JP4345954B2 - 放射性医薬品の安定化剤 - Google Patents
放射性医薬品の安定化剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4345954B2 JP4345954B2 JP2002503345A JP2002503345A JP4345954B2 JP 4345954 B2 JP4345954 B2 JP 4345954B2 JP 2002503345 A JP2002503345 A JP 2002503345A JP 2002503345 A JP2002503345 A JP 2002503345A JP 4345954 B2 JP4345954 B2 JP 4345954B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- salt
- radiopharmaceutical
- diphosphonic acid
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K51/00—Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
- A61K51/02—Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
- A61K51/04—Organic compounds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K51/00—Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
- A61K51/02—Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
- A61K51/04—Organic compounds
- A61K51/0489—Phosphates or phosphonates, e.g. bone-seeking phosphonates
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は、安定化された放射性医薬品組成物、及び安定化された放射性医薬品組成物の調製のための非放射性キットに関する。
【0002】
(背景技術)
放射性医薬品の中には、放射線分解或いは酸化還元反応によって分解し、それゆえに望ましくない不安定性を示すものがある。放射性医薬品、特に、Tc-99m放射性医薬品の調製のための非放射性キットは、以下の二種類の不安定性を被ることがある:
(i) 時間経過に伴う非放射性組成物の貯蔵寿命の不安定性
(ii) 放射性医薬品調製後の不安定性
Tc-99mの場合、後者は、調製後の不安定性と言われている。米国特許第4,451,451号は、p−アミノ安息香酸(pABA)及びその類似体が、ジホスホン酸のTc-99m-錯体の調製のためのキットを含む、テクネチウム非放射性キットの有用な安定化剤である旨を記載している。
【0003】
Tc-99m−ヘキサメチルプロピレンアミンオキシム(以下Tc-99m-HMPAOと略す)は、局所脳血流イメージング剤として市販されている放射性医薬品である。Tc-99m-HMPAOは、調製後の安定性に関しては特に不安定である。Tc-99m-HMPAOは、通常、HMPAOとスズ(II)イオンを含む、凍結乾燥した非放射性キットから調製される。スズ(II)イオンの役割は、過テクネチウム酸(Tc-99m-pertechnetate,99mTcO4-)、すなわち、Tc(VII)の酸化状態にあるテクネチウムを、Tc-99m-HMPAO金属錯体であるTc(V)の酸化状態へと還元することである。Tc-99m標識時から1時間後のTc-99m-HMPAOの放射化学的純度(Rcp)は約80%に低下するため、Tc-99m-HMPAOは標識後30分以内に使用しなければならない。
【0004】
Tc-99m標識後、時間経過に従ってTc-99m-HMPAOの放射化学的純度が低下するのは、三種類の異なる放射性不純物、すなわち、Tc-99m-HMPAO由来の構造不明の親水性Tc-99m-二次生成錯体、過テクネチウム酸(99mTcO4-)、及び還元され加水分解されたテクネチウム化合物[Tc-99m]の三種類の不純物が生成するためである。これらの不純物のうち、二次生成錯体と過テクネチウム酸は、どちらもTc-99m-HMPAOの分解生成物であるが、その分解機序はそれぞれ異なると報告されている(J.Nucl.Med.29,1568-1576,1988)。
【0005】
二次生成錯体は、親油性のTc-99m-HMPAO錯体が、過テクネチウム酸の還元工程で残存する過剰の酸化されていないスズ(II)(すなわち、第一スズ)に曝されることによって生成すると考えられている。一方、過テクネチウム酸不純物は、放射線の作用により溶液中に生じるフリーラジカルによってTc-99m-HMPAOや上記の二次生成錯体が酸化されることによって生成する。
【0006】
従って、不純物である過テクネチウム酸や二次生成錯体の両者の生成を抑制するため、安定化剤の添加が検討されてきた。Nucl. Med. Biol.7, 675-680, 1989;Eur. J. Nucl. Med.16, 541, 1990;Eur. J. Nucl. Med.20, 661-666, 1993;及びEur. J. Nucl. Med.22, 1163-1172, 1995 には、ゲンチジン酸、デカヒドロキシピロリン酸ナトリウム、メチレンブルー、塩化コバルト等の添加によるTc-99m-HMPAOの安定化の研究が報告されている。特に、メチレンブルーはTc-99m標識後に添加することで、調製4時間後のTc-99m-HMPAOの放射化学的純度を80% 以上まで向上させている。同様に、塩化コバルトも、Tc-99m標識後の添加で、調製6時間後のTc-99m-HMPAOの放射化学的純度を80% 以上まで向上させている。
【0007】
メチレンブルーと塩化コバルトによるTc-99m-HMPAOの安定化機構は基本的に同じであると考えられる。両者は溶液中において酸化型と還元型の平衡状態をとっており、過量の還元性スズ(II)を酸化することによってTc-99m-HMPAOを安定化しているのである。しかし、Tc-99m標識前の溶液中に還元性スズ(II)とメチレンブルー又は塩化コバルトが共存すると、還元性スズ(II)は完全に酸化されてしまい、従って、Tc(VII)である過テクネチウム酸を還元するための還元剤がもはや存在しないことになり、Tc-99m標識ができなくなる。即ち、メチレンブルー又は塩化コバルトをTc-99m-HMPAOの安定化剤として用いる場合は、Tc-99m標識後に添加しなければならず、予めリガンド(HMPAO)と過テクネチウム酸とを混合しておくことはできない。従って、そのような安定化剤を用いたTc-99m-HMPAO調製用キットは、2つのバイアル(以下2バイアルキットと略す)から構成されなければならない。1のバイアルは、HMPAOリガンドと還元性スズ(II)及び他の賦形剤を含有する凍結乾燥バイアルであり、他のバイアルは、安定化剤(メチレンブルー又は塩化コバルト)を含有するバイアルである。つまり、従来のTc-99m-HMPAOを安定化する方法で最もうまくいったものであっても、すべて2バイアルキットの使用を余儀なくさせるものであった。
