JP4133344B2 - レポーター(標識)分子間相互作用を利用した分析方法 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、レポーター間相互作用による物質の分析方法に関する。特に各レポーターを近接させ、レポーター間相互作用を高める高感度分析方法に関する。
【0002】
背景技術
特定物質の分析測定は、臨床診断、食品衛生、環境衛生など様々な分野において、測定系の高感度化、簡易化等の研究が精力的に行われてきた。なかでも、抗原抗体反応を利用した免疫測定は、感度、特異性の理由により広く利用されている。代表的な免疫測定法としては、サンドイッチ酵素免疫測定法(EIA)があげられる。
【0003】
サンドイッチEIAとは、測定対象物質に対する2種類の抗体のうち、一方を固相に固定化し、この固相と酵素標識したもう一方の抗体と試料を混ぜ入れて反応させ、未反応の酵素標識抗体を洗浄により除去した後、酵素の基質溶液を添加し、免疫複合体の生成量を酵素活性により測定するというものである。この方法は、再現性が良くしかも高感度に抗原濃度を測定できるため、広く利用されている。しかし、サンドイッチ法においては、未反応の標識抗体を除去するために煩雑で時間のかかる洗浄操作が必要であるなどの問題点がある。
【0004】
このような問題点を解消するために、近年、蛍光エネルギー移動(FRET)、生物発光エネルギー移動(BRET)および化学発光エネルギー移動(CRET)などのエネルギー移動現象や一部を欠失あるいは改変した酵素分子同士の酵素活性の相補性などの分子間相互作用を利用した免疫測定法が注目されている。蛍光エネルギー移動とは、ある特定の蛍光物質間で観察される現象であり、蛍光エネルギー供与体の蛍光スペクトルと蛍光エネルギー受容体の励起光スペクトルに重なりがあり、さらにこの2つの分子間距離が10nm以下に近接する場合に、蛍光エネルギー供与体の蛍光エネルギーが受容体に移動し、蛍光エネルギー受容体の発光が観察されるという現象である。
【0005】
生物発光エネルギー移動とは、ホタルルシフェラーゼのような生物発光を触媒する酵素と蛍光物質間で観察される現象であり、生物発光酵素の発光スペクトルと発光エネルギー受容体の励起光スペクトルに重なりがあり、さらにこの2つの分子間距離が10nm以下に近接する場合に、生物発光エネルギー供与体の発光エネルギーが受容体に移動し、発光エネルギー受容体の蛍光が観察されるという現象である。
【0006】
化学発光エネルギー移動とは、ペルオキシダーゼのような化学発光を触媒する酵素と蛍光物質間で観察される現象であり、化学発光酵素の発光スペクトルと発光エネルギー受容体の励起光スペクトルに重なりがあり、さらにこの2つの分子間距離が10nm以下に近接する場合に、化学発光エネルギー供与体の発光エネルギーが受容体に移動し、発光エネルギー受容体の蛍光が観察されるという現象である。
【0007】
一部を欠失あるいは改変した酵素分子同士の酵素活性の相補性とは、β−ガラクトシダーゼのα部位欠損変異体Δαとω部位欠損変異体Δωに代表される現象であり、Δα、Δωそれぞれ単独ではβ−ガラクトシダーゼ酵素活性が低下しているが、2者が近接し、会合することによってβ−ガラクトシダーゼ酵素活性が上昇するというものである。このようなエネルギー移動現象および一部を欠失あるいは改変した酵素分子同士の酵素活性の相補性を免疫測定および蛋白質−蛋白質相互作用の検出に応用した例がこれまでにいくつか報告されている。
【0008】
その中でエネルギー移動現象を免疫測定に応用した例としては、東洋紡績(株)により報告された方法が挙げられる(特開平10−319017)。この方法とは、測定対象物質(X)に対して結合能を有する物質A、Bをそれぞれ蛍光エネルギー供与体と受容体の関係にある物質F1、F2で標識し、A−F1、X、B−F2を混合し、一定時間反応させ複合体F1−A:X:B−F2を形成させた後、洗浄操作をおこなうことなく、F1−A:X:B−F2量をF1からF2への蛍光エネルギー移動効率として測定するというものである。
【0009】
しかし、実際の免疫測定の対象物質(抗原)としては高分子の蛋白質であることが多く、また2種類のモノクローナル抗体を用いた場合などは2つの抗原決定基は空間的に離れているために、反応複合体F1−A:X:B−F2を形成したとしても、F1−A:X:B−F2中でのF1とF2の空間的距離が近接せず、効率的なエネルギー移動が起こらない。そのために、測定感度が低いという問題を抱えている。
【0010】
フェルスターの蛍光エネルギー移動に関する理論によると、蛍光エネルギー移動の効率は、供与体、受容体間の距離の6乗に反比例する(Anal.Biochem.218.1〜13.1994)。このためFRET、BRETおよびCRETなどのエネルギー移動現象を免疫測定に応用するには、このような免疫複合体の中における発光エネルギー供与体と受容体を常に一定の位置に配置させる技術の確立が必要である。
【0011】
FRETの免疫測定への応用において、エネルギー供与体と受容体の空間的配置をうまくおこなった例としては、上田らの方法があげられる(特開平10−78436)。その方法とは、抗体断片VL、VHを蛍光エネルギー供与体および受容体で標識し、抗原存在下において、抗原とVLとVHが安定な三者会合体を形成した時にのみ、蛍光エネルギー移動が起こり、蛍光エネルギー供与体と受容体の蛍光強度比を測定することにより、抗原濃度を測定するというものである。なお、VL、VHを利用したこの測定方法は、BRETにおいても抗原濃度測定可能であることが示されている(Anal.Biochem.289.77〜81.2001)。
【0012】
この方法は、抗原存在時に抗体断片VL、VHが常に5nm以内に近接するという性質と蛍光エネルギー移動を組み合わせた非常にユニークな免疫測定法であるが、自然界に存在する抗体の多くは、抗原非存在時に置いてもVLとVHが会合する性質を持つために全ての抗体においてこの原理を応用することができない。そのため、実用化には至っていない。
【0013】
また、一部を欠失あるいは改変した酵素分子同士の酵素活性の相補性を蛋白質−蛋白質相互作用のモニタリングに応用した方法が、ROSSIらにより報告されている(Proc.Natl.Acad.Sci.USA.94.8405〜8410.1997)。ROSSIらの方法とは、Rapamycinによりダイマー化が誘導されるFRAP、FKBP12蛋白質とβ−ガラクトシダーゼΔα、Δωをそれぞれ融合した発現ベクターを動物細胞に導入し、これらキメラ蛋白質を発現している細胞にRapamycinを添加したところ、RapamycinによってFRAP、FKBP12蛋白質のダイマー化が起こり、その結果、Rapamycin濃度依存的なβ−ガラクトシダーゼ活性が測定できるというものである。
