JP3877355B2 - ミルクサンプリング装置 - Google Patents
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Description
本発明は、その中にミルクサンプル収集要素を配置することができる取り外し可能なカセットと、様々な収集要素の上に連続的に配置される少なくとも一つの充填部材とを備え、該充填部材が自動搾乳機で搾乳したミルクからミルクサンプルを収集要素の中に供給するミルクサンプリング装置に関する。
【0002】
この種のミルクサンプリング装置はEP−A1−0564023により知られている。前記文献に記載されたカセットは、回転ボックスとして設計され、その中に外周に沿ってミルクサンプル収集要素を配置できるようになっている。充填部材は固定位置に配置され、収集要素を充填部材の下に連続的に配置できるようになっている。充填部材にはさらに収集要素の中に挿入する、垂直移動可能型の注入針が設けられる。この構成では、カセット及び注入針は同期して移動されなければならない。しかしながら、収集要素の数が比較的多い場合には、ボックスの中の空間は不十分にしか利用されない。従って、カセットは比較的大きな場所を占めるが、このことは、搾乳装置に存在する広範な装備に鑑みると、欠点と言わざるをえない。また、ボックスと注入針とを同期して移動させるには前記ユニットの制御において特別の手段を講じなければならない。
【0003】
前記欠点を除去し、又は少なくともかなりの程度まで改善するため、本発明のミルクサンプリング装置は、充填部材を支持する案内手段を設け、該案内手段は、案内手段とカセットとの間の距離を増加させ、その後前記距離を減少させることによって、充填部材を収集要素の上方の位置から近くに位置する収集要素の上方の隣接位置に移動させるよう設計されていることを特徴とする。特に、案内手段は上下に移動可能であり、カセットは固定位置に配置される。このようなサンプリング装置は、充填部材を収集要素を含むカセットに対し上方及び下方に一回動かすだけで、前記充填部材が自動的に次の収集要素の上に位置決めされるという大きな利点を有する。
【0004】
具体的な実施態様においては、案内手段は略たてに配置された帯状物として設計され、その上端には斜め上方に、かつ互いに平行に延長する歯が設けられ、前記歯の相互の距離がカセット内に並置した収集要素間のそれに対応するようにされている。カセット内の空間を最高に活用するため、収集要素はカセット内に列をなして配置でき、案内手段はカセット内に配置された収集要素の上方において、充填部材が収集要素の列の上を互いに反対方向に順次移動可能となるよう折り曲げられて配置されている。
【0005】
毎回一定量のミルクを収集要素の中に注入するため、充填部材は懸垂要素によって案内手段から吊るすことができるミルクサンプル溜めで構成される。充填部材、特にミルクサンプル溜めを毎回次の収集要素の上方に移動させるためには、少なくとも一つの作動シリンダを設け、これによって案内手段をカセットに対し上下に移動させるだけでよい。特に、案内手段を支持体に対し上下に移動させるため二つの、好ましくはコンピュータ制御型の作動シリンダを設け、該支持体の下にカセットを取り外し可能に配置すると好都合である。前記支持体には、支持体の下に位置するカセット内に配置した収集要素の開口端の上方に位置する孔を設ける。
【0006】
充填位置にあるとき、ミルクサンプル溜めは好ましくは支持体の上に休止、すなわちミルクサンプル溜めの吐出し開口が収集要素の開口端の上方、又はその上部内に位置する位置にあり、かつ懸垂要素が案内手段から離脱する。前記充填位置にあるとき、案内手段は支持体に対し最下方位置をとり、該位置において、吐出し制御部材によりミルクサンプルがミルクサンプル溜めから流出し、一方、案内手段を上方に移動させると、吐出し制御部材が前記ミルクサンプル溜めの吐出し開口を閉鎖する。
【0007】
次の収集要素は次の動物を搾乳するとき充填しさえすればよく、従ってミルクサンプルの採取は動物の搾乳と連結されるので、ミルクサンプル溜めへのミルクの供給を完全にコンピュータにより制御するようにすると有利である。ミルクサンプル溜めへのミルクの供給及び案内手段の上下の移動をコンピュータ制御するようにしたミルクサンプリング装置は、自動的に乳首カップを動物の乳首に接続し、そこから取り外し、自動的にこの動物を搾乳する装置に有利に適用可能である。そのような機械においては、乳首カップの接続及び取り外しと、動物の搾乳は、人間が介在することなく行われるので、ミルクサンプルの採取も同様に行う必要がある。特に、そのような装置に、乳首カップを介して動物の乳房から取れたミルクを集めるミルクガラスと、該ミルクガラスからポンプにより取りだしたミルクを蓄えるミルクタンクとを設けたときには、ミルクガラスからミルクサンプリング装置に供給されるミルクの量を毎回コンピュータで測定するようにするのが好ましい。
