部分および遠隔部分をその中に形成しても良い。
作動手段の他の好適な実施例は、第8A図および第8B図に示される。この実施例は、基材14および裏地32についてここで説明されたものを含む任意の適切な構造を備えることができる作動基材61を含む。第1の積層12および第2の積層30は、感圧接着剤などの任意の適切な手段によって互いに並んで作動基材61にそれぞれ貼り付けられる。多孔性母材20の露出表面22および粘弾性材料38の露出表面40は、第8A図に示されるように両方とも向きが作動基材61からそれており、インジケータをその不活性化状態に維持している。好ましくは、剥離ライナ65は、最初は汚れを防止するために露出表面22、40に貼り付けられている。インジケータを活性化するために、剥離ライナ65は取り除かれて、基材61は矢印Cによって示されるように折り畳まれて、第8B図に示されるように粘弾性材料38を多孔性母材20とフィンシールタイプの接触を行わせる。代わりに、第1の積層12および第2の積層30は、目標物、すなわち容器11の周りに巻き付けられて、第8D図に示されるように重なった状態で接触するように、第8C図に示されるように基材61の対向表面に貼り付けることができる。搭載接着剤26は、示されるように基材61に包含されていても良い。
作動手段のさらなる好適な実施例は、第9A図および第9B図に示される。この実施例では、作動手段は、第1の積層12と第2の積層30との間に配置されたスペーシング体67を含む。スペーシング体67は、球状で示されているが、立方体、またはバー、ロッド、リブ、ワイヤなどの多面体を含む任意の適切な構造のものであっても良い。スペーシング体67は、第9A図に示されるようにインジケータがその不活性化状態のとき粘弾性材料38の露出表面と多孔性母材20の露出表面22とが事実上接触しない状態に保つような寸法形状に加工されて、配置される。このインジケータは、任意の適切な手段によってインジケータ上を押すことによって活性化されて、第9B図に示されるようにスペーシング体67の間で露出表面40、22を互いに事実上接触させる。インジケータが活性化されると、それらの形状を保持するスペーシング体を使用する場合には粘弾性材料38はスペーシング体67の周りに適合する。代わりになるべきものとして、スペーシング体は、タイトル名「アデッシブ ボンディング メソッド パーミッティング プリサイス ポジショニング(Adhesive Bonding Method Permitting Precise Positioning)」(ダニエルソン(Danielson)氏その外)の米国特許第3,413,168号で教示されるように、圧力の下でつぶれても良い。
作動手段の他の好適な実施例は、タイトル名「ディバイス フォー ビジュアリー インジケーティング ア プレッシュア オア テンペラチュア コンディション(Device for Visually Indicating a Pressure or Temperature Condition)」(マンスク(Manske)氏)の米国特許第4,793,717号によって教示される。第10図に示されるように、作動手段200には、順番に内部空洞216を規定する肩部214を規定する一体的直立アーチ状壁を備えたベース212を含む。これらの肩部214は、全く反対側に位置する溝218によって分離される。これらのベース212および一体的直立肩部214は、適切な堅牢性を備えた任意の適切な材料から構成されても良く、好ましくはポリエステルフィルムから形成される。
第1の積層12は、露出表面22の向きがベース212からそれた状態で、ベース212に近接した受け器216内に収容されるような寸法形状に加工される。第1の積層12は、ベース溝218内に適合するように形成され、肩部214の外部表面を越えて正反対に延在するタブを含む。溝218と共にタブ21は、第1の積層12の回転を防止し、後述されるように第1の積層12をベース212に近接させた状態に維持するために利用される。第2の積層30は、肩部214上に載り、直立肩部214の外部表面を越えて延在しないような寸法形状に加工される。露出表面40は第1の積層12に直面する。
カバー226は、第2の積層30と、第1の積層12と、それにベース212とに覆い重なり、肩部214の外部表面周りに密接に適合するように形成された円筒状壁228と、肩部214に覆い重なる環状リングとして形成された内側に延在する棚部230と、棚部230にその周縁部で取り付けられた輻合的に傾斜した中心部分232と、ベース212と同延の外辺境界部234とを含む。その境界部234は、接着結合、ヒートシール溶封、スポット溶接などの任意の適切な手段によってベース212に取り付けられる、または好ましくは封止されても良い。内側延在棚部230は、直立肩部214に当接して、それらの間に第2の積層30を挟持する。代わりに、第2の積層30は、ドーム232の内部表面に接着されても良い。あるいは、粘弾性材料38がドーム232の内部表面に直接塗布されても良く、いずれの場合でも、ドーム232は第1の裏地32の代わりとなる。
タブ21は、溝218を通って、肩部214の外部表面を越えて延在するので、タブ21は境界部234とベース212との間に挟まれて、タブ21および第1の積層12の回転と上方運動とを同時に妨げる。タブ21が排除されて、第1の積層12の上方運動が、接着接合、すなわち機械的固定装置のような従来の手段によって第1の積層12をベース212に固定することによって防止されても良いことは理解されよう。
カバー226への中心は、反転できる任意のピラミッド状、または円錐状であっても良いが、製造を簡単にするために、好ましくはその周縁部において棚部230に取り付けられた浅く湾曲した凸状の球状ドームとして形成される輻合的に傾斜した中心部分232である。このドーム232は、第11A図と第11B図とにそれぞれ示されるように、安定した湾曲の不活性化位置と反転湾曲の活性化位置との間で「スナップ」運動ができるように選択された半径を有した。カバー226は、作動手段200を目視観測できるようにするためにドーム状部分232が透明でなければならないという付加的制約に加えて、ベース212に適切な任意の材料から形成されても良い。
第11A図は、ベース212から離れて凸状に延在する不活性化位置のドーム232を示す。ドーム232の外部表面に力を加えると、ドーム232は、短い距離移動して、第11B図に示されるように、空洞216内でベース212に圧接する外側に凹状となる安定性のその第2の位置である活性化位置に素早く移動する。活性化位置にあるとき、そのドーム232は、第2の積層30が第1の積層12と接触した状態を維持する。
