JP3918246B2 - 画像処理方法および装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理方法および装置に関し、特に、素材クリップの識別子を含むファットクリップを生成することで、修正された結果クリップに関連する他の結果クリップの作業情報に対応する処理を再実行して、その結果クリップを自動的に再生成するようにした、画像処理方法および装置に関する。
【0002】
ビデオカメラから得られたビデオデータを編集するポストプロダクションの分野において、ディスクを記録媒体として使用したノンリニア編集システムが提案されている。このノンリニア編集システムにおいて行われる編集処理として、さまざまな種類の編集処理が存在している。例えば、複数の素材をつなぎ合わせて所望のビデオプログラムを作成するためのビデオ編集処理、キー信号によって複数の素材を合成するための合成処理、あるいは素材に対して特殊効果処理を施す特殊効果処理等が存在する。一般的に、このうちのビデオ編集処理は編集装置で行われ、合成処理はビデオスイッチャで行われ、特殊効果処理は特殊効果装置において行われている。
【0003】
近年のディスク媒体のランダムアクセス性の向上によって、複数チャンネルに対して同時にアクセスすることが可能になり、その結果、複数チャンネルのビデオデータをリアルタイムで処理する編集処理が要望されるようになってきた。例えば、テレビジョン放送のためのコマーシャル作成用の編集業界や映画プログラム作成用の編集業界等では、数十から数百の素材を使用して編集処理を行うとともに、異なる種類の編集処理を組合わせて使用することが要望されている。さらに、これらの複数種類の編集処理を何度も繰り返し行うことによって、高度で且つ複雑な編集結果データを生成することが要求されるようになってきた。
【0004】
このような高度で複雑な編集結果データを作成するためには、数十から数百の素材を管理するとともに、編集処理の履歴を記憶しておく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の編集システムは、このような多数の素材を管理するための装置および編集履歴を記憶するための装置を備えておらず、その結果、編集操作が煩雑なものとなっていた。具体的には、どの素材を、どの編集処理を使用して編集結果ビデオデータが作成されたかという情報を、編集オペレータが記憶しておくことは不可能であるので、従来の編集システムでは、編集作業を行う毎に編集オペレータが、そのような情報を紙に書き込んで管理していた。また、その複数の編集結果ビデオデータから、さらに新しい編集結果ビデオデータを生成するような編集処理を何度も繰り返すような複雑な編集処理を行った場合には、最終の編集結果ビデオデータが、どの素材から作成されたかを示す編集履歴情報が膨大なデータ量になり、編集オペレータが紙に書き込んで管理することさえも不可能であった。
【0006】
そのため、一度作成された編集結果ビデオデータに変更を加えたい場合には、さらに編集作業が煩雑になり、時間がかかってしまうという課題があった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の素材を編集作業に最適になるように管理することによって、編集作業の簡略化および高速化を実現しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像処理方法は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成ステップと、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項6に記載の画像処理装置は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成手段と、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の画像処理方法および請求項6に記載の画像処理装置においては、作業情報、結果クリップ、素材クリップに関する情報を含むファットクリップが生成される。このファットクリップには、他のファットクリップが素材クリップとして使用された場合には、素材クリップとして使用された他のファットクリップの情報が含まれる。第1のファットクリップが修正されたとき、第2のファットクリップが検索され、その作業情報を再実行して第2のファットクリップの結果クリップが再生成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段またはステップと以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0012】
請求項1に記載の画像処理方法は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成ステップ(例えば図8のステップS52)と、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行ステップ(例えば図8のステップS58)とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の画像処理方法は、所定のモジュールにおいて、所定のファットクリップが選択されたとき、そのファットクリップを生成したモジュールを読み出す読み出しステップ(例えば図8のステップS56)をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の画像処理方法は、第2のファットクリップに対して、第1のファットクリップと関係しない第3のファットクリップから識別するための識別記号(例えば識別子)を付与する識別ステップ(例えば図8のステップS54)をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の画像処理装置は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成手段(例えば図8のステップS52)と、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行手段(例えば図8のステップS58)とを備えることを特徴とする。
【0016】
図1は、本発明の画像処理方法を適用するシステムの構成例を示している。ワークステーション1には、キーボード2、マウス3、パッド4などが接続されており、適宜、必要な指令を入力することができるようになされている。ディスプレイ5には、ワークステーション1から所定の文字や画像などが、適宜、表示されるようになされている。ジョグ・フェーダコントローラ6は、ディバイスコントローラ兼フレームバッファ7に対して、ユーザの操作に対応して漸次変化する制御信号を出力するようになされている。
【0017】
スイッチャ8は、ビデオディスクレコーダ12、ビデオテープレコーダ(VTR)13、またはビデオカメラ14からの入力を適宜選択し、ディバイスコントローラ兼フレームバッファ7に出力し、記憶させるようになされている。また、スイッチャ8は、ディジタルマルチイフェクタ9,10に対して、所定の画像データを供給し、イフェクト処理を施させるようになされている。スイッチャ8は、ディバイスコントローラ兼フレームバッファ7より読み出されたデータをモニタ15に出力し、表示させるようになされている。オーディオミキサ11は、ビデオディスクレコーダ12より供給されたオーディオデータをミキシングし、ビデオディスクレコーダ12またはVTR13に出力するようになされている。
【0018】
図2は、ワークステーション1に記憶されている編集のためのプログラムの基本的な構成を表している。各種の編集処理を行うモジュールは、編集モジュールEM、合成モジュールCM、および特殊効果モジュールSMに、それぞれ分割されている。これらの編集モジュールEM、合成モジュールCM、および特殊効果モジュールSMは、モジュール制御部MCにより起動され、それぞれのGUIをモニタ15に出力し、表示させるようになされている。ユーザは、そのGUIに対応して、対話的に、編集、合成、特殊効果作業を行うことになる。
【0019】
また、これらのモジュールは、ユーザが対話的に入力した作業を、エディットツリー記憶部TMのファットクリップ(FatClip)に書き込むようになされている。各モジュールは、ファットクリップに書き込まれた作業情報に基づいて、ビデオディスクレコーダ12、VTR13、ビデオカメラ14などを適宜制御し、その出力に対してソフトウエア的な処理を行い、編集、合成、特殊効果を行った結果としての結果クリップを生成する。
【0020】
モジュール制御部MCは、エディットツリー記憶部TMのファットクリップの階層的な構造を読み取り、ユーザが指定したファットクリップを作成したモジュールを起動して、そのファットクリップを変更させる。また、ファットクリップに記憶されている作業情報に対応する再実行が行われる際、エディットツリーに対応するエディットツリーリストの記述の順番に各モジュールを起動し、各階層における結果クリップを生成させ、さらに最終的な結果クリップを生成させる。
【0021】
エディットツリー記憶部TMでは、階層的な編集、合成、特殊効果作業のすべての階層にわたる作業情報をモジュール毎にファットクリップに記憶する。このファットクリップは、作業に応じて動的に生成され、階層的な構造に結合される。従って、すべての階層的な編集、合成、特殊効果作業を記憶することができる。また、モジュールの処理の順番を任意に決定することも可能である。
【0022】
ファットクリップは、次のようなデータを有している。
(1)そのファットクリップを作成した編集、合成、特殊効果のモジュールを示す識別子。
(2)そのファットクリップの素材となる素材クリップの識別子。
(3)編集、合成、特殊効果のモジュールで、ユーザが作成した作業情報(編集データ、合成のパラメータ、特殊効果のパラメータ)。
(4)そのファットクリップによる編集、合成、特殊効果作業の結果クリップの識別子。
【0023】
結果クリップの識別子は、作業の結果クリップが実際に作成された場合においてのみ有効な識別子とされるが、まだ結果クリップが作成されていない場合、あるいは作成したが、その後、さらに変更作業が加えられ、結果クリップが無効となった場合には、無効の識別子に修正される。すなわち、結果クリップが有効であるか否かは、その識別子から判定することができるようになされている。
【0024】
図3は、図2のエディットツリー記憶部TMに示したファットクリップX,Y,Zのファットクリップの内容を表している。この例の場合、ファットクリップXは、素材クリップMC21乃至MC23を合成処理することで、結果クリップCXを生成したとき、これに対応して生成されたものであるので、このファットクリップを作成したモジュールを示す識別子として、合成モジュールの識別子IDCMを記憶している。また、このファットクリップの素材となるクリップの識別子として、素材クリップMC21乃至MC23のIDであるIDMC21乃至IDMC23が記憶されているとともに、ユーザが作成した作業情報として、合成のパラメータが記憶されている。さらに、結果クリップCXの識別子として、IDCXが記憶されている。