【0014】
この方法は、生細胞内の物質の測定が行える非常に優れた方法であるが、低分子のRapamycinによってFRAP、FKBPのダイマー化が誘導されることを利用した非常に特殊な例である。このような酵素の相補性を免疫測定における免疫複合体の検出に用いる場合も、FRETなどのエネルギー移動を利用する免疫測定方法と同様、レポーター蛋白質を常に一定の位置に配置させる技術が必要である。
【0015】
従って、本発明は、蛍光エネルギー移動(FRET)、発光−蛍光エネルギー移動(BRET)などのエネルギー移動現象および一部を欠失あるいは改変した酵素分子同士の酵素活性の相補性などの分子間相互作用を物質の濃度測定の検出系に用いるにあたり、精度よくしかも高感度に測定をおこなうために、反応複合体中におけるエネルギー供与体とエネルギー受容体または相補反応供与体と相補反応受容体の空間的配置を制御する方法およびそれを利用した測定系を提供することにある。
【0016】
発明の開示
本発明者らは、まず、測定対象物質に対して親和性を有する2種類の物質(測定対象物質と直接的に親和・結合する物質)それぞれに、蛍光エネルギー移動を起こす組み合わせの蛍光物質(レポーター)を標識した。さらにこれらの蛍光物質を標識した物質または蛍光物質自体それぞれにロイシンジッパーペプチド(レポーターを近接した状態で安定化させるための物質)を標識した試薬を作製した。この試薬と検体を混合し、免疫複合体を形成させ、一方の蛍光物質を励起したところ、反応複合体中において互いに弱い親和性を有する物質どうしの親和性に基づく結合によりそれぞれの蛍光物質が空間的に近接し、より効率的なエネルギー移動が起こることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0017】
すなわち、本発明は、測定対象物質(X)に結合することができる物質(A)を第一レポーター(R1)で標識した第一試薬と、測定対象物質(X)に対し物質(A)とは異なる部位で結合することができる物質(B)を、第一レポーター(R1)と相互作用を引き起こす第二レポーター(R2)で標識した第二試薬とを用いる測定対象物質(X)の測定方法であって、
第一試薬が、第一レポーター(R1)と結合する物質(C)を含み、物質(A)および第一レポーター(R1)が直接結合するかまたは物質(C)を介して結合してなる試薬(A−R1−CまたはA−C−R1)であり、
第二試薬が、第二レポーター(R2)と結合し、物質(C)と親和性を有する物質(D)を含み、物質(B)および第二レポーター(R2)が直接結合するかまたは物質(D)を介して結合してなる試薬(B−R2−DまたはB−D−R2)であり、
第一試薬、第二試薬および測定対象物質が反応複合体を形成し、
該反応複合体における第一試薬中の物質(C)と第二試薬中の物質(D)との親和性に基づく結合により、第一レポーター(R1)と第二レポーター(R2)とが空間的に近接された状態で安定化され、これら2つのレポーター間に測定可能な相互作用が引き起こされる、前記測定方法に関する。
【0018】
さらに本発明は、測定対象物質(X)が、蛋白質、ペプチド、抗原、抗体、レクチン、レクチン結合性糖質、腫瘍マーカー、サイトカイン、サイトカインレセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、細胞接着因子、細胞接着因子のリガンド、核酸、糖鎖および脂質からなる群から選択される物質もしくはその一部、細胞、細胞内オルガネラまたは低分子化合物であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
【0019】
また本発明は、物質(A)および/または物質(B)が、蛋白質、ペプチド、抗原、抗体、レクチン、レクチン結合性糖質、腫瘍マーカー、サイトカイン、サイトカインレセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、細胞接着因子、細胞接着因子のリガンド、核酸、糖鎖および脂質からなる群から選択される物質もしくはその一部または低分子化合物であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
【0020】
さらに本発明は、物質(C)および/または物質(D)が、蛋白質、ペプチド、核酸および糖鎖からなる群より選択される1または2以上からなる物質または低分子化合物であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。 また本発明は、第一レポーター(R1)および第二レポーター(R2)が異なる蛍光物質であり、レポーター間の測定可能な相互作用が蛍光エネルギー移動からなることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
【0021】
さらに本発明は、第一レポーター(R1)が生物発光を触媒する酵素であり、第二レポーター(R2)が第一レポーター(R1)によって触媒される生物発光の無放射的エネルギー移動の受容体であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
また本発明は、第一レポーター(R1)が化学発光を触媒する酵素であり、第二レポーター(R2)が第一レポーター(R1)によって触媒される化学発光の無放射的エネルギー移動の受容体であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
【0022】
さらに本発明は、第一レポーター(R1)と第二レポーター(R2)が酵素の一部を構成する分子であって、第一レポーター(R1)および第二レポーター(R2)が、それぞれ単独では酵素活性を欠失または減じているが、第一レポーター(R1)と第二レポーター(R2)とが相互作用することによって、酵素活性が生じるかまたは増加することを特徴とする、前記の測定方法に関する。
また本発明は、物質(A)および物質(B)が、測定対象物質(X)に対してそれぞれ異なる部位を認識する抗体もしくは抗体由来の単鎖Fv、Fv、Fvの一部、Fab’、Fabまたはそれらの変異体であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
