JP7320423B2 - ファンアウト抑制制御装置および印刷機並びに印刷制御方法 - Google Patents

ファンアウト抑制制御装置および印刷機並びに印刷制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、ウェプのファンアウトを抑制するファンアウト抑制制御装置、ファンアウト抑制制御装置を備える印刷機、印刷制御方法に関するものである。
新聞用オフセット輪転印刷機は、給紙装置と、印刷装置と、ウェブパス装置と、折機とを備える。印刷装置は、4色印刷ができるように、複数の印刷ユニットが縦方向に沿って配置されるタワー型である。タワー型の印刷装置は、ウェブが下方から上方に搬送されながら、各印刷ユニットで連続して印刷が行われる。このとき、ウェブは、湿し水を吸収し、且つ、印圧が加わることで、幅方向に延び、各印刷ユニットで紙幅の違いが生じる。この紙幅の差は、上段に行くに従って大きくなり、見当ずれ、所謂、ファンアウトが発生する。
近年、様々な印刷媒体への印刷が増加し、新聞印刷ではカラー紙面の頁配置も複雑になっており、環境への負荷を考慮したパルプ量を減斤化した軽量紙の利用も増加している。さらには、輪転印刷機についても、従来の4×2機(版胴とブランケット胴の直径が同サイズ)から4×1機(版胴の直径がブラン胴の直径の1/2サイズで使用する刷版の枚数を半減)への移行に伴い、4×2機で色間見当を調整していた分割版胴(シェルシリンダ)がないため、4×1機の色間見当の調整にはファンアウト調整装置が重要な位置づけとなっている。このような背景により、ファンアウトの調整には様々な印刷条件を考慮する熟練の技が必要になってきている。
ファンアウトの発生を抑制するものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載された連続紙幅調整装置は、連続紙に対して複数の押付部材を接触させ、搬送方向に平行な波打ちを形成することで、連続紙の幅を調整するものである。
特許第5509711号公報
上述したファンアウトは、ウェブが湿し水を吸収して印圧が加わることで、幅方向に延びて発生する。このとき、ファンアウトは、ウェブに対する湿し水が原因で発生するものではあるが、その他の印刷条件に応じてファンアウト量が相違する。従来、熟練の作業者がファンアウト量に応じて複数の押付部材による押付け量を調整していた。一方で、作業者が熟練の作業者でない場合、調整時間が長くなってしまう。新聞用オフセット輪転印刷機では、近年、様々な印刷形態が求められており、ファンアウトの修正作業の簡素化が求められている。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、ファンアウト抑制制御の簡素化を図るファンアウト抑制制御装置および印刷機並びに印刷制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示のファンアウト抑制制御装置は、ウェブの幅方向に所定間隔を空けて配置される複数の押圧部材と、前記複数の押圧部材を移動して前記ウェブを押圧可能な移動装置と、前記ウェブに印刷を行う紙面構成情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する制御装置と、を備える。
また、本開示の印刷機は、複数の印刷ユニットが鉛直方向に沿って所定間隔を空けて配置され、前記ウェブが鉛直方向の上方に向けて搬送される印刷機において、前記複数の印刷ユニットの間に前記ファンアウト抑制制御装置が配置される。
また、本開示の印刷制御方法は、印刷機を緩動運転する工程と、ウェブに印刷を行う紙面構成情報に基づいて設定されたファンアウトプリセット値を入力する工程と、前記ファンアウトプリセット値に基づいてファンアウト抑制装置を制御する工程と、前記ウェブに対する印刷を開始する工程と、前記ファンアウトプリセット値を微調整する工程と、予め設定された所定の印刷速度まで加速する工程と、を有する。
本開示のファンアウト抑制制御装置および印刷機並びに印刷制御方法によれば、ファンアウト抑制制御の簡素化を図ることができる。
図1は、第1実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図である。 図2は、ウェブの紙面構成を説明するための概略図である。 図3は、カラー面構成に対するプリセット値を表す表である。 図4は、カラー頁数に対するプリセット値を表す表である。 図5は、カラー頁数に対するローラ位置を表すグラフである。 図6は、紙種別に対するプリセット値を表す表である。 図7は、印刷速度に対するローラ位置の制御を表すグラフである。 図8-1は、印刷速度に対するローラ位置の初期プリセット制御を表すグラフである。 図8-2は、印刷速度に対するローラ位置の調整制御を表すグラフである。 図8-3は、印刷速度に対するローラ位置の調整プリセット制御を表すグラフである。 図8-4は、印刷速度に対するローラ位置の別の調整制御を表すグラフである。 図9は、印刷制御方法を表すフローチャートである。 図10は、新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。 図11は、新聞用オフセット輪転印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図である。 図12は、ファンアウト抑制装置を表す斜視図である。 図13は、第2実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図である。 図14は、湿しノズル数に対するプリセット値を表す表である。 図15は、第3実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図である。 図16は、画線量に対するプリセット値を表す表である。 図17は、第4実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図である。 図18は、複数の紙巻幅における紙巻幅位置とファンアウト量との関係を表す概略図である。 図19は、紙巻幅に対するプリセット値を表す表である。 図20は、第5実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[第1実施形態]
第1実施形態では、本開示のファンアウト抑制制御装置、印刷機、印刷制御方法を新聞用オフセット輪転印刷機に適用して説明する。
[新聞用オフセット輪転印刷機]
図10は、新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。新聞用オフセット輪転印刷機は、印刷装置の版胴のサイズが4頁幅×1頁周長に設定された4×1輪転印刷機である。
図10に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機10は、給紙装置Rと、インフィード装置Iと、印刷装置Uと、ウェブパス装置Dと、折機Fとを備える。給紙装置Rは、複数(本実施形態では、7台)の給紙ユニットR1~R7を有する。インフィード装置Iは、複数(本実施形態では、7台)のインフィードユニットI1~I7を有する。印刷装置Uは、複数(本実施形態では、6台)の印刷ユニットU1~U6を有する。ウェブパス装置Dは、複数(本実施形態では、2台)のウェブパスユニットD1,D2を有する。折機Fは、複数(本実施形態では、2台)の折ユニットF1,F2を有する。
なお、印刷ユニットU1~U6を6台として説明したが、各印刷ユニットU1~U6は、4色刷りが可能であると共に、上下に分割して12台の2色刷りが可能な印刷ユニットU11,U12,U21・・・U61,U62として用いることができる。また、2つの折ユニットF1,F2を上下に並べて記載したが、実際には、紙面に直交する方向に並んで配置される操作側折ユニットF1と駆動側折ユニットF2となっている。更に、印刷装置Uを2つの部分から記載したが、機能上2つに分けて記載しただけであり、実際には、1つの装置となっている。
