JP4260449B2 - コモンレール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にディーゼル内燃機関あるいはガソリン内燃機関の蓄圧式燃料噴射システムにおけるコモンレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のコモンレールは、内部に加圧燃料を蓄える流通路を備えた長尺円筒状の本管レールからなるものが多いが、図3および図4に示すように、短尺円筒状の本管レールで構成されたものもある。このタイプのコモンレールは、略平らなあるいは球面状(図示せず)の天井壁11を有しかつ側壁の複数箇所にボス部12を有する短尺の円筒体からなる本管レール10と、この本管レール10に螺合された底壁13とからなり、円筒体10内に偏平状空間をなす流通路14が形成され、前記各ボス部12に、本管レール10の流通路14に通じかつ外方に開口する受圧座面16を有する分岐孔15が穿設され、各ボス部の外周に形成された雄ねじ12−1に供給パイプやインジェクションパイプ(図示せず)が螺合されるごとくなし、本管レール10の底壁13側の他端に固定用ブラケット17が一体に設けられた構造となしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図3および図4に示す従来のコモンレールは、専用素材を型鍛造により製造し流路、分岐継ぎ手部、ブラケット部等を機械加工して製品となすため、以下に記載する問題点があった。
すなわち、型鍛造による一体成形により専用素材を作製するため、高強度で高価な金型を必要とし、さらにこの専用素材を機械加工にて仕上げるため加工時間が長くかかること、成形性を良くするため素材を高温に加熱する必要があり、加熱に要するエネルギーを必要とすること、熱間加工のため強固な酸化スケールが発生し、ショットブラストや酸洗等の後処理が必要であること、製造コストが高くつくこと等の問題があった。
【0004】
本発明は従来技術の有する前記問題点を解決するためになされたもので、型鍛造等による一体成形方式に替えて、コモンレール全体を別部材で構成しかつそれらを接合にて一体に組立てる方式を採用することにより、製造コストが安価につく高品質のコモンレールを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコモンレールは、厚肉の管体からなる短尺の胴体部と、該胴体部の両端開口部に内嵌されかつ好ましくはかしめた状態をもって相互に接合されたキャップと、胴体部の一端に外嵌された状態をもって相互に接合された固定用フランジと、胴体部に穿設した貫孔に嵌挿されかつ相互に接合された分岐枝管もしくは分岐継手金具からなる分岐接続体とから構成され、前記胴体部は前記分岐継手金具が当該胴体部の長手方向に2個以上が取付けられない程度に短尺であることを特徴とするものである。また、前記厚肉の管体からなる短尺の胴体部は、先端側端部を絞って細径としてもよい。
【0006】
本発明における胴体部には、厚肉鋼管の切断品を用いることができ、またキャップや固定用フランジには鋼板のプレス品等安価な部品を用いることができる。
【0007】
また、各部品を相互に接合して一体に組立てる場合の接合手段としては、ろう付けまたは拡散接合等の手段を用いる。ろう付けには、銅ろう、銀ろう、ニッケルろう等の各種ろう材を使用することができる。なお、耐食性や耐久性を得るため、接合後コモンレール全体を亜鉛等でメッキあるいは塗装処理を施してもよい。
【0008】
本発明において、厚肉の管体からなる短尺の胴体部の一端側を絞って細径としたのは、キャップの面積を小さくして接合部に生ずる内圧による応力を低減するためである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るコモンレールの一実施例を示す縦断面図、図2は同上コモンレールの他の実施例を示す縦断面図であり、1は胴体部、2、2Sはキャップ、3は分岐枝管、4は分岐継手金具(ニップル)、5は固定用フランジである。
【0010】
