JP4131696B2 - 印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機 - Google Patents

印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機 Download PDF

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本発明は、印刷終了時から印刷立上げ時の間に運転を制御する、印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機に関する。
商業用オフセット輪転印刷機(以下、単に印刷機という)は、一般的に、図4に示すように、給紙部1,インフィード部2,印刷部3,ドライヤ部4,クーリング部5,ウェブパス部6,折機7等をその主要部として備えて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
給紙部1は、巻取ロール11,12が装着されるリールスタンド13を備えており、印刷稼働の途上で新,旧巻取紙を互いに接続して連続的にウェブ(帯状の用紙)10を給送すべく機能する。ここでは、巻取ロール12は使用中のものであり、巻取ロール11は次の使用のために準備されたものである。新旧巻取ロール11,12の交換は、まず、リールスタンド13のアーム14を図中時計周り方向にターンさせて、新巻取ロール11をウェブ10の走行ラインに接近させる。そして、旧巻取ロール12から繰り出されるウェブ10の走行速度に新巻取ロール11の周速度を同期させる。同期完了後、図示しない紙継ぎ装置を作動させて新巻取ロール11の先端の糊付け部をウェブ10に押し付けて紙継ぎした後、旧巻取ロール12とウェブ10とを紙継ぎ装置のカッターにより切り離す。これにより旧巻取ロール12から新巻取ロール11へのウェブ10の紙継ぎが完了する。
インフィード部2には、巻取ロール12から引き出されたウェブ10に張力を付与して印刷部3へ移送するインフィードローラ21が設けられている。インフィードローラ21は、図示しない専用のモータをそなえたインフィードローラ駆動部によって他の駆動系とは独立して回転駆動されるように構成されている。このインフィードローラ21のインフィードローラ駆動部は、正転と逆転とを任意に切り換えできると共に、回転速度を自由に設定できる機能を有している。
印刷部3には、墨,シアン,マゼンタ,イエローの4色それぞれに対応した4組の印刷ユニット31a〜31dがウェブ走行方向に沿って並設されている。そして、ウェブ10を各印刷ユニット31a〜31dへ順次通紙させることによって多色印刷ができるようになっている。各印刷ユニット31a〜31dには、ウェブ10の走行ラインに対して上下に略対照にブランケット胴32a〜32d,33a〜33dや版胴34a〜34d,35a〜35dをはじめとするローラが備えられている。版胴34a〜34d,35a〜35dの周面には図示しない刷版がその版尻と版頭を版胴34a〜34d,35a〜35dの咥え部に咥えられた状態で巻き付けられている。そして、インキ元ローラからインキローラ群(いずれも図示略)を介して版胴34a〜34d,35a〜35dに巻回された刷版にインキを供給することにより、刷版の絵柄がブランケット胴32a〜32d,33a〜33dを介してウェブ10に転写されるようになっている。なお、各印刷ユニット31a〜31dは、図示しない専用のモータによって独立して駆動されるように構成されている。
印刷部3において印刷を終えたウェブ10は、次工程のドライヤ部4で加熱乾燥された後、クーリング部5にて冷却されウェブパス部6へ移送される。ドライヤ部4は、印刷部3を通過したウェブ10上のインキを乾燥させるための装置であり、クーリング部5は、ドライヤ部4での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブ10を適当な温度まで冷却し、ウェブ10にインキを定着させる為の装置である。
そして、乾燥、冷却を終えたウェブ10は、ウェブパス部6から折機7へ移送される。ウェブパス部6、折機7におけるウェブ10は、三角板61を経て縦に二つ折りされた後、リードインローラ62,ニッピングローラ71を順次経由し、折機7によって印刷部3において印刷された絵柄を単位とした大きさに裁断されると共に折り畳まれ、目的とする折帖に形成されて外部へ搬出されるようになっている。ニッピングローラ71はウェブ10を挟持して下流に移送するローラであり、ニッピングローラ71は、図示しない専用のモータをそなえたニッピングローラ駆動部によって回転駆動されるように構成されている。
なお、図示はしていないが4色目の印刷ユニット31dの出口部には自動見当センサが設けられている。この自動見当センサにより各色の色ずれ量を検出し、検出した各色の色ずれ量に応じて各版胴34a〜34d,35a〜35dに備えられた図示しない天地見当モータを駆動して見当修正を行なうことにより、各色の色ずれ量をゼロに近づけるようになっている。
また、ウェブパス部6の入口直前には図示しないカットオフセンサが設けられている。このカットオフセンサにより絵柄全体の位相を検出し、検出した位相に応じてウェブパス部6内の図示しない全幅コンペンモータ(見当修正モータ)を駆動して見当修正を行なうことにより、絵柄位相を折機位相に合致させるようになっている。
