JP4346504B2 - パワー半導体モジュールを備えた電力変換装置 - Google Patents

パワー半導体モジュールを備えた電力変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体回路によって交流を直流に、あるいは直流を交流に変換するパワー半導体モジュール、およびパワー半導体モジュールとともに直流平滑回路を構成するコンデンサモジュールを備えた電力変換装置に係り、例えば電気自動車用など比較的装置容量が小さく、小形で信頼性の高いことが求められるパワー半導体モジュールを備えた電力変換装置に関する。
近年エネルギ資源の有効活用や地球環境保護のため、インバータ電力変換装置の重要性が大きくなっており、インバータ装置の小形化、高信頼性化のニーズも増している。インバータ装置の小形化、高信頼性化を図るためには、主変換部のパワー半導体モジュールを効率良く動作させることが不可欠である。すなわち、パワー半導体モジュールの電圧、電流などの通電定格の許容上限値にできるだけ近い値まで通電できることが望ましい。
しかしながら、実際にはパワー半導体モジュールに内蔵した半導体チップの製造ばらつきや外部回路要因などのため、通電電流・電圧に安全マージンを付加した装置構成とする必要がある。外部回路要因として、回路インダクタンスによって発生するスイッチングサージ電圧がある。半導体チップに印加できる最大電圧からサージ電圧分を差し引いた値が実際に通電できる電圧になるので、発生サージ電圧を小さく抑制すれば、実際に通電できる電圧が大きくなる。
スイッチング素子のターンオフ時のスイッチングサージ電圧ΔV(単位V)は、回路インダクタンスをL(単位H)、電流変化率をdi/dt(単位A/s)とすると、
ΔV=−L・di/dt
で表される。
スイッチング素子はスイッチング速度向上を指向しており、電流変化率を抑制することは好ましくないので、配線のインダクタンスLを低減することが必要である。回路インダクタンス低減のためには、パワー半導体モジュールの内部配線、コンデンサモジュールの内部配線、およびコンデンサモジュールから半導体モジュールに至る外部配線に寄生するインダクタンスを小さくする必要がある。それには、半導体モジュールやコンデンサモジュールの内部配線形状、相互の位置関係、および外部配線の形状が重要な要素であり、様々な構成や構造が提案されている。
例えば、パワー半導体モジュールにおいて、2つの導体に互いに平行に対向する平板状の部位を筐体内に有して、インダクタンス低減を図るものが知られている(特許文献1参照)。また、同様に、電力変換装置において、+側端子間と−側端子間とを絶縁体を挟み込んだ積層構造とすることでインダクタンスを低減するものが知られている(特許文献2参照)。
従来のパワー半導体モジュールおよびインバータ装置の構成を、図10〜図17を用いて説明する。
図10はインバータ装置の主回路図で、ここでは三相インバータ装置を対象とし、直流入力部から交流出力部までの主要部分を示している。基本的には、直流平滑用回路のコンデンサモジュール1と直交変換回路のパワー半導体モジュール2から構成している。
上述のように、回路インダクタンスを低減する方法は、パワー半導体モジュールの内部配線、コンデンサモジュールの内部配線、およびコンデンサモジュールから半導体モジュールに至る外部配線に寄生するインダクタンスを小さくすることである。
図10において、パワー半導体モジュール2の内部配線に寄生するインダクタンスは、U相を対象とすれば、P側(正側)端子P2〜中間接続部P2u〜中間接続部N2u〜N側(負側)端子N2のルートの配線インダクタンスである。同様にV相は、P2〜P2v〜N2v〜N2のルートの配線インダクタンスであり、W相は、P2〜P2w〜N2w〜N2のルートの配線インダクタンスである。これら3つのルートの配線インダクタンスを欠かすことなく小さくする必要がある。
また、コンデンサモジュール1の内部配線に寄生するインダクタンスは、コンデンサエレメント1aを対象とすれば、P側端子P1〜中間接続部P1a〜中間接続部N1a〜N側端子N1のルートの配線インダクタンスである。コンデンサエレメント1bを対象とすれば、P側端子P1〜中間接続部P1b〜中間接続部N1b〜N側端子N1のルートの配線インダクタンスであり、コンデンサエレメント1cを対象とすれば、P側端子P1〜中間接続部P1c〜中間接続部N1c〜N側端子N1のルートの配線インダクタンスである。これら3つのルートの配線インダクタンスを欠かすことなく小さくする必要がある。ここでは、コンデンサエレメントを3並列した場合を例示したが、並列数が4以上になっても考え方は同じである。