【0023】
さらに本発明は、物質(A)、物質(B)、レポーター(R1)、レポーター(R2)、物質(C)および物質(D)が、ペプチド性物質からなり、第一試薬および第二試薬が融合蛋白質からなることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
また本発明は、物質(C)および物質(D)が、いずれもロイシンジッパーペプチドであることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
さらに本発明は、測定が、第一試薬および第二試薬を同時に測定対象物質に作用させる均一系でおこなう測定であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
【0024】
また本発明は、測定が、第一試薬および第二試薬のうち、一方の試薬を予め固相に固定化し、その後に他方の試薬および測定対象物質を固定化した試薬に作用させる不均一系でおこなう測定であることを特徴とする、前記の測定方法に関する。
さらに本発明は、物質(A)、物質(B)、レポーター(R1)、レポーター(R2)、物質(C)および物質(D)を含む、前記の測定方法に用いるための測定用試薬に関する。
また本発明は、前記の測定用試薬を含む測定用キットに関する。
【0025】
ここで「測定」とは、測定対象物質をレポーターの発するシグナルを測定することにより測定することであり、単に測定対象物質の存在を測定し検知すること、例えば細胞や組織において測定対象物質の存在する分布を測定すること、および測定対象物質の濃度を測定することなどを含む。
【0026】
発明を実施するための形態
本発明による測定方法の特徴は、測定対象物質(X)に対して親和性を有する物質(A)を第一レポーター(R1)で標識したA−R1および測定対象物質(X)に対して親和性を有する物質(B)を第二レポーター(R2)で標識したB−R2のそれぞれに、互いに弱い親和性を有する物質(C)および物質(D)をさらに導入した第一試薬A−(R1−C)および第二試薬B−(R2−D)を使用することにある。ここで物質(A)および(B)は、それぞれ測定対象物質(X)の異なる部位において結合可能である。
第一試薬A−(R1−C)における各物質間の結合は、互いにそれぞれの物質の有する性質を失わせたり、低減させるものではない結合であることが望ましいが、これらの結合の組み合わせはとくに限定されないが、物質(C)および物質(D)による結合によりレポーター同士を近接化するためには、A−R1−CまたはA−C−R1が好ましい。これは第二試薬B−(R2−D)についても同様である。
【0027】
なお、試薬の表記として、例えばA−(R1−C)との表記を適宜使用するが、括弧内の2つの部分のいずれかが括弧外の物質と結合していることを示す意図であり、とくに言及しない限りA−R1−CおよびA−C−R1を表している。
第一試薬(C−R1)−Aと第二試薬(D−R2)−Bを測定物質Xの存在する検体と混合することにより、複合体(C−R1)−A:X:B−(R2−D)が形成され、さらに複合体中で局所濃度が高まる作用により、物質(C)および物質(D)が結合し、より安定な複合体が形成される。また、第一試薬(C−R1)−Aと第二試薬(D−R2)−Bとが、CとDの弱い相互作用により結合している状態でも、測定対象物質Xと第一試薬(C−R1)−Aおよび第二試薬(D−R2)−Bが結合することにより、安定な複合体が形成される。
【0028】
さらに、測定対象物質Xと第一試薬A−(R1−C)、第二試薬B−(R2−D)の結合と、物質(C)および物質(D)の間の結合(C:D)が同時に起こる場合も、同様に安定な複合体が形成される。その結果、複合体中において、R1とR2が近接した状態が安定化され、より効率的なエネルギー移動が観察される。一方、測定対象物質Xが存在しないときは、複合体(C−R1)−A:X:B−(R2−D)は形成されず、また、CとDの相互作用は弱いため、A−(R1−C):(D−R2)−Bが形成されたとしても非常に不安定な複合体であるため、効率的なエネルギー移動は観察されない。
本発明の測定方法における測定対象物質Xは、該物質と結合能を有する物質が存在する物質であれば、特に限定されない。
【0029】
このような測定対象物質Xとしては、蛋白質およびペプチドなどのペプチド性物質、抗原、抗体、レクチン、レクチン結合性糖質、腫瘍マーカー、サイトカイン、サイトカインレセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、細胞接着因子、細胞接着因子のリガンド、核酸、糖鎖、脂質などおよびこれらの一部、細胞および細胞内オルガネラなど、あるいはハプテンに総称される低分子化合物などが例としてあげられる。
本発明の測定方法における測定対象物質と結合能を有する物質AおよびBは、測定対象物質と特異的に結合する物質であれば、特に限定されないが、物質AとBは互いに親和性を有さず、それぞれ測定対象物質Xの異なる部分を認識し、結合する物質である必要がある。例えば、測定対象物質が抗原の場合、物質AおよびBとしては、それぞれ別の抗原決定基を認識する抗体が考えられる。抗体としては、動物を免疫することによって得られるIgGだけでなく、IgGのパパイン消化断片Fab、ペプシン消化断片F(ab’)2、などの抗体断片、または、遺伝子工学的に作製したFv断片、scFv(単鎖Fv)等も利用することができる。
【0030】
物質AおよびBとしては、蛋白質およびペプチドなどのペプチド性物質、抗体、抗原、レクチン、レクチン結合性糖質、腫瘍マーカー、サイトカイン、サイトカインレセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、細胞接着因子、細胞接着因子のリガンド、核酸、糖鎖および脂質またはその一部またはハプテンなどの低分子化合物なども利用することができる。さらに、測定対象物質Xが抗体の場合、物質AがXに認識されうるハプテン、物質Bが物質Aとは異なる部位でXと結合し得る物質などを利用することができる。
【0031】
第一レポーターR1と第二レポーターR2は、一組のレポーターとして用いられるものであり、相互作用することで測定可能なシグナルを生じる。本発明の測定方法においては、該シグナルを適切な測定方法により測定することにより、測定対象物質Xの測定を行なう。
【0032】