図5は、上述の印刷機における刷版交換時(即ち、印刷終了時から印刷立上げ時の間)の運転方法及びウェブの張力状態を示す図であり、(a)はかかる運転方法を印刷ユニット31a〜31dの回転速度とウェブ10の走行速度(印刷速度)の時間変化によって示したタイムチャート、(b)はウェブ10の張力の時間変化を示したタイムチャートである。なお、図5(a)中の実線が印刷ユニットの回転速度を示したものであり、破線がウェブの走行速度を回転速度に換算して示したものである。実線と破線が重なる部分は実線のみを示している。
図5(a)に示すように、まず、今回の印刷が終了すると、印刷ユニット31a〜31dの回転速度を生産速度から停止状態まで減速させていく工程(減速工程A)において、インキローラ群のインキ刷り減らし(インキ刷り減らし工程B)と、ブランケット胴32a〜32d,33a〜33dの洗浄(ブランケット洗浄工程Q)とを行なう。次に、各印刷ユニットを独立制御して刷版の交換を並行して行なう(版交換工程C)。版交換後にはウェブを案内するローラの独立制御によりウェブに張力を付与する(プリテンション工程F)。その間に次回印刷条件に応じた印刷機のプリセットを行なう(プリセット工程E)。次に、ドライヤの加熱(ドライヤ加熱工程H)と並行して各印刷ユニットの高速回転によるブランケット胴からの洗浄液の除去(洗浄液除去工程M)とインキローラ群へのインキの予備供給(インキ予備供給工程G)を行い、色調及び見当の調整(調整工程J)後は、調整速度から生産速度まで段階的に昇速させていく(上昇工程K)。
このとき、図5(b)に示すように、ウェブ10の張力は、ブランケット洗浄工程Qが終了するまでは、通常運転時(通常の印刷を行なう運転の時)と同様の張力が掛けられ、ブランケット洗浄工程Q終了後から減速工程Aが終了するまでにかけて減少され、ウェブ10停止時に0にされる。そして、ウェブ10の張力は、プリテンション工程Fにおいて、通常印刷時の張力にまで増大される。
図4に示すような印刷機では、上述したようにウェブ10への印刷に供せられる刷版を交換することにより、刷版の交換に伴う準備時間を短縮することができるとともに、刷版の交換に伴う一連の運転動作中に発生する損紙を低減することができる。
特開2003−53937号公報
ところで、上述した刷版を交換する運転方法では、インキ刷り減らし工程B後、図6に示すように、印刷ユニット31a〜31dとウェブ10との係合を切り離す胴脱が行なわれる[図5(a)点X参照]。そして、胴脱後にブランケット洗浄が行なわれる(ブランケット洗浄工程Q)。このとき、ウェブ10は、図5(a)に示すように、印刷ユニット31a〜31dの回転速度に同期して走行している。
このように、ウェブ10が走行中に胴脱が行なわれると、ウェブ10は、インフィード部2からクーリング部5にかけて、何れのブランケット胴やローラ等に係合又は支持されないフリーの状態になり、ウェブ10がフリーになる距離、即ち、ウェブ10が規制されない距離が通常運転時より大幅に長くなってしまう。その結果、ウェブ10を支持(規制)する終端部分である、クーリング部5のウェブ10走行方向の上流部分において、ウェブ10にしわ(縦じわ)が発生してしまうことがある。このような「しわ」は、ウェブ10が薄紙である場合に発生しやすい。このように、ウェブ10にしわが発生してしまうと、このしわを起点とした断紙が起こりやすくなり、印刷機の生産性を著しく低下させてしまう。
また、上述した刷版を交換する運転方法では、調整工程Jにおいて胴入れが行なわれるまでは[図5(a)点Y参照]、図6に示す胴脱状態のままとなる。つまり、図6に示す胴脱状態のまま、版交換後にウェブ10に張力を付与し(プリテンション工程F)、ウェブ10を通常運転時の速度(印刷速度)よりも遅い所定速度で走行させて、洗浄液除去工程M,インキ予備供給工程G,ドライヤ加熱工程Hが行なわれる。
そのため、ここでも、上述と同様にクーリング部5のウェブ10走行方向の上流部分において、ウェブ10にしわ(縦じわ)が発生してしまうことがある。この場合の「しわ」も、ウェブ10が薄紙である場合に発生しやすい。
さらに、ドライヤ加熱工程Hが開始され、ドライヤ部4が加熱されると、ここではウェブ10が白紙である(即ち、水分が少ない)とともに、通常運転時よりも遅い速度でドライヤ部4を通過するため、ウェブ10が過剰に加熱されて過乾燥状態になってしまい、その結果、上述したしわが、より発生しやすくなってしまう。
また、このとき、洗浄液除去工程Mにおいて、印刷ユニット31a〜31dが高速回転されることにより、印刷ユニット31a〜31dから飛散(即ち、除去)された洗浄液が、ウェブ10に飛び散って付着することがある。このように、洗浄液が付着したウェブ10がドライヤ加熱工程4を通過すると、ウェブ10の乾燥が不均一になってしまい、これによっても、上述したしわが、より発生しやすくなってしまう。
また、上述した刷版を交換する運転方法で、上述のようにウェブ10に発生したしわを解消するには、印刷機のオペレータが、経験と勘でウェブ10の張力調整を行なう他なく、高い技術が要求される。
なお、ここでは、前述した課題(しわの発生)が生じるケースとして、オフセット輪転印刷機における刷版交換時を例に挙げて説明したが、前述した課題は、刷版交換時に限らず、少なくともウェブ10への印刷終了時或いは印刷立上げ時において発生しうるものであり、また、胴脱状態時に特に生じ易いが、胴脱状態でなくとも生じる可能性がある。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたものであり、オフセット輪転印刷機において、ウェブ(帯状の用紙)への印刷終了時から印刷立上げ時の間に、ウェブにしわが発生することがないようにした、印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機を提供することを目的とする。
