JP4408575B2 - 壁構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部屋の主要構成要素である仕切壁や固定壁等の壁面を利用した照明技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
部屋を照明する場合、一般的には、天井又は壁面に照明器具を直接取付けて、部屋を直接照明する方向が採られている。この場合、照明器具に備えられた調光装置の操作によって、生活に合わせた複数の照明シーンを現出することができるものであっても、照明器具が取付けられた特定箇所を中心とした照明形態であるため、その変化に自ずと限界があり、照明が単調になり易い。
【0003】
そこで、部屋照明の単調化を抑制する方法として、従来では、壁体に、室内側に開口するクローゼット等の収納部を形成し、この収納部の開口に、閉止時に壁面の一部を構成する状態で左右一対の観音開き形式の扉を取付けるとともに、前記収納部内の天板には、開口から直接見えない状態で照明器具を配設し、更に、両扉の開閉操作を検出するリミットスイッチの検出信号に基いて照明器具を点灯、消灯制御するように構成したものが提案されている(例えば、実開平10−18573号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の壁構造では、両扉を開き操作したとき、それに基いて収納部内の照明器具が点灯されるものの、それは、収納部内での照明が主体で、収納部の開口を通して部屋を間接照明する考えはなく、しかも、壁面に構成される収納部は一つだけであるため、この収納部の間接照明だけでは部屋に与える変化が少なく、通常、扉を閉めた状態で部屋の照明器具だけを使用するのが一般的である。
【0005】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、部屋の主要構成要素の一つである大きな表面積を有する壁体の一部を利用した簡単な操作をもって、部屋の空間全体に照明を創作的に取り込むことができ、しかも、人の行動に密着して明かりを自由にかつ微妙に変化させることのできる壁構造を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
壁構造において、壁体の複数箇所に、壁裏面側に配設された照明器具からの光が透過する開口部を形成し、各開口部に、壁面の一部を構成する開閉操作自在な可動壁部を設けてもよい。
【0007】
上記構成によれば、壁体に設けた複数の可動壁部を開き操作すると、壁裏面側に配設された照明器具からの光が開口部を通して照射されるとともに、その一部が可動壁部に当り、その当り角度によって違った明るさの間接照明となり、しかも、可動壁部の操作に連れて部屋の空間性と明るさが変化する。
【0008】
更に、人によって操作する可動壁部の数や操作量が異なるため、人それぞれの好みや慣性に基いた雰囲気の異なる照明形態を容易に現出することができる。
【0009】
従って、壁体の複数箇所に配設した可動壁部を動かすといった極めて簡単な操作でありながら、壁面の複数箇所での動的変化を利用して部屋の空間全体に照明を創作的に取り込むことができ、しかも、人の行動に密着して部屋の明かりを自由にかつ微妙に変化させることができる。
【0010】
また、前記可動壁部の少なくとも一つが、開き姿勢に操作されたとき、壁面構成形態とは用途の異なる他の使用形態に切替えられるように構成されていてもよい。
【0011】
上記構成によれば、開き姿勢に操作された少なくとも一つの可動壁部が、壁面構成形態とは用途の異なる使用形態に切り替えられるから、可動壁部の他目的化を図ることができるばかりでなく、人の好みによって動かされる可動壁部の頻度が、開き姿勢にある可動壁部の使用形態によって更に変化し、より人の行動に密着して部屋の明かりを自由にかつ微妙に変化させることができる。
【0012】
本発明の請求項1による壁構造の特徴構成は、壁体の複数箇所に、壁裏面側に配設された照明器具からの光が透過する照明用の開口部を形成し、各開口部に、閉じ姿勢で壁面の一部を構成する開閉操作自在な非透光性の可動壁部を設け、前記可動壁部の周縁と壁体の開口部との間の少なくとも一部に、可動壁部が閉じ姿勢にある状態で照明器具からの光の透過を許容する照明用の透光部が形成され、
前記可動壁部の少なくとも一つが、開き姿勢に操作されたとき、閉じ姿勢の壁面構成形態から家具を構成する家具構成形態に切替えられるように構成されている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、可動壁部が閉じ姿勢にあるときでも、可動壁部の周縁と壁体の開口部との間の少なくとも一部に形成された透光部を通して、照明器具の光りが透過するから、その局部的な照明自体が部屋の雰囲気を左右する一つの選択的要素になるばかりでなく、この局部的な照明によって各可動壁部の存在感と共にそれらの各位置、大きさも強く認識させることができ、自分の好みに近い部屋の明かりを容易に現出することができる。
