JP3929112B2 - 渋滞追従制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路等で渋滞時に先行車両との車間距離を検出し、安全な車間距離を保ちつつ、先行車両に自動追従する渋滞追従制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
定速走行制御装置では中高速走行において、セット操作時の車速度、即ちセットボタンを押した時の車速であるセット車速を保持するように制御している。
高速追従システムにおける車間距離制御機能付定速走行制御装置では、定速走行時に先行車両に接近した場合、安全な車間距離を保ちつつ先行車両に自動追従するように制御される。この時セット車速は制御の上限車速とされる。なぜなら、先行車両がセット車速以上に加速し走行速度を高めた場合、どこまでも追従する必要はなく、セットされた定速で走行すればよいからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
高速追従システムは混雑した高速道路で威力を発揮するシステムであるが、制御範囲は50km/h程度以上であり、渋滞には対応できない。制御範囲を0km/hまで拡張すれば、高速走行時でも渋滞時の低速でも対応でき便利なシステムになるが、高速走行時と低速走行時では種々のシステムに異なった要件があるため、高速走行時と低速走行時の両者に対応できるシステムを構築すると複雑になってしまう。そこで、ここでは渋滞追従モードのみを制御範囲とする渋滞追従制御装置を取り上げる。
【0004】
渋滞追従制御装置は高速追従システムの低速版という見方もできるが、高速追従システムがあくまで定速走行制御を基本としているのに対し、渋滞時に定速走行というのはあまり意味がないので、渋滞追従制御装置では定速走行制御という面は少なくなる。しかし、渋滞が解消して先行車両が加速した場合、どこまでも追従するのは危険であるため、制御車速範囲の上限で定速走行制御させるという方法が用いられる。
【0005】
代表的な定速制御装置や高速追従システムでは、例えば、追い越し等をするとき、制御中でもアクセルペダルを踏んで加速することができる。そして、アクセルペダルを放すと元の制御に戻る。しかし、渋滞追従制御装置では渋滞が解消した場合でも、車速が制御上限車速に保持されるため、アクセルペダルで加速したい場合、運転者はキャンセルスイッチ等で制御を終了させ、マニュアル運転に戻るという操作が必要となる。従って、一時的に渋滞解消となったためアクセルペダルで加速した場合、再度渋滞になったとき改めて渋滞追従制御を開始させなければならない。また、渋滞追従制御装置ではブレーキ操作がなされたときに制御を終了する。しかし、渋滞追従制御時は車間距離が小さいため、思わずブレーキペダルを踏んでしまうことも有り得るが、そのたびに制御を終了させていては使い勝手が良くない。
【0006】
従って、本発明の目的は、制御中の運転者によるアクセルペダルやブレーキペダルの操作に対して、違和感のない制御を行うとともに、運転者の操作ミスに対して適切な処置をとることができる渋滞追従制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は渋滞追従制御中であっても、一時的な渋滞解消の場合には制御を終了させず、運転者がアクセルペダル操作によって加速できるようにし、渋滞が間欠的に起こっているような道路状況でも、渋滞追従制御による走行と手動による走行を交えたスムーズな走行を可能とするものである。そして、上記アクセルペダル操作による加速の時間が長くなった場合、制御を終了させると共に運転者に制御終了を告知し、運転者が渋滞追従制御中であることを忘れて運転することによって生ずる危険を避けるようにする。
【0008】
また、先行車があるにも係わらずアクセルペダルの操作が行われるような運転者のミスに対しては、警告を与え、かつブレーキ制御、フュエルカット、及びトラクション制御により減速力を確保し、あるいは、アクセルペダルの操作自体を無効にすることにより、確実に追突を防止するものである。
また、先行車の有無を判断に関して、自車の速度に応じた車間距離を設定し、これをしきい値として先行車の有無を判断し、状況に応じた判断ができるようにする。また、しきい値にヒステリシスを設け、先行車の有無の判断が短期間に不要に変わらないようにしている。
【0009】