このため、本発明の印刷機の運転方法は、給紙部から連続して繰り出される帯状の用紙をインフィード部,印刷部,ドライヤ部,クーリング部,折機の順に通過させて所望の印刷を施した折帖に加工する、オフセット輪転印刷機の運転方法であって、印刷終了後、少なくとも上記印刷部の印刷胴の胴脱時から上記用紙が停止状態になるまでの間は、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御す第1張力抑制工程を備えたことを特徴としている。
上記第1張力抑制工程は、上記用紙への印刷終了とともに開始することが好ましい。
上記第1張力抑制工程は、上記用紙への印刷終了時に、上記印刷部において印刷胴の胴脱が行なわれたら開始することが好ましい。
上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において上記印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する第2張力抑制工程を備えることが好ましい。
上記第2張力抑制工程は、上記印刷胴の胴入れが行なわれたら終了することが好ましい。
第1張力抑制工程及び上記第2張力抑制工程における上記の用紙の張力状態の低下は、上記用紙を案内するローラのうち少なくとも一つのローラの回転を他のローラとは独立して制御することにより行なわれることが好ましい。
上記第1張力抑制工程及び上記第2張力抑制工程における上記の用紙の張力状態の制御は、上記インフィード部のローラの周速を、通常印刷時よりも、上記クーリング部のローラまたは上記折機のニッピングローラの周速に近づけることにより行なわれることが好ましい。
また、本発明の印刷機の運転方法は、給紙部から連続して繰り出される帯状の用紙をインフィード部,印刷部,ドライヤ部,クーリング部,折機の順に通過させて所望の印刷を施した折帖に加工する、オフセット輪転印刷機の運転方法であって、上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する第1張力抑制工程を備えたことを特徴としている。
上記張力抑制工程における上記の用紙の張力状態の制御は、上記インフィード部のローラの周速を、通常印刷時よりも、上記クーリング部のローラまたは上記折機のニッピングローラの周速に近づけることにより行なわれることが好ましい。
また、本発明のオフセット輪転印刷機は、給紙部の巻取ロールから連続して繰り出されインフィード部を通過した帯状の用紙を複数の印刷ユニットからなる印刷部に案内し、上記各印刷ユニットにおいて印刷を施された上記用紙をドライヤ部で乾燥しクーリング部で冷却した後に折機により所望の折帖に加工する、オフセット輪転印刷機であって、印刷終了後、少なくとも上記印刷部の印刷胴の胴脱時から上記用紙が停止状態になるまでの間は、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する張力抑制制御装置をそなえていることを特徴としている。
上記張力抑制制御装置は、上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において上記印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御することが好ましい。
また、本発明のオフセット輪転印刷機は、給紙部の巻取ロールから連続して繰り出されインフィード部を通過した帯状の用紙を複数の印刷ユニットからなる印刷部に案内し、上記各印刷ユニットにおいて印刷を施された上記用紙をドライヤ部で乾燥しクーリング部で冷却した後に折機により所望の折帖に加工する、オフセット輪転印刷機であって、上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する張力抑制制御装置をそなえていることを特徴としている。
上記張力抑制制御装置は、上記用紙を案内するローラのうちで回転を他のローラとは独立して制御することができる少なくとも一つのローラと、該ローラの回転を制御することで、上記の用紙の張力状態を制御する張力抑制制御部とを備えていることが好ましい。
上記張力抑制制御装置は、上記インフィード部のローラの周速を、通常印刷時よりも、上記クーリング部のローラまたは上記折機のニッピングローラの周速に近づけることにより上記の用紙の張力状態を制御することが好ましい。
本発明の印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機によれば、帯状の用紙(ウェブ)への印刷終了時から印刷立上げ時の間に、帯状の用紙(ウェブ)の走行状態と胴脱/胴入れ状態とに対応して張力抑制工程が行なわれ、張力抑制制御装置により、インフィード部からクーリング部までの間の上記用紙の張力状態が、張力0を下回らない範囲で通常運転時の張力よりも低下するように制御されるため、上記用紙が薄紙である場合でも、上記用紙にしわが発生することを確実に抑制することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[1]一実施形態
図1,図2は本発明の一実施形態としての印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機を示すもので、図1はそのオフセット輪転印刷機の機能構成を模式的に示すブロック図、図2はその印刷機における印刷終了時から印刷立上げ時の間(刷版交換時)の運転方法及びウェブの張力状態を示す図であり、(a)はかかる運転方法を印刷ユニット31a〜31dの回転速度とウェブ10の走行速度(印刷速度)の時間変化によって示したタイムチャート、(b)はウェブ10の張力の時間変化を示したタイムチャートである。