本発明の請求項2による壁構造の特徴構成は、前記可動壁部を閉じ姿勢にしたとき、その閉じ姿勢の可動壁部の周縁と壁体の開口部の周縁との間に開口部の一部からなる貫通穴が前記透光部として形成されるように構成されている点にある。
本発明の請求項3による壁構造の特徴構成は、壁体の内部空間の底部に配設された前記照明器具からの光が前記開口部の各々を透過するように構成されている点にある。
【0014】
また、前記透光部が、閉じ姿勢にある可動壁部の周縁と壁体の開口部との間の少なくとも一部に形成された指掛け可能な貫通穴から構成されている点にある。
【0015】
上記構成によれば、閉じ姿勢にある可動壁部を開き操作する際、この可動壁部の周縁と壁体の開口部との間の少なくとも一部に形成された貫通穴から漏れる光を、指掛け操作のための誘導光に利用することができるとともに、貫通穴自体を操作凹部に兼用することができるから、構造の簡素化を図りながら所望の可動壁部を確実、容易に開閉操作することができる。
【0016】
また、前記貫通穴が、可動壁部の周縁に沿ってストライプ状に形成されていてもよい。
【0017】
上記構成によれば、可動壁部が閉じ姿勢にあるとき、可動壁部の周縁に沿って貫通穴がストライプ状に表れるから、各可動壁部の存在感と共にそれらの各位置、大きさをより強く認識させることができ、自分の好みに近い部屋の明かりを容易に現出することができる。
【0018】
また、前記可動壁部が開き姿勢にあるときの使用形態が、テーブル板、腰掛け用座板、棚板等の家具又は建具構成形態から構成されていてもよい。
【0019】
上記構成によれば、人の好みによって動かされる可動壁部の頻度が、テーブル板、腰掛け用座板、棚板等の家具又は建具構成形態によって変化し、より人の行動に密着して部屋の明かりを自由にかつ微妙に変化させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図9は、部屋の主要構成要素である壁体Wを、自立可能な二つの壁パネルW1,W2 と、それらよりも壁厚の薄い第3壁パネルW3とから構成してある壁構造を示し、そのうち、第1・第2壁パネルW1、W2の各々は、垂木等で枠組みした構造体1の表面に、化粧合板(例えば、軽量化に優れたシナランバーコアボード)等の内壁板2を取付けるとともに、構造体1の裏面には、ベニア等の外壁板3を取付け、更に、構造体1の天井面には、ベニア等の天板4を取付けて構成されているとともに、他の第3壁パネルW3に形成された開口部7の一例である出入口部7 Pには、縦軸芯Y周りで回転操作自在な回転扉Dが設けられている。
【0021】
また、壁裏面側である第1・第2壁パネルW1、W2の壁内部空間Sの底部には、照明器具5を構成する複数個のミニレフランプが上向き姿勢でパネル幅方向に沿って所定ピッチで配設されているとともに、このミニレフランプ5群の上部には、光を上方に均一に拡散させるための乳白色のアクリル樹脂製のランプカバー12が設けられている。
【0022】
更に、前記内壁板2と外壁板3とのうち、少なくとも外壁板3の内面には、照明を引き立てる効果を発揮するために白色の塗装が施されているとともに、前記天板4の下側面にも白色の塗装が施されていて、照り返し効果を出すことで均一な光りが上方にまで届くように構成されている。
【0023】
そして、前記第1壁パネルW1の内壁板2の複数箇所(当該実施形態では7箇所)、及び、第2壁パネルW2の内壁板2の複数箇所(当該実施形態では7箇所)には、壁内部空間Sの底部に配設された照明器具5からの光が間接光として透過(通過)する開口部7が形成されているとともに、各開口部7には、両壁パネルW1、W2の壁面の一部を形成する開閉操作自在な非透光性( 遮光性) の可動壁部8が設けられている。
【0024】
そのうち、複数の可動壁部8が、開き姿勢に操作されたとき、壁面構成形態とは用途の異なる他の使用形態である家具又は建具構成形態に切替えられるように構成されているとともに、各開口部7とそれを閉止する各可動壁部8の周縁との間の少なくとも一部には、可動壁部8が閉じ姿勢にある状態で照明器具5からの光の透過又は通過を許容する透光部11が形成されている。
【0025】
つまり、前記第1壁パネルW1には、開口部7としての第1〜第7開口部7A〜7G、これを開閉する可動壁部8としての第1〜第7可動壁部8A〜8G、収納部6としての第1〜第7収納部6A〜6G、及び、透光部11としての第1〜第7貫通穴11A〜11Gが装備されていて、複数の家具又は建具構成形態を選択的に現出操作自在な家具又は建具ユニットに構成されている。
【0026】