さらに、運転者が渋滞追従制御中にブレーキ操作を行ったときは制御を終了させず、スロットル制御を中断し、ブレーキとアクセルが同時に働く状況となることを避け、また、必要な場合ブレーキ制御を行うようにし、減速あるいは停止を確実に行うようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の渋滞追従制御装置の第1の実施形態のシステム構成の概要を示したものである。渋滞追従制御装置本体1はマイコン等で構成されており、この本体1には、車間距離センサ2から先行車両との車間距離の信号、車速センサ3から自車の速度信号、スタートスイッチ4から制御開始の信号、キャンセルスイッチ5から制御終了の信号、スロットル開度センサ6からスロットルの開度の信号、ブレーキスイッチ7からブレーキが操作されたかどうかの信号、ブレーキ圧センサ8からブレーキ制御量の信号、アクセルペダル操作量センサ9からアクセルペダル操作による制御量の信号がそれぞれ入力される。
【0011】
また、渋滞追従制御装置本体1は上記信号を受け、スロットル装置10、ブレーキ装置11、告知・警報装置12、エンジン制御装置13、トラクション制御装置14に制御信号を出力し、渋滞追従制御を行う。上記装置のうちスロットル装置10は、渋滞追従制御装置本体1からの信号を受けたスロットル制御装置102によって制御されると共に、アクセルペダル101の操作が機械的に伝達され、両者のうち大きい方の制御量が実効を有するようになっている。ブレーキ装置11も同様にブレーキペダル112の操作により制御されると共に、渋滞追従制御装置本体1からの信号を受けたブレーキ制御装置111によっても制御される。そして、アクセルペダルと同様に両者による制御のうち、大きい方が実際の効力を有するようになっている。
【0012】
車間距離センサ2としては、レーダ装置又は複眼のカメラで視差から距離を導く画像処理装置、あるいはこれらの組み合わせが用いられる。先行車両と自車との相対速度は、レーダ装置を用いた場合は車間距離センサ2で同時に検出でき、あるいは、渋滞追従制御装置本体1で車間距離を微分しても算出できる。スタートスイッチ4を操作すると、手動で追従制御を開始させることができる。
【0013】
追従制御を行っているときは、自車の速度等に応じて設定された目標車間距離に先行車両との車間距離を保持するよう、渋滞追従制御装置本体1はスロットル制御装置102を制御してスロットル装置のスロットル開度を制御し、ブレーキ制御装置111を制御してブレーキ装置のブレーキ作動量を制御する。そして、先行車両が遠く離れた場合には自車の速度を制御上限車速に保持する。制御上限車速は渋滞速度よりやや高い、例えば、30km/h程度に保持する。制御上限車速は低いほうが安全であるが、低すぎると先行車両との車間距離が空いてしまう可能性が多くなるので、渋滞速度情報に応じて例えば5km/h単位で変更させることもできる。また、車線減少の場合は合流に伴い先行車両が車線変更し、自車線上に先行車両がいなくなる可能性があるが、その時に制限上限車速まで加速するのは危険であるため、制限上限車速レベルを徐行レベルに落とし、追突を防止する措置を採ることが必要である。
【0014】
次に、本発明の渋滞追従制御装置の第1の実施形態の動作について図2により説明する。図2は、本発明の渋滞追従制御装置の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。以下の動作は、図1の渋滞追従制御装置1により制御される。
渋滞追従制御装置の動作が開始されると(S1)、車間距離センサ2により車間距離が検出され(S2)、車速センサ3により自車速度が検出される(S3)。次にアクセル操作があるかどうか(S4)、ブレーキ操作があるかどうか(S5)、スタートスイッチ4、又はキャンセルスイッチ5が操作されたか(S6)が検出される。
【0015】
次に渋滞追従制御中であるかどうか判断され(S7)、Yesであればブレーキ操作が有るかどうか判断される(S8)。Noであれば先行車両が有るかどうか判断される(S9)。
S9において先行車両がないと判断された場合(No)、アクセル操作が有るかどうか判断される(S19)。Yesの場合、即ち、渋滞追従制御中に先行車両がない状態で運転者がアクセルペダルを操作した場合、これは例えば、渋滞追従制御では一時的に渋滞が解消され先行車両が遠く離れは場合でも、30km/h程度の速度で定速走行させるため、運転者がアクセルペダル操作によって加速し定速走行速度以上の速度にしようとする場合である。このような場合は、運転者の意思に任せるやり方を採用し、渋滞追従制御中であっても図1のアクセルペダル101からの操作により、スロットル装置10を制御できるようにする。次に、アクセルペダルの操作が所定時間以上継続したかどうか判断される(S20)。Noである場合、即ち、一時的渋滞解消であって再びのろのろ運転となり、アクセルペダルの操作が長く行われなかった場合、アクセルペダルを放すと渋滞追従制御に戻る(S15)。そのとき、運転者に渋滞追従制御中であることを認識してもらうため、渋滞追従制御中である旨の注意勧告を与える(S23)。この注意勧告は、例えば「渋滞追従制御中です」と音声で知らせるか、表示装置に表示する。