給紙装置Rにおいて、給紙ユニットR1~R7は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWがロール状に巻かれた3つの巻取紙を保持する保持アームを有する。保持アームを回動することで、巻取紙を給紙位置に回動することができる。インフィード装置Iにおいて、インフィードユニットI1~I7は、ほぼ同様の構成をなし、印刷装置Uの各印刷ユニットU1~U6に送り込むウェブWの張力を調整する。それにより、印刷装置Uで走行するウェブWの張力を適正値に安定して維持することができる。なお、給紙装置Rからインフィード装置IまでのウェブWの張力は、給紙ユニットR1~R7に設けられた図示しないブレーキ装置により行われる。
印刷装置Uにおいて、印刷ユニットU1~U6は、両面4色印刷を行うことができる多色刷印刷ユニットである。但し、各印刷ユニットU1~U6は、上下に分割することで、両面2色印刷が可能な印刷ユニットU11~U62とすることができる。印刷ユニットU11~U62は、ほぼ同様の構成をなし、インキ供給装置、版胴、ブランケット胴などを有する。本実施形態では、各印刷ユニットU1~U6は、版胴の周長が新聞(印刷物)の1頁の縦の長さに設定され、ブランケット胴の周長が版胴の周長の整数倍に設定される。なお、各印刷ユニットU1~U6にて、版胴の周長(直径)とブランケット胴の周長(直径)を同じに設定してもよい。
ウェブパス装置Dにおいて、ウェブパスユニットD1は、印刷ユニットU1~U3に対して設けられ、ウェブパスユニットD2は、印刷ユニットU4~U6に対して設けられる。ウェブパスユニットD1,D2は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWを縦方向(ウェブWの搬送方向)に沿ってその幅方向の中央部で裁断するスリッタ、縦裁断したウェブWの搬送経路を設定するターンバー、ウェブWにおける天地長手方向における搬送位置を調整するコンペンセータなどを有する。
印刷ユニットU1~U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4~U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。
折機Fにて、2つの折ユニットF1,F2は、操作側と駆動側に配設される。ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。
[印刷ユニット]
ここで、印刷装置Uにおける印刷ユニットU1について詳細に説明する。印刷ユニットU2~U6も同様の構成であり、説明は省略する。図11は、新聞用オフセット輪転印刷機における印刷ユニットを表す概略構成図である。
図11に示すように、印刷ユニットU1は、4色印刷が可能となるように、H型のタワーユニットである。印刷ユニットU1は、ウェブWの搬送方向(図11にて、下から上に向かう方向)に沿って、墨、藍、紅、黄ごとの4つのスタック21,22,23,24が配置されて構成される。スタック21,22,23,24は、それぞれ左右対称であるローラ配列となっている。
スタック21,22,23,24は、左右方向に対向してブランケット胴31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bがウェブWの搬送経路を挟んで対接可能である。ブランケット胴31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bは、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bが対接する。スタック21,22,23,24は、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して、インキ供給装置51a,51b,52a,52b,53a,53b,54a,54bが設けられる。また、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して、湿し装置61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64bが設けられる。
印刷ユニットU1は、ファンアウト抑制装置71,72,73が設けられる。ファンアウト抑制装置71は、スタック21,22間に配置される。ファンアウト抑制装置72は、スタック22,23間に配置される。ファンアウト抑制装置73は、スタック23,24間に配置される。ファンアウト抑制装置71,72,73は、ほぼ同様の構成である。印刷ユニットU1によるウェブWの印刷時、ウェブWが湿し水を吸収し、印圧が加わる。そのため、ウェブWは、幅方向に延び、見当ずれ、所謂、ファンアウトが発生する。ファンアウト抑制装置71,72,73は、このファンアウトを抑制するものである。
[ファンアウト抑制装置]
ここで、ファンアウト抑制装置71,72,73について説明する。なお、ファンアウト抑制装置71,72,73は同様の構成であり、ファンアウト抑制装置72について説明し、ファンアウト抑制装置71,73についての説明は省略する。図12は、ファンアウト抑制装置を表す斜視図である。
図12に示すように、ファンアウト抑制装置72は、複数の押圧ローラ(押圧部材)81と、移動装置82とを備える。
複数の押圧ローラ81は、走行するウェブWの一方面側に配置される。複数の押圧ローラ81は、ウェブWの幅方向に所定間隔(好ましくは、均等間隔)を空けて配置される。移動装置82は、複数の押圧ローラ81を移動してウェブWに押圧可能である。
ウェブWの一方面側に支持板83が配置される。支持板83は、ウェブWの幅方向に沿うと共に、水平をなして配置される。支持板83は、ウェブWの一方面から離間して配置される。支持板83は、下面部に複数(本実施形態では、8個)のブラケット84が固定される。複数のブラケット84は、支持板83の長手方向(ウェブWの幅方向)に所定間隔を空けて配置される。複数(本実施形態では、8個)の押圧ローラ81は、各ブラケット84に支持軸85により回転自在に支持される。支持軸85は、ウェブWの幅方向に沿う。
移動装置82は、ウェブWの幅方向における両側に配置される。移動装置82は、駆動装置86と、ねじ軸87と、移動部材88とを有する。駆動装置86は、印刷機フレーム89に固定される。ねじ軸87は、ウェブWに直交する方向に配置される。ねじ軸87は、駆動装置86により正転方向および逆転方向に回転可能である。ねじ軸87は、移動部材88が螺合する。移動部材88は、支持板83の端部が回動自在に連結される。
そのため、駆動装置86を駆動し、ねじ軸87を正回転方向に回転すると、移動部材88が前進(図12にて、右上方に移動)する。すると、支持板83が前進し、複数の押圧ローラ81がウェブWに接近して押圧する方向に移動する。一方、駆動装置86を駆動し、ねじ軸87を逆回転方向に回転すると、移動部材88が後退(図12にて、左下方に移動)する。すると、支持板83が後退し、複数の押圧ローラ81がウェブWから離間して押圧を解除する方向に移動する。
ここで、複数の押圧ローラ81をウェブWに接近する方向に移動し、複数の押圧ローラ81により走行するウェブWを一方面から押圧する。すると、ウェブWは、各押圧ローラ81により押圧された部分が他方面側に突出することで波形状となる。そのため、ウェブWは、印刷による幅方向の延びが各押圧ローラ81により波形状となることで修正され、印刷前の長さに修正、つまり、ファンアウトが修正される。そして、移動装置82による各押圧ローラ81の移動量を調整することで、各押圧ローラ81によるウェブWの押圧量を調整することができる。この場合、両側の移動装置82による支持板83の移動量を異ならせることで、各押圧ローラ81によるウェブWの押圧量をウェブWの幅方向で異ならせることができる。
[ファンアウト抑制制御装置]
図1は、第1実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図、図2は、ウェブの紙面構成を説明するための概略図、図3は、カラー面構成に対するプリセット値を表す表、図4は、カラー頁数に対するプリセット値を表す表、図5は、カラー頁数に対するローラ位置を表すグラフである。
