JP4432098B2 - 浴槽目地材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽と周囲壁面との隙間を塞ぐ浴槽目地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴槽と周囲壁面に隙間があると、浴槽のあふれ水や、浴室清掃時の汚れた水などが、壁と浴槽の隙間にはいり、壁面、防水パンが汚れてしまう。これらの場所は、清掃用具が容易に届かないため、掃除がしづらいため、汚れが見えたり、悪臭の原因となる。
【0003】
そこで従来の技術は、浴槽と壁の隙間を塞ぐ方法として、シリコン等の止水剤でコーキングを行っていたが、シリコンによるコーキングは施工に手間がかかる、熟練が必要である、充填後養生期間が必要、汚れやすい、カビが生える、シリコン自体が切れてしまう等の問題があった。
【0004】
これらシリコンでの問題点を解決するために、浴槽隙間部材を用いて浴槽と壁の隙間を塞ぐ方法が案出しされた。例えば特開平11−336208号や実開昭57−163904号等である。
【0005】
しかし、これらの方法では浴槽に目地をつけて設置するため、浴槽設置時に目地材または浴槽と壁が接触し、据え付けづらいという問題がある。また干渉を避けるために浴槽を小さくすると、浴槽と壁の隙間が大きくなるため、目地材の幅も太くなり外観が悪くなる。目地を交換する場合には、浴槽を取り外す必要があり大変である等の問題があった。
【0006】
また浴槽設置後に取付けるものは、浴槽設置後目地を挿入するが、固定力が目地部と壁面との摩擦力に頼ったものであり、隙間のばらつきによっては固定力が発揮されない。浴槽が動いた場合、位置がずれるなどの問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、浴槽と周囲壁面との隙間の充填に手間がかからず、汚れにくく、また浴槽が設置しやすいように浴槽設置後に目地を取付け、さらに隙間のばらつきや、浴槽の動きにもずれない目地材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、防水パンと浴槽と壁またはカウンターからなる浴室ユニットにおいて、浴槽据付け後に浴槽と壁またはカウンターの隙間に差込み固定する目地材であって、前記目地材は壁またはカウンターと浴槽とを水密的に塞ぐ上面部と、壁またはカウンターと浴槽との間に差し込まれる差込部を有し、前記差込部は、前記上面部から垂下する垂下部と、前記垂下部より浴槽内方に傾斜する傾斜部とを備え、前記傾斜部の先端に浴槽リム下端部と係合する係合部を備えたことを特徴としたので、浴槽据付後に目地を取付けるため、浴槽設置時に目地部と壁が干渉しないため浴槽設置が容易にできる。
【0009】
また浴槽据付時に壁面と干渉するものがないため、浴槽と壁面の隙間を小さくできる。そのため目地意匠部の幅を小さくすることができ意匠面で優れている。
【0010】
目地を交換する場合、目地の係合部をはずすことで目地が取れるため、あらかじめ浴槽に目地を取付ける場合に比べ浴槽をはずす手間など、大幅に作業の手間は軽減される。差込部に係合部を備えることで摩擦力や粘着による固定方法に比べ高い固定力を得ることができる。そのため浴槽が多少動いても追従性があり、充分な止水性を得ることができる。
【0011】
浴槽と壁面の隙間がばらついた場合であっても、差込部に傾斜部があり、その傾斜部が隙間に応じて変形することで確実に浴槽リム下端に係合することで、目地と浴槽との固定力が得られるため、浴槽やユニットバスの寸法のばらつきや、浴槽の多少の動きもしくは変形による隙間のばらつきがあっても、追従することができ、目地がはずれることや、止水性を失うことがない。
【0012】
浴槽と壁の隙間がばらついた場合、垂下部側面のヒレにより常に目地の意匠部が壁面へと押し付けられるため、寸法ばらつきや変形等により隙間がばらついても、壁面との止水性を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係わる浴槽目地材の断面図の一例である。材質は、ポリプロピレン、塩化ビニール、ABS、またはエラストマー等の熱可塑性樹脂からなり、押出し成形方法によって成形される。目地全体を上記の硬質樹脂、もしくは硬度90度程度の半硬質樹脂、もしくは7a上面部と、7eヒレ部のみ、エラストマー等の軟質素材で他の部分は上記硬質樹脂の組み合わせ等、複数の素材もしくは硬度の素材で成形することができる。
【0014】
図1において7目地材は、7a上面部と、7a上面部より下方に伸びる7b差込部からなる。7a上面部は2浴槽側へ下向きに傾斜した形状となっている。さらに7b差込部は、7d垂下部と7d垂下部の側面に設けられた7eヒレ部と、7d垂下部の下端から2浴槽側へと傾斜した7f傾斜部からなる。7f傾斜部の先端には突起形状の7c係合部がある。
【0015】