【0016】
一方、S20においてアクセルペダルの操作が所定時間以上継続した場合(Yes)、即ち、アクセルペダルが所定時間以上継続して踏まれた場合、渋滞が解消されたものと判断し、渋滞追従制御を終了し(S21)、終了した旨を運転者に告知する(S22)。そして、S2に戻る。
なお、S19においてアクセルペダルの操作なし(No)と判断された場合、そのまま渋滞追従制御が行われる(S15)。
【0017】
S9において先行車が有ると判断された場合(Yes)、アクセルペダルの操作が有るかどうか判断される(S10)。Noの場合はS15に進む。Yesの場合、即ち、先行車両があるにも係わらずアクセルペダルの操作が有った場合、運転者の操作ミスと考えられるため、図1のブレーキ制御装置111のブレーキ装置11に対するブレーキ制御量を増加させる(S11)。上記ブレーキ制御量の増加のみでは減速力が不足し、追突の可能性があると判断された場合、図1のエンジン制御装置13に対してフュエルカットを行うように渋滞追従制御装置の本体1から指令を発する(S12)。あるいは図1のトラクション制御装置14に対し、サブスロットルバルブを閉じるよう渋滞追従制御装置の本体1から指令を発する(S13)。なお、フュエルカット及びトラクション制御の両者を行ってもよい。そして、運転者に対して操作ミスの警告を発する(S14)。その後は渋滞追従制御に進み(S15)、その後、S2に戻る。
【0018】
S8において、ブレーキ操作有りと判断された場合(Yes)、即ち、渋滞追従制御中に運転者がブレーキペダルを操作した場合、運転手の意思を優先してスロットル制御を中断し、スロットル開度を全閉する(S16)。この操作は図1のスロットル制御装置102に渋滞追従制御装置の本体1から指令を与え、スロットル装置10を制御することにより行う。ただし、この渋滞追従制御中のブレーキ操作は、運転者による操作ミスの可能性もあるので、スロットル制御の中断と同時に運転者に注意勧告を与えることもできる(フローチャートには記載されていない)。反対に運転者によるブレーキ操作があり、スロットル制御を中断してスロットル開度を全閉にしても、先行車に急速に接近してしまう等、ブレーキ制御が必要な操作量に満たない場合、即ち、運転者のブレーキペダルによる操作量以上にブレーキ力が必要な場合がある。そのため、ブレーキ制御が必要かどうか判断される(S17)。この判断は車間距離センサ2や車速センサ3からの信号を受け、渋滞追従制御装置の本体1で行う。ブレーキ制御が必要な場合(Yes)、図1のブレーキ制御装置111でブレーキ装置11を制御し、ブレーキ制御を行う(S18)。そして、この後はS9に進む。また、ブレーキ制御が必要でない場合(No)は直接S9に進む。
【0019】
図3は、図2のフローチャートのS9で、先行車両が有るかどうか判断するときの自車の速度(自車速)と先行車両との車間距離の関係を示したグラフである。横軸を自車速(km/h)、縦軸を車間距離(m)とし、自車速が上がるに従い、先行車両有りとする車間距離を自車速に比例して大きくする。すると図3のグラフに示された直線lが得られる。この直線lは、先行車両の有無を判断する際のしきい値を表しており、自車速に対して車間距離が直線lより下側に位置する場合、先行車両有りと判断され、直線lより上側に位置する場合、先行車両無しと判断される。
【0020】
図4は、先行車両有りと判断するしきい値と先行車両無しと判断するしきい値とを異ならせ、ヒステリシスを持たせた場合の自車の速度(自車速)と先行車両との車間距離の関係を示したグラフである。横軸を自車速(km/h)、縦軸を車間距離(m)とし、自車速が上がるに従い、先行車有りとする車間距離を自車速に比例して大きくする点は図3の場合と同じである。図4において、直線mは先行車有りと判断する際のしきい値を表しており、破線nは先行車無しと判断する際のしきい値を表している。このように、しきい値にヒステリシスを持たせることにより、自車速あるいは車間距離が変化する毎に先行車両の有無の判断が不要に変わってしまうことを避けることができる。