前記第1可動壁部8Aは、第1壁パネルW1に対して下辺側の水平軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢(閉じ姿勢)から水平姿勢に開き操作されたとき、家具又は建具構成形態の一例(具体的には、家具構成形態の一例)であるテーブル板(家具の一例)として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第1可動壁部8Aに対応する内壁板2の裏面側には、第1開口部7Aを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第1収納ケース9Aを取付けて、第1可動壁部8Aで開閉される透光性の第1収納部6Aが構成されている。
【0027】
また、前記第1貫通穴(透光穴)11Aは、閉じ姿勢にある第1 可動壁部8Aの上側辺と第1 開口部7Aの上側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0028】
前記第2可動壁部8Bは、第1壁パネルW1に対して下辺側の水平軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から水平姿勢に開き操作されたとき、家具又は建具構成形態の一例(具体的には、家具構成形態の一例)である腰掛け用座板(家具の一例)として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第2可動壁部8Bに対応する内壁板2の裏面側には、第2開口部7Bを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第2収納ケース9Bを取付けて、第2可動壁部8Bで開閉される透光性の第2収納部6Bが構成されている。
【0029】
また、前記第2貫通穴(透光穴)11Bは、閉じ姿勢にある第2可動壁部8Bの上側辺と第2開口部7Bの上側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0030】
前記第3可動壁部8Cは、第1壁パネルW1に対して左辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から前方側に所定角度(120度)だけ開き操作されたとき、開き姿勢にある第2可動壁部8Bを下方から載置支持する家具又は建具構成形態の一例(具体的には、家具構成形態の一例)である脚板(家具の一例)として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第3可動壁部8Cに対応する内壁板2の裏面側には、第3開口部7Cを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第3収納ケース9Cを取付けて、第3可動壁部8Cで開閉される透光性の第3収納部6Cが構成されている。
【0031】
また、前記第3貫通穴(透光穴)11Cは、閉じ姿勢にある第3可動壁部8Cの右側辺の上部(一部)と第3開口部7Cの右側縁部分との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0032】
前記第4可動壁部8Dは、第1壁パネルW1に対して右辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、家具又は建具構成形態の一例(具体的には、建具構成形態の一例)である上部の第4収納部6Dの扉体(建具の一例)として使用される又は機能するように構成されているとともに、前記第4収納部6Dは、第4可動壁部8Dに対応する内壁板2の裏面側に、第4開口部7Dを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第4収納ケース9Dを取付けて構成されている。
【0033】
また、前記第4貫通穴(透光穴)11Dは、閉じ姿勢にある第4可動壁部8Dの左側辺と第4開口部7Dの左側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0034】
前記第5可動壁部8Eは、第1壁パネルW1に対して下辺側の横軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から水平姿勢に開き操作されたとき、家具又は建具構成形態の一例である棚板として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第5可動壁部8Eに対応する内壁板2の裏面側には、第5開口部7Eを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂 (アクリル樹脂等)製又はガラス製の第5収納ケース9Eを取付けて、第5可動壁部8Eで開閉される透光性の第5収納部6Eが構成されている。
【0035】
また、前記第5貫通穴(透光穴)11Eは、閉じ姿勢にある第5可動壁部8Eの上側辺と第5開口部7Eの上側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0036】