【0025】
ファットクリップYは、素材クリップMC31乃至MC34を特殊効果モジュールにより処理して、結果クリップCYを生成したとき生成されたものであるので、このファットクリップを作成したモジュールを示す識別子として、特殊効果モジュールの識別子IDSMを記憶している。また、このファットクリップの素材となるクリップの識別子として、素材クリップMC31乃至MC34のIDであるIDMC31乃至IDMC34が記憶されている。ユーザが作成した作業情報としては、特殊効果のパラメータが記憶され、結果クリップの識別子としては、結果クリップCYのIDであるIDCYが記憶されている。
【0026】
ファットクリップZは、ファットクリップXの結果クリップCXとファットクリップYの結果クリップCYを編集して、結果クリップCZを生成したとき、この作業に対応して生成されたものである。このファットクリップZには、このファットクリップを作成したモジュールを示す識別子として、編集モジュールの識別子IDEMが記憶され、このファットクリップの素材となるクリップの識別子として、ファットクリップXとファットクリップYの識別子であるIDFCX,IDFCYが記憶されている。また、編集モジュールEMにより、結果クリップCXと結果クリップCYをワイプ(Wipe)する編集データが、作業情報として記憶されている。さらに、このファットクリップによる作業結果の結果クリップの識別子として、結果クリップCZの識別子であるIDCZが記憶されている。
【0027】
なお、図3においては、簡単のために、ファットクリップX乃至ファットクリップZを、それぞれ合成モジュールCM、特殊効果モジュールSM、または編集モジュールEMに対応させるようにしたが、これらのファットクリップは、これら3つのモジュールのうちの2つ以上の複合的処理に対応して、生成することができる。
【0028】
次に、図1の実施の形態の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、この図4の処理は、ワークステーション1の内蔵するCPU(図示せず)により実行される。この編集システムを起動させると、最初にステップS1において、トップメニューがモニタ15に表示される。このトップメニューは、Editor(編集モジュール),Composite(合成モジュール),Effect(特殊効果モジュール),Library(ライブラリモジュール),System(システムモジュール)の5個のエディタの項目で構成されている。モニタ15に、このトップメニューが表示されると、ステップS2において、所定のメニューがユーザにより選択されるまで待機し、5個のメニューのうちのいずれかが選択されると、その選択が、Editor,Composite,Effect,Library,Systemのいずれであるかが、ステップS3,S5,S7,S9,S11で、それぞれ判定される。そして、そのいずれかであることが判定されたとき、それぞれ、ステップS4,S6,S8,S10またはS12に進み、選択に対応する編集モジュールモード、合成モジュールモード、特殊効果モジュールモード、ライブラリモジュールモード、またはシステムモジュールモードが設定される。
【0029】
例えば、ステップS4の編集モジュールモードが設定されると、図5のフローチャートに示す処理が実行される。すなわち、最初にステップS21において、モニタ15に、編集モジュールモードのGUIが表示される。ユーザは、このGUIの表示を見て、新規の編集を行う(ファットクリップを新規に作成する)のか、既に行われた編集を修正する(既に作成されているファットクリップを修正する)のかを入力する。新規の編集を行うとの入力がなされた場合においては、ステップS23に進み、ファットクリップを新たに作成する処理が実行される。これに対して、既に行われた編集を修正する旨の入力がなされた場合においては、ステップS24に進み、その指定された(修正する)編集に対応するファットクリップが読み出される。そしてステップS25において、編集処理が実行される。
【0030】
また、図4のステップS6の合成モジュールモードが設定されると、図6のフローチャートに示す処理が実行される。ステップS31においては、合成モジュールモードのGUIがモニタ15に表示される。ユーザは、モニタ15のGUIの表示を見て、新たな合成処理を行うのか、既に行った合成処理の修正処理を行うのかを入力する。ステップS32において、新たな合成処理を行うとの入力がなされたと判定された場合においては、ステップS33に進み、新たなファットクリップが作成される。ステップS32において、既に行われた合成処理を修正する旨の入力がなされたと判定された場合においては、ステップS34に進み、指定された(修正する)合成処理に対応するファットクリップを読み出す処理が実行される。そして、ステップS35において、合成処理が実行される。
【0031】
同様に、図4のステップS8の特殊効果モジュールモードが設定されると、図7のフローチャートに示す処理が実行される。最初に、ステップS41において、特殊効果モジュールモードのGUIがモニタ15に表示される。ユーザは、このGUIの表示を見て、新規の特殊効果処理を行うのか、既に行われた特殊効果処理を修正するのかを入力する。ステップS42において、新規の特殊効果処理を行う旨が入力されたと判定された場合においては、ステップS43に進み、ファットクリップが新たに作成される。これに対して、ステップS42において、既に作成されている特殊効果処理を修正する旨の入力がなされたと判定された場合においては、ステップS44に進み、指定された(修正する)特殊効果処理に対応するファットクリップを読み出す処理が実行される。そして、ステップS45に進み、特殊効果処理が実行される。
【0032】
図5のステップS25における編集処理の詳細は、図8のフローチャートに示されている。
【0033】
なお、図示は省略するが、図6のステップS35と図7のステップS45の処理も、図8における編集処理が、合成処理または特殊効果処理となる他、図8に示す場合と同様の処理となる。
【0034】
図8においては、最初にステップS51において、編集処理に対応する入力が、ユーザによりなされたか否かが判定され、そのような処理に対応する入力がなされたと判定された場合、ステップS52に進み、入力に対応する編集データが、新たに生成されたファットクリップ、または既に生成され、読み出されたファットクリップに、適宜書き込まれる。また、このとき、入力に対応して所定の画像がモニタ15に表示されるとともに、入力に対応する(作業情報に対応する)エディットツリーが適宜作成され、エディットツリー記憶部TMに記憶される。すなわち、これによりユーザが、キーボード2、マウス3、パッド4、ジョグ・フェーダコントローラ6などを適宜操作して、所定の編集入力を行うと、それに対応するファットクリップとエディットツリーが自動的に作成、または修正される。また、このとき、修正のなされたファットクリップの識別子は、無効の識別子に変更される。
【0035】
次に、ステップS53に進み、現在修正しているファットクリップより上位のファットクリップが存在するか否かが判定され、上位のファットクリップが存在すると判定された場合においてはステップS54に進み、ステップS52で修正されたファットクリップの結果クリップを素材クリップとするファットクリップ、あるいはそのファットクリップをさらに素材クリップとするファットクリップなど(関連するファットクリップ)は、その識別子が無効の識別子に変更される。これにより、例えば、所定の階層的構造の所定の結果クリップ(その時点においてエディットツリーの一番上の結果クリップ)を生成した状態において、それより下位のファットクリップを修正する作業が行われた場合においては、それより上位のファットクリップ(関連するファットクリップ)の結果クリップ(関連する結果クリップ)の識別子が無効の識別子に変更される。
【0036】
ステップS53において、上位のファットクリップが存在しないと判定された場合においては、ステップS54の処理はスキップされる。
【0037】
例えば、図9に示すように、エディットツリーが作成されているものとする。このエディットツリーにおいては、素材クリップMCG1,MCG2によりファットクリップMC−Gが生成されており、ファットクリップFC−Eは、素材クリップMCE1,MCE2とファットクリップFC−Gを素材クリップとしている。ファットクリップFC−Cの素材クリップは、素材クリップMCC1とファットクリップFC−Eとされている。
【0038】
ファットクリップFC−Fは、素材クリップMCF1乃至MCF3を素材クリップとし、ファットクリップFC−Dは、ファットクリップFC−E,FC−Fの他、素材クリップMCD1,MCD2を素材クリップとしている。ファットクリップFC−Bは、素材クリップMCB1の他、ファットクリップFC−C,FC−Dを素材クリップとし、ファットクリップFC−Aは、ファットクリップFC−Bと素材クリップMCB1を素材クリップとしている。
【0039】
特に修正を加えない場合においては、生成された各ファットクリップの識別子は、すべて有効の識別子とされている。しかしながら、例えば、ファットクリップFC−Eを変更すると、このファットクリップFC−Eと、これを素材クリップとするファットクリップFC−C,FC−D、このファットクリップFC−C,FC−Dを素材クリップとするファットクリップFC−B、さらにファットクリップFC−Bを素材クリップとするファットクリップFC−Aの識別子は、関連する(上位の)ファットクリップの識別子であるので、それぞれ無効の識別子に変更される。
【0040】
図8のステップS51において、編集処理が入力されていないと判定された場合、ステップS55に進み、表示中のクリップが選択されたか否かが判定される。表示中のクリップが選択されたとステップS55において判定された場合においては、ステップS56に進み、対応するモードのモジュールを起動する処理が実行される。
【0041】
ステップS56の対応するモードのモジュールを起動する処理の詳細は、図10のフローチャートに示されている。同図に示すように、対応するモードのモジュールの起動処理においては、最初にステップS71において、選択されたクリップのファットクリップの識別子が、モジュール制御部MCに通知される。そして、ステップS72において、モジュール制御部MCは、通知を受けた識別子のファットクリップ内のモジュール識別子を読み取る。さらに、ステップS73において、モジュール制御部MCは、読み取ったモジュール識別子に対応するモジュールを起動する処理を実行する。
【0042】
例えば、図11に示すように、図3に示すファットクリップZに対応する画像がモニタ15に表示されている状態(編集モジュールEMのモードの状態)において、結果クリップCXと結果クリップCYにより構成されている結果クリップCZのうち、結果クリップCXを変更する場合、ユーザは、マウス3を操作して、カーソルを結果クリップCX上に移動し、マウス3をダブルクリックして表示中のクリップ選択を指令する。このとき、選択された結果クリップCXに対応するファットクリップXのモジュール(合成モジュールCM)が読み出され、対応する画像が、図12に示すようにモニタ15上に表示される。従って、ユーザは、この図12に示す状態(ファットクリップXに対応する合成モジュールCMのモードの状態)からファットクリップXを適宜修正する入力を直ちに開始することができる。この入力に対する処理は、上述した図8のステップS51,S52,S53,S54により行われる。