さらに、コンデンサモジュール1からパワー半導体モジュール2に至る外部配線に寄生するインダクタンスは、P側はP1〜P2の、N側はN1〜N2の配線に寄生するインダクタンスである。
パワー半導体モジュール2の全体形状は図11に示すように、外囲器はベース3と絶縁ケース4から構成され、絶縁ケース4上に、P側端子P2、N側端子N2、出力端子u、v、wが配置されている。
パワー半導体モジュール2の絶縁ケース4の内部は図12に示すように、P側導体5、N側導体6、出力導体7u、7v、7wを図示のように配置しており、各導体の端部が端子P2、N2、u、v、wとなっている。P側導体5とN側導体6を相互に絶縁された積層状に設けて、直流回路のインダクタンスを低減を図っている。
P側導体5、N側導体6、出力導体7u、7v、7wを分解して示すと図13のようになっている。P側導体5、N側導体6は図示のような形状を構成しており、P側導体5は3箇所で絶縁基板40に接続し、N側導体6も3箇所で絶縁基板40に接続している。
図14はP側導体5とN側導体6の形状を示した三面図である。電流は矢印a、b、c、d、e、f、g、hのように流れる。
ベース3上の構成は図15に示すようになっている。絶縁基板40に、コレクタパターン41とエミッタパターン42を設け、コレクタパターン41にスイッチングチップ43とダイオードチップ44を搭載し、スイッチングチップ43およびダイオードチップ44とエミッタパターン42との間をボンディングワイヤ45で配線している。この絶縁基板40を6組、ベース3の上に搭載している。簡単のため図15には、1組の絶縁基板40に対して、スイッチングチップ43を1個、ダイオードチップ44を2個、ボンディングワイヤ45を3本設けた場合を示してあるが、各部品の並列設置数は様々な組合せがありうる。
図16はパワー半導体モジュール2とコンデンサモジュール1との組み合わせを示す斜視図である。コンデンサモジュール1はパワー半導体モジュール2の絶縁ケース4の上に設けられ、コンデンサモジュール1は、5個のコンデンサエレメント1a、1b、1c、1d、1eが、P側導体51とN側導体52で並列接続されたうえ絶縁ケース4a内に収納されている。P側導体51の端部はP側端子P1を構成し、N側導体52の端部はN側端子N1を構成している。図16にはコンデンサエレメントは5個設けた場合を示してあるが、通電条件に対応して様々な並列設置数がありうる。
コンデンサモジュール1のP側導体51とN側導体52の形状は図17の分解図に示すように、いわゆる勝手違い形状であり、展開した状態では、共通形状である。
特開2000−216331 特開2003−197858
上述した従来のパワー半導体モジュールおよびインバータ装置には次のような問題がある。
すなわち、まず、U相、V相、W相の3つのルートの配線インダクタンスを欠かすことなく小さくする必要がある。しかしながら、回路構成上絶縁基板40が6個あるのに対して、P側端子P2とN側端子N2は各々1個ずつであるので、3つのルートのインダクタンスを等しく小さくすることは難しい。P側端子P2とN側端子N2を基準に考えると、近い位置に配置されるU相を経由するルートのインダクタンスは小さく、逆に、遠い位置に配置されるW相を経由するルートのインダクタンスは大きい。
図11〜図15に示したパワー半導体モジュールは、このような特性を考慮してインダクタンス低減を図った構造である。図12、図13、図14に示したように、P側導体5とN側導体6の一部を絶縁しつつ積層して、直流回路のインダクタンスを低減を図っている。互いに逆向きの電流が流れる二個の導体は、絶縁して積層すれば、負の相互インダクタンスが発生し、自己インダクタンスを相殺できる。この効果を期待してP側導体5とN側導体6の導体と配置方法を設定したものである。
