JP4364366B2 - 孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構 - Google Patents

孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、孔版原紙を使用して用紙上に印刷を施すための孔版印刷機において、シリンダユニットをフレームの印刷位置にロックするためのロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、孔版印刷機においては、フレームにシリンダが回転可能に支持され、そのシリンダの外周には所定印刷パターンの孔を形成した孔版原紙が巻回装着されている。そして、シリンダが回転されながら、その外周に用紙が給送されるとともに、シリンダ内から孔版原紙の孔を通して用紙上にインクが供給されて、その用紙上に所定印刷パターンの印刷が施されるようになっている。
【0003】
このような構成による孔版印刷機においては、印刷に伴ってシリンダ自体や、その内部にインクが付着することから、定期的にメンテナンス、清掃等を行うために、シリンダを含むシリンダユニットがフレームに対して案内機構を介して挿脱可能に構成されている。これらシリンダユニット及びフレームの間にはロック機構が介在されており、シリンダユニットをフレームから所定位置まで抜き出した点検位置から印刷位置に移動されたとき、シリンダユニットをロック機構により印刷位置にロックするようになっている。
【0004】
従来、前記ロック機構は以下に示すような構成となっている。シリンダユニットが点検位置から印刷位置に押動されたとき、フレームに形成したシリンダユニットの出し入れ用の開口の左右両側縁に設けた一対のロックピンに対し、シリンダユニットの支持枠側に設けた左右一対の自動ロック機構がロック状態に切り換えられるようになっている。又、このロック状態を解除する場合には、左右一対の自動ロック機構に架設連結された解除操作バーを操作することにより、両自動ロック機構のロック状態が同期して解除されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシリンダユニットのロック機構は、左右一対の自動ロック機構を備えているので、シリンダユニットをフレームに対して安定してロックすることができる。しかし、左右のロック機構がいずれも自動ロックされる構造のため、左右一対のロックピンに対し一対のロックレバーが確実にロック位置に回動されたか否かを確認することが難しいという問題があった。又、ロック状態を解除する動作についても、一対のロックレバーが実際にロック位置からアンロック位置に移動されたか否かの確認をすることは必ずしも容易ではなかった。
【0006】
この発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、ロック機構がロック状態に切り換えられたことを作業者が容易に確認することができるとともに、アンロック状態への切り換えを容易に確認することができる孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、支持枠に対し孔版原紙を巻回するシリンダを回転可能に装着してシリンダユニットを構成し、フレーム(23、24)に対し案内機構を介して前記シリンダユニットを印刷位置と点検位置との間で往復動可能に装着し、前記シリンダの外周に給送される用紙に対して前記孔版原紙を介してインクを供給して印刷を行うようにした孔版印刷機において、前記シリンダユニットを印刷位置にロックするロック機構は、シリンダユニットの印刷位置への移動の際に自動的にロックされる自動ロック機構と、上記自動ロック機構のロック状態において、前記支持枠をフレームに対し手動によりロックする手動ロック機構と、前記自動ロック機構と手動ロック機構との間に設けられ、前記手動ロック機構のロック状態において、該手動ロック機構のロック状態が手動により解除されると、自動ロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを備えるものであることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記自動ロック機構は、シリンダユニットの支持枠を構成する支持部材の左右一対の保護板の一方に設けられ、手動ロック機構は前記保護板の他方に設けられ、フレームに取り付けた左右一対のロックピンをロックするようにしていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記自動ロック機構は、前記一方の保護板に対し往復回動可能に取り付けられた自動ロックレバーと、該自動ロックレバーを常にはアンロック位置へ付勢する付勢手段と、前記自動ロックレバーがアンロック位置からその先端部に形成したロック凹部に一方のロックピンが係合されるロック位置に回動されたとき、該自動ロックレバーをロック位置に保持するとともに、ロック状態を解除するための自動ロック・解除レバーと、前記保護板と自動ロック・解除レバーとの間に設けられ、かつ常には前記自動ロック・解除レバーをロック位置に付勢する付勢手段とにより構成され、前記手動ロック機構は、他方の保護板に対し往復回動可能に、かつ他方のロックピンをロックするためのロック凹部を有する手動ロックレバーにより構成され、前記ロック解除機構は、他方の保護板に所定角度範囲内で往復回動可能に支持されたロック解除レバーと、前記ロック解除レバーを常にはロック状態を保持する方向に付勢する付勢手段と、前記自動ロック・解除レバーとロック解除レバーを連結する連結バーと、前記手動ロックレバーに設けられ、かつ前記ロック解除レバーをロック位置からアンロック位置に回動し得る作動突起とにより構成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記支持部材と前記手動ロックレバーとの間には、該手動ロックレバーがロック位置に保持された状態で、該ロック位置を保持する誤動作阻止機構が設けられていることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記誤動作阻止機構は、前記他方の保護板に装着された電磁ソレノイドと、該ソレノイドにより前記手動ロックレバーの回動軌跡に進入してロック位置に保持するロック部材とにより構成されていることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図8は孔版印刷機の概略構成を示す。シリンダ11は孔版印刷機の本体10内のほぼ中央において回転軸11aを中心に時計方向に回転するように設けられ、その外周には孔版原紙12が巻回装着されている。この孔版原紙12には和紙と樹脂フィルムを重ね合わせた感熱式のものが使用され、孔版原紙12上に所定の印刷パターンが焼き付けられ、樹脂フィルムが溶融されて、和紙のみが残ることにより、所定印刷パターンの孔が形成されている。
【0013】
前記回転軸11aの下方位置に配設されたインクタンク13は内部にインクが収容されるとともに、図示しない供給ポンプが接続されてシリンダ11内部にインクを供給するようになっている。シリンダ11下方位置に配設されたプレスローラ14は、その周面がシリンダ11外周に接触されながら支軸14aを中心に回転するように支持されている。プレスローラ14と対向するようにシリンダ11内に配設された押圧ローラ15は、時計方向に回転しながら孔版原紙12をプレスローラ14表面に押圧している。
【0014】
本体10の後方(図8で右側)に装着された給紙カセット16の内部には、複数枚の用紙17が積層された状態で収容されている。これら用紙17は、給紙カセット16の下部において用紙17を押圧して送り出すように配設された給紙ローラ18の回転により、本体10奥部へと一枚ずつ送り出されるようになっている。給紙カセット16とシリンダ11との間に設けられた上下一対の送りローラ19及びガイド板20aは、給紙カセット16内から送り出された用紙17を案内してシリンダ11とプレスローラ14との間へ給送させる。そして、シリンダ11及びプレスローラ14が回転され、シリンダ11内から孔版原紙12の孔を通って用紙17上にインクが供給されて、その用紙17上に所定印刷パターンの印刷が施される。この印刷が施された用紙17は、プレスローラ14側方に配設されたガイド板20bにより案内され、本体10の前方(図8で左側)下部に配設された排紙トレイ21へと排出されて、積み重なった状態で保持される。
【0015】
前記シリンダ11は、本体10の側方から挿脱できるように構成されたシリンダユニット30内に回転可能に装着されている。このシリンダユニット30は、図2に示すように本体10の一対の側壁を構成する一対のフレーム23、24の間に架設された左右一対のガイドレール22により前後方向の往復動可能に装着されている。図1においてはシリンダユニット30を基準にして前後と左右を矢印で示す。フレーム24にはシリンダユニット30の出し入れ用の開口24aが形成されている。そこで、このシリンダユニット30の構成を図1〜図3に基づいて以下に説明する。
【0016】
図1、2に示すように、シリンダユニット30を構成する支持枠31は、一端側(図1、2において前側)に配置された支持板32と、後側に配置された支持部材33と、支持板32及び支持部材33の両側部間に架設された断面L字状をなす左右一対の支持レール34とから構成されている。支持板32及び支持部材33の中心部間には前記回転軸11aが軸受35を介して回転可能に支持されており、この回転軸11aにシリンダ11が取付けられている。
【0017】
図1、3に示すように、支持部材33の両側縁には左右一対の保護板33a、33bが折り曲げ形成され、これら保護板33a、33b間の中央には前記インクタンク13を収容するインクホルダー(図示略)が配設されている。シリンダ11上方位置において、丸棒状をなす支持ロッド37は支持板32及び支持部材33間に架設され、シリンダユニット30を手動により印刷位置と点検位置との間で位置切り換えするようになっている。前記支持ロッド37とフレーム24との間には、図示しないが、シリンダユニット30を図1に示す点検位置に停止する機構が装着されている。