【0043】
なお、図11の表示例の左下に表示されているトップメニューのボタンEditorを操作すると、編集モジュールが呼び出され、その下のボタンCompositeを操作すると、合成モジュールが呼び出され、さらにその下のボタンEffectを操作すると、特殊効果モジュールが呼び出される。ボタンLibraryは、ワークステーション1に接続されているVTR13やビデオディスクレコーダ12を制御し、通常のクリップ(ファットクリップではないクリップ)を作成するとき、あるいは作成したクリップをリストアップするとき(ブラウズメニューを読み出すとき)操作される。ボタンSystemは、システム全体の設定を行うとき操作される。ボタンLibraryが操作されたとき、ライブラリーモジュールが動作し、ボタンSystemが操作されたとき、システムモジュールが動作する。
【0044】
図11のトップメニューの右側のブラウズメニューにおけるボタンList,Picture,Free Formは、使用することができるクリップをリスト表示する場合の表示形式を選択するとき操作されるボタンである。例えばクリップの名称などを文字でリスト表示する場合は、ボタンListが操作され、クリップの最初の1フレームを縮小してタイル状に配置表示する場合は、ボタンPictureが操作される。ボタンFree Formは、自由な形式で表示させるとき操作される。ボタンViewは、ブラウザにあるクリップを直接動画像表示するとき操作される。
【0045】
図11の表示例の右側のボタンPreviewは、選択したクリップを動画像表示するとき操作される。但し、このボタンPreviewを操作したとき、ファットクリップの再実行処理は行われない(再実行処理については後述する)。このボタンを操作したとき表示される動画像は、最終結果としての動画像と異なる場合があるが、ボタンを操作するとすぐに表示が開始されるため、編集過程において、クリップの長さをチェックしたい場合に使用される。
【0046】
ボタンViewは、選択したクリップを動画像表示するとき操作される。このボタンを操作したとき、ボタンPreview操作したときと異なり、再実行処理が実行される。このボタンを操作した後、表示が行われるまでに時間がかかるが、このボタンを操作した場合においては、最終結果としての画像を見ることができる。
【0047】
ボタンAll Previewは、クリップを選択せずとも、編集中の最初から最後までのクリップを動画像表示させるとき操作される。全編集過程の結果を再実行させて表示したい場合には、ボタンAll Viewが操作される。
【0048】
ボタンBrowserは、編集に使用することの可能なクリップをリストアップするためのブラウズメニュー(図11のトップメニューの右側に表示されているメニュー)を表示するとき操作される。このトップメニューの右側のブラウズメニューの位置には、別のメニューが表示される場合があるので、任意のタイミングにおいて、ここにブラウズメニューを表示させることができるように、ボタンBrowserが設けられている。
【0049】
ボタンBrowserの下の表示00:00:00:00は、カレントカーソルの位置する時刻を時、分、秒、フレーム数で表している。モニタ15には、このカレントカーソルが位置する時刻(横軸上の位置)における静止画像が表示される。
【0050】
図12のトップメニューの右側に表示されているBorder,x,y,T,Bは、合成方法やパラメータの値を表している。その右側のグラフ表示の位置において、パラメータを各フレーム毎に変更することができるようになっている。
【0051】
図8のステップS55において、表示中のクリップ選択の指令が入力されていないと判定された場合、ステップS57に進み、再実行指令が入力されたか否かが判定される。この再実行指令は、例えば、図9のエディットツリー上のファットクリップFC−Eを変更した後、その変更を、ワークステーション1に内蔵されているハードディスクに登録する(セーブする)指令を入力したとき、入力されたと判定される。この他、上述したボタンViewまたはAll Viewが操作された場合においても、この再実行指令が入力されたものと判定される。再実行指令が入力されたと判定された場合、ステップS58に進み、再実行処理が実行される。この再実行処理の詳細は、図13のフローチャートに示されている。
【0052】
再実行処理においては、最初にステップS81において、エディットツリーの一番上のファットクリップの識別子(以下、簡単に、ファットクリップとも称する)がスタックにプッシュされる。例えば、図9の例においては、ファットクリップFC−Aがスタック上に書き込まれる。次にステップS82に進み、スタックが空か否かが判定される。いまの場合、ステップS81において、スタックにエディットツリーの一番上のファットクリップが書き込まれているので、スタックは空ではない。従って、NOの判定が行われ、ステップS83に進む。ステップS83においては、スタックから1つのファットクリップがポップされ、そのファットクリップの結果クリップが有効であるか否かが判定される。図9の例の場合、ファットクリップFC−Aの結果クリップは無効とされているので、NOの判定が行われ、ステップS84に進む。
【0053】
ステップS84においては、ステップS83で取り出されたファットクリップの素材クリップが全て普通のクリップ(ファットクリップではないクリップ)であるか、または有効な結果クリップを持つファットクリップであるかが判定される。図9の例の場合、ファットクリップFC−Aの素材クリップは、ファットクリップFC−Bであり、その結果クリップは、無効とされている。そこで、この場合、NOの判定が行われ、ステップS86に進む。
【0054】
ステップS86においては、スタックに現在のファットクリップであるファットクリップFC−Aがプッシュされる。また、ステップS87において、ステップS84で無効な結果クリップを有するファットクリップとして判定されたファットクリップFC−Bが書き込まれる。
【0055】
次に、ステップS82に戻り、スタックが空であるか否かが判定される。いまの場合、空ではないので、ステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−B(最新のファットクリップ)が取り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bの結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Bの素材クリップであるファットクリップFC−Cが有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Cは、無効の結果クリップを有するので、ステップS86に進み、スタックに現在のファットクリップFC−Bがプッシュされるとともに、ステップS87において、無効な結果クリップを有するファットクリップFC−Cがプッシュされる。
【0056】
再び、ステップS82からステップS83に進み、スタックから例えばファットクリップFC−Cが取り出され、そのファットクリップが有効な結果クリップを有するか否かが判定される。ファットクリップFC−Cは、無効な結果クリップを有するため、NOの判定が行われ、ステップS84に進む。ステップS84においては、ファットクリップFC−Cの素材クリップFC−Eが有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Eは、無効の結果クリップを有するので、NOの判定が行われ、ステップS86,S87において、スタックにファットクリップFC−C,FC−Eがプッシュされる。
【0057】
再び、ステップS82からステップS83に進み、スタックから1つのファットクリップFC−Eが取り出され、そのファットクリップの結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Eは、無効の結果クリップを有するため、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Eの素材クリップが全て普通のクリップ、または有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Eの素材クリップは、素材クリップMCE1,MCE2と有効な結果クリップを有するファットクリップFC−Gであるから、この場合、YESの判定が行われ、ステップS85に進む。
【0058】
ステップS85においては、ファットクリップFC−Eの作業情報に対応して、素材クリップMCE1,MCE2およびファットクリップFC−Gに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0059】
そして、ステップS82からステップS83に戻り、スタックからファットクリップFC−Cが取り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Cの結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Cの素材クリップが全て普通のクリップもしくは有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Cの素材クリップは、素材クリップMCC1と有効な結果クリップを有するファットクリップFC−Eであるから、YESの判定が行われ、ステップS85において、ファットクリップFC−Cの作業情報に対応して、素材クリップMCC1とファットクリップFC−E(その結果クリップ)に対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0060】
再び、ステップS82からステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−Bが取り出される。その結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Bの素材クリップが全て普通の素材クリップと有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bは、無効のファットクリップFC−Dを素材クリップとして有するので、NOの判定が行われ、ステップS86,S87において、ファットクリップFC−B,FC−Dがスタックにプッシュされる。
【0061】