【0021】
図5は本発明の渋滞追従制御装置の第2の実施形態のシステム構成の概要を示したものである。図5に示された構成は、図1に示された構成と基本的な部分は同じであり、異なるのは以下の部分である。即ち、スロットル装置10を制御するための制御装置として、電子スロットル制御装置103を設け、ここにアクセルペダル操作量センサ9からの制御量aの信号、渋滞追従制御装置の本体1からの制御量bの信号、及び選択信号cを入力するようにした点である。ここで選択信号cは、状況に応じてアクセルペダル操作量センサ9からの制御量aと渋滞追従制御装置の本体1からの制御量bのどちらを採用するか選択を指示するための信号である。
【0022】
次に本発明の渋滞追従制御装置の第2の実施形態の動作について図6により説明する。図6は本発明の第2の実施形態の渋滞追従制御装置の動作を示すフローチャートである。以下の動作は、図5の渋滞追従制御装置1により制御される。渋滞追従制御装置の動作が開始されると(S30)、車間距離センサ2により車間距離が検出され(S31)、車速センサ3により自車速度が検出される(S32)。次にアクセル操作があるかどうか(S33)、ブレーキ操作があるかどうか(S34)、スタートスイッチ4、キャンセルスイッチ5が操作されたかどうか(S35)が検出される。
【0023】
次に渋滞追従制御中であるかどうか判断され(S36)、Yesであればブレーキ操作が有るかどうか判断される(S37)。Noであれば先行車両が有るかどうか判断される(S38)。
S38において先行車両がないと判断された場合(No)、アクセル操作が有るかどうか判断される(S46)。Yesの場合、即ち、渋滞追従制御中に先行車両がない状態で運転者がアクセルペダルを操作した場合、これは例えば、前にも述べたように、渋滞追従制御では一時的に渋滞が解消され先行車が遠く離れた場合でも、30km/h程度の速度で定速走行させるため、運転者がアクセルペダル操作によって加速し定速走行速度以上の速度にする場合である。この場合、アクセルペダルの操作が所定時間継続して行われたか判断される(S47)。そして、所定時間継続していない場合は(No)、アクセルペダルの操作による制御量aと渋滞追従制御による制御量bの両者のうち、大きいほうの量が選択される(S50)。この選択は次のように行われる。電子スロットル制御装置103には、アクセルペダル操作センサ9からの制御量aの信号と渋滞追従制御装置の本体1からの制御量bの信号が送られてくる。そして、この両者の信号のどちらを選択するかは、選択信号cにより決められる。どちらの信号を選択するかは、設定された条件により予め決められており、上記のように、渋滞追従制御中に先行車両がない状態で運転者がアクセルペダルを操作した場合、アクセルペダルの操作による制御量aと渋滞追従制御による制御量bのうち、大きいほうの量が選択されてスロットル制御が行われる。そして、一時的渋滞解消の場合は再びのろのろ運転となるので、アクセルペダルを放すと渋滞追従制御に戻る(S42)。そのため、運転者に渋滞追従制御中であることを認識してもらうため、渋滞追従制御中である旨の注意勧告を与える(S60)。この注意勧告は、前記のように「渋滞追従制御中です」と音声で知らせるか、表示装置に表示する。
【0024】
一方、S47においてアクセルペダルの操作が所定時間以上継続した場合(Yes)、即ち、アクセルペダルが所定時間以上継続して踏まれた場合、渋滞が解消されたものと判断し、渋滞追従制御を終了し(S48)、終了した旨を運転者に告知する(S49)。そして、S31に戻る。
なお、S46においてアクセルペダルの操作無し(No)と判断された場合、そのまま渋滞追従制御が行われる(S42)。
【0025】
S38において先行車が有ると判断された場合(Yes)、アクセルペダルの操作が有るかどうか判断される(S39)。Yesの場合、即ち、先行車があるにも係わらずアクセルペダルの操作が有った場合、運転者の操作ミスと考えられるため、アクセルペダルの操作を無効とし(S40)、渋滞追従制御装置によるスロットル制御を優先し有効とすると共に、運転者に警告を発する(S41)。そして、その後は渋滞追従制御に戻る(S42)。この場合も、電子スロットル制御装置103には、アクセルペダル操作センサ9からの制御量aの信号と渋滞追従制御装置の本体1からの制御量bの信号が送られてくる。そして、この両者の信号のどちらを選択するかは、選択信号cにより決められる。上記のように、渋滞追従制御中に先行車両が有る状態で運転者がアクセルペダルを操作した場合、アクセルペダルの操作を無効とし、渋滞追従制御による制御量bを優先して採用するよう選択信号cが電子スロットル制御装置103に入力される。