図14を用いて、P側導体5とN側導体6を流れる電流の経路を説明する。P側導体5において、P側端子P2から最も離れたW相絶縁基板40に至る電流の流れは、概略a→b→c→dという最短距離を結んだ経路で示すことができる。同様に、N側導体6においては、W相絶縁基板40からN側端子N2に至る電流の流れは、e→f→g→hという、同じく最短距離を結んだ経路で示すことができる。
ここで注意すべきは、第1に、電流経路a、bおよびg、hに対応するP側端子P2およびN側端子N2の付近の導体は積層構造になっておらず、その部分のインダクタンスは小さくならないことである。P側端子P2およびN側端子N2は、絶縁ケースの外側に設置するうえ、端子としての電流容量を考慮すると、端子接続部はある程度の大きな面積を要するので積層が難しい。
第2に、P側導体5とN側導体6を積層した状態を考えると、電流経路cとfが離れている。P側導体5とN側導体6は主要部分が積層されており、一見インダクタンスが小さいように見受けられる。しかし、図14のように、最短距離を結んだ電流経路が離れている場合、それほどインダクタンスは低減されない。矢印で示した最短経路付近は電流密度が大きいものの、そこから離れると電流密度が小さくなるためである。
ベース3のサイズが190mm×150mmのパワー半導体モジュールを対象とし、P側端子P2からW相絶縁基板を経由しN側端子N2に至るルートのインダクタンスを解析計算したところ88nHというかなり大きい値となった。
図17に示したように、コンデンサモジュール1において、5個のコンデンサエレメント1a、1b、1c、1d、1eはP側導体51とN側導体52とで並列接続されている。5個のコンデンサエレメントは比較的体格が大きく、例えば長円形の両端面を電極として、そこにP側導体51とN側導体52とを接続しているので、P側導体51とN側導体52の間隔が離れており、配線のインダクタンスが大きくなる。
図16に示したように、コンデンサモジュール1をパワー半導体モジュール2に直接搭載しているので、コンデンサモジュール1から半導体モジュール2に至る外部配線(図10のP1−P2間およびN1−N2間に相当)のインダクタンスは、この場合存在しない。
以上のように、従来のパワー半導体モジュールおよびインバータ装置においては、パワー半導体モジュールの内部配線のインダクタンスと、コンデンサモジュールの内部配線のインダクタンスとが、いずれも大きいので、トータルの回路インダクタンスも大きい値となる。このためインダクタンスに比例する発生サージ電圧が大きくなり、その結果、実際に通電できる電圧が小さくなる。通電可能電圧の制約は相対的に装置の大形化を招く。また、大きなサージ電圧の繰り返しは素子への電気的ストレス蓄積となるため、信頼性が低下する。以上説明した技術的事項はコンバータ装置についてもほぼ同様にあてはまる。
そこで本発明は、配線に寄生するインダクタンスが小さく、発生サージ電圧が低く、通電可能電圧が高く、小形で信頼性の高いパワー半導体モジュールを備えた電力変換装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、スイッチングチップとダイオードチップを絶縁基板上に設け、複数の前記絶縁基板を共通のケース内に収納してブリッジ構成とし、前記絶縁基板間を接続するP側配線とN側配線は、相互に絶縁され積層状に設けられた平板状の主導体と、前記両主導体の端部に形成され相互に絶縁され積層状に設けられた帯状の副導体とを備え、前記両副導体の端部を外部接続端子としたパワー半導体モジュールと、前記パワー半導体モジュールの前記両主導体上に形成された複数の分岐導体対に接続したコンデンサエレメントと、からなることを特徴とする
請求項2の発明は、前記分岐導体対は、前記主導体と前記絶縁基板を接続することを特徴とする
請求項3の発明は、パワー半導体モジュールと、コンデンサエレメントを複数並列接続して前記パワー半導体モジュールに接続されたコンデンサモジュールとを備えた電力変換装置において、記コンデンサエレメントを接続するP側配線とN側配線は、相互に絶縁され積層状に設けられた平板状の主導体と、前記両主導体の端部に形成され相互に絶縁され積層状に設けられた帯状の副導体とを備え、前記両副導体の端部を外部接続端子としたことを特徴とする
本発明によれば、配線に寄生するインダクタンスが小さく、発生サージ電圧が低く、通電可能電圧が高く、小形で信頼性の高いパワー半導体モジュールを備えた電力変換装置を提供することができる。