ステップS82からステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−Dが取り出される。このファットクリップFC−Dは、無効の結果クリップを有するので、ステップS84に進み、その素材クリップが全て有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Dの素材クリップは、素材クリップMCD1,MCD2とファットクリップFC−E,FC−Fであり、このファットクリップFC−E,FC−Fは、いずれも有効の結果クリップを有するので、ステップS84において、YESの判定が行われ、ステップS85に進む。そして、ステップS85において、ファットクリップFC−Dの作業情報に対応して、素材クリップMCD1,MCD2並びにファットクリップFC−E,FC−Fに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0062】
再び、ステップS82を介してステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−Bが取り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bの結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、その素材クリップは全て有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bの素材クリップMCB1とファットクリップFC−C,FC−Dは全て有効であるから、ステップS84においてYESの判定が行われ、ステップS85において、ファットクリップFC−Bの作業情報に対応して、素材クリップMCB1およびファットクリップFC−C,FC−Dに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0063】
さらに、ステップS82からステップS83に進み、ファットクリップFC−Aが取り出され、その結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Aの素材クリップは、全て有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Aの素材クリップとしてのファットクリップFC−Bは、有効な結果クリップを有するので、ステップS85に進み、ファットクリップFC−Aの作業情報に対応して、素材クリップとしてのファットクリップFC−Bに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0064】
そして、ステップS82に戻り、スタックが空であるか否かが判定される。全ての再実行処理が終了しているので、ここで、YESの判定が行われ、再実行処理が終了する。
【0065】
なお、ステップS83において、スタックから取り出されたファットクリップの結果クリップが有効であると判定された場合においては、ステップS82に戻る。例えば、エディットツリーの一番上のファットクリップが有効である場合、ステップS81でスタックにプッシュされたファットクリップが、ステップS83において、有効な結果クリップを有すると判定され、ステップS82に戻る。そして、ステップS82において、スタックが空であると判定され、直ちに処理が終了される。このように、エディットツリーの一番上のファットクリップが有効な結果クリップを有する場合においては、再実行処理は実質的に実行されないことになる。
【0066】
図14は、以上の図13のフローチャートの処理をまとめたものである。同図に示すように、エディットツリーの一番上のファットクリップFC−Aのモジュールは、その結果クリップが無効であるとき、ファットクリップFC−Bのモジュールに対し、結果クリップの転送を要求し、ファットクリップFC−Bのモジュールが、さらにファットクリップFC−Cのモジュールに、結果クリップの転送を要求する。そして、ファットクリップFC−Cのモジュールが、ファットクリップFC−Eのモジュールに、さらにファットクリップFC−Eのモジュールが、ファットクリップFC−Gのモジュールに、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Gの結果クリップは有効とされているため、この結果クリップがファットクリップFC−Eのモジュールに転送される。ファットクリップFC−Eのモジュールは、この結果クリップと他の素材クリップとを元にして結果クリップを再生成し、これをファットクリップFC−Cのモジュールに転送する。ファットクリップFC−Cのモジュールは、この結果クリップと他の素材クリップから結果クリップを作成し、ファットクリップFC−Bのモジュールに転送する。
【0067】
ファットクリップFC−Bのモジュールは、他方の素材クリップとしてのファットクリップFC−Dのモジュールに対し、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Dのモジュールは、さらにファットクリップFC−Eのモジュールに対して、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Eの結果クリップは、再生成され、有効とされているため、ファットクリップFC−Dのモジュールに直ちに転送される。
【0068】
ファットクリップFC−Dのモジュールは、さらに他のファットクリップFC−Fのモジュールに、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Fの結果クリップは有効であるため、直ちにファットクリップFC−Dのモジュールに転送される。
【0069】
ファットクリップFC−Dのモジュールは、ファットクリップFC−EのモジュールとファットクリップFC−Fのモジュールから転送された結果クリップと他の素材クリップを元に、結果クリップを再生成し、これを上位のファットクリップFC−Bのモジュールに転送する。ファットクリップFC−Bのモジュールは、ファットクリップFC−Dの結果クリップと他の素材クリップを元に結果クリップを再生成し、ファットクリップFC−Aのモジュールに転送する。ファットクリップFC−Aのモジュールは、ファットクリップFC−Bの結果クリップを元に結果クリップを再生成する。
【0070】
以上のようにして、ファットクリップFC−Eの修正が行われた場合、その結果クリップと、それより上位のファットクリップの結果クリップの識別子は直ちに無効とされるが、その後、ファットクリップFC−Eのセーブなどを指令したとき、その時点において、再実行処理が自動的に実行される。
【0071】
修正処理が行われたとき、再実行処理を直ちに開始するようにすることも可能であるが、再実行処理には若干の時間を必要とするので、修正時においては、識別子の変更(関連するファットクリップの検索)だけを行うようにするのが好ましい。
【0072】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の画像処理方法および請求項6に記載の画像処理装置によれば、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を保持するようにしたので、異なるモジュール間において、階層的なファットクリップの管理が可能となり、下位の階層においてファットクリップが修正されたとき、それに対応する上位のファットクリップを自動的に再生成することが可能となる。従って、迅速かつ簡単に編集処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方法を適用するシステムの構成例を示す図である。
【図2】図1のワークステーション内の画像処理のためのプログラムの構成を説明する図である。
【図3】図2のエディットツリー記憶部のファットクリップの構成を説明する図である。
【図4】図1の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図5】図4のステップS4の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図6】図4のステップS6の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図7】図4のステップS8の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図8】図5のステップS25の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図9】図8のステップS53とS54の処理を説明する図である。
【図10】図8のステップS56の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図11】図8のステップS55の処理を説明する図である。
【図12】図8のステップS56の処理を説明する図である。
【図13】図8のステップS58の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図14】図13の処理を説明するタイミングチャートである。
【図15】従来の画像処理方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ワークステーション, 2 キーボード, 3 マウス, 4 パッド,5 ディスプレイ, 6 ジョグ・フェーダコントローラ, 7 ディバイスコントローラ兼フレームバッファ, 8 スイッチャ, 9,10 ディジタルマルチイフェクタ, 11 オーディオミキサ, 12 ビデオディスクレコーダ, 13 VTR, 14 ビデオカメラ, 15 モニタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理方法および装置に関し、特に、素材クリップの識別子を含むファットクリップを生成することで、修正された結果クリップに関連する他の結果クリップの作業情報に対応する処理を再実行して、その結果クリップを自動的に再生成するようにした、画像処理方法および装置に関する。
【0002】
ビデオカメラから得られたビデオデータを編集するポストプロダクションの分野において、ディスクを記録媒体として使用したノンリニア編集システムが提案されている。このノンリニア編集システムにおいて行われる編集処理として、さまざまな種類の編集処理が存在している。例えば、複数の素材をつなぎ合わせて所望のビデオプログラムを作成するためのビデオ編集処理、キー信号によって複数の素材を合成するための合成処理、あるいは素材に対して特殊効果処理を施す特殊効果処理等が存在する。一般的に、このうちのビデオ編集処理は編集装置で行われ、合成処理はビデオスイッチャで行われ、特殊効果処理は特殊効果装置において行われている。
【0003】
近年のディスク媒体のランダムアクセス性の向上によって、複数チャンネルに対して同時にアクセスすることが可能になり、その結果、複数チャンネルのビデオデータをリアルタイムで処理する編集処理が要望されるようになってきた。例えば、テレビジョン放送のためのコマーシャル作成用の編集業界や映画プログラム作成用の編集業界等では、数十から数百の素材を使用して編集処理を行うとともに、異なる種類の編集処理を組合わせて使用することが要望されている。さらに、これらの複数種類の編集処理を何度も繰り返し行うことによって、高度で且つ複雑な編集結果データを生成することが要求されるようになってきた。
