JP4436732B2 - マッピング装置とマッピング方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、テキスタイル製品のデザインなどに用いるマッピング装置とマッピング方法及びそのプログラムに関する。
特許文献1は、編物のデザインにおいて、デザインした編物の画像をマネキンの画像にマッピングし、立体的に評価しやすくすることを開示している。
また特許文献2は、マッピングでの画素密度の変更割合を調整する指示点を入力することを開示している。
ところでテキスタイル製品のデザインで、マッピングは身頃の画像にテクスチャーをマッピングするなどの形で用いられることが多い。マッピングを行うには、例えば身頃の画像にメッシュを作成し、テクスチャーのどの位置が身頃のどの位置にマッピングされるかを指示する必要がある。メッシュの幅は身頃の左右両側で狭く中心部は広くし、身頃の3D空間を想像しながら入力して、メッシュの幅で遠近感を表現するが、3D空間をイメージするのは難しく、マッピングの使用は難しい。特に身頃の画像が正面を向いているのではなく斜めを向いている場合などは、マッピング用のメッシュの入力が難しい。
特許第2678228号 特開平4−165473号
この発明の基本的課題は、マッピング画像の中心部とマッピングされるベース画像の中心部との対応関係を固定しながら、ベース画像中のマネキンや人体などのマッピング対象が斜めを向いている場合でもリアルにマッピングでき、しかもマッピング条件の入力が容易なマッピング装置と、マッピング方法、及びそのプログラムを提供することにある。
請求項2の発明での追加の課題は、最手前点を1点のみ入力しても良いようにすることにある。
請求項3の発明での追加の課題は、最手間点付近と両端付近との間で、マッピングした画像の画素密度の変化をユーザが容易に調整できるようにすることにある。
請求項4の発明での追加の課題は、遠近感を確認しにくい画像をマッピングする場合でも、マッピング条件を容易に確認できるようにすることにある。
請求項5の発明での追加の課題は、マッピング条件を発生させるための具体的な構成を提供することにある。
この発明のマッピング装置は、ベース画像にマッピング画像をマッピングするために、マッピング画像とベース画像間の対応関係をマッピング条件として発生させ、発生させたマッピング条件に従ってマッピング画像をベース画像のマッピングエリアにマッピング手段でマッピングする装置において、
前記ベース画像のマッピングエリアの中心線を記憶するための手段と、マッピング装置のユーザの視点で、前記エリアで最も手前側に表れる最手前点の入力を、少なくとも1点受け付けて記憶するための手段と、前記エリアの両端部位置を求めるための手段と、前記最手前点付近で、マッピング画像の画素密度が最小となり、マッピング画像の中心線がマッピングエリアの中心線付近にマッピングされ、かつ前記両端部でマッピング画像の画素密度が極大となるように、マッピング画像からマッピングエリアへのマッピング条件を発生させるためのマッピング条件発生手段とを設けたことを特徴とする。
好ましくは、前記入力された最手前点を、前記マッピングエリアの中心線に平行に、マッピングエリアの長さ分延長して最手前ラインとするための手段を設ける。
また好ましくは、前記マッピング条件での画素密度の変化割合を調整するための指示値の入力手段を設ける。
好ましくは、テスト画像の記憶手段を設けると共に、マッピング画像をマッピングする前に、発生させたマッピング条件に従い、前記マッピング手段でマッピングエリアにテスト画像をマッピングするようにする。
特に好ましくは、前記マッピング条件発生部では、前記最手前点付近でユーザの視点側に最も進出し、マッピングエリアの両端部がユーザの視点から見て最も奧側に位置し、さらにマッピングエリアの中心線と最手前点との間隔に応じて、長軸がベース画像の表面に対して傾く、楕円弧を発生させ、該楕円弧の中心付近にマッピングエリアの中心線付近の点をマッピングし、マッピングした中心線付近の点と楕円弧の両端との間を、楕円孤の表面に沿った周長がほぼ一定となるように区分する複数の点を発生させる。
この発明のマッピング方法は、ベース画像にマッピング画像をマッピングするために、マッピング画像とベース画像間の対応関係をマッピング条件として発生させ、発生させたマッピング条件に従ってマッピング画像をベース画像のマッピングエリアにマッピング手段でマッピングする方法において、