本発明の測定方法におけるレポーターR1およびR2は、FRETの場合、蛍光エネルギー移動を起こす組み合わせであれば、特に限定されないが、R1としては、GFP(Clontech社)およびGFP変異体のような蛍光蛋白質、フルオレセイン等の蛍光物質などが考えられ、R2としては、GFPおよびGFP変異体のような蛍光蛋白質、ローダミン等の蛍光物質などが考えられる。
【0033】
また、BRETの場合、生物発光−蛍光エネルギー移動を起こす組み合わせであれば、特に限定されない。レポーターR1としては、生物発光を触媒する酵素またはその改変体を使用することができ、例としては、発光細菌、ホタル、ウミホタル、ヒカリコメツキ、ウミシイタケ由来の発光酵素などがあげられる。また、R1は化学発光反応を触媒する酵素またその改変体でもよく、例としては、ペルオキシダーゼがあげられる。発光酵素の基質としては、ホタル由来のルシフェラーゼの場合、ルシフェリン、ペルオキシダーゼの場合、ルミノールがあげられる。レポーターR2としては、GFPおよびGFP変異体のような蛍光蛋白質、ローダミン等の蛍光物質などが例としてあげられる。
【0034】
さらには、R1とR2が酵素の一部を構成する分子であって、R1およびR2が、それぞれ単独では酵素活性を欠失または減じているが、R1とR2とが相互作用することによって、酵素活性が生じるかまたは増加するような組合せを利用することができる。このようなレポーターとしては、βガラクトシダーゼΔα変異体やΔω変異体などが例としてあげられる。
本発明において、測定可能なシグナルを生じるレポーターR1とR2の間の距離は、0〜50nm、とくに10nm以下で安定化されることが好ましい。
【0035】
本発明の測定方法における物質CおよびDは、互いに弱い親和性を有する物質であれば特に限定されず、蛋白質およびペプチドなどのペプチド性物質、核酸、糖鎖などまたはこれらの複合体を用いることができる。具体的には、たとえば、真核生物の核内転写調節因子c−Jun、c−Fosなどにみられるロイシンジッパー配列などのペプチド断片(ロイシンジッパーペプチド)を遺伝子工学的に作製し、それを利用することができる。この場合、それらのアミノ酸配列に変異を導入し、親和性の強弱を調節することが可能である。また、互いに相補性をもつDNA配列などを利用することもできる。この場合、これらのDNA配列の長さやGC含量を調節することにより、親和性の強弱を調節することも可能である。さらに、物質Cをハプテンに総称される低分子化合物とし、物質Dとして物質Cを認識しうる抗体および抗体断片を利用することができる。
【0036】
本発明の測定方法における第一試薬A−(R1−C)、第二試薬B−(R2−D)の作製においては、物質A(B)、レポーターR1(R2)、物質C(D)がペプチド性物質の場合は、試薬A−(R1−C)(B−(R2−D))を遺伝子工学的に融合蛋白質として作製することが、部位特異的な標識ができる、製造工程を減らすことができるなどの点からより好ましいが、物質A(B)、レポーターR1(R2)、物質C(D)それぞれの物質を調製し、それぞれを化学的に結合させて作製することも可能である。また、プロテインG、プロテインAなどの抗体断片と親和性を有する蛋白質を介して、抗体断片にR1(R2)、C(D)などを標識することもできるし、アビジン−ビオチンの相互作用を利用して、試薬A−(R1−C)(B−(R2−D))を作製することも可能である。
【0037】
本発明の測定方法は、蛍光エネルギー移動および発光−蛍光エネルギー移動を利用したものであるので、未反応の試薬A−(R1−C)、B−(R2−D)を分離する必要がなく、通常のサンドイッチ法でおこなわれる洗浄操作をすることなく、測定物質濃度の測定が可能であるため、均一系、不均一系のどちらでも測定が可能であるが、簡便性の面から、均一系での測定が望ましい。
【0038】
不均一系の測定の場合には、試薬A−(R1−C)およびB−(R2−D)の一方を固相に固定化し、他方の試薬と検体を混合し、一定時間反応させた後、そのまま測定することもできるし、洗浄操作をおこなった後、測定することも可能である。固相としては、ラテックス粒子、ポリスチレンビーズ、ELISAマイクロプレートなど通常の免疫測定に使用するものを適宣使用することができる。
次に本発明の測定系を模式図(図1)を用いて、具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】
抗原(X)を測定対象物質とする測定を行なう場合、抗原の異なる部位に結合する2つの抗体断片(1)および(2)(A、B)を用意する。抗体断片(1)には蛍光蛋白質(1)(蛍光エネルギー供与体、R1)が結合し、さらにロイシンジッパー(C)が結合している。一方、抗体断片(2)には蛍光蛋白質(2)(蛍光エネルギー受容体、R2)が結合し、さらにロイシンジッパー(D)が結合している。
【0040】
したがって、図1の測定系では、抗体断片(1)、蛍光蛋白質(1)およびロイシンジッパーを含む試薬(A−R1−C)と、抗体断片(2)、蛍光蛋白質(2)およびロイシンジッパーを含む試薬(B−R2−D)との2種類の試薬を用いる。
これら2種類の試薬に測定対象物質である抗原(X)を添加して共存させることによって、図1に示す反応複合体((C−R1)−A:X:B−(R2−D))が形成される。
【0041】
反応複合体が形成されると、2つのロイシンジッパー(C、D)が互いに親和性結合により結合されることにより、蛍光蛋白質(1)(R1)と蛍光蛋白質(2)(R2)が近接するように配置される。図1においては、レポーターは蛍光蛋白質であることから、結合する必要はなく、近接すれば本発明の目的は果たせるが、レポーターの種類により、必要に応じて結合してもよい。なお、均一系の測定系の場合は、非特異的なシグナルが生じないように、レポーター間の結合は弱いかまたは結合しないことが好ましい。
【0042】
図1に示すように、蛍光共鳴エネルギー供与体(R1)は、励起光λ(1)を照射すると、単独で蛍光λ(1)′を生じる。図1のように反応複合体を形成すると、蛍光共鳴エネルギー供与体(R1)と蛍光共鳴エネルギー受容体(R2)とが近接しており、これらの間に蛍光エネルギー移動が起きる。したがって、反応複合体に励起光λ(1)を照射すると、蛍光エネルギー移動が起きる結果、蛍光λ(2)′が生じる。
【0043】
蛍光エネルギー移動の効率は、R1、R2間の距離の6乗に反比例するため、C、Dにより近接化された結果発せられるλ(2)′は、C、Dにより近接化されない場合よりも強い蛍光が得られるという観点から高感度測定に適しており、さらにR1、R2は反応複合体においてC、Dにより常に一定の距離に配置されるため、安定したシグナルが得られるという点で優れている。
