JP4497791B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路(LSI)、さらには微細化の進んだ世代における配線密度の向上を図った半導体集積回路及びその製造方法に関し、例えば製造工程でダマシン法による銅配線を行う場合に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年半導体集積回路における配線材料は、アルミニウム合金と比較して電気抵抗率が約1/2と低く、半導体集積回路の高速化及び微細化を可能とする銅が用いられている。銅配線は例えば銅のドライエッチングは困難という課題を克服したダマシン法により形成される。ダマシン法は、絶縁膜に溝加工を施し、そこに配線材料となる導電体膜例えば銅膜をメッキ又はスパッタ等の方法で埋め込み、その後、溝外の余分な銅膜を例えば化学機械研磨(CMP)により除去することにより溝内に導電体膜を形成する技術である。配線溝及び接続孔に導電体膜埋め込み、配線とをプラグとを同時に形成する方法をデュアルダマシン法と呼ばれ、配線(又は接続孔)に導電体膜埋め込み、配線(又はプラグ)を形成する方法をシングルダマシン法と呼ばれる。
【0003】
絶縁膜に形成された配線溝又は接続孔の形成密度が基板の領域によって相違する場合、密な領域と疎な領域との金属膜のCMPによる除去量が相違する。例えば、密な領域では疎な領域よりも多くの金属膜が配線溝又は配線孔に埋め込まれるため、CMPにより除去すべき金属量が多くなり、疎な領域ではその逆となり除去すべき金属量が多くなる。この結果、基板の領域間に残存する絶縁膜の膜厚相違する現象が発生する。この現象は、「エロージョン(Erosion)」と称される。また、金属膜と絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)とではCMPによる研磨速度が大きく相違するため、金属部分(配線溝や接続溝の部分)が過剰に研磨される現象が発生する。この現象は、「ディッシング(Dishing)」と称される。特開2000−3912号公報によれば、上記エロージョンや上記ディッシングを防止するために配線占有率を特定値以下に保つ必要が有るとされる。
【0004】
例えば、最小配線幅が0.2マイクロメートル、最小配線間隔が0.2マイクロメートルというデザインルールがあった場合、最小線幅の配線が最小配線間隔で隙間なく配置されている場合は、配線占有率50パーセントとなる。しかし、実際のLSIの場合には、このように完全に配線が隙間なく配置されることはなく、現実的には、例えば30パーセント以下になることが多い。
【0005】
しかしながら、配線の幅が最小線幅の2倍の0.4マイクロメートルになった場合を考えてみると、この幅の配線が最小配線間隔0.2マイクロメートルで配置された場合には、配線占有率は67パーセントにもなり、先ほどの平均的な配線占有率30パーセントに比べて著しく高くなり、エロージョン、ディッシング防止の観点からは望ましくなくなる。
【0006】
このとき、この広い配線に対応する配線間隔を、今、0.4マイクロメートルとすると、配線占有率は、50パーセントとなり、平均的な配線占有率に近づき、エロージョン、ディッシング防止の観点から好ましい結果となる。
【0007】
さらに、今日のLSIの配線は、例えばDA(Design Automation)を用いた自動配線が通常使用され、このとき、配線の配置できる位置(配線チャネル)は、デザインルール上許容される最小配線幅と最小配線間隔の合計値(基本ピッチ)を基準として配置されるため、広い配線の配線幅と配線間隔は、結果として、基本ピッチの整数倍の値と整合性良く設定することが望ましい。
【0008】
最新の微細化されたデザインルールでは、局所的な配線占有率の高いところと平均的な配線占有率との差、即ち許容される配線占有率範囲が狭くなってきており、特にダマシンを用いた銅配線においてこの傾向が顕著である。その結果、最新の微細化されたデザインルールでは、最小配線幅で配置できる配線幅の値が従来にも増して、小さくなってきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述の半導体集積回路装置の設計(レイアウト)は、ワークステーションなどにおいて予めレイアウトされてライブラリとして保存されているセルを選択的に配置することにより行うことができる。セルには、電源配線と信号配線とが設けられる。電源配線は、例えば上下方向(電源線の延在方向に直交する方向)において、セルの縁辺部に配置され、その線幅は、通常は信号配線よりも広くなっている。配線チャネルはセルの一対の電源配線(Vdd,Vss)間に配置される。上記電源配線は、複数のセルが配置された場合に、互いに上下方向に隣接するセルにおける電源配線同士が結合され、上下方向の配線の線幅が広くなるように構成され、電源配線の抵抗の低減を図る。それにより、配線の線幅が広くなるほど、上下方向において当該配線に隣接配置される配線との間の配線間隔を広くとるようにデザインルールが設定されている場合において、単体セルのレイアウト時には、デザインルールをみたすものの、当該セルを用いた半導体集積回路のレイアウト時には電源配線の配線幅区分が上昇してしまい、デザインルールを満たさなくなる。このため、半導体集積回路のレイアウト時には、互いに上下方向に隣接するセルにおける電源配線同士が結合されることによって線幅が広くなった場合には、上下方向においてそれに隣接配置されている配線との間隔を広くすることが行われる。これにより、上下方向において電源配線に最も近接した配線チャネルを使用できなくなってしまう。この結果、配線チャネルの提供率がさがり、上層の配線チャネルを使用することになると、半導体チップの集積度向上の妨げとなることが、本願発明者によって初めて見いだされた。
【0010】
また、上記のように、上記電源配線は、複数のセルが配置された場合に、互いに上下方向に隣接するセルにおける電源配線同士が結合されることにより、電源配線の線幅が変化されてしまうため、単体セルのレイアウト時には、デザインルールをみたすものの、当該セルを用いた半導体集積回路のレイアウト時には電源配線の配線幅区分が上昇してしまい、デザインルールを満たさなくなるおそれがある。例えば、配線の線幅が広くなるほど、上下方向において当該配線に隣接配置される配線との間の配線間隔を広くとるようにデザインルールが設定されている場合において、単体セルのレイアウト時には、デザインルールをみたすものの、当該セルを用いた半導体集積回路のレイアウト時において互いに上下方向に隣接するセルにおける電源配線同士が結合されることにより、電源配線の線幅が広くなって配線幅区分が上昇されたにもかかわらず、セル内の配線間の間隔が固定されているため、デザインルールを満たさなくなるおそれのあることが、本願発明者によって見いだされた。
【0011】
本発明の目的は、配線チャネルの有効利用を図るための技術を提供することにある。
【0012】
また、本発明の別の目的は、デザインルールエラーをセル作成時点おいて回避するための技術を提供することにある。