【0008】
本発明の理解を容易にするため、また本発明がどのように実施されるかを示すため、例示として、以下添付図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1に示すミルクサンプリング装置は、支持体1を含み、該支持体の下にはミルクサンプル収集要素3用のカセット2が取り外し可能に設けられている。その目的のため、支持体1の下に側板4が固定され、該側板の下部に支持要素5が設けられる。カセット2は、側板4の間、及び支持要素5の上を移動可能であり、従ってミルクサンプリング装置から取り外すことができる。カセット2において、底板6の上方には板7及び8が配置され、両板には孔9が設けられ、該孔にミルクサンプル収集要素3が収容され、底板6の上に休止する。板7及び8の孔9は列をなして配置されると共に、本実施例では、カセット2に列をなして配置されるミルクサンプル収集要素3の管状設計と対応すべく円形である。カセット2がその下に配置された支持体1にも、板7及び8の孔9とサイズが同じ、又は多少小さめの孔10が設けられている。前記孔10は、カセット内に置いたミルクサンプル収集要素3の開口端の上方に位置する。支持体1の下には両側に作動シリンダ11及び12が取り付けられる。棒13及び14は、前記作動シリンダのハウジング内をたてに移動可能であり、その上に配置された板16にボルト15によって固着されている。前記板16には案内手段17がたてに設けられている。後者は、帯状材料で作られ、該帯状材料は板16の上にたてに配置されたとき支持体1のすべての孔10を通過するよう折り曲げられている。帯状材料の両端は互いに溶接され、ジグザグの線に折り曲げられる一方、図2に示すように閉ユニットを構成する。帯状材料の外周を構成する部分の上端は平らであるが、その内側に位置する、ジグザグの線に折り曲げられた帯状材料の部分の上端には斜め上方、かつ互いに平行に延長する歯が設けられている。これら歯の相互の距離Aは、カセット2内に並置された二つのミルクサンプル収集要素3の間の距離と対応する。
【0010】
ミルクサンプリング装置にはさらに充填部材19が設けられ、該充填部材は、ミルクサンプル溜め20と、ミルクサンプル溜め20の上部に取り付けられ、該溜めが案内手段17から懸垂するのを可能とする懸垂要素21とで構成される。その目的のため、懸垂要素21は上部に曲げ端部22を含み、案内手段17の上端に休止可能とされる。この曲げ端部22の近くには上方突出部23が設けられ、必要であればミルクサンプル溜め20を手動で案内手段17の上を移動させることができる。これはミルクサンプル溜め20を第1ミルクサンプル収集要素24の上方の位置から、案内手段17の、上部が平らな外周端を経て最後のミルクサンプル収集要素25の上方の位置まで運ばなければならないときに特に行われる。板16には、案内手段17の、ミルクサンプル溜め20の懸垂要素21が位置する側に、スロット状の孔26が該案内手段に隣接して長手方向に設けられ、充填部材19を案内手段17上を移動させるとき、ミルクサンプル溜め20が板16の下を移動できるようにしてある。
【0011】
充填位置にあるとき、ミルクサンプル溜め20は支持体1上に休止する。前記位置では、案内手段17は最下方位置にあり、同時に懸垂要素21の曲げ端部22は歯18からちょうど離脱し、すなわち前記曲げ端部は歯の水平接線のちょうど上に位置する。ミルクサンプル溜め20の下部には吐出しノズル27が設けられ、該ノズルは充填位置にあるとき関連の開口10を介して支持体の中、関連のミルクサンプル収集要素3の上端内に挿入される。その後、作動シリンダ11及び12を励起させると、板16は案内手段17と共に上方に移動する。次に、懸垂要素21の曲げ端部22は二つの歯18の間のスロット状の孔の中を斜め下方に移動し、充填部材は図4に示すように傾斜した位置をとる。図4に示す後者の位置から案内手段をさらに上方に移動させると、ミルクサンプル溜め20は吐出しノズル27と共に支持体1の関連の孔10から引き出され、ミルクサンプル溜め20がそれ自身の重みにより図5に示す水平に懸垂された位置をとる。後者の位置では、ミルクサンプル溜め20の吐出しノズル27は支持体1の次の孔10の上方に位置する。