JP3781459B2 - ラッチ用受座 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の木口面に設置されるラッチ錠のラッチを係止するために出入口の縦枠に形成された堀込穴に埋設されるラッチ用受座、殊にラッチの係止位置を横方向に調整可能としたラッチ用受座に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
扉の木口面に設置されたラッチ錠のラッチを係止するために出入口の縦枠に形成された堀込穴に埋設されるラッチ用受座の中で、ピニヨンとラックとの噛合を用いて前後方向の係止位置を調整可能とし、取付調整および取付後に生じるずれの修正を可能な構成としたものを、本願出願人は先に実開平4−100772号で提示している。
【0003】
この考案は、堀込穴に固定されるベース部材に前後方向へ摺動可能なスライド部材が嵌装されており、これらベース部材とスライド部材との間に上下方向へ移動可能にして斜め方向の傾斜面とラックとを有する移動プレートが挟み込まれており、この移動プレートのラックに、ピニヨンと操作凸部とからなる調整歯車のピニヨンが噛合している、という構成を有している。
【0004】
そして、スライド部材から突出させた操作凸部を回すと、操作凸部のピニヨンと移動プレートのラックとが噛合していることから、移動プレートが傾斜面に沿って斜め方向に移動することでスライド部材を幅方向へ移動させて、係止位置を調整するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に提示されている従来のラッチ用受座はスライド部材を前後方向へ移動させる移動プレートがスライド部材の裏面に配置されていることから、移動プレートがスライド部材によって遮蔽されている。そのため、調整時に調整範囲が分かりにくく、どの程度操作凸部を回せば適切な位置に移動するのか確認できない、という問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のラッチ受座は、外函の底壁と内函の底壁との間に一方の内側縁にラックを形成した斜め方向に延びる長孔を備えた固定板が該外函に固定されて設けられ、前記長孔内にラックに噛み合うピニオンが配置され、且つ前記ピニオンの中心に突設させた操作突起が前記内函の底壁に形成した縦方向に延びる長孔に摺動可能に嵌挿させられ、前記操作突起を回すことによって操作突起と前記ピニオンとからなる調整部材が内函の長孔に沿って上下動しながら内函が横方向へ移動することを特徴とする。
【0007】
前記の構成に加えて、前記内函の底壁に長孔に沿って目盛りを付した場合が好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1乃至図6は本発明の好ましい実施の形態の一つを示すものであり、ラッチ用受座1は、主に出入口枠の縦枠2に形成された堀込穴3に埋設固定される横断面凹形状の外函4と、この外函4の内部に横方向へ摺動可能に嵌装配置された横断面凹形状の内函5と、外函4の内部の底壁6に沿って固定される固定板7と、前記固定板7に形成された斜め方向へ延びる長孔21における一方の内側縁に形成したラック22に噛み合うピニヨン8およびその中心に突設されて前記内函の底壁に形成された縦方向へ延びる長孔に摺動可能に嵌挿される操作突起9とからなる調整部材10と、透孔11が形成され外函4の表面を覆うカバープレート12とから構成される。
【0010】
そして、外函4は表面を開口させた矩形の函形で上下端縁に縦枠2に固定される舌片13,13がそれぞれ折曲形成されているともに、これら舌片13,13に固定ねじ14,14が挿通される挿通孔15,15が形成されている。
【0011】
また、内函5は表面を開口させた矩形の函形で両側端縁に外函4の表面の開口部を塞ぐ舌片16,16がそれぞれ折曲形成されているともに、底壁17の中央に縦に延びる長孔18が穿設されている。そして、横幅が外函4よりも短く形成されて外函4の内部に横方向へ摺動可能に嵌装配置されるもので、表面の開口はラッチが挿入される受穴19となり、一方の縦方向へ延びる内側面がラッチが係止される係止面20となる。
【0012】
尚、底壁17の表面には長孔18に沿って内函5の移動量に対応して、例えばミリ単位の目盛り23が付されている。
【0013】
更に、固定板7は外函4の底壁6の内径と等しい矩形の板であり、斜め方向へ延びる長孔21が穿設されているとともに、この長孔21の一方の内側縁にはラック22が形成されている。
【0014】
調整部材10は、ピニヨン8の中心に表面にドライバ等の工具を差し込む係止溝24が形成されている円柱状の操作突起9が突設されている。
【0015】
調整部材10を形成するピニオン8は、固定板7の長孔21に嵌挿してラック22と噛合しているとともに、操作突起9は内函5の長孔18に上下方向へ摺動可能に嵌挿されている。
【0016】
従って、固定板7が外函4に固定されて固定板7の長孔21が不動であることから、調整部材10は、操作突起9を回すことによってピニヨン8がラック22上を噛み合いながら回転して、内函5の長孔18内を上下動すると同時に内函5が横方向へ摺動するのである。
【0017】
また、カバープレート12は、内函5の受穴19と対応してラッチが挿通する透孔11が穿設されているとともに、上下端には外函4の挿通孔15,15と対応する位置に挿通孔25,25が形成されている。また、透孔11には内函5の一側縁に突設された位置決め用のガイド凸部26に嵌合するガイド凹部27が穿設されている。
【0018】
以上のように構成した本実施の形態は、内函5を内装した外函4を縦枠2の堀込穴3に埋設し、カバープレート12をその凹部27と内函5の凸部26に嵌合させて位置を決め、固定ねじ14,14をカバープレート12の挿通孔25,25から外函4の挿通孔15,15に通して縦枠2にねじ込んで図2に示すように縦枠2に取り付けるのである。
【0019】
そして、内函5の係止面20とラッチの係止位置を適切に合わせるには、調整部材10の操作突起9の係止溝24にドライバ(図示せず)を差し込んで回転させ、内函5の横方向の位置を適切に調整するのである。
