JP3902009B2 - 光ファイバ用樹脂塗布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は線引きされた光ファイバ裸線に被覆用の樹脂を塗布する光ファイバ用樹脂塗布装置に関し、特に高線速で均一に樹脂を塗布することができる光ファイバ用樹脂塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信などに広く用いられている光ファイバは、通常、石英ガラスからなるプリフォームを加熱溶融し線引きすることによって製造されている。
光ファイバは、傷つきにより強度が著しく低下して破断しやすくなり、また、外力によりマイクロベントが発生して伝送損失が増加しやすい。このため、線引き直後の光ファイバ裸線の外周にウレタンアクリレート系樹脂やエポキシアクリレート系樹脂などの樹脂を塗布したのち、該樹脂を紫外線照射や加熱により硬化させて被覆を設けた光ファイバ素線として、摩擦などから保護するようにしている。また、光ファイバ素線の被覆は通常2層設けられており、内側の一次被覆にはクッション効果をもつ軟らかい樹脂が、また、外側の二次被覆には摩擦に強い硬い樹脂が用いられている。
【0003】
光ファイバ裸線に樹脂を塗布するには、該光ファイバ裸線の通り道に、液状の未硬化の樹脂を溜めるためのダイスと、ダイスから前記樹脂があふれることを防止するためのニップルとを具える光ファイバ用樹脂塗布装置を設け、前記光ファイバ裸線を前記樹脂の中に通す方法が一般的に行われている。
近年、光ファイバを製造する際の線引き速度は、例えば500m/分以上の高線速とすることが一般的になっているので、樹脂と光ファイバ裸線との間に働く摩擦が大きくなり、樹脂の流れが乱されることにより樹脂中に気泡が発生したり、光ファイバ裸線の外周に均一に樹脂が塗布されない、いわゆる偏肉が発生したり、または長手方向に被覆径が変動したりする等の問題が発生することがある。
【0004】
このようにして、光ファイバの被覆が不均一になると、わずかな外力や温度変化によっても容易に曲がりやすくなり、伝送損失が著しく増加するおそれがある。このため、高線速にて走行する光ファイバ裸線に均一に樹脂を塗布できることを課題として、光ファイバ用樹脂塗布装置の構成や形状などについての試みがすでに数多くなされている。
【0005】
例えば、特公平7−91092号公報には、図7に示すような光ファイバ用樹脂塗布装置が開示されている。
図7において、符号1は光ファイバ裸線、2はニップル、3はダイスである。前記ニップル2の中心には、走行する光ファイバ裸線1を挿通するためのニップル孔11が設けられている。また、ダイス3には、光ファイバ裸線1に塗布される樹脂4を溜めるためのダイス孔12が設けられている。
前記ニップル2およびダイス3は、ニップル2の下面とダイス3の上面との間に適当な隙間6が設けられるように、また、ニップル孔11とダイス孔12とが同軸上に位置するように、ホルダー5にて保持されている。
そして前記隙間6を介して、ダイス孔12に樹脂4が加圧供給できるようになっている。
【0006】
前記隙間6から、前記ダイス孔12に樹脂4を周方向より加圧供給すると、樹脂4はダイス孔12内に溜まり、さらに、ニップル孔11に界面が接触することによりメニスカス13を形成する。
そして、ニップル孔11およびダイス孔12に光ファイバ裸線1を通すことにより、樹脂4が前記光ファイバ裸線1の外周に塗られ、さらにダイス3の出口14において樹脂4が絞られるので、光ファイバ裸線1に樹脂4を均一な厚さに塗布することができるようになっている。
【0007】
このような光ファイバ樹脂塗布装置において、ダイス孔12の形状は、図8に示すように、入線側を出線側に向けて径が小さくなるテーパ部Tとし、また、出線側を一定径のストレート部Sとしている。前記テーパ部Tは、樹脂4の流れを細くして淀みを生じさせ、光ファイバ裸線1の外周に側圧を均等に付与することにより、光ファイバ裸線1がダイス孔12の中心軸上を保って走行するのに寄与する。すなわち所謂セルフセンタリング力を働かせるために設けられている。また、ストレート部Sは、樹脂4の流れによるダイス孔12の側壁からの反作用を抑制し、ダイス3の出口14における樹脂4の流れの乱れを最小限にするために設けられている。
【0008】