ベース212の外部表面は、感圧接着剤226で被覆されて、覆い重なる保護フィルム、すなわち剥離ライナ228で覆われても良い。カバー226の外部表面と内部受け器216との間を連通する小さな穴240は、棚部230に提供されて、ドーム232が不活性化状態から活性化状態に移動するとき作動手段200内に閉じこめられた空気を逃がすことができる。
第1の積層12および第2の積層30を一緒に押すことによって活性化されるここで説明される作動手段において、積層間に真空を適用して、それらを一緒に引くことによってインジケータを活性化することも可能である。
ここで説明されたインジケータのいずれも、1つ以上の第2の積層12を備えても良い。第12図に示されるように、例えば、3つの第二の積層72、74、76を備えることも可能である。第2の積層のそれぞれは、異なる粘弾性材料38を備えて、それぞれの所定許容累積熱露出を指示することができる。このインジケータは、複数の異なる多孔性母材20をも、或いは代わりに備えて、インジケータのための異なる移行速度、すなわちランアウトタイムを提供する。複数の多孔性母材20は、異なる基材色、および/または濃度を有し、様々な所望の目視指示を提供するようにしても良い。それぞれが異なる多孔性母材20を備えた別々の基材14を、または単一の基材14に形成された複数の多孔性母材20を有することも可能である。
第13A図および第13B図に示されるように、本発明のインジケータは、母材に粘弾性材料38が移行する前は多孔性母材20が不透明であるとき最初は目視観測可能ではない潜伏性表示50を含むことができる。潜伏性表示50は、粘弾性材料38が多孔性母材20に移行すると、母材20をますます光透過性にするので、目視観測可能となる。このインジケータは、潜伏性表示の代わりに(第14A図、第14B図、第14C図)、または潜伏性表示に加えて(第15A図および第15B図)暗黒化可能な表示51を含むことができる。この暗黒化可能な表示51は、多孔性母材20が、粘弾性材料38の多孔性母材20への移行前に不透明であるとき最初は目視観測可能である。この暗黒化可能な表示は、多孔性母材20への粘弾性材料38の移行が母材20をますます光透過性にするとますます暗くなる。故に、このインジケータは、潜伏性表示50を現出させるか、暗黒化可能な表示51を暗くするか、またはその両方を行うことによって累積熱露出の目視観測可能な指示を提供することができる。この目視観測可能な指示は、潜伏性表示が目視観測可能となる、またはバーコードスキャナ、または他のそのような装置を用いて読み取り可能となるほど十分に現出される場合に、または暗黒化可能な標示が十分に暗黒化されて、外観のその変化が目視で観測可能となる、または暗黒化可能な表示が使用者によって、またはバーコードレーザスキャナ、または他のそのような他の類似の装置ではもはや読み取り可能ではなくなる場合に提供される。暗黒化可能な表示を完全に消す必要はないが、このインジケータは、多孔性母材20が光透過性となるときにはそのようにしても良い。
潜伏性表示50は、幾つかのうちの任意の方法で提供されても良い。潜伏性表示50の光学濃度は、粘弾性材料38が多孔性母材20に移行すると少なくとも0.2だけ増加するのが好ましい。インジケータは、ここで説明された方法の任意の組み合わせで提供された1つ以上の潜伏性表示を含めても良い。基材14が光透過性である場合、基材14の第1の面16に潜伏性表示を提供することも可能である。母材20が透明となると、潜伏性表示50は、基材14と、母材20と、粘弾性層38と、それに裏地32とを透かして目視観測可能となる。同様に、この潜伏性表示50は、基材14の第1の面に提供された任意の第2の基材に提供できる。この潜伏性表示50は、インジケータが第1B図に示されるように目標物11に搭載される場合には目標物11それ自身に提供されても良い。
潜伏性表示50は、多孔性母材20が潜伏性表示に覆い重なる状態で、基材14の第2の面18に提供されても良い。そのような実施例においては、基材14は光透過性である必要はないが、光透過性であっても良い。潜伏性表示と、インジケータが搭載される目標物11の表面とによって、基材の第2の面18に提供された潜伏性表示50を目立たせる背景を提供するように、基材14は不透明であるのが好ましい。多孔性母材20が光透過性となると、潜伏性表示は、母材20と、粘弾性層38と、それに裏地32とを透かして目視観測可能となる。
潜伏性表示50は、第13A図に示されるように、多孔性母材20の露出表面40内、または上に提供されても良い。このような実施例では、タイトル名「アーティクル ケィパブル オブ ディスプレーイング ディファインド イメージズ(Article Capable of Displaying Defined Images)」(アレンズ(Arens)氏)の米国特許第5,354,598号で教示されるように不可視剥離剤52が多孔性母材20の第1の部分54に塗布される。この方法では、粘弾性材料38は、熱露出に応じて20bにおける多孔性母材の第2の部分56に移行できるが、第13C図に示されるように20aにおける多孔性母材の第1の部分には移行できない。代わりに、剥離剤がその移行を妨げるのではなくてそれを遅延させることによって、熱露出の2段階の指示を提供しても良い。目立たせる彩色した、または不透明の基材14を用いることによって、潜伏性表示50は、第13B図に示されるように、基材の第2の面18が母材の第2の部分56を透かして目視観測可能となると、目視観測可能となる。明瞭化のために、必ずしも第2の部分56の全てが、第13B図において透明性が増している状態として示されてはいないが、インジケータの活性化後には同速度で事実上全ての第2の部分56が透明となろう。多孔性母材の第2の部分56は、第13B図に示されるように潜伏性表示のネガ像を提供するか、または代わりに潜伏性表示のポジ像を提供しても良い。代わりに、この剥離剤は粘弾性材料の露出表面40に塗布されても良い。次に、この剥離剤は、上述のように移行を局部的に遅延、または妨げる。剥離剤52は、多孔性母材の第1の部分54への粘弾性材料38の移行を局部的に遅延、または妨げるのに適切な任意の材料であっても良い。1つの好適な剥離剤には、ミネソタ州、セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing Company社から商標名ScotchgardTMで入手できるフルオロケミカル剥離剤を含む。その他の好適な剥離剤は、オハイオ州、シンシナティ市のBorden Inc.,社から入手できるElmers Glue−AIITMと、シリコーンとである。潜伏性表示も同様に、潜伏性表示を含むパターン模様で粘弾性材料38を裏地32に塗布することによって提供されても良い。例えば、潜伏性表示は、裏地32に粘弾性材料38で「REPLACE」などの潜伏性文字メッセージを反転印刷することによって提供されても良い。このパターン塗膜は、多孔性母材20に移行して、多孔性母材の光透過性を局部的に増加させる。基材14が多孔性母材の局部的透明部分を透かして可視となると、潜伏性表示50も目視観測可能となる。同様にして、多孔性母材20もパターン模様で基材14に適用できる。