【0013】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0015】
すなわち、それぞれ所定の機能を有する複数のセルが配置されて成る半導体集積回路において、上記セルにおける縁辺部の配線は、互いに隣接配置されたセルの境界から離れた位置にレイアウトされて成る。
【0016】
上記の手段によれば、上記セルにおける縁辺部の配線が互いに隣接配置されたセルの境界から離れた位置にレイアウトされているため、例えば互いに隣接するセルにおける広幅配線同士が結合されることによって線幅が広くされないで済む。デザインルールにより広幅配線の線幅に応じてこの幅広配線に隣接配置される配線との間隔が広くとられる場合には、それによって配線チャネルの数が減少されるおそれがあるが、上記のようにセルにおける縁辺部の配線が互いに隣接配置されたセルの境界から離れた位置にレイアウトされることで、上記広幅配線の線幅が広くされるのが回避されているため、配線チャネルの減少を伴わない。このことが、配線チャネルの利用効率の向上を達成する。
【0017】
また、それぞれ所定の機能を有する複数のセルが配置されて成る半導体集積回路において、上記セルは、上記縁辺部に配置された広幅配線と、上記広幅配線よりも線幅が狭い狭幅配線とを含み、上記広幅配線とそれに隣接配置された上記狭幅配線との間の配線間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広く設定されて成る。このとき、上記狭幅配線の幅と上記広幅配線の幅との比は1対2以上とすることができる。
【0018】
上記の手段によれば、上記広幅配線とそれに隣接配置された上記狭幅配線との間の配線間隔が、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広く設定されており、広幅配線の線幅に応じて配線間隔が広くされているため、配線占有率の不所望な上昇が避けられ、エロージョンやディッシングの防止により良好な特性が得られる。
【0019】
そして、第1領域と、それとは異なる第2領域とを含んで一つの半導体基板に形成されるとき、上記第1領域は、それぞれ所定の機能を有する複数の第1セルが配置され、縁辺部の配線は、互いに隣接配置された第1セルの境界から離れた位置にレイアウトされ、上記第2領域は、それぞれ所定の機能を有する複数の第2セルが配置され、上記第2セルは、上記縁辺部に配置された広幅配線と、上記広幅配線よりも線幅が狭い狭幅配線とを含み、上記広幅配線とそれに隣接配置された上記狭幅配線との間の配線間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広く設定されて成る。
【0020】
上記の手段によれば、第1領域とそれとは異なる第2領域とが含まれるとき、その領域に応じて、上記第1セル及び上記第2セルが使用される。
【0021】
さらに上記第1セルは、それに隣接配置された第1セルとの間で互いに隣接する広幅配線間を橋絡可能な橋絡部を設け、配置されたセルが同時に動作する確率が100パーセントではないことを利用して、一方のセルが動作していないときには、その電源配線を、他方のセルの電源配線であるかのように働かせることにより、実効的に許容電流値を大きくする。
【0022】
また、半導体集積回路の製造方法として、セルを用いて半導体集積回路をレイアウトする第1工程と、上記半導体集積回路のレイアウト情報に基づいて半導体集積回路をレイアウトする第2工程とを含むとき、上記セルにおける縁辺部の配線を、当該セルの縁辺から離れた位置にレイアウトする。
【0023】
上記の手段によれば、上記セルにおける縁辺部の配線が互いに隣接配置されたセルの境界から離れた位置にレイアウトされるから、例えば互いに隣接するセルにおける広幅配線同士が結合されることによって線幅が広くされるのを回避することができる。互いに隣接するセルにおける広幅配線同士が結合されることによって線幅が広くされた場合には、縁辺部の配線とそれに隣接する配線チャネルが配線間隔ルール違反によって自動配線チャネルとして使用できなくなるのに対して、上記セルにおける縁辺部の配線が互いに隣接配置されたセルの境界から離れた位置にレイアウトすることによって広幅配線の線幅が広くされないので、縁辺部の配線とそれに隣接する配線チャネルが配線間隔ルール違反によって自動配線チャネルとして使用できなくなるという事態を回避することができ、配線チャネルの有効利用を図ることができる。
【0024】
また、上記セルの縁辺部に設けられた電源配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが隣接配置されることで合成される電源配線の幅の区分と等価になるように予め広く設定する。そのような上記セルを用いたレイアウトによれば、上記セルの縁辺部に設けられた広幅配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが隣接配置されることで合成された電源配線の幅の区分と等価になるように設定されることにより、電源配線に隣接する配線チャネルは、セルの段階で配線として使用禁止され、それによって、電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされ、電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔が、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされることにより、電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔が、半導体集積回路にレイアウトされた場合の配線ルールに適合するように、セルの段階で確保されるので、半導体集積回路のレイアウトにおいて初めて露見するようなデザインルール違反を、セル作成時において回避することができる。
【0025】
さらに、上記第2工程には、絶縁膜に溝加工を施し、そこに配線材料を埋め込み、その後、溝外の余分な薄膜を除去することにより配線を形成するダマシン法による金属配線形成処理を含めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本実施の形態のダマシン法により製造する半導体集積回路(LSI)は、例えば半導体チップにインバータ回路(INV)、ナンド回路(NAND)、フリップフロップ回路(FF)、あるいはノア回路(NOR)などの論理ゲートに相当するセル(「ベーシックセル」又は「単位セル」とも称される)を格子状に整列て論理回路等の所望の回路が構成されている。つまり、セルをチップ上に形成し、セル間をで接続して所望の回路を形成する。電源(Vdd)やグランド配線(Vss)については、どのセルも電気的特性を満足するように予め定められている。そのように、配線に関するマスクパターンをのみを生成するだけで、多品種のLSIを形成することができる。
【0027】