以下、本発明の第1から第6の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のパワー半導体モジュール12の全体形状を示す斜視図と、内部配線構造を示す三面図であり、従来のパワー半導体モジュール2を示した図11と図12に対応している。図2は内部の直流部および交流部の配線導体の部分を示す斜視図および分解図である。これらは従来構造の図13に対応している。図3は直流部導体の三面図であり、従来構造の図14に対応している。さらに、図4は、直流部および交流部の配線導体の部分を取り除いて絶縁基板の配置がわかるように示す三面図であり、従来構造の図15に対応している。
図1、図2に示すように、P側導体5とN側導体6は、相互に絶縁され積層状に設けられた平板状の主導体5a、6aで構成し、両主導体5a、6aの端部に帯状の副導体5b、6bを立ち上げて絶縁かつ積層状に形成し、両副導体5b、6bの端部を外部接続のためのP側端子P2およびN側端子N2としている。
主導体5a、6aの裏面には、半導体素子を設けた絶縁基板40に接続する接続導体5u、5v、5wおよび6u、6v、6wが突設されている。また主導体6aには、主導体5aの接続導体5u、5v、5wが挿通される孔6X、6Y、6Zが接続導体6u、6v、6wに近接して設けられている。
このように構成したパワー半導体モジュールにおけるP側導体5とN側導体6の内部の電流経路を図3で説明する。P側導体5において、P側端子P2からW相絶縁基板40に至る電流の流れは、a→b→c→dというほぼ最短距離を結んだ経路である。同様に、N側導体6においては、W相絶縁基板40からN側端子N2に至る電流の流れは、e→f→g→hという、同じく最短距離を結んだ経路である。
本実施の形態によれば、互いに逆方向に流れる電流bおよびgに対応する副導体5b、6bの部分が積層構造になっているのでこの部分におけるインダクタンスを低減することができる。また、P側導体5とN側導体6が積層して設けられ主導体5a、6aの電流cとfも互いに近接している。その結果、主導体5a、6aの内部で近接して逆向きの電流が流れるので、主導体5a、6aにおけるインダクタンスも小さくなる。
ちなみに、ベース3のサイズが190mm×150mmのパワー半導体モジュールを対象とし、P側端子P2からW相絶縁基板40を経由しN側端子N2に至るルートのインダクタンスを解析計算したところ49nHとなり、本実施の形態の構成とすることで、従来の構造と比較して44%インダクタンスを低減できることがわかった。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図5を参照して説明する。図5は、第2の実施の形態のパワー半導体モジュールの内部配線構造を示す斜視図と、直流部および交流部の配線導体の部分を分解して示す分解図である。
本実施の形態は、P側導体5の主導体5aと、N側導体6の主導体6aとの間にセラミックなどの比誘電率の大きい絶縁材料からなる絶縁板8を設けた構成である。絶縁板8には、主導体5aに設けられた接続導体5u、5v、5wが挿通される孔8X、8Y、8Zが設けられている。P側導体5とN側導体6の間に設けた絶縁板8がコンデンサとして作用し、スイッチングチップ43に近い位置にコンデンサ成分を付与したことになり、サージ電圧低減効果が大きい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図6を参照して説明する。図6は、パワー半導体モジュール12と、コンデンサモジュール1とを組み合わせてなるインバータ装置を示す斜視図および分解図であり、従来の図16に対応している。本実施の形態は、コンデンサエレメント1a〜1eを接続するP側導体51とN側導体52とを、絶縁かつ積層状に設けた平板状の主導体51a、52a、および主導体51a、52aの端部に絶縁かつ積層状に設けた帯状の副導体51b、52bで構成し、副導体51b、52bの端部を外部接続端子P1、N1とした構成である。