前記ベース画像のマッピングエリアの中心線と、マッピング装置のユーザの視点で、前記エリアで最も手前側に表れる最手前点を少なくとも1点記憶すると共に、前記エリアの両端部位置を求め、前記最手前点付近で、マッピング画像の画素密度が最小となり、マッピング画像の中心線がマッピングエリアの中心線付近にマッピングされ、かつ前記両端部でマッピング画像の画素密度が極大となるように、マッピング画像からマッピングエリアへのマッピング条件を発生させることを特徴とする。
この発明のマッピングプログラムは、ベース画像にマッピング画像をマッピングするために、マッピング画像とベース画像間の対応関係をマッピング条件として発生させ、発生させたマッピング条件に従ってマッピング画像をベース画像のマッピングエリアにマッピング手段でマッピングするためのプログラムにおいて、
前記ベース画像のマッピングエリアの中心線を記憶するための命令と、マッピング装置のユーザの視点で、前記エリアで最も手前側に表れる最手前点の入力を、少なくとも1点受け付けて記憶するための命令と、前記エリアの両端部位置を求めるための命令と、前記最手前点付近で、マッピング画像の画素密度が最小となり、マッピング画像の中心線がマッピングエリアの中心線付近にマッピングされ、かつ前記両端部でマッピング画像の画素密度が極大となるように、マッピング画像からマッピングエリアへのマッピング条件を発生させるためのマッピング条件発生命令とを設けたことを特徴とする。
この発明では、ユーザはベース画像のマッピングエリアの中心線と、最手前点を入力するだけで簡単にマッピング条件(マッピング関数)を発生させることができる。このマッピングではマッピング画像の中心線がベース画像にユーザが入力した中心線にマッピングされ、中心線と中心線の対応を保つことができる。また最手前点を用いることにより、ユーザから見て最も近い位置にある部分では、マッピング画像の画素密度が最小となり、マッピングエリアの両端付近で画素密度が極大となるようにマッピングされるので、適切な遠近感でマッピングできる。さらにベース画像中でのマッピング画像の貼り付け対象が斜めを向いている場合でも、簡単にマッピングできる。このためテキスタイル製品などのデザインに、マッピングを容易に用いることができる。
請求項2の発明では、最手前点をマッピングエリアの中心線に平行に延長するので、ユーザは最手前点を例えば1点入力するだけでよい。
請求項3の発明では、ユーザはマッピング画像をベース画像にマッピングした際の、画素密度の変化割合を調整できるので、遠近感の調整が容易になる。
請求項4の発明では、発生させたマッピング条件に従い、マッピング画像をマッピングする前にテスト画像をマッピングするので、遠近感の把握が難しい画像をマッピングする場合でも、マッピング条件の適否を容易に判断できる。
請求項5の発明では、楕円弧を用いてマッピング条件を定める。最手前点に対応する位置で楕円弧が最もユーザ側に突き出すように楕円弧を傾け、マッピングエリアの中心線付近の点を楕円弧の中心付近にマッピングすることにより、中心線付近の点と両端付近との間を複数に区分する。この区分では楕円弧の表面に沿った周長が各区分についてほぼ一定となるようにする。このようにしてマッピング条件を発生させることができる。
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図17に、実施例とその変形とを示す。これらの図において、2はマッピング装置で、ペンやマウス,ジョイスティック,トラックボールなどの描画入力4を備えている。ベース画像記憶部6はベース画像を記憶し、テクスチャー画像記憶部8はテクスチャー画像を記憶し、テスト画像記憶部10はマッピング条件の良否を判定するためのテスト画像を記憶する。
なおこの明細書において、ベース画像はマッピングを受ける画像で、テクスチャー画像はマッピングを行う画像である。テスト画像はテストパターンと言うことがあり、メッシュ模様や千鳥模様などの、テスト画像のどの部分がどのようにマッピングされたかを評価しやすい画像が好ましく、テスト画像は用いなくても良い。12はカラーディスプレイなどのディスプレイで、14はキーボードやマウスなどを用いたコマンド入力で、16はカラープリンタなどのプリンタ、18は適宜のディスクドライブである。19はマッピングプログラムの記憶媒体である。
