JP4045877B2 - 糸条加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、糸条に仮より加工やエアー加工などの加工を施す糸条加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、糸条に加工を施す糸条加工機としての代表的なものとして、仮より加工機とエアー加工機(流体攪乱加工機ともいう)が知られている。このうちの仮より加工機201は、例えば図13および図14に示されているように、立設された本体フレーム203を備えている。この本体フレーム203は、中央部に立設された中央本体フレーム203Aと、この中央本体フレーム203Aの両側には所定の間隔をあけて第1サイド本体フレーム203Bが立設されている。また、この第1サイド本体フレーム203Bの両側には所定の間隔をあけて第2サイド本体フレーム203Cが立設されている。さらに、第2サイド本体フレーム203Cの両側には所定の間隔をあけて第3サイド本体フレーム203Dが立設されている。
【0003】
前記中央本体フレーム203Aの上部には図13において左右方向へ延伸した第1上部フレーム205Aが設けられていて、この第1上部フレーム205Aの両端は前記第1サイド本体フレーム203Bの上部に固定されている。前記第1サイド本体フレーム203Bの上部と第2サイド本体フレーム203Cの上部とは第2上部フレーム205Bの両端で固定されている。さらに、前記第2サイド本体フレーム203Cの上部と第3サイド本体フレーム203Dとは第3上部フレーム205Cの両端で固定されている。
【0004】
前記中央本体フレーム203Aには例えば上から下方へ向けて順に第1フィードローラ207、第1ヒータ209、スピンドル装置211、第2フィードローラ213が設けられている。しかも、前記中央本体フレーム203Aの内側におけるほぼ中央部から下方へ向けて順に第3フィードローラ215、第2ヒータ217、第4フィードローラ219が設けられている。この第4フィードローラ219の外側には第5フィードローラ221が所定間隔あけて設けられている。
【0005】
前記中央本体フレーム203Aの下部と前記第1サイド本体フレーム203Bの下部との間には作業台223が設けられていると共にこの作業台223の外側位置にはオイリング装置225が設けられている。前記第1サイド本体フレーム203Bには複数段でもって巻取り装置227が設けられている。前記第2サイド本体フレーム203C、第3サイド本体フレーム203Dにはそれぞれ複数段でもって給糸パケッジ229が設けられている。
【0006】
前記第1上部フレーム205Aの下部には前記中央本体フレーム203A側から第1サイド本体フレーム203Bへ向けて順に所定間隔あけてホットピン231、別のフィードローラ233が設けられている。さらに、第1サイド本体フレーム203Bと第2サイド本体フレーム203Cとの上部には図13において左右方向へ延伸した道糸パイプ235が設けられている。
【0007】
前記第1フィードローラ207は、図14に示されているように、図14において左右方向へ延伸した回転軸237が設けられており、この回転軸237には回転軸237の回転により糸条Yを送り出すための複数のフィードローラ239が適宜な間隔で設けられている。しかも、回転軸237の図14において右端にはタイミングプーリ、ベルトからなる伝達部材241を介してフィードローラ駆動モータ243が連結されている。また、前記巻取り装置227も、図14に示されているように、図14において左右方向へ延伸した回転軸245が設けられており、この回転軸245には回転軸245の回転により糸条Yを巻取るための複数の巻取りドラム247が適宜な間隔で設けられている。しかも、回転軸245の図14において右端にはタイミングプーリ、ベルトからなる伝達部材249を介して巻取りドラム駆動モータ251が連結されている。
【0008】
前記スピンドル装置211には、図15に示されているように、図15において左右方向へ適宜な間隔で複数の仮よりスピンドル253が設けられており、この各仮よりスピンドル253はスピンドルベルト255に接触自在となっている。しかも、前記中央本体フレーム203Aには前記スピンドルベルト255を走行回転させるためのスピンドル駆動プーリ257、スピンドル駆動モータ259が設けられている。
【0009】
前記第2フィードローラ213、第3フィードローラ215、第4フィードローラ219、第5フィードローラ221および別のフィードローラ233は上述した前記第1フィードローラ207と同様の構造をしていると共に複数のフィードローラを有しているので、具体的な説明は重複するので省略する。
【0010】
また、前記第1ヒータ209、第2ヒータ217およびホットピン231は、図13において紙面に対して直交する方向へ適宜な間隔で複数設けられていて、前記第1フィードローラ207、第2フィードローラ213、第3フィードローラ215、第4フィードローラ219、第5フィードローラ221および別のフィードローラ233の各錘と対応して設けられている。
【0011】
