JP4287663B2 - 基板の処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体ウエハや液晶パネル用のガラス基板などの基板を処理するための処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、半導体ウエハや液晶表示パネルに用いられるガラス基板などの基板に回路パターンを形成する製造工程においては、その基板に対して種々の処理を行うことが要求され、その処理の1つに上記基板を高い清浄度で洗浄することが要求される工程がある。
【0003】
洗浄された基板はロボット装置などによって取り扱われて、キヤリアに複数枚単位で収容され、各工程間を搬送される。そのため、基板は、回路パターンが形成される表面(デバイス面)だけを洗浄したのでは、ロボット装置による取り扱い時や搬送中に裏面に付着したパーティクルなどの汚れが他の基板に転移するということがある。したがって、基板の清浄度を高精度で維持するためには、その基板の表面だけでなく、裏面も洗浄することが要求される。
【0004】
一方、基板の洗浄能率の向上を図るため、複数台の処理部を有する洗浄処理装置が開発されており、そのような処理装置としては技術文献1に示されている。この技術文献1に示された処理装置は、キヤリアに対して基板を出し入れする第1のロボットが設けられている。複数の処理部に対しては第2のロボットによって基板を出し入れするようになっている。第1のロボットと第2のロボットとの間における基板の受け渡しは中継部を介して行われる。この中継部には、2組の基板の受け渡しユニット及びこの受け渡しユニットの上方に同じく2組の反転ユニットが設けられている。
【0005】
未処理の基板は第1のロボットによってキヤリアから取り出されて上記受け渡しユニットに表面を上にして供給される。受け渡しユニットに供給された基板は第2のロボットによって上記受け渡しユニットから処理部に供給され、ここで表面が処理される。
【0006】
表面が処理された基板は第2のロボットによって処理部から反転ユニットに受け渡されて表裏が反転されて裏が上になる。反転された基板は第2のロボットによって処理部に供給され、ここで裏面が処理された後、再び第2のロボットによって取り出されて反転ユニットに供給される。基板は裏面が上の状態にあるから、ここで再び反転されて表面が上になる。ついで、その基板は第2のロボットによって受け渡しユニットに搬送され、ここから第1のロボットによってキヤリアに収容される。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−110609
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の処理装置によると、受け渡しユニットの上方に反転ユニットを設ける構成となっている。そのため、反転ユニットで基板を反転させる際、基板からパーティクルなどの汚れが落下する虞があるから、その汚れが反転ユニットの下方に位置する受け渡しユニットに侵入し、この受け渡しユニットに載置された清浄な基板を汚染する虞がある。
【0009】
キヤリアに収容された未処理の基板は、最初に受け渡しユニットに供給される。また、表裏両面が洗浄された基板も受け渡しユニットに載置されてからキヤリアに収容される。そのため、受け渡しユニットを上下二段とし、汚れた基板と清浄な基板とを別々の受け渡しユニットに載置しなければならない。
【0010】
表面が洗浄された基板は裏面が上になるよう反転させられてから反転ユニットの支持台に載置される。表面が洗浄された後、裏面が洗浄された基板は、裏面が上を向いているため、再度反転して表面を上にし反転ユニットの支持台に載置され、その後、第2のロボットによって受け渡しユニットに供給される。
【0011】
表面だけが洗浄された基板と、両面が洗浄された基板とでは清浄度が異なるから、反転ユニットも上下二段とし、これら基板は別々の反転ユニットで反転させてそれぞれの反転ユニットの支持台に載置する。それによって、反転ユニットで汚れが転移するのを防止しなければならない。
【0012】
そのため、この技術文献1に示された処理装置は、それぞれ上下二段、つまり2組の受け渡しユニットと反転ユニットを備え、これらを上下方向に配置しなければならないから、構造の複雑化や大型化を招くことになる。
