JP3773673B2 - キャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体材料を短時間に効率的に除湿乾燥することができるキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉粒体材料の除湿乾燥装置として、粉粒体材料を乾燥ホッパーに貯留し、これに加熱乾燥した空気を通気させることで、粉粒体材料を除湿乾燥する、いわゆる通気式と呼ばれる除湿乾燥方法や装置が多用されていた。
図6は、そのような粉粒体材料の通気式除湿乾燥装置の一例を示す図である。
【0003】
この通気式除湿乾燥装置Dは、乾燥すべき樹脂ペレット等の粉粒体材料を収容する通気式乾燥ホッパー101と、通気式乾燥ホッパー101に付設して設けられた熱風供給手段102と、通気式乾燥ホッパー101内に設けられたディフューザコーン103と、ディフューザコーン103と熱風供給手段102との間を接続する空気供給管104と、通気式乾燥ホッパー101と熱風供給手段102との間を接続する排気ガス回収管105とを備える。
【0004】
通気式乾燥ホッパー101は、円柱形状の直胴部101aと、その下部に下方にいくに従って先細となる円錐形状部101bと、円錐形状部101bの中央部に設けられ、通気式乾燥ホッパー101内に収容され、乾燥処理後の粉粒体材料を通気式乾燥ホッパー101内から排出する排出管101cと、その上部(天板)101dの中央部101eに設けられた材料投入口101fと、その上部(天板)101dの材料投入口101fの側方に設けられた空気排出口101gを備える。
【0005】
通気式乾燥ホッパー101の材料投入口101fの上方には、乾燥すべき粉粒体材料が貯留された材料貯留ホッパー106が材料投入バルブ107を介在して設けられている。
また、通気式乾燥ホッパー101の排出管101cの下方には、材料輸送配管(図示せず)や、成形機等の材料投入口(図示せず)が接続されるようになっている。
【0006】
熱風供給手段102は、空気等を加熱して乾燥する加熱手段(図示せず)や、通気式乾燥ホッパー101内に熱風を供給するためのブロワ等の送風手段(図示せず)等を備えている。
ディフューザコーン103は、その一端103aが、通気式乾燥ホッパー101の直胴部101aの側方で、熱風供給手段102に接続された空気供給管104に接続されており、その下部103bが、通気式乾燥ホッパー101の排出管101cの近傍上方中央部に設けられており、かつ、その下部103bには、熱風供給手段102から供給されてくる熱風を通気式乾燥ホッパー101内に拡散供給するための開口部103cと開口部103cの外方の外周面に穿設された複数の小孔103dが設けられた構成になっている。
【0007】
また、排気ガス回収管105は、通気式乾燥ホッパー101の上部(天板)101dに設けられた空気排出口101gと熱風供給手段102との間を接続するように設けられている。そして、熱風供給手段102より発生させた熱風は、ディフューザコーン103の下部103bの開口部103c及びその外方の外周面に多数穿設された小孔103dより通気式乾燥ホッパー101内に拡散供給された後、通気式乾燥ホッパー101の上部(天板)101dに設けられた空気排出口101g、排気ガス回収管105を介して熱風供給手段102に循環的に供給され、熱風供給手段102により乾燥した熱風に再生されて、通気式乾燥ホッパー101内へ流通循環するようにされている。
【0008】
このホッパードライヤDを用いて所定量の粉粒体材料を乾燥させる際には、まず、材料投入バルブ107を所定時間開いた状態にして材料貯留ホッパー106内に貯留された所定量の粉粒体材料を通気式乾燥ホッパー101内に収容する。次に、熱風供給手段102を作動させて、通気式乾燥ホッパー101内に収容された粉粒体材料に所定温度の熱風を吹き込んで、通気式乾燥ホッパー101内に収容された粉粒体材料を乾燥させる。この通気式除湿乾燥方法は、熱風を粉粒体材料に吹き込んで、その熱風の熱で粉粒体材料を加熱するとともに、粉粒体材料の水分や揮発成分を、その熱風を介して取り出して除湿乾燥するものである。
【0009】
そして、乾燥処理が終了した粉粒体材料は、通気式乾燥ホッパー101の排出管101cから排出管101cに接続された材料輸送配管(図示せず)や成形機等の材料投入口(図示せず)に順次供給されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の通気式除湿乾燥装置においては、加熱乾燥させた熱風を通気式乾燥ホッパー101内に貯留させた粉粒体材料に連続的に吹き込んで、加熱し、除湿乾燥させるものであるため、ホッパー101内を常時貫流するだけの風量を生成する熱風供給手段2が必要で、この熱風供給手段2は大型化していた。
【0011】
また、この従来の通気式除湿乾燥装置においては、加熱と除湿乾燥を通気することで同時に行っているため、一般に、熱風による粉粒体材料からの水分などの取り出しは短時間でできるという事実があるにも拘わらず、熱風による粉粒体材料の加熱は時間がかかるために、全体の処理時間も熱風加熱の時間に拘束されるという問題があった。
【0012】