【0008】
2バイアルから構成されるTc-99m-HMPAO調製用キットは、シングルバイアルキットから構成されるTc-99m-HMPAO調製用キットに比べて標識操作が煩雑になり、以下の2つの工程を含むことになる:
(1)HMPAOリガンドが含有されたバイアルに過テクネチウム酸溶液を添加して、得られた混合物を振りまぜる;
(2)第一のバイアル中の工程(1)から調製された混合物に、第二のバイアル(メチレンブルー溶液又は塩化コバルト)の安定化剤溶液を添加する。
第1の工程から第2の工程までの時間は、できる限り2分間に近くなるようにコントロールする必要がある。この時間があまりにも短いと、Tc-99m-HMPAO錯体の形成が不完全になり、従って、出発物質である過テクネチウム酸の還元が完了する前に安定化剤がスズイオンを酸化してしまい、安定化剤の添加が放射化学的純度に悪影響を及ぼすことになる。一方、この時間があまりにも長いと、安定化効果が遅れることになる。このような操作においては、加える液量について注意を払うことがまた必要である。また、標識者は、いかなる段階でもバイアルが不注意で混合されないことを確保するために、当然注意しなければならない。加えて、複数の増加した操作手続きのために、標識者の被曝の危険性も高くなる。さらには、メチレンブルーをTc-99m-HMPAOに添加した場合には沈殿物を生じるため、ろ過操作を行わなければならず、さらに操作が煩雑になる。
【0009】
従って、貯蔵寿命安定性と標識後安定性の両者を有する、Tc-99m-HMPAOの調製用のシングルバイアルキットに対する需要がある。本発明は、かかる問題を解決し、使用が簡単なキットを提供する。
【0010】
(発明の概要)
本発明は、アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドのいずれかと、ジホスホン酸又はその塩との組み合わせからなる放射性医薬品の安定化剤に関するのである。但し、当該放射性医薬品はジホスホン酸の金属錯体ではない。
【0011】
(発明の詳細な説明)
本発明の第一の側面は、安定化された放射性医薬品組成物であって、
(i) 放射性医薬品;
(ii) アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミド;
(iii) ジホスホン酸又はその塩;
を含有し、当該放射性医薬品はジホスホン酸の金属錯体ではない、放射性医薬品組成物を提供することにある。
【0012】
ここに、「アミノ基で置換された芳香族カルボン酸」とは、芳香族カルボン酸の芳香環上の水素原子の少なくとも一つが、少なくとも一つのアミノ基によって置換されている化合物を意味する。当該芳香族基は、好ましくはベンゼンである。好ましいアミノ基で置換された芳香族カルボン酸は、2-アミノ安息香酸、3-アミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸(pABA)、3,5-ジアミノ安息香酸、4-アミノサリチル酸のような化合物が挙げられる。4-アミノ安息香酸(pABA)が特に好ましい。
【0013】
該芳香族カルボン酸の塩は、生体適合性のある陽イオンの塩が適している。ここに、「生体適合性のある陽イオン」とは、イオン化された負に荷電した基(ここではカルボキシレート基)と塩を形成する、正に荷電した対イオンであり、この正に荷電した対イオンはまた、非毒性であって、哺乳動物への投与、特にヒトへの投与に適したものである。適切な生体適合性のある陽イオンには、アルカリ金属(例えば、ナトリウム又はカリウム);アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム又はバリウム);及びアンモニウムイオンが含まれる。好ましい生体適合性のある陽イオンは、ナトリウムである。本発明において、好ましい塩は、2-アミノ安息香酸ナトリウム、3-アミノ安息香酸ナトリウム、4-アミノ安息香酸ナトリウム(NapABA)、3,5-ジアミノ安息香酸ナトリウム、4-アミノサリチル酸ナトリウム、2-アミノ安息香酸カリウム、3-アミノ安息香酸カリウム、4-アミノ安息香酸カリウム、3,5-ジアミノ安息香酸カリウム、及び4-アミノサリチル酸カリウムである。4-アミノ安息香酸ナトリウム(NapABA)が特に好ましい。
【0014】
また、該芳香族カルボン酸の好ましいエステルには、メチル、エチル、又はプロピルエステルが含まれる。好ましいエステルとしては、2-アミノ安息香酸メチル、3-アミノ安息香酸メチル、4-アミノ安息香酸メチル、3,5-ジアミノ安息香酸メチル、4-アミノサリチル酸メチル、2-アミノ安息香酸エチル、3-アミノ安息香酸エチル、4-アミノ安息香酸エチル、3,5-ジアミノ安息香酸エチル、4-アミノサリチル酸エチル、2-アミノ安息香酸プロピル、3-アミノ安息香酸プロピル、4-アミノ安息香酸プロピル、3,5-ジアミノ安息香酸プロピル、4-アミノサリチル酸プロピルのような化合物が挙げられる。
【0015】
アミノ基で置換された芳香族カルボン酸のアミドは、該芳香族カルボン酸のカルボキシル基が、アンモニア又は少なくとも一つのアミノ基を有する化合物のいずれかと反応してアミドを形成したものが適しており、2−アミノベンズアミド、3−アミノベンズアミド、4−アミノベンズアミドのような化合物が含まれる。
【0016】
本発明のジホスホン酸は、1,1-若しくは1,2-ジホスホン酸、又はエチレンジアミンテトラホスホン酸(EDTMP)のようなアミンのジホスホン酸誘導体が適している。メチレンジホスホン酸(MDP)、ヒドロキシメタンジホスホン酸(HMDP)、ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)のような1,1-ジホスホン酸が好ましく、特に、メチレンジホスホン酸(MDP)、ヒドロキシメタンジホスホン酸(HMDP)が好ましい。適切なジホスホン酸の塩は、上述した「生体適合性のある陽イオン」とともに形成される。このようなジホスホン酸の塩としては、メチレンジホスホン酸ナトリウム、ヒドロキシメタンジホスホン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸ナトリウム、エチレンジアミンテトラホスホン酸ナトリウム、メチレンジホスホン酸アンモニウム、ヒドロキシメタンジホスホン酸アンモニウム、及びエチレンジアミンテトラホスホン酸アンモニウムが好ましい。
【0017】
本発明の放射性医薬品の安定化剤中の化合物の組み合わせは、4-アミノ安息香酸ナトリウム(NapABA)とメチレンジホスホン酸(MDP)又はヒドロキシメタンジホスホン酸(HMDP)の組み合わせが好ましい。
【0018】
理論に拘束されるつもりはないが、本発明の放射性医薬品の安定化剤は以下のように作用すると考えられる:
アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドは還元力を有し、溶液の放射性分解により生じる酸化力のあるフリーラジカルを除去して、フリーラジカルの攻撃による放射性医薬品の酸化分解を抑制する。一方、ジホスホン酸又はその塩は、放射性核種の標識時に使用する還元性スズ(III)が標識終了後に過剰に残存しているとき、過剰なスズイオンが放射性医薬品を還元分解することを抑制する。驚くべきことに、そのような安定化剤が、
