JP3814902B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子カメラやビデオカメラに用いられる撮像装置および撮像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子カメラに用いられる撮像装置では、CCDなどの電荷転送部および受光部を有し、この受光部に受光画素が所定の画素ピッチで縦横に配列された固体撮像素子を備え、この固体撮像素子によって被写体の画像を電気信号に変換して出力し、この出力信号を画像信号として形成している。
このような撮像装置では、固体撮像素子の画素数によってナイキスト限界が決まり、このナイキスト限界以上の高域周波数成分の光が入射すると、高域周波数成分が低域周波数領域側に折り込まれる、いわゆる通信理論で言う変調ひずみを起し、モアレや色偽信号となって画質が著しく低下する。
【0003】
このような問題を解消するために、従来の撮像装置では、図24に示すように、固体撮像素子101と、この固体撮像素子101の受光部に被写体の画像を結像させる撮影レンズ部102との間に複屈折素子104を光軸103に対してほぼ垂直な状態で配置している。この複屈折素子104は、図25に示すように、水平方向に光を分光する水平用水晶板105と、垂直方向に光を分光する垂直用水晶板106と、これら水晶板105、106の間に配置された1/4λ板107とからなっている。この場合、水平用、垂直用の各水晶板105、106は、入射光を直線偏光の方向によって分離する複屈折性を有しており、その各分離幅は水晶板105、106の結晶の向きと水晶板105、106の厚さとによって決まり、ここではそれぞれ1画素ピッチだけ分離するように設定されている。
【0004】
このような撮像装置では、被写体の画像が撮影レンズ部102によって複屈折素子104を介して固体撮像素子101に結像する際、図25に示すように、まず、複屈折素子104の水平用水晶板105によって、直進する光と、屈折する光とに分光される。直進する光は常光線と呼ばれ、縦方向の直線偏光となり、また屈折した光は異常光線と呼ばれ、1画素ピッチだけ水平方向にずれて、横方向の直線偏光となる。この後、2つの直線偏光の光は、1/4λ板107によってそれぞれ円偏光にされ、垂直用水晶板106に入射する。これら2つの円偏光の光は、垂直用水晶板106によって、それぞれ直進する光と、それぞれ屈折する光とに分光される。これにより、被写体の画像の1つのサンプル点の光が複屈折素子104によって4つに分光され、この分光された光がそれぞれ固体撮像素子101の4つの受光画素101aに入射することになる。このため、ナイキスト限界以上の高域周波数成分の光を排除でき、高域周波数成分によって生じるモアレや色偽信号を防ぎ、良好な画像が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような撮像装置では、水晶板105、106による光の分離幅が結晶の向きと厚さとによって決まるため、1画素ピッチだけ水平方向または垂直方向に光を分離するように各水晶板105、106を製作する必要があり、このため水晶板105、106が非常に高価なものとなり、装置全体のコストが著しく高くなるという問題があった。
この発明の課題は、高価な水晶板を用いずに、1回の露光時間中に被写体の画像の1つのサンプル点からの光を固体撮像素子の複数の受光画素に入射させることができ、装置全体の低コスト化を図るようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記被写体と前記固体撮像素子との間に配置された第1の透明平行平面板を有しこの第1の透明平行平面板を4方向に順次傾斜させて光軸を4方向にずらし前記第1の透明平行平面板をローパスフィルタとして機能させる第1の光軸可変手段と、この第1の光軸変換手段の前記第1の透明平行平面板と前記被写体との間に配置された第2の透明平行平面板を有しこの第2の透明平行平面板を複数の方向に傾斜させて光軸を複数の方向にずらし前記第2の透明平行平面板を画素補間用として機能させる第2の光軸可変手段と、シャター釦の操作によって前記第2の光軸可変手段を動作させ前記第2の透明平行平面板を一つの方向に傾斜させる毎に所定時間露光を行わせる動作を前記複数の方向毎に順次行わせる露光制御手段と、この露光制御手段によって前記第2の透明平行平面板が一つの方向に傾斜されていて且つ前記所定時間露光されている間に前記第1の光軸可変手段を動作させて前記第1の透明平行平面板を4方向に傾斜させて前記固体撮像素子に前記被写体画像を受光させる動作を前記第2の透明平行平面板が複数の方向に傾斜される毎に行わせる受光制御手段と、この受光制御手段によって写し込まれた複数の被写体画像を合成して合成画像を得る合成手段とを備えたことを特徴とする。また、被写体と固体撮像素子との間に、光軸を複数の方向に順次ずらすことによってローパスフィルタとして機能する第1の透明平行平面板と、この第1の透明平行平面板と前記被写体との間に光軸を複数の方向にずらすことによって画素補間用として機能する第2の透明平行平面板とを配置して前記被写体の画像を前記固体撮像素子で撮像する撮像方法において、シャター釦の操作によって前記第2の透明平行平面板を一つの方向に傾斜させる毎に所定時間露光を行わせる動作を前記複数の方向毎に順次行わせる露光制御工程と、この露光制御工程によって前記第2の透明平行平面板が一つの方向に傾斜されていて且つ前記所定時間露光されている間に前記第1の透明平行平面板を4方向に傾斜させて前記固体撮像素子に前記被写体画像を受光させる動作を前記第2の透明平行平面板が複数の方向に傾斜される毎に行わせる受光制御工程と、この受光制御工程によって写し込まれた複数の被写体画像を合成して合成画像を得る合成工程とを備えたことを特徴とする。従って、この発明によれば、画像ずらしによって連続的に複数の画像を撮像して合成し高解像度の画像を得る場合であっても、個々の画像の撮影の為の露光時間中に光軸を複数の所定方向にずらすので、高価な水晶板を用いずに、被写体の画像の1つのサンプル点からの光を固体撮像素子の複数の受光画素に入射させることができ、これによりナイキスト限界以上の高域周波数成分の光を排除し、高域周波数成分によって生じるモアレや色偽信号を防ぎ、良好な画像を得ることができ、しかも水晶板を用いないので、装置全体の低コスト化を図ることができる。