図1に示すように、ファンアウト抑制制御装置90は、上述したファンアウト抑制装置72と、制御装置91とを有する。制御装置91は、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいてファンアウト抑制装置72の移動装置82により複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。
ここで、紙面構成情報とは、ウェブWに印刷を行うカラー紙面構成情報101とウェブWに印刷を行うカラー頁数情報102である。
図2に示すように、印刷ユニットU1は、ウェブWの搬送方向に沿って8個の版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bが左右対称に配置される。第1実施形態の新聞用オフセット輪転印刷機10(図10参照)は、4×1輪転印刷機である。そのため、各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bは、軸方向に4枚の刷版(図示略)が着脱可能である。すなわち、印刷ユニットU1は、ウェブWの表裏に対して8頁の紙面構成を形成することができる。8頁の紙面構成は、カラー面またはモノクロ面である。
印刷ユニットU1は、ウェブWに対して、下方から上方に向けて墨、藍、紅、黄のインキを供給可能である。すなわち、版胴41a,41bは墨インキを、版胴42a,42bは藍インキを、版胴43a,43bは紅インキを、44a,44bは黄インキを、それぞれウェブWに供給する。また、ウェブWに対して各インキを供給するとき、湿し水も供給する。そのため、ウェブWに対してカラー印刷を行うとき、全ての版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bがインキと湿し水をウェブWに供給する。一方、ウェブWに対してモノクロ面印刷を行うとき、版胴41a,41bだけがインキと湿し水をウェブWに供給する。また、各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bは、軸方向に4個の刷版を装着可能であることから、4個の刷版に対してカラー印刷とモノクロ印刷が可能となる。図2に示す例では、ウェブWに印刷されるカラー情報を△マークで表示している。△マークで表示しているとおり、印刷ユニットU1の出口地点では、ウェブの表面には4色印刷され、裏面には墨1色で印刷されている。なお、ここで、ブランケット胴31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bの説明は省略する。
すなわち、表裏8頁のカラー印刷およびモノクロ印刷が可能である印刷ユニットU1では、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して4枚の刷版が装着可能である。そのため、全ての版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して32枚の刷版が装着可能である。つまり、8頁全てモノクロ印刷する場合は、1色刷りなので版胴41a、41bのみで印刷することとなり、使用する刷版は8枚である。一方、8頁全てをカラー印刷する場合は、4色刷りなので版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bで印刷することとなり、使用する刷版は32枚である。図2に示す場合、カラー印刷3頁とモノクロ印刷5頁なので、使用する刷版は17枚(カラー印刷3頁×4色+モノクロ印刷5頁×1色)である。以下、使用する刷版の枚数を紙面数と称する。
そのため、例えば、図2にて、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bのうち、斜線などを付けた部分にインキと湿し水が供給され、その他の白抜き部分にはインキと湿し水が供給されない。このとき、印刷ユニットU1にとって、カラー紙面構成情報101は、4色/1色であり、カラー頁数情報102は、カラー頁数3である。つまり、最終的に印刷ユニットU1では、ウェブWの表裏に対して印刷を行い、ウェブWの表面にインキを4色重ね合せてカラー面(4色)を形成し、裏面にはインキの重ね合わせを行わず全面墨(1色)であることから、カラー紙面構成情報101が4色/1色となる。また、印刷ユニットU1は、ウェブWの表裏に対してカラー3頁、モノクロ5頁の紙面構成を形成するため、カラー頁数情報102がカラー頁数3となる。
そして、図3に示すように、カラー紙面構成情報101に対するファンアウトプリセット値(PS値)が予め設定されている。ファンアウトプリセット値は、移動装置82による各押圧ローラ81の移動量である。ここで、カラー紙面構成情報101は、1Cより4CほどウェブWに対するインキ供給量および湿し水供給量が多い。そのため、ファンアウトプリセット値1A,2A,3A,4Aの関係は、1A>2A=3A>4Aとなる。
また、図4に示すように、カラー頁数情報102に対するファンアウトプリセット値(PS値)が予め設定されている。図4のファンアウトプリセット値は、印刷ユニットU1に対するものである。ここで、カラー頁数情報102は、カラー頁数が多いほど印刷する紙面数が増加するため、ウェブWに対するインキ供給量および湿し水供給量が多い。そのため、ファンアウトプリセット値1B,2B,3B,4B・・・7B,8Bの関係は、1B<2B<3B<4B・・・7B<8Bとなる。すなわち、図5に示すように、カラー頁数情報102に対するローラ移動量(ファンアウトプリセット値)は、カラー頁数の増加に伴って段階的に増加する。なお、直線状に増加させてもよい。
制御装置91は、ウェブWに印刷を行うカラー紙面構成情報またはカラー頁数情報に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。すなわち、図3のカラー紙面構成情報に基づいてファンアウトプリセット値を設定してもよいし、図4のカラー頁数情報に基づいてファンアウトプリセット値を設定してもよい。なお、制御装置91は、ウェブWに印刷を行うカラー紙面構成情報とカラー頁数情報の両方に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御してもよい。
また、図1に示すように、制御装置91は、ウェブWの紙質情報103に基づいて印刷ユニットU1における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。更に、制御装置91は、印刷速度情報(ウェブWの搬送速度情報)104に基づいて印刷ユニットU1における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。このとき、制御装置91は、ウェブWの搬送速度に応じた複数の押圧ローラ81の移動量を加速時と減速時で相違するように制御する。
図6は、紙種別に対するプリセット値を表す表、図7は、印刷速度に対するローラ位置の制御を表すグラフ、図8-1は、印刷速度に対するローラ位置の初期プリセット制御を表すグラフ、図8-2は、印刷速度に対するローラ位置の調整制御を表すグラフ、図8-3は、印刷速度に対するローラ位置の調整プリセット制御を表すグラフ、図8-4は、印刷速度に対するローラ位置の別の調整制御を表すグラフである。
図6に示すように、ウェブWの紙質情報103に対するファンアウトプリセット値(PS値)が予め設定されている。ウェブWの紙質情報103は、紙種別1~4に対応したものであり、紙種別1~3が更紙、紙種別4が白色紙である。更紙は、XL紙(超々軽量新聞用紙)、SL紙(超軽量新聞用紙)、L紙(軽量新聞用紙)である。ここで、更紙は、XL紙よりL紙ほど坪量が多いため、同じ量の水を供給しても、L紙の方がSL紙やXL紙よりも紙全体に対する水分量の割合は小さくなる。そのため、ファンアウトプリセット値1C,2C,3Cの関係は、1C>2C>3Cとなる。また、白色紙は、更紙に比べて水分を吸収しにくい。そのため、更紙を含めたファンアウトプリセット値1C,2C,3C,4Cの関係は、1C>2C>3C>4Cとなる。
