JP4101472B2 - 複合容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合容器、とくに内容液を充填した内側容器を交換可能として、外装容器に取着した複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
外装容器に内側容器を装着し、内側容器を交換可能とした二重容器は、従来より知られており、両容器の結合手段として、ねじ結合、バョネット結合が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ねじ結合、或いはバョネット結合を採用した従来容器では、内側と外装の容器を相互に廻動させなければならないので、内側容器は、円筒形の容器に限られるという問題があった。
また、外装容器の形状を大きくすることによって、内側容器の形状を断面が楕円形、或いは角形の容器とすることも提案されといるが、外装容器の形状を大きくしなければならないので、取扱いが不便となるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題を解決することを課題として、胴部を断面が扁平形状で、薄肉とした容器を、同形の外装容器に交換可能として取着した複合容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、基本的な複合容器として、内側容器と外装容器とが係合離脱自在として結合され、それぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異なる複合容器であって、内側容器の肩部には、長手方向の周辺に向かって延びる傾斜面が形成されており、外装容器は、ケース本体と、内側容器の肩部傾斜面に接合する係脱操作片を具備しており、係脱操作片を内方に押圧することによって、係脱操作片が内側容器の肩部傾斜面に沿って上昇させられ、内側容器と外装容器とを相対的に移動させて、内側容器を外装容器から離脱させるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0006】
複合容器の具体的な実施形態として、内側容器と外装容器とが係合離脱自在として結合され、それぞれの胴部の横断面が扁平形状である複合容器であって、内側容器の肩部には、長手方向の周辺に向かって延びる傾斜面が形成されており、胴部の上端近くに周方向に延びる凸条が設けられており、外装容器は、ケース本体と締着部材および係脱操作片とを具備しており、ケース本体は、胴周壁の内面に前記内側容器の凸条を支持する複数個の縦リブを設けており、締着部材は、頂壁と側周壁の長径側の周辺部に切欠き部が設けられ、該切欠き部には段差壁と段差壁から垂下する側壁が形成されており、係脱操作片は、頂壁と側周壁および底壁とからなり、底壁は、その上面を側壁の下端に係合させ、下面を内側容器の肩部傾斜面に係合するよう形成されていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
別実施形態として、内側容器と外装容器とが係合離脱自在として結合され、それぞれの胴部の横断面が扁平形状である複合容器であって、内側容器の肩部には、長手方向の周辺に向かって延びる傾斜面が形成されており、外装容器は、ケース本体と係脱操作片とを具備しており、ケース本体は、その頂壁の長径側の周辺部に切欠き部が設けられ、該切欠き部には段差壁と段差壁から垂下する側壁が形成されており、係脱操作片は、頂壁と側周壁および底壁とからなり、底壁はその上面を側壁の下端に係合させ、下面を内側容器の肩部傾斜面に係合するよう形成していることを特徴とする構成を採用し、また内側容器の実施態様として、内側容器の肩部を厚肉とし、胴部を薄肉としたことを特徴とする構成を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明複合容器の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは内側容器、Bは外装容器である。
図1,2に示すように、内側容器Aは、口部1と肩部2、胴部3と底部4とからなっている。
口部1は、ねじ5を螺設し、ネックリング6を設けたねじ部と、その下方に設けられた円形の拡径部7とからなっており、拡径部7下端は肩部2に続いている。
口部1のねじ部には、キャップcが螺合される。