【0007】
この場合、請求項3の如く、前記第1の光軸可変手段を、前記第1の透明平行平面板と、この第1の透明な平行板を光軸に対し4方向に傾けて光の入射位置に対する出射位置を変化させるアクチュエータとから構成すれば、高価な水晶板に代えて安価な平行平面板を用いることができ、しかも安価な平行平面をアクチュエータで傾けるだけであるから、低価格なものを得ることができる。また、請求項4に記載のごとく、アクチュエータが、光軸に対しほぼ垂直に配置され、かつ中心部に光透過部を有するベース板と、このベース板の光透過部に対応して平行平面板が設けられる可動板と、コイルと磁石との間に生ずる磁力によって可動板を複数の所定方向に傾ける複数の電磁駆動手段とを備えた構造であれば、安価なアクチュエータを得ることができ、より一層の低コスト化を図ることができるとともに、被写体の画像の1つのサンプル点からの光を精度良く固体撮像素子の複数の受光画素に入射させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図19を参照して、この発明の撮像装置を電子カメラに適用した第1実施形態について説明する。
図1〜図3はこの発明の電子カメラの外観図である。これらの図に示された電子カメラ1は、本体部2とカメラ部3の2つのブロックから構成されている。
本体部2は本体ケース4を備えている。この本体ケース4の背面には、図3に示すように、撮影画像を表示する液晶表示パネル5およびファンクションキー6が設けられている。また、本体ケース4の上面には、図1に示すように、電源スイッチ7、シャッター釦8、デリートキー9、プラスキー10、マイナスキー11、モードキー12、ディスプレイキー13、ズームキー14、セルフタイマーキー15が設けられているとともに、開閉蓋16が設けられている。この開閉蓋16の内側には、図示しない外部電源端子、ビデオ出力端子、デジタル端子などが設けられている。なお、図1および図2において、本体ケース4の左側の部分には、撮影者が右手で握りやすくするために、膨出したグリップ形状の握り部4aが形成されている。この握り部4aは、その内部に複数の乾電池(図示せず)が収納される構造になっている。
【0010】
カメラ部3はカメラケース17を備えている。このカメラケース17の前面には、図2に示すように撮影用の開口部18が設けられており、背面には図3に示すようにピントスイッチ19および絞り切換スイッチ20が設けられている。また、カメラケース17の側面には、図1および図3に示すように、望遠(TELE)と広角(WIDE)とに切り換える切換レバー21が回転可能に取り付けられている。
このカメラ部3は、図1および図2において、本体部2の右側面に回転可能に取り付けられている。すなわち、カメラ部3は、本体部2に対し前方に90°回転して撮影用の開口部18が真下に向き、また本体部2に対し後方に180°回転して撮影用の開口部18が撮影者側に向くように、本体部2に回転可能に取り付けられている。
【0011】
また、カメラ部3の内部には、図4に示す撮像装置25が設けられている。この撮像装置25は、カメラケース17に設けられた開口部18に対応して、被写体側から順に、撮影レンズ部26、画素補間用の第2平行平面板ユニット28、ローパスフィルタ用の第1平行平面板ユニット27、および固体撮像素子29が光軸O上に沿って配置された構造になっている。
撮影レンズ部26は、被写体の画像を第1、第2平行平面板ユニット27、28を介して固体撮像素子29に結像させるものであり、複数のレンズ26a〜26dからなり、各レンズ26a〜26dがレンズ枠26eによってカメラケース17内に固定されている。
固体撮像素子29は、CCDなどの電荷転送部および受光画素29aが縦横に所定ピッチで配列された受光部を有し、被写体からの光を受光して電気信号に変換して出力するものであり、カメラケース17内に設けられた回路基板30に取り付けられている。この場合、受光画素29aは、図5に示すように、縦横に1画素ピッチで配列され、各受光画素29aの開口幅は縦横0.5画素ピッチで、開口率が25%になっている。
【0012】
第1平行平面板ユニット27はローパスフィルタとしての役目を果たし、第2平行平面板ユニット28は画素補間装置としての役目を果たすが、第1平行平面板ユニット27と第2平行平面板ユニット28とは、両者ともまったく同じ構造になっており、ここでは、第1平行平面板ユニット27について説明する。
第1平行平面板ユニット27は、図4に示すように、光軸O上に配置される透明な平行平面板31と、この透明な平行平面板31を保持して光軸Oに対し4方向に傾かせる電磁アクチュエータ32とを備え、これらが撮影レンズ部26と固体撮像素子29との間に配置された構造になっている。
透明な平行平面板31は、ガラスやアクリルなどの透明な材料からなり、図6(a)に示すように、光軸Oに対し垂直な状態であると、光軸Oに平行な入射光線が垂直に入射し、そのまま直進するが、図6(b)に示すように、光軸Oに対し傾いた状態であると、光線の入射位置と出射位置とがずれる。すなわち、入射光線と出射光線とは平行であるが、出射光線は入射光線に対し平行平面板31の傾き方向にずれて出射される。このずれ量は、入射光線が光軸Oに平行であるとしたとき、平行平面板31の厚さが一定であれば、平行平面板31の傾き角度によって決まり、傾き角度が大きくなるに従ってずれ量も大きくなる。また、この透明な平行平面板31は、後述する4方向に傾くことにより、図7に示すように、被写体からの光線を4方向に変化させて固体撮像素子29の4つの受光画素29aに入射させる。
【0013】
電磁アクチュエータ32は、図8および図9に示すように、光軸Oに対しほぼ垂直に配置され、かつ中心部に光透過孔34aを有するベース板34と、このベース板34の光透過孔34aに対応して透明な平行平面板31が設けられる可動板35と、磁力によって可動板35を4方向に傾ける4つの電磁駆動ユニット(電磁駆動手段)36〜39と、可動板35の傾きを一定角度に規制する角度規制部材40とからなっている。
