JP4493863B2 - プラズマ処理装置およびそのクリーニング方法および静電チャックの除電方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびそのクリーニング方法および静電チャックの除電方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置(LCD)用のガラス基板等の被処理基板に対してドライエッチング等のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置およびそれに用いられるクリーニング方法および静電チャックの除電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、LCD製造プロセスにおいては、被処理基板であるガラス製のLCD基板に対して、ドライエッチングやスパッタリング、CVD(化学気相成長)等のプラズマ処理が多用されている。
【0003】
このようなプラズマ処理においては、チャンバー内に一対の平行平板電極(上部および下部電極)を配置し、下部電極として機能するサセプタ(載置台)にLCDガラス基板を載置し、処理ガスをチャンバー内に導入するとともに、サセプタに高周波を印加して電極間に高周波電界を形成し、この高周波電界により処理ガスのプラズマを形成して被処理基板に対してプラズマ処理を施す装置が知られている。そして、LCDガラス基板をサセプタに吸着する機構としてセラミックス等の誘電体部材の内部に電極を配置し電極に直流電圧を印加してクーロン力等の静電力によりLCDガラス基板を吸着する静電チャックが多用されている。
【0004】
下部電極としてのサセプタの材料としてはアルミニウム等の金属が多用されているが、アルミニウム等は熱膨張係数が大きいため、サセプタを比較的高い温度で温調する必要がある場合には、サセプタと静電チャックの誘電体部材との間の熱膨張差が問題となり、誘電体部材が熱膨張係数の小さいセラミックスの場合にはそれらの熱膨張差に起因して、誘電体部材が割れてしまうおそれがある。特に、近時、LCDガラス基板に対して一層の大型化の要求が高まっており、一辺が1mを超えるような巨大なものが出現しており、熱膨張差に起因する誘電体部材の割れが大きな問題となる。
【0005】
そこで、このような問題を回避するために、サセプタとして熱膨張係数が小さいカーボンを使用している。これにより、熱膨張差に起因する誘電体部材の割れを回避することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エッチングプロセス等では、処理ガスとして酸素ガスを使用する場合が多いが、カーボンは酸素と反応しやすいため、処理中にサセプタが腐食される。そのため、カーボンは、酸素ガスを用いるプロセスでの使用は困難であり、酸素を用いないプロセスに制限される。また、カーボンは表面が粉状になりやすくこれがパーティクルとなって処理に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0007】
また、サセプタには、サセプタに載置されたLCDガラス基板を精度良く温調するために、熱伝達用のガス、例えばHeガスを基板の裏面側に流すためのガス吐出孔が設けられているが、クリーニングや処理後の静電チャックの除電等、サセプタ上にLCDガラス基板が載置されない状態でプラズマを形成する場合には、サセプタのガス吐出孔にプラズマが入り込み腐食作用を受けるため、サセプタの材質にかかわらずガス吐出孔の内壁の腐食が生じてしまう。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、被処理基板を載置する基板載置台にカーボンを用いた場合に、酸素ガスによる腐食が生じ難くかつパーティクルが生じ難いプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、プラズマ処理装置における基板載置台をプラズマによりクリーニングする際に基板載置台を腐食させ難いクリーニング方法を提供することを目的とする。
【0010】
さらに、プラズマ処理装置において処理後に静電チャックを除電プラズマにより除電する際に基板載置台を腐食させ難い除電方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、被処理基板が収容されるチャンバーと、前記チャンバー内で被処理基板を載置する基板載置台と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段とを具備し、前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置され、かつカーボン基材の周囲に耐食性膜が被覆されてなり、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔を有し、前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁にも耐食性膜が被覆されていることを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0012】
記カーボン基材は、プラズマ形成用電極として機能するものであってもよい。
【0013】