(i) 放射性医薬品前駆体のスズの還元を妨げ又は邪魔することで、結果的に放射化学的純度に悪影響を及ぼす、
(ii)放射性金属と錯化し、望ましくない放射性不純物(例えば、放射性核種のジホスホン酸錯体)を形成する、
ということのいずれをも引き起こすことなく、シングルステップの放射性医薬品の調製に用いられることが、本発明によって見出された。
【0019】
従って、放射性医薬品に添加するジホスホン酸又はその塩の量は、放射性医薬品製剤又はキットに含有される還元性スズ(II)の量に依存する。放射性医薬品の安定化に有効なジホスホン酸又はその塩の量は、還元性スズ1モル当たり1モルから10モルであり、好ましくは2モルから8モルである。最も好ましくは、還元性スズ1モル当たり4モルから6モルである。
【0020】
本発明の放射性医薬品の放射性核種は、γ線またはβ線放出放射性核種であり、好ましくはTc-99m、Re-186、Re-188であり、最も好ましくは、Tc-99mである。γ線は主として放射線診断に使用され、β線は主として放射線治療に使用される。
【0021】
本発明の放射性医薬品のうち放射性診断薬をヒトの体内に投与する場合、放射能量は370MBq〜1480MBqの範囲であり、好ましくは370MBq〜1110MBqである。また、本発明の放射性医薬品のうち放射性治療薬をヒトの体内に投与する場合、放射能量は37MBq〜18500MBqの範囲であり、好ましくは370MBq〜7400MBqである。
【0022】
放射性医薬品は、還元剤(これは放射性核種の効果的な標識のために存在する)の還元反応による分解や放射性分解をうけやすい主剤を含有する。そのような主剤を安定化するための本発明の安定化剤組成物を使用することにより、標識後の有効な貯蔵寿命を、従来の少なくとも2倍以上に延長することが可能になる。本発明の安定化剤は、主剤が四座配位子のジアミンジオキシムドナーを基本骨格とするリガンドを含むとき、特に有用であり、特に、d,l −ヘキサメチルプロピレンアミンオキシム又はHMPAO(エグザメタジム(exametazime))、4,9-ジアザ-3,3,10,10- テトラメチルドデカン-2,11-ジオンジオキシム(PnAO)及び類似の化合物が挙げられる。
【0023】
本発明の第二の側面は、上記の安定化された放射性医薬品組成物の調製用の非放射性キットを提供することであり、この非放射性キットは、
(i) アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミド;
(ii) ジホスホン酸又はその塩;
を含有し、当該放射性医薬品はジホスホン酸の金属錯体ではない。
【0024】
従って、本発明の放射性医薬品の安定化剤は、放射性核種による標識の前に、予めリガンドと混合しておくことが可能であるため、安定化された放射性医薬品(これはジホスホン酸安定化剤の放射性核種錯体ではない)の調整用のシングルバイアル化された非放射性キットを提供することを可能にする。この技術は、従来技術の2バイアルキットにおける標識操作の煩雑性を解消して、標識時間を短縮し、標識者の有害な放射線被曝の危険性を軽減する。本発明のシングルバイアルキットは、放射性核種調製後の安定時間を延長し、言いかえると、キットの使用者、例えば臨床医に、放射性医薬品の有用な使用時間を提供することができる。
【0025】
本発明の非放射性キットは、適切には、アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドを0.01から10mg、及びジホスホン酸又はその塩を0.01から1mg含有する。キットがスズ(II)を含む場合、安定化するために有効なジホスホン酸又はその塩の量は、スズ(II)1モルに対して、1から10モルである。好ましくは、ジホスホン酸又はその塩の比は、スズ(II)1モルあたり2から8モルであり、最も好ましくは、スズ(II)1モルあたり4から6モルである。
【0026】
本発明の第三の側面は、放射性医薬品の安定化剤としてのジホスホン酸又はその塩の使用であって、当該放射性医薬品がジホスホン酸の金属錯体ではない、ジホスホン酸又はその塩の使用である。好ましいジホスホン酸塩は、上述した「生体適合性のある陽イオン」とともに形成されるものである。
【0027】
好ましい放射性医薬品は、また、製剤の中にスズ(II)を含む。最も好ましくは、放射線医薬品は、99m-Tcを含む。好ましくは、安定化剤として用いられるジホスホン酸又はその塩は、メチレンジホスホン酸(MDP)、ヒドロキシメタンジホスホン酸(HMDP)、ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)、エチレンジアミンテトラホスホン酸(EDTMP)及びその塩である。
【0028】
本発明の第四の側面は、放射性医薬品の調製のための非放射性キットに用いられる安定化剤としてのジホスホン酸又はその塩の使用であって、当該放射性医薬品がジホスホン酸の金属錯体ではない、ジホスホン酸又はその塩の使用である。好ましいジホスホン酸塩は、上述した「生体適合性のある陽イオン」とともに形成されるものである。好ましくは、非放射性キットは、さらに、製剤の中にスズ(II)を含む。最も好ましくは、非放射性キットは、99m-Tc放射性医薬品の調製用の非放射性キットである。好ましくは、安定化剤として用いられるジホスホン酸又はその塩は、メチレンジホスホン酸(MDP)、ヒドロキシメタンジホスホン酸(HMDP)、ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)、エチレンジアミンテトラホスホン酸(EDTMP)及びその塩である。
【0029】
本発明を以下の実施例を参考にしてさらに詳しく説明する。
【0030】
実施例1は、二段階のプロセスの比較例(塩化コバルトのような従来技術の安定化剤を含む)である。化合物添加時から3時間後のTc-99m-HMPAOの放射化学的純度が80%以上であるものをTc-99m-HMPAOの安定化に効果がある化合物として判定した。しかし、表1から明らかであるように、この基準に該当したのは塩化コバルトのみであった。
【0031】
実施例2は、安定化剤として2つの化合物の混合物を用いることで、シングルステッププロセスにおいてTc-99m-HMPAOを効果的に安定化することができること、及び、安定性が実施例1の二段階のプロセスを採用した場合に達成される安定性よりも著しく増大したこと、を示している。
【0032】
実施例3は、シングルステッププロセスにおける、MDP/NapABA及びHMDP/NapABAの組み合わせを最適化するデータをさらに提供する。Sn2+対MDP/HMDPのモル比は、一定に保ち(1:5)、添加量をさまざまに変化させた。
【0033】
実施例4は、本発明の組成物を用いて、99m-Tc放射性医薬品の調製用の凍結乾燥した非放射性キットを調製できることを示している。ラクトース(凍結乾燥座製剤中の既知の凍結防止賦形剤)は、延長された貯蔵寿命期間のためにスズ(II)のレベルを保つために有用であることが示されている。
【0034】
実施例5は、また、HMDP/NapABAの組み合わせがTc-99m-HMPAOの安定化剤として効果的であることを示している。
【0035】
