JP4506880B2 - 美容飲料及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)コラーゲンペプチド、
酵母エキス、
植物由来カテキン、タンニン及びゆずポリフェノールからなる群より選ばれる1種類以上、かつ
寒天分解物を乳酸菌で発酵させて得られた発酵組成物
を含有することを特徴とする美容飲料、
(2)前記飲料中に含まれるコラーゲンペプチドの内、分子量2,700以下のものが50%(w/w)以上含有することを特徴とする前記(1)に記載の美容飲料、
(3)前記飲料中に含まれる寒天分解物のうち6糖以下のものを80%(w/w)以上含有した乳酸発酵寒天分解物を含むことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の美容飲料、
(4)前記発酵組成物が、前記寒天分解物以外の糖質を添加せずに乳酸菌で発酵させて得られた発酵組成物である前記(1)〜(3)いずれか記載の美容飲料、
(5)水又は緩衝液にコラーゲンペプチド及び酵母エキスを添加し、その後植物由来カテキン、タンニン及びゆずポリフェノールからなる群より選ばれる1種類以上を添加してコラーゲンペプチド溶液を調製する工程、
寒天を加水分解した後に乳酸菌によって発酵させたものを調製する工程、
上記の二種の工程で調製された成分を飲料に含有させる工程
を含むことを特徴とする前記(1)〜(4)いずれかに記載の美容飲料の製造方法
に関する。
本発明の美容飲料は、コラーゲンペプチド、
酵母エキス、
植物由来カテキン、タンニン及びゆずポリフェノールからなる群より選ばれる1種類以上、かつ
乳酸菌で発酵させた寒天分解物及び/又はコンニャク分解物
を含有することを特徴とする。
本発明に用いられるコラーゲンペプチドは、コラーゲンあるいはゼラチン等の変性コラーゲンを酸やアルカリあるいは酵素等で加水分解させることで得られる。現在コラーゲンは豚、牛、鶏、魚等多様な動物から抽出されたものを食品として用いている。何れのコラーゲンも特有のコラーゲン臭が存在することが明らかである。中でも、コラーゲンを酵素等で加水分解させたものを用いた場合には、分解物中に存在するコラーゲン、コラーゲンペプチド、及びゼラチンによる様々な生理活性効果が期待されるので好ましい。
前記ゼラチンの配合量は、美容飲料中において3〜30重量%が好ましく、7〜20重量%がより好ましい。
前記酵母エキスとは、酵母を原料とした食品添加物であり、例えば、酵母由来の旨味成分(イノシン酸、グアニル酸)を多く含んだものや補足的に核酸あるいは乳酸菌等の他種類の菌主に由来する旨味物質を含有しても良い。酵母エキスが持つ旨味に関しては美容飲料の味調整においてあまり影響が無ければ、酵母の種類や特に酵母エキス中の旨味構成成分の組成の違いによる酵母エキスの種類は限定されない。近年、「乾燥酵母」という呼び名で呈味やマスキング作用を持つものも市販されているが、本発明で用いられる酵母エキスの中にはこのような乾燥酵母も含まれる。本発明の美容飲料中に含有される酵母エキスの量としては、0.01〜1重量%が好ましく、さらにマスキング効果に優れていながら美容飲料の風味が向上し、且つ酵母特有の風味を過剰に出現させないためには、0.1〜1重量%がより好ましい。
本発明の美容飲料においては、植物由来カテキン、タンニン、ゆずポリフェノールの内一種類以上を必須成分としている。前記の成分はいずれも単独ではコラーゲン臭の低減効果はほとんどみられないが、前記酵母エキスと併用することで、優れたコラーゲン臭の低減効果が奏される。
例えば、タンパク質及びタンニン(カテキンを含む)とが結合することに関しては渡辺らの研究(T. Watanabe, Y. Matuo, T. Mori, R. Sano, T. Tosa, I. Chibata, J. Solid−Phase Biochemistry, 3, 161(1978)、渡辺泰三,土佐哲也,坂田信行,布川弥太郎,推木 敏,三上重明,日本醸造協会雑誌,79, 193(1983))がある。