さらに、前記セルフセンタリング力の作用を大きくするため、ダイス孔12のテーパ部Tのテーパ角Aは2〜8°とされている。また、外径125μmの光ファイバ裸線1から被覆径250μmの光ファイバ素線を製造する実施例から、ストレート部Sの長さbは、ダイス3の出口14の口径dより長いことが好ましいとしている。
【0009】
また、特開2001−158644号公報には、前記特公平7−91092号公報に記載の樹脂塗布装置に同様の構成を有し、ダイス孔12のストレート部Sの長さbが、ダイス3の出口14の口径dより短いことを特徴とする樹脂塗布装置が開示されている。
この先行発明は、外径125μmの光ファイバ裸線1の上に被覆径400μm(被覆厚137.5μm)の被覆を施す場合、前記特公平7−91092号公報に記載の樹脂塗布装置では、樹脂塗布が不安定になり、被覆径の変動が激しくなる問題に対処したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述の説明から明らかなように、従来の光ファイバ用樹脂被覆装置においては、被覆径すなわちダイス3の出口14の口径dに対して、ダイス孔12のストレート部Sの長さbが適切に設定されている必要があり、また、このバランスが不適切であると、光ファイバ裸線1への樹脂の塗布が不均一になるおそれがある。しかしながら、ダイス孔12のテーパ部Tのテーパ角Aが2〜8°と小さいので、前記テーパ部Tとストレート部Sとの境界が不明確になりやすく、ダイス3の加工精度が低いという問題がある。また、製造したダイス3について、前記ストレート部Sの長さbを検定しようとしても、その測定精度が低くなりやすいため、製造管理が困難である。このため、被覆径の再現性が悪く、樹脂被覆工程の制御が困難であり、生産性が劣っている。
【0011】
従って、本発明の課題は、ダイスの加工精度の低さに基づく光ファイバの被覆径のバラツキを著しく小さくし、光ファイバ裸線への樹脂の塗布が極めて均一に実施できる光ファイバ用樹脂塗布装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、本発明の光ファイバ用樹脂塗布装置は、ニップル孔を有するニップルと、ダイス孔を有するダイスとを具え、前記ニップルと前記ダイスとは、前記ニップル孔および前記ダイス孔とが同軸上に位置するように配置されており、かつ前記ニップルの下面と前記ダイスの上面との間の間隙から、前記ダイス孔に樹脂を周方向より加圧供給しつつ、前記ニップル孔と前記ダイス孔とを通る光ファイバ裸線に対して前記樹脂が被覆されるようになっている光ファイバ用樹脂塗布装置において、
前記ダイスのダイス孔の形状は、入線側から順に、テーパ角が10°以下である第1のテーパ部、テーパ角が15〜90°である第2のテーパ部、および、一定径のストレート部を含んでおり、かつ前記第2のテーパ部の長さが、0.05〜0.6mmであることを特徴とする。これにより、ダイス孔のテーパ部とストレート部との境界が明確に識別できるようになり、ダイスの加工精度および測定精度を向上させることができるので、光ファイバへの樹脂の塗布が極めて均一に実施できるようになる。
【0013】
さらに、前記第2のテーパ部の長さが前記ストレート部の長さの0.1〜3倍であることが好ましい。これにより、第2のテーパ部の識別が一層容易になり、また、第2のテーパ部を設けたことによる樹脂の流れの乱れを抑制することができる。さらに、前記ストレート部の長さが、前記ダイスの出口の口径の0.4〜2倍とすることにより、樹脂の流れを一層安定させることができる。
【0014】
さらに、前記テーパ部の段数は、3段以上としても同様な効果を得ることができる。すなわち、ダイスのダイス孔の形状が入線側から順に、出線側に向けて径が小さくなった3段以上のテーパ部と、出口に接し径が一定のストレート部とを含んでおり、全テーパ部の中で、ストレート部に接するテーパ部のテーパ角が15〜90°であり、その他のテーパ部のテーパ角は10°以下とし、かつ、前記ストレート部に接するテーパ部の長さが、0.05〜0.6mmであるものとする。
【0015】
このように、前記テーパ部の段数を3段以上としても、前記テーパ部とストレート部との境界を明確に識別することができるので、ダイスの加工精度および測定精度を高め、樹脂の塗布を安定に行うことができる。前記テーパ部の段数を3段以上の場合においても、テーパ部の段数が2段のものと同様に、前記ストレート部に接するテーパ部の長さを前記ストレート部の長さの0.1〜3倍とし、また、前記ストレート部の長さを、前記ダイスの出口の口径の0.4〜2倍とすることが好ましい。
【0016】