実施例6は、4℃で暗所に保存した際の保存時間に関係して、凍結乾燥キットのスズ(II)(stannous又はtin (II))含有量のデータを提供しており、組成III +ラクトース中の還元性スズ(II)の量は、組成III中の還元性スズ(II)の量よりも高いことを示している。さらに、組成III中の還元性スズ(II)の量は、保存時間の増加に伴って幾分減少する傾向を示した。従って、凍結乾燥キットが延長された期間保存された場合ラクトースはキット組成物中でスズ(II)還元剤含有量を維持するために働いている。
【0036】
実施例7では、本発明の凍結乾燥したキットを6ヶ月保存した後の放射化学的純度と、市販のキットから調製されたTc-99m-HMPAOの放射化学的純度を比較している。放射化学的純度は、市販のキットの調製後の時間に関係して減少しているが、組成III及び組成III+ラクトースについては、調製後6時間のその放射化学的純度は80%以上であった。このことは、ラクトースなしの場合のスズ(II)の量はいくらか緩やかに減少するが(実施例5)、その減少はキットの性能を損なうものではないことを示している。
【0037】
実施例8は、安定剤組成物HMDP/NapABAを含む凍結乾燥キットが有効な保存時間を有することを示している。
【0038】
実施例9では、本発明の組成III及び組成III+ラクトースのキットを用いて調製したTc-99m-HMPAOと、市販のTc-99m-HMPAO調製用キットから調製したTc-99m-HMPAOについてラット体内動態を比較した。ターゲットの器官における取り込みに関しては、何ら大きな相違はなかった。これは、現在市販されているTc-99m-HMPAO剤について、画像診断が適用される脳においても同様である。これらの結果は、市販のキットには含まれていない添加された化合物(MDP、NapABA及びラクトース)は、Tc-99m放射性医薬品の生物学的挙動に悪影響を及ぼすものではないことを示している。
【0039】
実施例10は、本発明の製剤のための凍結乾燥キット製剤に適した様々な凍結乾燥法について記載している。
【0040】
実施例11では、実施例10の様々な凍結乾燥キットの放射化学的純度を比較している。
【0041】
(実施例)
実施例1:安定化剤単独使用時の Tc-99m-HMPAO の放射化学的純度:二段階プロセス(比較例)
市販のTc-99m-HMPAO調製用キット(CERETEC(登録商標))を用いて調製したTc-99m-HMPAOの調製1時間後の放射化学的純度(Rcp)は80%であり、その後、時間経過に従って放射化学的純度は低下する。一方、塩化コバルトで安定化されたTc-99m-HMPAOは、調製6時間後の放射化学的純度が80%である。そこで、以下の既知の医薬的に許容される化合物及び添加剤について実験を行った:アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ゲンチジン酸、ゲンチジン酸エタノールアミド、メチレンジホスホン酸(MDP)、コハク酸、4−アミノ安息香酸(pABA)及び4−アミノ安息香酸ナトリウム(NapABA)。
【0042】
市販のTc-99m-HMPAO調製用キットに含まれるリガンドが充填されたバイアル(HMPAO 0.5mg 、Sn2+4.0μg 含有)を10本用意し、それぞれに過テクネチウム酸ナトリウム(1.48GBq /5ml生理食塩水中)を加えてTc-99m標識を行った。当該10本調製したバイアル中、9本のバイアルには標識2分後に表1に示した化合物をそれぞれ個別に添加し、1本のバイアルはコントロールとして何も添加しなかった。添加1分後及び3時間後に各サンプルの一部を分取し、3系のクロマトグラフィー( 固定相/展開溶媒:シリカゲル/メチルエチルケトン、シリカゲル/生理食塩水、ろ紙/50% アセトニトリル水溶液) の組み合わせにより放射化学的純度を求めた。表1に結果を示す。
【0043】
表1
【0044】
実施例2:2種類の化合物の組み合わせによる Tc-99m-HMPAO の安定化の検討:シングルステッププロセス
以下の組み合わせについて実験を行った:
(i)アスコルビン酸及びヒドロキシメタンジホスホン酸(HMDP);
(ii)4-アミノ安息香酸ナトリウム(NapABA)及びメチレンジホスホン酸(MDP)
HMPAO 0.5mg 、Sn2+ 4.0μg 、HMDP 1.0μg 、アスコルビン酸0.5μg を含有する組成(組成A)と、HMPAO 0.5mg 、Sn2+ 5.4μg 、MDP 40.5μg 、NapABA 0.5mg を含有する組成(組成B)を調製した。AとBのそれぞれに過テクネチウム酸ナトリウム1.48GBq /5ml を加えて標識を行った。この3時間後にその一部を分取し、3系のクロマトグラフィー( 固定相/展開溶媒:シリカゲル/メチルエチルケトン、シリカゲル/生理食塩水、ろ紙/50%アセトニトリル水溶液) の組み合わせにより放射化学的純度を求めた。
Tc-99m標識時から3時間後のTc-99m-HMPAOの放射化学的純度は組成Aが約62%、組成Bが約80%であった。
【0045】
実施例3:安定化剤組成の最適化検討:シングルステッププロセス
表2に示したように4種類のサンプルを調製し、4 ℃、暗所に保存した。これを、保存1日後、7日後、32日後に取り出し、それぞれのサンプルに対して過テクネチウム酸ナトリウム1.48GBq /5ml を加えてTc-99m標識を行った。過テクネチウム酸添加6時間後にその一部を分取し、3系のクロマトグラフィー( 固定相/展開溶媒:シリカゲル/メチルエチルケトン、シリカゲル/生理食塩水、ろ紙/50% アセトニトリル水溶液) の組み合わせにより放射化学的純度を求めた。結果を表2に示す。
【0046】
表2
【0047】
組成II、組成III及び組成Vは、4℃で暗所に32日間保存したサンプルにおいても、調製6時間後の放射化学的純度が80%以上を示した。従って、放射化学的純度が高い値を示した組成III及び組成Vは、続く以下の実験の検討対象として使用した。
【0048】
実施例4: MDP と NapABA の組み合わせよる Tc-99m-HMPAO の安定化の検討:凍結乾燥キットを用いたシングルステッププロセス
実施例3の組成III及び組成IIIにラクトースを加えることにより調製した組成(以下組成III+ラクトースと略す)について、各4ロットの凍結乾燥キットを製造した。以下に示す化合物の量は、1ロットに使用する化合物の量であり、凍結乾燥キットバイアル約100本の製造スケールである。
まず、無水塩化第一スズ25.8mg、MDP122mg を0.1N塩酸1000mlに溶解し、これを溶液-1とした。この溶液-1 100mlに、d,l-HMPAO 100mg 、NapABA 100mgを溶解し、この溶液を溶液-2とした。この溶液-2を50mlずつ二つに分け、一方の50mlは、水酸化ナトリウムでpHを8.5〜9.0 に調節後、全量を100mlにメスアップした。一方の50mlは、ラクトース・一水和物300mg を溶解し、水酸化ナトリウムでpHを8.5〜9.0に調節後、全量を100mlにメスアップした。それぞれを、1mlずつバイアルに分注し、-50〜-78 ℃で凍結後、約24時間凍結乾燥を行った。凍結乾燥終了後にバイアルを密封し、凍結乾燥キットを4 ℃、暗所に保存した。同様の操作を4回繰り返し、組成III及び組成III+ラクトースをそれぞれ4ロット製造した。ロット番号ID-01からID-04までが組成III、ロット番号ID-05からID-08までが組成III+ラクトースである。各ロットの製造条件と製造成績を表3に示す。