コモンレールの本体である胴体部1は、内部を流通路1−1となして管内径φ8mm程度以上の圧力配管用炭素鋼鋼管あるいはステンレス鋼管等の厚肉鋼管材(肉厚3〜10mm程度)からなるものである。そして、流通路1−1に通じて円周方向にわたる周壁部に間隔を保持して複数箇所での貫孔1−2を有している。貫孔1−2は、同一円周上もしくは軸方向に位置をずらして(図示せず)設ける。
【0011】
キャップ2は、胴体部1の流通路1−1の両開口端部に内嵌し得る外径を有する。このキャップ2は、胴体部1を開口端をかしめて固定した後、胴体部1との接触部分を相互に接合して構成する。
【0012】
分岐枝管3および分岐継手金具4は、それぞれ貫孔1−2に管径そのままの接続端部3−1、4−1を嵌挿した状態をもって胴体部1に相互に接合して接続構成するものであって、その際、前記貫孔1−2に分岐枝管3、分岐継手金具4のそれぞれの接続端部3−1、4−1を胴体部1の内周壁面より流通路1−1内部まで突出させた状態をもって相互に接合して構成する。
【0013】
固定用フランジ5は、胴体部1に外嵌し得る内径を有し、胴体部1の基端側端部に外嵌した状態をもって胴体部1に相互に接合して接続構成する。5−1は取付けボルト孔である。
【0014】
また、図2に示すコモンレールは、胴体部の一端側を絞って細径部1−3を形成したもので、その細径部1−3には小径のキャップ2Sを接合して構成する。
【0015】
前記キャップ2、2S、固定用フランジ5、分岐接続体としての枝管3および分岐継手金具4は、胴体部1と同種鋼材もしくは各種鋼材からなるものである。3−2、4−2は流路、4−3は受圧座面、4−4は供給パイプやインジェクションパイプ(図示せず)を螺合して接続するための雄ねじである。
【0016】
また、本願発明における胴体部1とキャップ2、2S、固定用フランジ5の接合手段および、枝管12や分岐継手金具14からなる分岐接続体の接合手段としては、銅接合、ニッケル接合などの炉中接合が好ましい。また、胴体部1の内外面や、貫孔1−2と分岐枝管3や分岐継手金具4からなる分岐接続体の表面を高精度に仕上げ前処理により活性化させた後、好ましくはさらにニッケルや銅などのめっき被膜を施した後、拡散温度に十分な時間保持して拡散接合する方法も可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明に係るコモンレールは、型鍛造等による一体成形方式に替えて、コモンレール全体を別部材で構成しかつそれらを接合にて一体に組立てるので、高強度で高価な金型を全く不要とし、また切削加工等の機械加工時間を大巾に短縮でき、さらに構成部品には厚肉鋼管の切断品や鋼板のプレス品等安価な部品を用いることができるので、従来品のように素材を高温に加熱する必要がなく、したがって加熱に要するエネルギーが不要となり、酸化スケール除去のためのショットブラストや酸洗等の後処理も不要となることにより、製造コストも安価につく等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンレールの一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同上コモンレールの他の実施例を示す縦断面図である。
【図3】従来のコモンレールの一例を示す平面図である。
【図4】図3のAーA線上の縦断面図である。
【符号の説明】
1 胴体部
2、2S キャップ
3 分岐枝管
4 分岐継手金具(ニップル)
5 固定用フランジ

Claims (3)

  1. 厚肉の管体からなる短尺の胴体部と、該胴体部の両端開口部に内嵌された状態をもって相互に接合されたキャップと、胴体部の一端に外嵌された状態をもって相互に接合された固定用フランジと、胴体部に穿設した貫孔に嵌挿されかつ相互に接合された分岐枝管もしくは分岐継手金具からなる分岐接続体とから構成され、前記胴体部は前記分岐継手金具が当該胴体部の長手方向に2個以上が取付けられない程度に短尺であることを特徴とするコモンレール。
  2. 前記厚肉の管体からなる短尺の胴体部は、先端側端部を絞って細径としたことを特徴とする請求項1記載のコモンレール。
  3. 前記キャップは、前記胴体部の両端開口部に内嵌されかつかしめた状態で相互に接合されていることを特徴とする請求項1または2記載のコモンレール。
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