以上の光ファイバ用樹脂塗布装置においては、さらに、前記ダイスの入口の周縁部に面取りを施すことが好ましい。これにより、樹脂の流れが一層滑らかになり、被覆径の変動を一層抑制するのに有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1は、本実施の形態の光ファイバ用樹脂塗布装置の概略断面図である。図1中、図7で用いた符号と同一の符号は、図7の構成と同様のものであることを意味する。
この光ファイバ用樹脂塗布装置によって光ファイバ裸線1に樹脂4を塗布するためには、従来の装置と同様に、ニップル2とダイス3との間の隙間6からダイス孔12に樹脂4を周方向より加圧供給し、次いでニップル孔11およびダイス孔12に光ファイバ裸線1を通して該光ファイバ裸線1の外周を前記樹脂4に濡らし、さらに前記ダイス3の出口14において前記樹脂4を絞って均一の厚さに塗布する。
この光ファイバ用樹脂塗布装置において、前記ダイス3のダイス孔12の形状は、従来のものと同様に、入線側から順に、出線側に向けて径が小さくなったテーパ部Tと、一定径のストレート部Sとを含んでいる。
【0018】
本実施の形態の光ファイバ用樹脂塗布装置が従来のものと異なる点は、図2(a)に示すように、テーパ部Tが2段であって、入線側の第1のテーパ部T1のテーパ角Aが10°以下であり、出線側の第2のテーパ部T2のテーパ角Bが15〜90°であり、かつ前記第2のテーパ部の長さが、0.05〜0.6mmであることである。
【0019】
このように、ストレート部Sに接する第2のテーパ部T2のテーパ角Bが大きく設定されているので、テーパ部Tとストレート部Sとの境界が明確になる。
従って、ダイス3の加工におけるテーパ部Tとストレート部Sの寸法精度を向上させることができるので、光ファイバの被覆径に対して、ストレート部Sの長さを適切に設定することが容易かつ確実となり、光ファイバの被覆径の変動や、被覆への気泡の混入などの問題が発生しにくくなるという優れた効果を奏する。
【0020】
前記第2のテーパ部T2は、テーパ角Bが大きいので、樹脂4の流れを乱し、樹脂4への気泡の混入の原因となるおそれがある。このため、前記第2のテーパ部T2の長さaは、ストレート部Sの長さbの0.1〜3倍とする(0.1b≦a≦3b)ことが好ましい。このa/bの比の値が0.1未満では、前記第2のテーパ部T2がストレート部Sに比して短すぎるので、テーパ部Tとストレート部Sの境界の識別が困難となり好ましくない。また、a/bの比の値が3を超えると、前記第2のテーパ部T2が長すぎるために樹脂4の流れが乱されて、気泡が混入するおそれがある。
【0021】
さらに、前記ストレート部Sの長さbは、ダイス3の出口14の口径dの0.4〜2倍とする(0.4d≦b≦2b)ことが好ましい。
このb/dの比の値が前記範囲外であると、樹脂4の流れが不安定になりやすくなり、樹脂4に気泡が混入したり、被覆径の変動が激しくなったりするおそれがあるので好ましくない。
【0022】
さらに、図2(b)に示すように、前記ダイス3の入口15の周縁部は斜面または曲面にて面取りしてもよい。これにより、樹脂の流れが一層滑らかになり、被覆径の変動を一層抑制するのに有効である。しかしながら、この面取り部Rが極端に大きいと塗布性が悪くなるので、面取り部Rの長さcは、1mm以下とすることが好ましい。
【0023】
また、光ファイバ用樹脂塗布装置の他の形態としては、ダイス孔12のテーパ部Tの段数を3段以上とし、全テーパ部の中で、ストレート部に接するテーパ部のテーパ角が15〜90°であり、その他のテーパ部のテーパ角は10°以下であり、かつ前記ストレート部に接するテーパ部の長さが、0.05〜0.6mmであることを特徴とする構成も可能である。
【0024】
例えば、図3(a)に示すダイス3は、3段のテーパ部T1〜T3を有し、ストレート部Sに接するテーパ部T3のテーパ角A3が15〜90°の範囲内にあり、長さa3は0.05〜0.6mmの範囲内にある。また、テーパ部T1のテーパ角A1およびT2のテーパ角A2はそれぞれ10°以下となっている。
このようなダイス3を用いても、被覆径の変動を小さく抑制することができる。テーパ部Tの段数を3段以上とした場合、テーパ部Tの段数が2段である場合に比して、例えば隣接するテーパ部間のテーパ角の変化を小さくすることができるので、樹脂4の流れを一層安定にすることができる。
【0025】