【0049】
表3
#「性状」は、凍結乾燥中の挙動を意味する:
良=凍結乾燥キットの固まりが適格に保たれた
並=凍結乾燥キットの固まりが部分的に破損したが、凍結乾燥中のバイアルから、粉末の損失はなかった
不良=凍結乾燥キットの固まりが完全に破損し、凍結乾燥中のバイアルから、いくらかの粉末の損失があった
【0050】
組成IIIであるID-03を除く全てのロットにおいて、90本以上の凍結乾燥キットバイアルが製造できた。組成IIIの4ロットの中では、ID-03のみ、凍結前のpHを8.5に調整している。また、組成III+ラクトースでは、凍結前のpHを8.5に調整したもの(ID-07、ID-08)も90本以上を製造できている。従って、凍結乾燥キットを製造するとき、ラクトースを含まない組成IIIは、pH9.0に調整することが望ましい。
【0051】
実施例5: HMDP と NapABA の組み合わせによる Tc-99m-HMPAO の安定化の検討:凍結乾燥キットを用いたシングルステッププロセス
実施例3の組成V及び組成Vにラクトースを加えることにより調製した組成(以下組成V+ラクトースと略す)について、各1ロットの凍結乾燥キットを製造した。この凍結乾燥キットは、実施例4の方法と同じ方法で調製したが、溶液-1についてはわずかに異なるものとした。すなわち、この場合には、無水塩化第一スズ(25.8mg)及びHMDP-2Na(132.0mg)を0.1M塩酸(1000mL)に溶解した。ロット番号ID-09は組成Vであり、ロット番号ID-10は組成V+ラクトースのものである。各ロットの製造条件と製造成績を表4に示す。
【0052】
表4
【0053】
実施例6:凍結乾燥キット保存期間における還元性スズ( II )量の定量
4℃暗所に保存した組成III (ID-01、02、03、04) 、組成III +ラクトース(ID-05、06、07、08) 、組成V(ID-09)、組成V+ラクトース(ID-10)を保存1日後、3ヶ月後、6ヶ月後に室温に戻し、還元性スズ(II)を吸光度法により定量した。結果を表5に示す。
【0054】
表5
【0055】
実施例7: MDP と NapABA を含む凍結乾燥キット6ヶ月保存後における放射化学的純度
実施例4において製造した組成III、組成III+ラクトースの各4ロットについて、4℃、暗所に6ヶ月保存した後の放射化学的純度を検討した。
4℃、暗所に保存した組成III(ID-01 、02、03、04) 、組成III+ラクトース(ID-05、06、07、08)を6ヶ月間保存した。保存後1日、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後にバイアルを室温にもどし、Tc-99mで標識を行った。バイアル1本に対して過テクネチウム酸ナトリウム1.48GBq /5ml を加え、2分後、1時間後、3時間後、6時間後にその一部を分取し、3系のクロマトグラフィー(固定相/展開溶媒:シリカゲル/メチルエチルケトン、シリカゲル/生理食塩水、ろ紙/50% アセトニトリル水溶液)の組み合わせにより放射化学的純度を求めた。結果を表6に示す。組成III及び組成III+ラクトースはともに、4℃暗所で6ヶ月保存した後、標識した。又、同時に、コントロールとして市販のTc-99m-HMPAO調製用キット(HMPAO 0.5mg、Sn2+ 4.8μg含有)についても、過テクネチウム酸ナトリウム 1.48GBq /5mlを加えて標識を行い、1分後、1時間後、3時間後、6時間後にその一部を分取し、同様にして放射化学的純度を求めた。結果を図1に示す。
【0056】
表6
【0057】
実施例8: HMDP と NapABA を含む凍結乾燥キット1ヶ月保存後における放射化学的純度
実施例5において製造した組成V、組成V+ラクトースの各1ロットについて、4℃、暗所に1ヶ月保存した後の放射化学的純度を検討した。同様に放射化学的純度を測定した。結果を表7に示す。
【0058】
表7
【0059】
実施例9:ラット体内動態
実施例4で得た組成III(ID-02)及び組成III +ラクトース(ID-06)各1バイアルに過テクネチウム酸ナトリウム1.48GBq /5ml を加えてTc-99m標識を行った。その2時間後、予めチオペントバルビタール酸ナトリウムで麻酔を施した雌性Sprague-Dawley系ラット(重量140 〜170g)に、尾静脈から3.0 〜3.7MBqの調製した溶液を投与した。投与から1時間後にラットを屠殺し、各臓器の放射能分布をNaIシングルチャンネルアナライザーにて測定した。別途、市販のTc-99m-HMPAO調製用キットに過テクネチウム酸ナトリウム1.48GBq /5mlを加えて標識を行い、その調製15分後に、同様にして同種のラットに3.0 〜3.7MBqの溶液を投与し、各臓器の放射能分布を測定した。結果を表8に示す。
【0060】
表8
【0061】
実施例10:凍結乾燥キットの調製方法
凍結乾燥キット(実施例5において製造した組成V+ラクトース)を2つの方法で調製した。第一の方法(ID-11)は、実施例5の方法と同じであるが、溶液-2については改良を加えた。すなわち、この場合には、d,l-HMPAO 250mg、NapABA 250mg及びラクトース・一水和物1.5gを溶液-1 250mLに溶解した。この溶液に水 250mLを加えpHを8.9に調節した。ID-11の製造条件と製造成績を表9に示す。
第二の方法(ID-12)を以下に記載する。ラクトース・一水和物3.03g、NapABA 505mg、d,l-HMPAO 505mg、HMDP 66.6mg及び無水塩化第一スズ13.1mgを、この順番で0.1M塩酸1000mLに溶解した。そして、この溶液のpHを9.4に調節した。ID-12の製造条件と製造成績を表9に示す。
【0062】
表9
【0063】
実施例11:異なる方法で調製した凍結乾燥キットの放射化学的純度
実施例10の凍結乾燥キットの放射化学的純度を検討した。放射化学的純度は、実施例7と同様な方法で測定した。結果を表10に示す。
【0064】
表10
【図面の簡単な説明】
【図1】 調製前の6ヶ月間保存した組成III 、組成III +ラクトースと市販のTc-99m-HMPAO調製用キットから調製したTc-99m-HMPAOの放射化学的純度の変化を示した図である。
Claims (18)
- 安定化された放射性医薬品組成物であって、
(i)還元性劣化又は放射性分解をうけやすい放射性医薬品であって、放射性核種とリガンドの金属錯体を含有する放射性医薬品;
(ii)アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドを含有する当該放射性医薬品の第一の安定化剤であって、アミノ基で置換された芳香族カルボン酸が、芳香族カルボン酸の芳香環上の水素原子の少なくとも一つが少なくとも一つのアミノ基によって置換されている化合物である、第一の安定化剤;
(iii)ジホスホン酸又はその塩を含有する当該放射性医薬品の第二の安定化剤;