【0026】
S37において、ブレーキ操作有りと判断された場合(Yes)、即ち、渋滞追従制御中に運転者がブレーキペダルを操作した場合、運転手の意思を優先してスロットル制御を中断し、スロットル開度を全閉する(S43)。この操作は図5の電子スロットル制御装置103に渋滞追従制御装置の本体1から指令を与え、スロットル装置10を制御することにより行う。ただし、この渋滞追従制御中のブレーキ操作は、運転者による操作ミスの可能性もあるので、スロットル制御の中断と同時に運転者に注意勧告を与えることもできる(フローチャートには記載されていない)。反対に運転者によるブレーキ操作があり、スロットル制御を中断してスロットル開度を全閉にしても、先行車両に急速に接近してしまう等、ブレーキ制御が必要な操作量に満たない場合、即ち、運転者のブレーキペダルによる操作量以上にブレーキ力が必要な場合がある。そのため、ブレーキ制御が必要かどうか判断される(S44)。この判断は車間距離センサ2や車速センサ3からの信号を受け、渋滞追従制御装置の本体1で行う。ブレーキ制御が必要な場合(Yes)、図5のブレーキ制御装置111でブレーキ装置11を制御し、ブレーキ制御を行う(S45)。そして、この後はS38に進む。また、ブレーキ制御が必要でない場合(No)は直接S38に進む。
【0027】
なお、図3、及び図4に示された自車の速度(自車速)と先行車両との車間距離の関係により、先行車両の有無を判断することは、上記図5、及び図6に示された本発明の第2の実施形態にも適用できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明では、渋滞追従制御中であっても一時的な渋滞解消等の場合には、運転者がアクセルペダル操作によって加速できるので、渋滞が間欠的に起こっているような道路状況でも、渋滞追従制御による走行と手動による走行を交えたスムーズな走行が可能となる。そして、上記アクセルペダル操作による加速の時間が長くなった場合、運転者に告知すると共に制御を終了させるため、渋滞追従制御が続けられているにも係わらず、運転者が渋滞追従制御中であることを忘れて運転することによって生ずる危険を避けることができる。
【0029】
また、先行車両があるにも係わらずアクセルペダルの操作が行われるという運転者のミスに対しては、警告を与え、かつブレーキ制御、フュエルカット、及びトラクション制御により減速力を確保し、あるいは、アクセルペダルの操作自体を無効にすることにより、確実に追突を防止できる。
また、先行車両の有無の判断に関し、自車の速度に応じた車間距離を設定し、これをしきい値として先行車の有無を判断しているので、状況に応じた判断をすることができる。また、しきい値にヒステリシスを設けたので、先行車の有無の判断が短期間に不要に変化するという不具合を避けることができる。
【0030】
さらに、運転者が渋滞追従制御中にブレーキ操作を行っても、スロットル制御を中断するので、ブレーキとアクセルが同時に働く状況となることが避けられ、また、必要な場合ブレーキ制御を行うようにしたので、減速あるいは停止を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の渋滞追従制御装置の第1の実施形態のシステム構成の概要を示す図である。
【図2】本発明の渋滞追従制御装置の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明において、先行車があるかどうか判断するときの、自車の速度と先行車の車間距離の関係を示したグラフである。
【図4】本発明において、先行車があるかどうか判断するときの、ヒステリシスを持たせた自車の速度と先行車の車間距離の関係を示したグラフである。
【図5】本発明の渋滞追従制御装置の第2の実施形態のシステム構成の概要を示す図である。
【図6】本発明の渋滞追従制御装置の第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…渋滞追従制御装置本体
2…車間距離センサ
3…車速センサ
4…スタートスイッチ
5…キャンセルスイッチ
6…スロットル開度センサ
7…ブレーキスイッチ
8…ブレーキ圧センサ
9…アクセルペダル操作量センサ
10…スロットル装置
101…アクセルペダル
102…スロットル制御装置
103…電子スロットル制御装置
11…ブレーキ装置
111…ブレーキ制御装置
112…ブレーキペダル