これらのテーパ部Tの段数が3段以上である実施の形態においても、前記テーパ角が15〜90°となるテーパ部の長さa3は、ストレート部Sの長さbの0.1〜3倍とし、前記ストレート部Sの長さbは、ダイス3の出口14の口径dの0.4〜2倍とすることが好ましい。
さらに、図3(b)に示すように、前記ダイス3の入口15の周縁部は斜面または曲面にて面取りしてもよい。これにより、樹脂の流れが一層滑らかになり、被覆径の変動を一層抑制するのに有効である。しかしながら、この面取り部Rが極端に大きいと塗布性が悪くなるので、面取り部Rの長さcは、1mm以下とすることが好ましい。
【0026】
次に本発明の光ファイバ用樹脂塗布装置を用いて、光ファイバ裸線1に樹脂4を塗布する方法について説明する。図4は、光ファイバを製造する装置の一例を示す概略構成図であり、図4中、符号21はプリフォームである。
プリフォーム21は、線引炉30内にて加熱溶融され、ファイバ化されて光ファイバ裸線1となる。この光ファイバ裸線1は、冷却装置31により冷却された後、第1の樹脂塗布装置32により一次被覆用樹脂を塗布されたのち、第1の樹脂硬化装置33により前記一次被覆用樹脂を硬化させて一次被覆を設けられ、さらに、第2の樹脂塗布装置34により二次被覆用樹脂を塗布されたのち、第2の樹脂硬化装置35により前記二次被覆用樹脂を硬化させて二次被覆を設けられて、光ファイバ素線22となる。そしてこの光ファイバ素線22はターンプーリ36を介して、巻取機37により巻き取られる。
【0027】
本実施の形態の光ファイバ用樹脂塗布装置は、前記第1の樹脂塗布装置32および第2の樹脂塗布装置34の両方またはいずれか一方として、好適に使用することができる。
【0028】
次に、本発明を試験例によってさらに詳しく説明する。
[試験例1]
実施例として、ダイス孔12のテーパ部Tが2段であって、第2のテーパ部T2のテーパ角Bがそれぞれ15°、20°、90°である3種類の光ファイバ用樹脂塗布装置を製造した。また、比較例としては、ダイス孔12のテーパ部Tが1段である従来の光ファイバ用樹脂塗布装置を用いた。
この4種類の光ファイバ用樹脂塗布装置について、それぞれ10個製造した。
【0029】
実施例の光ファイバ用樹脂塗布装置のダイス3においては、第1のテーパ部T1の長さは2.0mm、第1のテーパ部T1のテーパ角Aは10°、第2のテーパ部T2の長さaは0.4mm、ストレート部Sの長さbは0.2mm、ダイス3の出口14の口径dは0.25mmとした。
また、比較例の光ファイバ用樹脂塗布装置のダイス3においては、テーパ部Tの長さは2.4mm、テーパ部Tのテーパ角Aは10°、ストレート部Sの長さbは0.2mm、ダイス3の出口14の口径dは0.25mmとした。
【0030】
それぞれの光ファイバ用樹脂塗布装置について、ダイス孔12のストレート部Sの長さbを測定し、この測定値の標準偏差を算出した。
ダイス孔12のストレート部Sの長さbは、印象材を用いて該ダイス孔12の型を取り、この型を工具顕微鏡にて観測することによって測定した。
図5に、この測定結果を示す。図5から明らかなように、第2のテーパ部T2を設けることにより、ストレート部Sの長さbのバラツキが極めて小さくなり、寸法の精度が著しく向上したことが分かる。
【0031】
さらに、それぞれの光ファイバ用樹脂塗布装置を図4に示す光ファイバ製造装置に組み込み、光ファイバ素線22を製造し、得られた光ファイバ素線22の被覆径を外径測定装置(Photon Kinetics社製、型番PK2400)を用いて測定した。
図6に、この測定結果を示す。図6から明らかなように、第2のテーパ部T2を設けた実施例の光ファイバ用樹脂塗布装置によれば、被覆径のバラツキが極めて小さくなった。
【0032】
[試験例2]
次に、2段のテーパ部Tを有するダイスを具えた光ファイバ用樹脂塗布装置について、図2(a)に示す各部の寸法の関係を明らかにするため、表1に示すように、各部の寸法を変化させてダイス3を製造し、それぞれのダイス3を光ファイバ用樹脂塗布装置に組み込み、光ファイバ素線22を製造した。表1において、A、B、a、b、dは、図2(a)に示すとおりの部分の寸法を意味する。
得られた光ファイバ素線22について、顕微鏡を用いて気泡の混入の有無を調べた。(気泡の数が、0個/mであるものを「良好」とし、5個以上/mであるものを「気泡発生」とし、5個未満/mであるものを「気泡混入」)として判定した。
【0033】
【表1】
【0034】