【0013】
この発明は、反転時に基板から汚れが落ちても、その汚れが清浄な基板に付着して汚染の原因になるのを防止することができるとともに、構成の複雑化や大型化を招くことがないようにした基板の処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、基板を処理する処理部と、
未処理の基板が格納され上記処理部での処理が完了した基板が格納される供給搬出部と、
上記処理部に未処理の基板を供給するとともにこの処理部で処理された基板を取り出す第1の受け渡し手段と、
上記供給搬出部から未処理の基板を取り出すとともに上記処理部での処理が完了した基板を上記供給搬出部に格納する第2の受け渡し手段と、
上記第1の受け渡し手段と第2の受け渡し手段との間に設けられこれら受け渡し手段の間で受け渡される基板のうち、処理が未了の基板を保持する下部保持部、処理が完了した基板を保持する上部保持部及び上記下部保持部に保持された基板を反転させる反転機構が設けられた中継部を具備し、
上記下部保持部は、上記基板の周縁部に係合する二組の下部支持ピンを有し、この二組の下部支持ピンは基板を支持した状態から離反する方向へ駆動可能に設けられ、
上記反転機構は、接離する方向及び回転方向に駆動される一対の挟持部材を有し、
上記挟持部材は、上記下部支持ピンに基板が支持された状態で接近方向に駆動されてその基板の径方向に沿う両端部を保持し、上記支持ピンによる上記基板の支持状態が解除されたときに回転駆動されて上記基板を反転させることを特徴とする基板の処理装置にある。
【0015】
上記中継部は筐体を有し、この筐体の上記第1の受け渡し手段に対向する側壁には第1の開口部が形成され、上記第2の受け渡し手段に対向する側壁には上記第1の開口部に対応する位置に第2の開口部が形成されていて、上記上部保持部と下部保持部とは上記第1、第2の開口部に対向して設けられていることが好ましい。
【0018】
この発明によれば、処理が未了の基板を保持する下部保持部と、処理が完了した基板を保持する上部保持部とを有し、下部保持部に保持された基板を反転させるようにしたから、基板を反転させる際に、その基板の汚れが清浄な基板に付着するのを防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施の形態を説明する。
【0020】
図1はこの発明の一実施形態に係る処理装置の概略的構成を示す平面図であって、この処理装置は複数、この実施の形態では4つの処理部1a〜1dを備えている。これら処理部1a〜1dはたとえば後述する基板としての半導体ウエハWを洗浄処理するためのスピン処装置である。
【0021】
4つの処理部のうち、第2、第3の処理部1b、1cは横方向に並設されている。これら第2、第3の処理部1b,1cの並設方向を横方向とする。上記第1の処理部1aは第2の処理部1bの一端側の前方(出し入れ口側)に配置され、第4の処理部1dは第3の処理部1cの一端側の前方に配設されている。第4の処理部1dは、上記第1の処理部1aと前面(出し入れ口)を対向させている。つまり、第1乃至第4の処理部1a〜1dはそれぞれの前面がほぼコ字状をなすよう配置されている。
【0022】
上記第1乃至第4の処理部1a〜1dによって囲まれた空間部3には第1の受け渡し手段を構成する第1の受け渡しロボット4と第2の受け渡しロボット5とが配設されている。各受け渡しボット4,5は図2と図3に示すように基部6を有する。この基部6には上下方向および回転方向に駆動される可動体7が設けられている。
【0023】
上記可動体7の上面には複数のリンク8が回動可能に連結されるとともに伸縮駆動される第1のアーム体11と第2のアーム体12とが設けられている。第1のアーム体11の先端には下部ハンド13が設けられ、第2のアーム体12の先端には下部ハンド13よりも上方に位置する上部ハンド14が設けられている。下部ハンド13と上部ハンド14が上下方向に位置していることで、各アーム体11,12が縮小したときに各ハンド13,14が互いに干渉し合うのが防止される。
【0024】
上記第1、第2の受け渡しロボット4,5を挟んで上記第2、第3の処理部1b、1cと対向する部位には、後述する構成の第1の中継部16と第2の中継部17とが横方向に並設されている。