一方、ゆずポリフェノールは、タンパク質及び/又はペプチド間と結合することは技術的に知られておらず、ゆずポリフェノールに含まれるナリンジンの苦味成分が酵母エキスと共にコラーゲン臭の低減に作用していることが考えられる。
また、タンニンは、植物の幹、皮、葉、実等から抽出される天然物であり、環境に優しい物質である。タンニンには、ピロガロール系の加水分解型タンニンとカテコール系の縮合型タンニンがある。
カテキン、タンニンの由来植物としては、柿、茶、ゆず、イモ、ワイン、リンゴ、ブルーベリー、バナナ、栗皮、タマリンド、ミモザ、五倍子等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
本発明で用いられる寒天分解物は、部分加水分解作用を有する酸及び/又は酵素水溶液中で寒天を膨潤・液化させることで得られる。
また、加水分解時に用いられる酸としては、寒天を部分加水分解できるものであればよく、例えば、塩酸等の強酸、及び酢酸、クエン酸、フマル酸等の弱酸及びこれらの酸の混合物が挙げられるが、特に酸の種類については限定されない。また、酵素による加水分解を行ってもよく、その場合に用いられる酵素として、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、アガラーゼ、ガラクトシダーゼ等の食品用の加水分解酵素を使用することが可能である。
以上のようにして得られる部分加水分解寒天は、部分加水分解処理した際に、pH4〜10、50℃の状態では完全にゲル化しておらず液状であること、及び1%の部分加水分解寒天溶液の粘度がB型粘度計で測定した場合(20rpm、30℃)に3.5Pa・s以下であるものが好ましい。
前記乳酸菌としては、ガラクトースを資化することができ、かつアガロオリゴ糖及び寒天を資化することが実質的にできないという資化性を兼ね備えた種あるいは株であればよい。なお、糖の資化とは、菌体が必要な炭素源として前記糖を用いて生育できることをいう。また、資化することができない寒天としては、通常の前記紅藻類由来の素材から作製されたものであり、アガロースとアガロペクチンを含むものであればよく、部分加水分解等の低分子化処理を施されたものも含まれる。
したがって、本発明は、乳酸菌飲料に寒天類を入れたものや、寒天培地から乳酸菌を採取して乳酸発酵させて得られる乳酸菌飲料と比べて、整腸・美容効果及び製造し易さの点で、優れた効果を発現する。
エンテロコッカス(Enterococcus)属に属する菌: エンテロコッカス・マロドラタス (E. malodoratus)、フェシウム (E. faecium)、フェカーリス(E. faecalis)、デューランス(E. durans)、ラクトバチルス(Lactobacillus) 属に属する菌: ラクトバチルス・プランタラム(L. plantarum)、サリバリウス (L. salivarius)、ビフィダス (L. bifidus)、L.ブルガリカス (L. bulgaricus)、カゼイ(L. casei)、アシドフィルス (L. acidphilus)、ガセリ (L. gasseri)、ファーメンタム (L. fermentum)、ヘルベティカス (L. helveticus)、ユーグルティ (L. jugurti)、デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリカス (L. delbrueckii sub. bulgaricus)、デルブルッキー (L. delbrueckii)、ラムノーサス (L. rhamnosus)、ストレプトコッカス (Streptococcus)属に属する菌: ストレプトコッカス・サーモフィルス (S. thermophilus)、ボビス (S. bovis)、ミュータンス (S. mutans)、サンギス (S. sanguis)、クレモリス (S. cremoris)、ラクチス (S. lactis)、ラクトコッカス (Lactococcus)属に属する菌: ラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシーズ・ラクチス (Lactococcus lactis sub. lactis)、ラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシーズ・クレモリス (Lactococcus lactis sub. cremoris)、ラクトコッカス・ラクチス (Lactococcus lactis)、ロイコノストック(Leuconostoc)属に属する菌: ロイコノストック・メセンテロイデス (Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック・デキストラニカム (Leuconostoc dextranicum)、ペジオコッカス(Pediococcus)属に属する菌: ペジオコッカス・ペントサセウス (Pediococcus pentosaceus)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属に属する菌:ビフィドバクテリウム・ロンガム(B. longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(B. breve)。
本発明においては、これらの乳酸菌群から選択される1種又は2種以上の菌体を用いて発酵を行うことが可能である。
前記乳酸発酵の条件(培養時の部分加水分解寒天のpH、培養温度等)は、乳酸菌の種類によって適宜調整すればよい。
中でも、寒天の効能をより向上させるという観点から、乳酸発酵時には、前記部分分解寒天を用いる以外は、乳酸菌の糖原となるような糖質を添加せずに発酵させることが本発明の大きな特徴のひとつである。即ち、加水分解処理によって生じた寒天由来のガラクトースによって乳酸菌が十分に増殖可能となり、これにより本発明の効果が好適な乳酸発酵の状態となることが確認されている。また、乳酸菌によってはホモ発酵あるいはヘテロ発酵に分けられるが、細胞外多糖等の乳酸菌生成物や場合によっては二酸化炭素や乳酸や酢酸も含み、さらに乳酸菌体も腸内改善に役立つことから、特に乳酸菌の発酵方法又は代謝産物の違いによって乳酸菌の種類は限定されない。
本発明で用いるコンニャク分解物は、コンニャクマンナンを部分加水分解作用を有する酵素水溶液中で膨潤・液化させることで得られる。
前記コンニャクマンナンとしては、あらかじめ80%(v/v)以上のエタノールで脱色・脱臭し乾燥するか、あるいはエタノール洗浄・乾燥しない市販のコンニャク粉を使用する。
また、酵素水溶液に用いる酵素としては、コンニャクマンナンを部分加水分解できるものであればよく、例えば、セルラーゼ、へミセルラーゼ、ペクチナーゼ、及びこれらの酵素を混合する粗酵素等が挙げられるが、特に限定はない。また、水溶液の媒体としては、水又は酢酸バッファー等の緩衝液が用いられる。
なお、酵素反応前に、予め、コンニャク粉を0.5%以上の濃度で温水中に溶解すると、酵素の最適温度である50℃前後の温度帯にした場合にゲル化してしまい、引き続き酵素処理をするときには酵素液の拡散や酵素反応を阻害する(固体なので酵素反応が低下する)要因となるため、好ましくない。
以上のようにして得られる部分加水分解コンニャクマンナンは、前記のような部分加水分解処理した際に、pH4〜10、50℃の状態では完全にゲル化しておらず液状であること、及び1%の部分加水分解コンニャク溶液の粘度がB型粘度計で測定した場合(20rpm、50℃)に3.5Pa・s以下であるものが好ましい。
前記乳酸菌としては、グルコース、マンノース及びセロビオースを資化することができ、かつマンノオリゴ糖、コンニャクマンナンを資化することが実質的にできないという資化性を兼ね備えた種あるいは株であればよい。なお、糖の資化とは、菌体が必要な炭素源として前記糖を用いて生育できることをいう。
前記乳酸発酵の条件(培養時の部分加水分解コンニャクマンナンのpH、培養温度等)は、乳酸菌の種類によって適宜調整すればよい。