この場合、カラー紙面構成情報またはカラー頁数情報に基づいて設定されたファンアウトプリセット値に対して基準値を設定しておく。この基準値を、例えば、L紙のファンアウトプリセット値3Cとする。そして、カラー紙面構成情報またはカラー頁数情報に基づいて設定されたファンアウトプリセット値に対して、ウェブWがL紙であれば、ファンアウトプリセット値を補正せずに使用し、ウェブWがL紙でなければ、紙種に応じてファンアウトプリセット値を増減して補正する。
図7に示すように、ファンアウトプリセット値に応じて移動装置82による各押圧ローラ81の移動量(位置)が設定されると、ウェブWの搬送速度、つまり、印刷速度を増加して印刷を実施する。時間t0から印刷速度が増加するとき、移動装置82による各押圧ローラ81の移動量を調整する。すなわち、ウェブWの搬送速度が増加すると、各スタック21,22,23,24間の到達時間が短くなり、ファンアウト量が減少する。そのため、ウェブWの搬送速度が増加するのに伴って、移動装置82による各押圧ローラ81の移動量を段階的に減少させる。そして、時間t1にて、ウェブWの搬送速度、つまり、所定の印刷速度に到達すると、移動装置82による各押圧ローラ81の移動量を一定とする。一方、印刷が終了に近づいて、時間t2からウェブWの搬送速度が減少するのに伴って、移動装置82による各押圧ローラ81の移動量を段階的に増加させる。その後、時間t3にて、印刷が終了する。
この場合、印刷速度を検紙速度V1から増加させるとき、押圧ローラ81の移動量を減少させる。そして、印刷速度が所定の印刷速度V2に到達すると、押圧ローラ81の移動量を一定とする。一方、印刷が終了に近づいて印刷速度を所定の印刷速度V2から検紙速度V1まで減少させるとき、押圧ローラ81の移動量を増加させる。このとき、印刷速度が増加するときの押圧ローラ81の移動量と、印刷速度が減少するときの押圧ローラ81の移動量を相違させる。すなわち、印刷速度間が増加するときと減少するときでは、ウェブWのファンアウト量が相違することから、ファンアウト量の変動に応じて最適なローラ移動量を設定する。
具体的に説明すると、印刷速度を増加させるとき、図7の左下の表に示すように、単位時間当たりの印刷部数の増加に伴って押圧ローラ81の移動量を段階的に減少させる。例えば、印刷速度Vu1(6万部/h)で押し量Pu1=-3.0とし、印刷速度Vu2(8万部/h)で押し量Pu2=-3.5とし、印刷速度Vu3(10万部/h)で押し量Pu3=-2.9とし、印刷速度Vu4(12万部/h)で押し量Pu4=-2.7とし、印刷速度Vu5(14万部/h)で押し量Pu5=-2.5とする。一方、印刷速度を所定の印刷速度V2から検紙速度V1まで減少させるとき、押圧ローラ81の移動量を段階的に増加させる。例えば、印刷速度Vd5(13万部/h)で押し量Pd5=+2.5とし、印刷速度Vd4(11万部/h)で押し量Pd4=+2.7とし、印刷速度Vd3(9万部/h)で押し量Pd3=+2.9とし、印刷速度Vd2(7万部/h)で押し量Pd2=+3.5とし、印刷速度Vd1(6万部/h)で押し量Pd1=+3.0とする。ここで、本実施形態では、印刷速度を増加させるときと減速させるときは、押圧ローラ81の移動量を変更する印刷速度が異なる。
また、図1に示すように、制御装置91は、移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する初期プリセット値PS1を有し、作業者の微調整操作により初期プリセット値PS1が調整プリセット値PS2に書き換えられたとき、調整プリセット値PS2を記憶し、調整プリセット値PS2により移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。ここで、初期プリセット値PS1と調整プリセット値PS2との相違点は、検紙速度V1でのローラ位置であり、各印刷速度でのローラ移動量に変更はない。
図8-1に示すように、初期プリセット値PS1が設定される。初期プリセット値PS1は、図7を用いて説明したように、印刷速度を増加させるときと減少させるときの押圧ローラ81の移動量が個別に設定される。図8-2に示すように、初期プリセット値PS1に基づいて印刷速度の増加に対して押圧ローラ81の移動量を変更するとき、作業者は、初期プリセット値PS1に対して検紙速度V1におけるローラ位置の微調整を行うことがある。この場合、初期プリセット値PS1に代えて検紙速度V1におけるローラ位置が変更された調整プリセット値PS2が設定される。制御装置91は、初期プリセット値PS1と共に調整プリセット値PS2を記憶する。そして、制御装置91は、以降、調整プリセット値PS2に基づいて印刷速度の増加に対して押圧ローラ81の移動量を変更する。
調整プリセット値PS2が設定されたとき、制御装置91は、設定された初期プリセット値PS1と調整プリセット値PS2を複数のファンアウトプリセット値として保存しておくことが好ましい。例えば、図8-3に示すように、プリセット値PS1,PS2,PS3として、印刷速度の変更に対する異なる押圧ローラ81の移動量が設定されたファンアウトプリセット値として保存しておく。なお、プリセット値PS1,PS2,PS3は、一例であって、このパターンに限定されるものではない。印刷条件に応じて実験などにより最適なパターンを設定すればよい。
また、図8-4に示すように、初期プリセット値PS1に基づいて印刷速度の増加する途中で押圧ローラ81の移動量を変更するとき、作業者は、初期プリセット値PS1に対してローラ移動量の微調整を行うことがある。例えば、前述したように、初期プリセット値PS1では、印刷速度Vu1で押し量Pu1=-3.0とし、印刷速度Vu2で押し量Pu2=-3.5とし、印刷速度Vu3で押し量Pu3=-2.9としている。印刷速度Vu1からVu2への増加中、作業者は、手動により押し量Pu=-3.0を追加する。そのため、印刷速度Vu1での押し量Pu1=-6.0となり、押圧ローラ81は、作業者による押し量の追加(移動量の調整処理)によって、ローラ位置が移動する。その後、印刷速度Vu2で押し量Pu2=-3.5であり、以降の押し量に変更はない。ローラ位置は、図示しない検出センサにより検出され、制御装置91に出力される。そのため、制御装置91は、検出センサの出力によりローラ位置を確認し、作業者が手動により追加した押し量Pu=-3.0を算出することができる。結果として、検紙速度V1におけるローラ位置が押し量Pu=-3.0だけ変更された調整プリセット値PS4が設定される。制御装置91は、初期プリセット値PS1と共に調整プリセット値PS4を記憶する。
[印刷制御方法]
図9は、印刷制御方法を表すフローチャートである。
第1実施形態の印刷制御方法は、印刷ユニットU1(新聞用オフセット輪転印刷機10)を緩動運転する工程と、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいて設定されたファンアウトプリセット値を入力する工程と、ファンアウトプリセット値に基づいてファンアウト抑制装置71,72,73を制御する工程と、ウェブWに対する印刷を開始する工程と、ファンアウトプリセット値を微調整する工程と、予め設定された所定の印刷速度まで加速する工程とを有する。
図1および図9に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機10(図10参照)にて、ウェブWの紙通し作業、紙張り作業、テンション制御などが終了すると、ステップS11にて、緩動運転が開始される。緩動運転とは印刷運転を行っていない状態であって、新聞用オフセット輪転印刷機10を最も低い速度で運転しているときの状態である。すると、ステップS12にて、カラー紙面構成情報101またはカラー頁数情報102とウェブWの紙質情報103に基づいて設定されたファンアウトプリセット値(初期プリセット値PS1)を入力する。ファンアウトプリセット値は、カラー紙面構成情報101、カラー頁数情報102、紙質情報103に基づいて設定される。また、ステップS13にて、予め設定されたウェブWの見当プリセット値を入力する。そして、ステップS14にて、印刷が開始される。