【0025】
これら第1、第2の中継部16,17の上記第1、第2の受け渡しロボット4,5と反対側の部位には第2の受け渡し手段を構成する第3の受け渡しロボット18が配設されている。この第3の受け渡しロボット18は、第1、第2の中継部16,17の並設方向に沿って敷設されたレール19に沿って往復駆動されるようになっている。
【0026】
なお、第3の受け渡しロボット18は上記第1、第2受け渡しロボット4,5と同様、伸縮駆動される第1のアーム体11と第2のアーム体12を有し、これらアーム体11,12の先端には下部ハンド13と上部ハンド14とが上下方向に位置をずらして設けられた構造となっている。
【0027】
上記第3のロボット18の走行範囲には上記各処理部1a〜1dに供給される未洗浄の半導体ウエハWが上下方向に所定間隔で収容された、供給部としての第1、第2のキヤリア21a,21bが横方向に配設されている。第1、第2のキヤリア21a,21bの側方には、上記各処理部1a〜1dで洗浄処理された清浄な半導体ウエハWを次工程に供給するために格納される、搬出部としての第3、第4のキヤリア21c、21dが上記第3の受け渡しロボット18の走行方向に沿って並設されている。
【0028】
なお、キヤリアを供給部と搬出部とで分け、未処理の半導体ウエハWを供給部から供給し、処理が完了した半導体ウエハを搬出部のキヤリアに格納するようにしているが、未洗浄の半導体ウエハをキヤリアから取り出して洗浄が完了したならば、その半導体ウエハを洗浄前に取り出したキヤリアに戻すようにしてもよい。つまり、供給部と搬出部とを分けず、供給搬出部してもよい。
【0029】
上記第1、第2の中継部16,17は図4に示すように箱形状の筐体23を有する。この筐体23の側壁の、上記第3の受け渡しロボット18に対向する一側壁には第1の開口部24が形成され、上記一側壁に対向する、上記第1、第2の受け渡しロボット4,5側に位置する他側壁には第2の開口部25が形成されている。
【0030】
上記筐体23内の上記第1、第2の開口部24,25に対向する部位には、それぞれ上記半導体ウエハWをほぼ水平に保持する上部保持部26と下部保持部27とが設けられているとともに、下部保持部27に保持された半導体ウエハWを反転させる反転機構28が設けられている。
【0031】
図4と図7に示すように、上記上部保持部26は、上記第1、第2の開口部24,25が形成された側壁と異なる一対の側壁の上部にそれぞれ貫通して設けられた上部取付け軸31を有する。この上部取付け軸31の筐体23の外部に突出した後端部は上部角柱部32に形成され、この上部角柱部32は側壁外面に設けられた上部支持部材33に取付け固定されている。
【0032】
上記上部取付け軸31の筐体23内に突出した先端には角柱状の上部横部材34が水平かつ上部取付け軸31に対して直角に設けられている。一対の上部横部材34の両端部上面にはそれぞれ2本で一組となる上部支持ピン35が設けられている。各支持ピン35の上端は円錐状に形成されている。それによって、一対の横部材34に設けられた二組の支持ピン35には、半導体ウエハWが周縁部の4箇所を係合させて着脱可能に保持される。
【0033】
上記下部保持部27は、上記上部保持部26が設けられた側壁と同じ側壁の下方をスライド可能に貫通した下部取付け軸37を有する。下部取付け軸37の後端は下部角柱部38に形成されている。この下部角柱部38は上記側壁の外面に設けられた可動部材39に取付け固定されている。この可動部材39は固定部材40に移動可能に設けられ、図7に矢印で示す後退方向に移動可能となっている。可動部材39と固定部材40との間には第1の開閉シリンダ41(一方のみ図示)が設けられ、この第1の開閉シリンダ41によって上記可動部材39は上記矢印方向に駆動されるようになっている。
【0034】
上記下部角柱部38の先端には下部横部材42が水平かつ下部取付け軸37に対して直角に設けられている。一対の下部横部材42の両端部の上面には2本で一組となる下部支持ピン43が立設されている。
【0035】
上記下部支持ピン43の上端は上部支持ピン35と同様、円錐状に形成されており、2つの下部横部材42に設けられた各一対の下部支持ピン43が図7に実線で示す位置にあるときには、これら二組の下部支持ピン43の上端に半導体ウエハWが周縁部を係合させて保持される。このときの下部支持ピン43の位置を閉位置とする。
