JP4262079B2 - 鋼板先端の搬送装置 - Google Patents

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本発明は、搬送中に鋼板の先端部が垂れ下がるのを防止して、鋼板先端部を先行する鋼板の後端に溶接するように溶接機入側の所定位置まで確実、かつ効率よく搬入することができる鋼板先端の搬送装置に関するものである。
例えば、連続冷間圧延設備、酸洗設備等においては、先行する冷延鋼板の後端と後行する冷延鋼板の先端とを溶接する必要が生じる。この場合、ペイオフリールから巻き戻した鋼板の先端部を溶接機の入側にあるピンチロールに供給し、このピンチロールにより先行する冷延鋼板の後端とペイオフリールから巻き戻した鋼板の先端部を位置合わせすることで正確な溶接が行われている。
しかしながら、ペイオフリールと溶接機が直結されている場合はいいが、工場のレイアウト上の制約や設備工事等の影響でペイオフリールと溶接機の間に距離を隔てる場合があり、この時はペイオフリールから巻き戻した鋼板の先端部を溶接機または溶接機の入側にあるピンチロールに送り込もうとすると、鋼板の搬送中に鋼板先端部が蛇行または垂れ下がってしまい、溶接機または溶接機入側のピンチロールにうまく送り込むことができないという問題点があった。なお、熱間圧延設備においては、例えば特許文献1に示されるように、パス切替装置を有する圧延材接合装置の提案がされており、圧延材をローラテーブル上を走行させる点が開示されているが、薄板鋼板を扱う冷間圧延設備には適用することができないものであった。
特開平9−103810号公報
本発明は上記のような従来の問題点を解決して、搬送中に鋼板の先端部が垂れ下がるのを防止して、鋼板先端部を先行する鋼板の後端に溶接するように溶接機入側の所定位置まで確実、かつ効率よく搬入することができる鋼板先端の搬送装置を提供することを目的として完成されたものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明の鋼板先端の搬送装置は、ペイオフリールと溶接機の間に、ペイオフリールから巻き戻した鋼板の先端部をクランプするクランプ装置が搭載され、該クランプ装置により鋼板の先端部をクランプした状態のままペイオフリール側から溶接機に向けて走行する移送機構を設けた鋼板先端の搬送装置において、前記クランプ装置を、鋼板の長手方向に対し垂直方向の断面をみた場合、鋼板が湾曲するようにクランプするものとしたことを特徴とするものである。
本発明は、ペイオフリールと溶接機の間に、鋼板の先端部をクランプした状態のままペイオフリール側から溶接機に向けて走行する移送機構を設けたので、搬送中に鋼板の先端部が蛇行または垂れ下がるのを確実に防止できることとなる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい形態を示す。
図面は、本発明を冷間圧延工程における溶接工程に適用した場合を示すもので、図1は搬送ラインの全体を示す正面図、図2は搬送装置を示す側面図、図3および図4は鋼板のクランプ状態を示す説明図、図5はペイオフリールの直後にある搬送装置を示す正面図、図6はピンチロールの直前にある搬送装置を示す正面図である。
図において、1はペイオフリール、2は溶接機、3aはペイオフリール1から巻き戻した鋼板、3bは溶接機2にセットされた先行する鋼板、4は溶接機2の入側に設けられたピンチロール、5はペイオフリール1と溶接機2の間に設けられたテーブルロールが設置された搬送路である。
そして本発明では、前記ペイオフリール1と溶接機2の間に、ペイオフリール1から巻き戻した鋼板3aの先端部をクランプするクランプ装置10が搭載され、該クランプ装置10により鋼板3aの先端部をクランプした状態のままペイオフリール1側から溶接機2に向けて走行する移送機構11が設けられた構造となっている。
すなわち、ペイオフリール1と溶接機2間に距離があると、ペイオフリール1から巻き戻した鋼板3aの先端部を溶接機2の入側にあるピンチロール4に送り込んだ場合、鋼板3aの搬送中に鋼板先端部が垂れ下がってしまい、ピンチロール4にうまく送り込むことができないという問題点があったが、鋼板の先端部3aをクランプした状態のままペイオフリール1側から溶接機2に向けて走行する移送機構11を設け、該移送機構11により鋼板の先端部3aを溶接機2に向け引き出すようにしたので、搬送中に鋼板の先端部3aが蛇行または垂れ下がるのを防止しピンチロール4の所定位置に確実に送り込むことができることとなるのである。
ここで前記移送機構11について説明すると、図2に示されるように、移送機構11の両側には車輪12が設けられており、搬送路5に沿って敷設されたレール6に案内されてペイオフリール1と溶接機2の間を自在に移動可能となっている。なお、移送機構11はモータ13により走行されるよう構成されている(図5参照)。