また、本発明は、被処理基板が収容されるチャンバーと、前記チャンバー内に配置され、被処理基板を載置するとともに下部電極として機能する基板載置台と、前記基板載置台に対向して設けられた上部電極と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記基板載置台または上部電極に高周波電力を印加する高周波電源とを具備し、前記高周波電源からの高周波電力により処理ガスのプラズマを形成し、被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置されるとともに、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔が形成され、前記カーボン基材の周囲および前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁に耐食性膜が被覆されてなることを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0014】
上記いずれのプラズマ処理装置においても、耐食性膜はポリイミドで形成されていることが好ましい。
【0015】
以上のような本発明に係るプラズマ処理装置によれば、酸素ガスと反応しやすいカーボン基材の周囲にポリイミド等の耐食性膜を被覆したのでカーボン基材の酸素ガスによる腐食の問題およびカーボン基材が粉状となってパーティクルとなることを防止することができる。
【0016】
そして、基板載置台がその下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔を有する場合に、前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁にも耐食性膜が被覆されることにより、基板載置台に被処理基板が存在しない場合等におけるガス供給孔の内壁の腐食を抑制することができる。このようなガス供給孔内壁への耐食性膜の被覆はスプレーにより比較的容易に行うことができる。
【0017】
さらに本発明は、被処理基板が収容されるチャンバーと、前記チャンバー内で被処理基板を載置するとともに、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔が形成された基板載置台と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段とを具備し、前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置されるとともに、前記カーボン基材の周囲および前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁に耐食性膜が被覆されてなるプラズマ処理装置において前記チャンバー内をクリーニングするクリーニング方法であって、前記基板載置台に基板を載置しない状態で前記ガス供給孔からガスを吐出させながらプラズマにより前記チャンバー内をクリーニングすることを特徴とするクリーニング方法を提供する。
【0018】
さらにまた本発明は、被処理基板が収容されるチャンバーと、前記チャンバー内で被処理基板を載置するとともに、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔が形成され、かつ被処理基板を静電吸着する静電チャックを有する基板載置台と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段とを具備し、前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置されるとともに、前記カーボン基材の周囲および前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁に耐食性膜が被覆されてなるプラズマ処理装置において処理終了後に静電チャックを除電する静電チャックの除電方法であって、処理終了後に静電チャックの直流電源をオフにする工程と、前記処理ガス供給手段から前記チャンバー内に除電用のガスを供給してプラズマを形成する工程と、その後被処理基板を前記基板載置台から上昇させる工程と、前記ガス供給孔からガスを吐出させる工程とを具備することを特徴とする静電チャックの除電方法を提供する。
【0020】
このような本発明に係るクリーニング方法および除電方法によれば、基板載置台に被処理基板が載置されていない状態でプラズマを形成するが、その際にガス供給孔からガスを吐出させるため、ガス供給孔にプラズマが侵入し難くなり、ガス供給孔の内壁の腐食を有効に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るLCDガラス基板用のプラズマエッチング装置を模式的に示す断面図、図2はその装置のサセプタ周辺を拡大して示す断面図である。このプラズマエッチング装置1は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置として構成されている。
【0022】
このプラズマエッチング装置1は、例えば表面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなる角筒形状に成形されたチャンバー2を有しており、このチャンバー2は接地されている。前記チャンバー2内の底部には角板状の絶縁部材3が設けられており、その上にはアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなるサセプタ支持台4が設けられており、その上にLCDガラス基板(以下、単に基板という)Gを載置するとともに下部電極として機能するサセプタ(基板載置台)5が設けられている。サセプタ支持台4の内部には温調媒体通流路(図示せず)が設けられており、この温調媒体通流路に温調水等の温調媒体を通流させることによりサセプタ5を介して基板Gを所定温度に制御するようになっている。
【0023】
サセプタ5は、その上部中央が凸状の角柱状をなしており、カーボンからなる基材5aと、基材5aの上方に設けられたアルミナ等のセラミックスからなる誘電体部材6と、基材5aの誘電体部材6以外の周囲に設けられた耐食性膜7とを有している。誘電体部材6の中には電極6aが埋設されており、誘電体部材6と電極6aとにより基板Gを静電吸着するための静電チャック8を構成している。電極6aには給電線9を介して直流電源10が接続されている。サセプタ支持台4、サセプタ5、静電チャック8の外周には絶縁体からなるフォーカスリング11が設けられている。