【0036】
一対の可動部材39が第1の開閉シリンダ41によって駆動されると、下部支持ピン43は鎖線で示す位置に移動する。このとき、下部支持ピン43の位置を開位置とする。下部支持ピン43が実線で示す閉位置から鎖線で示す開位置まで移動すると、二組の下部支持ピン43による半導体ウエハWの支持状態が解除される。
【0037】
上記反転機構28は、図4と図5に示すように、上記下部支持ピン43によってほぼ水平に支持された半導体ウエハWとほぼ同じ高さに配設された一対の挟持部材45を有する。各挟持部材45は可動軸47の先端に固着されている。この可動軸47は、各側壁の外面に設けられた軸受部46に回転可能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
【0038】
上記挟持部材45の先端面は半導体ウエハWの外周面に対応する曲率の円弧面に形成され、その円弧面には半導体ウエハWの周縁部に係合するV字状の係合溝45aが形成されている。
【0039】
上記可動軸47の上記軸受部46から突出した後端部は、図示しないスプライン軸部に形成されていて、このスプライン軸部には第1の従動プーリ48が可動軸47と一体的に回転するとともに可動軸47に対して軸方向に移動可能に設けられている。
【0040】
上記可動軸47の第1の従動プーリ48が設けられた部分よりも末端の部分は可動板49に形成された係合溝51に回転可能に係合している。上記可動軸47の係合溝51に係合した部分には、可動板49の両側面に接触する一対の当接板50が一体的に設けられている。上記可動板49は第2の開閉シリンダ52によって図5に矢印で示す方向に駆動される。それによって、可動板49は、上記当接板50によって可動軸47を上記矢印方向へ一体的に駆動する。
【0041】
上記第2の開閉シリンダ52が作動し、可動板49によって可動軸47が駆動されると、一対の挟持部材45は半導体ウエハWの周縁部を挟持した閉状態から開状態となるから、これら挟持部材45による半導体ウエハWの挟持状態が解除される。
【0042】
図6に示すように、上記筐体23の側壁外面で、上記第1の従動プーリ48の斜め下方には駆動プーリ55が設けられている。この駆動プーリ55はロータリアクチュエータ54によって所定の角度、たとえば180度回転駆動されるようになっている。上記側壁の上記駆動プーリ55の上方には第2の従動プーリ56が設けられている。駆動プーリ55は上記第1の従動プーリ48とほぼ同径に形成され、第2の従動プーリ56は第1の従動プーリ48に比べて小径に形成されている。
【0043】
一対の側壁外面に設けられた一対の駆動プーリ55には、筐体23を貫通して設けられた連動軸57の一端と他端とが連結固定されている。一対の駆動プーリ55のうち、一方の駆動プーリ55だけがロータリアクチュエータ54によって回転駆動されるようになっており、他方の駆動プーリ55には上記連動軸57によって回転が伝達されるようになっている。
【0044】
上記第1、第2の従動プーリ48,56及び駆動プーリ55にはタイミングベルト58が張設されている。それによって、筐体23の一方の側壁に設けられた駆動プーリ55がロータリアクチュエータ54によって約180度回転されると、その回転が連動軸57によって他方の側壁に設けられた駆動プーリ55に伝達されるから、筐体23の一対の側壁に設けられた一対の可動軸47が約180度回転するようになっている。
【0045】
したがって、一対の可動軸47の先端に設けられた一対の挟持部材45によって半導体ウエハWを挟持した後、下部支持ピン43による半導体ウエハWの支持状態を解除して上記可動軸47とともに挟持部材45を180度回転させれば、これら挟持部材45に挟持された半導体ウエハWを図5に鎖線で示す90度回転した状態を経て180度回転させ、表裏を反転させることができる。
【0046】
つぎに、上記構成の処理装置によって供給部を構成する第1、第2のキヤリア21a,21bに収容された未洗浄の半導体ウエハWを洗浄処理して搬出部を構成する第3、第4のキヤリア21c、21dに回収する手順を説明する。
【0047】