LSIの製造工程には、セルを用いて半導体集積回路をレイアウトする第1工程と、この半導体集積回路のレイアウト情報に基づいて半導体集積回路を形成する第2工程とが含まれる。上記第1工程は、図示されないワークステーションなどのコンピュータシステムにおいて、レイアウトエディターなどのレイアウトツールを動かすことによって行われる。インバータ回路(INV)、AND回路、あるいはNOR回路などの論理ゲートに相当するセルは、ライブラリとして用意されている。
【0028】
上記第2工程は、例えばレイアウト情報に基づいて作成されたフォトリソグラフィー技術用のマスクを用いて、エッチングを施すパターニング工程、上記マスクを用いて不純物をイオン打込みする工程、導電体膜を堆積する工程、化学機械研磨(CMP)工程等を含む。
【0029】
図1には、上記半導体集積回路のレイアウトにおいて使用される第1セルの主要構成が示される。
【0030】
第1セル10(以下、単に「セル10」という)の大きさは、四角形状の枠103によって決定される。101は高電位側(Vdd)電源配線、102は低電位側(Vss)電源配線、104は第1金属配線(M1)層における自動配線にて使用可能なチャネル位置(「配線チャネル」又は「チャネル」ともいう)を示す。第1セル10は、使用可能なチャネル位置104上にセルの端子を配置し、ワークステーションでの第1セル10の自動配置後に自動配線が接続できるように構成されている。ワークステーションで、このセル10が配置されると、使用可能な配線チャネル位置104に配線が配置されて、セル10の端子が配線により接続される。なお、他のセルの端子間を接続する他の配線がセル10のこのチャネル位置104上を通過する場合もある。
【0031】
ここで、図1に示されるセル10は、上記セルにおける縁辺部の配線とされる高電位側電源配線101及び低電位側電源配線102は、当該セル10の縁辺に沿って配置されているが、当該セル10の縁辺から狭幅配線の最小配列ピッチだけ離れた位置に配置されている。ここで、狭幅配線とは、電源配線よりも狭い配線で、通常は信号配線に相当し、その最小配列ピッチは、配線チャネル位置104に対応する。なお、チャネル位置104は第1工程の半導体集積回路のレイアウト時(自動配置・自動配線)に用いられ、製造された半導体集積回路装置に構造物として形成されるもではない。
【0032】
図4には、上記セル10における拡散層(半導体領域)、ゲート電極、コンタクトホールの配置例が示される。
【0033】
120はpチャネル型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を構成する拡散層であり、n型ウエル領域に形成される。121はnチャネル型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を構成する拡散層であり、p型ウエル領域に形成される。122は上記pチャネルMOSトランジスタ120のn型ウェル給電用拡散層であり、n型ウエル領域の抵抗を低減するために電源配線101、102の延在方向と同じ方向に延在して形成される。123は上記nチャネルMOSトランジスタ121のp型ウェル給電用拡散層であり、p型ウエル領域の抵抗を低減するために電源配線101、102の延在方向と同じ方向に延在して形成される。128は拡散層及びMOSトランジスタのゲート電極124と上層の金属配線(M0)とを結合するためのコンタクトホール(接続孔)である。MOSトランジスタのゲート電極124は、図示しないゲート絶縁膜を介してウエル領域上に形成される。なお、pチャネルMOSトランジスタ120のゲート電極124とnチャネルMOSトランジスタ121のゲート電極124とは一体に形成されている。また、拡散層120,121,122,123上には抵抗低減のため例えばシリサイド層が形成され、コンタクトホール内には例えばプラグが形成される。
【0034】
図5には、上記セル10における内部配線層、及びスルーホール(接続孔)の配置例が示される。内部配線層は例えばタングステン(W)又は銅(Cu)等の金属配線(M0)で構成され、ダマシン法により製造される。スルーホール(接続孔)内にタングステン(W)又は銅(Cu)等のプラグが構成され、ダマシン法により製造される。スルーホール内には例えばプラグが形成される。
【0035】
141〜145はMOSトランジスタのセル内接続配線層、146,147はMOSトランジスタの電源接続用セル内配線層、148はMOSトランジスタのセル内配線接続用のスルーホールである。互いに層が異なる配線層(M0、M1)は上記スルーホールによって結合される。
【0036】
図6には、第1金属(M1)配線層で構成される上記セル10における端子層、この端子へ接続される配線層、及びセル上空を通過する配線及び電源配線層が例示される。この端子層、配線層、配線、電源配線層は例えばタングステン(W)又は銅(Cu)等の金属材料で構成され、ダマシン法により製造される。なお、この端子層、配線層、配線及びスルーホール内のプラグをデュアルダマシン法で製造してもよい。
【0037】
151〜154は第1金属(M1)配線端子層、155はセル上空を通過しているM1配線層、156〜159は、セルの端子へ接続されているM1配線層、101−2(Vdd)及び102−2(Vss)はセル10のM1電源配線層(Vdd,Vss)、101−1(Vdd),102−3(Vss)は、セル10−2(10)の上下方向(電源配線層の延在方向に直交する方向)に隣接するセル10―1,10―3のM1電源配線層である。
【0038】
104は配線チャネル(チャネル位置)を示し、セル10−2のM1電源配線層101−2,102−2間に構成される。M1配線端子層,セル上空を通過しているM1配線層,セルの端子へ接続されているM1配線層は、主にセル10のM1電源配線層101−2,102−2間の配線チャネル104上に配置され、M1端子層,M1配線層,M1配線により、セル10−2(10)の左右方向(電源配線層の延在方向)に離隔して配置される他のセルに接続され、或いは、M2配線層,M2配線を介してセル10−2(10)の上下左右方向に離隔して配置される他セルに接続される。このように、M1端子層,M1配線層,M1配線は上下左右方向に離隔して配置されるセル間を電気的に接続するセル間配線を構成する。
【0039】
図7には、上記セル10の断面が示される。この断面は、図4,図5,図6における線分A−Bに対応している。
【0040】
シリコン基板71に、n型ウェル領域72n及びp型ウェル領域72pが形成され、そこにpチャネルMOSトランジスタのソース・ドレイン領域を構成するp型拡散層120,nチャネルMOSトランジスタのソース・ドレイン領域を構成するn型拡散層121、及びpチャネルMOSトランジスタのn型ウェル給電用拡散層122,nチャネルMOSトランジスタのp型ウェル給電用拡散層123が形成されている。また、図18を用いて後述するように、これらの拡散層120〜123を覆うように、シリコン酸化膜等の層間絶縁膜501、502が形成され、層間絶縁膜501、502中にMOSトランジスタのセル内接続配線層141〜147及びスルーホール(プラグ)128が形成され、これらは例えばダマシン法により製造される。そして、このMOSトランジスタのセル内接続配線層141〜147を覆うように、シリコン酸化膜等の層間絶縁膜503、504が形成され、層間絶縁膜503、504中にM1電源配線層101−1,101−2,102−2,102−3及び端子層、配線層、配線151〜159が形成され、これらは例えばダマシン法により製造されている。