なお、図2(a)中の実線が印刷ユニットの回転速度を示したものであり、破線がウェブの走行速度を回転速度に換算して示したものである。実線と破線が重なる部分は実線のみを示している。また、図2(b)の実線が図5(b)に示した従来の運転方法における張力を示したものであり、破線が本実施形態の運転方法における張力を示したものである。実線と破線が重なる部分は実線のみを示している。
また、印刷終了時とは、通常の印刷のための運転を一旦終了する際の状況を示し、一般には、印刷機の運転速度を通常運転時から減速させた時点から停止或いは微速運転に至るまでの期間に相当し、印刷立上げ時とは、再び印刷を行なうための準備を開始した時点から準備完了(通常運転開始直前)に至るまでの期間に相当する。そして、ここでいう印刷終了時から印刷立上げ時の間とは、印刷機の運転速度を通常運転時から減速させ通常運転を脱した時点から、印刷再開時に通常運転に入る前までの時点をいう。ここでは、通常運転を一旦終了する場合の代表的な例として刷版交換時について説明するが、本発明の適用タイミングは、通常運転を一旦終了しその後再開する場合における、印刷終了時から印刷立上げ時までの間であればよく、刷版交換時に限らず、広く適用しうる。
本実施形態としてのオフセット輪転印刷機は、そのハード構成自体は前述した図4に示した従来の印刷機と同様であり、図1に示すように、特有の制御装置8をそなえて構成されている点のみが異なっている。そのため、以下、図4を用いて、本発明の一実施形態にかかるオフセット輪転印刷機について説明する。
図1,図4に示すように、本実施形態のオフセット輪転印刷機(以下、単に印刷機という)は、給紙部1,インフィード部2,印刷部3,ドライヤ部4,クーリング部5,ウェブパス部6,折機7をそなえて構成されている。さらに、本実施形態の印刷機は、図1に示すように、制御装置8をそなえて構成されている。
ここで、給紙部1,インフィード部2,印刷部3,ドライヤ部4,クーリング部5,ウェブパス部6,折機7は、図4を参照しながら上述したものと同様のものであるため、詳細な説明は省略するが、本実施形態の印刷機においても、給紙部1の巻取ロール12から連続して繰り出される帯状の用紙(以下、ウェブという)が、インフィード部2を通過し、印刷部3の複数の印刷ユニット31a〜31d内に案内され、上記各印刷ユニット31a〜31dにおいて印刷を施された後、ドライヤ部4で乾燥され、次いでクーリング部5で冷却された後に、ウェブパス部6を介して折機7において所望の折帖に加工される。
制御装置8は、印刷機全体を総合制御するものであり、上述したように、所望の印刷を施した折帖を得るために印刷機の運転を制御するものである。また、制御装置8は、張力制御部8aをそなえて構成されている。なお、制御装置8は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成され、制御装置8において実行される制御プログラムとの協働によって、後述するような運転方法によって印刷機の運転を制御するようになっている。
張力制御部8aは、ウェブ10を案内するローラのうち少なくとも一つのローラの回転を他のローラとは独立して制御することにより、印刷した紙を正紙とできる通常運転(通常印刷時)時にウェブ10の張力を適正な張力に制御するものである。本実施形態では、上記の独立して制御するローラを、インフィードローラ部2のインフィードローラ21として、張力制御部8aが、ウェブ10の張力調整手段として機能するインフィードローラ21のインフィードローラ駆動部21aを制御することにより、通常運転時においてウェブ10に適正な張力が付与されるようになっている。
具体的には、インフィードローラ駆動部21aを制御して、インフィードローラ21の周速を、下流側のウェブ10を案内するローラ(例えば、クーリング部5のローラやニッピングローラ71等)の周速(ウェブ搬送速度)よりも僅かに遅くすることにより、ウェブ10に張力を付与して、このウェブ10にかかる張力が通常運転時の適正な範囲となるように制御する。
また、張力制御部8aは、張力抑制制御部9をそなえており、この張力抑制制御部9は、印刷部3の刷版を交換する際のブラケット胴32a〜32d,33a〜33dの胴脱時に、ウェブ10を案内するローラのうち少なくとも一つのローラの回転を他のローラとは独立して制御することにより、つまり、張力調整手段としてのインフィードローラ駆動部21aを制御することにより、ウェブ10の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常運転時の張力よりも低下させるように制御するものである。
張力抑制制御部9による上記のウェブ10の張力状態の制御は、インフィードローラ21の周速を、下流側のウェブ10を案内するローラの周速(ウェブ10搬送速度)よりも遅く、且つ、前述した通常運転時の張力制御部8aによる制御時におけるインフィードローラ21の周速よりも微少に速くすることで行なわれる。つまり、張力抑制制御部9は、通常運転時の張力制御部8aによる制御時よりも、インフィードローラ21の周速を下流側のウェブ10を案内するローラの周速(ウェブ10搬送速度)に僅かに近づけることにより、ウェブ10の張力状態を、張力0を下回らない範囲で可能な限り低下させるように制御する。
