JP4388429B2 - レジスト下層膜材料ならびにパターン形成方法 - Google Patents
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Description
無機系はSiON膜が挙げられる。これは、シランとアンモニアの混合ガスによるCVD(化学気相成長;Chemical Vapor Deposition)などで形成され、レジスト膜に対するエッチング選択比が大きいため、レジストへのエッチングの負荷が小さい利点があるが、剥離が困難なため、適用できる場合に制限がある。また、窒素原子を含む塩基性基板であるため、ポジレジストではフッティング、ネガレジストではアンダーカットプロファイルになり易いという欠点もある。
図2にはレジスト下層膜のk値を0.3に固定し、縦軸をn値、横軸を膜厚として、n値を1.0〜2.0の範囲、膜厚を0〜500nmの範囲で変動させたときの基板反射率を示す。図2を見ると、膜厚が300nm以上の2層レジストプロセス用のレジスト下層膜を想定した場合、n値が、レジスト上層膜と同程度かあるいはそれよりも少し高い1.6〜1.9の範囲で反射率を1%以下にできる最適値が存在することが判る。
このように、n値が高く、k値が低く透明でかつエッチング耐性が高いレジスト下層膜が求められている。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、アセナフチレン類の繰り返し単位と、置換又は非置換のヒドロキシ基を有する繰り返し単位とを共重合してなる重合体が、例えば波長193nmといった短波長の露光において、最適なn値、k値を有し、かつエッチング耐性にも優れ、珪素含有2層レジストプロセスといった多層レジストプロセス用レジスト下層膜として有望な材料であることを見出し、本発明をなすに至った。
イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げられ、アジド化合物としては、1,1’−ビフェニル−4,4’−ビスアジド、4,4’−メチリデンビスアジド、4,4’−オキシビスアジドが挙げられる。
i.) 下記一般式(P1a−1)、(P1a−2)、(P1a−3)又は(P1b)のオニウム塩、
ii.) 下記一般式(P2)のジアゾメタン誘導体、
iii.) 下記一般式(P3)のグリオキシム誘導体、
iv.) 下記一般式(P4)のビススルホン誘導体、
v.) 下記一般式(P5)のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル、
vi.) β−ケトスルホン酸誘導体、
vii.) ジスルホン誘導体、
viii.) ニトロベンジルスルホネート誘導体、
ix.) スルホン酸エステル誘導体
等が挙げられる。
ジスルホン誘導体としては、ジフェニルジスルホン誘導体、ジシクロヘキシルジスルホン誘導体等のジスルホン誘導体を挙げることができる。
スルホン酸エステル誘導体としては、1,2,3−トリス(メタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(p−トルエンスルホニルオキシ)ベンゼン等のスルホン酸エステル誘導体を挙げることができる。
ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジアゾメタン誘導体、
ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等のグリオキシム誘導体、
ビスナフチルスルホニルメタン等のビススルホン誘導体、
N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル等のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体が好ましく用いられる。
塩基性化合物は、保存中等に酸発生剤より微量に発生した酸が架橋反応を進行させるのを防ぐための、酸に対するクエンチャーの役割を果たす。
イミド誘導体としては、フタルイミド、サクシンイミド、マレイミド等が例示される。
先ず、レジスト下層膜12は、通常のフォトレジスト膜の形成法と同様にスピンコート法などで基板11上に形成することが可能である。スピンコート法などでレジスト下層膜12を形成した後、有機溶剤を蒸発させ、レジスト上層膜13とのミキシング防止のため、架橋反応を促進させるためにベークをすることが望ましい。ベーク温度は80〜300℃の範囲内で、10〜300秒の範囲内が好ましく用いられる。なお、このレジスト下層膜12の厚さは適宜選定されるが、100〜20,000nm、特に150〜15,000nmとすることが好ましい。レジスト下層膜12を形成した後、その上にレジスト上層膜13を形成する(図4(a)参照)。
その後、常法に従い、多層レジスト膜のパターン回路領域の露光を行い、ポストエクスポジュアーベーク(PEB)、現像を行い、レジストパターンを得る(図4(b)参照)。
なお、レジスト上層膜13の厚さは特に制限されないが、30〜500nm、特に50〜400nmが好ましい。