20は中心線記憶部で、ベース画像の中心線を発生させると共に記憶し、他にテクスチャー画像の中心線を記憶する。ベース画像は例えば人体やマネキンなどが、セーターやワンピース、カーディガン、帽子、靴下、スラックスなどの衣料品を着用している状態の画像であり、これ以外に自動車などのシートなどの画像でも良い。そしてベース画像のうちで、テクスチャー画像をマッピングするエリアがマッピングエリアであり、例えば実施例の場合、前身頃がマッピングエリアに相当する。ベース画像の中心線は例えば描画入力4から入力し、テクスチャー画像の中心線はユーザが描画入力4から入力しても良く、この入力がない場合、デフォールト値としてテクスチャー画像の中心を中心線とする。
最手前点処理部22は、ベース画像のマッピングエリアのうちで、ユーザの視点から見て最も手前側に見える点の入力を、描画入力4から受け付ける。ユーザが最手前点を例えば中心線に平行に複数入力した場合、これらを結んで最手前ラインとすればよい。最手前点が例えば1点のみ入力された場合、ベース画像の中心線に平行に、マッピングエリアの長さ分最手前点を延長して、最手前ラインとする。最手前点処理部22は、入力された最手前点から最手前ラインを発生させるなどの処理を行い、かつ発生させた最手前ラインを記憶する。
両端部ライン処理部24は、ベース画像の両端部のライン、例えば左脇と右脇に沿ったラインを発生させて、ユーザによる変形を受け付けた後に記憶する。両端部ラインの発生では、例えばマッピングエリアの中心線と平行に、その両側に両端部ラインの初期値を発生させる。そしてユーザは、描画入力4により両端部ラインを移動させて変形し、身頃の両脇などに沿った両端部ラインとし、これを両端部ライン処理部24で記憶する。両端部ラインは、ベース画像から画像認識などにより自動的に発生させることも可能で、この場合両端部ラインを記憶するのではなく、画像認識などにより両端部ラインを求めることになる。
実施例の中心線や最手前点、あるいは両端部ラインなどは、ベース画像にテクスチャー画像をマッピングして、リアルで遠近感のある画像を作り出せる程度の精度であればよい。従って、中心線は必ずしも厳密な意味での中心線である必要はなく、また最手前点も必ずしも厳密な意味での最手前点である必要もない。両端部ラインも文字通りに身頃の脇のラインなどである必要はなく、例えばこの場合、脇から左右にはみ出し、あるいは脇から少し内側に移動していても良い。
1/4円発生部26は、ベース画像の最手前ラインに沿った点を境界とする2つの1/4円を発生させ、各1/4円の他端は両端部ライン上にある。なおここでの1/4円も文字通りに中心角が90°の円弧に限らず、これよりも中心角の大きい円弧や小さい円弧などを用いても良い。また2つの1/4円を発生させる目的は、楕円弧を発生させることにあり、2つの1/4円を発生させる代わりに、楕円弧を発生させても良い。1/4円発生部26は2つの1/4円や楕円弧などを、ベース画像での最手前ラインに沿って、あるいは中心線に沿って複数発生させる。楕円弧は厳密な意味での楕円状の孤に限らず、1/4円を用いる目的は近似的な楕円孤を簡単に発生させることにある。
マッピング関数発生部28は、テクスチャー画像をベース画像にマッピングするためのマッピング関数を発生させる。実施例ではマッピングにメッシュマッピングを用い、テクスチャー画像を複数のメッシュで例えば等間隔に区分する。同様にベース画像も複数のメッシュで区分し、テクスチャー画像上のメッシュ上の画素がベース画像上のメッシュ上の画素にマッピングされるようにし、かつメッシュとメッシュとの間を補間する。このようなマッピング条件を示すものがマッピング関数である。
マッピング関数はベース画像やテクスチャー画像の中心線に沿った位置により異なった関数となり、中心線に沿って複数のマッピング関数を発生させる。調整データ記憶部29はディスプレイ12などにスライドバーなどのグラフィックユーザインターフェースを表示し、ユーザがコマンド入力14などによりバーを操作すると、マッピング用のパラメータ(調整データ)を入力できる。この調整データは、ベース画像上にテクスチャー画像をマッピングした際に、テクスチャー画像の画素密度の変化がベース画像上で大きくなるか小さくなるかを定めるものである。このようにして、テクスチャー画像が比較的均一な画素密度でマッピングされるか、画素密度の変化が大きくなるようにマッピングされるかを、調整データ記憶部29により調整できる。このため、遠近感の程度をユーザが簡単に調整できる。