ベース板34は、図10に示すように、ほぼ八角形状の平板であり、その周縁部の各辺部に1つおきに図11(a)に示すほぼ「U」字形状の4つの磁石支持部41が互いに対向して設けられた構造になっている。可動板35は、図12に示すように、ベース板34の4つの磁石支持部41にほぼ内接する大きさのほぼ円形の平板であり、その中心部に透明な平行平面板31が光透過孔34aに対応して設けられ、周縁部の4個所に図12に示すほぼ「コ」字状のコイル支持部42がそれぞれ磁石支持部41に対応して設けられた構造になっている。
【0014】
4つの電磁駆動ユニット36〜39は、それぞれ、電流の供給によって磁界を発生する傾き制御用の第1電磁コイル43〜46と、これら第1電磁コイル43〜46に対向して配置される磁石部47〜50と、第1電磁コイル43〜46に設けられた位置制御用の第2電磁コイル51〜54とからなっている。第1電磁コイル43〜46は、図12および図13に示すように、可動板35の各コイル支持部42の内面にそれぞれ設けられ、その内部に図9(a)に示すようにベース板34の各磁石支持部41の内側部41aが移動自在に挿入される構造になっている。磁石部47〜50は、図9(a)および図11(a)に示すように、ベース板34の各磁石支持部41の外側部41bにそれぞれ第1電磁コイル43〜46と対応して取り付けられている。第2電磁コイル51〜54は、図9(a)および図13に示すように、各磁石部47〜50にそれぞれ対面した状態で第1電磁コイル43〜46の外面にそれぞれ設けられている。
【0015】
この場合、傾き制御用の第1電磁コイル43〜46は、電流が供給されて磁界を発生すると、第1電磁コイル43〜46と磁石部47〜50との相互の磁力によってベース板34に接近または離間する方向に移動し、可動板35を光軸Oに対し傾ける。また、位置制御用の第2電磁コイル51〜54は、電流が供給されて磁界を発生すると、第2電磁コイル51〜54と磁石部47〜50との相互の磁力によって平行平面板31の中心が光軸Oと一致する方向に向けて可動板35を付勢し、平行平面板31の面方向の位置を制御する。このときに、第1電磁コイル43〜46に電流が供給されていなければ、可動板35は、第2電磁コイル51〜54と磁石部47〜50との相互の磁力によって光軸Oにほぼ垂直なニュートラル状態になる。
【0016】
角度規制部材40は、図10に示すように、4つの電磁駆動ユニット36〜39の各間、つまり4つの磁石支持部41の各間の中間に位置するベース板34の周縁部に設けられた4つのストッパ部55〜58からなり、図11(b)に示すように、可動板35の周縁部が上下方向に隙間を持って配置されるとともに、各ストッパ部55〜58に角度調節用ねじ59a〜59dが可動板35側に突出した状態で取り付けられた構造になっている。この場合、角度調節用ねじ59a〜59dは、可動板35側に突出する突出長さを調節することにより、可動板35の動作時における傾き角度を調節する。また、ストッパ部55〜58は、可動板35が光軸Oに対し傾いたときに、その傾き方向に位置する可動板35の周縁部の下面(ベース板34側の面)が各当接面に当接する。これにより、可動板35は、角度調節用ねじ59a〜59dとストッパ部55〜58の各当接面とによって、傾き角度が一定角度に規制されている。なお、各ストッパ部55〜58の各当接面には、可動板35の傾き動作を妨げないようなスポンジなどのクッション材60が設けられている。
【0017】
ここで、電磁アクチュエータ32の動作について説明する。
この電磁アクチュエータ32では、電源スイッチ7がオンすると、電磁駆動ユニット36〜39の位置制御用の第2電磁コイル51〜54に電流が供給される。このときには、第2電磁コイル51〜54がそれぞれに一定の磁界を発生し、これら第2電磁コイル51〜54と磁石部47〜50との相互の磁力によって可動板35を常に面内の一定位置に安定して保持する。すなわち、この状態では、平行平面板31の中心が光軸Oと一致する方向に向けて可動板35が付勢され、可動板35の周縁部が角度規制部材40の各ストッパ部58の当接面と角度調節用ねじ59a〜59dとの間に接触することなく一定の隙間をもって配置された状態で、可動板35が保持される。
【0018】
この状態で、傾き制御用の第1電磁コイル43〜46に各動作形式ごとに電流が供給される。これらの動作形式は、図14に示すように、4つが設定されている。この図14は、各動作形式における可動板35の動作方向を示した可動板35のモデル化した図である。
第1の動作形式では、第1電磁コイル43に正の電流が供給され、これに対向する位置の第1電磁コイル45に負の電流が供給され、これ以外の第1電磁コイル44、46には電流が供給されない。このときには、第1電磁コイル43と磁石部47との相互の磁力によって第1電磁コイル43がベース板34側に引き付けられ、これと対向する位置の第1電磁コイル45と磁石部49との相互の磁力によって第1電磁コイル45がベース板34から押し出される。これにより、第1電磁コイル43側の可動板35がベース板34に接近し、これに対向する位置の第1電磁コイル45側の可動板35がベース板34から離間する方向に、可動板35が光軸Oに対して傾く。
【0019】
第2の動作形式では、第1電磁コイル43、45への通電を断ち、その間に位置する第1電磁コイル44に正の電流が供給され、これに対向する位置の第1電磁コイル46に負の電流が供給される。このときには、第1電磁コイル44と磁石部48との相互の磁力によって第1電磁コイル44がベース板34側に引き付けられ、これと対向する位置の第1電磁コイル46と磁石部50との相互の磁力によって第1電磁コイル46がベース板34から押し出される。これにより、第1電磁コイル44側の可動板35がベース板34に接近し、これに対向する位置の第1電磁コイル46側の可動板35がベース板34から離間する方向に、可動板35が光軸Oに対して傾く。
【0020】