現像は、アルカリ水溶液を用いたパドル法、ディップ法などが用いられ、特にはテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの2.38質量%水溶液を用いたパドル法が好ましく用いられ、室温で10秒〜300秒の範囲で行われ、その後純水でリンスし、スピンドライあるいは窒素ブロー等によって乾燥される。
(合成例1)
200mLのフラスコにアセナフチレンを15.2g、N−ヒドロキシエチルマレイミドを14.1g、溶媒としてテトラヒドロフランを15g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を2.5g加え、55℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液にアセトン5mLを加えて希釈後、イソプロピルアルコール2L溶液中に沈殿させ、得られた白色固体を濾過後、40℃で減圧乾燥し、白色重合体21gを得た。
共重合組成比
アセナフチレン:N−ヒドロキシエチルマレイミド=50:50
質量平均分子量(Mw)=9800
分子量分布(Mw/Mn)=1.79
この重合体をポリマー1とする。
200mLのフラスコにアセナフチレンを15.2g、酢酸アリルを4.5g、溶媒としてテトラヒドロフランを15g添加した。重合開始剤として濃硫酸を1g加え、60℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液に、トリエチルアミン30g、水10gを加え、60℃で2時間、脱保護反応を行い、酢酸を用いて中和した。反応溶液を濃縮後、アセトン0.5Lに溶解し、上記と同様の沈殿、濾過、乾燥を行い、白色重合体14gを得た。
共重合組成比
アセナフチレン:アリルアルコール=66:34
質量平均分子量(Mw)=8500
分子量分布(Mw/Mn)=1.98
この重合体をポリマー2とする。
200mLのフラスコにアセナフチレンを15.2g、3,4−ジヒドロ−2−アセトキシエチル−2H−ピランを11.5g、溶媒としてテトラヒドロフランを15g添加した。重合開始剤として濃硫酸を1g加え、60℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液に、トリエチルアミン30g、水10gを加え、脱保護反応を行い、酢酸を用いて中和した。反応溶液を濃縮後、アセトン0.5Lに溶解し、上記と同様の沈殿、濾過、乾燥を行い、白色重合体16gを得た。
共重合組成比
アセナフチレン:3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシエチル−2H−ピラン
=62:38
質量平均分子量(Mw)=6700
分子量分布(Mw/Mn)=1.58
この重合体をポリマー3とする。
200mLのフラスコにアセナフチレンを15.2g、4−ヒドロキシスチレンを3.3g、溶媒として1,2−ジクロロエタンを60g添加した。重合開始剤としてトリフルオロホウ素を1g加え、60℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液に、メタノール1L、水500gを加え重合物を沈殿させ、得られた白色固体を濾過後、乾燥を行い、白色重合体12gを得た。
共重合組成比
アセナフチレン:4−ヒドロキシスチレン
=75:25
質量平均分子量(Mw)=8800
分子量分布(Mw/Mn)=1.82
この重合体をポリマー4とする。
500mLのフラスコに4−ヒドロキシスチレンを40g、2−メタクリル酸―1−アダマンタンを160g、溶媒としてトルエンを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤としてAIBNを4.1g加え、80℃まで昇温後、24時間反応させた。この反応溶液を1/2まで濃縮し、メタノール300mL、水50mLの混合溶液中に沈殿させ、得られた白色固体を濾過後、60℃で減圧乾燥し、白色重合体188gを得た。
共重合組成比
4−ヒドロキシスチレン:2−メタクリル酸―1−アダマンタン
=0.32:0.68
質量平均分子量(Mw)=10900
分子量分布(Mw/Mn)=1.77
この重合体を比較ポリマー1とする。
[レジスト下層膜材料の調製]
上記ポリマー1〜4で示される樹脂、比較ポリマー1で示される樹脂、下記AG1、2で示される酸発生剤、下記CR1で示される架橋剤を、FC−430(住友スリーエム社製)0.1質量%を含む有機溶剤中に表1に示す割合で溶解させ、0.1μmのフッ素樹脂製のフィルターで濾過することによってレジスト下層膜材料(実施例1〜5、比較例1)をそれぞれ調製した。
比較ポリマー1: 比較合成例1より
酸発生剤: AG1、AG2(下記構造式参照)
PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル)
レジスト下層膜の形成後、J.A.ウーラム社の入射角度可変の分光エリプソメーター(VASE)で波長193nmにおける屈折率(n,k)を求め、その結果を表1に示した。
レジスト上層膜のベース樹脂として下記重合体(ArF珪素含有ポリマー1,2)を準備した。
共重合組成比 d:e:f=0.4:0.5:0.1
質量平均分子量(Mw)=8,800
共重合組成比 g:h:i=0.3:0.5:0.2
質量平均分子量(Mw)=3,500