テクスチャーマッピング部30は、マッピング関数に従い、テクスチャー画像やテスト画像をベース画像のマッピングエリアにマッピングする。生成画像記憶部32はマッピングにより生成した画像を記憶し、例えばこれをディスプレイ12に表示し、プリンタ16やディスクドライブ18に出力する。34はネットワークインターフェースで、LANやインターネットなどにマッピング装置2を接続するためのものである。
図2にテクスチャー画像への入力アルゴリズムを示すと、テクスチャー画像の中心線が入力されたかどうかをチェックし、入力されていればこれを中心線として記憶し、入力されない場合、テクスチャー画像の中心に沿って中心線を発生させて記憶する。
図3にベース画像への入力を示すと、マッピングエリアの中心線を例えばユーザが描画入力から入力する。次いで中心線に平行に、その左右に端部ラインを発生させる。自動的に発生した端部ラインは一般に身頃の両脇などにフィットしないため、左右の端部ラインを両脇に沿うように、ユーザが描画入力などを用いて変形する。次いでユーザは最手前点を入力する。入力された最手前点が1点の場合、前記のように中心線に平行に最手前点を延長し、最手前ラインとする。
図4にテクスチャーマッピングのアルゴリズムを示す。マッピングエリアの幅もマッピング関数も、身頃での高さ位置などにより変化するので、各位置について以下の処理を行う。最手前点と左端との距離をr1とし、最手前点と右端との距離をr2とする。そして例えば距離r1を半径とする1/4円と、距離r2を半径とする1/4円を発生させる。2つの1/4円をまとめて楕円弧と呼び、楕円弧の表面に沿った長さを周長と呼ぶ。
仮想的に楕円弧をベース画像に重ねて配置し、ベース画像の中心線付近の点を周長基準で楕円弧の中心線付近にマッピングする。ベース画像の両端は元々楕円弧の両端などの所定の位置に対応するので、ベース画像の両端はマッピング済みである。次に楕円弧での中心線付近の点から両端までの区間を、各区間の周長がほぼ等しくなるように複数に分割し、分割した位置にメッシュを配置する。これによって楕円弧にメッシュが発生し、このメッシュをベース画像に射影すると、メッシュの部分についてマッピング関数が定まる。ここで射影は、楕円弧の各点からベース画像に垂線を降ろして、楕円弧の各点とベース画像のの画素とを対応させることである。メッシュとメッシュとの間についてマッピング関数を補間すると、テクスチャー画像からベース画像へのマッピング関数が発生する。以上の処理を、身頃の各高さ位置について繰り返す。
マッピング関数fを用いてテスト画像をベース画像にマッピングする。マッピングした画像が適切な遠近感を備えているかどうかを、ユーザがディスプレイなどを介して評価し、不適切であれば図3の結合子1に戻り、最手前点の入力や両端部ラインの位置調整などを行う。適切な遠近感が得られている場合、マッピング関数fでテクスチャー画像をベース画像にマッピングする。
図5に、実施例のマッピングプログラム19の概要を示すと、中心線記憶命令50では、テクスチャー画像とベース画像の中心線を記憶し、両端部ライン処理命令51では、中心線の左右両側に両端部ラインを発生させて、ユーザの変形を受け付け、変形後の両端部ラインを記憶する。最手前ライン処理命令52では、ユーザがベース画像に指定した最手前点を用いて、これを中心線に平行に延長して最手前ラインとし記憶する。1/4円発生命令53では、マッピングエリアの高さ位置や左右位置について、最手前ライン上の位置と、両端の位置とを結ぶ2つの1/4円を発生させて記憶する。
マッピング関数発生命令54では、ベース画像の中心線と両端部ラインとを2つの1/4円から成る楕円弧にマッピングし、楕円弧の周長での間隔がほぼ等しくなるように、中心線の両側にメッシュを発生させ、メッシュとメッシュとの間を補間してマッピング関数を発生させる。ここで調整データ処理命令55では、ディスプレイにスライドバーなどのグラフィックユーザインターフェースを表示し、ユーザの指示値に従って、マッピング関数でのメッシュとメッシュとの間隔の変化度合いを調整する。即ちベース画像にマッピングした際のテクスチャー画像の画素密度の変化を緩やかにすることをユーザが指示した場合、ベース画像でのメッシュとメッシュとの間隔を均一に近づけ、画素密度の変化を大きくするようにユーザが指示した場合、ベース画像でのメッシュとメッシュとの間隔の変化を大きくする。テクスチャーマッピング命令56では、マッピング関数発生命令54で発生したマッピング関数を用い、テクスチャー画像をベース画像のマッピングエリアにマッピングする。