【0004】
このような高度で複雑な編集結果データを作成するためには、数十から数百の素材を管理するとともに、編集処理の履歴を記憶しておく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の編集システムは、このような多数の素材を管理するための装置および編集履歴を記憶するための装置を備えておらず、その結果、編集操作が煩雑なものとなっていた。具体的には、どの素材を、どの編集処理を使用して編集結果ビデオデータが作成されたかという情報を、編集オペレータが記憶しておくことは不可能であるので、従来の編集システムでは、編集作業を行う毎に編集オペレータが、そのような情報を紙に書き込んで管理していた。また、その複数の編集結果ビデオデータから、さらに新しい編集結果ビデオデータを生成するような編集処理を何度も繰り返すような複雑な編集処理を行った場合には、最終の編集結果ビデオデータが、どの素材から作成されたかを示す編集履歴情報が膨大なデータ量になり、編集オペレータが紙に書き込んで管理することさえも不可能であった。
【0006】
そのため、一度作成された編集結果ビデオデータに変更を加えたい場合には、さらに編集作業が煩雑になり、時間がかかってしまうという課題があった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の素材を編集作業に最適になるように管理することによって、編集作業の簡略化および高速化を実現しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像処理方法は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成ステップと、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項6に記載の画像処理装置は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成手段と、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の画像処理方法および請求項6に記載の画像処理装置においては、作業情報、結果クリップ、素材クリップに関する情報を含むファットクリップが生成される。このファットクリップには、他のファットクリップが素材クリップとして使用された場合には、素材クリップとして使用された他のファットクリップの情報が含まれる。第1のファットクリップが修正されたとき、第2のファットクリップが検索され、その作業情報を再実行して第2のファットクリップの結果クリップが再生成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段またはステップと以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0012】
請求項1に記載の画像処理方法は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成ステップ(例えば図8のステップS52)と、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行ステップ(例えば図8のステップS58)とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の画像処理方法は、所定のモジュールにおいて、所定のファットクリップが選択されたとき、そのファットクリップを生成したモジュールを読み出す読み出しステップ(例えば図8のステップS56)をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の画像処理方法は、第2のファットクリップに対して、第1のファットクリップと関係しない第3のファットクリップから識別するための識別記号(例えば識別子)を付与する識別ステップ(例えば図8のステップS54)をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の画像処理装置は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および作業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果クリップを生成するのに使用した素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成手段(例えば図8のステップS52)と、第1のファットクリップが修正されたとき、第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行手段(例えば図8のステップS58)とを備えることを特徴とする。
【0016】
図1は、本発明の画像処理方法を適用するシステムの構成例を示している。ワークステーション1には、キーボード2、マウス3、パッド4などが接続されており、適宜、必要な指令を入力することができるようになされている。ディスプレイ5には、ワークステーション1から所定の文字や画像などが、適宜、表示されるようになされている。ジョグ・フェーダコントローラ6は、ディバイスコントローラ兼フレームバッファ7に対して、ユーザの操作に対応して漸次変化する制御信号を出力するようになされている。
【0017】
スイッチャ8は、ビデオディスクレコーダ12、ビデオテープレコーダ(VTR)13、またはビデオカメラ14からの入力を適宜選択し、ディバイスコントローラ兼フレームバッファ7に出力し、記憶させるようになされている。また、スイッチャ8は、ディジタルマルチイフェクタ9,10に対して、所定の画像データを供給し、イフェクト処理を施させるようになされている。スイッチャ8は、ディバイスコントローラ兼フレームバッファ7より読み出されたデータをモニタ15に出力し、表示させるようになされている。オーディオミキサ11は、ビデオディスクレコーダ12より供給されたオーディオデータをミキシングし、ビデオディスクレコーダ12またはVTR13に出力するようになされている。
【0018】
図2は、ワークステーション1に記憶されている編集のためのプログラムの基本的な構成を表している。各種の編集処理を行うモジュールは、編集モジュールEM、合成モジュールCM、および特殊効果モジュールSMに、それぞれ分割されている。これらの編集モジュールEM、合成モジュールCM、および特殊効果モジュールSMは、モジュール制御部MCにより起動され、それぞれのGUIをモニタ15に出力し、表示させるようになされている。ユーザは、そのGUIに対応して、対話的に、編集、合成、特殊効果作業を行うことになる。
【0019】
また、これらのモジュールは、ユーザが対話的に入力した作業を、エディットツリー記憶部TMのファットクリップ(FatClip)に書き込むようになされている。各モジュールは、ファットクリップに書き込まれた作業情報に基づいて、ビデオディスクレコーダ12、VTR13、ビデオカメラ14などを適宜制御し、その出力に対してソフトウエア的な処理を行い、編集、合成、特殊効果を行った結果としての結果クリップを生成する。
【0020】
モジュール制御部MCは、エディットツリー記憶部TMのファットクリップの階層的な構造を読み取り、ユーザが指定したファットクリップを作成したモジュールを起動して、そのファットクリップを変更させる。また、ファットクリップに記憶されている作業情報に対応する再実行が行われる際、エディットツリーに対応するエディットツリーリストの記述の順番に各モジュールを起動し、各階層における結果クリップを生成させ、さらに最終的な結果クリップを生成させる。
【0021】
エディットツリー記憶部TMでは、階層的な編集、合成、特殊効果作業のすべての階層にわたる作業情報をモジュール毎にファットクリップに記憶する。このファットクリップは、作業に応じて動的に生成され、階層的な構造に結合される。従って、すべての階層的な編集、合成、特殊効果作業を記憶することができる。また、モジュールの処理の順番を任意に決定することも可能である。
【0022】
ファットクリップは、次のようなデータを有している。
(1)そのファットクリップを作成した編集、合成、特殊効果のモジュールを示す識別子。
(2)そのファットクリップの素材となる素材クリップの識別子。
(3)編集、合成、特殊効果のモジュールで、ユーザが作成した作業情報(編集データ、合成のパラメータ、特殊効果のパラメータ)。
(4)そのファットクリップによる編集、合成、特殊効果作業の結果クリップの識別子。
【0023】
結果クリップの識別子は、作業の結果クリップが実際に作成された場合においてのみ有効な識別子とされるが、まだ結果クリップが作成されていない場合、あるいは作成したが、その後、さらに変更作業が加えられ、結果クリップが無効となった場合には、無効の識別子に修正される。すなわち、結果クリップが有効であるか否かは、その識別子から判定することができるようになされている。
【0024】
図3は、図2のエディットツリー記憶部TMに示したファットクリップX,Y,Zのファットクリップの内容を表している。この例の場合、ファットクリップXは、素材クリップMC21乃至MC23を合成処理することで、結果クリップCXを生成したとき、これに対応して生成されたものであるので、このファットクリップを作成したモジュールを示す識別子として、合成モジュールの識別子IDCMを記憶している。また、このファットクリップの素材となるクリップの識別子として、素材クリップMC21乃至MC23のIDであるIDMC21乃至IDMC23が記憶されているとともに、ユーザが作成した作業情報として、合成のパラメータが記憶されている。さらに、結果クリップCXの識別子として、IDCXが記憶されている。
【0025】
ファットクリップYは、素材クリップMC31乃至MC34を特殊効果モジュールにより処理して、結果クリップCYを生成したとき生成されたものであるので、このファットクリップを作成したモジュールを示す識別子として、特殊効果モジュールの識別子IDSMを記憶している。また、このファットクリップの素材となるクリップの識別子として、素材クリップMC31乃至MC34のIDであるIDMC31乃至IDMC34が記憶されている。ユーザが作成した作業情報としては、特殊効果のパラメータが記憶され、結果クリップの識別子としては、結果クリップCYのIDであるIDCYが記憶されている。
【0026】
ファットクリップZは、ファットクリップXの結果クリップCXとファットクリップYの結果クリップCYを編集して、結果クリップCZを生成したとき、この作業に対応して生成されたものである。このファットクリップZには、このファットクリップを作成したモジュールを示す識別子として、編集モジュールの識別子IDEMが記憶され、このファットクリップの素材となるクリップの識別子として、ファットクリップXとファットクリップYの識別子であるIDFCX,IDFCYが記憶されている。また、編集モジュールEMにより、結果クリップCXと結果クリップCYをワイプ(Wipe)する編集データが、作業情報として記憶されている。さらに、このファットクリップによる作業結果の結果クリップの識別子として、結果クリップCZの識別子であるIDCZが記憶されている。
