JP3992796B2 - デジタル受信機内にノイズを発生する装置および方法 - Google Patents
デジタル受信機内にノイズを発生する装置および方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、一般にデジタル受信機に関し、さらに詳しくは、デジタル受信機におけるノイズ発生に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
デジタル・セルラ電話は、そのユーザ間に電話通信を可能にする。デジタル・セルラ電話は、無線周波数(RF)信号を受信し、そのRF信号を変換してデータ信号を抽出するデジタル受信機を採用する。データ信号は、ボコーダに供給され、ボコーダがデータ信号を解読し、そこから音声信号を発生し、ユーザが利用できる音声信号を出力する。RF信号は、受信前にあるいは受信中に改竄される場合がある。改竄されたRF信号により、データ信号が改竄され、音声信号が著しく劣化することがある。
【0003】
デジタル受信機により抽出されるデジタル・データ信号は、生来、従来のアナログ受信機にあるのとは違って、バックグラウンド・ノイズをもたない。そのため、従来のデジタル受信機は、改竄された音声信号に伴うノイズを生成しない。従来のデジタル受信機は、ユーザに歪みのある音声を聴かせ、特殊な不良受信トーンを発するかあるいは音声を無音化することにより、ユーザに音声信号が改竄されたことを警告する。このような場合、ユーザは電話通信が終了したのか、受信機が動作不能になったのか、電話のアンテナの方位を再設定する必要があるのかなどの区別がつかない。
【0004】
デジタル受信機のユーザに対して改竄音声を警告するためのより良い方法が、Leopold により出願され、モトローラ社に譲渡された米国特許第5,327,457号に開示される。米国特許第5,327,457号では、バックグラウンド・ノイズ信号は、受信されるRF信号の信号レベルが低いことに基づいて発生される。バックグラウンド・ノイズ信号が音声信号に加えられて、デジタル受信機の音をユーザがなじみのあるアナログ受信機に似たものにすることにより、ユーザ環境を改善する。しかし、信号レベルは、必ずしも音声が改竄されることの最良の指標とはならない。たとえば、干渉があると、信号レベルを下げずに受信RF信号に改竄が起こりうる。
【0005】
従って、デジタル受信機内にノイズを発生する改善された装置および方法を提供することにより、米国特許第5,327,457号の概念をさらに進めると利点が得られる。
【0006】
【実施例】
デジタル受信機は、被受信信号を音声信号に変換する。この回路構成は、被受信信号の品質レベルを示すエラー信号を発生する。ノイズ発生器は、エラー信号の受信に応答して、音声信号にノイズを選択的に挿入する。被受信信号の精度を基にしてノイズ挿入を行うことにより、被受信信号が改竄されており(すなわち被受信信号が低い品質レベルにあり)、ユーザに劣化したあるいは無音化した音声が与えられる場合のみ、音声信号にノイズを挿入することができる。
【0007】
図1は、デジタル通信システム100を示す。デジタル通信システム100は、通信リンク106上で通信する通信装置102,104を備える。通信装置102,104は、双方向無線機,セルラ電話,コードレス電話,無線機,基地局,無線送信機,携帯型情報機器(パーソナル・デジタル・アシスタンツ),モデム,地上回線電話などとすることができる。通信リンク106は、ワイヤレス接続部や撚り線対または同軸ケーブルなどの配線接続部などとすることができる。図示される実施例においては、デジタル通信システム100は、TDMA(Time Division Multiple Access: 時分割多重接続),CDMA(Code Division Multiple Access: 符号分割多重接続)などを採用するデジタル・セルラ電話システムである。図示される通信装置102は、セルラ基地局であり、図示される通信装置104は通信装置102と互換性をもつデジタル・セルラ電話である。図示される実施例においては、通信リンク106は、ダウンリンク無線周波数(RF)信号108とアップリンクRF信号110とによって構成される。
【0008】