酸発生剤: PAG1、PAG2(下記構造式参照)
(1) パターン形状の観察
1) レジストパターン形状の観察
上記調製したレジスト下層膜材料(実施例1〜5,比較例1)の溶液を膜厚300nmのSiO2を有する基板上に塗布して、200℃で60秒間ベークして膜厚500nmのレジスト下層膜を形成した。
次に、上記ArF露光と現像後に得られた0.12μmL/Sのレジストパターンを形成した珪素含有レジスト上層膜をマスクにして酸素ガスを主体とするドライエッチングを行い、レジスト下層膜にパターンを転写した。
チャンバー圧力 450mTorr(60.0Pa)
RFパワー 600W
Arガス流量 40sccm
O2ガス流量 60sccm
ギャップ 9mm
時間 20sec
次に、上記酸素ガスを主体とするドライエッチング後、パターンが形成されたレジスト下層膜をマスクにしてCHF3/CF4系ガスでのエッチングを行い、SiO2基板を加工した。
チャンバー圧力 40.0Pa
RFパワー 1,300W
ギャップ 9mm
CHF3ガス流量 30ml/min
CF4ガス流量 30ml/min
Arガス流量 100ml/min
時間 60sec
ドライエッチング耐性試験では、上記調製したレジスト下層膜材料(実施例1〜5,比較例1)の溶液をシリコン基板上に塗布して、200℃で60秒間ベークして膜厚500nmのレジスト下層膜を形成した。これを以下の2系統の条件で評価した。
東京エレクトロン株式会社製ドライエッチング装置TE−8500Pを用い、エッチング前後のレジスト下層膜の膜厚差を測定した。
エッチング条件は上記と同様である。
この結果を表4に示す。
日電アネルバ株式会社製ドライエッチング装置L−507D−Lを用い、エッチング前後のレジスト下層膜の膜厚差を求めた。
チャンバー圧力 40.0Pa
RFパワー 300W
ギャップ 9mm
Cl2ガス流量 30ml/min
BCl3ガス流量 30ml/min
CHF3ガス流量 100ml/min
O2ガス流量 2ml/min
時間 60sec
この結果を表5に示す。
12…レジスト下層膜、 13…レジスト上層膜。
Claims (5)
- リソグラフィーで用いられる多層レジスト膜のレジスト下層膜材料であって、少なくとも、アセナフチレン類の繰り返し単位と、置換又は非置換のヒドロキシ基を有する繰り返し単位とを共重合してなる重合体を含むものであり、該重合体が、下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するものであることを特徴とするレジスト下層膜材料。
(上記一般式(1)中、aで示される繰り返し単位は、
のいずれかである。R4は、水素原子又はグリシジル基である。Xは、インデン骨格を含む炭化水素、炭素数3〜10のシクロオレフィン、マレイミドのいずれかの重合体を示し、エーテル、エステル、ラクトン、カルボン酸無水物のいずれかを有していてよい。R5、R6は、それぞれ、水素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基のいずれかである。R7は、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基のいずれかである。p、qは、それぞれ1〜4の整数である。rは、0〜4の整数である。a,b,cは、それぞれ0.5≦a+b+c≦1、0≦a≦0.8、0≦b≦0.8、0.1≦a+b≦0.8、0.1≦c≦0.8の範囲である。) - 前記レジスト下層膜材料が、さらに有機溶剤、酸発生剤、架橋剤のうちいずれか1つ以上のものを含有するものであることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜材料。
- リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、請求項1又は請求項2に記載のレジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を基板上に形成し、該下層膜の上にフォトレジスト組成物のレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該パターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜をエッチングし、さらにパターンが形成された多層レジスト膜をマスクにして基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
- 前記レジスト上層膜として、珪素原子を含有したものを用い、前記レジスト上層膜をマスクにしたレジスト下層膜のエッチングを、酸素ガスを主体とするドライエッチングで行うことを特徴とする請求項3に記載のパターン形成方法。
- 前記パターンが形成された多層レジスト膜をマスクにした基板のエッチングを、フロン系ガス、塩素系ガス、臭素系ガスのいずれかを主体とするドライエッチングで行うことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のパターン形成方法。
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