このように、蛍光蛋白質をレポーターとして用いた場合は、蛍光エネルギー移動による蛍光が、測定可能なシグナルとなり、この蛍光を測定することにより、測定対象物質の検出、濃度測定等が可能になる。
【0044】
測定対象物質を検出する場合は、蛍光エネルギー移動に起因する蛍光スペクトル変化、または、λ(1)′とλ(2)′の蛍光強度比の変化を測定することによって行なう。
測定対象物質の濃度を測定する場合は、標準物質を用いて、λ(1)′とλ(2)′の蛍光強度比を指標とした検量線を作成し、測定対象物質のλ(1)′とλ(2)′の蛍光強度比を、検量線にあてはめることによって行なう。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0045】
実施例1 (蛍光蛋白質EYFP、ECFP DNAの単離)
EYFPは、pEGFP(Clontech社)を鋳型にして、Pfu DNA polymerase(Stratagene社)を用いて、PCRによってEGFP DNAを増幅した。プライマーは、
【表1】
を用いた。PCR産物を制限酵素NotI、XhoIで消化した後、1%アガロースゲル電気泳動により、分離精製し、pBluescriptII KS+(Stratagene社)のNotI、XhoI部位に挿入した(pBS/EGFPとする)。このpBS/EGFPを元にして、次のプライマー2本、
【表2】
を用いて、クンケル法により部位特異的塩基置換(4残基置換S65G、V68L、S72A、T203Y)をおこない、これをEYFPとした。
【0046】
ECFPは、pECFP−C1(Clontech社)を鋳型として、Pfu DNA polymeraseを用いて、PCRによってECFP DNAを増幅した。プライマーは、
【表3】
を用いた。
作製したEYFP DNA、ECFP DNA断片を制限酵素NotI、XhoIで消化し、1%アガロースゲル電気泳動にかけ、それぞれの断片を切り出し精製した。
【0047】
実施例2 (フレキシブルリンカーDNAの作製)
以下の2本のプライマーとPfu DNA polymeraseを用いて、アニーリング・伸長反応をおこなうことにより、フレキシブルリンカー(以下FL4とする)DNA断片を作製した。
プライマーは、
【表4】
を用いた。
作製したフレキシブルリンカーのアミノ酸配列は、
【表5】
である。作製したフレキシブルリンカーDNA断片を制限酵素HindIII、NotIで消化し、2%アガロースゲル電気泳動にかけ、断片を切り出し精製した。
【0048】
実施例3 (c−Jun、FosB遺伝子産物からのロイシンジッパー配列のクローニング)
c−Jun、FosB遺伝子産物pJac−1、pBSKS−FosB(理化学研究所DNA開発銀行)を含む大腸菌HB101を、5ml LB(50μg/mlアンピシリン)培地で一晩、37℃培養し、アルカリ−SDS法によりプラスミドDNAを精製した。精製したプラスミドDNAを鋳型とし、Pfu DNA polymeraseを用いて、PCRによってc−Jun、FosBそれぞれのロイシンジッパー(以下Lzipとする)DNAを増幅した。プライマーとしては、以下のものを用いた。
c−Jun増幅用
【表6】
FosB増幅用
【表7】
PCR反応液をフェノール−クロロホルム抽出、エタノール沈殿によって精製し、SalI(宝酒造)、XhoI(宝酒造)を用いて制限酵素消化した。制限酵素消化標品を1%アガロースゲル電気泳動にかけ、それぞれ約160bpの断片を切り出し精製した。
クローニングしたLzip DNAは、塩基配列の決定をおこない文献記載のロイシンジッパー配列と一致していることを確認した。
【0049】
実施例4 (抗NP(4−Hydroxy−3−nitrophenyl−acetyl))抗体発現ベクターの作製)
融合蛋白質の発現系としては、pET TRX Fusion System 32(Novagen社)を用いた。
pScFv(NP)AP5.9kbpベクター(J.Biochem.122,322−329(1997))から制限酵素EcoRV、HindIII消化によって、抗NP(4−Hydroxy−3−nitrophenyl−acetyl;以下NPと略する)抗体ScFv DNA断片を単離した。この抗NP抗体ScFv DNA断片をpET32ベクター(Novagen社)のEcoRV、HindIII部位に挿入した(pET32/Trx−ScFv(NP))。次に、実施例2で作製したFL4 DNA断片をpET32/Trx−ScFv(NP)のHindIII、NotI部位に挿入した(pET32/Trx−ScFv(NP)−FL4)。
【0050】
次に、実施例1で作製したEYFP DNA断片およびECFP DNA断片を、pET32/Trx−ScFv(NP)−FL4のNotI、XhoI部位に挿入した(pET32/Trx−ScFv(NP)−FL4−EYFP、pET32/Trx−ScFv(NP)−FL4−ECFP)。さらに、実施例3で作製したc−JunおよびFosB Lzip DNA断片をpET32/Trx−ScFv(NP)−FL4−EYFP、pET32/Trx−ScFv(NP)−FL4−ECFPのXhoI部位に挿入した。作製したベクターは、制限酵素消化により、挿入断片の大きさ、方向を確認した。
【0051】
以下の4種類の発現ベクターを抗NP抗体発現ベクターとした。
(1)pET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−EYFP−Lzip(c−Jun)
(2)pET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−ECFP−Lzip(FosB)
(3)pET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−EYFP
(4)pET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−ECFP
【0052】
実施例5 (NP固定化Sepharose4Bカラムの作製)