【0041】
次に、図18を用いて半導体集積回路を形成する工程を説明する。セル内接続配線層145、電源接続用セル内配線層146、147、及びM1電源配線層101−1,101−2,102−2,102−3は、例えばダマシン法によって形成されている。MOSトランジスタのゲート電極124、MOSトランジスタの拡散層120,121、及びMOSトランジスタのウェル給電用拡散層122,123を覆うように、層間絶縁膜501を形成する。層間絶縁膜501は、例えばCVD(Chemical Vapor deposition)法で酸化シリコン膜501を堆積した後、酸化シリコン膜501の表面を化学的機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)法で研磨してその表面を平坦化する。
【0042】
次に、例えば酸化シリコン膜501上にフォトレジスト膜(図示せず、以下単に「レジスト膜」という)を形成し、このレジスト膜をマスクにして酸化シリコン膜501をエッチングすることによりMOSトランジスタのゲート電極124、MOSトランジスタの拡散層120,121、及びMOSトランジスタのウェル給電用拡散層122,123にコンタクトホール128を形成する。
【0043】
次いで、例えばコンタクトホール128内を含む酸化シリコン膜501上に、バリアメタル層として例えば窒化チタン(TiN)膜をCVD法もしくはスパッタ法により薄く形成した後、導電性膜として例えばタングステン(W)膜をCVD法により堆積させる。次いで、コンタクトホール128外部のTiN膜およびW膜を、例えばCMP法により除去し、プラグ129を形成する。
【0044】
続いて、層間絶縁膜501およびプラグ129上に、層間絶縁膜502を例えばCVD法によって堆積した後、層間絶縁膜502をCMP法によって平坦化する。次に、層間絶縁膜502上にレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクにして酸化シリコン膜502をエッチングすることにより配線溝150を形成する。
【0045】
次に、例えば配線溝150内を含む層間絶縁膜502上に、バリアメタル層として例えばTiN膜をCVD法もしくはスパッタ法により薄く形成した後、導電性膜として例えばW膜をCVD法により堆積させる。
【0046】
次いで、配線溝150外部のTiN膜およびW膜を、例えばCMP法により除去し、プラグ129と電気的に接続されるセル内接続配線層145および電源接続用セル内配線層146,147を形成する。
【0047】
続いて、層間絶縁膜502、セル内接続配線層145および電源接続用セル内配線層146,147上に層間絶縁膜503を例えばCVD法によって形成する。次に、プラグ129と同様の形成工程で層間絶縁膜503に、セル内接続配線層145および電源接続用セル内配線層146,147に電気的に接続するプラグ149を形成する。
【0048】
続いて、層間絶縁膜503およびプラグ149上に層間絶縁膜504を例えばCVD法によって形成する。次に、セル内接続配線層145および電源接続用セル内配線層146,147と同様の形成工程で層間絶縁膜504に、プラグ149に電気的に接続するM1電源配線層101−1,101−2,102−2,102−3を形成する。
【0049】
以上、ダマシン法による形成工程を記したが、これら配線層およびプラグはデュアルダマシン法によって形成してもよい。
【0050】
すなわち層間絶縁膜501、502を堆積し、レジスト膜をマスクとしてコンタクトホール128および配線溝150を形成した後に、コンタクトホール128および配線溝150内にバリアメタル層および導電体膜を埋め込んで、プラグ129およびセル内接続配線層145および電源接続用セル内配線層146,147を形成してもよい。
【0051】
同様にして、層間絶縁膜503、504を形成した後に、プラグ149およびM1電源配線層101−1,101−2,102−2,102−3についてもデュアルダマシン法によって形成してもよい。
【0052】
また、これら配線層およびプラグの導電体膜としてW膜を記したが、銅(Cu)を主成分とする膜を用いてもよい。このCu膜を用いる場合、バリアメタル層は、TiN以外にTi,Ta,TaN等の膜や、またはそれらの積層膜によって形成されている。
【0053】
図8には、図4、図5、図6に示されるセル10の回路構成が例示される。
【0054】
図8に示されるように、このセル10は、特に制限されないが、4個のpチャネル型MOSトランジスタ81〜84と、4個のnチャネル型MOSトランジスタ85〜88が形成され、それらが結合されることによって、3入力NANDゲート、及びインバータが形成される。すなわち、pチャネル型MOSトランジスタ81〜83とnチャネル型MOSトランジスタ85〜87とが結合されることによって、端子151〜153からの信号を取り込んでそれらのNAND論理を得るNANDゲートが形成され、また、pチャネル型MOSトランジスタ84とnチャネル型MOSトランジスタ88が結合されることによって、上記3入力NANDゲートの出力信号の論理を反転するインバータが形成される。このインバータの出力信号は端子154を介して出力される。
【0055】
図2には、半導体集積回路のレイアウトにおいて、図1に示されるセル10と同様に構成されたセル10−2の上下方向(電源配線層の延在方向に直交する方向)に、例えば当該セル10と同様に構成されたセル10−1,10−3が配置されている様子が示される。尚、図2において、10−1,10−3は、チャネル104や配線の一部が省略されている。
【0056】