7目地材の使用状態を図2に示す。5浴室ユニットにおいて、2浴槽と、3壁や4カウンターとの6隙間に使用する。7目地材を適切な長さに切断し、6隙間上部より7目地材を挿入する。7目地材は、7c係合部が、2b浴槽リム下端部に係合し、2浴槽に固定される。一旦係合されると、2浴槽が動いても7目地材も同調して動くため外れることがない。
【0016】
7目地材の使用状態の断面図を図3に示す。7a上面部は、2浴槽と、3壁面に接することで止水を行う。3壁面は4カウンターでも良い。7a上面部の下端から7c係合部までの距離を、2a浴槽リム部の高さよりもわずかに小さくすることにより、7目地材を6隙間に差し込む際は、7a上面部の下端から7c係合部までの距離が2a浴槽リム部の高さに合うように、7a上面部及び7b差込み部が変形することで、2a浴槽リムの下端部に係合し、7a上面部及び7b差込み部変形の反発力により7a上面部は2浴槽におしつけられることで、良好な止水性を得ることができる。
また7eヒレ部が2浴槽に接することで、7a上面部を3壁面へ押し付けるため良好な止水性を得ることができる。
【0017】
2浴槽や、4カウンターの寸法のばらつき等で、6隙間がばらついても、7a上面部と7f傾斜部が変形することで対応できる。図4(イ)のように6隙間が最大となる場合に、7c係合部が2b浴槽リム下端部と係合できるように7f傾斜部の形状を設定している。また、7eヒレ部が2a浴槽リムと接する形状に設定している。
なお7b差込部は、円弧形状や直線と円弧を組み合わせた形状でも良い。
図4(ロ)のように6隙間が小さくなった場合、7f傾斜部は2a浴槽リム部に押されることで変形し、かつ7a上面部も変形することで、2b浴槽リム下端部に係合し固定力を発揮し、7a上面部は2浴槽と良好な止水性を得ることができる。また7eヒレ部も2a浴槽リム部に押されることで変形し、7a上面部を3壁面へ押し付けるため良好な止水性を得ることができる。
【0018】
図5(イ)及び図5(ロ)に示すように、2a浴槽リム部の高さ方向の寸法がばらついた場合においても、7a上面部の下端から7c係合部までの距離が2a浴槽リム部の高さに合うように、7a上面部と7f傾斜部が変形することで、7c係合部が2b浴槽リム部下端部に係合し、固定力及び止水性を得ることができる。
【0019】
図6に7目地材と8コーナーピースの設置例を示す。2c浴槽短辺側と2d浴槽長辺側の突き当たり部に8コーナーピースを設置し、8コーナーピースを7目地材にかぶせることで、7目地材の長さのばらつきや2c浴槽短辺部、2d浴槽長辺部の寸法のばらつきを吸収し、隙間ができないように設置する事ができる。
【0020】
2c浴槽短辺部に設置する7目地材の端部を切り欠き変形させ、2浴槽に沿う形状に加工することで、見栄よくおさめる事ができる。図7に9目地材端部加工品実施例を示す。
【0021】
図7に浴槽目地固定方法の他の例を示す。10目地材は10a上面部と10b垂下部と10b垂下部の下端に10c係合部を持ち、3壁に12ビスで取付けられた11目地固定材にて10目地材を係合し固定する。この場合、6隙間のばらつきは10a上面部の幅で対応する。2a浴槽リムの高さのばらつきは、10c係合部と11目地固定材の係合箇所を複数持つことで対応する。10目地材または11目地固定材のどちらかのみ、係合箇所を複数にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる浴槽目地材の一例を示す図である。
【図2】本発明に係わる浴槽目地材の使用状態を示す図である。
【図3】本発明に係わる浴槽目地の使用状態を示す断面図である。
【図4】(イ) 隙間が大きい場合の使用状態、(ロ)隙間が小さい場合の使用状態を示す
【図5】(イ) 浴槽リム高さが低い場合の使用状態、(ロ)浴槽リム高さが高い場合の使用状態を示す
【図6】コーナーピースの使用例を示す
【図7】目地端部の加工形状例を示す。
【図8】目地の他例を示す。
【符号の説明】
1 防水パン
2 浴槽
2a 浴槽リム
3 壁
4 カウンター
5 浴室ユニット
6 隙間
7 目地材
7a 上面部
7b 差込部
7c 係合部
7d 垂下部
7e ヒレ部
7f 傾斜部
8 コーナーピース
9 目地材部加工品
10 目地材
10a 上面部
10b 垂下部
10c 係合部
11 目地固定材
12 ビス

Claims (2)

  1. 防水パンと浴槽と壁またはカウンターからなる浴室ユニットにおいて、
    浴槽据付け後に浴槽と壁またはカウンターの隙間に差込み固定する目地材であって、
    前記目地材は壁またはカウンターと浴槽とを水密的に塞ぐ上面部と、壁またはカウンターと浴槽との間に差し込まれる差込部を有し、
    前記差込部は、
    前記上面部から垂下する垂下部と、前記垂下部より浴槽側に傾斜する傾斜部とを備え、前記傾斜部の先端に浴槽リム下端部と係合する係合部を備えたことを特徴とする目地材。
  2. 前記垂下部側面に浴槽内方へ突出するヒレ部を設けたことを特徴とする請求項1記載の浴槽目地材。
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