JP4215210B2 - 簡易式便器および簡易式便所 - Google Patents

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Description

この発明は、災害等の緊急時に使用する簡易式便器に関するものである。
従来、簡易式便器としては種々のものがある。例えば、乳幼児用のおまるのように内部に汚物を溜める便器であって、使用毎に糞尿等の汚物を洗い流すような構造は古くから良く知られている。
しかしながら、おまるは使用毎に汚物を洗い流す必要があるため、連続で使用するのには不向きであった。また、大地震など大災害時には、おまるの汚物を洗い流すための十分な水量を確保することは難しいという問題もあった。
そこで本発明は、連続で使用しても汚物を洗い流す手間が少なく、また、必要な水量も少ない簡易式便器および簡易式便所を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の簡易式便器は、汚物を受ける便器本体上に便座を備える簡易式便器であって、ポリタンクの上部に前記便器本体を着脱する着脱部と、前記便器本体部から前記ポリタンクの給排口に接続され、前記便器本体部の汚物を前記ポリタンクに排出する排出部とを具備することを特徴とする。
この場合、前記便器本体は、前記着脱部を前記ポリタンクに装着した際に、前記排出部が最も低くなるように傾斜して形成される。また、少なくとも前記ポリタンクの長手方向両側の底部に着脱可能に形成され、所定の高さを有する基台を具備する方が好ましい。
また、本発明の簡易式便所は、汚物を受ける便器本体上に便座を備える便器と、前記便器の周囲を囲む間仕切板と、を備える簡易式便所であって、前記便器は、ポリタンクの上部に前記便器本体を着脱する着脱部と、前記便器本体部から前記ポリタンクの給排口に接続され、前記便器本体部の汚物を前記ポリタンクの給排口に排出する排出部と、を有することを特徴とする。
この場合、前記簡易式便所は、複数の前記間仕切板同士を結合する結合手段を具備しても良い。
また、前記間仕切板の内部と外部とをつなぐ通路を形成する開閉手段を有すると共に、前記間仕切板の周囲を覆うカバーを具備する方が好ましい。更に、前記カバーは、上部が透明又は半透明に形成されると共に、側部が不透明に形成される方が好ましい。
本発明によれば、簡単に組み立てることができると共に、連続で使用しても汚物を洗い流す手間が少なく、また、必要な水量も少なくすることができる。
本発明の簡易式便器1は、糞尿等の汚物を受ける便器本体2上に便座3を備える簡易式便器であって、ポリタンク100の上部に便器本体2を着脱する着脱部4と、便器本体2部からポリタンク100に接続され、便器本体2部の汚物をポリタンク100に排出する排出部5と、少なくともポリタンク100の長手方向両側の底部に着脱可能に形成され、所定の高さを有する基台6と、から主に構成される。
ここで、この発明に用いられるポリタンク100とは、一般家庭で通常用いられる樹脂製の容器であって、灯油や水などの液体を貯蔵するものを意味する。このポリタンク100は、通常灯油や水等の液体を給排する二つの給排口101を有しており、そのうちの一方は、ポリタンク100内の液体を排出し易いように傾斜が設けられている。ポリタンク100の容量はどんなものでも良いが、例えば、18〜20Lのものを用いることができる。
便器本体2は、図1、図2に示すように、着脱部4をポリタンク100に装着した際に、排出部5が最も低くなるように傾斜して形成され、水等の液体を受けると必ず排出部5へと流れるように形成されている。この場合、便器本体2の傾斜は、ポリタンク100の給排口101のうち傾斜が形成されている部分に合わせて形成すると簡易式便器1をコンパクトに形成できる点で有利である。
便座3は、例えば洋式便器のO字状の便座や、U字状の便座と同様のものを用いることができ、便器本体2とは、ヒンジ部23によって回動可能に結合されている。また、図示しないが、蠅や蚊などの虫が便器本体2内やポリタンク100内に進入するのを防止するために、便座3の上部に適宜蓋を設けてもよい。
着脱部4は、人が簡易式便器1に座った時に、ポリタンク100に対し便器本体2を水平に保持できるものであればどのようなものでも良いが、例えば、図2に示すように、便器本体2の下方に筒状に延出する着脱部本体41と、ポリタンク100の上部の形状に合わせて着脱部本体41の内側に水平に延出する係止片42とを形成し、ポリタンク100にキャップ状に嵌合するものを用いることができる。なお、係止片42は、ポリタンク100上面のうち、長手方向側面に設けても、短手方向側面に設けても良く、また、長手方向側面と短手方向側面の両方に設けたり、ポリタンク100上面全体に設けたりしても良い。
排出部5は、便器本体2の最下部に筒状に形成されるもので、灯油や水等を給排するポリタンク100の給排口101に接続されて、便器本体2が受けた汚物をポリタンク100に排出する。この際、排出部5は、ポリタンク100の二つの給排口101のうち傾斜が設けられている側の給排口101に接続するように形成される。これにより、便器本体2が受けた糞尿等の汚物を円滑にポリタンク100内へ排出することができる。
基台6は、少なくともポリタンク100の長手方向両側の底部に着脱可能に形成され、所定の高さを有するものであればどのようなものでも良いが、例えば図3に示すように、ポリタンク100の底部と同形の凹部を有する略コ字状に形成された第1の基台61と第2の基台62とで構成すれば良い。この第1の基台61と第2の基台62とでポリタンク100の底部を挟持することにより、ポリタンク100に装着した便器本体2に人が座した際に、ポリタンク100が転倒するのを防止することができる。また、基台6の高さを種々の高さに設定することで、便器本体2に人が座した際の高さを調節することもできる。
簡易式便器1の材料としてはどのようなものでも良いが、例えば樹脂製のプラスチック等を好適に用いることができる。
また、本発明の簡易式便所は、上述した簡易式便器1と、簡易式便器1の周囲を囲む複数の間仕切板7と、この間仕切板7の周囲を覆うカバーとで主に構成される。
間仕切板7は、例えば図4に示すように、木材等を日の字状に組んだ第1の間仕切板71を3枚と、ロ字状に組んだ第2の間仕切板72を一枚の合計4枚を用いれば良い。そして、この4枚の間仕切板7を結合手段8で方形状に結合することで、簡易式便所となる部屋の骨組みを形成することができる。なお、間仕切版7は、簡易式便器1の周囲を囲むと共に、口述するカバーを支持することができるものであればどのようなものでも良く、例えば、円筒状のものや円錐状のもの等を用いることも勿論可能である。
結合手段8は、例えば図5に示すように、2つの面を有さない略立方体の箱81を2つ直角方向に組み合わせた形状であって、図6に示すように、2枚の間仕切板7を直角方向に嵌合する嵌合部材を用いることができる。なお、結合手段8はどのようなものでも良く、例えば、2枚の間仕切板7を折り畳み可能に結合する蝶番と、上述した嵌合部材との組み合わせでも良い。この場合、2枚の間仕切板7を蝶番で結合したもの2組を上述した嵌合部材で結合することになる。
また、間仕切板7には、夜間等に光りを照らすことができるように、懐中電灯を引っかける継止部、例えばL字金具等を設けることもできる。更に、図7に示すような、一般的なハンガーの一端にJ字状の係止部12を形成し、ここにハンガーの底部13が弾性力をもって引っかかるように形成したトイレットペーパ用ハンガー11をこの継止部に引っかけても良い。この場合、ハンガーの底部13を係止部12から外してトイレットペーパ15の筒状の穴15aに通し、次に底部13を係止部12に引っ掛けてトイレットペーパ15を装着すれば良い。
カバー9は、図8に示すように、間仕切板7の内部と外部とをつなぐ通路95を作る開閉手段91を有すると共に、間仕切板7の周囲を覆うものである。
開閉手段91は、図8に示すように、間仕切板7で形成した骨組みを覆う際に、上述した第2の間仕切板72の外側と内側との間を出入りできる通路95を形成するためのもので、例えばマジックテープ(登録商標)やファスナー、釦等を用いることができる。
また、カバー9は、間仕切板7で形成した骨組みを覆う際に、上部92が透明又は半透明に形成されると共に、側部93が不透明に形成される方が好ましい。これにより、外側から内部を見ることができないようにすると共に、外光を上部から取り入れることができる。
なお、上記実施例では、間仕切板を日の字状、ロ字状に形成したが、全面を板材に形成することも可能である。これにより、カバー9を設けることなく、外部から内部を見ることができない構造とすることができる。
本発明の簡易式便器を示す概略平面図である。 図1の簡易式便器をI−I線矢印方向に見た概略断面図である。 本発明の基台を示す概略斜視図である。 本発明の間仕切板を示す概略斜視図である。 本発明の結合手段を示す概略斜視図である。 本発明の結合手段が間仕切板を結合する状態を示す概略断面図である。 トイレットペーパ用ハンガーを示す概略斜視図である。 本発明の簡易式便所の外観を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 簡易式便器
2 便器本体
3 便座
4 着脱部
5 排出部
6 基台
7 間仕切板
8 結合手段
9 カバー
91 開閉手段
92 上部
93 側部
95 通路
100 ポリタンク