【0018】
上記した支持枠31、シリンダ11、回転軸11a、インクホルダー(図示略)、インクタンク13、支持ロッド37等からシリンダユニット30は構成されている。このシリンダユニット30を左右から挟み込むようにフレーム23、24に架設された一対のガイドレール22、22は、側方に開口された凹状をなし、その内側に両支持レール34が収納されることによりシリンダユニット30を本体10内に支持している。各支持レール34の一端部及び各ガイドレール22の端部にはそれぞれガイドローラ34a,22aが設けられ、両ガイドローラ34a,22aにより支持レール34がガイドレール22上を往復動されるようになっている。つまり、シリンダユニット30は、ガイドレール22及び支持レール34に引き出し方向を案内されながら、本体10内の印刷位置から側方へ引き出された点検位置へ移動できるように構成されている。
【0019】
この実施形態では、前述したガイドレール22、ガイドローラ22a、支持レール34、ガイドローラ34aなどによりシリンダユニット30の案内機構36が構成されている。
【0020】
前記フレーム24の開口24aの左右両側縁には、左右一対のブラケット41を介してロックピン42a、42bが互いに対向するように所定間隔をおいて取り付けられている。
【0021】
一方、シリンダユニット30の支持部材33には、前記ロックピン42a、42bに対しシリンダユニット30を印刷位置にロックするためのロック機構43が装着されている。このロック機構43は支持部材33の左側の保護板33aに装着した自動ロック機構44と、右側の保護板33bに装着した手動ロック機構45と、さらに前記自動ロック機構44及び手動ロック機構45を連結するように装着されたロック解除機構46とにより構成されている。
【0022】
そこで、前記自動ロック機構44の構成を以下に説明する。
図4に示すように前記保護板33aには自動ロックレバー51が支持ピン52により往復回動可能に支持され、この自動ロックレバー51の一端部には前記ロックピン42aと対応するようにロック凹部51aが形成されている。前記自動ロックレバー51の中央部にはばね収容部53が一体に折り曲げ形成され、前記支持ピン52に巻着した付勢手段としてのコイルばね54の一端をばね収容部53の端縁に係止し、コイルばね54の他端を保護板33aに貫通支持した係止ピン55に係止している。そして、コイルばね54により自動ロックレバー51がロックピン42aから離隔するアンロック位置に付勢保持されるようにしている。
【0023】
前記保護板33aには前記ロックピン42aが進入し得る案内溝33cが形成されている。前記保護板33aには自動ロック・解除レバー56が支持ピン57により往復回動可能に支持され、前記自動ロック・解除レバー56に形成された係止突起56aにより前記自動ロックレバー51の他端部に形成した係止凹部51bを係止することにより、自動ロックレバー51をロック位置に保持可能である。
【0024】
前記自動ロック・解除レバー56には回動範囲規制孔56bが形成され、保護板33aに貫通固定した回動範囲規制ピン58を回動範囲規制孔56bに挿通することにより、自動ロック・解除レバー56の傾動範囲を規制するようにしている。前記支持ピン57の外周には付勢手段としてのコイルばね59が巻着され、その一端は保護板33aに貫通固定した係止ピン60に係止され、他端は自動ロック・解除レバー56に切り起こし形成したばね受け56cに係止されている。そして、コイルばね59により自動ロック・解除レバー56を常には自動ロックレバー51のロック位置を保持する方向へ付勢するようにしている。
【0025】
次に、前記手動ロック機構45について図6及び図7を中心に説明する。
図6に示すように、保護板33bには手動ロックレバー61が支持ピン62によって往復回動可能に支持されている。この手動ロックレバー61の先端部にはロック凹部61aが形成されている。そして、図7に示すように保護板33bに形成した案内溝33dに対しフレーム24側に設けたロックピン42bが挿入された状態で、該ロックピン42bに対し係脱し得るようにしている。
【0026】
次に、ロック解除機構46について説明する。
前記保護板33bにはロック解除レバー63が支持ピン64によって往復回動可能に取り付けられている。保護板33bには回動範囲規制ピン58aが貫通固定され、ロック解除レバー63に形成した回動範囲規制孔63bに回動範囲規制ピン58aを挿通することにより、ロック解除レバー63の傾動角を所定角度範囲内に規制している。前記支持ピン64にはコイルばね65が巻着され、その一端は保護板33bに貫通固定した係止ピン66に係止され、他端はロック解除レバー63に切り起こし形成したばね受け63cに係止されている。