【0024】
サセプタ5および誘電体部材6には、これらを貫通して垂直に伸びる複数のガス供給孔32が設けられている。また、サセプタ支持台4の中央には垂直にガス通流孔34が設けられており、このガス通流孔34はガス配管35を介して熱伝達ガス供給機構36に接続されている。サセプタ支持台4とサセプタ5との間にはガス溜まり33が設けられており、上記ガス供給孔32はこのガス溜まり33から上方へ延びている。これにより、Heガス等の熱伝達ガスが熱伝達ガス供給機構36からガス配管35およびガス通流孔34を経てガス溜まり33に至り、そこからガス供給孔32を介してサセプタ5に載置された基板Gの裏面側に供給される。このように熱伝達ガスを基板Gの裏面に供給することにより、サセプタ5を介しての基板Gの温度制御を高精度で行うことができる。そして、図2に示すように、このガス供給孔32の内面にも耐食性膜7が形成されている。
【0025】
耐食性膜7としては、プラズマに対する耐食性を有していればよく、その材料は問わないが、比較的高い耐食性が得られ、かつ形成しやすいという観点からは樹脂が好ましく、その中でもポリイミドが特に好ましい。また、この耐食性膜7の形成方法も特に限定されず、溶射や塗布、スプレー等種々の方法を採用することができるが、ガス供給孔32の内面に均一にコーティングする観点からスプレーが好ましい。塗布やスプレーの場合にはコーティング後に250℃程度に加熱して溶剤等を揮散させることにより膜を形成することができる。
【0026】
サセプタ5には、高周波電力を供給するための給電線12が接続されており、この給電線12には整合器13および高周波電源14が接続されている。高周波電源14からは例えば13.56MHzの高周波電力がサセプタ5に供給される。
【0027】
サセプタ5の上方には、このサセプタ5と平行に対向して上部電極として機能するシャワーヘッド15が設けられている。このシャワーヘッド15はチャンバー2の上部に支持されており、内部に空間17を有するとともに、サセプタ5との対向面に処理ガスを吐出する多数の吐出孔18が形成されている。このシャワーヘッド15は接地されており、サセプタ5とともに一対の平行平板電極を構成している。
【0028】
シャワーヘッド15の上面にはガス導入口19が設けられ、このガス導入口19には、ガス供給管20が接続されており、このガス供給管20には、バルブ21、およびマスフローコントローラ22を介して、処理ガス供給源23が接続されている。処理ガス供給源23からは、エッチング、クリーニング、静電チャックの除電等のための処理ガスが供給される。処理ガスとしては、ハロゲン系のガス、Oガス、Arガス、Heガス等、通常この分野で用いられるガスを用いることができる。
【0029】
上記チャンバー2の側壁底部には排気管24が接続されており、この排気管24には排気装置25が接続されている。排気装置25はターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内を所定の減圧雰囲気まで真空引き可能なように構成されている。また、チャンバー2の側壁には基板搬入出口26と、この基板搬入出口26を開閉するゲートバルブ27が設けられており、このゲートバルブ27を開にした状態で基板Gが隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるようになっている。
【0030】
次に、このように構成されたプラズマエッチング装置1における処理動作について説明する。
まず、被処理体である基板Gは、ゲートバルブ27が開放された後、図示しないロードロック室から基板搬入出口26を介してチャンバー2内へと搬入され、サセプタ5上に載置される。この場合に、基板Gの受け渡しはサセプタ5の内部を挿通しサセプタ5から突出可能に設けられたリフターピン(図示せず)によって行われる。その後、ゲートバルブ27が閉じられ、排気装置25によって、チャンバー2内が所定の真空度まで真空引きされる。
【0031】
その後、バルブ21が開放されて、処理ガス供給源23からエッチングのための所定の処理ガス、例えばF含有ガスおよびOガスがマスフローコントローラ22によってその流量が調整されつつ、ガス供給管20、ガス導入口19を通ってシャワーヘッド15の内部空間17へ導入され、さらに吐出孔18を通って基板Gに対して均一に吐出され、チャンバー2内の圧力が所定の値に維持される。
【0032】
そして、高周波電源14から整合器13を介して高周波電力がサセプタ5に印加され、これにより、下部電極としてのサセプタ5と上部電極としてのシャワーヘッド15との間に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化される。このとき静電チャック8の電極6aには直流電圧が印加されており、基板Gは静電吸着されている。この状態で、プラズマにより基板Gに形成された所定の膜に対してエッチング処理が施される。
【0033】
このエッチング処理の際に基板Gの温度を比較的高く制御する場合には、サセプタ5の温度も高いため、サセプタがアルミニウムのような金属製の場合にはアルミナ等のセラミックスからなる誘電体部材6との間に大きな熱膨張差が生じ、これによって誘電体部材6に割れ等が発生しやすくなるが、本実施形態ではサセプタ5の基材5aを熱膨張係数の小さい、つまりセラミックスからなる誘電体部材6の熱膨張係数に近い熱膨張係数をもつカーボンとしているため、このような問題は生じない。
【0034】