EAH−Sepharose4B(Pharmacia社)3mlにNP−CAP−Osu(CRB社)21mg(100μlDMFに溶解させた)を添加し、4℃で一晩、緩やかに攪拌した。翌日、NP固定化Sepharose4Bをディスポカラムにつめ、0.1M Tris緩衝液100mM NaCl(pH7.5)30mlでゲルを洗浄し、さらに0.1M酢酸緩衝液0.1M NaCl(pH4.0)6ml、50mM Tris緩衝液50mM NaCl(pH8.0)6ml、0.1M酢酸緩衝液0.1M NaCl(pH4.0)6ml、50mM Tris緩衝液50mM NaCl(pH8.0)6ml、0.1M酢酸緩衝液0.1M NaCl(pH4.0)6ml、50mM Tris緩衝液50mM NaCl(pH8.0)6mlで交互に洗浄を繰り返し、最後に0.1M Tris緩衝液0.1M NaCl(pH7.5)9mlで洗浄した。
【0053】
実施例6 (抗NP抗体融合蛋白質の発現精製)
抗NP抗体発現ベクター(1)、(2)、(3)、(4)を用いて、大腸菌Origami(DE3)(Novagen社)の形質転換をおこなった。形質転換したクローンを5ml LB(50μg/mlアンピシリン、15μg/mlカナマイシン、12.5μg/mlテトラサイクリン)培地、30℃で一晩振とう培養した。翌日、培養細胞を1.5l LB培地(50μg/mlアンピシリン、15μg/mlカナマイシン、12.5μg/mlテトラサイクリン:5lバッフル付フラスコ)に植え継ぎ、30℃で培養を続けた。培養液の濁度がO.D.600=約0.5に達したところ(約6時間培養)で、0.1M IPTGを1.5ml添加し、温度を16℃に下げ、一晩培養を続けた。翌日、遠心分離により菌体を回収し、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.2)を各サンプルに40ml加え、菌体を縣濁させた。その後、この菌体液を遮光した状態で−80℃、室温に置くことを2回繰り返した。凍結融解をおこなった後、さらに菌体を破砕するために超音波処理をおこなった。
【0054】
超音波処理をおこなったサンプルを遠心分離し、上清を回収した。回収した上清にNP固定化Sepharose4B(実施例5)を各500μl添加し、遮光した状態で4℃、一晩緩やかに攪拌した。翌日、ゲルをディスポカラム容器につめ、0.1M Tris緩衝液、0.1M NaCl(pH7.5)を10ml流し、洗浄をおこなった。次に、0.5mg/ml NP溶液(1M Tris緩衝液(pH8.0)に溶解させたもの)を5ml加え、目的蛋白質の溶出をおこなった。溶出液は1mlづつエッペンドルフチューブに回収した。回収したサンプルは0.1Mリン酸緩衝液(pH7.2)に対して透析をおこなった。
【0055】
実施例7 (NP標識ウシアルブミンの作製)
ウシアルブミン(Sigma社)50mgを1mlの0.1M炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH8.0)に溶解させたものに、NP−CAP−Osu(CRB社)14mg(100μlのDMFに溶解させたもの)を添加し、遮光した状態で一晩(4℃)緩やかに攪拌した。翌日、反応液をPD−10カラム(Pharmacia社)にかけ、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.2)で溶出をおこなった。NPが黄色をしているため、NP標識ウシアルブミンと未反応のNP−CAP−Osuがカラム中で分離されているのを確認し、先に溶出してくるピークを分取し、これをNP標識ウシ血清アルブミンとした。分取したNP標識ウシ血清アルブミンのO.D.280およびO.D.420を分光光度計(島津製作所)により測定し、ウシアルブミンに対するNPの標識率を求めたところ、標識率は、NP/ウシアルブミン=約15であった。
【0056】
実施例8 (抗NP抗体−蛍光蛋白質−ロイシンジッパー融合蛋白質を用いたNP標識ウシアルブミンの測定)
大腸菌Origamiで発現させ、NP標識Sepharose4Bカラムで精製した抗NP抗体−蛍光蛋白質−ロイシンジッパー融合蛋白質を用いて、NP標識ウシ血清アルブミンの濃度測定をおこなった。NPカラムでアフィニティー精製した抗NP抗体融合蛋白質(実施例6)を、Trx−ScFv(抗NP)−FL4−EYFP−Lzip(c−Jun)とTrx−ScFv(抗NP)−FL4−ECFP−Lzip(FosB)、Trx−ScFv(抗NP)−FL4−EYFPとTrx−ScFv(抗NP)−FL4−ECFPの組み合わせで、各融合抗体濃度が3μg/mlになるように混合し、1.5mlエッペンドルフチューブにそれぞれ200μlずつ注入した。そこに、NP標識ウシアルブミン(実施例7)を10μl(ウシアルブミン濃度として0、10、100μg/ml、ブランクは0.1Mリン酸緩衝液)添加した。その後、遮光した状態で1時間室温に放置した。1時間後、各サンプルを蛍光光度計のセルに注入し、蛍光スペクトルを測定した。
【0057】
蛍光スペクトル測定は蛍光光度計HITACHI F2000(日立製作所)を用い、433nmで励起し、450〜600nmの蛍光スペクトルを測定した(室温)。その結果、ロイシンジッパーを導入した融合蛋白質を用いた場合にのみ、NP標識ウシアルブミン濃度依存的な蛍光スペクトル変化が観察された。蛍光エネルギー移動の効率をEYFP、ECFP両者の蛍光強度比とし、添加したNP標識ウシアルブミンの検量線を作製すると図2のようになり、ロイシンジッパーを導入することにより、FRET効率が増強され、測定感度が向上したことが確認できた。
【0058】
実施例9 (抗ヒトアルブミン抗体No.11、13mRNAの抽出とcDNAの合成)
10%牛胎児血清を含むRPMI培地(Sigma社)を用いて抗ヒトアルブミンモノクローナル抗体No.11、No.13を分泌するハイブリドーマ(自家製)の培養をおこなった。細胞数が約107に達したところで、培養した細胞を遠心分離により集めた。集めたハイブリドーマからQuickPrep Micro mRNA Purification Kit(Pharmacia社)を用いてmRNAの抽出をおこなった。得られたmRNA 2.0μgを鋳型にして、First−Strand cDNA Synthesis Kit(Pharmacia社)を用いてcDNAの合成をおこなった。
【0059】
実施例10 (抗ヒトアルブミン抗体No.11、13単鎖Fvの作製)
抗ヒトアルブミンモノクローナル抗体No.11、No.13cDNA(実施例9)を鋳型にして、Antibody Engineering(オックスフォード出版)記載の公知の方法に従い、抗ヒトアルブミンモノクローナル抗体No.11、13単鎖Fv DNAの作製をおこなった。
【0060】
実施例11 (抗ヒトアルブミン抗体発現ベクターの作製)