【0009】
肩部2は、楕円形状となっており、長径部分では、周辺に向かう緩やかな傾斜面2aが形成されている。
【0010】
胴部3は、肩部2の外周と同形の楕円形状であり、肩部2からわずかに下がった個所には、全周を巡る凸条8が設けられている。
肩部2から胴部3の凸条8に至るまでの肉厚は、厚肉となっており、それ以下の胴部3の胴壁3a、底部4は薄肉となっている。
薄肉部分は、ブロー成形において、パリソンの肉厚調整することによって容易に得ることができ、内側容器Aは全体として樹脂量が大きく節減されている。
【0011】
図1,3,4に示すように、外装容器Bは、ケース本体B1と、内側容器Aを保持する締着部材B2と、締着部材B2をケース本体B1から取り外すための係脱操作片B3とからなっている。
【0012】
ケース本体B1は、楕円形状の胴周壁10と底壁11とからなっており、胴周壁10の上端部には、薄肉の取付筒12が形成されている。
取付筒12の短径側部内面には、横方向に延びる凸条13が設けられており、取付筒12の下端には段部14が設けられている。
該段部14からわずかな距離を隔てた点を先端として、胴周壁10には、所定の間隔をおいて複数の縦リブ15が突設されている。
【0013】
締着部材B2は、楕円形状の側周壁20と頂壁21を具えており、側周壁20の外形は、ケース本体B1の胴周壁10の外形と同一であり、下方にはケース本体B1の取付筒12内周に嵌挿される嵌合筒22が垂設されている。
嵌合筒22の短径側表面には、ケース本体B1の取付筒12の凸条13に係合する凸条23が設けられている。
【0014】
頂壁21は、その中央部には円形の開孔24が穿孔されており、その内周から一定長さの挿通筒25が垂設されている。
頂壁21の長径側の周縁部には、切欠き部26が設けられており、該切欠き部26には、頂壁21面より下がった段差壁27と、その周縁から垂設された弧状の側壁28が形成されており、切欠き部26の下面は、係脱操作片B3の支持面29となっている。
上記側壁28は、実施例では弧状の側壁であるが、直線状の側壁であってもよく、段差壁の下面から垂設するようにしてもよい。
【0015】
係脱操作片B3は、頂壁30と側周壁31と底壁32とからなっている。
頂壁30は、段差壁27に接合して径方向に前後動するようになっており、頂壁30の上面は、頂壁21と面一となっている。
頂壁30と底壁32との間には、側壁28が摺動できるようになっており、底壁32の上面には、側壁28の内周に係合する突起33が設けられている。
底壁32の底面は、支持面29に載置され、その内方には、内側容器Aの肩部2に接合する傾斜面34が形成されている。
【0016】
次に、本実施形態複合容器の使用態様と作用効果について説明する。
内側容器Aには、内容物が充填され、使用にあたっては外装容器Bにセットされ、内容物を使い切ったときには、新しい内側容器に取り換え、使用される。
【0017】
内側容器と外装容器とのセットにあたっては、まず、内側容器Aをケース本体B1に容器胴部3の凸条8が縦リブ15の上端に係合されるまで押し込む。
【0018】
次いで、締着部材B2の嵌合筒22を取付筒12に嵌挿して凸条8を縦リブ15に押しつけるとともに、嵌合筒22の凸条23を取付筒12の凸条13の下側に係合させ、締着する。
同時に、係脱操作片B3の底壁32の傾斜面34が、内側容器Aの肩部2に係合して、内側容器Aが妨動しないようにして外装容器B内に組み込まれ、締着される。
【0019】
使用にあたっては、外装容器Bを持ち、キャップcを開いて外装容器Bを傾けることによって、内側容器Aから内容液を注出させることができ、注出後には、キャップcを閉め、外装容器Bを直立した状態で台板等の板上に直立載置しておく。
内容液を使い終わったときに、内側容器Aを新しい内側容器に取り換える。
【0020】
取り換えにあたっては、係脱操作片B3の側周壁31を内側に押圧すると、底壁32の傾斜面34が肩部2の上面に沿って上昇し、底壁32の上昇によって、底壁32上面に接合する側壁28を押し上げ、締着部材B2を上昇させることになる。
その際、嵌合筒22の凸条23は、取付筒12の凸条13を乗り越えて、係合が外され、締着部材B2をケース本体B1から取り外すことができる。
次いで、内側容器Aを引き上げ、新しい内側容器に取り換える。
【0021】