しかし、カーボンはエッチングの際の処理ガスとして用いるOガスとの間の反応性が高いため、カーボンをサセプタとしてそのまま用いると、Oを含むプラズマに曝されることにより腐食して消耗してしまう。これに対して、ここではサセプタ5としてカーボン基材5aの周囲にポリイミド等の耐食性膜7を被覆したので、カーボンのこのような不都合を回避することができる。また、カーボンは粉状になりやすくパーティクルの原因となるが、このように耐食性膜7を設けることによりパーティクルの発生を抑制することができる。
【0035】
また、通常のエッチング処理においては、サセプタ5の上に基板Gが存在しているため、ガス供給孔32にプラズマがほとんど入り込まないが、その際にプラズマの影響を全く受けないわけではなく、また、処理終了後等、プラズマを形成した状態で基板Gを上昇させる場合もあるから、ガス供給孔32の内壁部分も処理ガスやプラズマのアタックを受ける。本実施形態ではカーボン基材5aにおけるガス供給孔32の内壁部分にも耐食性膜7を形成したので、このような処理ガスやプラズマのアタックがあった場合でもカーボン基材5aの腐食を抑制することができる。
【0036】
ところで、このようなプラズマエッチング装置1では、サセプタ上のデポジション等をクリーニングするために、サセプタ5上に基板Gを載置せずにチャンバー2内にプラズマを形成する場合がある。この場合に、そのままの状態では、ガス供給孔32の中にプラズマが入り込み、その内壁は長時間に亘ってプラズマに曝されることとなるため、耐食性膜7も徐々に腐食してしまう。
【0037】
そこで、このようなことを防止するために、図3に示すように、クリーニング用のプラズマを発生させている際に、ガス供給孔32から上方へHeガス等を吐出させておく。このガスの吐出流により、プラズマがガス供給孔32内へ入り込むことが阻止され、ガス供給孔32の内壁のプラズマによる腐食が抑制される。この場合に、Heガスに代えて、窒素やアルゴン等の他の不活性ガスを吐出させてもよい。
【0038】
エッチング処理が終了後、静電チャック8を除電する必要がある。この除電の際の手順は、まず処理終了後に静電チャック8の直流電源をオフにする。次いで、処理ガス供給源23からチャンバー2内に除電用のガス、例えばArガス、Nガス、Oガス等を供給して除電用のプラズマを形成する。このように除電用のプラズマを形成した後、除電効果を高める観点から図4に示すようにリフトピン40をアップして基板Gを上昇させる。そして、ガス供給孔32からHeガス等を吐出させる。この場合にも何等対策を講じなければ上述したクリーニングの場合と同様、ガス供給孔32内にプラズマが侵入してその内壁の腐食が進行するが、このようにガスを吐出させることによりプラズマがガス供給孔32内へ入り込むことが阻止される。特に、除電用ガスとしてOガスを用いる場合には、カーボンとの反応性が高いため、より効果が大きい。この場合にも、Heガスに代えて、窒素やアルゴン等の他の不活性ガスを吐出させてもよい。
【0039】
このようなクリーニングおよび除電の際にガス供給孔32からガスを吐出させることによる効果は、本実施形態のようにサセプタとしてカーボンを用いる場合や、耐食性膜を形成する場合に限らず、ガス供給孔が存在する場合の全てに対して発揮される。
【0040】
次に、サセプタの変形例について説明する。上記実施形態では、サセプタ5はカーボン基材5aの上に誘電体部材6を設け、その中に電極6aを埋設して静電チャック8を構成したが、図5に示すように静電チャックの電極としても機能するカーボン基材5a′を設け、このカーボン基材5a′に直流電源10および高周波電源14を接続し、カーボン基材5a′の上には電極が埋設されないセラミックスからなる誘電体部材6′を配置するようにして静電チャック8′を構成したサセプタ5′とすることもできる。この場合に、静電チャック8′の給電線9の途中にはローパスフィルター41が設けられており、高周波電力を供給するための給電線12の途中にはハイパスフィルター42が設けられている。
【0041】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では下部電極に高周波電力を印加するRIEタイプの容量結合型平行平板プラズマエッチング装置を示したが、エッチング装置に限らず、スパッタリングや、CVD成膜等の他のプラズマ処理装置に適用することができるし、上部電極に高周波電力を供給するタイプであっても、また容量結合型に限らず誘導結合型であってもよい。また、サセプタに熱伝達ガスを供給するガス供給孔が形成されていない場合であっても適用可能である。さらに、被処理基板としてLCDガラス基板を例にとって説明したが、半導体ウエハ等他の基板であってもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプラズマ処理装置によれば、酸素ガスと反応しやすいカーボン基材の周囲にポリイミド等の耐食性膜を被覆したのでカーボン基材の酸素ガスによる腐食の問題およびカーボン基材が粉状となってパーティクルとなることを防止することができる。そして、基板載置台がその下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔を有する場合に、前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁にも耐食性膜が被覆されることにより、基板載置台に被処理基板が存在しない場合等におけるガス供給孔の内壁の腐食を抑制することができる。
【0043】
また、本発明に係るクリーニング方法および除電方法によれば、基板載置台に被処理基板が載置されていない状態でプラズマを形成するが、その際にガス供給孔からガスを吐出させるため、ガス供給孔にプラズマが侵入し難くなり、ガス供給孔の内壁の腐食を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るLCDガラス基板用のプラズマエッチング装置を模式的に示す断面図