暗黒化可能な表示51は、幾つかのうちの任意の方法で提供されても良い。インジケータには、ここで説明された方法の任意の組み合わせにて提供される1つ以上の暗黒化可能な像を含めても良い。次に説明される暗黒化可能な表示の実施例に共通することは、粘弾性材料38が多孔性母材に移行して、母材をますます光透過性にすると、暗黒化可能な表示がその背景に対して認識し難くなることである。例えば、基材14の第2の面18が多孔性母材20を透かしてますます可視となると、暗黒化可能な表示51は、より認識し難くなる。基材の第2の面18と暗黒化可能な表示51の双方の色および光学濃度は、多孔性母材20の光透過性が増すと、その背景に対する暗黒化可能な表示51のコントラストが低減されるように選ばれる。光透過性基材14が使用される場合、任意の第2の基材、または目標物11の可視性が増すと、暗黒化可能な表示51を認識し難くする。好ましくは、背景に対する暗黒化可能な表示51の光学濃度の差は、粘弾性材料38が多孔性母材20に移行すると少なくとも0.2だけ減少する。
暗黒化可能な表示51は、多孔性母材20に提供されても良い。暗黒化可能な表示は、露出表面22に印刷されても良く、基材の第2の面18と同様の色および光学濃度を有すべきである。多孔性母材20がますます光透過性となると、第2の表面18に対する暗黒化可能な表示51のコントラストは、その表示を暗くするほど十分に低減される。
暗黒化可能な表示51は、産業界では良く知られており、タイトル名「サーマリー・アクティベィティド タイム・テンペラチュア インジケータ(Thermally−Activated Time−Temperature Indicator)」の米国特許第4,428,321号によって例示されるように、多孔性母材20の一部を永久的に透明化することによって提供されても良い。粘弾性材料38が多孔性母材20の残留部分に移行すると、母材はますます光透過性となって、基材14の第2の面18をますます目視できるようにする。これは、暗黒化可能な表示51と母材20の永久的透明化部分との間のコントラストを低減して、表示を暗くする。上記の2つの実施例のいずれの場合でも、暗黒化可能な表示51は、粘弾性材料38と、第1の裏地32と、もしある場合には、任意の第2の裏地42とを透かして最初は目視観測可能である。
暗黒化可能な表示51は、粘弾性材料38の露出表面40に印刷されても良い。それは、粘弾性材料38と、第1の裏地32と、もしある場合には、任意の第2の裏地42とを透かして最初は目視観測可能となろう。暗黒化可能な表示は、裏地32の第1の表面34、または第2の表面36に提供されても良い。代わりに、暗黒化可能な表示は、第1A図に示されるように第1の裏地の第2の表面に提供されても良い任意の光透過性裏地42に存在しても良い。
暗黒化可能な表示51の1実施例が第14A〜14C図に示される。この実施例においては、暗黒化可能な表示は、第14A図に示されるように最初は観測可能であるバーコード51を含む。多孔性母材20がますます光透過性となると、基材14の第2の面18は可視となって、バーコードを第14B図に示されるようにバーコード読み取り器によって読み取りができなくなるほど十分にバーコード51とその背景との間のコントラストを低減する。明瞭化のために、バーコードの一部分だけが第14B図で暗くなったように示されるが、一般に多孔性母材の全ては、インジケータが活性化された後ほぼ同速度でバーコードを暗くする。代わりに、暗黒化可能な表示51は、第14C図に示されるように暗黒化可能な表示51を横切るように現出する線、または帯を含むことができる潜伏性表示50によって暗黒化できる。潜伏性表示は、上述のように裏地32に粘弾性材料38をパターン状に塗布することによって提供できる。
第15A図および第15B図に示されるように、インジケータには、潜伏性表示50と暗黒化可能な表示51との両方を含むことができる。暗黒化可能な表示51は、第15A図に示されるように最初は目視観測可能である。基材14の第2の面18が可視となると、観測可能な表示51のコントラストは、第15B図に示されるように、それがもはや認識できなくなるまで低減される。潜伏性表示50は、第15A図に示されるように最初は目視観測可能ではないが、第15B図に示されるようにポジ像として目視観測可能となる。
第16A図および第16B図に示されるように、インジケータは、例えば円形、または方形片の単純な潜像50によって累積熱露出の目視観測可能な指示を提供しても良い。さらに提供されるものは、インジケータのどこにでも、好ましくは潜像50に近接して提供される比較像58である。例えば、比較像58は示されるごとく開口部68に近接したスペーサー62の上部表面64に印刷できる。代わりに、この比較像は、暗黒化可能な像を提供するための上述の任意の方法で提供できる。例えば、この比較像58は、多孔性母材20の一部に印刷することによって、または上述の多孔性母材の一部を永久的に透明化することによって潜像に近接して多孔性母材に提供できる。或いは、比較像58は、第1の裏地32、または第2の裏地42に印刷されても良い。上述のように、多孔性母材20に粘弾性材料38が移行すると、潜像50をますます目視観測可能にする。潜像50が比較像58と色および光学濃度において一致すると、これは累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する。代わりに、比較像58には、第16A図に示されるように濃度が増した3つの領域を含めも良い。所定熱露出の目視観測可能な指示は、第16B図に示されるように潜像50が最も明るい比較像よりも暗くなると、中間比較像と一致すると、それに最も暗い比較像よりも明るくなると提供される。