次に、本発明複合容器の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、外装容器を上方から被せるようにしたもので、図5において、Aaは内側容器、Baは外装容器である。
【0022】
図5,6に示すように、内側容器Aaは、口部40と肩部41、胴部42と底部43とからなっている。
口部40は、ねじ44を螺設し、ネックリング45を設けたねじ部とその下方の円形の拡径部46とからなっており、拡径部46の上端外周縁には、膨出環47が設けられている。
【0023】
肩部41は、拡径部46に続く楕円形状となっており、長径部分では周辺に向かって緩やかな傾斜面41aが形成されている。
肩部41の下端には、段部48が設けられており、口部40から肩部41の段部48までの間は厚肉にされている。
胴部42は、段部48に続く楕円形状となっており、底部43とともに薄肉となっている。
【0024】
図1,7,8に示すように、外装容器Baは、ケース本体Ba1と係脱操作片Ba3とからなっており、ケース本体Ba1は、楕円形状の頂壁50と側周壁51とを具えており、頂壁50は中央部に挿入孔52が設けられている。
挿入孔52の内周縁には、支持段部53を形成して内側容器Aaを載置するようにした支持筒54が垂設されている。
【0025】
頂壁50の長径側の周縁部には、切欠き部55が設けられており、該切欠き部55には、頂壁50面より下がった段差壁56と、その周縁から垂設された側壁57が形成されており、切欠き部55の下面は、係脱操作片Ba3の支持面58となっている。
側周壁51の下端は、外方にラッパ状に拡径され接地端縁59となっている。
【0026】
係脱操作片Ba3は、頂壁60と側周壁61と底壁62とからなっている。
頂壁60は、段差壁56に接合して径方向に前後動するようになっており、頂壁60の上面は、頂壁50と面一となっている。
頂壁60と底壁62との間には、側壁57が摺動するようになっており、底壁62の上面には、側壁57の内周に係合する突起63が設けられている。
底壁62の底面は、支持面58に載置され、その内方には、内側容器Aaの肩部41に係合する傾斜面64が形成されている。
【0027】
次に、本実施形態複合容器の使用態様と作用効果について説明する。
内側容器Aaには、内容液が充填され、使用にあたっては、外装容器Baにセットされ、直立状態として台板面上に載置し、内容液の注出時には、外装容器Baを把持して取り扱うようにする。
内容液を使い切った時には、新しい内側容器に取り換え使用される。
【0028】
内側容器Aaと外装容器Baのセットにあたっては、内側容器Aaに外装容器Baを上方から被せ、容器口部40を突出させるようにする。
外装容器Baの頂壁50を押さえて内側容器Aaの口部40を引き上げると、口部40の拡径部46の膨出環47が支持筒54内を通り抜け、支持段部53に支持される。
同時に、肩部41が係脱操作片Ba3の底壁62の傾斜面64に接触して、内側容器Aaの上昇が阻止され、内側容器Aaは、口部40の膨出環47が挿入孔52の上端周縁の支持段部53に載置された状態で外装容器Baにセットされる。
【0029】
使用にあたっては、外装容器Baを持ち、キャップcaを開いて外装容器Baを傾けることによって、内側容器Aaから内容液を注出させることができ、注出後には、キャップcaを閉め、外装容器Baを直立した状態で台板等の板上に直立載置しておく。
【0030】
内側容器Aaの取り換えにあたっては、係脱操作片Ba3の側周壁61を内側に押圧すると、底壁62の傾斜面64が、肩部41の上面に沿って斜め上に上昇し、底壁62の上昇によって底壁62の上面に接合している側壁57を押し上げ、頂壁50ひいては外装容器Baを内側容器Aaから上昇させることになる。
その際、挿入孔52の支持筒54が内側容器Aaの膨出環47を乗り越えて上昇し、外装容器Baを内側容器Aaから取り外すことができる。
【0031】
前記各実施形態では、外装容器と内側容器の断面形状を楕円形状としているが、双方の容器が相似形で、長径方向と短径方向を有する断面形状のものであれは、角部を丸め付けした長方形、或いは対向する半円弧と直線とで形成される断面扁平形状、または対向する円弧と円弧によって形成される断面扁平形状、その他扁平な形状の複合容器であってもよい。
扁平形状である複合容器とは上記形状の容器を含むものである。
【0032】
また、外装容器と内側容器の断面形状に応じて、切り欠け部の形状、切り欠け部の側壁の形状も変更することができる。