上記構成により、前記第2サイド本体フレーム203C、第3サイド本体フレーム203Dに設けられた給糸パケッジ229から糸条Yを引き出して道糸パイプ235内を通し、必要に応じて別のフィードローラ233、加熱されたホットピン231に数回巻き付けて走行させ、さらに、第1フィードローラ207、第1ヒータ209、スピンドル装置211の仮よりスピンドル253と走行させると共に仮よりスピンドル253を回転せしめることで前記糸条Yに仮より加工が施される。ついで、糸条Yを第2フィードローラ213、第3フィードローラ215、第2ヒータ217、第4フィードローラ219、第5フィードローラ221を経て巻取り装置227の巻取りドラム247で巻取られることにより、セットされた伸縮性の少ない仮より糸が得られる。
【0012】
図16には糸条加工機としてのエアー加工機261の側面図が示されている。図16において図13に示した仮より加工機201における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0013】
図16において図13におけるスピンドル装置211の代わりにエアー加工ボックス263を設けると共に巻取り装置227が前記中央本体フレーム203Aの下部に設けられている。また、前記第1フィードローラ207、第2フィードローラ213、第3フィードローラ215、第4フィードローラ219および別のフィードローラ233並びに第1ヒータ209、第2ヒータ217、オイリング装置225の配置位置は図13に示した配置位置と異なっているが機能は同じ役目を果たすものである。また、第3フィードローラ215とエアー加工ボックス263との間にはスラブ装置265が設けられる。さらに、上記各装置は、図14に示したと同じように複数錘が左右方向へ並列して設けられているものである。
【0014】
上記構成により、前記第2サイド本体フレーム203Cまたは第3サイド本体フレーム203Dに設けられた給糸パケッジ229から糸条Yを引き出して必要に応じて別のフィードローラ233、ホットピン231を経て第1フィードローラ207に送られた後、第1ヒータ209でプレセットが行われて第2フィードローラ213へ送られる。ついで、エアー加工ボックス263で糸条Yに攪乱加工すなわち、糸条Yにループや絡みが与えられ、さらに、第3フィードローラ215、第2ヒータ217、第4フィードローラ219を経て巻取り装置227の巻取りドラム247で巻取られることにより、セットされた伸縮性のないエアー加工糸(ループヤーン)が得られる。また、必要に応じて第2フィードローラ213とエアー加工ボックス263との間にスラブ装置265を設けて使用すると、スラブヤーンが得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の糸条加工機としての例えば仮より加工機201やエアー加工機261では、各装置とも複数錘が一斉に制御されていると共に機械そのものの横にギャホックスが装備されているため大型となっていて、また、各錘の芯出しが大変であり、組立てが非常に大変であると共に容易でなく、しかも、搬送が楽でないという問題があった。さらに、機械1台としては仮より加工機201またはエアー加工機261として成り立っており、別の種類の加工糸を得るにはそれ自体の加工機を用意する必要があった。
【0016】
また、従来の糸条加工機としての仮より機201、エアー加工機261では、一度組み立ててしまうと、各装置の構成を変えることが難しく、糸条の流行に対し変化させることが難しい。さらに、多品種少ロットへの対応が難しかった。
【0017】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、組立てが簡単かつ容易であると共に搬送が楽になり、また、各装置の構成が簡単に変えられ、糸条の流行に対し対応が可能で、多品種少ロットへの対応も可能で、さらに、ユニット単位での糸条の種類や品種変更など種々の加工に対応できるようにした糸条加工機を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の糸条加工機は、本体フレームに、少なくとも糸条を送り出す第1糸条送り出し部と、糸条を加工する糸条加工部と、この糸条加工部で加工された糸条を送り出す第2糸条送り出し部と、この第2糸条送り出し部で送り出された糸条を巻き取る巻取り部とを備え、前記第1糸条送り出し部、糸条加工部、第2糸条送り出し部および巻取り部がそれぞれ複数錘で、かつ、前記各部が互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されていることを特徴とするものである。
【0019】
したがって、前記第1糸条送り出し部、糸条加工部、第2糸条送り出し部および巻取り部がそれぞれ複数錘で、かつ、前記各部が互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されているから、糸条加工機を組立てる際の組立てが容易であると共に簡単である。また、現地へ搬送する際の搬送が簡単であると共に搬送作業が楽になる。しかも、従来のようなギャボックスがなくなるので、糸条加工機としての構造がシンプルになる。