通信装置104は、アンテナ112,受信機114,コントローラ116,ユーザ・インタフェース118および送信機120を備える。アンテナ112は、ダウンリンクRF信号108を受信機114に結合して復調し、線122上の被受信音声信号に解読する。コントローラ116は、被受信音声信号をユーザ・インタフェース118に結合し、そこでこの信号はスピーカ124によりユーザによる認識が可能な発信可聴信号に変換される。ユーザにより提供される着信可聴信号は、ユーザ・インタフェース118のマイクロフォン126を介して変換され、ユーザ・インタフェース118およびコントローラ116を介して送信音声信号として送信機120に結合される。送信機120は、送信音声信号を符号化および変調して、アップリンクRF信号110としてアンテナ112により放出する。
【0009】
受信機114は、ボコーダ128およびノイズ発生器130を備える。ボコーダ128およびノイズ発生器130は、モトローラ社により製造販売されるDSP56000などの単独のデジタル信号プロセッサ(DSP )チップを用いるか、あるいは1つ以上の適切なマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを用いて実現される。しかし、そのかわりに、ボコーダ128およびノイズ発生器130全体または一部を個々の部品として実現することもできる。
【0010】
ボコーダ128は、順方向エラー修正(FEC: foward error correction)デコーダ132とベクトル和励起線形予測(VSELP: vector sum excited linear prediction )デコーダ134によって構成される解読回路構成を備える。FEC デコーダ132は、その入力においてダウンリンクRF信号108の被復調データを受信し、その被復調データを、ビタビ・アルゴリズムなどの既知の解読アルゴリズムに従って、音声データの連続する被解読フレームに解読する。FEC デコーダ132は、無線システムのための研究開発センター規準27C(RCR STD-27C: Research and Development Center for Radio Systems Standard )の第5.1.3.3節に説明されるような巡回冗長検査(CRC: cyclic redundancy check)動作を実行することにより、音声データの各被解読フレームの品質レベルを判定する。CRC 動作は、音声データの各被解読フレームの部分のビット・エラーを検出する。ビット・エラーは、解読回路構成によって修正することのできないダウンリンクRF信号108の改竄により起こる。改竄されたダウンリンクRF信号108からのデータを用いると、被受信音声信号の品質に重大な低下が起こる。音声品質の低下を防ぐために、FEC デコーダ132はCRC に応答して、不良フレーム・マスキング状態装置200(図2)を採用する。
【0011】
不良フレーム・マスキング状態装置200は、RCR STD-27C の第5.1.3.4節にも説明されるが、それぞれブロック202〜209により表されるエラー状態0〜7を有する。エラー状態0〜7は、音声データの被解読フレームの品質レベルを表す。エラー状態0〜7間の移行は、ブロック202〜209をつなぐ矢印210〜225により表される。矢印210〜225を経由する移行は、音声データのそれぞれの被解読フレームに関して行われる。
【0012】
不良フレーム・マスキング状態装置200はエラー状態0(ブロック202)で始まる。音声データの被解読フレーム内にエラーが検出されない場合は、不良フレーム・マスキング状態装置200は矢印210により表されるようにエラー状態0(ブロック202)にとどまる。エラーが検出される音声データの連続する被解読フレームのそれぞれに関して、不良フレーム・マスキング状態装置200は、次に大きな番号をもつエラー状態1(ブロック203),2(ブロック204),3(ブロック205),4(ブロック206),5(ブロック207)および6(ブロック208)に移行し、この移行は矢印211,213,215,217,219,221によりそれぞれ表される。このため、エラー状態番号はエラーが検出される連続被解読フレームの数になる。
【0013】
エラーが含まれない被解読フレームが検出されると、不良フレーム・マスキング状態装置200は、より低いエラー状態に移行する。不良フレーム・マスキング状態装置200は、エラーの検出されない被解読フレームが1つ発生するたびに、エラー状態1(ブロック203),エラー状態2(ブロック204),エラー状態3(ブロック205),エラー状態4(ブロック206)またはエラー状態5(ブロック207)からエラー状態0(ブロック202)に移行し、この移行を矢印212,214,216,218または220によりそれぞれ表す。
【0014】