本発明は、上記従来の問題を解消し、大型の加熱手段が不要で、除湿乾燥が短時間で効率よくでき、小型化可能な、粉粒体材料の除湿乾燥方法及び装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明では、キャリアガス置換という発明思想を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法と装置を提案している。
このキャリアガス置換とは、従来、通気式の除湿乾燥方法や装置では、粉粒体材料の加熱と除湿乾燥を一体のものとして扱われていたのを、加熱と除湿乾燥を分離させるようにしたことを特徴としている。そして、除湿乾燥は、加熱などによって、乾燥ホッパー内の粉粒体材料から発生した水蒸気や、揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を、湿度や温度等の調製されたキャリアガスと置換することによって、行うようにしている。したがって、この方法をキャリアガス置換と呼んでいる。
【0014】
ここでは、請求項1、2において、キャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法、請求項3〜6において、その装置を提案している。つまり、請求項1に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法は、粉粒体材料を貯留乾燥する乾燥ホッパーを、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に、加熱手段を設けた構造となし、上記粉粒体材料を貯留乾燥する乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされた粉粒体材料の除湿乾燥装置を用いてなり、上記乾燥ホッパーに粉粒体材料を貯留した後、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を加熱、または、減圧処理することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥することを特徴とする。
【0015】
ここで、キャリアガスとは、外部から、乾燥ホッパー内に供給されるガスのことをいい、所定の温度に設定され、代わりに乾燥対象である粉粒体材料や、乾燥ホッパー内より排出されるガスよりも湿度が低く、不純物の濃度などの低いガスであることが望ましい。また、いわゆる空気、大気に限られず、乾燥対象の粉粒体材料の種類に合わせた除湿乾燥態様に応じて、窒素ガスなどのガスも成分として含まれるものである。
【0016】
加熱方法は、通気式以外であれば、その加熱方法は問わない。減圧処理とは、乾燥ホッパーを大気圧以下に減圧することをいい、その減圧度、言い換えれば、真空度は、乾燥対象の粉粒体材料の種類や、乾燥度要求などに合わせて、適宜設定される。
このようなキャリアガス置換を用いると、貯留された粉粒体材料の体積を除いた乾燥ホッパー内の実質空気量の数倍程度のキャリアガス量で、粉粒体の除湿乾燥ができ、実質空気量の数十倍程度の熱風を必要とする通気式除湿乾燥装置に比べて、大幅に、除湿乾燥に必要な気体量を減らすことができ、装置の小型化も図れる。また、除湿乾燥も短時間で効率的にできる。
【0017】
請求項2に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法は、請求項1において、上記乾燥ホッパーに設けられた熱伝導加熱手段により粉粒体材料を加熱しながら、上記キャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することを特徴とする。
この方法は、加熱手段として、熱伝導熱手段を用いたことを特徴とする。
【0018】
この熱伝導加熱手段とは、乾燥ホッパーそのものを熱伝導性材料を用いて構成し、その内壁には、同じ材料で構成された仕切壁を内部に向けて、延出させて、乾燥ホッパー外周に設けた加熱手段(発熱源)からの熱を伝導伝熱して、内部の粉粒体材料を加熱することを特徴としている。
つまり、材料の熱伝導性を積極的に用いることによって、乾燥ホッパー内部に複雑な加熱手段を設ける必要がなくなり、ホッパー内部構造が、上下に伸びた仕切壁だけという簡単な構造となり、また、材料の熱伝導性を利用しているので、優しい均一な加熱ができるものである。さらに、この仕切壁を、できるだけ多く設けることで、伝導熱を粉粒体材料に伝える伝熱面積を広くすることによって、伝熱効率を向上させている。
【0019】
このキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法によれば、このような熱伝導加熱手段と組み合わせることで、両者の効果が相乗的に発揮される。請求項3に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置は、粉粒体材料を貯留し乾燥させる乾燥ホッパーと、この乾燥ホッパーに貯留された粉粒体材料を加熱する加熱手段と、この乾燥ホッパーに、外部より湿度や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を加熱することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥し、且つ、