【0027】
前記ロック解除レバー63の上端部にはブラケット63dが形成され、前記自動ロック・解除レバー56の上端部に形成したブラケット56dと前記ブラケット63dには、図1、3に示すように連結バー67がビス68によって架設連結されている。前記コイルばね65はロック解除レバー63を支持ピン64を中心にして反時計回り方向、すなわち連結バー67を介して自動ロック・解除レバー56をロック方向に付勢するようにしている。
【0028】
前記手動ロックレバー61には前記ロック解除レバー63を押して該ロック解除レバー63をロック位置からアンロック位置に切り換えるための作動突起61bが形成されている。
【0029】
前記保護板33a,33bの上端部間には作業者が把持してシリンダユニット30を出し入れするための取手の機能を有する連結ロッド69が架設連結されている。
【0030】
図6に示すように、前記保護板33bには手動ロックレバー61のロック位置を保持する誤動作阻止機構70が設けられている。この誤動作阻止機構70は、電磁ソレノイド71とそのプランジャ72により連結ピン74を中心に傾動するロックレバー73とにより構成されている。そして、図7に示すように手動ロックレバー61に形成した突起61cの移動軌跡内にロックレバー73の先端部が傾動して進入することにより手動ロックレバー61が誤ってロック位置からアンロック位置に回動されないようになっている。
【0031】
次に、前記のように構成した孔版印刷機について、その動作を説明する。
さて、図8に示す孔版印刷機で印刷を行うときには、まず、本体10内部の給紙ローラ18により給紙カセット16から用紙17が一対の送りローラ19間へと送られ、ガイド板20aに案内されながら、回転するシリンダ11及びプレスローラ14間へ供給される。一方、シリンダ11内においては、インクがインクタンク13から供給ポンプを介して押圧ローラ15表面に供給される。そして、押圧ローラ15表面のインクは、プレスローラ14に押圧されることでシリンダ11外周に巻回された孔版原紙12の孔を介して用紙17上に染み出し、所定印刷パターンの印刷が施される。印刷後の用紙17は、シリンダ11及びプレスローラ14の回転によりガイド板20bへと送られ、このガイド板20bに案内されながら排紙トレイ21上へと排出され、保持される。
【0032】
このようにして印刷が行われた後、シリンダ11外周の孔版原紙12の交換、シリンダ11周縁に付着したインクの清掃等を行う場合には、本体10内部からシリンダ11を内包したシリンダユニット30を取り出す必要がある。
【0033】
図1はシリンダユニット30が印刷位置から引き出されて、保守点検等を行う点検位置に保持された状態を示す。この状態においては前記自動ロック機構44及び手動ロック機構45がいずれもアンロック状態となっている。この状態において保守点検を終えたシリンダユニット30をガイドレール22に沿って印刷位置に押動すると、支持レール34がガイドレール22に案内されつつシリンダユニット30が印刷位置に向かって移動する。
【0034】
このシリンダユニット30の移動が最終行程に近づくと、図4に示すように自動ロック機構44の自動ロックレバー51がロックピン42aと対応し、ロックピン42aにより自動ロックレバー51が支持ピン52を中心に図4の反時計回り方向にコイルばね54の付勢力に抗して回動される。この過程では、前記自動ロックレバー51の先端部に設けた案内突部51cによってロックピン42aがロック凹部51aへ案内移動される。これにより、図5に示すように自動ロックレバー51のロック凹部51a内にロックピン42aが係合され、かつロックピン42aが案内溝33cの内頂部に当接された状態となり、自動ロックレバー51はほぼ垂直状態となる。このため、自動ロックレバー51の係止凹部51bに自動ロック・解除レバー56の係止突起56aがコイルばね59の付勢力により係止されて自動ロックレバー51がロックピン42aを保持したロック状態に保持される。このようにして自動ロック機構44はシリンダユニット30の印刷位置への押動動作の最終行程により自動的にロック位置に切り換えられる。
【0035】
次に、図6及び図7により手動ロック機構45の動作について説明する。
図6は図4に示す自動ロック機構44のアンロック位置と対応する手動ロック機構45のアンロック状態を示す。この状態においてシリンダユニット30がさらに前方へ押動されると、ロックピン42bに案内溝33dの内頂部が当接して係止される。この状態で手動ロックレバー61を支持ピン62を中心に時計回り方向に回動すると、手動ロックレバー61のロック凹部61aが図7に示すようロックピン42bに係合され、手動ロックレバー61はロック状態に保持される。ロック解除レバー63は、前述した図5に示す自動ロック・解除レバー56のロック位置への傾動により連結バー67を介して図7に示すロック位置に回動保持される。
【0036】