まず、第3の受け渡しロボット18の下部ハンド3によって第1のキヤリア21aから未処理の半導体ウエハWを取り出したならば、この下部ハンド3を第1の中継部16の筐体23の第1の開口部24から内部へ進入させ、下部保持部27に供給して下部支持ピン43によって水平に支持する。
【0048】
半導体ウエハWは表面を上にして第1、第2のキヤリア21a,21bに収容されているため、第1のキヤリア21aから第3の受け渡しロボット18によって第1の中継部16の下部保持部27に供給された半導体ウエハWは表面を上にして保持される。
【0049】
半導体ウエハWは裏面よりも表面の方が高い清浄度が要求される。そのため、洗浄の過程で、裏面に付着したパーティクルが表面に付着するのを防止するため、裏面を洗浄してから表面を洗浄するということが要求されており、この実施の形態でも裏面を洗浄してから表面を洗浄する。
【0050】
したがって、表面を上にして下部保持部27に供給された半導体ウエハWは、ここで裏面が上になるよう反転させられる。半導体ウエハWを反転させる場合には、まず、第2の開閉シリンダ52を作動させ、可動軸47を可動板49によって前進方向に駆動する。それによって、一対の可動軸47の先端に設けられた一対の挟持部材45は接近する方向、つまり閉方向に駆動されるから、これら一対の挟持部材45によって半導体ウエハWの周縁部の周方向に180度ずれた部分が挟持される。
【0051】
一対の挟持部材45によって半導体ウエハWを挟持したならば、第1の開閉シリンダ41を作動して半導体ウエハWの周縁部を支持した二組の下部支持ピン43を図7に実線で示す閉位置から鎖線で示す開位置へ後退させ、これら下部支持ピン43による半導体ウエハWの支持状態を解除する。
【0052】
下部支持ピン43による半導体ウエハWの支持状態を解除したならば、ロータリアクチュエータ54を作動させる。それによって、駆動プーリ55の回転がタイミングベルト58を介して第1、第2の従動プーリ48,56に伝達されるとともに、一方の側壁に設けられた駆動プーリ55の回転が連動軸57によって他方の側壁に設けられた駆動プーリ55に伝達されるから、一対の可動軸47が約180度回転し、その回転によって一対の挟持部材45に挟持された半導体ウエハWを180度回転させることができる。つまり、半導体ウエハWは裏面が上になるよう反転される。
【0053】
半導体ウエハWを反転させたならば、第1の開閉シリンダ41を作動させて二組の下部支持ピン43を閉方向に駆動し、これら支持ピン43によって裏面が上になった半導体ウエハWを支持する。ついで、第2の開閉シリンダ52を作動させて一対の挟持部材45による半導体ウエハWの挟持状態を解除した後、第1の受け渡しロボット4の下部ハンド13を第2の開口部25から筐体23内へ進入させ、下部保持部27に支持された半導体ウエハWを取り出す。
【0054】
下部保持部27から取り出した半導体ウエハWは第1の処理部1aに裏面を上にして供給し、ここで裏面を洗浄処理する。半導体ウエハWの裏面の洗浄処理が終了したならば、第1の処理部1aに第1の受け渡しロボット4の下部ハンド13を進入させ、裏面の洗浄が終了した半導体ウエハWを取り出し、第1の中継部16の下部保持部27に裏面を上にして供給する。
【0055】
ついで、裏面が洗浄されて下部保持部27に戻された半導体ウエハWを、反転機構28によって表面が上になるよう反転させる。裏面が洗浄された半導体ウエハが反転させられて表面が上になると、第1の受け渡しロボット18の下部ハンド13が第2の開口部25から筐体23内に進入し、その半導体ウエハWを保持して後退した後、第1の処理部1aに再度供給する。それによって、裏面が洗浄された半導体ウエハWは表面が洗浄されることになる。
【0056】
このようにして半導体ウエハWの表裏両面の洗浄が完了したならば、第1の処理部1aに第1の受け渡しロボット4の上部ハンド14を進入させ、表裏両面が洗浄処理された半導体ウエハWを取り出し、第1の中継部4の上部保持部26に供給支持させる。
【0057】
洗浄が完了した半導体ウエハWが上部保持部26に供給されると、第3の受け渡しロボット18の上部ハンド14が第1の開口部24から筐体23内に進入し、上部保持部26に保持された半導体ウエハWを取り出して搬出部を構成する第3のキヤリア21cに格納する。
【0058】