【0020】
請求項2によるこの発明の糸条加工機は、請求項1記載の糸条加工機において、前記本体フレームに、熱処理部を備え、この熱処理部が複数錘で、互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されていることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、前記本体フレームに、熱処理部を備え、この熱処理部が複数錘で、互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されているから、前記熱処理部を前記第1糸条送り出し部に備えることで、糸条にプレセットが行われる。また、前記熱処理部を前記第1糸条送り出し部と糸条加工部との間に備えることで、糸条にセットが行われる。さらに、第2糸条送り出し部と巻取り部との間に備えることで、糸条に2次セットが行われる。
【0022】
請求項3によるこの発明の糸条加工機は、請求項2記載の糸条加工機において、前記糸条加工部が仮より加工部からなることを特徴とするものである。
【0023】
したがって、前記糸条加工部が仮より加工部からなっていることで、糸条に仮より加工が行われる。
【0024】
請求項4によるこの発明の糸条加工機は、請求項1または2記載の糸条加工機において、前記糸条加工部がエアー加工部からなることを特徴とするものである。
【0025】
したがって、前記糸条加工部がエアー加工部からなっていることで、糸条にエアー加工が行われる。
【0026】
請求項5によるこの発明の糸条加工機は、請求項1または2記載の糸条加工機において、前記糸条加工部が取外し可能であることを特徴とするものである。
【0027】
したがって、前記糸条加工部が取外し可能であるから、例えば取付けた糸条加工部が仮より加工部の場合には、この仮より加工部を取外してエアー加工部を取付ることで、仮より加工からエアー加工に置き換えられる。また、例えば取付けた糸条加工部がエアー加工部の場合には、このエアー加工部を取外して仮より加工部を取付ることで、エアー加工から仮よりに置き換えられる。
【0028】
請求項6によるこの発明の糸条加工機は、請求項1、2、3または4記載の糸条加工機において、前記ユニット化された各ユニットブロックがそれぞれ前記本体フレームの予め決められた位置に取り外し可能であると共に別の指定された位置へ取付け可能に設けてなることを特徴とするものである。
【0029】
したがって、機械の構成が簡単に変えられ、糸の流行に対して対応ができ、しかも、レイアウトが自由に変えられる。
【0030】
請求項7によるこの発明の糸条加工機は、請求項1、2、3、4、5または6記載の糸条加工機において、前記ユニット化された各ユニットブロックがそれぞれ複数備えられていることを特徴とするものである。
【0031】
したがって、複数のブロックのうち、各ブロック毎で各品種の変更に対応できるので、他品種少ロットへの対応が簡単であると共に多ロットへの対応も可能である。さらに、必要なときに必要なユニット化された各ユニットブロックの追加が可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1を参照するに、糸条加工機としての代表的なものとしての仮より加工機1は、立設された本体フレーム3を備えている。この本体フレーム3の図1において右側には所定の間隔をあけて巻取り用フレーム5が立設されている。また、この巻取り用フレーム5の図1において右側には所定の間隔をあけてクリール用フレーム7A、7Bが立設されている。
【0034】
前記本体フレーム3の上部と前記巻取り用フレーム5の上部との間には図1において左右方向へ延伸した上部フレーム9が設けられていて、この上部フレーム9の前記本体フレーム3側にはブラケット9Bが一体化されている。前記上部フレーム9の右端部と前記クリール用フレーム7Aの上部との間には導糸バイプPが設けられている。
【0035】
前記ブラケット9Bの下部における右斜めに形成された傾斜部には第1送り出し部ユニットとしての複数のフィードローラユニット11A、11B、11C、11Dが所定の間隔でもって取り外し可能に設けられている。また、例えば前記フィードローラユニット11Bとフィードローラユニット11Cとの間における前記ブラケット9Bの傾斜部には熱処理ユニットとしての例えばホットピンユニット13が取り外し可能に設けられている。
【0036】
前記本体フレーム3には例えば上から下方へ向けて順に熱処理部としての例えば第1ヒータユニット15、冷却部ユニットとしてのクーリングプレートユニット17、仮より部ユニットとしてのスピンドルユニット19、第2送り出し部ユニットとしての第2フィードローラユニット21が取り外し可能に設けられている。しかも、前記本体フレーム3の内側におけるほぼ中央部から下方へ向けて順に第3送り出し部ユニットとしての第3フィードローラユニット23、熱処理部としての例えば第2ヒータユニット25、第4送り出し部ユニットとしての第4フィードローラユニット27が取り外し可能に設けられている。この第4フィードローラユニット27の外側には第5送り出し部ユニットとしての第5フィードローラユニット29が所定間隔をあけて取り外し可能に設けられている。