上記乾燥ホッパーには、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に加熱手段を設けると共に、上記乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされたことを特徴とする。
【0020】
この装置は、粉粒体材料の加熱手段のみを備え、請求項1に記載の除湿乾燥方法のうち、大気圧下、あるいは、正圧下で行われる加熱とキャリアガス置換とを組み合わせた除湿乾燥方法を実現する装置であり、請求項1の方法の効果を発揮することができる。請求項4に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置は、粉粒体材料を貯留し乾燥させる乾燥ホッパーと、この乾燥ホッパー内を減圧する減圧手段と、この乾燥ホッパーに、外部より湿度や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を減圧処理することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥し、且つ、上記乾燥ホッパーには、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に加熱手段を設けると共に、上記乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされたことを特徴とする。
【0021】
この装置は、乾燥ホッパーの減圧手段のみを備え、請求項1に記載の除湿乾燥方法のうち、減圧処理とキャリアガス置換とを組み合わせた除湿乾燥方法を実現する装置であり、請求項1の方法の効果を発揮することができる。請求項5に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置は、粉粒体材料を貯留し乾燥させる乾燥ホッパーと、この乾燥ホッパーに貯留された粉粒体材料を加熱する加熱手段及びこの乾燥ホッパー内を減圧する減圧手段と、この乾燥ホッパーに、外部より湿度や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を加熱及び減圧処理することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥し、且つ、上記乾燥ホッパーには、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に加熱手段を設けると共に、上記乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされたことを特徴とする。
【0022】
この装置は、粉粒体材料の加熱手段と乾燥ホッパーの減圧手段との双方を備え、請求項1に記載の除湿乾燥方法のうち、加熱及び減圧処理とキャリアガス置換とを組み合わせた除湿乾燥方法を実現する装置であり、請求項1の方法の効果をより効率的に発揮することができる。
請求項6に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置は、請求項3または5のいずれかにおいて、上記乾燥ホッパーの加熱手段が、熱伝導加熱手段であることを特徴とする。
【0023】
この装置は、加熱手段を熱伝導加熱手段としたことを特徴とし、ホッパー内部構造が、上下に伸びた仕切壁だけという簡単な構造となり、また、材料の熱伝導性を利用しているので、優しい均一な加熱ができ、熱効率がよいという熱伝導加熱手段の効果と、キャリアガス置換の効果とが、相乗的に発揮される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る粉粒体材料の除湿乾燥装置の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置の一例の全体構成を示す系統図、図2は、本発明の実施形態の粉粒体材料の除湿乾燥装置の本体部外観を示し、(a)はその一部切り欠きした正面図、(b)はその側面図である。
【0025】
図1に示す除湿乾燥装置Aは、床置き型であって、円筒状に形成された熱伝導壁2と、その外周に設けられた加熱手段3を備えた乾燥ホッパー1を、機台1aに設置し、この機台1aの下部には、コロ1bが設けられ移動可能となっている。
乾燥ホッパー1には、材料タンクなどに設けられたノズル21、捕集器22、材料投入バルブ23、材料排出バルブ24が設置されている。このノズル21によって、除湿乾燥の為に乾燥ホッパー1に順次供給する粉粒体材料を吸引して、捕集器22に捕集し、材料投入バルブ23によって、乾燥ホッパー1内に粉粒体材料を供給し、この乾燥ホッパー1内で、キャリアガス置換を用いて、除湿乾燥された粉粒体材料は、下部に配置された材料排出バルブ24から次工程である樹脂成形機などへ排出される。
【0026】
この乾燥ホッパー1内には、ホッパー内の粉粒体材料の量を検出するためのレベルゲージ(LV)14が配設されており、更にホッパー内を真空にするためのバキュームポンプ(VP)27が機台1aに設置され、乾燥ホッパー1の上部側に配管で接続されていて、この配管には、所定の真空度を検知する真空センサ(PS)26、吸引する気体を濾過するフィルタ25、乾燥ホッパー1内を大気圧に戻すためのバルブ28、乾燥ホッパー1内の真空度、あるいは、減圧度を測定する圧力ゲージ(PG)28aが接続されている。
【0027】