以上の工程で1枚の半導体ウエハWの表裏両面の洗浄が終了することになる。この発明の処理装置は4つの処理部1a〜1dを備えている。そのため、実際に半導体ウエハWを洗浄処理する場合、4つの処理部1a〜1d、第1の受け渡し手段を構成する第1、第2の受け渡しロボット4,5及び第1、第2の中継部16,17をフル稼働して行なわれる。
【0059】
第1の受け渡し手段を構成する受け渡しロボットの数、中継部の数、第2の受け渡し手段を構成する第3の受け渡しロボットの数、さらに供給部と搬出部を構成するキヤリアの数は、複数の処理部がフル稼働できるように設定される。
【0060】
この実施の形態では、第1の受け渡しロボット4が第1、第2の処理部1a,1bと、第1の中継部4に対して半導体ウエハWの受け渡しを行なうようになっており、第2の受け渡しロボット5が第3、第4の処理部1c、1dと第2の中継部17とに対して半導体ウエハWの受け渡しを行なうようになっている。
【0061】
処理装置をフル稼働させると、第1、第2の中継部16,17において、上部保持部26と下部保持部27とに同時に半導体ウエハWが保持されることがある。その場合、表裏両面が洗浄されることで洗浄が完了した半導体ウエハWが上部保持部26に保持され、それと同時に両面或いは裏面だけが洗浄された、洗浄処理が未了の半導体ウエハWが下部保持部27に保持されることがある。
【0062】
そのため、未洗浄の半導体ウエハWからパーティクルなどの汚れが落下しても、その汚れは洗浄が完了して洗浄が未了の半導体ウエハWよりも上方に保持された半導体ウエハWに付着するということがないから、中継部16,17において未洗浄の半導体ウエハWに付着した汚れが、洗浄が完了した半導体ウエハWに転移するのを確実に防止することができる。
【0063】
中継部16,17の下部保持部27において、半導体ウエハWは4本の下部支持ピン43によって周縁部が支持されるようになっている。そして、下部支持ピン43によって周縁部が支持された半導体ウエハWは反転機構28の一対の挟持部材45で挟持して反転させることができる。
【0064】
つまり、半導体ウエハWの両面或いは一方の面が未洗浄であっても、その未洗浄の面の汚れが下部保持部27の下部支持ピン43に付着残留するということがほとんどないから、半導体ウエハWの裏面を洗浄してから、中継部16,17の下部支持ピン43で支持した後、反転させて表面を上にしても、洗浄された裏面に汚れが付着することがない。
【0065】
表裏両面が洗浄された半導体ウエハWは上部保持部26の上部支持ピン35で中継されてから、搬出用のキヤリア21c、21dに格納される。つまり、表裏両面が洗浄されて洗浄が完了した半導体ウエハWは、未洗浄の半導体ウエハWが中継される下部支持ピン43によって支持されるということがない。そのため、中継部16,17において、未洗浄の半導体ウエハWの汚れが洗浄が完了した半導体ウエハWに転移するのを防止することができる。
【0066】
中継部16,17には下部保持部27と、半導体ウエハWを反転させる反転機構28とを同じ高さ位置に設けることができるとともに、半導体ウエハWを反転させるときには下部保持部27の下部支持ピン43を利用することができる。そのため、中継部16,17の高さ寸法を低くして小型化を図ることができるばかりか、構成を簡略化することができる。
【0067】
中継部16,17の筐体23には、第3の受け渡しロボット18に対向する側壁に第1の開口部24が形成され、第1、第2の受け渡しロボット44,5に対向する側壁に第2の開口部25が形成されている。
【0068】
そのため、中継部16,17を挟んで第1、第2の受け渡しロボット4,5と、第3の受け渡しロボット18とを縦方向に配置することができるから、全体をコンパクトに配置することができる。
【0069】
第1乃至第3の受け渡しロボット4,5,18は下部ハンド13と上部ハンド14を備え、洗浄が未了の半導体ウエハWを取り扱うときには下部ハンド13で行い、洗浄が完了した半導体ウエハWを取り扱うときには上部ハンド14で行なうようにした。
【0070】
そのため、下部ハンド13の汚れが洗浄が完了した半導体ウエハWに転移するのを防止できる。つまり、下部ハンド13で未処理の半導体ウエハWを受け渡すことで、下部ハンド13が汚れても、その汚れが上部ハンド14によって受け渡される洗浄が完了した半導体ウエハWに転移するのを防止できる。