【図2】図1のプラズマエッチング装置における、サセプタ周辺を拡大して示す断面図。
【図3】本発明のクリーニング方法の一例を説明するために図1のプラズマエッチング装置のサセプタ周辺を拡大して示す図。
【図4】本発明の静電チャックの除電方法の一例を説明するために図1のプラズマエッチング装置のサセプタ周辺を拡大して示す図。
【図5】本発明の他の実施形態に係るLCDガラス基板用のプラズマエッチング装置を部分的に示す断面図。
【符号の説明】
1;プラズマエッチング装置
2;チャンバー
5,5′;サセプタ(基板載置台)
5a,5a′;カーボン基材
6,6′;誘電体部材
6a;電極
7;耐食性膜
8,8′;静電チャック
14;高周波電源
15;シャワーヘッド
23;処理ガス供給源
32;ガス供給孔
36;熱伝達ガス供給機構
G;LCDガラス基板(被処理基板)

Claims (6)

  1. 被処理基板が収容されるチャンバーと、
    前記チャンバー内で被処理基板を載置する基板載置台と、
    前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、
    前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と
    を具備し、
    前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置され、かつカーボン基材の周囲に耐食性膜が被覆されてなり、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔を有し、前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁にも耐食性膜が被覆されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記カーボン基材は、プラズマ形成用電極として機能することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 被処理基板が収容されるチャンバーと、
    前記チャンバー内に配置され、被処理基板を載置するとともに下部電極として機能する基板載置台と、
    前記基板載置台に対向して設けられた上部電極と、
    前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、
    前記基板載置台または上部電極に高周波電力を印加する高周波電源と
    を具備し、
    前記高周波電源からの高周波電力により処理ガスのプラズマを形成し、被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、
    前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置されるとともに、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔が形成され、前記カーボン基材の周囲および前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁に耐食性膜が被覆されてなることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 前記耐食性膜はポリイミドで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 被処理基板が収容されるチャンバーと、前記チャンバー内で被処理基板を載置するとともに、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔が形成された基板載置台と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段とを具備し、前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置されるとともに、前記カーボン基材の周囲および前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁に耐食性膜が被覆されてなるプラズマ処理装置において前記チャンバー内をクリーニングするクリーニング方法であって、
    前記基板載置台に基板を載置しない状態で前記ガス供給孔からガスを吐出させながらプラズマにより前記チャンバー内をクリーニングすることを特徴とするクリーニング方法。
  6. 被処理基板が収容されるチャンバーと、前記チャンバー内で被処理基板を載置するとともに、その下方から表面に向けてガスを供給するガス供給孔が形成され、かつ被処理基板を静電吸着する静電チャックを有する基板載置台と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記チャンバー内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段とを具備し、前記基板載置台は、カーボン基材の上面にセラミックス製の静電チャックが配置されるとともに、前記カーボン基材の周囲および前記カーボン基材におけるガス供給孔の内壁に耐食性膜が被覆されてなるプラズマ処理装置において処理終了後に静電チャックを除電する静電チャックの除電方法であって、
    処理終了後に静電チャックの直流電源をオフにする工程と、
    前記処理ガス供給手段から前記チャンバー内に除電用のガスを供給してプラズマを形成する工程と、
    その後被処理基板を前記基板載置台から上昇させる工程と、
    前記ガス供給孔からガスを吐出させる工程と
    を具備することを特徴とする静電チャックの除電方法。
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