また、移送機構11の前方下部にはペイオフリール1から巻き戻した鋼板3aの先端部をクランプするクランプ装置10が搭載されている。このクランプ装置10は、両サイドに各々上下一対のクランパー10a、10bを有しており、固定側のクランパー10aと移動側のクランパー10bの間に鋼板3aをクランプするよう構成されている。なお、図2に示されるように、固定側のクランパー10a、10aの中心部には鋼板3aがセンター部で安定して湾曲するように下方に向けて突出した縦折れガイド14が設けられており、該縦折れガイド14によって鋼板3aが折込みを生じることなくセンター部で安定して湾曲するように構成されている。
また、図3に示されるように、クランプ装置10は鋼板3aの長手方向に対し垂直方向の断面をみた場合、鋼板3aが湾曲するようにクランプするよう構成されている。これにより、フラットな状態でクランプするのに比べて長手方向の強度を高めて、搬送途中の振動等により鋼板3aの先端部が垂れ下がるのを確実に防止している。なお、図示のものでは鋼板中心部が下向きの円弧となるように湾曲させてあるが、鋼板中心部が上向きの円弧となるように湾曲させてもよいことは勿論である。
また、図4に示されるように、クランプ装置10は前方側へ突出した鋼板3aの先端部が斜め上を向くようにクランプするよう構成されている。このように、鋼板3aの先端部を斜め上に向けた状態で搬送することにより、鋼板3aの先端部が垂れ下がるのを確実に防止している。
なお、図5に示されるように、ペイオフリール1の出側には、クランプ装置10で鋼板3aの先端部をクランプする際に、鋼板3aの先端部を斜め上に持ち上げるリフトテーブル20が設置されている。このリフトテーブル20は、テーブル部材21の上下動によって鋼板3aの先端部を斜め上に持ち上げるよう構成されており、前記のクランプ装置10で鋼板3aをクランプする前に鋼板が垂れ下がるのを防止するよう構成されている。
このようにして、鋼板3aの先端部は移送機構11に案内されて溶接機2の入側にあるピンチロール4まで引き出されるが、クランプ装置10により鋼板3aの先端部をクランプした状態で引き出されるため、鋼板3aの先端部の垂れ下がりが防止されることは前述のとおりである。
一方、ピンチロール4は、図6に示されるように、固定ロール4aと上下に動く移動ロール4bを有しており、待機時は移動ロール4bが上昇していて鋼板3aの先端部の受け入れ態勢が準備されている。そして、鋼板3aの先端部が挿入されると移動ロール4bが下降して固定ロール4aとの間でしっかりとクランプするよう構成されている。この結果、鋼板3aの先端部は溶接機2に対して常に正確に位置合わせが行われるため、溶接機2にセットされた先行する鋼板3bと位置ズレを生じることなく高精度に溶接が行われることとなる。
以上の説明からも明らかなように、本発明はペイオフリール1と溶接機2の間に、ペイオフリール1から巻き戻した鋼板3aの先端部をクランプするクランプ装置10が搭載され、該クランプ装置10により鋼板3aの先端部をクランプした状態のままペイオフリール1側から溶接機2に向けて走行する移送機構11を設けたので、搬送中に鋼板3aの先端部が蛇行または垂れ下がることがなくなり、このため鋼板先端部を溶接機入側にあるピンチロール4に正確、確実かつ効率よく搬入することができることとなる。この結果、先行する鋼板3bの後端との間でしっかりと溶接がなされることとなる。
搬送ラインの全体を示す正面図である。 搬送装置を示す側面図である。 鋼板のクランプ状態を示す説明図である。 鋼板のクランプ状態を示す説明図である。 ペイオフリールの直後にある搬送装置を示す正面図である。 ピンチロールの直前にある搬送装置を示す正面図である。
符号の説明
1 ペイオフリール
2 溶接機
3a ペイオフリールから巻き戻した鋼板
3b 溶接機にセットされた先行する鋼板
4 ピンチロール
5 搬送路
6 レール
10 クランプ装置
10a クランパー
10b クランパー
11 移送機構
12 車輪
13 モータ
20 リフトテーブル

Claims (3)

  1. ペイオフリールと溶接機の間に、ペイオフリールから巻き戻した鋼板の先端部をクランプするクランプ装置が搭載され、該クランプ装置により鋼板の先端部をクランプした状態のままペイオフリール側から溶接機に向けて走行する移送機構を設けた鋼板先端の搬送装置において、前記クランプ装置を、鋼板の長手方向に対し垂直方向の断面をみた場合、鋼板が湾曲するようにクランプするものとしたことを特徴とする鋼板先端の搬送装置。
  2. クランプ装置は、前方側へ突出した鋼板の先端部が斜め上を向くようにクランプするものである請求項1に記載の鋼板先端の搬送装置。
  3. ペイオフリールの出側には、クランプ装置で鋼板の先端部をクランプする際に、鋼板の先端部を斜め上に持ち上げるリフトテーブルが設置されている請求項1または2に記載の鋼板先端の搬送装置。
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