図2に示されるように、セル10−1,10−2,10−3が上下方向に隣接配置された場合、セル10−1,10−2,10−3における高電位側電源配線M1(Vdd)や、低電位側電源配線M1(Vss)は、セルの境界から上下方向に離れた位置にレイアウトされている。すなわち、セル10−1,10−2,10−3においては、当該セルにおける縁辺部の配線とされる高電位側電源配線1M1(Vdd)及び低電位側電源配線M1(Vss)が、当該セルの縁辺から上下方向に離れた位置に配置されていることにより、そのようなセルが図2に示されるように上下方向に隣接配置された場合には、M1電源配線が、対応するセル境界51,52から上下方向に離れた位置にレイアウトされることにより、半導体集積回路のレイアウトにおいて、セル10−1と10−2との間、及びセル10−2と10−3との間で電源配線が合成されない。例えば、電源配線をセルの縁辺から離さないで配置した場合には、図3に例示されるように、上下方向に互いに隣接するセル9−1と9−2との間、及びセル9−2と9−3との間で電源配線が合成されてしまう。つまり、セル10−2の電源配線401−1とそれに隣接配置されるセル10−1の電源配線401−2とが合成されて電源配線401が形成され、セル10−2の電源配線402−2とそれに隣接配置されるセル10−2の電源配線402−3とが合成されて電源配線402が形成される。このように上下方向に互いに隣接するセルにおける電源配線同士が結合されてしまうため、電源配線幅は単独セルの場合の2倍になる。配線の線幅に応じて当該配線に隣接される配線との間隔についてルールが設定されている場合には、そのルールに従って配線間隔が拡げられる結果、配線チャネル104のうち、161,162,163,164で示されるチャネルは配線に使用できないおそれがある。それらの配線チャネルが使用できないことにより、第1金属(M1)配線における配線チャネルの提供率がさがり、それは半導体チップの集積度向上の妨げとなる。
【0057】
これに対して、図1に示されるようなセルを使用した場合には、M1電源配線がセルの境界から離れた位置にレイアウトされているため、半導体集積回路のレイアウトにおいて、図2に示されるようにセル10−1,10−2,10−3間で電源配線が合成されない。この結果、電源配線の幅は変化されない。従って、配線の線幅に応じて当該配線に隣接される配線との間隔についてルールを満たすことができるので、配線チャネルが減少されずに済む。これによって、配線チャネルの提供率の向上、さらには半導体チップの集積度向上を図ることができる。すなわち、半導体集積回路のレイアウトにおいて初めて露見するようなデザインルール違反による配線チャネルの本数の低減及びそれに基づく集積度の低減を、事前の第1セル作成時において回避することができる。
【0058】
ここで、上記セル10における配線幅の具体例について、図15を参照しながら説明する。
【0059】
図15には、セル10−1,10−2が上下方向に隣接配置された場合が示される。51は、セル10−1,10−2間の境界とされる。セル10−1において、M1チャネルは、セル境界51から近い順に1,2,3で示される。セル10−2において、セル境界51から近い順に−1,−2,−3で示される。尚、セル境界51は、M1チャネルとしては便宜上「0」が割り当てられている。M1チャネルの間隔は、M1(第1層金属配線)の最小スペースSと最小間隔Wの和と規定され、「P」で示される。
【0060】
ここで、上側のセル10−1においてはチャネル2から使用可能となるようにし、そして下側のセル10−2においてはチャネル−2から使用可能となるようにすると、セル10−1,10−2内のM1チャネルを有効に使うことができる。
【0061】
そこで、上記のように互いに隣接配置されたセルとの境界51から離れた位置にM1電源配線がレイアウトされるように、セル10−1,10−2における縁辺部の電源配線が当該セルの縁辺から離れた位置にレイアウトされ、そのようなセルが半導体集積回路のレイアウトにおいて使用される。そして、互いに隣接するセルのそれぞれのM1電源配線は、所定の配線ルールの範囲内でその配線幅が最大となるように考慮される。
【0062】
M1電源配線の幅は、次式で示される。
A=2×(W+S)−W/2−S−S/2=3W/2+S/2
【0063】
例えば、W=0.2um、S=0.2um、の場合は、次式に示されるように、M1電源配線の幅は0.4umとなる。
A=3×(0.2/2)+0.2/2=0.4
【0064】
この場合、M1配線の最小配線幅(W)と、M1電源配線幅(A)との比は、1:2とされる。
【0065】
次に、上記半導体集積回路のレイアウトにおいて使用される第2セルについて説明する。
【0066】
図9には、半導体集積回路のレイアウトにおいて使用される第2セルの主要構成が示される。
【0067】
第2セル20(以下、単に「セル20」という)の大きさは、四角形状の枠203によって決定される。201は高電位側(Vdd)電源配線、202は低電位側(Vss)電源配線、204は第1金属配線(M1)層における自動配線にて使用可能なチャネル位置を示す。セル20は、使用可能なチャネル位置204上に端子を配置し、ワークステーションでのセル20の自動配置後に自動配線が接続できるように構成されている。ワークステーションで、このセル20が配置されると、使用可能なチャネル位置204に配線が配置されて、セル10の端子が配線により接続される。なお、他のセルの端子間を接続する他の配線がセル20のこのチャネル位置204上を通過する場合もある。
【0068】
セル20の上下方向(電源配線層の延在方向に直交する方向)のセル高さ(枠203の上下方向の幅)は、セル10の上下方向のセル高さ(枠103の上下方向の幅)よりも大きく構成され、セル20の配線チャネル(チャネル位置)204の本数はセル10の配線チャネル104の本数よりも多く構成される。
【0069】
上記セル20は、上記セルにおける縁辺部に配置されたM1電源配線と、上記電源配線よりも線幅が狭い狭幅配線とを含み、上記M1電源配線とそれに隣接配置された上記狭幅配線との配線間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広く設定されている。具体的には、上記セルの縁辺部に設けられた広幅配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが隣接配置されることで合成されたM1電源配線の幅の区分と等価になるように、セル20の枠203をはみ出して広めに設定される。
【0070】
尚、セル20の回路構成などは、特に制限されないが、上記第1セル10(図4〜図8)と同様とされる。
【0071】
図10には、セル20―1,20−2が上下方向に隣接配置された状態が示される。セル20―1,20−2は、図9に示されるセル20と同様に構成される。
【0072】
セル20−1,20−2が上下方向に隣接配置されることにより、セル20−1におけるM1電源配線202−1と、それに上下方向に隣接配置されたセル20−2におけるM1電源配線202−2とが合成されることにより、M1電源配線の幅は、セル20内におけるM1電源配線の幅の2倍になる。このように合成された電源配線の幅に応じて、それに隣接配置される狭幅配線との間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチ(配線チャネル204−1,204−2の配列ピッチ)よりも広く設定される。つまり、セル20においては、上記セルの縁辺部に設けられた広幅配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが隣接配置されることで合成されたM1電源配線の幅の区分と等価になるように、セル20の枠203をはみ出して広めに設定されることにより、M1電源配線201に隣接する配線チャネル204−1,204−2のうち、205で示される配線チャネルは、セル20の段階で配線として使用禁止され、それによって、M1電源配線201,202と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされる。このようにセル20−1,20−2において、M1電源配線と、それに上下方向に隣接配置された狭幅配線との間隔が、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされることにより、M1電源配線と、それに上下方向に隣接配置された狭幅配線との間隔が、半導体集積回路にレイアウトされた場合の配線ルールに適合するように、セルの段階で確保される。