この除湿乾燥装置Aでは、上記バキュームポンプ(VP)27が、粉粒体材料から水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させるための減圧手段を構成するとともに、この雑ガスを含んだ乾燥ホッパー内の気体を外部へ導出するためのガス放出手段を兼ねている。
また、下部側には、キャリアガス置換のためにキャリアガスを導入するバルブ29aと、その導入量を調節する調整弁29bからなる導入口29が接続されており、材料排出バルブ24の下端には、材料輸送用ブロアー(B)30の送風側が輸送切換弁31を介して接続されている。
【0028】
この材料輸送用ブロアー30の吸引側には、輸送用空気を濾過する輸送フィルタ32が接続され、この輸送フィルタ32には、切換弁34を介して、次工程である樹脂成形機からの輸送排気あるいは、捕集器22からの輸送排気が選択的に接続されている。機台1aには、さらに、除湿乾燥装置Aの全体を制御する制御盤33が設置されている。
【0029】
なお、乾燥ホッパー1の内部構造については、後述する。
乾燥ホッパー1を含む粉粒体材料の除湿乾燥装置の本体部は、図2(a)(b)に示すように、乾燥ホッパー1の上部に、捕集器22が材料投入バルブ23を介して設置されており、下部に材料排出バルブ24が配設されている。この排出バルブ24の排出側には、輸送切換弁31を介して、輸送用ブロアー30の送風側が断接可能に接続されている。
【0030】
この輸送用ブロアー30の側方には、上記したバキュームポンプ(真空ポンプ)27が配置され、その上側には輸送フィルター32が配置され、更にその上部側には装置全体を制御するための制御盤33が配置されている。
このように、この除湿乾燥装置Aは、機台1aの上に関連機器がコンパクトに設置され移動可能となっているので、使いたい場所で使え、便利がよい。
【0031】
このキャリアガス置換を用いた粉粒体の除湿乾燥装置Aでは、輸送切換弁31を切り換えて輸送ブロアー30の送風側を開放し、一方、切換弁34を捕集器22側に切り換えて、輸送ブロアー30の吸引側を捕集器22に接続して、捕集器22にノズル21を介して粉粒体材料を捕集する。
ついで、捕集器22から、レベルゲージ14が信号を発するまで、乾燥ホッパー1に粉粒体材料が投入、貯留されると、材料投入バルブ23が閉じられ、乾燥ホッパー1内の気密が維持されるように密閉し、加熱手段3で、貯留された粉粒体材料を加熱し、さらに、バキュームポンプ27によって、乾燥ホッパー1内を所定の減圧度に減圧しながら、粉粒体材料を減圧処理する。
【0032】
こうすると、粉粒体材料から、その内部に保持されていた水分が水蒸気として発生し、また、揮発成分が揮発性ガスとして発生する。
このとき、加熱するだけでも粉粒体材料から水蒸気や揮発性ガスが発生するが、材料によっては、あまり高温度に加熱すると材料が劣化するものがあり、その場合には減圧処理を兼ね合わせて行うと、水などの沸点が下がって、より低い温度で蒸発や揮発をさせることができる。また、必要に応じて、蒸発や揮発を促進するために減圧処理を合わせて行ってもよい。
【0033】
一方、減圧処理だけでも、水蒸気や揮発性ガスが発生するが、通常、樹脂ペレットなどの粉粒体材料では、次工程である樹脂成形機での加工上の要請から、所定温度に加熱されていることが条件となるので、加熱も合わせて行われることが多い。
こうして、乾燥ホッパー1内に、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この除湿乾燥装置Aでは、導入口29から、湿度や温度等の調整されたキャリアガスを導入させ、同時に乾燥ホッパー1の雑ガスを含む気体を、バキュームポンプ27によって、吸い出し乾燥ホッパー1の外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥している。
【0034】
具体的には、ここでは、キャリアガスとして、通常の大気を用い、導入口29の調整弁29bを調整して、外気を導入しながら、その導入した大気の分だけ、バキュームポンプ27によって、乾燥ホッパー1内の気体を吸引して、圧力ゲージ28aによって、所定の減圧度を維持するようにする。
このように、キャリアガス置換を用いて除湿乾燥すると、貯留された粉粒体材料の体積を除いた乾燥ホッパー内の実質空気量の数倍程度のキャリアガス量で、粉粒体の除湿乾燥ができ、実質空気量の数十倍程度の熱風を必要とする通気式除湿乾燥装置に比べて、大幅に、除湿乾燥に必要な気体量を減らすことができ、装置の小型化も図れる。また、除湿乾燥も短時間で効率的にできる
また、導入口29の前に、フィルタ、ドライヤー、加熱手段などを設置して、粉塵などを除去し、また、大気をより加熱乾燥させたキャリアガスを導入すると、さらに効果的に除湿乾燥することができる。さらに、粉粒体材料の種類に合わせて、材料に悪影響を与えないガスをキャリアガスとして用いることもできる。
【0035】
こうして、除湿乾燥した後は、バルブ28によって、外気を導入して、乾燥ホッパー1内の気圧を外部と同じ気圧に戻してから、次工程からの要求に応じて、材料排出バルブ24を開いて、除湿乾燥された粉粒体材料を排出し、切換弁34を樹脂成形機側に切り換えて、輸送切換弁31を切換へ、輸送ブロアー30によって、次工程の樹脂成形機に粉粒体材料を輸送する。また、必要に応じて、除湿乾燥すべき粉粒体材料を、捕集器22から、乾燥ホッパー1に供給する。