図7に示す手動ロックレバー61のロック状態は、突起61cに対し電磁ソレノイド71によりロックレバー73が回動されて係止されるので、誤って手動ロックレバー61のロック状態が解除されることはない。
【0037】
図5及び図7に示す自動ロックレバー51と手動ロックレバー61のロック状態において、シリンダユニット30を印刷位置から点検位置に移動させるため、ロック機構43のロック状態を解除するには、図7において電磁ソレノイド71によりロックレバー73をアンロック位置に切り換える。
【0038】
次に、手動ロックレバー61を支持ピン62を中心に反時計回り方向に回動する。すると、ロックピン42bからロック凹部61aが離脱されてアンロック位置に切り換えられるとともに、手動ロックレバー61に形成した作動突起61bによりロック解除レバー63が押動されるので、ロック解除レバー63はコイルばね65の付勢力に抗して支持ピン64を中心に時計回り方向に回動され、この動作により連結バー67を介して図5に示す自動ロック・解除レバー56がコイルばね59の付勢力に抗して同方向に回動される。このため、自動ロック・解除レバー56の係止突起56aが自動ロックレバー51の係止凹部51bから離脱され、自動ロックレバー51はコイルばね54の付勢力により支持ピン52を中心に時計回り方向に回動される。このため、ロック凹部51a及び案内突部51cがロックピン42aを前方へ押動するように回動され、自動ロックレバー51のロック状態が解除される。
【0039】
次に、前記のように構成したシリンダユニット30のロック機構43についてその効果を構成とともに列記する。
(1)前記実施形態では、ロック機構43を自動ロック機構44と手動ロック機構45及び両機構を連結するロック解除機構46とにより構成した。このため、手動ロック機構45によりシリンダユニット30を印刷位置にロックしたことを作業者の手により直接確認するようにロック動作を行うことができ、ロック状態の確認を容易に行うことができる。
【0040】
又、手動ロック機構45をロック位置からアンロック位置にする動作も作業者により行われるので、アンロック位置を確認することができる。このため、シリンダユニット30のロック位置又はアンロック位置を容易に確認することができる。
【0041】
(2)前記実施形態では、手動ロック機構45の手動ロックレバー61に対し作動突起61bを一体に形成してロック解除レバー63を押動するようにし、これによってロック位置からアンロック位置に切り換えるようにした。このため、ロック解除機構46の機構を簡素化して製造及び組み付けを容易に行うことができる。
【0042】
(3)前記実施形態では、保護板33aと保護板33bとの間に連結ロッド69を架設連結し、連結バー67と連結ロッド69を把持することにより、自動ロック機構44のロック状態を解除するようにした。このため、手動ロックレバー61を用いることなく自動ロック機構44のロック状態を解除することもできる。
【0043】
(4)前記実施形態では、手動ロックレバー61の作動突起61bは、ロック解除レバー63と分離可能に構成されている。このため、自動ロック機構44の自動ロック動作が行われる際には、ロック解除機構46のロック解除レバー63は連動するが、この連動運動が手動ロックレバー61に干渉することはい。
【0044】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・回動付勢手段を、例えば板ばね、スポンジ、ゴム等により構成してもよい。
・前記コイルばね59又はコイルばね65のいずれか一方を省略してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜5記載の発明は、ロック機構がロック状態に切り換えられたことを作業者が容易に確認することができるとともに、アンロック状態への切り換えを容易に確認することができる。
【0046】
請求項2記載の発明は、支持枠を構成する支持部材の左右一対の保護板を用いて自動ロック機構及び手動ロック機構を装着することができ、ロック状態を安定して保持することができる。
【0047】
請求項3記載の発明は、ロック機構を簡素化することができる。
請求項4記載の発明は、手動ロックレバーのロック状態を確実に保持することができる。
【0048】
請求項5記載の発明は、電磁ソレノイドにより手動ロックレバーをロック位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化したシリンダユニットのロック機構を示す斜視図。
【図2】 シリンダユニットが印刷位置に移動された状態を示す左側面図。
【図3】 ロック機構を示す正面図。
【図4】 自動ロック機構のアンロック状態を示す側面図。
【図5】 自動ロック機構のロック状態を示す側面図。
【図6】 手動ロック機構のアンロック状態を示す側面図。
【図7】 手動ロック機構のロック状態を示す側面図。
【図8】 孔版印刷機の略体側面図。
【符号の説明】