比較像を提供する代わりの実施例が、第24〜26図に示される。第24図は、多孔性母材20をその上に備えた円形平面基材を含む第1の積層12の平面図である。この円形基材および多孔性母材は、接着剤26および剥離ライナ28を備えた連続した細長い裏地15に接着される。第25図は、粘弾性材料38をその上に備えた長円形の光透過性裏地32を含む第2の積層の平面図である。比較像58は、この実施例においては、像の中心に非印刷領域58を有する、粘弾性材料の露出表面40に印刷された像である。この光透過性裏地32は、連続した細長い第2の光透過性裏地42に接着される。この実施例の1形態において、第1および第2の積層は分けてロール状にして長期間保管できる。次に、このインジケータは、第1および第2の積層12、30を一緒に接着することによって活性化されるので、これらは粘弾性材料38が多孔性母材20に覆い重なることができるように指し示されなければならない。活性化状態のインジケータの横断面図は、構成要素の厚みが説明のために拡大されている第26図に示される。細長い第1および第2の積層12、30を一緒に接着した後、個々のインジケータ10は、切断されて、次に所望の目標物に接着される。この実施例の他の形態においては、細長い連続した第1および第2の積層は、第20〜21図および第22〜23図で示された実施例に対して、上述のようにそれらの間の遮断ライナ(図示せず)と共に一緒に保管できる。代わりに、個々のインジケータ10は、前述の第1および第2の積層12、30の別々の分割片を一緒に接着することによって、この実施例に従って構成できる。
潜伏性表示50および暗黒化可能な表示51には、文字メッセージ、画像、それにUPCバーコードを含むが、これらに限定されるものではない任意の適切な表示を含めても良い。例えば、この表示は、使用者によって読まれるべく印刷したメッセージであっても良い。「EXPIRED,」「DO NOT USE,」などの潜像が、所定許容最大値を超える累積熱露出を指示するために使用されても良い。「FRESH」などの暗黒化可能な像が、潜像に加えて、または代わりに使用されても良い。この指示「FRESH」は暗くなって、所定許容最大値を超える累積熱露出を指示する。潜伏性および暗黒化可能な像は、像の一部が暗黒化されるか、または潜像と置き換えられるように組み合わされても良い。さらに、暗黒化可能および潜伏性表示は、潜伏性表示が可視となると、両者の表示が事実上同じになって、潜伏性表示も暗黒化可能な表示も個別に認識できなくなるまで暗黒化可能な表示のコントラストを低減するように組み合わせることができる。粘弾性材料の移行が続くと、潜伏性表示は、暗黒化可能な表示よりも暗くなることができ、それによりポジからネガ像、またはネガからポジ像に暗黒化可能な表示を反転させることができる。
表示には、UPCシンボルなどのレーザ読み取り可能なバーコードを含めても良い。暗黒化可能なバーコード表示は、暗黒化されて、所定許容最大値を超える累積熱露出を指示する。バーコードが暗黒化されると、レーザバーコード読み取り器によって読み取り不能となり、それにより有効保存期間を越えた目標物の販売を防止することができる。潜伏性バーコード表示は、残存保存期間が減少すると品物を回収するために暗黒化可能なバーコード表示と組み合わせて使用することもできる。
潜伏性バーコード表示を提供する、または暗黒化可能なバーコード表示51を暗黒化するインジケータの効率を測定するための1つの有用な方法は、ハンターLスケールの測定値を提供する光学計器を使用することによる。ハンターLスケールは、目標物の暗さの測定である。黒い第2の面18を備えた基材14が上述された多孔性母材20の好適な実施例で塗布される場合、母材の露出表面22は明るい灰色となる。粘弾性材料38が多孔性母材20に移行すると、第2の面18がますます可視となるので露出表面の外観は明るい灰色から暗い灰色(黒色に近くなる)に変化する。この進行度は、ハンターLスケールで測定でき、粘弾性材料38の移行前の約70の値から、粘弾性材料38が多孔性母材20のボイドを実質上満たすときの約20の値まで減少することが観測された。暗黒化可能なバーコード表示51は、インジケータの活性化の前に露出表面22に印刷される。このインジケータが累積熱露出を受けると、ハンターL測定が行われる。暗黒化可能なバーコード表示は、ニューヨーク州、ウエブスター市のPhotographic Sciences Corp.,社から入手できる633ワンドを備えたQuick−Check5として知られるタイプのレーザスキャナでも走査される。活性化された多孔性母材20のハンターL値が約58〜60よりも下になると、暗黒化可能なバーコード表示51とその背景との間のコントラストは、バーコード読み取り器が暗黒化可能なバーコード51をもはや読み取ることができなくなるほど十分に低減されることが観測された。
ここで説明された表示のいずれも、オフセット印刷、スクリーン印刷、熱転写、電子写真、フレキソ印刷、またはグラビア印刷を含むが、これらに限定されない周知の任意の印刷技術によってインジケータの様々な構成要素に印刷されても良い。
ここで説明された特定の実施例のインジケータは、目視観測可能な指示がそれを透かして見ることができる透明な第2の積層30を備えているものとして説明され、第1の積層12が目標物に近接するように目標物11に搭載できるものとして説明された。本発明はそのように制限されるものではなく、代わりに透明基材14を備えて、第1の積層12を透かして目視観測可能な指示を見ることができるようにすることも可能であることは理解されよう。そのような構造では、インジケータは、粘弾性材料38が目標物11に近接するように目標物11に搭載できる。そのような実施態様には、粘弾性材料を直接目標物11に搭載することを含めても良く、いずれの場合にも、目標物11は裏地32として働き、別の裏地は省略されても良い。さらに、インジケータは、粘弾性材料が移行すると、多孔性母材の光透過性が低減するように十分に異なる屈折率を有する粘弾性材料および多孔性母材を選択することによって目視観測可能な指示を提供できる。任意に、色彩が、所望の目視観測可能な指示を生成することが求められれば、ここで説明された実施例の任意の裏地、粘弾性材料、多孔性母材、および/または基材に添加されても良い。