【0037】
前記本体フレーム3の下部と前記巻取り用フレーム5の下部との間には作業台31が設けられていると共にこの作業台31の外側位置にはオイリング装置ユニット33が取り外し可能に設けられている。前記前記巻取り用フレーム5には複数段例えば3段でもって巻取り装置ユニット35が取り外し可能に設けられている。前記クリール用フレーム7A、7Bにはそれぞれ複数段でもって給糸パケッジ37A、37Bが設けられている。
【0038】
図2には図1に代わる他の実施の形態の仮より加工機39が示されている。図2における仮より加工機39において図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図2において、図1と異なる点は第2ヒータユニット25が第2フィードローラユニット21と第5フィードローラユニット29との間における前記本体フレーム3に取り外し可能に設けられていると共に第3フィードローラユニット23、第4フィードローラユニット27が取り除かれているものである。
【0039】
上記構成により、図1においては例えば給糸パケッジ37Bから引き出されたPOY(部分延伸糸)Yは導糸バイプP内をとおってフィードローラユニット11Aまたは11Bで送り出され、このフィードローラユニット11Aまたは11Bとフィードローラユニット11Cまたは11Dとの間でホットピンユニット13により延伸された後、第1ヒータユニット15、クーリングプレートユニット17、スピンドルユニット19、第2フィードローラユニット21と走行されることで、仮より加工が施される。さらに、第3フィードローラユニット23、第2ヒータユニット25、第4フィードローラユニット27、第5フィードローラユニット29を経ることで、セット処理が施された後、オイリング装置ユニット33を経て巻取り装置ユニット35によりセットされた伸縮性の少ない仮より糸が得られる。また、図1において例えば給糸パケッジ37Aから引き出された延伸糸Yが使用される場合にはフィードローラユニット11A、11B、11Cおよびホットピン13は使用されずに、フィードローラユニット11Dのみ使用されて第1ヒータユニット15へ送り出されるものである。
【0040】
図2においても、図1と同様のセットされた伸縮性の少ない仮より糸が得られる。図1の仮より加工機1または図2の仮より加工機39を使用するかは、糸の性質により適宜選択的に選ばれるものである。
【0041】
図3には糸条加工機としての例えばエアー加工機41(流体攪乱加工機)が示されている。図3において図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図3において、図1と異なる点は前記本体フレーム3には例えば上から下方へ向けて順に熱処理部としての例えば第1ヒータユニット15、第2送り出し部ユニットとしての第2フィードローラユニット21、スラブ装置ユニット43、エアー加工部ユニットとしての加工ボックスユニット45、第3送り出し部ユニットとしての第3フィードローラユニット23、第5送り出し部ユニットとしての第5フィードローラユニット29が取り外し可能に設けられている。前記本体フレーム3の下部と前記巻取り用フレーム5の下部との間には前記第2ヒータユニット25が取り外し可能に設けられていると共にこの第2ヒータユニット25の外側位置にはオイリング装置ユニット33が設けられている手前側第6送り出し部ユニットとしての第6フィードローラユニット47が取り外し可能に設けられている。
【0042】
図4には図3に代わる他の実施の形態のエアー加工機49が示されている。図4におけるエアー加工機49において、図3における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図4において、図3と異なる点は第1ヒータユニット15の代わりに複数例えば4個の熱処理部としての例えばホットローラユニット51が上下方向に前記本体フレーム3に取り外し可能に設けられている。
【0043】
上記構成により、図3においては例えば給糸パケッジ37Bから引き出されたPOY(部分延伸糸)Yは導糸バイプP内をとおってフィードローラユニット11Aまたは11Bで送り出され、このフィードローラユニット11Aまたは11Bとフィードローラユニット11Cまたは11Dとの間でホットピンユニット13により延伸された後、第1ヒータユニット15、第2フィードローラユニット21、加工ボックスユニット45と走行されることで、エアー加工が施される。さらに、第5フィードローラユニット29、第2ヒータユニット25、第6フィードローラユニット47を経ることで、セット処理が施された後、オイリング装置ユニット33を経て巻取り装置ユニット35によりセットされたループや絡みのエアー加工糸が得られる。また、図3において例えば給糸パケッジ37Aから引き出された延伸糸が使用される場合にはフィードローラユニット11A、11B、11Cおよびホットピンユニット13は使用されずに、フィードローラユニット11Dのみ使用されて第1ヒータユニット15へ送り出されるものである。さらに、スラブヤーンを得る場合には、スラブ装置ユニット43が使用される。