前記位置から、作動シリンダ11及び12によって案内手段17を下方に移動させると、吐出しノズル27を支持体1の孔10の中に挿入したまま、ミルクサンプル溜め20の位置を若干ずらし、曲げ端部22を二つの歯18の間のスロットから外して案内手段17から離脱させる。すると、ミルクサンプル溜めはそれ自身の重みの影響により直立位置をとり、支持体1の上に休止し、吐出しノズル27が次の孔に挿入されることとなって再び充填位置に至る。案内手段17を最下方位置、すなわち充填位置まで下方移動させると、板16が吐出し制御部材28と接触する(図6参照)。前記吐出し制御部材28はレバービーム29で構成され、該ビームの一端は、案内手段17を下降させて充填位置に至ると下方に傾斜し、一方他端は上昇して、前記他端に接続された閉鎖部材30がミルクサンプル溜め20の吐出し開口31を開放する。案内手段17を上昇させると、レバービーム29はばねの力により傾斜して、閉鎖部材が下降し、吐出し開口31を閉止する。ミルクサンプル溜め20はさらにミルク供給ライン32に接続される。本実施例では、前記ミルク供給ライン32にコンピュータ制御の3方コック33を設け、該コックにより一定量のミルクをミルクサンプル溜め20に供給する。その目的のため、コック33はまず、ミルクがミルク供給ライン32を介してミルクサンプル溜め20に案内される位置にセットされ、ミルクサンプル溜め20内の空間に所定時間充填を行う。前記時間は、後にミルクサンプル溜め内のミルク水準がミルクサンプル溜め20内のミルク供給ライン32の流出口より上にくるように選ぶ。次に、コック33をセットして、ミルクラインシステムの真空ライン、例えば前記システムに包含されたミルクガラス(milk glass)に接続し、該ミルクガラスを介してミルクサンプル溜めからミルクを吸い取り、ミルクサンプル溜め20内においてミルク水準がミルク供給ライン32の流出口まで降下するようにする。ミルクサンプル溜め20の上面に空気吸込開口34を設けることにより、ミルク水準はそれ以上には降下しない。ミルクサンプル溜め20内のミルクの量はこのように正確に規定されるが、かかる正確な規定はミルクサンプル溜めに対し直ちに充填を行った場合には、充填時のミルクの泡立ちのため得られないであろう。充填位置においては、吐出し制御部材28により、このように規定された量のミルクがミルクサンプル溜め20の下に位置する関連のミルクサンプル収集要素3に入れられる。従って、図示しないコンピュータにより、一方では規定された量のミルクがミルクサンプル溜めに導入され、他方充填部材はコンピュータ制御の作動シリンダ11及び12により移動され、新たな位置に達する度に収集要素の上に位置する。
【0012】
上述のミルクサンプリング装置は、完全に自動化された搾乳装置、すなわち人間の介在なしに作動する搾乳装置に有利に適用できる。この種の装置では、搾乳する動物の乳首への乳首カップの接続や、その取り外しや、適切な搾乳も自動的に行われる。適切な搾乳時、乳首カップを介して動物の乳房から取れたミルクは通常、計量器としてもしばしば機能するミルクガラスに蓄えられ、その後貯蔵のためミルクガラスから冷却タンクにポンプ送りされる。この種のミルクガラスからポンプ送りされるミルクの一部をミルク供給ライン32を介してミルクサンプリング装置に供給する。このようにして、新たな動物を搾乳する度に、この動物から取れたミルクからミルクサンプルを取り出し、新たなミルクサンプル収集要素に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるミルクサンプリング装置の縦断面略図である。
【図2】前記ミルクサンプリング装置の平面図である。
【図3】ミルクサンプリング装置の部分側面図である。
【図4】充填部材の移動時、すなわち案内手段の上方及び下方への移動時の、案内手段に対する充填部材の位置を示す図である。
【図5】充填部材の移動時、すなわち案内手段の上方及び下方への移動時の、案内手段に対する充填部材の位置を示す図である。
【図6】充填位置にある充填部材の縦断面図である。
【符号の説明】
2 カセット
3 ミルクサンプル収集要素
17 案内手段
19 充填部材
Claims (14)