ステップS15にて、ここで、作業者は、印刷物を見て、実際のファンアウト量によるファンアウトプリセット値を微調整する。ステップS16にて、微調整したファンアウトプリセット値(調整プリセット値PS2)を記憶する。なお、ここで、微調整が不要であれば、初期プリセット値(PS1)のままとなる。そして、ステップS17にて、印刷速度を検紙速度V1から増加して加速運転を開始する。このとき、ステップS18にて、ファンアウトプリセット値(PS1またはPS2)に基づいて印刷速度の増加に応じた押圧ローラ81の移動量の制御を行い、押圧ローラ81の移動量を減少させる。このとき、ステップS19にて、作業者は、手動により押圧ローラ81の移動量の調整を行う。なお、追加または減少した押圧ローラ81の移動量は、検出センサにより検出され、追加または減少した押圧ローラ81の移動量を加味した調整プリセット値PS4として記憶される。そして、ステップS20にて、印刷速度が所定の印刷速度V2に到達すると、押圧ローラ81の移動量を一定とする。その後、ステップS21にて、印刷が終了に近づくと、印刷速度を減少して減速運転を開始する。このとき、ステップS22にて、ファンアウトプリセット値(PS1またはPS2)に基づいて印刷速度の減少に応じた押圧ローラ81の移動量の制御を行い、押圧ローラ81の移動量を増加させる。そして、ステップS23にて、印刷が終了する。
[第2実施形態]
図13は、第2実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図、図14は、湿しノズル数に対するプリセット値を表す表である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図13に示すように、ファンアウト抑制制御装置90Aは、ファンアウト抑制装置72と、制御装置91とを有する。制御装置91は、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいてファンアウト抑制装置72における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。ここで、紙面構成情報とは、ウェブWに湿し水を供給する湿し水情報105である。また、制御装置91は、ウェブWの紙質情報103および印刷速度情報104に基づいてファンアウト抑制装置72における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。
図11に示すように、印刷ユニットU1は、ウェブWの搬送方向に沿って8個の版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bが左右対称に配置される。各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して、インキ供給装置51a,51b,52a,52b,53a,53b,54a,54bと、湿し装置61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64bが設けられる。また、図2に示すように、印刷ユニットU1は、各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bにより8頁の紙面構成である。
そのため、例えば、図2にて、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bのうち、斜線などを付けた部分にインキと湿し水が供給され、その他の白抜き部分にはインキと湿し水が供給されない。このとき、ファンアウト抑制装置72にとって、湿し水情報105は、湿し水紙面数11である。つまり、印刷ユニットU1は、ウェブWの表裏に対して16面の紙面構成を形成することができる。16面のうち、モノクロ頁が版胴41aの1面および版胴41bの4面の計5面と、カラー頁が版胴41aの3面および版胴42aの3面の計6面あることから、湿し水情報105が湿し水紙面数11となる。
なお、このとき、ファンアウト抑制装置71にとって、湿し水情報105は、湿し水紙面数8である。つまり、印刷ユニットU1は、ウェブWの表裏に対して8面の紙面構成を形成することができる。8面のうち、湿し水情報105は、モノクロ頁が版胴41aの1面および版胴41bの4面の計5面と、カラー頁が版胴41aの3面であることから、湿し水紙面数8となる。また、ファンアウト抑制装置73にとって、湿し水情報105は、湿し水紙面数14である。つまり、印刷ユニットU1は、ウェブWの表裏に対して24面の紙面構成を形成することができる。24面のうち、湿し水情報105は、モノクロ頁が版胴41aの1面および版胴41bの4面の計5面と、カラー頁が版胴41a,42a,43aそれぞれ3面の計9面あることから、湿し水紙面数14となる。
そして、図14に示すように、湿し水情報105に対するファンアウトプリセット値(PS値)が予め設定されている。図14のファンアウトプリセット値は、ファンアウト抑制装置72に対するものである。ここで、湿し水情報105は、湿し水紙面数が多いほどウェブWに対する湿し水供給量が多い。そのため、ファンアウトプリセット値8D,9D,10D・・・15D,16Dの関係は、8D<9D<10D・・・15D<16Dとなる。
また、図11に示すように、湿し装置61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64bは、ウェブWの幅に応じて湿し水の供給量が相違する。図2に示すように、各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bは、軸方向に4個の刷版(図示略)が着脱可能である。ここで、各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bに対して、3個の刷版だけ装着されて印刷が行われることがある。この場合、刷版が装着されていない版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bの領域(軸方向の端部領域)に対して、湿し水を供給しなかったり、湿し水の供給量を減少させたりする。そのため、このような場合であっても、湿し水情報105(湿し水紙面数)に基づいてファンアウトプリセット値を設定し、移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。
なお、第2実施形態の印刷制御方法は、第1実施形態と同様であることから、説明は省略する。
[第3実施形態]
図15は、第3実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図、図16は、画線量に対するプリセット値を表す表であるなお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図15に示すように、ファンアウト抑制制御装置90Bは、ファンアウト抑制装置72と、制御装置91とを有する。制御装置91は、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいてファンアウト抑制装置72における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。ここで、紙面構成情報とは、ウェブWに印刷を行う刷版の画線量情報106である。また、制御装置91は、ウェブWの紙質情報103および印刷速度情報104に基づいてファンアウト抑制装置72における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。