本実施の形態のインバータ装置は、コンデンサエレメント1a〜1eを接続する主導体51a、52aおよび副導体51b、52bを積層構造としたので、コンデンサモジュール1の内部配線のインダクタンスを低減することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を図7を参照して説明する。図7は、パワー半導体モジュール12と、コンデンサモジュール1とを組み合わせてなるインバータ装置を示す斜視図および分解図であり、従来の図16に対応している。本実施の形態は、コンデンサエレメント1a〜1eを接続するP側導体51とN側導体52とを、絶縁かつ積層状に設けた平板状の主導体51a、52a、および主導体51a、52aの両端部に絶縁かつ積層状に設けた2組の帯状の副導体51b、52bで構成し、両端部の副導体51b、52bの端部を外部接続端子P1、N1とした構成である。
コンデンサモジュール1の上記構成に対応して、パワー半導体モジュール12の、P側導体5とN側導体6の両端部に2組の積層状に配置される副導体5b、6bを形成し、両副導体5b、6bの端部を2組の外部接続端子P2、N2とする。そして、両接続端子P2、N2にコンデンサモジュール1の2組の外部接続端子P1、N1を接続する。
本実施の形態のインバータ装置は、パワー半導体モジュール12のU相絶縁基板40とともにW相絶縁基板40側にもコンデンサ配線経路を増設した構成であり、W相にとっての配線経路が短くなり、第3の実施の形態と比較して、さらにインダクタンスを低減することができる。また、コンデンサモジュール1を両端4点でパワー半導体モジュール12に締結固定するので、耐振動強度が向上する。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を図8を参照して説明する。図8は本実施の形態のインバータ装置を構成するパワー半導体モジュール12のP側導体5とN側導体6を取り出して示した斜視図である。すなわち、P側導体5とN側導体6を構成する主導体5a、6a上に、分岐導体5c、5d、5e、5f、5gおよび6c、6d、6e、6f、6gを立設し、各分岐導体にコンデンサエレメント1a、1b、1c、1d、1eを接続た構成である。
本実施の形態のインバータ装置は、コンデンサモジュール1とパワー半導体モジュール12を一体化することができ、トータルの配線経路長がより短くなり、第4の実施形態と比較して、さらにインダクタンスを低減することができる。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態を図9を参照して説明する。図9は本実施の形態のインバータ装置を構成するパワー半導体モジュール12のP側導体5とN側導体6を取り出して示した斜視図である。すなわち、P側導体5とN側導体6を構成する主導体5a、6aの下面に、主導体5a、6aと絶縁基板40を接続する3組の分岐導体5h、5i、5jおよび6h、6i、6jを形成し、これらの分岐導体にコンデンサエレメント1f、1g、1hを接続した構成である。
本実施の形態のインバータ装置は、コンデンサエレメント1f、1g、1hをよりスイッチングチップ43に近い位置に配置して、コンデンサ成分を付与できるので、サージ電圧低減効果がさらに大きくなる。
以上、第3から第6の実施の形態はインバータ装置を説明したが、コンバータ装置についてもほぼ同様に説明されうる。
本発明の第1の実施の形態のパワー半導体モジュールを示し、(a)は全体形状を示す斜視図、(b)は内部配線構造を示す平面図、(c)は(b)の右側面図、(d)は(b)の正面図。 本発明の第1の実施の形態のパワー半導体モジュールの内部配線構造を示し、(a)は斜視図、(b)は分解図。 本発明の第1の実施の形態のパワー半導体モジュールに備えられる直流導体を示し、(a)、(b)、(c)はP側導体の平面図、右側面図および正面図、(d)、(e)、(f)はN側導体の平面図、右側面図および正面図。 本発明の第1の実施の形態のパワー半導体モジュールに備えられるベース上の構成を示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図。 本発明の第2の実施の形態のパワー半導体モジュールの内部配線構造を示し、(a)は斜視図、(b)は分解図。 本発明の第3の実施の形態のインバータ装置を示し、(a)は全体の斜視図、(b)はコンデンサモジュールの分解図、(c)は(b)をさらに分解した図。 