表1に示す結果から明らかなように、本実施の形態の光ファイバ用樹脂塗布装置によれば、気泡の混入のない良好な被覆を形成することができた。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ダイスの加工精度を向上し、光ファイバ裸線への樹脂の塗布が極めて均一に実施できるので、光ファイバの被覆径のバラツキを著しく小さくすることができる。また、被覆用の樹脂への気泡の混入を効果的に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバ用樹脂塗布装置の一例の概略断面図である。
【図2】 本発明の光ファイバ用樹脂塗布装置に用いられるダイスの一例の概略断面図である。
【図3】 本発明の光ファイバ用樹脂塗布装置に用いられるダイスの他の例の概略断面図である。
【図4】 本発明の光ファイバ用樹脂塗布装置を用いて光ファイバを製造する装置の概略構成図である。
【図5】 試験例1におけるダイスのストレート部の測定値の標準偏差を示すグラフである。
【図6】 試験例2における光ファイバ素線の被覆径の測定値の標準偏差を示すグラフである。
【図7】 従来の光ファイバ用樹脂塗布装置の一例の概略断面図である。
【図8】 従来の光ファイバ用樹脂塗布装置に用いられるダイスの一例の概略断面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ裸線、2…ニップル、3…ダイス、4…樹脂、6…隙間、11…ニップル孔、12…ダイス孔、14…ダイスの出口、15…ダイスの入口、R…面取り部、S…ストレート部、T…テーパ部、T1…第1のテーパ部、T2…第2のテーパ部。
Claims (7)
- ニップル孔を有するニップルと、ダイス孔を有するダイスとを具え、前記ニップルと前記ダイスとは、前記ニップル孔および前記ダイス孔とが同軸上に位置するように配置されており、かつ前記ニップルの下面と前記ダイスの上面との間の隙間から、前記ダイス孔に樹脂を周方向より加圧供給しつつ、前記ニップル孔と前記ダイス孔とを通る光ファイバ裸線に前記樹脂を塗布するようになっている光ファイバ用樹脂塗布装置において、
前記ダイスのダイス孔の形状は、入線側から順に、テーパ角が10°以下の第1のテーパ部、テーパ角が15〜90°の第2のテーパ部、および、径が一定のストレート部を含んでおり、かつ前記第2のテーパ部の長さが、0.05〜0.6mmであることを特徴とする光ファイバ用樹脂塗布装置。 - 請求項1の光ファイバ用樹脂塗布装置において、さらに前記第2のテーパ部の長さが、前記ストレート部の長さの0.1〜3倍であることを特徴とする光ファイバ用樹脂塗布装置。
- 請求項2の光ファイバ用樹脂塗布装置において、さらに前記ストレート部の長さが、前記ダイスの出口の口径の0.4〜2倍であることを特徴とする光ファイバ用樹脂塗布装置。
- ニップル孔を有するニップルと、ダイス孔を有するダイスとを具え、前記ニップルと前記ダイスとは、前記ニップル孔および前記ダイス孔とが同軸上に位置するように配置されており、前記ニップルと前記ダイスとの間の間隙から、前記ダイス孔に樹脂を周方向より加圧供給しつつ、前記ニップル孔と前記ダイ孔を通る光ファイバ裸線に前記樹脂が塗布されるようになっている光ファイバ用樹脂塗布装置において、
前記ダイスのダイス孔の形状は、入線側から順に、出線側に向けて径が小さくなった3段以上のテーパ部と、径が一定のストレート部とを含んでおり、全テーパ部の中で、ストレート部に接するテーパ部のテーパ角が15〜90°であり、その他のテーパ部のテーパ角は10°以下であり、かつ、前記ストレート部に接するテーパ部の長さが、0.05〜0.6mmであることを特徴とする光ファイバ用樹脂塗布装置。 - 請求項4の光ファイバ用樹脂塗布装置において、さらに前記ストレート部に接するテーパ部の長さは、前記ストレート部の長さの0.1〜3倍であることを特徴とする光ファイバ用樹脂塗布装置。
- 請求項5の光ファイバ用樹脂塗布装置において、さらに前記ストレート部の長さは、前記ダイスの出口の口径の0.4〜2倍であることを特徴とする光ファイバ用樹脂塗布装置。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載の光ファイバ用樹脂塗布装置において、さらに、前記ダイスの入口の周縁部が面取りされていることを特徴とする光ファイバ用樹脂塗布装置。
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