12…告知・警報装置
13…エンジン制御装置
14…トラクション制御装置

Claims (10)

  1. 運転者のアクセルペダル操作、ブレーキペダル操作、及び先行車両との車間距離を検出するセンサを備え、少なくともスロットル開度とブレーキを制御し、渋滞時に所定の制限車速の範囲内で先行車両と所定の車間距離を保ちながら先行車両に追従制御させる渋滞追従制御装置において、アクセルペダル操作によるスロットル制御量と渋滞追従制御装置によるスロットル制御量のうち大きい方の制御量が実効となるスロットル装置を備え、渋滞追従制御中に先行車両がない状態で運転者によるアクセルペダルの操作があった場合、運転者に渋滞追従制御中である旨の注意勧告を与える手段を備えた、渋滞追従制御装置。
  2. 運転者のアクセルペダル操作、ブレーキペダル操作、及び先行車両との車間距離を検出するセンサを備え、少なくともスロットル開度とブレーキを制御し、渋滞時に所定の制限車速の範囲内で先行車両と所定の車間距離を保ちながら先行車両に追従制御させる渋滞追従制御装置において、アクセルペダル操作によるスロットル制御量と渋滞追従制御装置によるスロットル制御量のうち大きい方の制御量が実効となるスロットル装置を備え、渋滞追従制御中に先行車両が有る状態で運転者によるアクセルペダルの操作があった場合、運転者に警告を発すると共に、アクセルペダル操作量に応じてブレーキ制御量を増加させる手段を備えた,渋滞追従制御装置。
  3. 前記ブレーキ制御のみでは減速力が不足する場合、フュエルカット、又はサブスロットルバルブを閉じる制御のうち、少なくとも一つを行う手段を備えた、請求項2に記載の渋滞追従制御装置。
  4. 運転者のアクセルペダル操作、ブレーキペダル操作、及び先行車両との車間距離を検出するセンサを備え、少なくともスロットル開度とブレーキを制御し、渋滞時に所定の制限車速の範囲内で先行車両と所定の車間距離を保ちながら先行車両に追従制御させる渋滞追従制御装置において、アクセルペダル操作によるスロットル制御と渋滞追従制御装置によるスロットル制御のどちらを実効させるか選択可能なスロットル装置を備え、渋滞追従制御中に先行車両がない状態で運転者によるアクセルペダルの操作があった場合、アクセルペダル操作による制御量と渋滞追従制御装置による制御量のうち大きい方の制御量を選択し、かつ運転者に渋滞追従制御中である旨の注意勧告を与える手段を備えた、渋滞追従制御装置。
  5. 運転者のアクセルペダル操作、ブレーキペダル操作、及び先行車両との車間距離を検出するセンサを備え、少なくともスロットル開度とブレーキを制御し、渋滞時に所定の制限車速の範囲内で先行車両と所定の車間距離を保ちながら先行車両に追従制御させる渋滞追従制御装置において、アクセルペダル操作によるスロットル制御と渋滞追従制御装置によるスロットル制御のどちらを実効させるか選択可能なスロットル装置を備え、渋滞追従制御中に先行車両が有る状態で運転者によるアクセルペダルの操作があった場合、渋滞追従制御装置による制御量を選択してアクセルペダルによる操作を無効とし、かつ運転者に警告を与える手段を備えた、渋滞追従制御装置。
  6. 先行車両がない状態でアクセルペダル操作が所定時間以上継続した場合、渋滞追従制御を終了させ、その旨を運転者に告知する手段を備えた、請求項1又は4に記載の渋滞追従制御装置。
  7. 先行車両の有無を自車の速度に対応して設定した車間距離のしきい値により判断する手段を備えた、請求項1から6のいずれか1項に記載の渋滞追従制御装置。
  8. 先行車両の有無を自車の速度に対応して設定した車間距離のしきい値により判断する手段を備え、該しきい値は先行車両有りと判断するしきい値と先行車両なしと判断するしきい値を有したヒステリシスを持った、請求項1から6のいずれか1項に記載の渋滞追従制御装置。
  9. 運転者のアクセルペダル操作、ブレーキペダル操作、及び先行車両との車間距離を検出するセンサを備え、少なくともスロットル開度とブレーキを制御し、渋滞時に所定の制限車速の範囲内で先行車両と所定の車間距離を保ちながら先行車両に追従制御させる渋滞追従制御装置において、運転者がブレーキペダルを操作中は、渋滞追従制御を継続しつつスロットル制御を中断してスロットル開度を全閉とする、渋滞追従制御装置。
  10. 前記ブレーキペダル操作中で、ブレーキペダル操作量以上にブレーキ力が必要な場合はブレーキ制御を行う手段を備えた、請求項9に記載の渋滞追従制御装置。
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