不良フレーム・マスキング状態装置200は、エラーを含む別の被解読フレームが発生すると、エラー状態6(ブロック208)にとどまる。これを矢印223で表す。エラーのない被解読フレームが1つ発生すると、不良フレーム・マスキング状態装置200はエラー状態6(ブロック208)からエラー状態7(ブロック209)に移行する。これを矢印222により表す。エラー状態7(ブロック209)にある間にエラーのある被解読フレームが発生すると、不良フレーム・マスキング状態装置200はエラー状態6(ブロック208)に移行する。これを矢印225で表す。エラー状態7(ブロック209)にいてエラーのない被解読フレームが発生すると、不良フレーム・マスキング状態装置200はエラー状態7(ブロック209)からエラー状態0(202)に移行し、これを矢印224で表す。
【0015】
各移行の最後に、FEC デコーダ132は、結果として起こる1つのエラー状態0〜7(ブロック202〜209)により、音声データの被解読フレームに対して動作を行う。結果エラー状態がエラー状態0(ブロック202)の場合は、音声データの被解読フレームの品質は、最高レベルにあり、FEC デコーダ132は音声データの被解読フレームに対して行動を起こさない。結果エラー状態がエラー状態1(ブロック203)またはエラー状態2(ブロック204)の場合は、音声データの被解読フレームの品質はより低いレベルにあり、FEC デコーダ132は音声データの被解読フレームのエラーを有するビットを、エラー状態0の結果エラー状態を有した音声データの最新の被解読フレームから対応するビットと置き換える。結果エラー状態がエラー状態3(ブロック205),エラー状態4(ブロック206)またはエラー状態5(ブロック207)の場合、音声データの被解読フレームの品質はさらに低いレベルにあり、FEC デコーダ132は音声データの被解読フレームを減衰する。結果エラー状態がエラー状態6(ブロック208)またはエラー状態7(ブロック209)の場合、音声データの被解読フレームの品質は最低のレベルにあり、FEC デコーダ132は音声データの被解読フレームを無音化する。次に、FEC デコーダ132は、音声データの被解読フレームをVSELP デコーダ134(図1)に出力する。VSELP デコーダ134は、音声データの被解読フレームから線22上に被受信音声信号を発生する。音声データの被解読フレーム内で無音化された音声データは、被受信音声信号内にオーディオ空隙を生成する。スピーカ124で聞くユーザは、音声の空隙が通信装置104の動作不能性を示すものと思いやすい。
【0016】
このような思いこみをなくするために、不良フレーム・マスキング状態装置200の各移行の最後に、FEC デコーダ132は線136上にエラー信号を出力する。エラー信号は、音声データの被解読フレームに関する結果エラー状態によって構成される。ノイズ発生器130は、エラー信号に応答して、被受信音声信号にノイズを挿入する。ノイズ発生器130内の伝播遅延は、VSELP デコーダ134内のそれにほぼ等しい。このため、エラーを含む音声データの被解読フレームから発生される音声信号内にノイズが確実に挿入される。
【0017】
ノイズ発生器130は、ノイズ・スイッチ制御138,スイッチ140,ノイズ源142および加算器144によって構成される。ノイズ・スイッチ制御138は線136を介してFEC デコーダ132に結合され、エラー信号を受信する。ノイズ・スイッチ制御138は、エラー信号に応答して、制御信号を出力する。スイッチ140は、ノイズ・スイッチ制御138,ノイズ源142および加算器144に結合される。スイッチ140は、制御信号に応答して選択的に開となり、ノイズ源142を加算器144から切り離すか、あるいは選択的に閉となりノイズ源142を加算器144に接続する。ノイズ源142は、ノイズ・サンプルをスイッチ140に出力する。ノイズ・サンプルは、300Hzないし3500Hzなどの音声範囲内で振幅が平坦になるような周波数スペクトルを有するリアルタイム,疑似乱数,均一またはガウス分布信号から生成される。図示される実施例においては、ノイズ・サンプルはホワイト・ノイズ・サンプルである。ホワイト・ノイズが好適であるのは、スペクトルが平坦で音声特性が円滑であるためである。しかし、他の種類のノイズまたは警告を代替に用いることができることも認識されたい。加算器144は、線122にさらに結合される。加算器144は、スイッチ140により設けられた信号をボコーダ128からの被受信音声信号に追加する。かくして、加算器144はノイズ源142により出力されたノイズを、スイッチが閉のときは被受信音声信号に追加し、あるいは、スイッチ140が開の場合は被受信音声信号に信号を追加しない。