【0020】
例えば、図3で示される調整部材10を左に回すと図4に示すように調整部材10が上方へ移動するとともに内函5、即ち係止面20を図示左方向へ移動する。
【0021】
また、図3で示される調整部材10を右に回すと図5に示すように調整部材10が下方へ移動するとともに内函5、即ち係止面20を図示右方向へ移動する。
【0022】
このとき、調整部材10を回すにあたって、内函5に付した目盛り23によってどの程度内函5と係止面20を移動させたか、或いは移動可能か、など調整の範囲が正確に分かるものであり、換言すれば、調整部材10を何ミリ移動させれば適切な位置に調整できるかが分かるものである。
【0023】
尚、本実施の形態では、内函5の長孔18に沿って目盛り23を付して、ミリ単位の調整ができるように構成したが、本発明は目盛り23を設けない構成であってもよいものである。
【0024】
尚、目盛り23を付さない場合は、調整部材10が内函5の長孔18内のどの位置にあり、どの位置に移動させるかによって、調整の範囲と調整距離などを判別すればよい。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ラッチの係止面の位置を調整可能なラッチ用受座にあって、横方向の調整をラックとピニヨンとの噛合によって行わせたものであるから、確実にして安定した調整が行われるばかりか、調整後も正確な係止面を確実に維持して、使用頻度の多いラッチであっても、長期間に亙って正確な係止面を安定よく維持するものである。
【0026】
殊に本発明は、固定板のラックを形成した斜め方向の長孔と、内函における底壁の縦方向の長孔とに調整部材を配置し、調整部材の操作突起を回すと、調整部材が上下動する同時に、内函が横方向に摺動するように構成したものであるから、調整部材の上下位置で調整範囲が判然とし、どの程度回して上下動させれば適切な調整が行えるかがはっきりするという効果がある。
【0027】
尚、内函の長孔に沿って目盛りを付した構成にあっては、目盛りを頼りに調整部材を回して移動させることで正確な移動が行え、内函の係止面の位置調整が容易且つ正確に行えるという効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における好ましい実施の形態における分解斜視図である。
【図2】図1に示した実施の形態における使用状態を示す斜視図である。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】異なる状態を示す図2の縦断面図である。
【図5】更に異なる状態を示す図2の縦断面図である。
【図6】図3のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ラッチ用受座
3 堀込穴
4 外函
5 内函
6 底壁
7 固定板
8 ピニヨン
9 操作突起
10 調整部材
17 底壁
18 長孔
21 長孔
22 ラック
23 目盛り
Claims (1)
- 出入口枠の縦枠に形成された堀込穴に埋設される凹形状の外函内に横幅が前記外函よりも短く形成されて一方の縦方向へ延びる内側面をラッチの係止面とした凹形状の内函が横方向へ移動可能に嵌装配置されラッチの係止位置を調整可能としたラッチ用受座において、前記外函の底壁と内函の底壁との間に一方の内側縁にラックを形成した斜め方向に延びる長孔を備えた固定板が該外函に固定されて設けられ、前記長孔内にラックに噛み合うピニオンが配置され、且つ前記ピニオンの中心に突設させた操作突起が前記内函の底壁に形成した縦方向に延びる長孔に摺動可能に嵌挿させられ、前記操作突起を回すことによって操作突起と前記ピニオンとからなる調整部材が内函の長孔に沿って上下動しながら内函が横方向へ移動することを特徴とするラッチ用受座。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25468295A JP3781459B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | ラッチ用受座 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25468295A JP3781459B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | ラッチ用受座 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0972133A JPH0972133A (ja) | 1997-03-18 |
| JP3781459B2 true JP3781459B2 (ja) | 2006-05-31 |
Family
ID=17268408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25468295A Expired - Fee Related JP3781459B2 (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | ラッチ用受座 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3781459B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115075671B (zh) * | 2022-06-22 | 2023-11-17 | 沈阳诺信建筑五金科技有限公司 | 一种插销调整结构 |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP25468295A patent/JP3781459B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0972133A (ja) | 1997-03-18 |
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