抗NP抗体発現ベクター(1)〜(4)(実施例4)から抗NP抗体ScFv断片を制限酵素消化により切り出し、そこに抗ヒトアルブミンモノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマからクローニングした抗ヒトアルブミン抗体No.11、13ScFv(実施例10)を挿入することによって、抗ヒトアルブミン発現ベクターの作製をおこなった。
【0061】
抗ヒトアルブミン抗体ScFvを鋳型にして、制限酵素部位(EcoRV、HindIII)を導入したプライマーを用いてPCRをおこなった。次に、PCR産物の制限酵素消化(EcoRV、HindIII)をおこない、1%アガロースゲル電気泳動にかけ、抗ヒトアルブミン抗体ScFv断片を切り出し精製した。一方、実施例4で作製したpET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−EYFP−Lzip(c−Jun)、pET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−ECFP−Lzip(FosB)、pET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−EYFP、pET32/Trx−ScFv(抗NP)−FL4−ECFPの制限酵素消化(EcoRV、HindIII:宝酒造)をおこない、1%アガロースゲル電気泳動にかけ、抗NP抗体ScFv断片以外のベクター部分を切り出し精製した。これらベクターのEcoRV、HindIII部位に、EcoRV、HindIII消化したNo.11、13抗体ScFvを挿入することによって、抗ヒトアルブミン抗体発現ベクターを作製した。作製したベクターについては、制限酵素消化により挿入断片の大きさ、方向を確認した。
【0062】
以下の4種類の発現ベクターを抗ヒトアルブミン抗体発現ベクターとした。A)pET32/Trx−ScFv(No.13)−FL4−EYFP−Lzip(c−Jun)B)pET32/Trx−ScFv(No.11)−FL4−ECFP−Lzip(FosB)C)pET32/Trx−ScFv(No.13)−FL4−EYFP D)pET32/Trx−ScFv(No.11)−FL4−ECFP
【0063】
実施例12 (ヒトアルブミン固定化Sepharose4Bカラムの作製)
CNBr−Sepharose4B(Phapmacia社)を6gとり、1mM塩酸(1.2L)で洗浄した。その後、ヒトアルブミン濃度が4mg/mlになるようにCNBr−Sepharose4Bとヒトアルブミン(Sigma社)を混合(0.1M NaHCO3、0.5M NaCl pH8.3)し、4℃で一晩、緩やかに攪拌した。翌日、ヒトアルブミン固定化Sepharose4Bを0.1M酢酸緩衝液pH4.0、0.1M Tris緩衝液pH8.0で交互に洗浄した。
【0064】
実施例13 (抗ヒトアルブミン抗体融合蛋白質の発現精製)
抗ヒトアルブミン抗体発現ベクターA、B、C、D(実施例11)を用いて、大腸菌OrigamiB(DE3)pLysS(Novagen社)の形質転換をおこなった。形質転換した大腸菌を5ml LB(50μg/mlアンピシリン、15μg/mlカナマイシン、12.5μg/mlテトラサイクリン、34μg/mlクロラムフェニコール)培地、30℃で一晩振とう培養した。翌日、培養細胞を1.5l LB培地に植え継ぎ、30℃で培養を続けた。培養液の濁度がO.D.600=約0.5に達したところ(約6時間培養)で、0.1M IPTGを1.5ml添加し、温度を16℃に下げ、一晩培養を続けた。
翌日、遠心分離により菌体を回収し、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.2)を各サンプルに40ml加え、菌体を縣濁させた。その後、この菌体液を遮光した状態で−80℃、室温に置くことを2回繰り返した。凍結融解をおこなった後、さらに菌体を破砕するために超音波処理をおこなった。
【0065】
超音波処理をおこなったサンプルを遠心分離し、上清を回収した。回収した上清にヒトアルブミン固定化Sepharose4B(実施例12参照)を各500μl添加し、遮光した状態で4℃、一晩緩やかに攪拌した。翌日、ゲルをディスポカラムにつめ、0.1M Tris緩衝液0.5M NaCl(pH8.0)を20ml流し、洗浄をおこなった。次に、0.1M Na2HPO4 NaOH(pH12)を2.5ml加え、目的蛋白質の溶出をおこなった。溶出液は500μlづつエッペンドルフチューブに回収した。各溶出画分には、1M Tris緩衝液(pH6.5)を100μl添加し、中和をおこなった。
【0066】
実施例14 (抗ヒトアルブミン抗体−蛍光蛋白質−ロイシンジッパー融合蛋白質を用いたヒト血清アルブミンの測定)
大腸菌OrigamiB(DE3)pLysSで発現させ、ヒトアルブミン標識Sepharose4Bカラムで精製した抗ヒトアルブミン抗体−蛍光蛋白質−ロイシンジッパー融合蛋白質を用いて、ヒトアルブミンの濃度測定をおこなった。ヒトアルブミン標識カラムでアフィニティー精製した抗ヒトアルブミン抗体融合蛋白質(実施例13)を、Trx−ScFv(No.11)−FL4−ECFP−Lzip(FosB)とTrx−ScFv(No.13)−FL4−EYFP−Lzip(c−Jun)、Trx−ScFv(No.11)−FL4−ECFPとTrx−ScFv(No.13)−FL4−EYFPの組み合わせで、各融合抗体濃度が3μg/mlになるように50mM Tris緩衝液、50mM NaCl、0.1%ゼラチン(pH8.0)に混合し、1.5mlエッペンドルフチューブにそれぞれ190μlずつ注入した。そこに、ヒトアルブミン(Sigma社)を10μl(0、3.1、6.3、12.5、25、50、100μg/ml;50mM Tris緩衝液、50mM NaCl、0.1%ゼラチン(pH8.0)で希釈したもの)を添加した。その後、遮光した状態で1時間室温に放置した。1時間後、各サンプルを蛍光光度計のセルに注入し、蛍光スペクトルを測定した。蛍光スペクトル測定は蛍光光度計HITACHI F2000を用い、433nmで励起し、450〜600nmの蛍光スペクトルを測定した(室温)。
【0067】
その結果、NP標識ウシアルブミンの結果と同様、ロイシンジッパーを導入した場合にのみ、ヒトアルブミン濃度依存的な蛍光スペクトル変化が観察できた。蛍光エネルギー移動の効率をEYFP、ECFP両者の蛍光強度比とし、ヒトアルブミンの検量線を作製すると図3のようになり、NP標識ウシアルブミンを用いた場合と同様に、2種類のモノクローナル抗体の組み合わせにおいても、ロイシンジッパーを導入することにより、FRET効率が上昇し、測定感度の向上が確認できた。