前記第6可動壁部8Fは、第1壁パネルW1に対して右辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、家具又は建具構成形態の一例である縦長の第6収納部6Fの扉体として使用される又は機能するように構成されているとともに、前記第6収納部6Fは、第6可動壁部8Fに対応する内壁板2の裏面側に、第6開口部7Fを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第6収納ケース9Fを取付けて構成されている。
【0037】
また、前記第6貫通穴(透光穴)11Fは、閉じ姿勢にある第6可動壁部8Fの左側辺と第6開口部7Fの左側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0038】
前記第7可動壁部8Gは、第1壁パネルW1に対して左辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、家具又は建具構成形態の一例である横長の第7収納部6Gの扉体として使用される又は機能するように構成されているとともに、前記第7収納部6Gは、第7可動壁部8Gに対応する内壁板2の裏面側に、第7開口部7Gを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第7収納ケース9Gを取付けて構成されている。
【0039】
また、前記第7貫通穴(透光穴)11Gは、閉じ姿勢にある第7可動壁部8Gの右側辺と第7開口部7Gの右側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0040】
次に、前記第2壁パネルW2には、開口部7としての第8〜第14開口部7H〜7N、これを開閉する可動壁部8としての第8〜第14可動壁部8H〜8N、収納部6としての第8〜第14収納部6H〜6N、及び、透光部11としての第8〜第14貫通穴11H〜11Nが装備されていて、複数の家具又は建具構成形態を選択的に現出操作自在な家具又は建具ユニットに構成されている。
【0041】
前記第8可動壁部8Hは、第2壁パネルW2に対して左辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、家具又は建具構成形態の一例である上部の第8収納部6Hの扉体として使用される又は機能するように構成されているとともに、前記第8収納部6Hは、第8可動壁部8Hに対応する内壁板2の裏面側に、第8開口部7Hを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第8収納ケース9Hを取付けて構成されている。
【0042】
また、前記第8収納ケース9H内には、装飾品等を載置する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の棚板10が脱着自在に設けられているとともに、前記第8貫通穴(透光穴)11Hが、閉じ姿勢にある第8可動壁部8Hの右側辺と第8開口部7Hの右側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0043】
前記第9可動壁部8Iは、第2壁パネルW2に対して右辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から前方側に所定角度(900度)だけ開き操作されたとき、開き姿勢にあるテーブル板としての第1可動壁部8Aを下方から載置支持する家具又は建具構成形態の一例である脚板として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第9可動壁部8Iに対応する内壁板2の裏面側には、第9開口部7Iを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第9収納ケース9Iを取付けて、第9可動壁部8Iで開閉される透光性の第9収納部6Iが構成されている。
【0044】
また、前記第9貫通穴(透光穴)11Iは、閉じ姿勢にある第9可動壁部8Iの左側辺と第9開口部7Iの左側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0045】
前記第10可動壁部8Jは、第2壁パネルW2に対して下辺側の水平軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から水平姿勢に開き操作されたとき、家具又は建具構成形態の一例である腰掛け用座板として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第10可動壁部8Jに対応する内壁板2の裏面側には、第10開口部7Jを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第10収納ケース9Jを取付けて、第10可動壁部8Jで開閉される透光性の第10収納部6Jが構成されている。