Claims (7)

  1. 汚物を受ける便器本体上に便座を備える簡易式便器であって、
    ポリタンクの上部に前記便器本体を着脱する着脱部と、
    前記便器本体部から前記ポリタンクの給排口に接続され、前記便器本体部の汚物を前記ポリタンクに排出する排出部と
    を具備することを特徴とする簡易式便器。
  2. 前記便器本体は、前記着脱部を前記ポリタンクに装着した際に、前記排出部が最も低くなるように傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1記載の簡易式便器。
  3. 少なくとも前記ポリタンクの長手方向両側の底部に着脱可能に形成され、所定の高さを有する基台を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の簡易式便器。
  4. 汚物を受ける便器本体上に便座を備える便器と、前記便器の周囲を囲む間仕切板と、を備える簡易式便所であって、
    前記便器は、ポリタンクの上部に前記便器本体を着脱する着脱部と、前記便器本体部から前記ポリタンクの給排口に接続され、前記便器本体部の汚物を前記ポリタンクの給排口に排出する排出部と、を有することを特徴とする簡易式便所。
  5. 複数の前記間仕切板同士を結合する結合手段を具備することを特徴とする請求項4記載の簡易式便所。
  6. 前記間仕切板の内部と外部とをつなぐ通路を形成する開閉手段を有すると共に、前記間仕切板の周囲を覆うカバーを具備することを特徴とする請求項4又は5記載の簡易式便所。
  7. 前記カバーは、上部が透明又は半透明に形成されると共に、側部が不透明に形成されることを特徴とする請求項6記載の簡易式便所。
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