【0018】
ノイズ・スイッチ制御138の特定の動作を図3に示す。まず、ノイズ・スイッチ制御138は、制御信号を出力してスイッチ140を開き、ノイズが被受信音声信号に加わるのを防ぐ(ブロック300)。ノイズは、ノイズ・スイッチ制御138が所定のエラー閾値を超えるエラー信号の結果エラー状態を検出する(ブロック302)まで、「オフ」(ブロック300)のままになる。図示される実施例においては、所定のエラー閾値は3で、4,5,6または7の結果エラー状態を有するエラー信号はこの閾値を超える。エラー状態4,5,6または7のエラー信号が検出されると、ノイズ・スイッチ制御138は制御信号を出力してスイッチ140を閉じ、被受信音声信号にノイズを加える(ブロック304)。ノイズは、所定のエラー閾値より低い結果エラー状態を有する所定数の連続エラー信号をノイズ・スイッチ制御138が検出する(ブロック306)まで、「オン」のままになる(ブロック304)。図示される実施例においては、ノイズ・スイッチ制御138は、250個の連続エラー信号(各エラー信号は連続する被解読フレームのそれぞれを表す)内に0,1または2の結果エラー状態のみを検出しなければならない。この連続する数のエラー信号が検出されると、ノイズ・スイッチ制御138の動作はブロック300に戻る。
【0019】
被受信音声信号に挿入されるノイズのボリュームを制御するために、ノイズ発生器130(図1)にはカウンタ146,ノイズ・ボリューム制御148およびミキサ150を備えることができる。カウンタ146は、線136を介してFEC コーダ132に結合され、結果エラー状態をもつエラー信号を受信する。カウンタ146は、所定数の被解読フレーム内に異なる結果エラー状態のそれぞれが何回起こるかを判定する。ノイズ・ボリューム制御148はカウンタ146に結合され、異なる結果エラー状態の計数を受信する。ノイズ・ボリューム制御148は、この計数に応じてノイズ換算係数を出力することにより、ノイズのボリューム・レベルを選択的に可変する。ミキサ150は、ノイズ・ボリューム制御148,ノイズ源142およびスイッチ140に結合される。ミキサ150は、ノイズ換算係数に、ノイズ源142により出力されたノイズを掛ける。これによって、スイッチ140に提供されるノイズの振幅またはボリュームが増減する。ノイズ換算係数が数値的に大きければ大きいほど、ノイズの振幅は高くなり、そのためにスピーカ124における音声信号内のノイズのボリュームが高くなる。結果エラー状態は被受信信号の品質に関わり、ノイズ制御148は結果エラー状態に基づいてボリュームを制御するので、ノイズ・レベルが、被受信信号の品質をユーザにフィードバックする。
【0020】
カウンタ146の特定の動作を図4に示す。カウンタ146は、結果エラー状態を示すエラー信号を受信する(ブロック400)。カウンタ146は、どの結果エラー状態がエラー信号によって構成されるかを検出し(ブロック402〜408)、対応する計数を増分する(ブロック410〜417)。カウンタ146は、フレーム計数を増分し(ブロック418)、フレーム計数が所定のフレーム数に達したか否かを判定する(ブロック420)。図示される実施例においては、所定のフレーム数は200個の連続被解読フレームである。所定数の被解読フレームが発生しない場合は、カウンタ146はブロック400に戻り、次のエラー信号を受信する。所定数の被解読フレームが発生する場合は、カウンタ146は、前回の所定数の被解読フレームに関するエラー状態のそれぞれの計数を計量値の形で出力する(ブロック422)。図示される実施例においては、この計量値は一次元アレイによって構成され、結果エラー状態0の計数が位置1,1;結果エラー状態1の計数が位置1,2;結果エラー状態2の計数が位置1,3;結果エラー状態3の計数が位置1,4;結果エラー状態4の計数が位置1,5;結果エラー状態5の計数が位置1,6;結果エラー状態6の計数が位置1,7;結果エラー状態7の計数が位置1,8にある。たとえば、200個の連続被解読フレームの最後で、[160 20 6 6 4 2 1 1]の計量値が、結果エラー状態0をもつ160個のエラー信号,結果エラー状態1をもつ20個のエラー信号,結果エラー状態2をもつ6個のエラー信号,結果エラー状態3をもつ6個のエラー信号,結果エラー状態4をもつ4個のエラー信号,結果エラー状態6をもつ1個のエラー信号,結果エラー状態7をもつ1個のエラー信号の発生に関して出力される。計量値が出力されると、カウンタ146はエラー状態とフレーム計数とををリセットし(ブロック424)、ブロック400に戻って次の被解読フレームに関わる次のエラー信号を受信する。