また、張力制御部8aによる通常運転時のウェブ10の張力制御、及び張力抑制制御部9による印刷終了時から印刷立上げ時までの間(刷版交換時等)のウェブ10の張力抑制制御は、インフィードローラ21のウェブ10走行方向下流側にそなえられ一定圧力でウェブ10を下方に押下げるダンサーローラ22の押下げ圧力を変化させることにより変動するダンサーローラ22の位置を検出装置(図示略)で検出し、この検出結果に基づいて、インフィードローラ21の周速をフィードバック制御することにより行なってもよい。なお、この場合、ダンサーローラ22の押下げ圧力を通常運転時よりも低下させることによって、ウェブ10の張力抑制制御が実現される。
そして、張力抑制制御部9により、図2を参照しながら後述する、本実施形態にかかる印刷終了後印刷立上げ間(ここでは、印刷に供せられる刷版を交換する際)の印刷機の運転方法(以下、単に印刷機の運転方法ともいう)、特に後述する張力抑制工程R1,R2が実現される。
なお、本オフセット輪転印刷機では、張力抑制制御部9及びインフィード部2が、印刷部3の刷版を交換する際に行なわれる胴脱時に、ウェブ10の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常運転時の張力よりも低下させる張力抑制制御装置15として構成される。
次に、このような構成をそなえた本実施形態の印刷機による、印刷終了時から印刷立上げ時までの間(ここでは、印刷に供せられる刷版を交換する際)の印刷機の運転方法について、図2を参照しながら説明する。
図2(a)に示すように、まず、今回の印刷が終了すると、図5(a)に示す従来の印刷機の運転方法と同様に、ウェブ10の走行速度を所定の生産速度から停止状態まで減速させていく減速工程Aが行なわれる。このとき、ウェブ10の走行速度(即ち、印刷ユニット31a〜31dの回転速度)において比較的短時間の一定速度期間が設けられ、この期間内にインキローラ群のインキを刷り減らすインキ刷り減らし工程Bが行なわれた後、さらに、比較的長時間の一定速度期間が設けられ、この期間内に各印刷ユニット31a〜31dのブランケット胴32a〜32d,33a〜33dの洗浄を行なうブランケット洗浄工程Qが行われる。ここで、ブランケット洗浄工程Q開始直前[図2(a)点X参照]に、印刷部3の各印刷ユニット31a〜31dにおけるブランケット胴32a〜32d,33a〜33dのウェブ10に対する係合を解除する胴脱が行なわれる。
さらに、減速工程A後に、印刷部3の版胴34a〜34d,35a〜35dに巻回された刷版のうち交換の必要のある刷版を、各印刷ユニット31a〜31dを独立に制御して新刷版に交換する版交換工程Cが行なわれ、版交換工程Cと並行して、次回の印刷条件に応じて印刷機各部のプリセットを行なうプリセット工程Eが行なわれる。
そして、版交換工程C終了後には、ウェブ10を停止状態から所定の調整速度まで加速走行させる始動工程Dが行なわれ、この始動工程Dと並行して、ウェブ10を定速で走行させながらドライヤ部4を再加熱するドライヤ加熱工程Hが行われるとともに、各印刷ユニット31a〜31dを高速回転することによりブランケット胴32a〜32d,33a〜33dから洗浄液を除去する洗浄液除去工程Mと、インキローラ群へのインキの予備供給を行なうインキ予備供給工程Gとが行なわれる。
さらに、始動工程D開始後のドライヤ加熱工程H終了後又はインキ予備供給工程G終了後には、ウェブ10を調整速度で走行させながら色調及びウェブ10の見当を調整する調整工程Jが行なわれる。ここで、調整工程J開始直後[図2(a)点Y参照]に、印刷部3の各印刷ユニット31a〜31dにおけるブランケット胴32a〜32d,33a〜33dのウェブ10に対する係合を行なう胴入れが行なわれる。
また、調整工程J終了後に、ウェブ10の走行速度(即ち、印刷ユニット31a〜31dの回転速度)を調整速度から生産速度まで段階的に昇速させていく昇速工程Kが行なわれ、本実施形態では、調整工程J終了後から通常の印刷が行なわれる。
そして、本実施形態の印刷機の運転方法では、図2(a)に示すように、ウェブ10の印刷終了時における減速工程Aで、印刷部3においてウェブ10に対する胴脱が行なわれてからウェブ10の走行速度が停止状態になるまでの間、張力抑制制御部9によってウェブ10を案内するローラのうち少なくとも一つのローラ(ここでは、インフィードローラ21)の回転を、他のローラとは独立して制御することにより、ウェブ10の張力状態を、ウェブ10の張力0を下回らない範囲で可能な限り低下させる張力抑制制御を行なう張力抑制工程R1が行われる。
また、図2(a)に示すように、ウェブ10の印刷立上げ時における始動工程Dにおいても、始動工程Dが始動されてから印刷部3においてウェブ10に対する胴入れが行なわれるまでの間、張力抑制制御部9により、ウェブ10の張力0を下回らない範囲で可能な限り低下させる張力抑制制御を行なう張力抑制工程R2が行なわれる。
さらに、張力抑制工程R2後には、張力制御部8aにより、ウェブ10を案内するローラのうち少なくとも一つのローラの回転を他のローラとは独立して制御して、ウェブ10に通常運転時の張力を付与する張力付与工程F′が行なわれる。
なお、ウェブ10の印刷終了時から印刷立上げ時に至る間に行なわれる張力抑制工程R1,R2(以下、張力抑制工程R1,R2を区別しないときには、単に張力抑制工程Rという)における張力抑制制御は、張力抑制制御部9によりインフィードローラ駆動部21を制御することにより、インフィードローラ21を通常運転時(張力制御部8a制御時)よりも微少に速く回転させることで、インフィードローラ21の周速(ウェブ10搬送速度)を下流側のクーリング部5におけるウェブ10搬送速度に近づけるようにして、ウェブ10の張力を抑制する。