画線量情報106は、サーバー(図示略)から絵柄データ(標準データ/画像情報)が入力され、この絵柄データに基づいてインキキーごとの画線率(画線量)が算出される。これが画線量情報106である。制御装置91は、画線量情報106に基づいてファンアウトプリセット値を設定する。図16に示すように、画線量情報106に対するファンアウトプリセット値(PS値)が予め設定されている。図16のファンアウトプリセット値は、ファンアウト抑制装置72に対するものである。ここで、画線量情報106は、画線量が多いほどウェブWに対するインキ供給量および湿し水供給量が多い。そのため、ファンアウトプリセット値1E,2E,3E・・・32Eの関係は、1E<2E<3E・・・21Eとなる。
なお、第3実施形態の印刷制御方法は、第1実施形態と同様であることから、説明は省略する。
[第4実施形態]
図17は、第4実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図、図18は、複数の紙巻幅における紙巻幅位置とファンアウト量との関係を表す概略図、図19は、紙巻幅に対するプリセット値を表す表である。
図17に示すように、ファンアウト抑制制御装置90Cは、ファンアウト抑制装置72と、制御装置91とを有する。制御装置91は、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいてファンアウト抑制装置72における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。ここで、紙面構成情報とは、ウェブWに印刷を行う紙巻幅位置情報107である。また、制御装置91は、ウェブWの紙質情報103および印刷速度情報104に基づいてファンアウト抑制装置72における移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。
紙巻幅位置情報107とは、印刷を行うウェブWの幅情報(紙巻幅情報)と、ウェブWの搬送位置情報(紙巻位置情報)である。図18に示すように、例えば、4頁幅の版胴に対して同じ幅のウェブWが巻き取られた巻取紙は、A巻と称し、4頁幅の版胴に対して3頁幅のウェブWが巻き取られた巻取紙は、C巻と称し、4頁幅の版胴に対して2頁幅のウェブWが巻き取られた巻取紙は、D巻と称する。ここで、A巻、C巻、D巻が紙巻幅情報である。また、巻取紙は、4頁幅の版胴に対して幅方向の一方側(操作側)や他方側(駆動側)にずれて搬送される場合がある。ここで、ウェブWの搬送位置が紙巻位置情報である。ウェブWは、図18に示すように、幅方向の端部でファンアウトfが発生しやすい。
すなわち、4頁幅の版胴に対して同じ幅の巻取紙が使用された場合をA巻と称する。また、4頁幅の版胴に対して3頁幅の巻取紙が使用され、且つ、操作側にずれた場合をC巻操と称する。4頁幅の版胴に対して3頁幅の巻取紙が使用され、且つ、駆動側にずれた場合をC巻駆と称する。更に、4頁幅の版胴に対して2頁幅の巻取紙が使用され、且つ、操作側にずれた場合をD巻操と称する。4頁幅の版胴に対して2頁幅の巻取紙が使用され、且つ、中央に位置する場合をD巻中と称する。4頁幅の版胴に対して2頁幅の巻取紙が使用され、且つ、駆動側にずれた場合をD巻駆と称する。
図18および図19に示すように、紙巻幅位置情報107に対するファンアウトプリセット値(PS値)が予め設定されている。紙巻幅位置情報107は、ウェブ(巻取紙)W幅と搬送位置に対応したものである。すなわち、A巻、C巻操、C巻駆、D巻操、D巻中、D巻駆に対してPS値として1F,2F,3F,4F,5F,6Fが設定される。ウェブWは、幅方向の端部でファンアウトが発生しやすい。そのため、図17から図19に示すように、PS値として1F,5Fを使用した場合、駆動側と操作側の駆動装置86による複数の押圧ローラ81の移動量はほぼ同じ(駆動側・操作側の押し量の差異は少ない)である。一方、PS値として2F,4Fを使用した場合、駆動側の駆動装置86に比べて操作側の駆動装置86による複数の押圧ローラ81の移動量が大きい。また、PS値として3F,6Fを使用した場合、操作側の駆動装置86に比べて駆動側の駆動装置86による複数の押圧ローラ81の移動量が大きい。
なお、第4実施形態の印刷制御方法は、第1実施形態と同様であることから、説明は省略する。
[第5実施形態]
図20は、第5実施形態のファンアウト抑制制御装置を表す概略図であるなお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図20に示すように、ファンアウト抑制制御装置90Dは、ファンアウト抑制装置72Aと、制御装置91とを有する。制御装置91は、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいてファンアウト抑制装置72Aにおける移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。ここで、紙面構成情報とは、ウェブWに印刷を行うカラー紙面分布情報108である。また、制御装置91は、ウェブWの紙質情報103および印刷速度情報104に基づいてファンアウト抑制装置72Aにおける移動装置82a,82b,82c,82dによる複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。
図2に示すように、各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bは、軸方向に4個の刷版(図示略)が着脱可能である。図20に示すように、第5実施形態のファンアウト抑制装置72Aは、4個の移動装置82a,82b,82c,82dを有し、各移動装置82a,82b,82c,82dがそれぞれ2個の押圧ローラ81を移動可能である。各移動装置82a,82b,82c,82dは、各版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bにおける刷版が着脱自在な4個の領域に対向する位置にウェブWを挟んで配置される。
例えば、図2にて、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bのうち、斜線などを付けた部分にインキと湿し水が供給され、その他の白抜き部分にはインキと湿し水が供給されない。このとき、図20に示すように、ファンアウト抑制装置72Aにとって、カラー紙面分布情報108は、カラー紙面数3と、このカラー紙面数3の位置である。図示しないが、カラー紙面分布情報108に対するファンアウトプリセット値が予め設定されている。ここで、カラー紙面分布情報108は、カラー紙面が位置する領域ほどウェブWに対するインキ供給量および湿し水供給量が多い。例えば、カラー紙面が版胴の端にある場合は、カラー紙面が版胴の中央寄りにある場合に比べてファンアウト量が大きくなる。そのため、ファンアウトプリセット値を大きくする。具体的には、カラー紙面が位置する領域に対向して位置する移動装置82cによる押圧ローラ81の移動量を大きくする。
なお、第5実施形態の印刷制御方法は、第1実施形態と同様であることから、説明は省略する。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、ウェブWの幅方向に所定間隔を空けて配置される複数の押圧ローラ(押圧部材)81と、複数の押圧ローラ81を移動してウェブWを押圧可能な移動装置82と、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する制御装置91とを備える。
第1の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいて複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。ウェブWに対する多種多様な印刷条件に応じてウェブWのファンアウト量が相違する。そのため、紙面構成情報に基づいて複数の押圧ローラ81の移動量を制御することで、押圧ローラ81の移動量の調整時間が短くなり、ファンアウト抑制制御の簡素化を図ることができる。また、近年、様々な印刷形態が求められており、ファンアウトの調整には様々な印刷条件を考慮する熟練の技が必要になっているが、熟練の作業者でない場合や若手作業者であっても調整が容易になる。それにより、損紙が低減し、印刷コストを下げることができる。