【0044】
図4においても、図3と同様のセットされたループや絡みのエアー加工糸が得られる。このときには第1ヒータユニット15の代わりに複数のホットローラユニット51が使用される。図3のエアー加工機41または図4のエアー加工機49を使用するかは、糸の性質により適宜選択的に選ばれるものである。
【0045】
前記第1フィードローラユニット11A、11B、11C、11D、第2フィードローラユニット21、第3フィードローラユニット23、第4フィードローラユニット27、第5フィードローラユニット29および第6フィードローラユニット47は、ほぼ同一構造をしていて、例えば図5(A)、(B)に示されているように、送り出しユニット部用フレーム53上にフィードローラフレーム55が例えば複数のボルト57で取り付けられていて、フィードローラフレーム55上には図5(A)において左右方向へ適宜な間隔で複数の軸受け59でもって左右方向へ延伸したフィードローラシャフト61が回転自在に支承されている。このフィードローラシャフト61には適宜な間隔で複数例えば12個のフィードローラ63が装着されている。しかも、前記フィードローラシャフト61の右端には作動部としてのフィードローラ駆動モータ65がカップリング67を介してダイレクトに連結されている。なお、フィードローラ駆動モータ65はプーリ、ベルトなどの伝達部材を介して前記フィードローラシャフト61に連結されていても構わない。また、前記送り出し用ユニットフレーム53の両端が前記本体フレーム3にボルト69で取付け取り外し自在に取り付けられている。
【0046】
上記構成により、フィードローラ駆動モータ65を駆動せしめると、カップリング67を介してフィードローラシャフト61が回転される。その結果、12個のフィードローラ63が回転されて糸条Yが送り出されることになる。また、ボルト69により、前記本体フレーム3に対して前記第1フィードローラユニット11A、11B、11C、11D、第2フィードローラユニット21、第3フィードローラユニット23、第4フィードローラユニット27、第5フィードローラユニット29、第6フィードローラユニット47が取付け取り外しでき、本体フレーム3の予め指定されたどこの位置にも取付け取り外しできる。
【0047】
前記熱処理部ユニットとしての例えばホットピンユニット13は、例えば図6(A)、(B)に示されているように、熱処理部ユニット用フレーム71を備えており、この熱処理部ユニット用フレーム71内には作動部としてのヒーティングボックス73が一体化されていて。このヒーティングボックス73には適宜な間隔で複数例えば12個の加熱されたホットピン75が装着されている。前記熱処理部ユニット用フレーム71の両端が前記本体フレーム3にボルト77で取付け取り外し自在に取り付けられている。
【0048】
上記構成により、複数例えば12個の加熱されたホットピン75に糸条Yが接触または巻き付けられて糸条Yがプレセットされることになる。また、ボルト77により、前記本体フレーム3に対して熱処理部ユニット用フレーム71が取付け取り外しでき、本体フレーム3の予め指定されたどこの位置にも取付け取り外しできる。
【0049】
前記熱処理部ユニットとしての例えば第1ヒータユニット15または第2ヒータユニット25は、図7(A)、(B)に示されているように、熱処理部ユニット用フレーム79を備えており、この熱処理部ユニット用フレーム79内には作動部としての図示省略のヒータボックスにより適宜な間隔で複数例えば6個(糸条2本通過)の加熱された接糸板81が設けられている。前記熱処理部ユニット用フレーム79の両端が前記本体フレーム3にボルト83で取付け取り外し自在に取り付けられている。
【0050】
上記構成により、複数例えば6個の加熱された接糸板81に糸条Yが2本接触または非接触して糸条Yがセットされることになる。また、ボルト83により、前記本体フレーム3に対して熱処理部ユニット用フレーム79が取付け取り外しでき、本体フレーム3の予め指定されたどこの位置にも取付け取り外しできる。
【0051】
前記熱処理部ユニットとしての例えばホッローラユニット51は、図8(A)、(B)に示されているように、熱処理部ユニット用フレーム85を備えており、この熱処理部ユニット用フレーム85上には適宜な間隔で複数例えば12個の加熱されたホットローラ87と回転ガイドローラ89が設けられている。前記ホットローラ87の図8(B)において左にはベアリングハウジング91、カップリング93を介して作動部としてのホットローラ駆動モータ95が設けられている。前記熱処理部ユニット用フレーム85の両端が前記本体フレーム3にボルト97で取付け取り外し自在に取り付けられている。
【0052】
上記構成により、複数例えば12個の加熱されたホットローラ87と回転ガイドローラ89に糸条Yが複数回巻き付けられて糸条Yがセットされることになる。また、ボルト97により、前記本体フレーム3に対して熱処理部ユニット用フレーム85が取付け取り外しでき、本体フレーム3の予め指定されたどこの位置にも取付け取り外しできる。
【0053】