第3の動作形式では、第1電磁コイル44、46への通電を断ち、その間に位置する第1電磁コイル45に正の電流が供給され、これに対向する位置の第1電磁コイル43に負の電流が供給される。このときには、第1電磁コイル45と磁石部49との相互の磁力によって第1電磁コイル45がベース板34側に引き付けられ、これと対向する位置の第1電磁コイル43と磁石部47との相互の磁力によって第1電磁コイル43がベース板34から押し出される。これにより、第1電磁コイル45側の可動板35がベース板34に接近し、これに対向する位置の第1電磁コイル43側の可動板35がベース板34から離間する方向に、可動板35が光軸Oに対して傾く。
【0021】
第4の動作形式では、第1電磁コイル43、45への通電を断ち、その間に位置する第1電磁コイル46に正の電流が供給され、これに対向する位置の第1電磁コイル44に負の電流が供給される。このときには、第1電磁コイル46と磁石部50との相互の磁力によって第1電磁コイル46がベース板34側に引き付けられ、これと対向する位置の第1電磁コイル44と磁石部48との相互の磁力によって第1電磁コイル44がベース板34から押し出される。これにより、第1電磁コイル46側の可動板35がベース板34に接近し、これに対向する位置の第1電磁コイル44側の可動板35がベース板34から離間する方向に、可動板35が光軸Oに対して傾く。
【0022】
このように、第1〜第4の動作形式に応じてそれぞれ可動板35が傾いたときには、角度規制部材40の角度調節用ねじ59a〜59dのうちの2つの先端に可動板35の縁部が当接し、これと同時に各ストッパ部55〜58の各当接面のうちの2つに可動板35の縁部がクッション材60を介して当接する。例えば、第1の動作形式では、正の電流が供給される第1電磁コイル43の両側に位置するストッパ部55、58の当接面に可動板35の下面側の縁部がクッション材60を介して当接し、負の電流が供給される第1電磁コイル45の両側に位置する角度調節用ねじ59b、59cの各先端に可動板35の上面側の縁部が当接する。第2〜第4の動作形式においても、同様である。これにより、可動板35は、角度規制部材40の各角度調節用ねじ59a〜59dの各先端および各ストッパ部55〜58の当接面によって傾きが一定角度に規制されるため、第1電磁コイル43〜46が発生する磁力にばらつきがあっても、常に一定の傾き角度で傾くことになる。
【0023】
また、可動板35は、角度調節用ねじ59a〜59dをドライバなどの工具によって、その先端の突出長さを変えることにより、可動板35の傾き角度が任意の角度に調節される。このため、可動板35に設けられる平行平面板31は、角度調節用ねじ59a〜59dの調節により、その傾き角度が任意の角度に設定されるので、例えば図7に示す光軸O上の光が固定撮像素子29上で0.5画素ピッチずれる傾き角度θ1、あるいは固定撮像素子29上で1画素ピッチずれる傾き角度θ2に適宜設定される。
【0024】
このような電磁アクチュエータ32および透明な平行平面板31は、第2平行平面板ユニット28にも同様に用いられるため、以下の説明では、便宜上、ローパスフィルタ用の第1平行平面板ユニット27については、第1の電磁アクチュエータ32および第1の平行平面板31と呼び、画素補間用の第2平行平面板ユニット28については、第2の電磁アクチュエータ62および第2の平行平面板61と呼ぶことにする。
【0025】
また、電磁アクチュエータ32の第1〜第4の動作形式に対応する第1、第2の平行平面板31、61の傾き状態は、図15および図16に示すように、第1、第2の平行平面板31、61ごとに別の符号を付して説明する。
図15(a)および図15(b)は第1の平行平面板31の傾き方向を矢印の向きで示し、傾き角度を矢印の長さで示した各傾き状態図である。図15(a)では、第1の平行平面板31の動作状態aが電磁アクチュエータ32の第1の動作形式に対応し、同様に、動作状態b〜dが第2〜第4の動作形式に対応しており、これらの動作状態a〜bにおける傾き角度が固定撮像素子29上で0.5画素ピッチずれる傾き角度θ1に設定されている。図15(b)では、第1の平行平面板31の動作状態A〜Dが電磁アクチュエータ32の第1〜第4の動作形式に対応しており、これらの動作状態A〜Dにおける傾き角度が固定撮像素子29上で1画素ピッチずれる傾き角度θ2に設定されている。
図16は第2の平行平面板61の傾き方向を矢印の向きで示し、傾き角度を矢印の長さで示した各傾き状態図である。図16では、第2の平行平面板61の動作状態1〜4が電磁アクチュエータ62の第1〜第4の動作形式に対応しており、これらの動作状態1〜4における傾き角度が固定撮像素子29上で0.5画素ピッチずれる傾き角度θ1に設定されている。
【0026】
次に、このような電子カメラ1の回路構成について、図17を参照して説明する。
この回路構成は、撮像レンズ部26で結像された被写体の画像を電気信号に変換して出力するCCDなどの固体撮像素子29、この固体撮像素子29からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器65、固体撮像素子29を駆動する第1駆動回路66、第1の電磁アクチュエータ32を駆動する第2駆動回路67、第2の電磁アクチュエータ62を駆動する第3駆動回路68、これら第1〜第3駆動回路66、67、68を制御するためのタイミング信号を発生するタイミングジェネレータ69、取り込んだデジタル画像データを一時記録するDRAM70、デジタル画像データを符号化/複合化により圧縮/伸長処理する圧縮/伸長回路71、1画面として圧縮された合成画像データを格納するフラッシュメモリ72、ROM73に記録されたプログラムに基づいて動作するとともに、RAM74をワークRAMとして使用しキー入力部75からの入力に基づいて各部を制御するCPU76、デジタル画像データに同期信号を付加してデジタルビデオ信号を生成するシグナル・ジェネレータ77、デジタルビデオ信号を記録するVRAM78、シグナル・ジェネレータ77から出力されたデジタルビデオ信号をアナログ信号に変換するD/A変換器79、アンプ80を介して入力されたアナログビデオ信号に基づいて画像を表示する液晶表示パネル5、CPU76でシリアル信号に変換された画像信号などを入出力するインターフェース81からなっている。
【0027】