【0027】
なお、図3においては、簡単のために、ファットクリップX乃至ファットクリップZを、それぞれ合成モジュールCM、特殊効果モジュールSM、または編集モジュールEMに対応させるようにしたが、これらのファットクリップは、これら3つのモジュールのうちの2つ以上の複合的処理に対応して、生成することができる。
【0028】
次に、図1の実施の形態の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、この図4の処理は、ワークステーション1の内蔵するCPU(図示せず)により実行される。この編集システムを起動させると、最初にステップS1において、トップメニューがモニタ15に表示される。このトップメニューは、Editor(編集モジュール),Composite(合成モジュール),Effect(特殊効果モジュール),Library(ライブラリモジュール),System(システムモジュール)の5個のエディタの項目で構成されている。モニタ15に、このトップメニューが表示されると、ステップS2において、所定のメニューがユーザにより選択されるまで待機し、5個のメニューのうちのいずれかが選択されると、その選択が、Editor,Composite,Effect,Library,Systemのいずれであるかが、ステップS3,S5,S7,S9,S11で、それぞれ判定される。そして、そのいずれかであることが判定されたとき、それぞれ、ステップS4,S6,S8,S10またはS12に進み、選択に対応する編集モジュールモード、合成モジュールモード、特殊効果モジュールモード、ライブラリモジュールモード、またはシステムモジュールモードが設定される。
【0029】
例えば、ステップS4の編集モジュールモードが設定されると、図5のフローチャートに示す処理が実行される。すなわち、最初にステップS21において、モニタ15に、編集モジュールモードのGUIが表示される。ユーザは、このGUIの表示を見て、新規の編集を行う(ファットクリップを新規に作成する)のか、既に行われた編集を修正する(既に作成されているファットクリップを修正する)のかを入力する。新規の編集を行うとの入力がなされた場合においては、ステップS23に進み、ファットクリップを新たに作成する処理が実行される。これに対して、既に行われた編集を修正する旨の入力がなされた場合においては、ステップS24に進み、その指定された(修正する)編集に対応するファットクリップが読み出される。そしてステップS25において、編集処理が実行される。
【0030】
また、図4のステップS6の合成モジュールモードが設定されると、図6のフローチャートに示す処理が実行される。ステップS31においては、合成モジュールモードのGUIがモニタ15に表示される。ユーザは、モニタ15のGUIの表示を見て、新たな合成処理を行うのか、既に行った合成処理の修正処理を行うのかを入力する。ステップS32において、新たな合成処理を行うとの入力がなされたと判定された場合においては、ステップS33に進み、新たなファットクリップが作成される。ステップS32において、既に行われた合成処理を修正する旨の入力がなされたと判定された場合においては、ステップS34に進み、指定された(修正する)合成処理に対応するファットクリップを読み出す処理が実行される。そして、ステップS35において、合成処理が実行される。
【0031】
同様に、図4のステップS8の特殊効果モジュールモードが設定されると、図7のフローチャートに示す処理が実行される。最初に、ステップS41において、特殊効果モジュールモードのGUIがモニタ15に表示される。ユーザは、このGUIの表示を見て、新規の特殊効果処理を行うのか、既に行われた特殊効果処理を修正するのかを入力する。ステップS42において、新規の特殊効果処理を行う旨が入力されたと判定された場合においては、ステップS43に進み、ファットクリップが新たに作成される。これに対して、ステップS42において、既に作成されている特殊効果処理を修正する旨の入力がなされたと判定された場合においては、ステップS44に進み、指定された(修正する)特殊効果処理に対応するファットクリップを読み出す処理が実行される。そして、ステップS45に進み、特殊効果処理が実行される。
【0032】
図5のステップS25における編集処理の詳細は、図8のフローチャートに示されている。
【0033】
なお、図示は省略するが、図6のステップS35と図7のステップS45の処理も、図8における編集処理が、合成処理または特殊効果処理となる他、図8に示す場合と同様の処理となる。
【0034】
図8においては、最初にステップS51において、編集処理に対応する入力が、ユーザによりなされたか否かが判定され、そのような処理に対応する入力がなされたと判定された場合、ステップS52に進み、入力に対応する編集データが、新たに生成されたファットクリップ、または既に生成され、読み出されたファットクリップに、適宜書き込まれる。また、このとき、入力に対応して所定の画像がモニタ15に表示されるとともに、入力に対応する(作業情報に対応する)エディットツリーが適宜作成され、エディットツリー記憶部TMに記憶される。すなわち、これによりユーザが、キーボード2、マウス3、パッド4、ジョグ・フェーダコントローラ6などを適宜操作して、所定の編集入力を行うと、それに対応するファットクリップとエディットツリーが自動的に作成、または修正される。また、このとき、修正のなされたファットクリップの識別子は、無効の識別子に変更される。
【0035】
次に、ステップS53に進み、現在修正しているファットクリップより上位のファットクリップが存在するか否かが判定され、上位のファットクリップが存在すると判定された場合においてはステップS54に進み、ステップS52で修正されたファットクリップの結果クリップを素材クリップとするファットクリップ、あるいはそのファットクリップをさらに素材クリップとするファットクリップなど(関連するファットクリップ)は、その識別子が無効の識別子に変更される。これにより、例えば、所定の階層的構造の所定の結果クリップ(その時点においてエディットツリーの一番上の結果クリップ)を生成した状態において、それより下位のファットクリップを修正する作業が行われた場合においては、それより上位のファットクリップ(関連するファットクリップ)の結果クリップ(関連する結果クリップ)の識別子が無効の識別子に変更される。
【0036】
ステップS53において、上位のファットクリップが存在しないと判定された場合においては、ステップS54の処理はスキップされる。
【0037】
例えば、図9に示すように、エディットツリーが作成されているものとする。このエディットツリーにおいては、素材クリップMCG1,MCG2によりファットクリップMC−Gが生成されており、ファットクリップFC−Eは、素材クリップMCE1,MCE2とファットクリップFC−Gを素材クリップとしている。ファットクリップFC−Cの素材クリップは、素材クリップMCC1とファットクリップFC−Eとされている。
【0038】
ファットクリップFC−Fは、素材クリップMCF1乃至MCF3を素材クリップとし、ファットクリップFC−Dは、ファットクリップFC−E,FC−Fの他、素材クリップMCD1,MCD2を素材クリップとしている。ファットクリップFC−Bは、素材クリップMCB1の他、ファットクリップFC−C,FC−Dを素材クリップとし、ファットクリップFC−Aは、ファットクリップFC−Bと素材クリップMCB1を素材クリップとしている。
【0039】
特に修正を加えない場合においては、生成された各ファットクリップの識別子は、すべて有効の識別子とされている。しかしながら、例えば、ファットクリップFC−Eを変更すると、このファットクリップFC−Eと、これを素材クリップとするファットクリップFC−C,FC−D、このファットクリップFC−C,FC−Dを素材クリップとするファットクリップFC−B、さらにファットクリップFC−Bを素材クリップとするファットクリップFC−Aの識別子は、関連する(上位の)ファットクリップの識別子であるので、それぞれ無効の識別子に変更される。
【0040】
図8のステップS51において、編集処理が入力されていないと判定された場合、ステップS55に進み、表示中のクリップが選択されたか否かが判定される。表示中のクリップが選択されたとステップS55において判定された場合においては、ステップS56に進み、対応するモードのモジュールを起動する処理が実行される。
【0041】
ステップS56の対応するモードのモジュールを起動する処理の詳細は、図10のフローチャートに示されている。同図に示すように、対応するモードのモジュールの起動処理においては、最初にステップS71において、選択されたクリップのファットクリップの識別子が、モジュール制御部MCに通知される。そして、ステップS72において、モジュール制御部MCは、通知を受けた識別子のファットクリップ内のモジュール識別子を読み取る。さらに、ステップS73において、モジュール制御部MCは、読み取ったモジュール識別子に対応するモジュールを起動する処理を実行する。
【0042】
例えば、図11に示すように、図3に示すファットクリップZに対応する画像がモニタ15に表示されている状態(編集モジュールEMのモードの状態)において、結果クリップCXと結果クリップCYにより構成されている結果クリップCZのうち、結果クリップCXを変更する場合、ユーザは、マウス3を操作して、カーソルを結果クリップCX上に移動し、マウス3をダブルクリックして表示中のクリップ選択を指令する。このとき、選択された結果クリップCXに対応するファットクリップXのモジュール(合成モジュールCM)が読み出され、対応する画像が、図12に示すようにモニタ15上に表示される。従って、ユーザは、この図12に示す状態(ファットクリップXに対応する合成モジュールCMのモードの状態)からファットクリップXを適宜修正する入力を直ちに開始することができる。この入力に対する処理は、上述した図8のステップS51,S52,S53,S54により行われる。
【0043】
なお、図11の表示例の左下に表示されているトップメニューのボタンEditorを操作すると、編集モジュールが呼び出され、その下のボタンCompositeを操作すると、合成モジュールが呼び出され、さらにその下のボタンEffectを操作すると、特殊効果モジュールが呼び出される。ボタンLibraryは、ワークステーション1に接続されているVTR13やビデオディスクレコーダ12を制御し、通常のクリップ(ファットクリップではないクリップ)を作成するとき、あるいは作成したクリップをリストアップするとき(ブラウズメニューを読み出すとき)操作される。ボタンSystemは、システム全体の設定を行うとき操作される。ボタンLibraryが操作されたとき、ライブラリーモジュールが動作し、ボタンSystemが操作されたとき、システムモジュールが動作する。
【0044】