【0021】
ノイズ・ボリューム制御148の特定の動作を図5および図6に示す。ノイズ・ボリューム制御148は、ボリューム制御状態装置500を採用する。ボリューム制御状態装置500は、それぞれブロック502〜507によって表わされるボリューム状態2〜7によって構成される。ボリューム状態は、カウンタ146により出力される計量値のエラー状態に数値的に対応する。図示される実施例においては、ボリューム状態2〜7は、それぞれ結果エラー状態2〜7に対応する。各ボリューム状態は、ミキサ150に出力されるノイズ換算係数に対応する。図示される実施例においては、ボリューム状態2,3,4,5,6,7(ブロック502,503,504,505,506,507)に対応するノイズ換算係数は、それぞれ約0,0.005,0.008,0.013,0.018,0.023である。ボリューム状態2〜7間の移行(ブロック502〜507)は、矢印508〜517により表される。移行は、カウンタ146からの計量値を受信するたびに起こりうる。
【0022】
ノイズ・ボリューム制御148は、まず、ボリューム制御状態装置500を現在のボリューム状態に設定する(ブロック600,602)。図示される実施例においては、ボリューム制御状態装置500はボリューム状態2に初期設定される(ブロック502)。しかし、ボリューム制御状態装置500は、他のボリューム状態のいずれに初期設定してもよいことを認識頂きたい。ノイズ・ボリューム制御148は、現在のボリューム状態に対応するノイズ換算係数を出力する(ブロック604)。ノイズ・ボリューム制御148は、計量値が計数146で受信される(ブロック606)まで、現在のボリューム状態(すなわちボリューム状態2(ブロック502))にとどまる。
【0023】
ノイズ・ボリューム制御148は計量値を検証して、計量値に次に高いボリューム状態に数値的に等しい(すなわち現在のボリューム状態+1に等しい)エラー状態内の少なくとも1つの計数が含まれるか否かを判定する。含まれる場合は、ボリューム制御状態装置500は現在のボリューム状態から次に高いボリューム状態に移行する(ブロック610)。ノイズ・ボリューム制御148は、ブロック602に戻り、ここで次に高いボリューム状態が現在のボリューム状態となる。たとえば、計量値が[150 40 7 1 1 1 0 0]であり現在のボリューム状態がボリューム状態2(ブロック502)の場合は、エラー状態3内にエラーがあることで、ボリューム制御状態装置500はボリューム状態3に移行する(ブロック503)。図示される実施例においては、ブロック610で可能な移行は、矢印508,509,511,513または515をそれぞれ経由して、ボリューム状態2(ブロック502),3(ブロック503),4(ブロック504),5(ブロック505)または6(ブロック506)から、ボリューム状態3(ブロック503),4(ブロック504),5(ブロック505),6(ブロック506)または7(ブロック507)へ進むものである。ノイズ・ボリューム制御148がブロック602に戻ると、ボリューム状態3が現在のボリューム状態になる。
【0024】
次に高いボリューム状態に、数値的に等しいエラー状態にある少なくとも1つの計数が計量値に含まれない場合は、ノイズ・ボリューム制御148は計量値を検証して、現在のボリューム状態に数値的に等しいエラー状態内の少なくとも1つの計数が計量値に含まれるか否かを判定する(ブロック612)。含まれない場合は、ボリューム制御状態装置500は、現在のボリューム状態から次に小さいボリューム状態に移行する(ブロック614)。たとえば、計量値が[15040 5 5 0 0 0 0]で、現在のボリューム状態がボリューム状態4(ブロック504)の場合、ボリューム制御状態装置500はボリューム状態3(ブロック503)に移行する。図示される実施例においては、ブロック614で可能な移行は、矢印510,512,514,516または517をそれぞれ介して、ボリューム状態3(ブロック503),4(ブロック504),5(ブロック505),6(ブロック506)または7(ブロック507)から、ボリューム状態2(ブロック502),3(ブロック503),4(ブロック504),5(ブロック505)または6(ブロック506)へ進むものである。ノイズ・ボリューム制御148はブロック602に戻り、ここで次に低いボリューム状態が現在のボリューム状態となる。