このように構成された回路の動作について説明する。
撮影時には、キー入力部75のシャッター釦8が操作されると、タイミングジェネレータ69からタイミング信号を出力し、第1の電磁アクチュエータ32を駆動する第2駆動回路67と第2の電磁アクチュエータ62を駆動する第3駆動回路68とを制御して、第1、第2の電磁アクチュエータ32、62を駆動するとともに、固体撮像素子29の第1駆動回路66を制御して、固体撮像素子29により被写体の画像に対応する画像信号を取り出し、A/D変換器65でアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル画像データとしてDRAM70に一時記憶する。このDRAM70に記憶された画像データをCPU76で読み込んで色演算処理をして、画像データから輝度信号と色信号を作成し、この輝度信号と色信号を圧縮/伸長回路71に転送してデータ圧縮し、フラッシュメモリ72に1画面の合成画像データを記憶する。
また、画像の再生時には、キー入力部75のディスプレイキー13が操作されると、フラッシュメモリ72から1画面の圧縮された合成画像データ(圧縮された輝度信号と色信号)をCPU76で読み出して、圧縮/伸長回路71に転送してデータ伸長し、この伸長された輝度信号と色信号をシグナル・ジェネレータ77に転送してデジタルビデオ信号を形成し、このデジタルビデオ信号をD/A変換器79でアナログビデオ信号に変換して液晶表示パネル5に表示される。
【0028】
次に、このような電子カメラ1で被写体を撮影する場合について説明する。この電子カメラ1では、4回の露光を行って1回の撮影をする高解像度撮影と、1回の露光で1回の撮影をする低解像度撮影との2種類の撮影が可能である。
高解像度撮影の場合には、予め、第1、第2電磁アクチュエータ32、62の各角度調節用ねじ59a〜59dを操作して、第1、第2の平行平面板31、61の傾き角度が被写体の画像を固定撮像素子29上で0.5画素ピッチずらす角度θ1になるように、両者の可動板35の傾き角度を調節する。この状態で、電源スイッチ7をオンにすると、第1、第2電磁アクチュエータ32、62が駆動され、各電磁駆動ユニット36〜39の各位置制御用の第2電磁コイル51〜54と磁石部47〜50との相互の磁力によって第1、第2の平行平面板31、61の中心が光軸Oと一致するように各可動板35が面方向に位置規制され、ニュートラル状態になる。この後、モードキー12を高解像度モードにセットすると、第1、第2電磁アクチュエータ32、62が駆動され、第1電磁コイル43〜46と磁石部47〜50との相互の磁力によって各可動板35を第1の動作形式の状態に傾ける。これにより、第1の平行平面板31は、傾き角度θ1で図15(a)に示した動作状態aとなり、第2の平行平面板61は、傾き角度θ1で図16に示した動作状態1となり、高解像度撮影が可能な状態になる。
【0029】
この状態で、シャッター釦8が操作されると、タイミングジェネレータ69からのタイミング信号によって、固体撮像素子29を駆動する第1駆動回路66が制御され、これに同期して第1の電磁アクチュエータ32を駆動する第2駆動回路67と第2の電磁アクチュエータ62を駆動する第3駆動回路68との両方が制御される。すなわち、固体撮像素子29が駆動されると、図18に示すように、1回目の露光時間中に被写体の画像を受光し、1回目の露光が終了してから2回目の露光が開始される間に受光した1回目の画像データを転送する。この動作を4回繰り返して固体撮像素子29による1回の撮影を終了する。
【0030】
これに同期して、第2の電磁アクチュエータ62が駆動され、1回目の露光時間中に第2の平行平面板61を動作状態1に保持し、画像データの転送時間中に可動板35を動かして第2の平行平面板61を動作状態2にセットする。この動作を順次繰り返し、各露光時間ごとに第2の平行平面板61を動作状態1〜4に順次切り換える。これにより、各露光ごとに被写体の画像が順次0.5画素ピッチづつ固定撮像素子29上において左右上下にずれることになる。また、これと同時に、第1の電磁アクチュエータ32が駆動され、1回目の露光時間中に第1の平行平面板31を動作状態a〜dに連続して切り換えて動作状態aに戻り、画像データの転送時間中は静止する。この動作を各露光時間ごとに繰り返すことにより、1回の露光時間中に被写体の画像が順次0.5画素ピッチづつ固定撮像素子29上において左右上下にずれることになる。
【0031】
このようにして、1回の撮影が行われる際には、第2平行平面板ユニット28によって各露光ごとに被写体の画像が0.5画素ピッチづつ順に4方向にずれることになり、しかも各方向にずれた状態ごとに第1平行平面板ユニット27によって被写体の画像がさらに0.5画素ピッチづつ4方向に連続してずれることになり、これらの状態の画像を4回の露光ごとに固体撮像素子29が順次受光して画像データを転送するので、1回の撮影で4つの画像データが得られ、これら4つの画像データを合成して1画面の合成画像データが生成される。
したがって、この撮影では、第2平行平面板ユニット28によって各露光ごとに被写体の画像が0.5画素ピッチづつ順に4方向にずれることにより、画素補間されるので、固体撮像素子29の画素数が少なくても、高解像度の画像を得ることができるとともに、第1平行平面板ユニット27によって1回の露光中に被写体の画像が0.5画素ピッチづつ連続して4方向にずれることにより、ローパスフィルタとしての機能を果たすので、ナイキスト周波数以上の高域周波数を排除でき、高域周波数によって生じるモアレや色偽信号による画質の低下を防ぐことができ、良好な画像を得ることができる。
【0032】
また、低解像度撮影の場合には、予め、第1の電磁アクチュエータ32の各角度調節用ねじ59a〜59dを操作して、第1平行平面板31によって被写体の画像が固体撮像素子29上で1画素ピッチずれる傾き角度θ2になるように、可動板35の傾き角度を調節する。そして、電源スイッチ7をオンにして、モードキー12を低解像度モードにセットすると、第1の電磁アクチュエータ32のみが駆動され、第1の平行平面板31を傾き角度θ2で図15(b)に示した動作状態Aに傾ける。このときには、第2の電磁アクチュエータ32の第1電磁コイル43〜46は駆動されず、第2電磁コイル51〜54のみが駆動されるため、第2の電磁アクチュエータ62の可動板35は第2電磁コイル51〜54と磁石部47〜50との相互の磁力によって光軸Oにほぼ垂直なニュートラル状態に保持される。これにより、低解像度の撮影が可能な状態になる。