11…シリンダ、12…孔版原紙、24…フレーム、30…シリンダユニット、31…支持枠、33…支持部材、33a,33b…保護板、36…案内機構、42a,42b…ロックピン、43…ロック機構、44…自動ロック機構、45…手動ロック機構、46…ロック解除機構、51…自動ロックレバー、51a,61a…ロック凹部、54,59,65…付勢手段としてのコイルばね、56…自動ロック・解除レバー、61…手動ロックレバー、61b…作動突起、63…ロック解除レバー、67…連結バー、70…誤動作阻止機構、71…電磁ソレノイド、73…ロック部材としてのロックレバー。

Claims (5)

  1. 支持枠(31)に対し孔版原紙(12)を巻回するシリンダ(11)を回転可能に装着してシリンダユニット(30)を構成し、フレーム(23、24)に対し案内機構(36)を介して前記シリンダユニット(30)を印刷位置と点検位置との間で往復動可能に装着し、前記シリンダ(11)の外周に給送される用紙に対して前記孔版原紙を介してインクを供給して印刷を行うようにした孔版印刷機において、
    前記シリンダユニット(30)を印刷位置にロックするロック機構(43)は、
    シリンダユニット(30)の印刷位置への移動の際に自動的にロックされる自動ロック機構(44)と、
    上記自動ロック機構(44)のロック状態において、前記支持枠(31)をフレーム(24)に対し手動によりロックする手動ロック機構(45)と、
    前記自動ロック機構(44)と手動ロック機構(45)との間に設けられ、前記手動ロック機構(45)のロック状態において、該手動ロック機構(45)のロック状態が手動により解除されると、自動ロック機構(44)のロック状態を解除するロック解除機構(46)と
    を備えるものである孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構。
  2. 請求項1において、前記自動ロック機構(44)は、シリンダユニット(30)の支持枠(31)を構成する支持部材(33)の左右一対の保護板(33a、33b)の一方に設けられ、手動ロック機構(45)は前記保護板(33a、33b)の他方に設けられ、フレーム(24)に取り付けた左右一対のロックピン(42a、42b)をロックするようにしている孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構。
  3. 請求項2において、前記自動ロック機構(44)は、
    前記一方の保護板(33a)に対し往復回動可能に取り付けられた自動ロックレバー(51)と、
    該自動ロックレバー(51)を常にはアンロック位置へ付勢する付勢手段(54)と、
    前記自動ロックレバー(51)がアンロック位置からその先端部に形成したロック凹部(51a)に一方のロックピン(42a)が係合されるロック位置に回動されたとき、該自動ロックレバー(51)をロック位置に保持するとともに、ロック状態を解除するための自動ロック・解除レバー(56)と、
    前記保護板(33a)と自動ロック・解除レバー(56)との間に設けられ、かつ常には前記自動ロック・解除レバー(56)をロック位置に付勢する付勢手段(59)と
    により構成され、
    前記手動ロック機構(45)は、他方の保護板(33b)に対し往復回動可能に、かつ他方のロックピン(42b)をロックするためのロック凹部(61a)を有する手動ロックレバー(61)により構成され、
    前記ロック解除機構(46)は、他方の保護板(33b)に所定角度範囲内で往復回動可能に支持されたロック解除レバー(63)と、
    前記ロック解除レバー(63)を常にはロック状態を保持する方向に付勢する付勢手段(65)と、
    前記自動ロック・解除レバー(56)とロック解除レバー(63)を連結する連結バー(67)と、
    前記手動ロックレバー(61)に設けられ、かつ前記ロック解除レバー(63)をロック位置からアンロック位置に回動し得る作動突起(61b)とにより構成されている孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構。
  4. 請求項3において、前記支持部材(33)と前記手動ロックレバー(61)との間には、該手動ロックレバー(61)がロック位置に保持された状態で、該ロック位置を保持する誤動作阻止機構(70)が設けられている孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構。
  5. 請求項4において、前記誤動作阻止機構(70)は、前記他方の保護板(33b)に装着された電磁ソレノイド(71)と、該ソレノイド(71)により前記手動ロックレバー(61)の回動軌跡に進入してロック位置に保持するロック部材(73)とにより構成されている孔版印刷機におけるシリンダユニットのロック機構。
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