図6に、実施例で用いた2つの1/4円65,66を示す。61はテクスチャー画像、62はベース画像で、2つの1/4円65,66は全体で楕円弧64を形成し、楕円弧64は1つの楕円の約半分の周長である。68はベース画像の中心線でユーザが入力したものである、69はテクスチャー画像の中心線で、ユーザが入力したものでもデフォールト値を用いたものでも良い。70は最手前点(ここでは最手前ライン上の点)で、ユーザが入力した値を利用し、71は例えば身頃のベース画像62の左脇、72は右脇である。73はテクスチャー画像の左端、74はテクスチャー画像の右端である。そして1/4円65は最手前点70と左脇71とを結ぶ円弧で、その半径r1は最手前点と左脇との間隔で定まる。1/4円66は最手前点70と右脇72とを結ぶ円弧で、その半径r2は最手前点70と右脇72との間隔で定まる。さらにベース画像の中心線68と最手前点70との間隔をdとする。
実施例でのマッピングアルゴリズムでは、テクスチャー画像61とベース画像62,並びに楕円弧64とを重ねて配置し、中心線68上の点をベース画像62の表面に沿った楕円弧64の中心位置にマッピングすると共に、両脇71,72上の点を楕円弧64の両端にマッピングする。次いで楕円弧64で、中心線68上の点をマッピングした位置と、その両端との間を、楕円弧64での周長がほぼ等しくなるように複数の区間に区分し、区分した各点にメッシュを配置する。そしてテクスチャー画像61には楕円弧64に設けたのと等しい数のメッシュを等間隔で配置する。すると、テクスチャー画像61のうちで最手前点70付近の位置では画素密度が最小となり、両端73,74の付近で画素密度が極大となるように、テクスチャー画像61からベース画像62へのマッピング関数が定まる。
実施例での1/4円65,66や楕円弧64は、適切な遠近感を伴ってテクスチャー画像61がベース画像62にマッピングされるようにするためのものである。このため中心線68,69の位置や、最手前点70の位置並びに両脇71,72の位置などは、遠近感が適切に表現される程度の精度でよい。また楕円弧64の形状や1/4円65,66の形状も近似的なものでよい。このような例を図7に示すと、楕円弧76では2つの1/4円77,78の一部のみを用い、図6の場合に比べてマッピング後のテクスチャー画像の画素密度の変化を小さくしている。そして図7の場合、スライドバーへのユーザの指示などにより、距離r1,r2よりも大きな半径の1/4円77,78を用いている。
マッピングは1/4円を用いるものには限らない。このような例を図8に示すと、80は楕円弧で、82はその長軸である。またθは長軸82がテクスチャー画像61やベース画像62と成す角で、φは最手前点70と中心線68との距離dにより定まる角で、dが大きいほどφを大きくし、φが大きいほどθが大きくなるようにして、dによりφを介してθを定める。前記のスライドバーにより楕円弧80の形状を定め、マッピング後のテクスチャー画像の画素密度の変化を小さくする場合、楕円弧80を平板に近づけ、画素密度の変化を大きくする場合、楕円弧80を真円に近づける。
テクスチャー画像の左右の両端とマッピングエリアの両端は必ずしも一致する必要はない。このような例を図9,図10に示すと、図9ではテクスチャー画像61の端部がベース画像のマッピングエリアからはみ出ている。ここでベース画像側に例えばステンシル画像を設けて、マッピングエリアの外側にマッピングされないようにする。
図10では、テクスチャー画像61がマッピングエリアよりも狭い。またこの場合、テクスチャー画像の一部にのみテクスチャーが存在する。テクスチャーが存在する部分がステンシル画像を通過してマッピングエリアにマッピングされ、これ以外の部分では、テクスチャーが存在しないので、例えばステンシルでマッピングを行わないようにする。
図11〜図17に、セーターの身頃に格子柄をテクスチャーマッピングする例を示す。図11はテクスチャー画像を示し、その中心線に沿って上下方向に中心線が入力済みである。図12はベース画像で、セーター中の前身頃の部分がマッピングエリアで、ユーザが○のマークを入力すると、○のマークを接続するように、中心線記憶部20でスプライン変換などにより滑らかな中心線を発生させる。次いで図13のように、中心線の左右両側に、例えば中心線に平行に、両端部ラインを発生させる。中心線と左右の両端部ラインとを、所定の方向(ここでは縦方向)に沿って等間隔に分割し、メッシュを発生させる。メッシュの交点を、図13に○や□のマークで示す。図13では両端部ラインが前身頃の左右の端部に対応していないので、ユーザが描画入力などを用いて端部のラインを変形させる。具体的には各ポイントをブローして両端部ラインを変形させればよい。図14の両端部ラインは変形後のもので、前身頃の両端よりもややはみ出しているが、問題はない。