【0036】
なお、粉粒体材料の排出投入時に、乾燥ホッパー1内を大気圧に戻すのは、乾燥ホッパー1内が真空のままだと、外部との圧力差のために、材料排出バルブ24を開いたときに、外気が勢いよく乾燥ホッパー1内に流入して、内部の粉粒体材料の積層状態を破壊するからである。したがって、捕集器22を真空維持するなどして、材料投入バルブ23、材料排出バルブ24の前後が同じ気圧に保たれている場合には、粉粒体材料の排出投入時に大気圧に戻すという手順は必要ではない。
【0037】
次に、本発明で用いる熱伝導加熱手段について説明する。
図3は、この熱伝導加熱手段を設けた本発明の実施形態の除湿乾燥装置の乾燥ホッパーを示し、(a)はその平面図、(b)はその縦断面図である。
この乾燥ホッパー1は、図3(a)、(b)に示すように乾燥ホッパー1の外周部にアルミニウム材等の熱伝導性の良好な素材で形成された円筒状の熱伝導壁2を設け、その外周にバンドヒーターからなる外部側加熱手段3を設けるとともに、乾燥ホッパー1の内部にアルミニウム材等の熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導筒4を設け、その中心部にパイプヒーターからなる内部側加熱手段5を内臓している。なお、加熱ホッパー1の熱伝導壁2の形状は円筒状が望ましいが、楕円筒状、角筒状などであってもよい。
【0038】
そして、熱伝導壁2には、複数の上下方向に連設した仕切壁6を内部中心側に向けて放射状にかつほぼ同じ厚みでほぼ同間隔をもって延出させ、熱伝導筒4には、複数の上下方向に連設した仕切壁7を中心部から内壁を構成する熱伝導壁2に向けて放射状にかつほぼ同じ厚みでほぼ同間隔をもって延出させており、これらの仕切壁6、7の相対する先端部の間には粉粒体材料が止まらない程度な適度な間隔をもたせるか、あるいは互いに当接させるとよい。
【0039】
こうして、熱伝導壁2、熱伝導筒4、仕切壁6、7で仕切られた小区画が生成されるが、この小区画の断面積はほぼ等しく、熱伝導壁2などからの伝導熱が、その小区画内部の粉粒体材料に、均一に伝わるようにしている。また、出来るだけ、仕切壁6、7を多く設けるようにして、熱伝導のための表面積を広くし、熱伝導効率を向上させている。さらに、仕切壁6、7は、材料の熱伝導率を考慮して、熱伝導壁2などに加えられた熱が、仕切壁6、7の先端まで、温度ムラなく伝わるように、所定の厚さを有している。
【0040】
なお、上述したように、乾燥ホッパーの仕切壁は、外から中へ放射状に、また中から外へ放射状に延出させるのが望ましいが、熱伝導が良好に行われ、乾燥ホッパー内部の粉粒体材料にできるだけ均一に温度ムラなく熱伝導されるような仕切壁であれば、どのような延出態様のものであってもよい。また、上記仕切壁6、7は、必ずしもほぼ同じ厚みでほぼ同間隔で延設されるものでなくともよく、上記小区画の断面積も必ずしも、ほぼ等しく無くともよい。
【0041】
ここで、乾燥ホッパー1を構成する材料の熱伝導率を比較すると、摂氏20度の場合で、従来、乾燥ホッパーに用いられている炭素鋼で、37Kcal/mhr℃、ステンレス鋼で、約20Kcal/mhr℃以下であり、それに対して、本願で推奨するアルミニウムでは、175Kcal/mhr℃と格段の差がある。純銅では、360Kcal/mhr℃と熱伝導率の点では、優れているが、材料単価の面、直接粉粒体材料に触れると材料に悪影響を与える可能性があるので、適宜被覆処理が必要なことなどから、これを採用するには、解決すべき問題が多い。
【0042】
なお、上記した、熱伝導壁2、外部側加熱手段(発熱源)3、熱伝導筒4、内部側加熱手段(発熱源)5、仕切壁6、7によって、熱伝導加熱手段を構成している。
熱伝導壁2から内部中心側に向けて延出した仕切壁6のそれぞれの上端は、この内部中心側を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠き61を形成しており、仕切壁6のそれぞれの下端は中心側を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠き62を形成している。
【0043】
また、熱伝導筒4の仕切壁7は、その上端部が中心部を頂部として周囲に向かって下方に突片端71を形成しており、かつ下端部がホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠き72を形成している。
なお、熱伝導壁2は、円筒状であって、乾燥ホッパ1の本体部を構成しており、その上にはホッパー上部蓋部8、下には下向きに中心側に向けて絞るように傾斜したホッパー下部テーパー部9が配設され、取付ボルト(不図示)で取り付け固定されている。熱伝導筒4は、ホッパー上部蓋部8の下部補強枠81の内壁間に架け渡されたパイプ10の中央部に吊り下げ状態で支持固定されている。
【0044】
また、パイプヒーターからなる内部側加熱手段5の下部には傘部12が取り付け固定されている。
更に、ホッパー下部テーパー部9は内周部に空洞部91が形成された形状となっており、この空洞部91に、さらに、加熱手段であるバンドヒータなどを設けてもよい。
【0045】
また、中心部側の仕切壁7の下部が外周側の仕切壁6の下部にリング体13を介して支えられている構造となっており、このリング体13はその上端面に材料が乗っかかる程度の厚みであって、この上端面に面取りが施されていると、粉粒体材料が滞留しない。