を含有し、当該放射性医薬品はジホスホン酸の金属錯体ではない、放射性医薬品組成物。 - アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドが、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸、3,5−ジアミノ安息香酸、4−アミノサリチル酸又はそれらの塩、エステル若しくはアミドから選択される、請求項1に記載の組成物。
- ジホスホン酸又はその塩が、メチレンジホスホン酸、ヒドロキシメタンジホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エチレンジアミンテトラホスホン酸又はそれらの塩から選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
- アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドが4−アミノ安息香酸ナトリウムであり、ジホスホン酸又はその塩がメチレンジホスホン酸である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
- 放射線医薬品が、γ−線放出源又はβ−線放出源を含有する、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
- 放射線医薬品が、Tc−99m、Re−186又はRe‐188を含有する、請求項5に記載の組成物。
- リガンドがアミンオキシムである、請求項1に記載の組成物。
- アミンオキシムが、d,l−ヘキサメチルプロピレンアミンオキシム又は4,9−ジアザ−3,3,10,10−テトラメチルドデカン−2,11−ジオンジオキシムから選択される、請求項7に記載の組成物。
- 請求項1に記載された、安定化された放射性医薬品組成物の調製のための非放射性キットであって、
(i)アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドを含有する第一の安定化剤であって、アミノ基で置換された芳香族カルボン酸が、芳香族カルボン酸の芳香環上の水素原子の少なくとも一つが少なくとも一つのアミノ基によって置換されている化合物である、第一の安定化剤;
(ii)ジホスホン酸又はその塩を含有する第二の安定化剤;
(iii)放射性医薬品の放射性核種と金属錯体を形成するリガンド;
を含有し、当該放射性医薬品はジホスホン酸の金属錯体ではない、非放射性キット。 - アミノ基で置換された芳香族カルボン酸又はその塩、エステル若しくはアミドを0.01から10mg、ジホスホン酸又はその塩を0.01から1mg含有する、請求項9に記載のキット。
- スズ(II)還元剤をさらに含有し、スズ(II)に対するジホスホン酸又はその塩の比が、1から10の範囲である、請求項9又は10に記載のキット。
- リガンドがアミンオキシムリガンドである、請求項9から11のいずれかに記載のキット。
- アミンオキシムが、d,l−ヘキサメチルプロピレンアミンオキシム又は4,9−ジアザ−3,3,10,10−テトラメチルドデカン−2,11−ジオンジオキシムから選択される、請求項12に記載のキット。
- 凍結乾燥されている、請求項9から13のいずれかに記載のキット。
- 還元性劣化又は放射性分解をうけやすい放射性医薬品の安定化剤としてのジホスホン酸又はその塩の使用であって、当該放射性医薬品が放射性核種とリガンドの金属錯体を含有するものであり、当該放射性医薬品がジホスホン酸の金属錯体ではない、ジホスホン酸又はその塩の使用。
- 還元性劣化又は放射性分解をうけやすい放射性医薬品の調製のための非放射性キットに用いられる安定化剤としてのジホスホン酸又はその塩の使用であって、当該放射性医薬品が放射性核種とリガンドの金属錯体を含有するものであり、当該放射性医薬品がジホスホン酸の金属錯体ではない、ジホスホン酸又はその塩の使用。
- 放射性医薬品がTc−99mを含有する、請求項15又は16に記載の使用。
- ジホスホン酸又はその塩が、メチレンジホスホン酸、ヒドロキシメタンジホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エチレンジアミンテトラホスホン酸又はそれらの塩から選択される、請求項15から17のいずれかに記載の使用。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GBGB0015242.1A GB0015242D0 (en) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | Stabiliser for radiopharmaceuticals |
| PCT/GB2001/002652 WO2001097862A2 (en) | 2000-06-22 | 2001-06-18 | Stabiliser for radiopharmaceuticals |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004509848A JP2004509848A (ja) | 2004-04-02 |
| JP4345954B2 true JP4345954B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=9894135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002503345A Expired - Fee Related JP4345954B2 (ja) | 2000-06-22 | 2001-06-18 | 放射性医薬品の安定化剤 |
Country Status (15)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US7914768B2 (ja) |
| EP (1) | EP1292338B1 (ja) |
| JP (1) | JP4345954B2 (ja) |
| KR (1) | KR100638303B1 (ja) |
| CN (1) | CN100475272C (ja) |
| AU (2) | AU6413301A (ja) |
| CA (1) | CA2411577C (ja) |
| CZ (1) | CZ20024112A3 (ja) |
| ES (1) | ES2394875T3 (ja) |
| GB (1) | GB0015242D0 (ja) |
| HU (1) | HUP0301110A3 (ja) |
| NO (1) | NO20026138L (ja) |
| NZ (1) | NZ522825A (ja) |
| TW (1) | TWI278321B (ja) |
| WO (1) | WO2001097862A2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2413538A1 (en) * | 2000-07-06 | 2002-01-17 | Bristol-Myers Squibb Pharma Company | Stable radiopharmaceutical compositions and methods for preparation thereof |