【0033】
この状態で、シャッター釦8が操作されると、タイミングジェネレータ69からのタイミング信号によって、固体撮像素子29を駆動する第1駆動回路66と第1の電磁アクチュエータ32を駆動する第2駆動回路67とが制御されるが、第2の電磁アクチュエータ62を駆動する第3駆動回路68は制御されない。このようにして固体撮像素子29が駆動されると、図19に示すように、1回の露光時間中に被写体の画像を受光し、この露光が終了すると画像データを転送して1回の撮影を終了する。このときには、第2の電磁アクチュエータ62は駆動されず、第2の平行平面板61はニュートラル状態に保持されているため、被写体の画像は第2の平行平面板61をそのまま通過する。しかし、第1の電磁アクチュエータ32は固体撮像素子29に同期して駆動され、1回の露光時間中に第1の平行平面板31を動作状態A〜Dに連続して切り換えて動作状態Aに戻り、画像データの転送時間中は静止する。これにより、1回の露光時間中に被写体の画像が順次1画素ピッチづつ固定撮像素子29上を左右上下にずれることになる。
【0034】
したがって、この撮影では、第2平行平面板ユニット28の第2の平行平面板61がニュートラル状態に保持されているので、各露光時に被写体の画像が第2の平行平面板61を同じ状態で通過するが、第1平行平面板ユニット27によって露光中に被写体の画像が1画素ピッチづつ連続して4方向にずれることになり、これを固体撮像素子29で受光して画像データを転送するので、1回の露光の画像データがそのまま1画面の画像データとなり、このため低解像度の画像を得ることができるとともに、第1平行平面板ユニット27によって露光中に被写体の画像が1画素ピッチづつ連続して4方向にずれることにより、ローパスフィルタとしての機能を果たすので、高解像度撮影の場合と同様、ナイキスト周波数以上の高域周波数を排除でき、モアレや色偽信号による画質の低下を防ぐことができ、良好な画像を得ることができる。また、この低解像度撮影では、1画面の画像データの容量が高解像度撮影の場合に比べて非常に少ないので、撮影枚数を大幅に増やすことができる。
【0035】
このように、この電子カメラでは、高価な水晶板を用いず、ガラスなどの安価な材料からなる平行平面板31を用い、この平行平面板31を電磁アクチュエータ32で所定方向に傾ける構造であるから、高価な水晶板を用いた場合に比べて装置全体の低コスト化を図ることができる。特に、電磁アクチュエータ32は、光透過孔34aを有するベース板34と、このベース板34の光透過孔34aに平行平面板31が設けられる可動板35と、電磁コイル43〜46および磁石部47〜50からなる4つの電磁駆動ユニット36〜39と、可動板35の傾きを一定の角度に規制する角度規制部材40とからなる構造であるから、安価な電磁アクチュエータ32を得ることができるとともに、電磁駆動ユニット36〜39の各電磁コイル43〜46に正または負の電流を供給するだけであるから、電磁駆動ユニット36〜39の制御も簡単にでき、より一層の低価格化を図ることができる。
【0036】
なお、上記第1実施形態では、角度規制部材40を用いて可動板35の傾き角度を規制するようにしたが、これに限らず、電磁コイル43〜46と磁石部47〜50との相互の磁力によって可動板35の傾き角度をほぼ一定の角度に規制するようにしても良い。
また、上記第1実施形態では、画素補間用の第2平行平面板ユニット28を設けて画素補間するようにしたが、これに限らず、例えば第2平行平面板ユニット28に代えて、固体撮像素子29または撮影レンズ部26のいずれかを水平方向および垂直方向に直接移動させる画素補間装置を設けて画素補間するようにしても良い。
【0037】
[第2実施形態]
次に、図20〜図23を参照して、この発明の撮像装置を電子カメラに適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図19に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この電子カメラでは、カメラ部3の内部に図20に示す撮像装置90が設けられている。この撮像装置90は、カメラケース17の開口部18に対応して、被写体側から順に、撮影レンズ部26、平行平面板ユニット91、固体撮像素子29が光軸O上に配置されている。
平行平面板ユニット91は、第1実施形態と同様、光軸O上に配置される透明な平行平面板31と、この透明な平行平面板31を任意の方向に任意の傾き角度で傾ける電磁アクチュエータ92とを備えた構造になっている。
この電磁アクチュエータ92は、図21および図22に示すように、光軸Oに対しほぼ垂直に配置され、かつ中心部に光透過孔34aを有するベース板34と、このベース板34の光透過孔34aに対応して透明な平行平面板31が設けられる可動板35と、この可動板35を4方向に傾けるとともに傾き角度を可変する4つの電磁駆動ユニット(電磁駆動手段)93〜96と、これら電磁駆動ユニット93〜96の非動作時に可動板35の脱落を防ぐ保持部材97とからなっている。
【0038】
4つの電磁駆動ユニット93〜96は、第1実施形態と同様、第1電磁コイル43〜46と、磁石部47〜50と、第2電磁コイル51〜54とから構成されているが、その電気的制御が第1実施形態とまったく異なっている。すなわち、電磁駆動ユニット93〜96は、制御回路(図示せず)によって電流量が制御された変位電流が第1電磁コイル43〜46にそれぞれ供給され、これにより第1電磁コイル43〜46が変位電流に応じた磁界を発生し、この第1電磁コイル43〜46と磁石部47〜50との相互の磁力によって可動板35を任意の方向に任意の傾き角度で傾ける。つまり、これら電磁駆動ユニット93〜96では、制御回路によって変位電流の電流量およびその供給が制御され、第1電磁コイル43〜46ごとにそれぞれ異なる変位電流が供給され、第1電磁コイル43〜46ごとに微妙に異なる磁界を発生させることにより、可動板35を任意の方向に任意の傾き角度で傾けることが可能になり、これにより平行平面板31を光軸Oに対し任意の方向に任意の傾き角度で傾くけることが可能になる。