このような熱伝導加熱手段を設けた乾燥ホッパーによれば、乾燥ホッパー1内に供給された粉粒体材料が、熱伝導壁2の外周に設けた外部側加熱手段3と、内側の熱伝導筒4の中心部に設けた内部側加熱手段5とでそれぞれ加熱された熱伝導壁2、熱伝導筒4、及び各仕切壁6、7の伝導熱によって、間接的に優しく、かつ温度ムラなく、加熱されて、均一に除湿乾燥される。また、熱伝導壁2、熱伝導筒4、及び各仕切壁6、7によって仕切られた小区画内の粉粒体材料は、それを囲む熱伝導壁2などの表面からの伝導熱によって、効率的に加熱される。
【0046】
更に、外側の仕切壁6の上端は上斜め切り欠き61に形成され、内側の仕切壁7は突片端71に形成されているので、粉粒体材料を上方から投入した場合に、これらの上端面に材料が滞留せず、この粉粒体材料を無理なく各仕切壁6、7に均等に分散して充填できる。また、各仕切壁6、7の下端は下斜め切り欠き62、72に形成されているので、先入れ先出しの傘部12を設けるのに都合がよく、熱伝導面積を広くし、熱伝導効率を向上させている。
【0047】
また、この下斜め切り欠き62、72は、仕切壁が近接するホッパー下部の形状、先入れ先出しの傘体の形状などに沿わせて、決められるもので、その思想は、相手形状に沿わせながら、できるだけ熱伝導面積を増やそうというものである。したがって、熱伝導面積の要請度によっては、必ずしも、相手形状に沿わせるような切り欠きを設けなくともよい。
【0048】
なお、この上斜め切り欠き61や突片端71は、粉粒体材料の滞留を防ぐためのもので、同様の機能を発揮するものであれば、このような上斜め切り欠き61などを必ずしも設けなくともよい。例えば、仕切壁6、7の上端面を水平とし、粉粒体材料が滞留しないように面取り、あるいは、R面取りなどを設けてもよい。
【0049】
また、従来、用いられている銅製のヒートパイプ等の加熱手段では、加熱対象の粉粒体材料に悪影響を与える可能性があるが、本発明の乾燥ホッパー1を構成し、直接、粉粒体材料に接触する熱伝導壁2、熱伝導筒4、及び各仕切壁6、7は、アルミニウム材など、加熱の際に粉粒体材料に悪影響を与えない素材で形成されているので、そのようなことはない。
【0050】
なお、乾燥ホッパー1は、アルミニウム材で形成され、その表面にアルマイト等の表面硬化処理が施されていることが好ましく、このように、表面がアルマイト等の表面硬化処理されていると、材料への悪影響もより少ないし、耐久性に優れていて長持ちする利点がある。
また、加熱手段3、5は、ニクロムヒーターやセラミックヒーターを熱伝導壁2及び熱伝導筒4に設けてもよく、これらは部分的に設けて部分加熱するようにしてもよい。
【0051】
さらに、乾燥ホッパー1は、アルミニウム材などを用いる場合、押し出し型材、あるいは、引き抜き型材を用いて、熱伝導壁や仕切壁の形状を同時成形したものを用いるのがよい。そのようにすると、表面状態が滑らかなものに仕上がり、粉粒体材料が、その表面に付着するようなことがなく、粉粒体材料はスムーズに乾燥ホッパーの上部から下部へ移動する。
【0052】
図4は、本発明のキャリアガス置換の態様を説明する概念図であって、(a)は真空状態の場合、(b)は大気圧または正圧の場合を示している。
図4(a)に示す粉粒体材料の除湿乾燥装置は、図1、2を用いて説明したものと同じ態様のもので、減圧処理をしながら、キャリアガス置換するものである。
【0053】
乾燥ホッパー1の底部に配管を介してフィルター付導入口35を設けるとともに、ホッパー1の上方には配管を介して真空ポンプ36を設けた構造としている。
これによると、フィルター付き導入口35からキャリアガスである外気を徐々に導入しながら、真空ポンプ36でホッパー1内を真空状態、あるいは、減圧状態とすることによって、キャリアガス置換を行う。
【0054】
なお、この場合、除湿乾燥された粉粒体材料が、加熱を条件とされない場合には、加熱手段を設けないようにすることもできる。
図4(b)に示す粉粒体材料の除湿乾燥装置は、乾燥ホッパーに減圧手段が設けられず、加熱手段のみが設けられている場合で、大気圧または正圧下で、キャリアガス置換するものである。
【0055】
乾燥ホッパー1の底部にブロアと開閉弁から構成される導入口37を設けるとともに、乾燥ホッパー1の上方には配管を介してフィルター付きのガス放出手段38を設け、さらに加熱手段39を設けた構造としている。
この除湿乾燥装置は、大気圧状態で、加熱しながら、除湿乾燥するもので、これによると、乾燥ホッパー1内を大気圧状態、あるいはブロアーで加圧空気を過給気することで、正圧状態としながら、その給気の分だけ、ガス放出手段38で乾燥ホッパー1内の気体を放出することで、キャリアガス置換するものである。
【0056】
なお、上記フィルターは必須のものではなく、設けなくともよい。また、フィルター付外気取り入れ口35や、送気受入れ口37は乾燥ホッパー1の底部に設け、真空ポンプ36や、開放弁38はホッパー1の上方に設けるのが、キャリアガス置換の流れからは望ましいが、必ずしも、これに限られるものではない。
図5は、本発明のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置の他例の全体構成を示す系統図である。
【0057】