本発明のインジケータは、上述の例示的無制限用途に加えて多種多様な目標物11と共に使用できることが理解されよう。インジケータは、たとえ目標物が温度に応じて減成しなくても、または通常室温で使用されるものであっても、その目標物が廃棄、交換、または保守点検されなけばならない時期を示すために使用できる。例えば、そのインジケータは、歯ブラシに貼付することができ、いつその歯ブラシが廃棄されるべきかの指示を提供する。本発明のインジケータは、一種の安全バッチ、または通行証としても便利に使用できる。このインジケータは、例えば、室温での所定許容時間を指示するように製作される。そのようなインジケータは、バッチ、または通行証に組み込まれて、1日、または所望の日数の所望の期間、それを所有する人が指定区域に入ることができるようにする。このインジケータは、許容期間の開始時に活性化されて、目視観測可能な変化を呈して、許容期間が切れたことを示す。
本発明は、時間温度積算インジケータを提供する次の方法をも含む。第1A図および第1B図を参考に説明された実施例は、第17図に概略的に示された装置80によって有利に構成されても良い。装置80は、1本の第2の積層30が巻かれている巻出ロール82を含む。装置80は、1本の第1の積層12が巻かれている巻出ロール84をさらに含む。第1の積層は、巻出ロール84から巻き出されて、印刷部86を通過する。印刷部86は、上述のように潜伏性、または暗黒化可能な表示を塗布する。代わりに、第1の積層12のストリップが、巻出ロール84に巻かれる前に表示をすでに備えていても良い。第2の積層30は、同時に、または逐次的に巻出ロール84から巻き出される。第2の積層30は、任意に86と同様に印刷部を通過するか、または巻出ロール82に巻かれる前にすでにそれ自体に表示を備えていても良い。第1の積層12および第2の積層30は、アイドラーロール90、92との間に形成されたニップで接触するので、多孔性母材20の露出表面22が粘弾性材料38の露出表面40と接触し、それによってインジケータを活性化させることができる。カッター94は、長いインジケータを別々のインジケータに切断して、次にそれらは目標物11に、または目標物11に対する次の用途のための連続ライナに貼付される。代わりに、第1の積層は最初に目標物11に接着されて、次に第2の積層30が第1の積層12上に搭載されても良い。装置80では、インジケータは、第1および第2の積層を接触させる前は不活性化状態にある。故に、装置80は、本発明による作動手段の1実施例である。
本発明によるインジケータを提供するための装置の第2の実施例は、第18図の100で概略的に示される。装置100は、第2図に対して説明された実施例に従って製作されるインジケータを提供するのに特に適している。装置100は、1本の第2の積層30が巻かれている巻出ロール102と、1本の第1の積層12が巻かれている巻出ロール106と、スペーサー62を形成するための1本の材料が巻かれている巻出ロール104とを含む。スペーサー材料は、巻出ロール104から巻き出されて、スペーサー62に開口部68を形成するためのパンチ108およびバックアップ台110に進む。打ち抜き片69は、スペーサー材料から排出される。スペーサー材料は、接着塗布機111を通って、アイドラーロール112、114の間に形成されたニップに進み続ける。第1の積層12および第2の積層30は、それぞれのロールから巻き出されて、ロール112、114の間に形成されたニップに同時に、または逐次的に進む。第2の積層30は、粘弾性材料38の露出表面40が上部表面64に接着して、開口部68を覆うことができるようにスペーサー62の上部表面64に接着される。第1の積層12は、多孔性母材20の露出表面が底部表面66に接着して、開口部68をも覆うことができるようにスペーサー62の底部表面66に接着される。このインジケータは、粘弾性材料38および母材20が第3A図に示されるように接触していない状態を維持している間は、その不活性化状態のままである。次に、このインジケータは、示されるように別々のインジケータ160に切断されるカッター116に進む。代わりに、このインジケータは、第19図に示されるように後に分離できるようにミシン目をそれらの間に付けた何枚かの隣り合うインジケータに切断できる。このインジケータは、それらがモニターされる目標物に貼付されて、次に活性化されるまでの長期間不活性化状態のまま保管されても良い。
本発明の実施は、次の詳細な例に関してさらに説明される。これらの例は、様々な特定的で、好適な実施例と技術とをさらに示すために提供される。多くの変形や修正が、本発明の範囲を逸脱することなく行われても良いことは理解されよう。
試験方法
ランアウトタイム
ランアウトタイムは、インジケータが活性化された後に、累積熱露出に応じて約65のColor’L’値から30のColor’L’値に変化するのに、インジケータに必要とされる時間である。このColor’L’値は、サンプルがどれだけ明るい、または暗いかについてのHunterLab測定値である。より高い数値、すなわち100に近い数値は、連続的に白に近づくより明るい色合いの灰色を示すが、0に近付く数値は、連続的に黒に近付くより暗い色合いの灰色を示す。約25から75までの間の中間の数値は、視覚的に識別可能な色合いの灰色である。時間温度インジケータの色は、分光光度計(ミシガン州、グランビル市のX−Rite Inc.社から入手できるX−RiteTM SP68分光光度計)を用いて、活性化前に測定され、活性化後は定期的にモニターされる。その読みは、QA−MasterTMソフトウエアを使用して記録および分析され、HunterLab Color’L’値は測定システムとして選択される。この試験は、製造者の指示に従って実行されて、標準色タイルで較正される。
ガラス転移温度
摂氏での粘弾性材料のガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量計(デラウェア州、ニューカッスル市のTA Instruments Inc.社から入手できるDSC2920)と、熱分析ソフトウエア(TA Instruments Inc.社からのTA2200サーマルアナライザ)とを使用して、またはDSC2200と関連ソフトウエア(以前はDuPont Co.社から入手できた)とを使用して決定される。
活性化エネルギー