【0073】
例えば従来技術に従えば、配線の線幅が広くなるほど、当該配線に上下方向に隣接配置される配線との間の配線間隔を広くとるようにデザインルールが設定されている場合において、単体セルのレイアウト時には、デザインルールを満たすものの、当該セルを用いた半導体集積回路のレイアウト時において互いに隣接するセルにおける電源配線同士が結合されることにより、電源配線の線幅が広くなって配線幅区分が上昇されたにもかかわらず、セル内の配線間の間隔が固定されているため、デザインルールを満たさなくなるおそれがある。
【0074】
これに対して、上記セル20−1,20−2を用いたレイアウトによれば、セル20においては、上記セルの縁辺部に設けられた広幅配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが上下方向に隣接配置されることで合成されたM1電源配線の幅の区分と等価になるように、セル20の枠203をはみ出して広めに設定されることにより、M1電源配線201に隣接する配線チャネル205は、セル20の段階で配線として使用禁止され、それによって、M1電源配線201,202と、それに上下方向に隣接配置された狭幅配線との間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされ、M1電源配線と、それに上下方向に隣接配置された狭幅配線との間隔が、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされることにより、M1電源配線と、それに上下方向に隣接配置された狭幅配線との間隔が、半導体集積回路にレイアウトされた場合の配線ルールに適合するように、セルの段階で確保されるので、半導体集積回路のレイアウトにおいて初めて露見するようなデザインルール違反を、事前の第2セル作成時において回避することができる。
【0075】
すなわち、M1電源配線201,202の抵抗値を低減できるとともに、セル20の配線チャネル204の本数の確保及び有効利用ができ、かつデザインルール違反及びそれに基づく設計時間の増大を、事前のセル20作成時において回避することができる。
【0076】
図11には、セル20−1,20−2,20−3が上下方向に隣接配置された場合のセル20−2におけるM1端子層、この端子へ接続しているM1配線層、セル上空を通過しているM1配線の配置が示され、図12には、図11における線分C−Dの断面が示される。
【0077】
251〜254は、M1端子層、255,256はセル上空を通過しているM1配線層であり、何れも配線チャネル上に形成される。尚、セル20−1,20−3も同様に構成されるため、図12ではそれらの構成を省略している。
【0078】
ここで、上記セル20における配線幅の具体例について、図16及び図17を参照しながら説明する。
【0079】
図16には、セル20−1,20−2が上下方向に隣接配置された場合が示される。61は、セル20−1,20−2間の境界とされる。セル20−1において、M1チャネルは、セル境界61から近い順に1,2,3,4,5,6で示される。セル12−2において、セル境界61から近い順に−1,−2,−3,−4,−5,−6で示される。尚、セル境界61は、M1チャネルとしては便宜上「0」が割り当てられている。
【0080】
図中にはM1チャネルを数字で示してある。M1チャネルの間隔は、M1の最小スペースSと最小間隔Wの和と規定し、Pで表してある。また、図17には、配線スペースと適用配線幅の関係が示される。
【0081】
ここでは、セル内のM1チャネルの許容チャネルがチップ配置時と同様な形態となるように、M1電源幅を設定している。セル20−1,20−2におけるM1電源配線幅は、次式で示される。
B=4×P+W/2+W/2+α=4P+W+α
【0082】
一方チップ配置時のM1電源配線幅は、次式によって示される。
C=6×P+W/2+W/2=6P+W
【0083】
チップ配置時のM1電源配線幅は、C=6P+Wであるので、チップのM1電源配線幅から規定される必要スペースは図17から、S3となる。
【0084】
一方、セルのM1電源配線幅は、α=0の場合、B=4P+Wとなり、セルのM1電源幅から規定される必要スペースは図17から、S2となる。
【0085】
従って、セルの完成時に、チップ電源幅相当の必要スペースを要求する電源幅を実現するには、α>0、例えばα=0.01とする必要が有る。
【0086】
図13には、上記セル10及び上記セル20を用いて形成された半導体集積回路が示される。
【0087】
半導体集積回路(チップ)301は、上記セル10及び上記セル20を用いてレイアウトされた情報に基づいてマスクパターンが形成され、そのマスクパターンを使用することによって形成される。尚、特に制限されないが、半導体集積回路における配線は、ダマシン法によって行われ、絶縁膜に溝加工が施され、そこに配線材料となる銅がメッキ等の方法で埋め込まれ、その後、溝外の余分な銅薄膜が化学機械研磨(CMP)により除去される。
【0088】
半導体集積回路301は、特に制限されないが、入出力回路領域302、第1領域303、第2領域304を含む。入出力回路領域302には、この半導体集積回路303と外部との間で信号の入出力を可能とする回路が配置される。第1領域303は、図1に示されるような第1セル10を用いて構成され、第2領域304は、図9に示されるような第2セル20を用いて構成される。
【0089】
特に限定されないが、入出力回路領域302に形成される入出力回路は、セル10及びセル20を用いて構成される。
【0090】
すなわち、セル20を構成するMOSトランジスタのゲート幅は、セル10を構成するMOSトランジスタのゲート幅よりも大きく構成され、これにより、セル20の上下方向(電源配線層の延在方向に直交する方向)のセル高さ(枠203の上下方向の幅)は、セル10の上下方向のセル高さ(枠103の上下方向の幅)よりも大きく構成され、セル20の配線チャネル(チャネル位置)204の本数はセル10の配線チャネル104の本数よりも多く構成される。また、特に限定されないが、セル20を構成するMOSトランジスタの動作電圧(Vdd1)は、セル10を構成するMOSトランジスタの動作電圧(Vdd2)よりも高く、セル20を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚をセル10を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚よりも厚く構成しても良い。