なお、保持部材97は、4つの電磁駆動ユニット93〜96の各間、つまり4つの磁石支持部41の各間の中間に位置するベース板34の周縁部に設けられた4つのストッパ部55〜58からなり、可動板35の周縁部が上下方向に隙間をもって配置され、これにより回動板5の傾き角度の範囲を規制する構造になっている。この場合、可動板35の周縁部の表裏のいずれかが対向する面には、可動板35の傾き動作を妨げないような程度の弾力を有するスポンジなどのクッション材60が配置されている。
【0039】
このような電磁アクチュエータ92では、電源スイッチ7がオンすると、電磁駆動ユニット36〜39の位置制御用の第2電磁コイル51〜54に電流が供給される。このときには、第2電磁コイル51〜54がそれぞれに一定の磁界を発生し、これら第2電磁コイル51〜54と磁石部47〜50との相互の磁力によって可動板35を常に面内の一定位置に安定して保持する。すなわち、この状態では、平行平面板31の中心が光軸Oと一致する方向に向けて可動板35が付勢され、可動板35の周縁部が保持部材97の各ストッパ部55〜58の互いに対向する面に設けられたクッション材60間に接触することなく一定の隙間をもって配置された状態で、可動板35が保持される。
この状態で、傾き制御用の第1電磁コイル43〜46にそれぞれ異なる変位電流が供給されると、第1電磁コイル43〜46に供給された変位電流に応じて第1電磁コイル43〜46がそれぞれ異なる磁界を発生し、これら第1電磁コイル43〜46と磁石部47〜50との相互の磁力によって、可動板35が第1電磁コイル43〜46ごとに供給された異なる変位電流に応じて所定の方向に所定の角度で傾く。
【0040】
このような電子カメラでは、1回の露光で1回の撮影をする低解像度撮影や、複数回の露光を行って1回の撮影をする高解像度撮影などが可能である。
例えば、電源スイッチ7をオンにして、モードキー12を低解像度モードにセットした後、シャッター釦8を操作すると、電磁アクチュエータ92が低解像度モードで駆動され、これにより可動板35が動作して平行平面板31を1回の露光時間中に4方向に連続して傾ける。このときには、図23(a)に示すように、被写体の画像が受光画素G1を基準にして水平方向および垂直方向にそれぞれ1画素ピッチづつずれて各受光画素G2〜G4に移動するように、電磁駆動ユニット36〜39の各第1電磁コイル43〜46に供給される変位電流を制御して、平行平面板31の傾き角度および傾き方向を制御する。これにより、1回の露光時間中に被写体の画像が固定撮像素子29上を左右上下に1画素ピッチずれ、この画像を固体撮像素子29で受光して画像データを転送することにより、1回の露光の画像データがそのまま1画面の画像データとなる。このため、低解像度の画像を得ることができるとともに、平行平面板ユニット91によって露光中に被写体の画像が1画素ピッチづつ連続して4方向にずれることにより、ローパスフィルタとしての機能を果たすため、ナイキスト周波数以上の高域周波数を排除でき、モアレや色偽信号による画質の低下を防ぐことができ、良好な画像を得ることができる。
【0041】
また、4回の露光を行って1回の撮影をする高解像度撮影の場合には、電源スイッチ7をオンにして、モードキー12を高解像度モードにセットし、シャッター釦8を操作すると、電磁アクチュエータ92が高解像度モードで駆動され、これにより可動板35が動作して平行平面板31を1回の露光時間中に4方向に連続して傾けるとともに、この露光を複数回繰り返す。このときには、図23(b)に示すように、1回目の露光のときに被写体の画像を0.5画素ピッチずらし、この状態で1回目の露光中に受光画素G1を基準にして被写体の画像が水平方向および垂直方向にそれぞれ0.5画素ピッチづつずらし、2回目の露光のときに受光画素G2が基準になるように水平方向に0.5画素ピッチ移動させた上、2回目の露光中に受光画素G2を基準にして被写体の画像を水平方向および垂直方向にそれぞれ0.5画素ピッチづつずらし、この動作を受光画素G3、G4についても繰り返すように、電磁駆動ユニット36〜39の各第1電磁コイル43〜46に供給される変位電流を制御して、平行平面板31の傾き角度および傾き方向を制御する。これにより、各露光ごとに被写体の画像が0.5画素ピッチずれ、このずれた位置の受光画素を基準にして各露光時間中に被写体の画像が固体撮像素子29上で0.5画素ピッチ左右上下にずれる。
【0042】
このようにして撮影が行われた際には、平行平面板ユニット91によって各露光ごとに被写体の画像が0.5画素ピッチづつ順に4方向にずれることになり、しかも各方向にずれた状態ごとに被写体の画像がさらに0.5画素ピッチづつ4方向に連続してずれることになり、これらの状態の画像を4回の露光ごとに固体撮像素子29が順次受光して画像データを転送し、得られた4つの画像データを合成して1画面の合成画像データを生成するので、1つの平行平面板ユニット91で画素補間としての役目とローパスフィルタとしての役目とを果たすことができ、このため第1実施形態と動揺の効果があるほか、第1実施形態に比べて構造の簡素化を図ることができる。
【0043】
なお、上記第1、第2実施形態では、電子カメラに適用した場合について述べたが、これに限らず、ビデオカメラや監視カメラなどの電子式撮影装置に広く適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、画像ずらしによって連続的に複数の画像を撮像して合成し高解像度の画像を得る場合であっても、個々の画像の露光時間中に光軸を複数の所定方向にずらすので、高価な水晶板を用いずに、被写体の画像の1つのサンプル点からの光を固体撮像素子の複数の受光画素に入射させることができ、これによりナイキスト限界以上の高域周波数成分の光を排除し、高域周波数成分によって生じるモアレや色偽信号を防ぎ、良好な画像を得ることができ、しかも水晶板を用いないので、装置全体の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した電子カメラの第1実施形態を示した外観平面図。