本発明の第4の実施の形態のインバータ装置を示し、(a)は全体の斜視図、(b)はパワー半導体モジュールとコンデンサモジュールを分離した状態を示す図、(c)はコンデンサモジュールの分解図。 本発明の第5の実施の形態のインバータ装置に備えられるコンデンサモジュールを示し、(a)は全体の斜視図、(b)は分解図。 本発明の第6の実施の形態のインバータ装置に備えられるコンデンサモジュールを示し、(a)は全体の斜視図、(b)は分解図。 従来のパワー半導体モジュールを備えたインバータ装置の回路図。 従来のパワー半導体モジュールを示し、(a)は全体形状を示す斜視図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は正面図。 従来のパワー半導体モジュールの内部の配線構造を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は正面図。 従来のパワー半導体モジュールの内部の配線構造を分解して示し、(a)と(e)はP側導体、(b)と(f)はN側導体、(c)は出力導体、(d)はベースを示す図。 従来のパワー半導体モジュールに備えられる直流導体を示し、(a)、(b)、(c)はP側導体の平面図、右側面図および正面図、(d)、(e)、(f)はN側導体の平面図、右側面図および正面図。 従来のパワー半導体モジュールに備えられるベース上の構成を示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図。 従来のインバータ装置を示し、(a)は全体形状を示す斜視図、(b)はコンデンサモジュールの絶縁ケースを取り除いた状態を示す斜視図。 従来のインバータ装置に備えられるコンデンサモジュールの分解斜視図。
符号の説明
1…コンデンサモジュール、1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h…コンデンサエレメント、2…パワー半導体モジュール(従来)、3…ベース、4,4a…絶縁ケース、5…P側導体、6…N側導体、5a,6a…主導体、5b,6b…副導体、5c,5d,5e,5f,5g,5h,5i,5j,6c,6d,6e,6f,6g,6h,6i,6j…分岐導体、5u,5v,5w,6u,6v,6w…接続導体、6X,6Y,6Z…接続導体挿通孔、7u,7v,7w…出力導体、8…絶縁板、8X,8Y,8Z…接続導体挿通孔、12…パワー半導体モジュール(本発明)、40…絶縁基板、41…コレクタパターン、42…エミッタパターン、43…スイッチングチップ、44…ダイオードチップ、45…ボンディングワイヤ、51…P側導体、52…N側導体、51a,52a…主導体、51b,52b…副導体、P1,P2…P側端子、N1,N2…N側端子、P1a,P1b,P1c,P2u,P2v,P2w…中間接続部、N1a,N1b,N1c,N2u,N2v,N2w…中間接続部、u,v,w…出力端子、a,b,c,d,e,f,g,h…電流経路。

Claims (3)

  1. スイッチングチップとダイオードチップを絶縁基板上に設け、複数の前記絶縁基板を共通のケース内に収納してブリッジ構成とし、前記絶縁基板間を接続するP側配線とN側配線は、相互に絶縁され積層状に設けられた平板状の主導体と、前記両主導体の端部に形成され相互に絶縁され積層状に設けられた帯状の副導体とを備え、前記両副導体の端部を外部接続端子としたパワー半導体モジュールと、
    前記パワー半導体モジュールの前記両主導体上に形成された複数の分岐導体対に接続したコンデンサエレメントと、
    からなる電力変換装置。
  2. 前記分岐導体対は、前記主導体と前記絶縁基板を接続することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. パワー半導体モジュールと、コンデンサエレメントを複数並列接続して前記パワー半導体モジュールに接続されたコンデンサモジュールとを備えた電力変換装置において、
    記コンデンサエレメントを接続するP側配線とN側配線は、相互に絶縁され積層状に設けられた平板状の主導体と、前記両主導体の端部に形成され相互に絶縁され積層状に設けられた帯状の副導体とを備え、前記両副導体の端部を外部接続端子としたことを特徴とする電力変換装置。
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