【0091】
なお、入出力回路領域302に用いられるセル20のMOSトランジスタのゲート幅、セル高さ、配線チャネルの本数を、第2領域304に用いられるセル20のMOSトランジスタのゲート幅、セル高さ、配線チャネルの本数と変えて構成しても良いし、入出力回路領域302に用いられるセル10のMOSトランジスタのゲート幅、セル高さ、配線チャネルの本数を、第1領域303に用いられるセル10のMOSトランジスタのゲート幅、セル高さ、配線チャネルの本数と変えて構成しても良い。
【0092】
これにより、セル20のM1電源配線201,202の抵抗値を低減できるとともに、セル10,20の配線チャネル204の本数の確保及び有効利用ができ、半導体集積回路301の集積度を向上することが出来る。また、半導体集積回路301の設計から製造までの一連の期間を短縮することが出来る。
【0093】
このように、図13に示す半導体集積回路は、一つの半導体基板に、第1領域と、それとは異なる第2領域とが形成され、上記第1領域は、それぞれ所定の機能を有する第1セルが第1方向及び上記第1方向に直交する第2方向に複数配置され、上記第1セルにおける縁辺部に、電源配線が上記第1方向に延在して配置され、上記第1セルにおける縁辺部の電源配線は、上記第2方向に互いに隣接配置された第1セルとの境界から上記第2方向に離れた位置にレイアウトされ、上記第2領域は、それぞれ所定の機能を有する第2セルが第3方向(例えば上記第1方向と上記第2方向のうちの一方)及び上記第3方向に直交する第4方向(例えば上記第1方向と上記第2方向のうちの他方)に複数配置され、上記第2セルにおける縁辺部に、電源配線が上記第3方向に延在して配置され、上記第2セルにおける縁辺部の電源配線は、上記第4方向に互いに隣接配置された第2セルの電源配線と一体に構成されている。
【0094】
また、上記第2セルは、上記第2セルにおける縁辺部に配置され、上記第3方向に延在して配置される電源配線である広幅配線と、上記第3方向に延在して配置される上記広幅配線よりも線幅が狭い狭幅配線とを含む。
【0095】
また、上記第1及び第2セルの電源配線及び狭幅配線は、絶縁膜中に形成された溝に導電膜が埋め込まれて構成される。
【0096】
図14には、図1及び図13に示した半導体集積回路のレイアウトにおいて使用される第1セル10の変形例の主要構成が示される。
【0097】
図14に示すように、図1及び図13に示した第1セル10において、それに上下方向(電源配線層の延在方向に直交する方向)に隣接配置された第1セル10内の電源配線との間で電源配線同士を橋絡可能な橋絡部を形成しても良い。具体的には、図14に示されるように、隣接配置された第1セル10−1,10−2において、隣接する電源配線101−1と101−2とを橋絡(一体に形成)するための橋絡部171が形成され、隣接配置された第1セル10−2,10−3において、隣接する電源配線102−2と102−3とを所定寸法毎に橋絡するための橋絡部172が形成される。上記橋絡部171,172は、特に制限されないが、M1配線層を利用することで形成することができる。すなわち、配線溝101−1,101−2,102−2,102−3形成時に橋絡部171,172にも同時に溝を形成し、配線溝101−1,101−2,102−2,102−3及び橋絡部171,172の溝に導電膜をCMPで埋め込むことにより、電源配線101−1,101−2,102−2,102−3と橋絡部171,172とを同じ工程で形成することができる。これにより、配線溝101−1,101−2及び橋絡部171は導電膜で一体に埋め込まれるとともに、配線102−2,102−3及び橋絡部172は導電膜で一体に埋め込まれる。
【0098】
このように橋絡部171,172が設けられた場合には、Vdd電源配線101−1、101−2や、Vss電源配線102−1、102−3がそれぞれ単独で存在したとき(橋絡部172が存在しない場合)に比較して、電源配線での許容電流値を大きくできる。つまり、配置されたセルが同時に動作する確率が100パーセントではないことを利用して、一方のセルが動作していないときには、そのセルの電源配線を、それに隣接配置された他方のセルの電源配線であるかのように働かせることにより、実効的に許容電流値を大きくできる。
【0099】
また、上記の例では、電源配線を広幅配線としたが、広幅配線は電源以外の配線であっても良い。
【0100】
このように、図1及び図13に示した上記上下方向(第2方向)に互いに隣接配置された上記第1セル10,20の電源配線はそれらの間を橋絡可能な橋絡部を含む。
【0101】
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
【0102】
(1)第1セル10−1,10−2,10−3を使用した場合には、M1電源配線がセルの境界から離れた位置にレイアウトされているため、半導体集積回路のレイアウトにおいてセル10−1,10−2,10−3間で電源配線が合成されない。この結果、電源配線の幅は変化されない。従って、配線の線幅に応じて当該配線に隣接される配線との間隔についてルールを満たすことができるので、配線チャネルが減少されずに済む。これによって、配線チャネルの提供率の向上、さらには半導体チップの集積度向上を図ることができる。
【0103】
(2)上記セル20−1,20−2を用いたレイアウトによれば、セル20においては、上記セルの縁辺部に設けられた広幅配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが隣接配置されることで合成されたM1電源配線の幅の区分と等価になるように、セル20の枠203をはみ出して広めに設定されることにより、M1電源配線201に隣接する配線チャネル205は、セル20の段階で配線として使用禁止され、それによって、M1電源配線201,202と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされ、M1電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔が、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされることにより、M1電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔が、半導体集積回路にレイアウトされた場合の配線ルールに適合するように、セルの段階で確保されるので、半導体集積回路のレイアウトにおいて初めて露見するようなデザインルール違反を、事前の第2セル作成時において回避することができる。
【0104】