- その中にミルクサンプル収集要素(3)を配置することができる取り外し可能なカセット(2)と、様々な収集要素(3)の上方に連続的に配置可能であり、自動搾乳機で搾乳したミルクのミルクサンプルを収集要素(3)の中に送り込む少なくとも一つの充填部材(19)とを備えるミルクサンプリング装置において、少なくとも一つの充填部材(19)を支持する案内手段(17)を設け、該案内手段は、案内手段(17)とカセット(2)との間の距離を増加させ、その後前記距離を減少させることによって、充填部材(19)を収集要素(3)の上方の位置から近くに位置する収集要素(3)の上方の隣接位置に移動させるよう設計されており、前記案内手段(17)は略たてに配置された帯状物として設計され、その上端には斜め上方に、かつ互いに平行に延長する歯(18)が設けられ、前記歯(18)の相互の距離(A)がカセット内に並置した収集要素(3)間の距離に対応しており、前記充填部材(19)は、ミルクサンプル溜め(20)と、該溜めの上部に取り付けられ、ミルクサンプル溜め(20)が案内手段(17)から懸垂するのを可能とする懸垂要素(21)とで構成されており、該懸垂要素(21)は上部に曲げ端部(22)を有し、これにより、前記案内手段(17)の上端に休止可能とされることを特徴とするミルクサンプリング装置。
- 案内手段(17)は上下に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のミルクサンプリング装置。
- 収集要素(3)はカセット(2)内に列をなして配置され、案内手段(17)はカセット(2)内に配置された収集要素(3)の上方において、充填部材(19)が収集要素(3)の列の上を互いに反対方向に順次移動可能となるよう折り曲げられて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のミルクサンプリング装置。
- 少なくとも一つの作動シリンダ(11,12)を設け、これによって案内手段(17)をカセット(2)に対し上下に移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミルクサンプリング装置。
- 案内手段(17)を支持体(1)に対し上下に移動させるため二つの作動シリンダ(11,12)を設け、該支持体の下にカセット(2)を取り外し可能に配置することを特徴とする請求項4に記載のミルクサンプリング装置。
- 作動シリンダ(11、12)がコンピュータ制御されることを特徴とする請求項4又は5に記載のミルクサンプリング装置。
- 支持体(1)の下に位置するカセット(2)内に配置した収集要素(3)の開口端の上方に位置する孔(10)を支持体(1)に設けることを特徴とする請求項5又は6に記載のミルクサンプリング装置。
- 充填位置にあるとき、ミルクサンプル溜め(20)は支持体(1)の上に休止、すなわちミルクサンプル溜め(20)の吐出し開口が収集要素(3)の開口端の上方、又はその上部内に位置する位置にあり、かつ懸垂要素(21)が案内手段(17)から離脱することを特徴とする請求項4又は7に記載のミルクサンプリング装置。
- 充填位置にあるとき、案内手段(17)は支持体(1)に対し最下方位置をとり、該位置において、吐出し制御部材(28)によりミルクサンプルがミルクサンプル溜め(20)から流出することを特徴とする請求項8に記載のミルクサンプリング装置。
- 案内手段(17)を上方に移動させると、吐出し制御部材(28)がミルクサンプル溜め(20)の吐出し開口を閉鎖することを特徴とする請求項9に記載のミルクサンプリング装置。
- ミルクサンプル溜め(20)へのミルクの供給がコンピュータ制御されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のミルクサンプリング装置。
- コンピュータ制御型の3方コック(33)を設け、これにより、第1位置にあるとき、所定時間ミルクをミルク供給ライン(32)を介して充填部材(19)に供給すると共に、該所定時間は、充填部材(19)内のミルク水準が充填部材(19)内のミルク供給ライン(32)の流出口より上に位置するように選択し、その後コック(33)を第2位置にセットし、充填部材(19)内のミルク水準がミルク供給ライン(32)の流出口に達するまでミルクを充填部材(19)から吸い取ることを特徴とする請求項11に記載のミルクサンプリング装置。
- 自動的に乳首カップを動物の乳首に接続し、そこから取り外し、自動的にこの動物を搾乳する装置に適用される、請求項1から12のいずれかに記載のミルクサンプリング装置。
- 前記搾乳装置には、該乳首カップを介して動物の乳房から取れたミルクを集めるミルクガラスと、該ミルクガラスからポンプにより取りだしたミルクを蓄えるミルクタンクとを設けると共に、ミルクガラスからミルクサンプリング装置に供給されるミルクの量をコンピュータによって測定することを特徴とする請求項13に記載のミルクサンプリング装置。
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