【0068】
産業上の利用の可能性
本発明の測定方法により、効率的なエネルギー転移が確実に得られ、バックグランドの低い高精度かつ高感度な物質濃度の測定が可能となる。また均一系での測定も可能であり、特に洗浄操作を必要としないため、臨床現場での使用も容易である。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定系模式図を示す。
【図2】本発明の測定系によるNP標識ウシアルブミンの検量線を示す。
【図3】本発明の測定系によるヒトアルブミンの検量線を示す。
【配列表】
Claims (15)
- 測定対象物質(X)に結合することができる物質(A)を第一レポーター(R1)で標識した第一試薬と、測定対象物質(X)に対し物質(A)とは異なる部位で結合することができる物質(B)を、第一レポーター(R1)と相互作用を引き起こす第二レポーター(R2)で標識した第二試薬とを用いる測定対象物質(X)の測定方法であって、
第一試薬が、第一レポーター(R1)と結合する物質(C)を含み、物質(A)および第一レポーター(R1)が直接結合するかまたは物質(C)を介して結合してなる試薬(A−R1−CまたはA−C−R1)であり、
第二試薬が、第二レポーター(R2)と結合し、物質(C)と親和性を有する物質(D)を含み、物質(B)および第二レポーター(R2)が直接結合するかまたは物質(D)を介して結合してなる試薬(B−R2−DまたはB−D−R2)であり、
第一試薬、第二試薬および測定対象物質が反応複合体を形成し、
該反応複合体における第一試薬中の物質(C)と第二試薬中の物質(D)との親和性に基づく結合により、第一レポーター(R1)と第二レポーター(R2)とが空間的に近接された状態で安定化され、これら2つのレポーター間に測定可能な相互作用が引き起こされる、前記測定方法。 - 測定対象物質(X)が、蛋白質、ペプチド、抗原、抗体、レクチン、レクチン結合性糖質、腫瘍マーカー、サイトカイン、サイトカインレセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、細胞接着因子、細胞接着因子のリガンド、核酸、糖鎖および脂質からなる群から選択される物質もしくはその一部、細胞、細胞内オルガネラまたは低分子化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の測定方法。
- 物質(A)および/または物質(B)が、蛋白質、ペプチド、抗原、抗体、レクチン、レクチン結合性糖質、腫瘍マーカー、サイトカイン、サイトカインレセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、細胞接着因子、細胞接着因子のリガンド、核酸、糖鎖および脂質からなる群から選択される物質もしくはその一部または低分子化合物であることを特徴とする、請求項1または2に記載の測定方法。
- 物質(C)および/または物質(D)が、蛋白質、ペプチド、核酸および糖鎖からなる群より選択される1または2以上からなる物質または低分子化合物であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の測定方法。
- 第一レポーター(R1)および第二レポーター(R2)が異なる蛍光物質であり、レポーター間の測定可能な相互作用が蛍光エネルギー移動からなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の測定方法。
- 第一レポーター(R1)が生物発光を触媒する酵素であり、第二レポーター(R2)が第一レポーター(R1)によって触媒される生物発光の無放射的エネルギー移動の受容体であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の測定方法。
- 第一レポーター(R1)が化学発光を触媒する酵素であり、第二レポーター(R2)が第一レポーター(R1)によって触媒される化学発光の無放射的エネルギー移動の受容体であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の測定方法。
- 第一レポーター(R1)と第二レポーター(R2)が酵素の一部を構成する分子であって、第一レポーター(R1)および第二レポーター(R2)が、それぞれ単独では酵素活性を欠失または減じているが、第一レポーター(R1)と第二レポーター(R2)とが相互作用することによって、酵素活性が生じるかまたは増加することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の測定方法。
- 物質(A)および物質(B)が、測定対象物質(X)に対してそれぞれ異なる部位を認識する抗体もしくは抗体由来の単鎖Fv、Fv、Fvの一部、Fab’、Fabまたはそれらの変異体であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の測定方法。
- 物質(A)、物質(B)、レポーター(R1)、レポーター(R2)、物質(C)および物質(D)が、ペプチド性物質からなり、第一試薬および第二試薬が融合蛋白質からなることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の測定方法。
- 物質(C)および物質(D)が、いずれもロイシンジッパーペプチドであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の測定方法。
- 測定が、第一試薬および第二試薬を同時に測定対象物質に作用させる均一系でおこなう測定であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の測定方法。
- 測定が、第一試薬および第二試薬のうち、一方の試薬を予め固相に固定化し、その後に他方の試薬および測定対象物質を固定化した試薬に作用させる不均一系でおこなう測定であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の測定方法。
- 物質(A)、物質(B)、レポーター(R1)、レポーター(R2)、物質(C)および物質(D)を含む、請求項1〜13に記載の測定方法に用いるための測定用試薬。
- 請求項14に記載の測定用試薬を含む測定用キット。
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