すなわち係脱操作片を内方に押圧することによって、係脱操作片の底壁が、内側容器の肩部傾斜面に沿って上昇され、係脱操作片の底壁の上面によって切り欠け部の側壁を押し上げ外装容器を内側容器から移動させるようにすればよく実施形態の構成に限定されない。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
外装容器に配設した係脱操作片に、容器の肩部に接合する傾斜面を設け、係脱操作片を内方に押圧することによって、締着部材またはケース本体を上昇させるようにしたから、内側容器と外装容器の係合離脱が容易に行われるようになった。
【0034】
内側容器の係合離脱を容易に行うことができるので、内側容器を薄肉にしても外装容器を持って内容液の注出ができ、内側容器の取り換えも簡単にできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態複合容器の分解斜視図である。
【図2】内側容器の一部断面正面図である。
【図3】外装容器を断面で表した複合容器の正面図である。
【図4】外装容器を断面で表した複合容器の側面図である。
【図5】 第2実施形態複合容器の分解斜視図である。
【図6】 内側容器の一部断面正面図である。
【図7】 外装容器を断面で表した複合容器の正面図である。
【図8】 外装容器を断面で表した複合容器の側面図である。
【符号の説明】
A、Aa 内側容器
B、Ba 外装容器
B1、Ba1 ケース本体
B2 締着部材
B3、Ba3 係脱操作片
2、41 肩部
2a、41a 傾斜面
3、42 胴部
7、46 拡径部
8 凸条
12 取付筒
13 凸条
15 縦リブ
20、51 側周壁
21、50 頂壁
22 嵌合筒
24 開孔
25 挿通筒
26、55 切欠き部
27、56 段差壁
28、57 側壁
29、58 支持面
30、60 頂壁
31、61 側周壁
32、62 底壁
33、63 突起
34、64 傾斜面
47 膨出環
52 挿入孔
53 支持段部

Claims (4)

  1. 内側容器と外装容器とが係合離脱自在として結合され、それぞれの胴部の横断面が長手方向と巾方向で異なる複合容器であって、
    内側容器の肩部には、長手方向の周辺に向かって延びる傾斜面が形成されており、
    外装容器は、ケース本体と、内側容器の肩部傾斜面に接合する係脱操作片を具備しており、
    係脱操作片を内方に押圧することによって、係脱操作片が内側容器の肩部傾斜面に沿って上昇させられ、内側容器と外装容器とを相対的に移動させて、内側容器を外装容器から離脱させるようにしたことを特徴とする複合容器。
  2. 内側容器と外装容器とが係合離脱自在として結合され、それぞれの胴部の横断面が扁平形状である複合容器であって、
    内側容器の肩部には、長手方向の周辺に向かって延びる傾斜面が形成されており、胴部の上端近くに周方向に延びる凸条が設けられており、
    外装容器は、ケース本体と締着部材および係脱操作片とを具備しており、
    ケース本体は、胴周壁の内面に前記内側容器の凸条を支持する複数個の縦リブを設けており、
    締着部材は、頂壁と側周壁の長径側の周辺部に切欠き部が設けられ、該切欠き部には段差壁と段差壁から垂下する側壁が形成されており、
    係脱操作片は、頂壁と側周壁および底壁とからなり、底壁は、その上面を側壁の下端に係合させ、下面を内側容器の肩部傾斜面に係合するよう形成されていることを特徴とする複合容器。
  3. 内側容器と外装容器とが係合離脱自在として結合され、それぞれの胴部の横断面が扁平形状である複合容器であって、
    内側容器の肩部には、長手方向の周辺に向かって延びる傾斜面が形成されており、
    外装容器は、ケース本体と係脱操作片とを具備しており、
    ケース本体は、その頂壁の長径側の周辺部に切欠き部が設けられ、該切欠き部には段差壁と段差壁から垂下する側壁が形成されており、
    係脱操作片は、頂壁と側周壁および底壁とからなり、底壁はその上面を側壁の下端に係合させ、下面を内側容器の肩部傾斜面に係合するよう形成していることを特徴とする複合容器。
  4. 内側容器の肩部を厚肉とし、胴部を薄肉としたことを特徴とする請求項1〜3記載の複合容器
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