【図2】図1の外観正面図。
【図3】図2の外観背面図。
【図4】図2のカメラ内部に設けられた撮像装置の概略構成図。
【図5】図4の固体撮像素子の受光画素の配列状態の要部を示した図。
【図6】図4の透明な平行平面板の光学的な原理を示し、(a)は光軸に対し平行平面板が垂直に配置された状態での光路状態を示した図、(b)は光軸に対し平行平面板を傾けた状態での光路状態を示した図。
【図7】図6の透明な平行平面板の傾き方向に応じて出射光線が4方向にずれる状態を示した図。
【図8】図4の第1平行平面板ユニットの正面図。
【図9】(a)は図8のA−A断面図、(b)は図8のB−B断面図。
【図10】図8のベース板の正面図。
【図11】(a)は図10のC−C断面図、(b)は図10のD−D断面図。
【図12】図8の可動板の正面図。
【図13】図12のE−E断面図。
【図14】図8の電磁アクチュエータの各動作形式における可動板の動作方向を示した可動板のモデル化した図。
【図15】図4の第1平行平面板ユニットの第1の平行平面板の傾き方向および傾き角度を矢印で示し、(a)は傾き角度θ1の状態を示した図、(b)は傾き角度θ2の状態を示した図。
【図16】図4の第2平行平面板ユニットの第2の平行平面板の傾き方向および傾き角度を矢印で示した図。
【図17】図1の電子カメラの回路構成を示したブロック図。
【図18】図1の電子カメラにおける高解像度撮影のタイムチャートを示した図。
【図19】図1の電子カメラにおける低解像度撮影のタイムチャートを示した図。
【図20】この発明の撮像装置の第2実施形態を示した概略構成図。
【図21】図20の平行平面板ユニットの正面図。
【図22】図21のF−F断面図。
【図23】図20の平行平面板の傾き方向および傾き角度に応じて被写体の画像が固定撮像素子上でずれる状態を示し、(a)は水平方向および垂直方向に1画素ピッチずれる低解像度モードでの画素のずれ状態を示した図、(b)は水平方向および垂直方向に0.5画素ピッチずれる高解像度モードでの画素のずれ状態を示した図。
【図24】従来の撮像装置の概略構成図。
【図25】図24の複屈折素子によって光が4方向に分光される原理を示した図。
【符号の説明】
25、90 撮像装置
27 第1平行平面板ユニット
28 第2平行平面板ユニット
29 固体撮像素子
31 第1の平行平面板
32 第1の電磁アクチュエータ
34 ベース板
34a 光透過孔
35 可動板
36〜39 電磁駆動ユニット
43〜46 第1電磁コイル
47〜50 磁石部
61 第2の平行平面板
62 第2の電磁アクチュエータ
66〜68 駆動回路
69 タイミングジェネレータ
91 平行平面板ユニット
92 電磁アクチュエータ
93〜96 電磁駆動ユニット
O 光軸
Claims (4)
- 被写体の画像を固体撮像素子で撮像する撮像装置において、前記被写体と前記固体撮像素子との間に配置された第1の透明平行平面板を有しこの第1の透明平行平面板を4方向に順次傾斜させて光軸を4方向にずらし前記第1の透明平行平面板をローパスフィルタとして機能させる第1の光軸可変手段と、この第1の光軸変換手段の前記第1の透明平行平面板と前記被写体との間に配置された第2の透明平行平面板を有しこの第2の透明平行平面板を複数の方向に傾斜させて光軸を複数の方向にずらし前記第2の透明平行平面板を画素補間用として機能させる第2の光軸可変手段と、シャター釦の操作によって前記第2の光軸可変手段を動作させ前記第2の透明平行平面板を一つの方向に傾斜させる毎に所定時間露光を行わせる動作を前記複数の方向毎に順次行わせる露光制御手段と、この露光制御手段によって前記第2の透明平行平面板が一つの方向に傾斜されていて且つ前記所定時間露光されている間に前記第1の光軸可変手段を動作させて前記第1の透明平行平面板を4方向に傾斜させて前記固体撮像素子に前記被写体画像を受光させる動作を前記第2の透明平行平面板が複数の方向に傾斜される毎に行わせる受光制御手段と、この受光制御手段によって写し込まれた複数の被写体画像を合成して合成画像を得る合成手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
- 被写体と固体撮像素子との間に、光軸を複数の方向に順次ずらすことによってローパスフィルタとして機能する第1の透明平行平面板と、この第1の透明平行平面板と前記被写体との間に光軸を複数の方向にずらすことによって画素補間用として機能する第2の透明平行平面板とを配置して前記被写体の画像を前記固体撮像素子で撮像する撮像方法において、シャター釦の操作によって前記第2の透明平行平面板を一つの方向に傾斜させる毎に所定時間露光を行わせる動作を前記複数の方向毎に順次行わせる露光制御工程と、この露光制御工程によって前記第2の透明平行平面板が一つの方向に傾斜されていて且つ前記所定時間露光されている間に前記第1の透明平行平面板を4方向に傾斜させて前記固体撮像素子に前記被写体画像を受光させる動作を前記第2の透明平行平面板が複数の方向に傾斜される毎に行わせる受光制御工程と、この受光制御工程によって写し込まれた複数の被写体画像を合成して合成画像を得る合成工程とを備えたことを特徴とする撮像方法。
- 前記第1の光軸可変手段は、前記第1の透明平行平面板と、この第1の透明な平行板を光軸に対し4方向に傾けて光の入射位置に対する出射位置を変化させるアクチュエータとからなることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記アクチュエータは、前記光軸に対しほぼ垂直に配置され、かつ中心部に光透過部を有するベース板と、このベース板の前記光透過部に対応して前記平行平面板が設けられる可動板と、コイルと磁石との間に生ずる磁力によって前記可動板を前記複数の所定方向に傾ける複数の電磁駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
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