| DE10222481A1 (de) * | 2002-05-22 | 2003-12-04 | Eucro Europe Contract Res Gmbh | Kontrastmittel für die Verwendung in bildgebenden Verfahren |
| SG177216A1 (en) * | 2003-07-24 | 2012-01-30 | Bracco Imaging Spa | Stable radiopharmaceutical compositions and methods for their preparation |
| WO2011147762A2 (en) | 2010-05-25 | 2011-12-01 | Bayer Pharma Aktiengesellschaft | Stabilized radiopharmaceutical composition |
| ES2804509T3 (es) | 2010-07-27 | 2021-02-08 | Serac Healthcare Ltd | Composiciones radiofarmacéuticas |
| BR112013015580A2 (pt) * | 2010-12-21 | 2016-10-04 | Ge Healthcare Ltd | método de radioestabilização |
| CA2876540C (en) | 2012-06-15 | 2022-11-29 | Conaris Research Institute Ag | A pharmaceutical composition containing nicotinic acid and/or nicotinamide and/or tryptophan for positively influencing the intestinal microbiota |
| JP6895752B2 (ja) | 2013-12-13 | 2021-06-30 | コナリス リサーチ インスティチュート アーゲー | ニコチン酸および/またはニコチンアミドを含む、腸内微生物叢を改変することにより血中脂質レベルに有益に影響を及ぼすための医薬組成物 |
| ES2716115T3 (es) | 2013-12-13 | 2019-06-10 | Conaris Res Institute Ag | Una composición farmacéutica que contiene conbinaciones de nicotinamida y ácido 5-aminosalicílico para influir de forma beneficiosa en la microbiota intestinal y/o tratar la inflamación gastrointestinal |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0078642B1 (en) * | 1981-10-30 | 1986-12-10 | AMERSHAM INTERNATIONAL plc | Radiopharmaceutical composition based on technetium-99m and reagent for making it |
| GB8310438D0 (en) * | 1983-04-18 | 1983-05-25 | Amersham Int Plc | Bone-seeking complexes of technetium-99m |
| US4615876A (en) * | 1983-04-25 | 1986-10-07 | Curators Of The University Of Missouri | Macrocyclic complexes of technetium-99m for use as diagnostic radionuclides |
| US5175343A (en) * | 1985-01-14 | 1992-12-29 | Neorx Corporation | Metal radionuclide labeled proteins for diagnosis and therapy |
| GB8521380D0 (en) * | 1985-08-28 | 1985-10-02 | Amersham Int Plc | Bone-seeking complexes of technetium-99m |
| US4935222A (en) * | 1986-06-13 | 1990-06-19 | University Of Cincinnati | Procedure for isolating and purifying radioactive ligated rhenium pharmaceuticals and use thereof and kit |
| US5306482A (en) * | 1991-04-09 | 1994-04-26 | Merck Frosst Canada, Inc. | Radiopharmaceutical bacteriostats |
| US5093105A (en) | 1991-04-09 | 1992-03-03 | Merck Frosst Canada, Inc. | Radiopharmaceutical bacteriostats |
-
2000
- 2000-06-22 GB GBGB0015242.1A patent/GB0015242D0/en not_active Ceased
-
2001
- 2001-06-18 NZ NZ522825A patent/NZ522825A/en not_active IP Right Cessation
- 2001-06-18 JP JP2002503345A patent/JP4345954B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-18 EP EP01938456A patent/EP1292338B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-06-18 US US10/296,952 patent/US7914768B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-18 ES ES01938456T patent/ES2394875T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2001-06-18 CA CA002411577A patent/CA2411577C/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-18 AU AU6413301A patent/AU6413301A/xx active Pending
- 2001-06-18 HU HU0301110A patent/HUP0301110A3/hu unknown
- 2001-06-18 KR KR1020027017385A patent/KR100638303B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-18 CZ CZ20024112A patent/CZ20024112A3/cs unknown