【0071】
この発明は種々変形可能であり、たとえば処理部の数、第1の受け渡し手段の受け渡しロボットの数及び中継部の数は限定されず、これらは少なくとも1つ以上であればよい。また、第2の受け渡し手段の受け渡しロボットの数は1つに限定されず、複数であっても差し支えなく、複数の場合には上記一実施の形態のように複数のキヤリアの並設方向に走行させなくても対応することが可能となる。
【0072】
さらに、供給部と搬出部はキヤリアに限られず、搬送コンベア等を用いるようにしてもよく、要は未処理の半導体ウエハを中継部へ供給でき、洗浄が完了した半導体ウエハを格納して次工程に搬送できるものであればよい。
【0073】
基板としては半導体ウエハに限られず、液晶表示パネルを構成するガラス基板であっても、この発明を適用することができる。さらに、処理部での処理は洗浄処理に限られず、薬液による処理であってもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、処理が未了の基板を第1の位置に保持し、処理が完了した基板を上記第1の位置よりも上方の第2の位置に保持し、第1の位置に保持された基板を反転させることで、その基板の表裏両面を処理するようにした。
【0075】
そのため、基板を反転させる際に汚れが落ちても、その汚れが処理が完了した清浄な基板に付着するのを防止できるから、基板の表裏両面を清浄に処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る処理装置の配置状態の概略的構成を示す平面図。
【図2】受け渡しロボットの側面図。
【図3】受け渡しロボットの平面図。
【図4】中継部の斜視図。
【図5】中継部の上下の保持部を除去して反転機構だけを示す正面図。
【図6】中継部の側面図。
【図7】中継部の反転機構を除去して上部保持部と下部保持部を示した正面図。
【符号の説明】
1a〜1d…処理部、4…第1の受け渡しロボット、5…第2の受け渡しロボット、16…第1の中継部、17…第2の中継部、18…第3の受け渡しロボット、21a,21b…キヤリア(供給部)、21c、21d…キヤリア(搬出部)、23…筐体、24…第1の開口部、25…第2の開口部、26…上部保持部、27…下部保持部、28…反転機構、35…上部支持ピン、43…下部支持ピン、45…挟持部材。

Claims (2)

  1. 基板を処理する処理部と、
    未処理の基板が格納され上記処理部での処理が完了した基板が格納される供給搬出部と、
    上記処理部に未処理の基板を供給するとともにこの処理部で処理された基板を取り出す第1の受け渡し手段と、
    上記供給搬出部から未処理の基板を取り出すとともに上記処理部での処理が完了した基板を上記供給搬出部に格納する第2の受け渡し手段と、
    上記第1の受け渡し手段と第2の受け渡し手段との間に設けられこれら受け渡し手段の間で受け渡される基板のうち、処理が未了の基板を保持する下部保持部、処理が完了した基板を保持する上部保持部及び上記下部保持部に保持された基板を反転させる反転機構が設けられた中継部を具備し、
    上記下部保持部は、上記基板の周縁部に係合する二組の下部支持ピンを有し、この二組の下部支持ピンは基板を支持した状態から離反する方向へ駆動可能に設けられ、
    上記反転機構は、接離する方向及び回転方向に駆動される一対の挟持部材を有し、
    上記挟持部材は、上記下部支持ピンに基板が支持された状態で接近方向に駆動されてその基板の径方向に沿う両端部を保持し、上記支持ピンによる上記基板の支持状態が解除されたときに回転駆動されて上記基板を反転させることを特徴とする基板の処理装置。
  2. 上記中継部は筐体を有し、この筐体の上記第1の受け渡し手段に対向する側壁には第1の開口部が形成され、上記第2の受け渡し手段に対向する側壁には上記第1の開口部に対応する位置に第2の開口部が形成されていて、上記上部保持部と下部保持部とは上記第1、第2の開口部に対向して設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板の処理装置。
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