第2の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91が紙面構成情報としてのウェブWの紙巻幅位置情報107に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となるウェブWの紙巻幅位置に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第3の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がウェブWに印刷を行うカラー紙面構成情報101に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となるカラー紙面構成に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第4の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がウェブWに印刷を行うカラー頁数情報102に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となるカラー頁数に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第5の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がウェブWに湿し水を供給する湿し水情報105に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となる湿し水の供給量に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第6の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がウェブWに印刷を行う刷版の画線量情報106に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となる刷版の画線量に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第7の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がウェブWの搬送速度情報(印刷速度情報)104に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となるウェブWの搬送速度に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第8の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91が複数の押圧ローラ81の移動量をウェブWの搬送速度の加速時と減速時で相違するように制御する、これにより、ウェブWの搬送速度の加速時と減速時で変動するファンアウト量に対して、押圧ローラ81の移動量を適正値に調整することができる。
第9の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91が移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する初期プリセット値PS1を有し、初期プリセット値PS1が書き換えられたとき、書き換えられた調整プリセット値PS2を記憶し、調整プリセット値PS2により移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、書き換えられた調整プリセット値PS2を維持することで、複数の押圧ローラ81の移動量を高精度に制御することができる。
第10の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91か移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する初期プリセット値PS1を有し、初期プリセット値PS1を用いた複数の押圧ローラ81の移動量の制御時に、外部から複数の押圧ローラ81の移動量の調整処理がなされると、その後、移動量の調整処理がなされた押圧ローラ81の位置から、初期プリセット値PS1を用いた移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量の制御を継続する。これにより、外部から調整処理が入った場合であっても、調整処理がなされた押圧ローラ81の調整後のローラ位置から、初期プリセット値PS1を用いた移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量の制御を継続するので、複数の押圧ローラ81の移動量を高精度に制御することができる。
第11の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がウェブWの紙質情報103に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となるウェブWの紙質情報に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第12の態様に係るファンアウト抑制制御装置は、制御装置91がカラー紙面分布情報108に基づいて移動装置82による複数の押圧ローラ81の移動量を制御する。これにより、ファンアウト量の変動要因となるカラー紙面分布に基づいて押圧ローラ81の移動量が調整されることとなり、押圧ローラ81の移動量の調整時間を短縮することができる。
第13の態様に係る印刷機は、複数の印刷ユニットU1~U6が鉛直方向に沿って所定間隔を空けて配置され、ウェブWが鉛直方向の上方に向けて搬送される印刷機において、複数の印刷ユニットU1~U6の間にファンアウト抑制制御装置90を配置する。これにより、ファンアウト抑制制御装置90は、紙面構成情報に基づいて複数の押圧ローラ81の移動量を制御することで、押圧ローラ81の移動量の調整時間が短くなり、ファンアウト抑制制御の簡素化を図ることができる。
第14の態様に係る印刷機は、印刷ユニットU1~U6は、インキ供給装置51a,51b,52a,52b,53a,53b,54a,54bと、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bと、ブランケット胴31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bを有し、版胴41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bのサイズが新聞の4頁幅×1頁周長に設定される。これにより、4×1輪転印刷機にて、ファンアウトを適正に抑制して印刷品質の向上を図ることができる。
第15の態様に係る印刷制御方法は、印刷ユニットU1(新聞用オフセット輪転印刷機10)を緩動運転する工程と、ウェブWに印刷を行う紙面構成情報に基づいて設定されたファンアウトプリセット値を入力する工程と、ファンアウトプリセット値に基づいてファンアウト抑制装置71,72,73を制御する工程と、ウェブWに対する印刷を開始する工程と、ファンアウトプリセット値を微調整する工程と、予め設定された所定の印刷速度まで加速する工程とを有する。これにより、押圧ローラ81の移動量の調整時間が短くなり、ファンアウト抑制制御の簡素化を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、ファンアウト抑制装置71,72,73として、ウェブWの一方面側から複数の押圧ローラ81がウェブWを押圧するものを適用したが、この構成に限定されるものではない。例えば、ウェブWの一方面側および他方面側から複数の押圧ローラ81がウェブWを押圧する構成としてもよい。また、押圧部材の構成や数、移動装置の構成も、上述した実施形態の構成に限定されるものではない。