図11のトップメニューの右側のブラウズメニューにおけるボタンList,Picture,Free Formは、使用することができるクリップをリスト表示する場合の表示形式を選択するとき操作されるボタンである。例えばクリップの名称などを文字でリスト表示する場合は、ボタンListが操作され、クリップの最初の1フレームを縮小してタイル状に配置表示する場合は、ボタンPictureが操作される。ボタンFree Formは、自由な形式で表示させるとき操作される。ボタンViewは、ブラウザにあるクリップを直接動画像表示するとき操作される。
【0045】
図11の表示例の右側のボタンPreviewは、選択したクリップを動画像表示するとき操作される。但し、このボタンPreviewを操作したとき、ファットクリップの再実行処理は行われない(再実行処理については後述する)。このボタンを操作したとき表示される動画像は、最終結果としての動画像と異なる場合があるが、ボタンを操作するとすぐに表示が開始されるため、編集過程において、クリップの長さをチェックしたい場合に使用される。
【0046】
ボタンViewは、選択したクリップを動画像表示するとき操作される。このボタンを操作したとき、ボタンPreview操作したときと異なり、再実行処理が実行される。このボタンを操作した後、表示が行われるまでに時間がかかるが、このボタンを操作した場合においては、最終結果としての画像を見ることができる。
【0047】
ボタンAll Previewは、クリップを選択せずとも、編集中の最初から最後までのクリップを動画像表示させるとき操作される。全編集過程の結果を再実行させて表示したい場合には、ボタンAll Viewが操作される。
【0048】
ボタンBrowserは、編集に使用することの可能なクリップをリストアップするためのブラウズメニュー(図11のトップメニューの右側に表示されているメニュー)を表示するとき操作される。このトップメニューの右側のブラウズメニューの位置には、別のメニューが表示される場合があるので、任意のタイミングにおいて、ここにブラウズメニューを表示させることができるように、ボタンBrowserが設けられている。
【0049】
ボタンBrowserの下の表示00:00:00:00は、カレントカーソルの位置する時刻を時、分、秒、フレーム数で表している。モニタ15には、このカレントカーソルが位置する時刻(横軸上の位置)における静止画像が表示される。
【0050】
図12のトップメニューの右側に表示されているBorder,x,y,T,Bは、合成方法やパラメータの値を表している。その右側のグラフ表示の位置において、パラメータを各フレーム毎に変更することができるようになっている。
【0051】
図8のステップS55において、表示中のクリップ選択の指令が入力されていないと判定された場合、ステップS57に進み、再実行指令が入力されたか否かが判定される。この再実行指令は、例えば、図9のエディットツリー上のファットクリップFC−Eを変更した後、その変更を、ワークステーション1に内蔵されているハードディスクに登録する(セーブする)指令を入力したとき、入力されたと判定される。この他、上述したボタンViewまたはAll Viewが操作された場合においても、この再実行指令が入力されたものと判定される。再実行指令が入力されたと判定された場合、ステップS58に進み、再実行処理が実行される。この再実行処理の詳細は、図13のフローチャートに示されている。
【0052】
再実行処理においては、最初にステップS81において、エディットツリーの一番上のファットクリップの識別子(以下、簡単に、ファットクリップとも称する)がスタックにプッシュされる。例えば、図9の例においては、ファットクリップFC−Aがスタック上に書き込まれる。次にステップS82に進み、スタックが空か否かが判定される。いまの場合、ステップS81において、スタックにエディットツリーの一番上のファットクリップが書き込まれているので、スタックは空ではない。従って、NOの判定が行われ、ステップS83に進む。ステップS83においては、スタックから1つのファットクリップがポップされ、そのファットクリップの結果クリップが有効であるか否かが判定される。図9の例の場合、ファットクリップFC−Aの結果クリップは無効とされているので、NOの判定が行われ、ステップS84に進む。
【0053】
ステップS84においては、ステップS83で取り出されたファットクリップの素材クリップが全て普通のクリップ(ファットクリップではないクリップ)であるか、または有効な結果クリップを持つファットクリップであるかが判定される。図9の例の場合、ファットクリップFC−Aの素材クリップは、ファットクリップFC−Bであり、その結果クリップは、無効とされている。そこで、この場合、NOの判定が行われ、ステップS86に進む。
【0054】
ステップS86においては、スタックに現在のファットクリップであるファットクリップFC−Aがプッシュされる。また、ステップS87において、ステップS84で無効な結果クリップを有するファットクリップとして判定されたファットクリップFC−Bが書き込まれる。
【0055】
次に、ステップS82に戻り、スタックが空であるか否かが判定される。いまの場合、空ではないので、ステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−B(最新のファットクリップ)が取り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bの結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Bの素材クリップであるファットクリップFC−Cが有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Cは、無効の結果クリップを有するので、ステップS86に進み、スタックに現在のファットクリップFC−Bがプッシュされるとともに、ステップS87において、無効な結果クリップを有するファットクリップFC−Cがプッシュされる。
【0056】
再び、ステップS82からステップS83に進み、スタックから例えばファットクリップFC−Cが取り出され、そのファットクリップが有効な結果クリップを有するか否かが判定される。ファットクリップFC−Cは、無効な結果クリップを有するため、NOの判定が行われ、ステップS84に進む。ステップS84においては、ファットクリップFC−Cの素材クリップFC−Eが有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Eは、無効の結果クリップを有するので、NOの判定が行われ、ステップS86,S87において、スタックにファットクリップFC−C,FC−Eがプッシュされる。
【0057】
再び、ステップS82からステップS83に進み、スタックから1つのファットクリップFC−Eが取り出され、そのファットクリップの結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Eは、無効の結果クリップを有するため、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Eの素材クリップが全て普通のクリップ、または有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Eの素材クリップは、素材クリップMCE1,MCE2と有効な結果クリップを有するファットクリップFC−Gであるから、この場合、YESの判定が行われ、ステップS85に進む。
【0058】
ステップS85においては、ファットクリップFC−Eの作業情報に対応して、素材クリップMCE1,MCE2およびファットクリップFC−Gに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0059】
そして、ステップS82からステップS83に戻り、スタックからファットクリップFC−Cが取り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Cの結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Cの素材クリップが全て普通のクリップもしくは有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Cの素材クリップは、素材クリップMCC1と有効な結果クリップを有するファットクリップFC−Eであるから、YESの判定が行われ、ステップS85において、ファットクリップFC−Cの作業情報に対応して、素材クリップMCC1とファットクリップFC−E(その結果クリップ)に対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0060】
再び、ステップS82からステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−Bが取り出される。その結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Bの素材クリップが全て普通の素材クリップと有効な結果クリップを有するファットクリップであるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bは、無効のファットクリップFC−Dを素材クリップとして有するので、NOの判定が行われ、ステップS86,S87において、ファットクリップFC−B,FC−Dがスタックにプッシュされる。
【0061】
ステップS82からステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−Dが取り出される。このファットクリップFC−Dは、無効の結果クリップを有するので、ステップS84に進み、その素材クリップが全て有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Dの素材クリップは、素材クリップMCD1,MCD2とファットクリップFC−E,FC−Fであり、このファットクリップFC−E,FC−Fは、いずれも有効の結果クリップを有するので、ステップS84において、YESの判定が行われ、ステップS85に進む。そして、ステップS85において、ファットクリップFC−Dの作業情報に対応して、素材クリップMCD1,MCD2並びにファットクリップFC−E,FC−Fに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0062】
再び、ステップS82を介してステップS83に進み、スタックからファットクリップFC−Bが取り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bの結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、その素材クリップは全て有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Bの素材クリップMCB1とファットクリップFC−C,FC−Dは全て有効であるから、ステップS84においてYESの判定が行われ、ステップS85において、ファットクリップFC−Bの作業情報に対応して、素材クリップMCB1およびファットクリップFC−C,FC−Dに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0063】