そして、この張力抑制制御は、例えば、印刷機内に設けられたウェブ10の張力を測定するテンションセンサ(図示略)による検出値に基づいてフィードバック制御を行なったり、インフィードローラ21と他のローラ(例えば、ニッピングローラ71)との回転速度の位相に基づいて算出されたウェブ10の張力を用いてフィードバック制御を行なったりすることで、張力抑制工程R中のウェブ10の張力を所定値に設定又は調整する。本張力抑制制御は、低速回転下で行なうので、このフィードバック制御時には、フィードバックゲインを相応に設定することが必要になる。なお、張力抑制制御は、上記フィードバック制御に限定されるものではなく、テンションセンサ(図示略)による検出値や各ローラの回転速度の位相に基づいて算出されたウェブ10の張力に基づいてフィードフォワード制御するようにしてもよい。
また、この張力抑制工程Rにおける張力抑制制御部9による張力抑制制御は、ウェブ10の張力を、印刷機においてウェブ10がたるまない程度(ウェブ10の幅や品質等にもよるが、例えば、約10kg以上)でできるだけ低くなるように制御して、例えば、通常運転時におけるウェブ10の張力の約1/3程度(ウェブ10の幅や品質等にもよるが、例えば、約15kg以下)になるように制御する。
このように、減速工程A及び始動工程D(印刷終了時及び印刷立上げ時)で、ウェブ10の走行状態と胴脱/胴入れ状態に対応して張力抑制工程Rが行なわれることにより、ウェブ10の張力状態は、図2(b)に示すようなる。つまり、上述した従来の運転方法では、ウェブ10の張力は、ウェブ10が停止状態になるまでは通常運転時と同様の張力となり、ウェブ10の停止に伴って急激に0に向けて減少するのに対して、本実施形態の印刷機の運転方法では、印刷終了時に胴脱が行なわれると[図2(a)点X参照]、張力抑制工程R1が開始され、ウェブ10の張力が徐々に減少していく。そして、ウェブ10が停止状態になり、張力抑制工程R1が終了されるまでは、ウェブ10張力状態が、張力0を下回らない範囲で通常運転時よりも低く、且つ、可能な限り低下される。
したがって、上述したような従来の印刷機の運転方法では、胴脱時にウェブ10がフリーになる距離が長くなることによりしわが発生していたが、本実施形態の印刷機の運転方法では、ブランケット胴の胴脱によりウェブ10がフリーとなる距離が大幅に長くなっても、しわの発生が確実に抑制される。また、従来の印刷機の運転方法では、ウェブ10が薄紙である場合に、上記のしわが発生しやすいが、本実施形態の印刷機の運転方法では、ウェブ10が薄紙である場合でも、しわの発生を確実に抑制することができる。
そして、版交換工程Cが終了されると、印刷立上げ時において、張力抑制工程R2が開始され、ウェブ10張力状態が、張力0を下回らない範囲で可能な限り低下され、胴入りが行なわれると[図2(a)点Y参照]、張力抑制工程R2が終了され、張力付与工程F′が開始し、ウェブ10の張力が徐々に増大していき、通常運転時の張力状態になる。
したがって、上述したような従来の印刷機の運転方法では、胴脱時にウェブ10がフリーになる距離が長くなることによりしわが発生し、ウェブ10が薄紙である場合には、上記のしわが発生しやすくなっていたが、本実施形態の印刷機の運転方法では、胴脱時にウェブ10の張力状態が、通常運転時よりも低く、且つ、張力0を下回らない範囲で可能な限り低下されるため、ブランケット胴の胴脱によりウェブ10がフリーとなる距離が大幅に長くなっても、しわの発生が確実に抑制され、さらに、ウェブ10が薄紙である場合でも、上記のしわの発生を確実に抑制することができる。また、仮に、ウェブ10が過乾燥になったり、ウェブ10の乾燥が不均一状態になったりしても、ウェブ10の張力が十分に低いため、しわの発生が確実に抑制される。
本発明の一実施形態としての印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機は、上述のように構成されているので、ウェブ10の印刷終了時から印刷立上げ時の間に、走行状態と胴脱/胴入れ状態とに対応して張力抑制工程Rが行なわれ、この張力抑制工程Rにおいて張力抑制制御部9によりインフィードローラ駆動部21aが制御されて、ウェブ10張力状態が、張力0を下回らない範囲で可能な限り低下するように抑制制御されるため、ウェブ10が薄紙の場合に、胴脱によりウェブ10のフリーとなる距離が大幅に長くなっても、しわが発生しやすいクーリング部5上流側部分においても、ウェブ10にしわが発生することが確実に抑制される。
さらに、本発明の一実施形態としての印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機では、ウェブ10の品質状態に応じて、張力抑制工程Rにおいて張力抑制制御部9を自動運転することにより、ウェブ10の張力を抑制制御することもできるため、ウェブ10の紙質に応じた張力抑制制御を行なうことができるとともに、仮にウェブ10にしわが発生してもこれを解消すべく張力抑制制御を行なうことができる。
なお、本実施形態においては、印刷終了時と印刷立上げ時との間にウェブ10の搬送を完全に停止するため張力抑制工程R1,R2をそれぞれ個別に行なうように構成したが、もしも、印刷終了時と印刷立上げ時との間にウェブ10の搬送を完全に停止しない場合には、張力抑制工程R1開始時から張力抑制工程R2終了時にわたって連続的に張力抑制制御を行なうように構成してもよい。
[2]その他