キロカロリー毎モル(Kcal/mole)での粘弾性材料の有効活性化エネルギー(Ea)は、上述のアレニウス関係式を利用して決定される。速度定数kは、各粘弾性材料に対して幾つかの温度T、典型的に12℃、22.4℃、30℃、40℃、それに50℃で決定される。次に、プロットした線が、in(k)対1/T(°ケルビン)に関して引かれる。最適直線がそのデータに対して決定され、その傾きは有効Ea/Rの値を表す、ここでRは万能ガス定数、1.987cal/mole°Kである。次に、この線の傾きは、R倍されて、以下の表にされた結果で報告されるEaを計算する。
固有粘度
粘弾性材料の固有粘度は、25〜27℃に制御された水槽内でCanon−Fenske#5粘度計を使用して決定される。この粘度は、グラム毎デシリットル(g/dl)で示された濃度のエチルアセテートで測定される。その手順は、ASTMD2857−93で説明される。この固有粘度は、粘弾性材料の分子重量の指示を提供する。
第1の積層A
分散体は、23.23部のトルエンと、3.24部のジスイソブチルケトンと、6.5部のメチルイソブチルケトンと、7.49部のヒドロキシ機能アクリル樹脂(Henkel Co.社から入手できるG−Cure868−RX−60)と、57.01部のナトリウムカリウムアルミニウムシリケート(Indusmin Limited社から入手できるMinexTM10)と、1.11部のセルロースアセテートブチレート(Eastman Chemical Co.社から入手できるCAB500−5)と、1.42部のヘキサメチレンジイソシアネート(Mobay Chemical Co.社から入手できるDesmodurTMN−75)とを混合することによって準備された。片面に多孔性母材を備えた積層は、2枚の40ポンド黒色機械光沢クラフト紙を備えた0.2mm厚の紙の積層構造にこの分散体をフローコーティングすることによって準備された。このクラフト紙は、2枚の紙の間に高密度ポリエチレンを押し出して、ロールにかけて約0.18ミリメートル(積層の基本重量は約65グラム/平方メートルであった)の厚みにすることによって供に積層される。このコーティングは、強制通風炉で100℃で約1分間乾燥されて、約12.7マイクロメートル(0.5mils)の乾燥塗膜厚を得た。
第1の積層B
分散体は、16.52部のトルエンと、8.23部のヒドロキシ機能アクリル樹脂(G−Cure868−RX−60)と、73.5部の炭酸カルシウム(Sylacauge Calcium Products社から入手できるDryca Flo125)と、1.42部のヘキサメチレンジイソシアネート(DesmondurTMN−75)とを混合することによって準備された。
片面に多孔性母材を備えた積層は、基材1と同じように高密度ポリエチレンで供に積層される2枚の40ポンドローズ色機械光沢クラフト紙を備えた0.2mm厚の紙の積層構造にこの分散体をフローコーティングすることによって準備された。このコーティングは、強制通風炉で100℃で約1分間乾燥されて、約12.7マイクロメートル(0.5mils)の乾燥塗膜厚を得た。
第1の積層C
積層は、緑色のクラフト紙を用いて第1の積層Bと同じように準備された。
第1の積層D
積層は、青色の紙を用いて第1の積層Bと同じように準備された。
例1
アクリレート粘弾性組成物は、クォート容器内で98部のエチルアセテートおよび2部のイソプロパノールを含む81.8部の溶剤混合液内で0.002部の2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)開始剤(DuPont社から入手できるVazoTM64)と100部のイソオクチルアクリレートとを混合することによって準備された。この容器は、1リットル毎分で2分間窒素でパージされ、密封されて、約55℃で24時間回転加熱水槽内に置かれた。固体パーセントは55%であった、さらに0.25グラム/デシリットルの固体濃度での上記手順に従って決定された固有粘度は表1に示される。
第2の積層は、裏面を剥離コーティング(米国特許第2,532,011号(ダルキスト(Dahlquist)氏その外)で開示されるポリビニルアルコールおよびオクタデシルイソシアネートのカルバメート共重合体)で処理した0.05ミリメートルの厚みの光学的に透明な、コロナ処理したポリエステルフィルム上に上記組成物を0.38グラム毎155平方センチメートル(g/155cm2)の乾燥塗布量(塗布重量)までコーティングすることによって準備された。第2の積層は、約71℃で約7分間炉内で乾燥された。
時間温度インジケータは、2.54cm幅の第2の積層を第1の積層に貼り付けることによって準備されて、直ぐに2.3キログラム(5ポンド)のローラで転動することによって活性化された。Color’L’値は、約65となるように決定された。Color’L’値は、Color’L’値が30に低下するまで、定期的(インジケータがどれだけ速く暗さが変化したかに対して適当に、毎時、毎日、毎週等、)に測定された。試験結果は表1に示される。
例2〜4
時間温度インジケータは、エチルアセテート/イソプロパノール比が表1に示されるように変更されたことを除いて例1と同じように準備された。様々な固有粘度が、表に示されるようにエチルアセテート/イソプロパノールの溶剤混合比を変更することによって得られた。
Figure 0003763578
例5〜8
時間温度インジケータは、固体パーセントが表2に示されるように変更されたことを除いて例1で説明されたのと同じように準備された。この溶剤はエチルアセテートであった。例5〜7の重合化条件は、例1と同じであった。例8は、0.15部のVazoTM64開始剤を有し、重合化は、50℃で行われた。サンプルの全ては、重合化前に1リットル毎分で3分間窒素でパージされた。結果は表2に示される。
Figure 0003763578
例9〜23
時間温度インジケータは、0.002部のVazoTM64開始剤と6部のアクリル酸(AA)とを含む94部のイソオクチルアクリレート(IOA)を有する粘弾性組成物を使用することを除いて例1と同じように準備された。この粘弾性材料は、0.25グラム/デシリットルの濃度で測定された0.80の固有粘度を有する。