前記巻取り装置ユニット35は、図9(A)、(B)に示されているように、巻取り装置ユニット用フレーム99とクレードル支持フレーム101が一体化されていると共に巻取り装置ユニット用フレーム99には図9(A)において左右方向へ延伸されたトラバース用シャフト103が設けられていて、このトラバース用シャフト103には適宜な間隔で例えば4個のトラバースカム105が装着されている。そして、前記トラバース用シャフト103の図9(A)において左部にはカップリング107を介して作動部としてのトラバースカム駆動モータ109が連結されている。
【0054】
前記巻取り装置ユニット用フレーム99の上方には図9(A)において左右方向へ延伸された巻取り用シャフト111が適宜な間隔で複数の軸受け113で回転自在に支承されていて、この巻取り用シャフト111には適宜な間隔で例えば4個の巻取りドラム115が装着されている。そして、前記巻取り用シャフト111の図9(A)において右部にはカップリング117を介して作動部としての巻取りドラム駆動モータ119が連結されている。また、図9(B)に示されているように、前記クレードル支持フレーム101の上部には回動ピン121を支点としてクレードル本体123が回動可能に設けられている。一体化された前記巻取り装置ユニット用フレーム99とクレードル支持フレーム101の両端が前記本体フレーム3にボルト125で取付け取り外し自在に取り付けられている。
【0055】
上記構成により、トラバースカム駆動モータ109を駆動せしめると、トラバース用シャフト103が回転されてトラバースカム105を介してトラバースが綾振りされる。また、巻取りドラム駆動モータ119を駆動せしめると、巻取り用シャフト111が回転されることで巻取りドラム115が回転される。その結果、クレードル本体123の先端に把持された巻取りチューブに糸条Yが巻取られることになる。また、ボルト125により、本体フレーム3に対して前記巻取り装置ユニット用フレーム99とクレードル支持フレーム101が取付け取り外しでき、本体フレーム3の予め指定されたどこの位置にも取付け取り外しできる。
【0056】
前記糸条加工部ユニットとしての例えば仮よりユニットであるスピンドルユニット19は、図10(A)、(B)に示されているように、スピンドルユニット用フレーム127が設けられていて、このスピンドルユニット用フレーム127上には左右方向へ延伸されたスピンドルユニット用サブフレーム129が一体化されている。このスピンドルユニット用サブフレーム129上には図10(A)において左右方向へ適宜な間隔で複数例えば12個の仮よりスピンドル131が設けられている。この各仮よりスピンドル131の下部にはスピンドルプーリ133が回転可能に設けられている。図10(A)において、左部にはテンションローラ135が回転可能に設けられていると共に右部には駆動プーリ137が作動部としてのスピンドル駆動モータ139に連結されて設けられている。そして、前記テンションローラ135と駆動プーリ137とにはベルト141が巻回されていて、このベルト141に前記各スピンドルプーリ133が接触している。スピンドルユニット用フレーム127の両端が前記本体フレーム3にボルト143で取付け取り外し自在に取り付けられている。なお、前記各仮よりスピンドル131はスピンドル駆動モータ139にダイレクトに連結されていても構わない。
【0057】
上記構成により、スピンドル駆動モータ139を駆動せしめると、駆動プーリ137が回転されてベルト141を介して各仮よりスピンドル131が回転されて糸条Yに仮よりが与えられることになる。また、ボルト143により、本体フレーム3に対して前記スピンドルユニット用フレーム127が取付け取り外しでき、本体フレーム3の予め指定されたどこの位置にも取付け取り外しできる。
【0058】
前記糸条加工部ユニットとしての例えば加工ボックスユニット45は、図11(A)、(B)に示されているように、加工ボックスユニット用フレーム145L、145Rが設けられていて、この加工ボックスユニット用フレーム145L、145Rには図11(A)において左右方向へ延伸した排霧ボックス147が一体化されている。この排霧ボックス147上には樋149が設けられていて、この樋149の一部には穴151が開けられている。前記樋149上には複数例えば12個の加工ボックス153が設けられている。この各加工ボックス153内には作動部としての水付与ノズル155、糸加工ノズル157が設けられている。また、加工ボックスユニット用フレーム145L、145Rの両端が前記本体フレーム3にボルト159で取付け取り外し自在に取り付けられている。
【0059】
上記構成により、水付与ノズル155、糸加工ノズル157により糸条Yに水が付与されると共にエアーが与えられて、糸条Yにエアー加工(攪乱加工、ループ加工)が行われる。
【0060】