以上、本発明の一実施形態としての印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、印刷終了時から印刷立上げ時までの間の代表的な例として、刷版を交換する場合についての印刷機の運転方法について説明したが、本発明にかかる印刷機の運転方法は、これに限定されるものではなく、版交換以外でも何らかの理由で通常運転を一旦終了してから再度通常運転を実施するまでの間(印刷終了時から印刷立上げ時までの間)の印刷機の運転方法として、広く適用しうる。また、上述した実施形態では、胴脱状態時に張力抑制制御をおこなっているが、胴脱状態でなくてもウェブ10にしわが発生する場合には、本張力抑制制御を適用すればしわの発生を抑えることができる。
また、本発明にかかる印刷機の運転方法は、上述した実施形態における各工程をそなえた印刷機の運転方法に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、何れかの工程を削除したり、新たな他の工程を追加したりすることもできる。例えば、上述した実施形態において、給紙部1の新旧巻取ロール11,12を交換する工程や、折機7の調整を行なう工程を、適宜行なうようにするのが一般的であり、また、図3に示すように、インキ刷り減らし工程Bと、洗浄液除去工程Mと、インキ予備供給工程Gとを削除するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、ウェブ10の印刷終了後の胴脱時に張力抑制工程Rを開始するように構成したが、本発明にかかる印刷機の運転方法では、ウェブ10の印刷終了後に張力抑制工程を開始すればよく、図3にR1´で示すように、ウェブ10の印刷終了とともに張力抑制工程R1を開始するように構成してもよい。この場合も、上述した実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。もちろん、印刷終了時と印刷立上げ時との間にウェブ10の搬送を完全に停止しない場合には、張力抑制工程R1開始時から張力抑制工程R2終了時にわたって連続的に張力抑制制御を行なうことができる。
また、上述した実施形態では、張力抑制制御部9により、インフィードローラ21を他のローラとは独立して制御するように構成したが、張力抑制制御部9により制御するローラはインフィードローラ21に限定されるものではなく、例えば、ニッピングローラ71を他のローラとは独立して制御して、ウェブ10の張力抑制制御を行なうようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、張力抑制工程Rを、ウェブ10の走行状態と胴脱/胴入れ状態とに対応して行なうように構成したが、張力抑制工程Rをウェブ10の走行速度に基づいて行なうように構成してもよい。
この場合、例えば、減速工程Aで、ウェブ10の走行速度が予め設定された走行速度以下に低下したら、張力抑制工程R1を開始し、ウェブ10が停止状態になったら張力抑制工程R1を終了する。始動工程Dでは、始動工程Dの始動とともに張力抑制工程R2を開始し、ウェブ10の走行速度が予め設定された走行速度以上に上昇したら張力抑制工程R2を終了する。これにより、上述した実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明の一実施形態としてのオフセット輪転印刷機の機能構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態としての印刷機の運転方法及びこのときのウェブの張力状態を示す図であり、図2(a)は印刷機の運転方法を印刷ユニットの回転速度とウェブの走行速度(印刷速度)の時間変化によって示したタイムチャート、図2(b)はウェブの張力の時間変化を示したタイムチャートである。 本発明の変形例としての印刷機の運転方法及びこのときのウェブの張力状態を示す図であり、図3(a)は印刷機の運転方法を印刷ユニットの回転速度とウェブの走行速度(印刷速度)の時間変化によって示したタイムチャート、図3(b)はウェブの張力の時間変化を示したタイムチャートである。 本発明の一実施形態としてのオフセット輪転印刷機の概略構成を模式的に示す側面図である。 従来の印刷機の運転方法及びこのときのウェブの張力状態を示す図であり、図5(a)は印刷機の運転方法を印刷ユニットの回転速度とウェブの走行速度(印刷速度)の時間変化によって示したタイムチャート、図5(b)はウェブの張力の時間変化を示したタイムチャートである。 図4に示すオフセット輪転印刷機のブラケット胴の胴脱時の概略構成を模式的に示す側面図である。
符号の説明
1 給紙部
2 インフィード部
3 印刷部
4 ドライヤ部
5 クーリング部
6 ウェブパス部
7 折機
8 制御装置
8a 張力制御部
9 張力抑制制御部
10 ウェブ(用紙)
11 新巻取ロール
12 旧巻取ロール
13 リールスタンド
14 アーム
15 張力抑制制御装置
21 インフィードローラ
21a インフィードローラ駆動部
31a〜31d 印刷ユニット
32a〜32d,33a〜33d ブランケット胴
34a〜34d,35a〜35d 版胴
61 三角板
62 リードインローラ
71 ニッピングローラ
A 減速工程
B インキ刷り減らし工程
C 版交換工程
D 始動工程
E プリセット工程
F プリテンション工程
F′ 張力付与工程
G インキ予備供給工程
H ドライヤ加熱工程
J 調整工程
K 昇速工程
M 洗浄液除去工程
Q ブランケット洗浄工程
R1,R1′,R2 張力抑制工程
X 胴脱
Y 胴入れ

Claims (14)