さらに、ステップS82からステップS83に進み、ファットクリップFC−Aが取り出され、その結果クリップは無効であるから、ステップS84に進み、ファットクリップFC−Aの素材クリップは、全て有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC−Aの素材クリップとしてのファットクリップFC−Bは、有効な結果クリップを有するので、ステップS85に進み、ファットクリップFC−Aの作業情報に対応して、素材クリップとしてのファットクリップFC−Bに対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0064】
そして、ステップS82に戻り、スタックが空であるか否かが判定される。全ての再実行処理が終了しているので、ここで、YESの判定が行われ、再実行処理が終了する。
【0065】
なお、ステップS83において、スタックから取り出されたファットクリップの結果クリップが有効であると判定された場合においては、ステップS82に戻る。例えば、エディットツリーの一番上のファットクリップが有効である場合、ステップS81でスタックにプッシュされたファットクリップが、ステップS83において、有効な結果クリップを有すると判定され、ステップS82に戻る。そして、ステップS82において、スタックが空であると判定され、直ちに処理が終了される。このように、エディットツリーの一番上のファットクリップが有効な結果クリップを有する場合においては、再実行処理は実質的に実行されないことになる。
【0066】
図14は、以上の図13のフローチャートの処理をまとめたものである。同図に示すように、エディットツリーの一番上のファットクリップFC−Aのモジュールは、その結果クリップが無効であるとき、ファットクリップFC−Bのモジュールに対し、結果クリップの転送を要求し、ファットクリップFC−Bのモジュールが、さらにファットクリップFC−Cのモジュールに、結果クリップの転送を要求する。そして、ファットクリップFC−Cのモジュールが、ファットクリップFC−Eのモジュールに、さらにファットクリップFC−Eのモジュールが、ファットクリップFC−Gのモジュールに、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Gの結果クリップは有効とされているため、この結果クリップがファットクリップFC−Eのモジュールに転送される。ファットクリップFC−Eのモジュールは、この結果クリップと他の素材クリップとを元にして結果クリップを再生成し、これをファットクリップFC−Cのモジュールに転送する。ファットクリップFC−Cのモジュールは、この結果クリップと他の素材クリップから結果クリップを作成し、ファットクリップFC−Bのモジュールに転送する。
【0067】
ファットクリップFC−Bのモジュールは、他方の素材クリップとしてのファットクリップFC−Dのモジュールに対し、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Dのモジュールは、さらにファットクリップFC−Eのモジュールに対して、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Eの結果クリップは、再生成され、有効とされているため、ファットクリップFC−Dのモジュールに直ちに転送される。
【0068】
ファットクリップFC−Dのモジュールは、さらに他のファットクリップFC−Fのモジュールに、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−Fの結果クリップは有効であるため、直ちにファットクリップFC−Dのモジュールに転送される。
【0069】
ファットクリップFC−Dのモジュールは、ファットクリップFC−EのモジュールとファットクリップFC−Fのモジュールから転送された結果クリップと他の素材クリップを元に、結果クリップを再生成し、これを上位のファットクリップFC−Bのモジュールに転送する。ファットクリップFC−Bのモジュールは、ファットクリップFC−Dの結果クリップと他の素材クリップを元に結果クリップを再生成し、ファットクリップFC−Aのモジュールに転送する。ファットクリップFC−Aのモジュールは、ファットクリップFC−Bの結果クリップを元に結果クリップを再生成する。
【0070】
以上のようにして、ファットクリップFC−Eの修正が行われた場合、その結果クリップと、それより上位のファットクリップの結果クリップの識別子は直ちに無効とされるが、その後、ファットクリップFC−Eのセーブなどを指令したとき、その時点において、再実行処理が自動的に実行される。
【0071】
修正処理が行われたとき、再実行処理を直ちに開始するようにすることも可能であるが、再実行処理には若干の時間を必要とするので、修正時においては、識別子の変更(関連するファットクリップの検索)だけを行うようにするのが好ましい。
【0072】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の画像処理方法および請求項6に記載の画像処理装置によれば、素材クリップとしての他のファットクリップの情報を保持するようにしたので、異なるモジュール間において、階層的なファットクリップの管理が可能となり、下位の階層においてファットクリップが修正されたとき、それに対応する上位のファットクリップを自動的に再生成することが可能となる。従って、迅速かつ簡単に編集処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方法を適用するシステムの構成例を示す図である。
【図2】図1のワークステーション内の画像処理のためのプログラムの構成を説明する図である。
【図3】図2のエディットツリー記憶部のファットクリップの構成を説明する図である。
【図4】図1の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図5】図4のステップS4の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図6】図4のステップS6の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図7】図4のステップS8の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図8】図5のステップS25の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図9】図8のステップS53とS54の処理を説明する図である。
【図10】図8のステップS56の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図11】図8のステップS55の処理を説明する図である。
【図12】図8のステップS56の処理を説明する図である。
【図13】図8のステップS58の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図14】図13の処理を説明するタイミングチャートである。
【図15】従来の画像処理方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ワークステーション, 2 キーボード, 3 マウス, 4 パッド,5 ディスプレイ, 6 ジョグ・フェーダコントローラ, 7 ディバイスコントローラ兼フレームバッファ, 8 スイッチャ, 9,10 ディジタルマルチイフェクタ, 11 オーディオミキサ, 12 ビデオディスクレコーダ, 13 VTR, 14 ビデオカメラ, 15 モニタ
Claims (6)
- モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および前記作業情報に対応して生成した前記結果クリップ、および前記結果クリップを生成するのに使用した前記素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、前記素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、前記素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成ステップと、
第1のファットクリップが修正されたとき、前記第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、前記第2のファットクリップの前記作業情報に対応する処理を再実行して、前記第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行ステップと
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 前記生成ステップは、前記素材クリップとしての他の前記ファットクリップの識別子を前記ファットクリップに書き込む
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記生成ステップは、前記ファットクリップに、前記ファットクリップを生成した前記モジュールの識別子をさらに書き込む
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 所定のモジュールにおいて、所定のファットクリップが選択されたとき、そのファットクリップを生成した前記モジュールを読み出す読み出しステップをさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記第2のファットクリップに対して、前記第1のファットクリップと関係しない第3のファットクリップから識別するための識別記号を付与する識別ステップをさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - モジュール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業情報、および前記作業情報に対応して生成した前記結果クリップ、および前記結果クリップを生成するのに使用した前記素材クリップに関する情報を含むファットクリップであって、前記素材クリップとして他のファットクリップが使用された場合には、前記素材クリップとしての他のファットクリップの情報を含むファットクリップを生成する生成手段と、
第1のファットクリップが修正されたとき、前記第1のファットクリップに関連する第2のファットクリップを検索し、前記第2のファットクリップの前記作業情報に対応する処理を再実行して、前記第2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再実行手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
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