このように上述したごとく、糸条加工機としての例えば仮より加工機1、39やエアー加工機41、49を構成する糸送り出し部ユニットとしての前記第1フィードローラユニット11A、11B、11C、11D、第2フィードローラユニット21、第3フィードローラユニット23、第4フィードローラユニット27、第5フィードローラユニット29および第6フィードローラユニット47、熱処理部ユニットとしての例えばホットピンユニット13、第1ヒータユニット15または第2ヒータユニット25あるいはホッローラユニット51、巻取り装置ユニット35、糸条加工部ユニットとしての例えば仮よりユニットであるスピンドルユニット19、加工ボックスユニット45が少なくともそれぞれ複数錘で、かつ、各ユニット部が互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されているから、糸条加工機としての例えば仮より加工機1、39やエアー加工機41、49を組立てる際の組立てを容易にすることができると共に簡単にできる。また、現地へ搬送する際の搬送を簡単にすることできると共に搬送作業を楽にすることができる。しかも、従来のようなギャボックスがなくなるので、糸条加工機としての構造をシンプルにすることができる。機械の構成を簡単に変えることができ、糸の流行に対して対応ができ、しかも、図1から図2へ、図2から図1へ、また、図3から図4へ、図4から図3へ、さらに、図示していない別のレイアウトを自由に変えることができる。
【0061】
また、図1または図2の仮より加工機1、39において、仮よりユニットであるスピンドルユニット19を取り外して、加工ボックスユニット45を取り付けることで仮より加工機1、39をエアー加工機41、49に置き換えることができる。また、逆に、図3または図4のエアー加工機41、49において加工ボックスユニット45を取り外して、スピンドルユニット19を取り付けることでエアー加工機41、49を仮より加工機1、39に置き換えることができる。
【0062】
さらに、図12に示されているように、糸条加工機としての例えば仮より加工機1、39やエアー加工機41、49の12錘のブロックが161A〜161Fのごとく複数のブロック161A〜161Fのうち、各ブロック毎で各品種の変更に対応できるので、他品種少ロットへの対応を簡単にできると共に多ロットへの対応も可能にすることができる。さらに、必要なときに必要なユニット化された各ユニットブロックの追加を可能にすることができる。
【0063】
なお、この発明の前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。前述した図1、2の仮より機1、39、図3、4のエアー加工機41、49において、オイリング装置ユニット33、スラブ装置ユニット43および導糸パイプPも取付取り外し可能になっているのが好ましい。
【0064】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、第1糸条送り出し部、糸条加工部、第2糸条送り出し部および巻取り部がそれぞれ複数錘で、かつ、前記各部が互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されているから、糸条加工機を組み立てる際の組み立てを容易にすることができると共に簡単にできる。また、現地へ搬送する際の搬送を簡単にすることできると共に搬送作業を楽にすることができる。しかも、従来のようなギャボックスがなくなるので、糸条加工機としての構造をシンプルにすることができる。
【0065】
請求項2の発明によれば、本体フレームに、熱処理部を備え、この熱処理部が複数錘で、互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されているから、前記熱処理部を前記第1糸条送り出し部に備えることで、糸条にプレセットを行うことができる。また、前記熱処理部を前記第1糸条送り出し部と糸条加工部との間に備えることで、糸条にセットを行うことができる。さらに、第2糸条送り出し部と巻取り部との間に備えることで、糸条に2次セットを行うことができる。
【0066】
請求項3の発明によれば、糸条加工部が仮より加工部からなっていることで、糸条に仮より加工を行うことができる。
【0067】
請求項4の発明によれば、糸条加工部がエアー加工部からなっていることで、糸条にエア加工を行うことができる。
【0068】
請求項5の発明によれば、糸条加工部が取外し可能であるから、例えば取付けた糸条加工部が仮より加工部の場合には、この仮より加工部を取外してエアー加工部を取付ることで、仮より加工からエアー加工に置き換えることができる。また、例えば取付けた糸条加工部がエアー加工部の場合には、このエアー加工部を取外して仮より加工部を取付ることで、エアー加工から仮より加工に置き換えることができる。
【0069】
請求項6の発明によれば、機械の構成を簡単に変えることができ、糸の流行に対して対応ができ、しかも、レイアウトを自由に変えることができる。
【0070】
請求項7の発明によれば、複数のブロックのうち、各ブロック毎で各品種の変更に対応できるので、他品種少ロットへの対応を簡単にできると共に多ロットへの対応も可能にすることができる。さらに、必要なときに必要なユニット化された各ユニットブロックの追加を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の糸条加工機としての例えば仮より加工機の一例の側面図である。