- 2001-06-18 WO PCT/GB2001/002652 patent/WO2001097862A2/en not_active Ceased
- 2001-06-18 CN CNB018115012A patent/CN100475272C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-18 AU AU2001264133A patent/AU2001264133B2/en not_active Ceased
- 2001-06-19 TW TW090114814A patent/TWI278321B/zh not_active IP Right Cessation
-
2002
- 2002-12-19 NO NO20026138A patent/NO20026138L/no not_active Application Discontinuation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU6413301A (en) | 2002-01-02 |
| TWI278321B (en) | 2007-04-11 |
| US7914768B2 (en) | 2011-03-29 |
| ES2394875T3 (es) | 2013-02-06 |
| CA2411577A1 (en) | 2001-12-27 |
| CA2411577C (en) | 2008-02-12 |
| HUP0301110A3 (en) | 2005-03-29 |
| WO2001097862A2 (en) | 2001-12-27 |
| EP1292338B1 (en) | 2012-09-19 |
| EP1292338A2 (en) | 2003-03-19 |
| GB0015242D0 (en) | 2000-08-16 |
| CN100475272C (zh) | 2009-04-08 |
| CZ20024112A3 (cs) | 2003-06-18 |
| KR20030016301A (ko) | 2003-02-26 |
| KR100638303B1 (ko) | 2006-10-25 |
| NO20026138D0 (no) | 2002-12-19 |
| AU2001264133B2 (en) | 2006-03-30 |
| NZ522825A (en) | 2004-05-28 |
| HUP0301110A2 (hu) | 2003-08-28 |
| JP2004509848A (ja) | 2004-04-02 |
| WO2001097862A3 (en) | 2002-08-01 |
| US20050063902A1 (en) | 2005-03-24 |
| NO20026138L (no) | 2003-02-21 |
| CN1437486A (zh) | 2003-08-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0600992B1 (en) | Use of gentisic acid or gentisyl alcohol for stabilising radiolabeled peptides and proteins | |
| JPH04230224A (ja) | 放射性医薬製剤、その投与方法及びその製造方法 | |
| US20080267868A1 (en) | Radiopharmaceutical for diagnostic imaging containing a technetium-99m nitride heterocomplex | |
| JP3122319B2 (ja) | 錫−117m−含有放射性治療剤 | |
| US4504462A (en) | Process for making a lyophilized product for use in skeletal imaging | |
| JPH0772144B2 (ja) | 制菌剤含有放射性診断用剤 | |
| JP2004509848A (ja) | 放射性医薬品の安定化剤 | |
| JPH0253409B2 (ja) | ||
| AU2001264133A1 (en) | Stabiliser for radiopharmaceuticals | |
| US4504463A (en) | Process for making a lyophilized product for use in skeletal imaging | |
| CA1216787A (en) | Radiographic imaging agents | |
| EP0096934B1 (en) | Radiographic imaging agents | |
| GB2231267A (en) | Radiopharmaceutical compositions | |
| JPH0797341A (ja) | 安定な放射性テクネチウム標識診断用組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A529 | Written submission of copy of amendment under article 34 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529 Effective date: 20021220 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041101 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20041101 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20041101 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051220 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090224 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090522 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090623 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090709 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090709 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090709 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724 Year of fee payment: 4 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