図15では、ユーザが最手前点を入力し、マッピングエリアにメッシュを発生させている。ユーザが最手前点を入力すると、中心線に平行に最手前点を延長する。そして図6あるいは図7のようにして、メッシュを発生させる。メッシュの高さ方向の幅はほぼ均一であるが、必要であればポイントをブローしてメッシュの高さ方向の幅も変形させると良い。
メッシュを発生させると、図16のようにテスト画像をメッシュマッピングする。マッピングするテクスチャー画像によっては遠近感を確認しにくいものがあるが、図16のようにテスト画像をマッピングすると、遠近感の確認が容易である。そして図17のように格子模様をテクスチャーマッピングすると、マッピングが完了する。
なおマッピング条件の調整を行うための具体的な手法は任意である。例えば1/4円65,66の曲率半径を変えたり、円弧から外れた放物線や3次曲線に近いカーブにしても、マッピング条件を調整できる。またテスト画像は、ユーザが指示したときのみマッピングするようにしても良い。さらにマッピングエリアが前身頃からはみ出して後身頃にも渡っているような場合には、テクスチャー画像に前身頃の他に後身頃の画像の必要部を加えておけばよい。さらに中心線、両端部ライン、最手前点の入力や処理の順序は任意である。
実施例では、簡単にリアルな遠近感を伴ったテクスチャーマッピングができる。遠近感の程度は調整データを用いて簡単に修正でき、またテスト画像を用いて、遠近感を把握しにくいマッピング画像でも、正確にマッピングできる。さらにベース画像の下地となる人体やマネキンなどの姿勢が正面を向いていない場合でも、簡単にマッピングできる。
実施例のマッピング装置のブロック図 実施例でのテクスチャー画像への入力を示すフローチャート 実施例でのベース画像への入力を示すフローチャート 実施例でのテクスチャーマッピングのアルゴリズムを示すフローチャート 実施例のマッピングプログラムの概要を示す図 実施例での最手前点と両端部とを用いた楕円の発生機構を示す図で、身頃にマッピングするテクスチャー画像と、テクスチャー画像をマッピングされるベース画像との水平断面と、マッピング関数を決定するための2つの1/4円からなる楕円孤とを示す。 変形例での楕円の発生機構を示す図で、図の意味は図6と同様である。 他の変形例での楕円の発生機構を示す図で、図の意味は図6と同様である。 実施例でベース画像からテクスチャー画像がはみ出した際の影響を示す図 実施例でテクスチャー画像がベース画像よりも小さい場合の影響を示す図 中心線を入力したテクスチャー画像の例を示す図 中心線を入力したベース画像の例を示す図 両端部ラインを入力したベース画像の例を示す図 両端部ラインを変形した後のベース画像の例を示す図 最手前点を入力した後のベース画像の例を示す図 テストパターンをマッピングした後の画像の例を示す図 テクスチャー画像をテクスチャーマッピングした後の画像の例を示す図
符号の説明
2 マッピング装置
4 描画入力
6 ベース画像記憶部
8 テクスチャー画像記憶部
10 テスト画像記憶部
12 ディスプレイ
14 コマンド入力
16 プリンタ
18 ディスクドライブ
19 マッピングプログラムの記憶媒体
20 中心線記憶部
22 最手前点処理部
24 両端部ライン処理部
26 1/4円発生部
28 マッピング関数発生部
29 調整データ記憶部
30 テクスチャーマッピング部
32 生成画像記憶部
34 ネットワークインターフェース
50 中心線記憶命令
51 両端部ライン処理命令
52 最手前ライン処理命令
53 1/4円発生命令
54 マッピング関数発生命令
55 調整データ処理命令
56 テクスチャーマッピング命令
61 テクスチャー画像
62 ベース画像
64 楕円弧
65,66 1/4円
68,69 中心線
70 最手前点
71 左脇
72 右脇
73 テクスチャー画像の左端
74 テクスチャー画像の右端
76,80 楕円弧
77,78 1/4円
82 長軸
r1,r2 1/4円の半径
d ベース画像中心線と最手前点との距離
θ テクスチャー画像やマッピング画像に対する長軸の角度