例10〜23の粘度弾性組成物は、100部のアクリレート粘弾性材料当たり表3に示された量(phr)の粘弾性組成物に粘着付与剤、および/または可塑剤を添加することによって準備された。例10〜14は、エステルガム粘着付与剤(デラウェア州、ウイツミントン市のHercules,Inc.社から入手できるForalTM85)の量を変更した。例15はジオクチルフタレート、可塑剤を含めた。例16〜18は、ジイソノニルフタレート(Exxon Chemical Co.社から入手できるJayflexTMジイソノニルフタレート)を含めた。例19〜21は、粘着付与剤(ForalTM85)と可塑剤(ジイソノニルフタレート)との両方を含めた。例22〜23は、ヒドロアビエチル樹脂粘性付与剤(Hercules,Inc.社から入手できるAbitolTME)を含めた。
Figure 0003763578
表3のデータは、いかに粘弾性材料に添加する可塑剤、および/または粘着付与剤の量を変更して、ガラス転移温度、活性化エネルギー、それにインジケータのランアウトタイムを修正することができるかを示す。
例24〜25
時間温度インジケータは、例24が重量で50部のエチルアクリレートと50部のメチルアクリレートとの組成物を有する粘弾性材料を使用したことと、例25が重量で18部のエチルアクリレートと82部のメチルアクリレートとの組成物を有する粘弾性材料を使用したこととを除いて例1と同じように準備された。これらの例に使用された溶剤は、エチルアセテート/イソプロパノールの90/10の混合物であった。試験結果は表4に示される。
例26〜27
時間温度インジケータは、例26が60部のイソオクチルアクリレートと40部のイソボルニルアクリレートとの組成物を有する粘弾性材料を使用したことと、例27が53部のイソオクチルアクリレートと47部のイソボルニルアクリレートとの組成物を有する粘弾性材料を使用したこととを除いて例1と同じように準備された。これらの例に使用された溶剤は、エチルアセテート/イソプロパノールの99/1の混合物であった。試験結果は表4に示される。
Figure 0003763578
例28
感圧接着剤の組成物は、400部のトルエン内で100部のスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(Shell Chemical Co.社から入手できるKratonTM1107)と、100部の炭化水素粘着強化樹脂(Arizona Chemical Co.社から入手できるZonarezTMA25)とを混ぜ合わせることによって準備された。さらに、酸化防止剤(1.5部のCiba Geigy社から入手できるIrganoxTM1076と、1.5部のAmerican Cyanamid Co.社から入手できるCyanoxTMLTDP)も添加された。この接着剤組成物は、30.5マイクロメートルの乾燥塗膜厚で透明コロナ処理二軸延伸性ポリプロピレンフィルム上に塗布されて、第2の積層を形成した。次に、時間温度インジケータは、2.3kgのローラーを用いて2.54cm幅の第2の積層を、黒色UPCバーコードで印刷されている第1の積層のサンプルに積層することによって準備された。次に、そのインジケータは、Coloro’L’値を測定されて、そのバーコードは、633ワンドを備えたQuick−CheckTMバーコード読み取り器(ニューヨーク州、ウエブスター市のPhotographic Sciences Corp.社から入手できる)での読み取り可能性を調べるために走査された。これらのサンプルは次に熟成されて、23.9℃と48.9℃とでモニターされた。このバーコードは、Color’L’値が約58よりも低下した場合にはバーコード読み取り器によってもはや読み取ることができなかった。試験結果は表5に示される。
Figure 0003763578
表5のデータは、本発明の時間温度インジケータが、より低い温度にあった場合よりも急速に暗くなることによってより高い温度に対する露出の指示を提供する。
例28〜30
例28では、時間温度インジケータは、例19の第2の積層を第1の積層Dに積層することによって準備された。例29および30は、例28の第2の積層を第1の積層BとCとにそれぞれ積層することによって準備された。例28〜30は、特定のランアウトタイムに対してはモニターされなかったが、目視観測可能な色の変化がある期間を通じて起こっていることが観測された。
例31〜40
例31〜40は、0.007インチ厚みの洗浄された多孔性ポリエチレンフィルムのサンプルから成る微孔性母材で製作された。例31〜35は、表6で詳細に示されるようにイソオクチルアクリレート(IOA)とアクリル酸(AA)との比率を変更して共重合化することによって準備された粘弾性材料を含めた。例36〜40は、表7で詳細に示されるようにイソオクチルアクリレート(IOA)とメチルアクリレート(MA)との比率を変更して共重合化することによって準備された。この粘弾性材料は、表6および表7で詳細に示されるように固体パーセントを変更させたエチルアセテート/イソプロパノール(EtOAc/iPrOH)溶剤の混合比を変更させた溶液で準備された。この溶液は、約5.0cm(2.0インチ)径のアルミニウム乾燥皿に注ぎ込まれて、約16時間空気乾燥されて、次に120℃で7時間熱対流炉内に置かれた。これらのサンプルは、80℃で16.5時間真空炉内に置かれた。この接着剤組成物は、約1mmの乾燥塗膜厚を有した。微孔性ポリエチレンフィルムのサンプルは、各粘弾性材料サンプルの露出表面に配置された。これらの乾燥皿は、半分に切断されて、一方のセットは22℃(72°F)で保管され、他方のセットは49℃(120°F)で保管された。例31〜49でのランアウトタイムを決定するために、サンプルは定期的にモニターされて、多孔性フィルムが、ポリエチレンフィルムと粘弾性材料とを透かしてアルミニウム皿を見ることができるほど十分に半透明となる時を視覚的に決定した。その結果は表6および表7に示される。
Figure 0003763578
Figure 0003763578
本発明をその幾つかの実施例を参考にして説明してきた。前の詳細な説明や例は、理解し易くするためだけのものであった。何の不必要な制限もないことはそれらから理解されよう。多くの変更が本発明の範囲を逸脱することなく説明された実施例においてなし得ることは当業者には明白となろう。故に、本発明の範囲は、請求の範囲に記載された構造、およびこれらの構造と等価なものによってではなく、ここで説明された正確な詳細および構造に制限されるべきものではない。

Claims (15)

  1. 累積熱露出の目視観測可能な指示を提供するための時間温度積算装置(10)であって、前記装置が
    a)露出表面(22)を有する拡散光反射多孔性母材(20)、