【0025】
計量値が、現在のボリューム状態に数値的に等しいエラー状態にある少なくとも1つの計数を含む場合は、ノイズ・ボリューム制御148はブロック602に戻り、ここで現在のボリューム状態が維持される。たとえば、現在のボリューム状態がボリューム状態4(ブロック504)であると、このような計量値は[150 40 5 4 1 0 0 0]となる。
【0026】
アナログ無線機内のノイズの連続する性質をよく模倣するより良い音声ノイズを提供するためには、ノイズ・ボリューム制御148は(ブロック604で)ランピング法により現在のノイズ換算係数を出力する。ランピング法には、ボリューム状態間で移行する際にノイズ換算係数を漸次的に増減する段階が含まれる。図示される実施例においては、ノイズ・ボリューム制御148は前回のノイズ換算係数と現在のノイズ換算係数の差を100で割った値により定義される段階で、100個の被解読フレーム期間または2秒間にわたり、ノイズ換算係数を増減する。たとえば、ノイズ換算係数が0であるボリューム状態2からノイズ換算係数が0.005であるボリューム状態3までの移行に応答して、ノイズ・ボリューム制御148は、2秒間の時間的期間にわたり、ノイズ換算係数を1回に0.00005(0.005−0)/100)ずつ100回増分的に増大させる。ノイズ換算係数が0.008であるボリューム状態4からノイズ換算係数が0.005であるボリューム状態3までの移行に応答して、ノイズ・ボリューム制御148は、2秒間の時間的期間にわたり、ノイズ換算係数を1回に0.00003(0.008−0.005)/100)ずつ100回増分的に減少させる。
【0027】
ビット・エラー検出に基づくが、代替として、ノイズ挿入とボリューム制御を信号品質に影響を与える他のボコーダ・アーチファクトの検出に基づいて行うことも可能であることを認識されたい。あるいは、エラー信号が位相ジッター,タイミング・ジッター,覚醒ジッター(eye opening jitter),配座ジッター,信号対雑音比または他のボコーダ・アーチファクトの尺度を定義することもできる。
【0028】
エラー信号は解読回路構成により、あるいは被解読入力信号からのみ発生される必要はないことを認識頂きたい。たとえば、エラー信号は代替として解読回路構成外部で、再符号化され解読された受信信号と実際の受信信号との比較に基づいて発生されることもある。これは1992年5月12日にGould 他により出願されモトローラ社に譲渡された米国特許第5,113,400号「Error Detection System」に開示される。
【0029】
以上、デジタル受信機の改竄された音声信号にノイズを挿入して、ユーザに受信不良を聴覚的に知らせることができることが明らかにされた。ノイズ発生器は、デジタル受信機により受信される信号の品質に基づいて、音声信号にノイズを加える。さらに、ノイズ発生器は、信号の品質をさらに改変してノイズのボリュームを漸次的に可変することができる。信号品質が下がると、ノイズのボリューム・レベルが上がる。あるいは、信号品質が上がると、ノイズのボリューム・レベルが下がる。ある実施例においては、ノイズ発生器は、デコーダに応答して動作し、適切なボリューム・レベルにおいて、デコーダにより改竄されたと判定される音声信号のフレーム内に直接的に、正確に効率的にノイズを挿入する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノイズ発生器を有するデジタル通信装置を採用するデジタル通信システムを示すブロック図である。
【図2】図1のデジタル通信装置のデコーダ・ブロックの動作を示す既知の状態図である。
【図3】図1のノイズ発生器のノイズ・スイッチ制御の動作を示す流れ図である。
【図4】図1のノイズ発生器のカウンタの動作を示す流れ図である。
【図5】図1のノイズ発生器のノイズ・ボリューム制御の動作を示す状態図である。
【図6】図1のノイズ発生器のノイズ・ボリューム制御の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
100 デジタル通信システム
102,104 通信装置
106 通信リンク
108 ダウンリンク無線周波数信号
110 アップリンク無線周波数信号
112 アンテナ
114 受信機
116 コントローラ
118 ユーザ・インタフェース
120 送信機
122,136 線
124 スピーカ