【0046】
また、前記第10貫通穴(透光穴)11Jは、閉じ姿勢にある第10可動壁部8Jの上側辺と第10開口部7Jの上側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0047】
前記第11可動壁部8Kは、第2壁パネルW2に対して右辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から前方側に所定角度(120度)だけ開き操作したとき、開き姿勢にある第10可動壁部8Jを下方から載置支持する家具又は建具構成形態の一例である脚板として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第11可動壁部8Kに対応する内壁板2の裏面側には、第11開口部7Kを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第11収納ケース9Kを取付けて、第11可動壁部8Kで開閉される透光性の第11収納部6Kが構成されている。
【0048】
また、前記第11貫通穴(透光穴)11Kは、閉じ姿勢にある第11可動壁部8Kの左側辺の上部(一部)とこれに対応する第11開口部7Kの左側縁部分との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0049】
前記第12可動壁部8Lは、第2壁パネルW2に対して左辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、家具又は建具構成形態の一例である縦長の第12収納部6Lの扉体として使用される又は機能するように構成されているとともに、前記第12収納部6Lは、第12可動壁部8Lに対応する内壁板2の裏面側に、第12開口部7Lを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第12収納ケース9Lを取付けて構成されている。
【0050】
前記第12貫通穴(透光穴)11Lは、閉じ姿勢にある第12可動壁部8Lの右側辺と第12開口部7Lの右側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0051】
前記第13可動壁部8Mは、第2壁パネルW2に対して下辺側の横軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から水平姿勢に開き操作されたとき、家具又は建具構成形態の一例(具体的には、家具構成形態の一例)である棚板(家具の一例)として使用される又は機能するように構成されているとともに、この第13可動壁部8Mに対応する内壁板2の裏面側には、第13開口部7Mを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第13収納ケース9Mを取付けて、第13可動壁部8Mで開閉される透光性の第13収納部6Mが構成されている。
【0052】
前記第13貫通穴(透光穴)11Mは、閉じ姿勢にある第13可動壁部8Mの上側辺と第13開口部7Mの上側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0053】
前記第14可動壁部8Nは、第2壁パネルW2に対して左辺側の縦軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、家具又は建具構成形態の一例である縦長の第14収納部6Nの扉体として使用される又は機能するように構成されているとともに、前記第14収納部6Nは、第14可動壁部8Nに対応する内壁板2の裏面側に、第14開口部7Nを通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の第14収納ケース9Nを取付けて構成されている。
【0054】
前記第14貫通穴(透光穴)11Nは、閉じ姿勢にある第14可動壁部8Nの右側辺と第14開口部7Nの右側縁との間に沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0055】
前記第3壁パネルW3は、図7〜図9に示すように、垂木等で枠組みした構造体1の表裏両面に、化粧合板(例えば、軽量化に優れたシナランバーコアボード)等の内壁板2を取付けて構成されているとともに、両内壁板2に亘って形成された出入口部7 Pの周縁のうち、左右の縦框部には、閉じ姿勢にある回転扉Dの端面に向かって開口する壁内部空間Sの一例である凹部S1が形成されている。
【0056】