    b)第1の表面(34)および第2の表面(36)を備えた第1の裏地(32)であって、前記裏地の前記第1の表面はその上に配置された粘弾性材料(38)を有し、前記粘弾性材料は前記裏地に対向する露出表面(40)を有する、第1の裏地と、
    c)不活性化状態から活性化状態に前記装置を選択的に切り換える作動手段と、
    からなり、前記装置が前記不活性化状態にあるとき、前記粘弾性材料(38)は前記多孔性母材(20)と実質的に接触しておらず、
    前記装置が前記活性化状態にあるとき、前記作動手段は、前記粘弾性材料(38)の前記露出表面(40)と前記多孔性母材(20)の前記露出表面(22)とを互いに実質上接触した状態に維持するので、前記粘弾性材料は、温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行することができ、かつ
    前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を連続的に増して、累積熱露出の前記目視観測可能な指示を提供する時間温度積算装置。
  2. 第1の面(16)および第2の面(18)を備えた第1の基材(14)を更に有し、前記多孔性母材(20)は前記基材の第2の面の上にある請求の範囲第1項に記載の装置(10)。
  3. 前記粘弾性材料(38)は、感圧接着剤を含む請求の範囲第1項に記載の装置(10)。
  4. 前記目視観測可能な指示は潜伏性表示(50)を含み、前記潜伏性表示は、前記インジケータがその不活性化状態にあるとき、目視観測可能でなく、前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を十分に増すので、前記潜伏性表示が目視観測可能となる請求の範囲第2項に記載の装置(10)。
  5. 比較像(58)をさらに含み、前記目視観測可能な指示は、前記粘性材料が前記多孔性母材に移行するときの前記比較像の濃度と事実上同じか、またはそれよりも高い濃度を有する前記潜伏性表示(50)を含む請求の範囲第4項に記載の装置(10)。
  6. 前記目視観測可能な指示は暗黒化可能な表示(51)を含み、前記基材(14)の前記第2の表面(18)は、前記暗黒化可能な表示(51)の色および光学濃度と十分に同じ色および光学濃度を有するので、前記粘弾性材料(38)が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材(20)の光透過性を十分に増す、故に前記基材の前記第2の表面は、前記多孔性母材を通して連続的に可視となり、前記暗黒化可能な表示と前記基材との間のコントラストを連続的に低減して前記暗黒化可能な表示を暗くすることができる請求の範囲第2項に記載の装置(10)。
  7. 前記多孔性母材(20)は、結合剤(25)によって開孔した状態で基材(14)に保持された複数の粒子(24)を有する請求の範囲第2項に記載の装置(10)。
  8. 前記粘弾性材料(38)は、前記装置が所定許容累積熱露出を指示できるように選択された有効活性化エネルギーを有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置(10)。
  9. 前記活性化エネルギーは、その累積熱露出が前記装置によって指示されるべきである目標物に対する所定許容累積熱露出を前記装置が指示できるように選択される請求の範囲第8項に記載の装置(10)。
  10. 前記多孔性母材(20)は微孔性重合フィルムを含む請求の範囲第1項に記載の装置(10)。
  11. 前記粘弾性材料(38)は、モニターされるべき目標物に目で見て分かる変化が起きる温度範囲全体を通じての粘弾性液体状態を含む請求の範囲第1項に記載の装置(10)。
  12. 前記粘弾性材料(38)は、前記作動手段が前記インジケータを前記活性化状態に切り換える時点での粘弾性液体状態を含む請求の範囲第1項に記載の装置(10)。
  13. 累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する方法であって、
    a)拡散光反射多孔性母材(20)の露出表面(22)上に粘弾性液体(38)を塗布する工程であって、前記粘弾性液体は、温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行する、塗布工程と、
    b)前記粘弾性液体を時間温度分布に露出する工程と、
    c)前記時間温度分布に応じて前記多孔性母材に前記粘弾性液体を移行させることによって前記多孔性母材の光透過性を変化させて、累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する工程と、
    包含する累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する方法。
  14. 目標物(10)上に拡散光反射多孔性母材を搭載する工程を更に包含し
    工程(b)が、前記目標物を時間温度分布に露出する工程包含する請求の範囲第13項記載の累積熱露出の目視観測可能な指示を提供する方法。
  15. 請求の範囲第13項に記載の方法を行うための時間温度積算装置(10)を提供する方法であって、
    a)上部面(64)および底部面(66)を有する略平面スペーサー(62)に開口部(68)を形成する工程と、
    b)スペーサーの少なくとも前記底部面に接着剤を塗布する工程と、
    c)前記開口部に少なくとも部分的に覆い重なるように第1の基材(14)をスペーサーの前記底部面に接着する工程であって、前記第1の基材は、前記開口部に覆い重なる拡散光反射多孔性母材(20)を有する、接着工程と、
    d)前記開口部および前記多孔性母材に少なくとも部分的に覆い重なるように第1の裏地(32)の第1の表面(34)を前記スペーサーに貼り付ける工程であって、前記裏地の前記第1の表面は、前記開口部に覆い重なるようにその上に配置された粘弾性材料(38)を有し
    前記粘弾性材料は、温度上昇と共に増す速度で前記多孔性母材に連続的に移行させることによって経時的に前記温度を積算し、
    前記粘弾性材料が前記多孔性母材に移行すると、前記多孔性母材の光透過性を連続的に変化させて前記目視観測可能な指示を提供する、貼り付け工程と、
    包含する時間温度積算装置を提供する方法。
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