126 マイクロフォン
128 ボコーダ
130 ノイズ発生器
132 FEC デコーダ
134 VSELP デコーダ
138 ノイズ・スイッチ制御
140 スイッチ
142 ノイズ源
144 加算器
146 カウンタ
148 ノイズ・ボリューム制御
150 ミキサ
Claims (9)
- 被受信信号を音声信号に変換するデジタル受信機(114)であって:
被受信信号の品質レベルを示すエラー信号を発生する回路構成(128);および
前記回路構成の出力に結合されて、前記エラー信号が最初に発生したときの前記品質レベルが所定の品質閾値を下回る場合、音声信号にノイズを挿入し、その後、前記エラー信号が複数回発生したときの品質レベルが前記所定の品質閾値を上回った場合のみ前記音声信号にノイズを挿入することを停止する、ノイズ発生器(130);
によって構成されることを特徴とするデジタル受信機。 - 前記発生回路構成が被受信信号を音声データのフレームへ解読し、音声データの解読されたフレームの現在の一つにおいてビット・エラーを検出するデコーダ(132)であって、複数のエラー状態を有して音声データの前記解読されたフレームのビット・エラー速度を追跡する状態装置を含み、前記複数のエラー状態の現在の一つに基づいて前記エラー信号を生成するデコーダ(132)をさらに備える請求項1記載のデジタル受信機。
- 前記ノイズ発生器が:
ノイズを提供するノイズ源(142);
前記ノイズ源に結合され、該ノイズ源を前記音声信号における前記デジタル受信機に選択的に接続するスイッチ(140);および、
前記回路と前記スイッチの出力とに接続され、エラー信号が低品質レベルを示すときに前記ノイズ源を接続し、その後、連続した所定数の前記エラー信号が高品質レベルを示すときのみ前記ノイズ源を切断するノイズ・スイッチ制御;
によってさらに構成される請求項1記載のデジタル受信機。 - 前記ノイズ発生器が:
ノイズを提供するノイズ源(142);および
前記ノイズ源に結合され、エラー信号の複数回の発生に応答して、ノイズの、エラー信号の品質レベルに対応するボリューム・レベルを選択的に可変するノイズ・ボリューム制御(148);
によってさらに構成される請求項1記載のデジタル受信機。 - デジタル受信機(114)内でノイズを発生する方法であって:
被受信信号を音声信号に変換する段階(114);
被受信信号の品質レベルを示すエラー信号を提供する段階(132);
前記エラー信号が最初に発生した前記品質レベルが所定の品質閾値を下回る場合に、音声信号にノイズを挿入する段階(138,140,142,144)、および
前記エラー信号が複数発生したときの品質が前記所定の品質閾値を上回る場合のみノイズの挿入を停止する段階;
によって構成されることを特徴とする方法。 - 前記挿入段階が低品質レベルのエラー信号が最初に発生したときに音声信号にノイズを加える段階を含み、
前記停止する段階が高品質レベルの連続したエラー信号が所定の数だけ発生した後に音声信号に前記ノイズを加えることを停止することを含む;
請求項5記載の方法。 - 前記挿入段階が:
ノイズを発生する段階(142);
エラー信号を検出する段階(138);
ノイズのボリューム・レベルであって、品質レベルに対応するレベルを設定する段階(148);および
エラー信号の複数回の発生に応答して、ノイズのボリューム・レベルを選択的に可変する段階(148);
によってさらに構成される請求項5記載の方法。 - 前記選択的可変段階が:
所定数のエラー信号を計数する段階(418,420);
所定数のエラー信号を計数する段階の間に、高い品質レベルおよび低い品質レベルのうち一方にあるエラー信号の各発生を計数する段階(410〜417);および
所定回数のエラー信号を計数する前記段階の間に、高い品質レベルおよび低い品質レベルの他方にあるエラー信号の各発生を計数する段階(410〜417);
によってさらに構成される請求項7記載の方法。 - 選択的に可変する前記段階が:
前記計数段階に応答して、エラー信号の発生がボリューム・レベルよりも低い品質レベルを示すときにノイズのボリューム・レベルを大きくする段階(508,509,511,513,515);および
前記計数段階に応答して、エラー信号の全発生がボリューム・レベルよりも高い品質レベルを示すときにノイズのボリューム・レベルを小さくする段階(510,512,514,516,517);
によってさらに構成される請求項8記載の方法。
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