前記各凹部S1内には、照明器具5 の一例である蛍光灯(例えば、商品名 シームレスライン)が上下方向姿勢で配設されているとともに、各凹部S1の開口位置には、光を出入口部7 Pに向かって均一に拡散させるための乳白色のアクリル樹脂製のランプカバー15 が設けられていて、前記出入口部7 Pが、各凹部S1に配設された照明器具5からの光が直接光又は間接光として透過(通過)する開口部7に構成されている。
【0057】
そして、前記回転扉Dが、第3壁パネルW3の壁面の一部を形成する開閉操作自在な非透光性( 遮光性) の第15可動壁部8Pに兼用構成されている、換言すれば、壁面構成形態と家具又は建具構成形態(具体的には、建具構成形態)とに切替操作自在な第15可動壁部8Pに兼用構成されているとともに、出入口部7Pの縦框部と閉じ姿勢にある回転扉Dの端面(周縁)との間には、回転扉Dが閉じ姿勢にある状態で照明器具5からの光の透過又は通過を許容する透光部11としての第15貫通穴(透光穴)11Pが形成されている。
【0058】
前記第15貫通穴11Pは、閉じ姿勢にある回転扉Dの左右両側辺と出入口部7 Pの両縦框部との間にそれぞれ沿って指掛け可能な幅でストライプ状に形成されている。
【0059】
前記第3壁パネルW3には、開口部7としての出入口部7P、これを開閉する可動壁部8としての回転扉D、及び、透光部11としての第15貫通穴11Pが装備されていて、家具又は建具構成形態を選択的に現出操作自在な家具又は建具ユニットに構成されている。
【0060】
また、前記回転扉D及び縦軸芯周りで揺動開閉自在な比較的大きな可動壁部8F,8Lを開き姿勢に選択的に操作することにより、室内を人の好みに応じて小割形成することができる。
【0061】
〔実施例〕
前記第1・第2壁パネルW1、W2の各々は、幅が1220mm、高さが2100mm、奥行きが318mmに構成されている。
また、第1・第2壁パネルW1、W2の構造体1を構成する垂木は30mm×45mmのものを使用し、内壁板2の厚みは18mm、各貫通穴(透光穴)11の幅(隙間)は20mmにそれぞれ設定されているとともに、ランプカバー12の厚みは3mmで、足元からの高さが400mmに設定されている。
【0062】
前記第3壁パネルW3は、幅が4200mm、高さが2100mm、奥行きが57mmに構成されているとともに、内壁板2の厚みは4mm、各貫通穴(透光穴)11の幅(隙間)は20mm、ランプカバー15の厚みは3mmにそれぞれ設定されている。
【0063】
尚、前記第1・第2壁パネルW1、W2の各々を1220mm×2100mm×318mmのユニット家具として製作することにより、持ち運んで任意の箇所に設置することができる。
また、前記第1・第2壁パネルW1、W2の高さは、施工現場の天井高さや使用目的等に応じて任意に設定することができる。
【0064】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、椅子を構成するにあたって、腰掛け用座板として使用される第2可動壁部8Bと、この第2可動壁部8Bを載置支持するための脚板として使用される第3可動壁部8Cとの組合せから構成したが、図10、図11に示すように、第1壁パネルW1に、上辺から少し下方に偏位した横軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、壁面構成形態である鉛直姿勢から水平姿勢に開き操作されたとき、家具又は建具構成形態の一例である腰掛け用座板として使用される又は機能する第2可動壁部8Bを取付けるとともに、この第2可動壁部8Bの背面に、起伏揺動自在な脚部材15を取付けて構成してもよい。
【0065】
要するに、腰掛け用座板として使用される第2可動壁部8Bや第10可動壁部8J、或いは、テーブル板として使用される第1 可動壁部8Aの支持構造としては種々変更可能である。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0066】
〔第3実施形態〕
上述の第1実施形態では、可動壁部8が閉じ姿勢にある状態で照明器具5からの光の透過又は通過を許容する透光部11を、閉じ姿勢にある可動壁部8 の周縁と壁体Wの開口部7 との間の少なくとも一部に形成され貫通穴(11A〜11P)から構成したが、図12に示すように、各貫通穴(11A〜11P)と同じ大きさの透明又は半透明な合成樹脂製の透光体11Qから構成して、この透光体11Qを、可動壁部8の周縁又は開口部7 の周縁の特定箇所に取付けてもよい。
【0067】
また、前記透光体11Qには、可動壁部8を開閉操作するための凹部11aが形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0068】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、前記壁体Wを、ユニット家具又は建具として取扱いが可能な壁パネルW1,W2,W3から構成したが、壁体Wとしては、躯体の一部となる固定壁の一部又は全部であってもよい。