また、上述した実施形態にて、新聞用オフセット輪転印刷機10は、印刷機管理装置が各種の印刷情報を管理しており、制御装置91は、この印刷機管理装置からウェブWに印刷を行う紙面構成情報が入力される。
R 給紙装置
R1~R7 給紙ユニット
I インフィード装置
I1~I7 インフィードユニット
U 印刷装置
U1~U6,U11~U62 印刷ユニット
D ウェブパス装置
D1,D2 ウェブパスユニット
F 折機
F1,F2 折ユニット
10 新聞用オフセット輪転印刷機(印刷機)
21,22,23,24 スタック
31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34b ブランケット胴
41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b 版胴
51a,51b,52a,52b,53a,53b,54a,54b インキ供給装置
61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64b 湿し装置
71,72,72A,73 ファンアウト抑制装置
81 押圧ローラ(押圧部材)
82 移動装置
83 支持板
84 ブラケット
85 支持軸
86 駆動装置
87 ねじ軸
88 移動部材
90,90A,90B,90C ファンアウト抑制制御装置
91 制御装置
101 カラー紙面構成情報
102 カラー頁数情報
103 紙質情報
104 印刷速度情報(ウェブの搬送速度情報)
105 湿し水情報
106 画線量情報
107 紙巻幅位置情報
108 カラー紙面分布情報

Claims (15)

  1. ウェブの幅方向に所定間隔を空けて配置される複数の押圧部材と、
    前記複数の押圧部材を移動して前記ウェブを押圧可能な移動装置と、
    前記ウェブに印刷を行う紙面構成情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する初期プリセット値を有し、前記初期プリセット値が書き換えられたとき、書き換えられた調整プリセット値を記憶し、前記調整プリセット値により前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御するものであり、
    前記調整プリセット値は、前記初期プリセット値に対して前記複数の押圧部材の位置が相違し、前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量は変わらない、
    ファンアウト抑制制御装置。
  2. ウェブの幅方向に所定間隔を空けて配置される複数の押圧部材と、
    前記複数の押圧部材を移動して前記ウェブを押圧可能な移動装置と、
    前記ウェブに印刷を行う紙面構成情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する初期プリセット値を有し、前記初期プリセット値を用いた前記複数の押圧部材の移動量の制御時に、外部から前記複数の押圧部材の移動量の調整処理がなされると、その後、前記移動量の調整処理がなされた前記押圧部材の位置から前記初期プリセット値で用いた前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量の制御を継続する、
    ファンアウト抑制制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記紙面構成情報としての前記ウェブの紙巻幅位置情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1または請求項2に記載のファンアウト抑制制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記ウェブに印刷を行うカラー紙面構成情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記ウェブに印刷を行うカラー頁数情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置。
  6. 前記制御装置は、前記ウェブに湿し水を供給する湿し水情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置。
  7. 前記制御装置は、前記ウェブに印刷を行う刷版の画線量情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置。
  8. 前記制御装置は、前記ウェブの搬送速度情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置。
  9. 前記制御装置は、前記複数の押圧部材の移動量を前記ウェブの搬送速度の加速時と減速時で相違するように制御する、
    請求項8に記載のファンアウト抑制制御装置。
  10. 前記制御装置は、前記ウェブの紙質情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置。
  11. 前記制御装置は、カラー紙面分布情報に基づいて前記移動装置による前記複数の押圧部材の移動量を制御する、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置。
  12. 複数の印刷ユニットが鉛直方向に沿って所定間隔を空けて配置され、前記ウェブが鉛直方向の上方に向けて搬送される印刷機において、
    前記複数の印刷ユニットの間に請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のファンアウト抑制制御装置が配置される印刷機。
  13. 前記印刷ユニットは、インキ供給装置と、版胴と、ブランケット胴を有し、
    前記版胴のサイズが新聞の4頁幅×1頁周長に設定される、
    請求項12に記載の印刷機。
  14. 印刷機を緩動運転する工程と、
    ウェブに印刷を行う紙面構成情報に基づいて設定されたファンアウトプリセット値を入力する工程と、
    前記ファンアウトプリセット値に基づいてファンアウト抑制装置を制御する工程と、
    前記ウェブに対する印刷を開始する工程と、
    前記ファンアウトプリセット値を微調整する工程と、
    予め設定された所定の印刷速度まで加速する工程と、
    を有し、
    前記ファンアウト抑制装置による複数の押圧部材の移動量を制御する初期プリセット値を有し、前記初期プリセット値が書き換えられたとき、書き換えられた調整プリセット値を記憶し、前記調整プリセット値により前記複数の押圧部材の移動量を制御し、
    前記調整プリセット値は、前記初期プリセット値に対して前記複数の押圧部材の位置が相違し、前記ファンアウト抑制装置による前記複数の押圧部材の移動量は変わらない、
    印刷制御方法。
  15. 印刷機を緩動運転する工程と、
    ウェブに印刷を行う紙面構成情報に基づいて設定されたファンアウトプリセット値を入力する工程と、
    前記ファンアウトプリセット値に基づいてファンアウト抑制装置を制御する工程と、
    前記ウェブに対する印刷を開始する工程と、
    前記ファンアウトプリセット値を微調整する工程と、
    予め設定された所定の印刷速度まで加速する工程と、
    を有し、
    前記ファンアウト抑制装置による複数の押圧部材の移動量を制御する初期プリセット値を有し、前記初期プリセット値を用いた前記複数の押圧部材の移動量の制御時に、外部から前記複数の押圧部材の移動量の調整処理がなされると、その後、前記移動量の調整処理がなされた前記押圧部材の位置から前記初期プリセット値で用いた前記複数の押圧部材の移動量の制御を継続する、
    印刷制御方法。
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