この除湿乾燥装置Bは、機上型であって、次工程である例えば、樹脂成形機の材料ホッパの機上に直接取りつけて使用されるものである。なお、図1の除湿乾燥装置と同じ部分については、同じ符号を付して、重複説明を省略する。
この除湿乾燥装置Bは材料タンクのノズル21から、吸引手段を備えた捕集器のホッパー22Aに粉粒体材料を捕集して材料投入バルブ23を経て、乾燥ホッパー1内に粉粒体材料が供給されるようになっている。
【0058】
そして、この乾燥ホッパー1内でキャリアガス置換を用いて除湿乾燥された粉粒体材料は、下部に配置された材料排出バルブ24から射出成形機に直接供給されるようになっている。
この乾燥ホッパー1内には、乾燥ホッパー1内の粉粒体材料の容量を検出するためのレベルゲージ14が配設されており、更に乾燥ホッパー1内を真空にするためのバキュームポンプ27が上部側に配管で接続されていて、この配管には、圧力センサ25、バルブ28、圧力ゲージ28aが接続されている。
【0059】
また、下部側には、キャリアガス置換のために外気を導入する導入口29が接続されている。
このように、本発明のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置は、機上型としても構成することができる。
【0060】
【発明の効果】
請求項1に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法によれば、乾燥ホッパーに貯留された粉粒体材料の体積を除いた実質空気量の数倍程度のキャリアガス量で、粉粒体の除湿乾燥ができ、実質空気量の数十倍程度の熱風を必要とする通気式除湿乾燥装置に比べて、大幅に、除湿乾燥に必要な気体量を減らすことができ、装置の小型化も図れる。また、除湿乾燥も短時間で効率的にできる。
【0061】
請求項2に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法によれば、請求項1記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法の効果に加え、熱伝導熱手段を用いているので、乾燥ホッパー内部に複雑な加熱手段を設ける必要がなくなり、ホッパー内部構造が、上下に伸びた仕切壁だけという簡単な構造となり、また、材料の熱伝導性を利用しているので、優しい均一な加熱ができるものである。さらに、この仕切壁を、できるだけ多く設けることで、伝導熱を粉粒体材料に伝える伝熱面積を広くすることによって、伝熱効率を向上させている。
【0062】
請求項3に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、粉粒体材料の加熱手段のみを備え、請求項1に記載の除湿乾燥方法のうち、大気圧下、あるいは、正圧下で行われる加熱とキャリアガス置換とを組み合わせた除湿乾燥方法を実現する装置であり、請求項1の方法の効果を発揮することができる。
【0063】
請求項4に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、乾燥ホッパーの減圧手段のみを備え、請求項1に記載の除湿乾燥方法のうち、減圧処理とキャリアガス置換とを組み合わせた除湿乾燥方法を実現する装置であり、請求項1の方法の効果を発揮することができる。
請求項5に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、粉粒体材料の加熱手段と乾燥ホッパーの減圧手段との双方を備え、請求項1に記載の除湿乾燥方法のうち、加熱及び減圧処理とキャリアガス置換とを組み合わせた除湿乾燥方法を実現する装置であり、請求項1の方法の効果をより効率的に発揮することができる。
【0064】
請求項6に記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、請求項3または5のいずれかに記載のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置の効果に加え、加熱手段を熱伝導加熱手段としたので、ホッパー内部構造が、上下に伸びた仕切壁だけという簡単な構造となり、また、材料の熱伝導性を利用しているので、優しい均一な加熱ができ、熱効率がよいという熱伝導加熱手段の効果と、キャリアガス置換の効果とが、相乗的に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置の一例の全体構成を示す系統図
【図2】本発明の実施形態の粉粒体材料の除湿乾燥装置の本体部外観を示し、(a)はその一部切り欠きした正面図、(b)はその側面図
【図3】本発明の実施形態の粉粒体材料の除湿乾燥装置の乾燥ホッパーを示し、(a)はその平面図、(b)はその縦断面図
【図4】本発明のキャリアガス置換の態様を説明する概念図であって、(a)は真空状態の場合の図、(b)は大気圧または正圧の場合の図
【図5】本発明のキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置の他例の全体構成を示す系統図
【図6】従来の粉粒体材料の除湿乾燥装置の一例を示す縦断面図
【符号の説明】
A 除湿乾燥装置
1 乾燥ホッパー
29、35 導入口
27、36、38 ガス放出手段
27 減圧手段
2〜7 熱伝導加熱手段(加熱手段)
39 加熱手段
Claims (6)