(3)上記(1),(2)の作用効果を考慮して、狭幅配線(信号配線)の幅と広幅配線(電源配線)の幅との比に応じて、第1セル10と第2セル20とを使い分けることができる。例えば狭幅配線(信号配線)の幅と広幅配線(電源配線)の幅との比が1対2に満たない場合には、配線チャネルの提供率の向上を優先して第1セル10を使用したレイアウトをするようにし、狭幅配線(信号配線)の幅と広幅配線(電源配線)の幅との比が1対2以上の場合には、デザインルール違反の回避を優先して第2セル20を使用したレイアウトをすると良い。
【0105】
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0106】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるダマシン法による配線が行われる半導体集積回路について説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。
【0107】
本発明は、少なくともセルを用いることを条件に適用することができる。
【0108】
本実施の形態おいて開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0109】
すなわち、セルにおける縁辺部の配線が互いに隣接配置されたセルの境界から離れた位置にレイアウトされるから、例えば互いに隣接するセルにおける広幅配線同士が結合されることによって線幅が広くされるのを回避することができる。互いに隣接するセルにおける広幅配線同士が結合されることによって線幅が広くされた場合には、縁辺部の配線とそれに隣接する配線チャネルが配線間隔ルール違反によって自動配線チャネルとして使用できなくなるのに対して、上記セルにおける縁辺部の配線が互いに隣接配置されたセルの境界から離れた位置にレイアウトすることによって広幅配線の線幅が広くされないので、縁辺部の配線とそれに隣接する配線チャネルが配線間隔ルール違反によって自動配線チャネルとして使用できなくなるという事態を回避することができ、配線チャネルの有効利用を図ることができる。
【0110】
また、上記セルの縁辺部に設けられた電源配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが隣接配置されることで合成される電源配線の幅の区分と等価になるように予め広く設定する。そのような上記セルを用いたレイアウトによれば、上記セルの縁辺部に設けられた広幅配線の幅を、上記第1工程において複数のセルが隣接配置されることで合成された電源配線の幅の区分と等価になるように設定されることにより、電源配線に隣接する配線チャネルは、セルの段階で配線として使用禁止され、それによって、電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされ、電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔が、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広くされることにより、電源配線と、それに隣接配置された狭幅配線との間隔が、半導体集積回路にレイアウトされた場合の配線ルールに適合するように、セルの段階で確保されるので、半導体集積回路のレイアウトにおいて初めて露見するようなデザインルール違反を、セル作成時において回避することができる。
【0111】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0112】
配線チャネルの有効利用を図ることができる。
【0113】
デザインルール違反を、セル作成時において回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路のレイアウトにおいて使用される第1セルの主要構成例の平面図である。
【図2】上記第1セルの配列状態説明図である。
【図3】上記第1セルの比較対象とされるセルの配列状態説明図である。
【図4】上記第1セルにおける主要部の構成例説明図である。
【図5】上記第1セルにおける主要部の構成例説明図である。
【図6】上記第1セルにおける主要部の構成例説明図である。
【図7】上記第1セルにおける主要部の断面図である。
【図8】上記第1セルの回路構成を示す回路図である。
【図9】本発明にかかる半導体集積回路のレイアウトにおいて使用される第2セルの主要構成例の平面図である。
【図10】上記第2セルの配列状態説明図である。
【図11】上記第2セルにおける主要部の構成例説明図である。
【図12】図11における主要部の断面図である。
【図13】上記第1セル及び上記第2セルを含む半導体集積回路の平面図である。
【図14】上記第1セルの変形例説明図である。
【図15】上記第1セルを用いた場合における配線の具体例説明図である。
【図16】上記第2セルを用いた場合における配線の具体例説明図である。
【図17】上記第2セルを用いた場合における配線スペースと適用配線幅との関係説明図である。
【図18】上記図7に対応した半導体集積回路をダマシン法により製造した場合における主要部の断面図である。
【符号の説明】
10,10−1,10−2,10−3 第1セル
20,20−1,20−2,20−3 第2セル
101,101−1,101−2 Vdd電源配線
102,102−1,102−2 Vss電源配線
51,52 セル境界
301 半導体集積回路
302 入出力回路領域
303 第1領域
304 第2領域

Claims (2)

  1. それぞれ所定の機能を有する複数のセルが配置されて成る半導体集積回路であって、
    上記セルにおける縁辺部の配線は、互いに隣接配置されたセルとの境界から離れた位置にレイアウトされ、
    上記配線は、絶縁膜中に形成された溝に導電膜が埋め込まれて形成され、
    上記セルは、上記セルにおける縁辺部に配置された広幅配線と、上記広幅配線よりも線幅が狭い狭幅配線とを含み、
    上記広幅配線とそれに隣接配置された上記狭幅配線との配線間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広く設定されて成ることを特徴とする半導体集積回路。
  2. それぞれ所定の機能を有するセルが第1方向及び上記第1方向に直交する第2方向に複数配置されて成る半導体集積回路であって、
    上記セルにおける縁辺部に、電源配線が上記第1方向に延在して配置され、
    上記セルにおける縁辺部の電源配線は、上記第2方向に互いに隣接配置されたセルとの境界から上記第2方向に離れた位置にレイアウトされ、
    上記電源配線は、絶縁膜中に形成された溝に導電膜が埋め込まれて形成され、
    上記電源配線は、それぞれ銅を含む配線とされ、
    上記電源配線は同電位とされ、
    上記セルは、上記セルにおける縁辺部に配置された広幅配線と、上記広幅配線よりも線幅が狭い狭幅配線とを含み、
    上記広幅配線とそれに隣接配置された上記狭幅配線との配線間隔は、上記狭幅配線の最小配列ピッチよりも広く設定されて成ることを特徴とする半導体集積回路。
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