【図2】この発明の糸条加工機としての例えば仮より加工機の一例の他の側面図である。
【図3】この発明の糸条加工機としての例えばエアー加工機の一例の側面図である。
【図4】この発明を糸条加工機としての例えばエアー加工機の一例の他の側面図である。
【図5】(A)は糸送り出し部ユニットとしてのフィードローラユニットの一例の平面図で、(B)は(A)におけるB矢視図である。
【図6】(A)は熱処理部ユニットとしてのホットピンユニットの一例の平面図で、(B)は(A)におけるB矢視図である。
【図7】(A)は熱処理部ユニットとしてのヒータユニットの一例の平面図で、(B)は(A)におけるB矢視図である。
【図8】(A)は熱処理部ユニットとしてのホットローラユニットの一例の平面図で、(B)は(A)におけるB矢視図である。
【図9】(A)は巻取り部ユニットとしての巻取り装置ユニットの一例の平面図で、(B)は(A)におけるB矢視図である。
【図10】(A)は糸条加工部ユニットとしての仮よりスピンドルユニットの一例の平面図で、(B)は(A)におけるB矢視図である。
【図11】(A)は糸条加工部ユニットとしての加工ボックスユニットの一例の平面図で、(B)は(A)におけるB矢視図である。
【図12】糸条加工機の各ユニットを複数ブロック化した平面図である。
【図13】従来の糸条加工機としての例えば仮より加工機の一例の側面図である。
【図14】図13における平面図である。
【図15】図13における仮よりスピンドル装置の駆動系を示した拡大説明図である。
【図16】従来の糸条加工機としての例えばエアー加工機の一例の側面図である。
【符号の説明】
1、39 仮より加工機(糸条加工機)
3 本体フレーム
5 巻取りフレーム
7A、7B クリールフレーム
11A、11B、11C、11D 第1フィードローラユニット(第1送り出し部ユニット)
13 ホットピンユニット(熱処理部ユニット)
15 第1ヒータユニット(熱処理部ユニット)
19 スピンドルユニット(糸条加工部ユニット)
21 第2フィードローラユニット(第2送り出し部ユニット)
23 第3フィードローラユニット(第3送り出し部ユニット)
25 第2ヒータユニット(熱処理部ユニット)
27 第4フィードローラユニット(第4送り出し部ユニット)
29 第5フィードローラユニット(第5送り出し部ユニット)
33 オイリング装置ユニット
35 巻取り装置ユニット(巻取り部ユニット)
41、49 エアー加工機(糸条加工機)
45 加工ボックスユニット(糸条加工部ユニット)
47 第6フィードローラユニット(第6送り出し部ユニット)
53 送り出し部ユニット用フレーム
57、69、77、83、97、125、143、159 ボルト
63 フィードローラ
65 フィードローラ駆動モータ(作動部)
71、85 熱処理部ユニット用フレーム
75 ホットピン
81 接糸板
87 ホットローラ
95 ホットローラ駆動モータ(作動部)
99 巻取り装置ユニット用フレーム
101 クレードル支持フレーム
109 トラババースカム駆動モータ(作動部)
111 巻取りシャフト
115 巻取りドラム
119 巻取りドラム駆動モータ(作動部)
127 スピンドルユニット用フレーム
131 仮よりスピンドル
139 スピンドル駆動モータ(作動部)
145L、145R 加工ボックスユニット用フレーム
153 加工ボックス
Claims (7)
- 本体フレームに、少なくとも糸条を送り出す第1糸条送り出し部と、糸条を加工する糸条加工部と、この糸条加工部で加工された糸条を送り出す第2糸条送り出し部と、この第2糸条送り出し部で送り出された糸条を巻き取る巻取り部とを備え、前記第1糸条送り出し部、糸条加工部、第2糸条送り出し部および巻取り部がそれぞれ複数錘で、かつ、前記各部が互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されていることを特徴とする糸条加工機。
- 前記本体フレームに、熱処理部を備え、この熱処理部が複数錘で、互いに独立して作動させる作動部を備えてユニット化されていることを特徴とする請求項1記載の糸条加工機。
- 前記糸条加工部が仮より加工部からなることを特徴とする請求項2記載の糸条加工機。
- 前記糸条加工部がエアー加工部からなることを特徴とする請求項1または2記載の糸条加工機。
- 前記糸条加工部が取外し可能であることを特徴とする請求項1または2記載の糸条加工機。
- 前記ユニット化された各ユニットブロックがそれぞれ前記本体フレームの予め決められた位置に取り外し可能であると共に別の指定された位置へ取付け可能に設けてなることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の糸条加工機。
- 前記ユニット化された各ユニットブロックがそれぞれ複数備えられていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の糸条加工機。
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