  1. 給紙部から連続して繰り出される帯状の用紙をインフィード部,印刷部,ドライヤ部,クーリング部,折機の順に通過させて所望の印刷を施した折帖に加工する、オフセット輪転印刷機の運転方法であって、
    印刷終了後、少なくとも上記印刷部の印刷胴の胴脱時から上記用紙が停止状態になるまでの間は、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御す第1張力抑制工程を備えたことを特徴とする、印刷機の運転方法。
  2. 上記第1張力抑制工程は、上記用紙への印刷終了とともに開始することを特徴とする、請求項1記載の印刷機の運転方法。
  3. 上記第1張力抑制工程は、上記用紙への印刷終了時に、上記印刷部において上記胴脱が行なわれたら開始することを特徴とする、請求項1記載の印刷機の運転方法。
  4. 上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において上記印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する第2張力抑制工程を備えたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷機の運転方法。
  5. 上記第2張力抑制工程は、上記印刷胴の胴入れが行なわれたら終了することを特徴とする、請求項記載の印刷機の運転方法。
  6. 上記第1張力抑制工程及び上記第2張力抑制工程における上記の用紙の張力状態の低下は、上記用紙を案内するローラのうち少なくとも一つのローラの回転を他のローラとは独立して制御することにより行なわれることを特徴とする、請求項4又は5記載の印刷機の運転方法。
  7. 上記第1張力抑制工程及び上記第2張力抑制工程における上記の用紙の張力状態の制御は、上記インフィード部のローラの周速を、通常印刷時よりも、上記クーリング部のローラまたは上記折機のニッピングローラの周速に近づけることにより行なわれることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載の印刷機の運転方法。
  8. 給紙部から連続して繰り出される帯状の用紙をインフィード部,印刷部,ドライヤ部,クーリング部,折機の順に通過させて所望の印刷を施した折帖に加工する、オフセット輪転印刷機の運転方法であって、
    上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する張力抑制工程を備えたことを特徴とする、印刷機の運転方法。
  9. 上記張力抑制工程における上記の用紙の張力状態の制御は、上記インフィード部のローラの周速を、通常印刷時よりも、上記クーリング部のローラまたは上記折機のニッピングローラの周速に近づけることにより行なわれることを特徴とする、請求項8記載の印刷機の運転方法。
  10. 給紙部の巻取ロールから連続して繰り出されインフィード部を通過した帯状の用紙を複数の印刷ユニットからなる印刷部に案内し、上記各印刷ユニットにおいて印刷を施された上記用紙をドライヤ部で乾燥しクーリング部で冷却した後に折機により所望の折帖に加工する、オフセット輪転印刷機であって、
    印刷終了後、少なくとも上記印刷部の印刷胴の胴脱時から上記用紙が停止状態になるまでの間は、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する張力抑制制御装置をそなえていることを特徴とする、オフセット輪転印刷機。
  11. 上記張力抑制制御装置は、上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において上記印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御することを特徴とする、請求項10記載のオフセット輪転印刷機。
  12. 給紙部の巻取ロールから連続して繰り出されインフィード部を通過した帯状の用紙を複数の印刷ユニットからなる印刷部に案内し、上記各印刷ユニットにおいて印刷を施された上記用紙をドライヤ部で乾燥しクーリング部で冷却した後に折機により所望の折帖に加工する、オフセット輪転印刷機であって、
    上記用紙の印刷立ち上げ時に、上記用紙を停止状態から加速走行させてから上記印刷部において印刷胴の胴入れが行なわれるまでの間、上記インフィード部から上記クーリング部までの間の上記用紙の張力状態を、張力0を下回らない範囲で通常印刷時の張力よりも低くなるように制御する張力抑制制御装置をそなえていることを特徴とする、オフセット輪転印刷機。
  13. 上記張力抑制制御装置は、上記用紙を案内するローラのうちで回転を他のローラとは独立して制御することができる少なくとも一つのローラと、該ローラの回転を制御することで、上記の用紙の張力状態を制御する張力抑制制御部とを備えたことを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載のオフセット輪転印刷機。
  14. 上記張力抑制制御装置は、上記インフィード部のローラの周速を、通常印刷時よりも、上記クーリング部のローラまたは上記折機のニッピングローラの周速に近づけることにより上記の用紙の張力状態を制御することを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1項に記載のオフセット輪転印刷機。
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