- 粉粒体材料を貯留乾燥する乾燥ホッパーを、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に、加熱手段を設けた構造となし、上記粉粒体材料を貯留乾燥する乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされた粉粒体材料の除湿乾燥装置を用いてなり、
上記乾燥ホッパーに粉粒体材料を貯留した後、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を加熱、または、減圧処理することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥することを特徴とするキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法。 - 請求項1において、上記乾燥ホッパーに設けられた熱伝導加熱手段により粉粒体材料を加熱しながら、上記キャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することを特徴とするキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥方法。
- 粉粒体材料を貯留し乾燥させる乾燥ホッパーと、この乾燥ホッパーに貯留された粉粒体材料を加熱する加熱手段と、この乾燥ホッパーに、外部より湿度や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を加熱することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥し、且つ、
上記乾燥ホッパーには、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に加熱手段を設けると共に、上記乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされたことを特徴とするキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置。 - 粉粒体材料を貯留し乾燥させる乾燥ホッパーと、この乾燥ホッパー内を減圧する減圧手段と、この乾燥ホッパーに、外部より湿度や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を減圧処理することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥し、且つ、
上記乾燥ホッパーには、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に加熱手段を設けると共に、上記乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされたことを特徴とするキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置。 - 粉粒体材料を貯留し乾燥させる乾燥ホッパーと、この乾燥ホッパーに貯留された粉粒体材料を加熱する加熱手段及びこの乾燥ホッパー内を減圧する減圧手段と、この乾燥ホッパーに、外部より湿度や温度等の調製されたキャリアガスを導入する導入口と、この乾燥ホッパー内で発生した水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを含む気体を外部に導出させるガス放出手段とを有し、この乾燥ホッパーを密閉させた状態で、貯留された粉粒体材料を加熱及び減圧処理することによって、水蒸気や揮発性ガスなどの雑ガスを発生させながら、この乾燥ホッパー内に湿度や温度等の調製されたキャリアガスを外部から導入させて、上記雑ガスを含む気体を乾燥ホッパーの外部へ導出することによって、粉粒体材料を除湿乾燥し、且つ、
上記乾燥ホッパーには、熱伝導性の良好な素材で形成された熱伝導壁の外周に加熱手段を設けると共に、上記乾燥ホッパーの内部に、熱伝導性の良好な素材で形成され、加熱手段を内蔵させた熱伝導筒を設けてなり、上記熱伝導壁は、複数の仕切壁を内部に向けて延出させており、それぞれの上端には、この内部空間の中心を谷部として下方に傾斜する上斜め切り欠きを形成するとともに、それぞれの下端には上記中心を谷部として下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成し、かつ、上記熱伝導筒は、複数の仕切壁を、上記乾燥ホッパーの中心部から内壁に向けて延出させており、上記仕切壁は、その上端部が上記中心部を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する突片端を形成するとともに、下端部が乾燥ホッパーの中心を頂部として周囲に向かって下方に傾斜する下斜め切り欠きを形成した構造にされたことを特徴とするキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置。 - 請求項3または5のいずれかにおいて、上記乾燥ホッパーの加熱手段が、熱伝導加熱手段であることを特徴とするキャリアガス置換を用いた粉粒体材料の除湿乾燥装置。
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