例えば、部屋に面する壁面を利用して造り付ける場合では、壁面を白色に塗装し、この箇所に垂木等で枠組みした構造体1を取付けた後、この構造体1の表面に、シナランバーコアボード等の内壁板2を取付ける。
要するに、前記壁体Wとしては、壁裏面側(室内壁面よりも裏面側に位置すればよい)に配設された照明器具5からの光が透過する複数の開口部7を形成可能な大きさを備えていればよい。
【0069】
(2)上述の第1実施形態では、照明器具5を複数個のミニレフランプ又は蛍光灯から構成したが、白熱球等の他の光源から構成してもよい。
【0070】
(3)上述の第1実施形態では、前記貫通穴11A〜11Pを、閉じ姿勢にある可動壁部8 の一側縁とそれに対応する開口部7 の一側縁との間にストライプ状に形成したが、この貫通穴11A〜11Pは、閉じ姿勢にある可動壁部8 の周縁と壁体Wの開口部7との間の少なくとも一部に形成されていればよい。
【0071】
(4)上述の第1実施形態では、可動壁部8に対応する内壁板2の裏面側に、開口部7を通して前方に開口する透明又は半透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)製又はガラス製の収納ケース9を取付けて、全体が透光性の収納部6を構成したが、この収納部6の必要とする部位だけを透光可能に構成してもよい。
【0072】
(5)上述の第1実施形態では、壁体Wの開口部7の全てに収納ケース9を取付けて、各開口部7毎に収納部6を区画形成したが、最小限必要とする開口部7のみに収納ケース9を取付けてもよく、また、複数の開口部7を一つの収納部6で纏めて構成してもよい。
【0073】
(6)上述の第1実施形態では、可動壁部8の外寸法を開口部7の内寸法よりも所定寸法だけ短く形成して、各開口部7とそれを閉止する各可動壁部8の周縁との間の少なくとも一部に、可動壁部8が閉じ姿勢にある状態で照明器具5からの光の透過又は通過を許容する透光部11として、指掛け可能な幅でストライプ状の貫通穴(隙間)を形成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、可動壁部8の外寸法を、開閉可能な範囲で開口部7の内寸法に近い寸法に形成するとともに、この可動壁部8自体に、前記透光部11としてのスリット状等の貫通孔を形成してもよい。
また、上述の第1実施形態では、透光部11をストライプ状(縞状、筋状、条状を含む)に形成したが、この形状に限定されるものではなく、連続又は断続する任意の形状に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁構造の第1実施形態を示し、第1〜第14貫通穴11A〜11Nからの透光状態図を分離掲載した全体の斜視図
【図2】第1〜第14可動壁部8A〜8Nを開き操作したときの斜視図
【図3】要部の開き操作手順を示す斜視図
【図4】第1〜第14収納部6A〜6Nを示す斜視図
【図5】可動壁部が閉じ姿勢にあるときの拡大断面図
【図6】可動壁部が開き姿勢にあるときの拡大断面図
【図7】第15貫通穴11Pからの透光状態図を分離掲載した第3壁パネルの斜視図
【図8】回転扉を開き操作したときの第3壁パネルの斜視図
【図9】第3壁パネルの要部の水平拡大断面図
【図10】本発明の壁構造の第2実施形態を示し、可動壁部が閉じ姿勢にあるときの要部の斜視図
【図11】可動壁部が開き姿勢にあるときの要部の斜視図
【図12】本発明の壁構造の第3実施形態を示す要部の拡大正面図
【符号の説明】
W 壁体
W1 第1壁パネル
W2 第2壁パネル
W3 第3壁パネル
5 照明器具
7 開口部
7A〜7N 第1〜第14開口部
7P 出入口部
8 可動壁部
8A〜8P 第1〜第15可動壁部
11 透光部
11A〜11P 第1〜第15貫通穴
Claims (3)
- 壁体の複数箇所に、壁裏面側に配設された照明器具からの光が透過する照明用の開口部を形成し、各開口部に、閉じ姿勢で壁面の一部を構成する開閉操作自在な非透光性の可動壁部を設け、
前記可動壁部の周縁と壁体の開口部との間の少なくとも一部に、可動壁部が閉じ姿勢にある状態で照明器具からの光の透過を許容する照明用の透光部が形成され、
前記可動壁部の少なくとも一つが、開き姿勢に操作されたとき、閉じ姿勢の壁面構成形態から家具を構成する家具構成形態に切替えられるように構成されている壁構造。 - 前記可動壁部を閉じ姿勢にしたとき、その閉じ姿勢の可動壁部の周縁と壁体の開口部の周縁との間に開口部の一部からなる貫通穴が前記透光部として形成されるように構成されている請求項1記載の壁構造。
- 壁体の内部空間の底部に配設された前記照明器具からの光が前記開口部の各々を透過するように構成されている請求項1又は2記載の壁構造。
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