φ テクスチャー画像の中心線と最手前点との距離に対応する角度

Claims (7)

  1. ベース画像にマッピング画像をマッピングするために、マッピング画像とベース画像間の対応関係をマッピング条件として発生させ、発生させたマッピング条件に従ってマッピング画像をベース画像のマッピングエリアにマッピング手段でマッピングする装置において、
    前記ベース画像のマッピングエリアの中心線を記憶するための手段と、
    マッピング装置のユーザの視点で、前記エリアで最も手前側に表れる最手前点の入力を、少なくとも1点受け付けて記憶するための手段と、
    前記エリアの両端部位置を求めるための手段と、
    前記最手前点付近で、マッピング画像の画素密度が最小となり、マッピング画像の中心線がマッピングエリアの中心線付近にマッピングされ、かつ前記両端部でマッピング画像の画素密度が極大となるように、マッピング画像からマッピングエリアへのマッピング条件を発生させるためのマッピング条件発生手段とを設けたことを特徴とする、マッピング装置。
  2. 前記入力された最手前点を、前記マッピングエリアの中心線に平行に、マッピングエリアの長さ分延長して最手前ラインとするための手段を設けたことを特徴とする、請求項1のマッピング装置。
  3. 前記マッピング条件での画素密度の変化割合を調整するための指示値の入力手段を設けたことを特徴とする、請求項1または2のマッピング装置。
  4. テスト画像の記憶手段を設けると共に、マッピング画像をマッピングする前に、発生させたマッピング条件に従い、前記マッピング手段でマッピングエリアにテスト画像をマッピングするようにしたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかのマッピング装置。
  5. 前記マッピング条件発生部では、前記最手前点付近でユーザの視点側に最も進出し、マッピングエリアの両端部がユーザの視点から見て最も奧側に位置し、さらにマッピングエリアの中心線と最手前点との間隔に応じて、長軸がベース画像の表面に対して傾く、楕円弧を発生させ、
    該楕円弧の中心付近にマッピングエリアの中心線付近の点をマッピングし、マッピングした中心線付近の点と楕円弧の両端との間を、楕円孤の表面に沿った周長がほぼ一定となるように区分する複数の点を発生させる、ようにしたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかのマッピング装置。
  6. ベース画像にマッピング画像をマッピングするために、マッピング画像とベース画像間の対応関係をマッピング条件として発生させ、発生させたマッピング条件に従ってマッピング画像をベース画像のマッピングエリアにマッピング手段でマッピングする方法において、
    前記ベース画像のマッピングエリアの中心線と、マッピング装置のユーザの視点で、前記エリアで最も手前側に表れる最手前点を少なくとも1点記憶すると共に、前記エリアの両端部位置を求め、
    前記最手前点付近で、マッピング画像の画素密度が最小となり、マッピング画像の中心線がマッピングエリアの中心線付近にマッピングされ、かつ前記両端部でマッピング画像の画素密度が極大となるように、マッピング画像からマッピングエリアへのマッピング条件を発生させることを特徴とする、マッピング方法。
  7. ベース画像にマッピング画像をマッピングするために、マッピング画像とベース画像間の対応関係をマッピング条件として発生させ、発生させたマッピング条件に従ってマッピング画像をベース画像のマッピングエリアにマッピング手段でマッピングするためのプログラムにおいて、
    前記ベース画像のマッピングエリアの中心線を記憶するための命令と、
    マッピング装置のユーザの視点で、前記エリアで最も手前側に表れる最手前点の入力を、少なくとも1点受け付けて記憶するための命令と、
    前記エリアの両端部位置を求めるための命令と、
    前記最手前点付近で、マッピング画像の画素密度が最小となり、マッピング画像の中心線がマッピングエリアの中心線付近にマッピングされ、かつ前記両端部でマッピング画像の画素密度が極大となるように、マッピング画像からマッピングエリアへのマッピング条件を発生させるためのマッピング条件発生命令とを設けたことを特徴とする、マッピングプログラム。
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