中でも、コンニャクマンナンの効能をより向上させるという観点から、乳酸発酵時には、前記コンニャクマンナンを用いる以外は、乳酸菌の糖原となるような糖質を添加せずに発酵させることが本発明の大きな特徴のひとつである。即ち、加水分解処理によって生じたコンニャクマンナン由来の一部の糖質(単糖及び二糖)によって乳酸菌が十分に増殖可能となり、これにより本発明の効果が奏される好適な乳酸発酵の状態となることが確認されている。また、乳酸菌によってはホモ発酵あるいはヘテロ発酵に分けられるが、細胞外多糖等の乳酸菌生成物や場合によっては二酸化炭素や乳酸や酢酸も含み、さらに乳酸菌体も腸内改善に役立つことから、特に発酵代謝方法についての違いによって乳酸菌の種類は限定されない。
なお、一般的な乳酸菌は、特殊な糖原を加えた場合を除き、部分加水分解コンニャクマンナン以外の他の糖原を添加して乳酸発酵させた場合、乳酸菌がヒトにとって有益な物質を精製してくれることや増殖が著しく促進することは考え難い。しかも、他の糖原を添加することで、この添加した糖原の量だけコンニャクマンナン由来の単糖類や二糖類が残存してしまう。したがって、本発明では、コンニャクマンナンを高度利用する観点から、部分加水分解コンニャクマンナン以外の糖原を添加せずに乳酸発酵を行う。
また、本発明の美容飲料は、例えば、コンニャクマンナンを加水分解した際、及びそれを乳酸発酵させた際に、単糖や二糖(グルコース、マンノース、セロビオース)が十分量生じているため、適度な甘味性を備えたものであるが、美容飲料の機能性を損なわなければ、他の糖類を美容飲料中に添加してもよい。糖類としては、例えば、還元したものも含めて澱粉、単糖類、二糖類、オリゴ糖、糖アルコール、デキストリンが挙げられる。なお、これらの糖類は、美容飲料中の乳酸菌が生菌である場合、該乳酸菌が資化できないものを選べばよく、また、前記乳酸菌が死菌である場合、糖類に特に限定はない。
前記のような構成を有する本発明の美容飲料の製造方法としては、
水又は緩衝液にコラーゲンペプチド及び酵母エキスを添加し、その後植物由来カテキン、タンニン及びゆずポリフェノールからなる群より選ばれる1種類以上を添加してコラーゲンペプチド溶液を調製する工程、
寒天及び/又はコンニャクを加水分解した後に乳酸菌によって発酵させたものを調製する工程、
上記の二種の工程で調製された成分を飲料成分に含有させる工程
を含むことを特徴とする。
また、水又は緩衝液に添加するコラーゲンペプチド、酵母エキス、物由来カテキン、タンニン及びゆずポリフェノールの量は、最終的な飲料組成物とした時の量が前記の範囲になる量であればよい。
(実施例1)
コラーゲンペプチド及び発酵寒天、発酵コンニャクの作製例を以下に示す。
あらかじめ分子量分布を測定した際に半量以上が分子量2,700以下である豚由来コラーゲンペプチド(SCP−3100;新田ゼラチン社製)を使用する。10mM以下のクエン酸バッファー溶液(クエン酸は酸味料に含まれる)にコラーゲンペプチド(分子量2,700以下のコラーゲンペプチド含有量65%)を溶解し、その後、0.001%(w/v)酵母エキス(SK酵母エキスHU;日本製紙ケミカル社製)及び10ppm茶カテキンを添加した。最終的に飲料中にコラーゲンペプチド水溶液及び糖類・香料・酸味料を添加して飲料を作製した。
あらかじめ塩酸溶液(0.5% 塩化水素)を85℃から95℃までの温度帯で恒温にする。攪拌しながら3%溶液になるように粉末寒天(伊奈寒天(株); S−6)を前記塩酸溶液に加える
。全て加えた後に1時間恒温で攪拌しながら放置する。1時間後、寒天水溶液が液化していることを確認した後に温度を50℃以下に下げる。さらにクエン酸ナトリウムを加えてpH 7.0に中和する。その後、乳酸菌Lactobacillus acidophilusを1x108個/mlの濃度になるように添加し、38℃で8時間静置培養した。培養完了後に85℃で15分間の加熱によって酵素反応を停止させる。最終的に乳酸菌の密度は5x108〜5x1010個/mlになった。以後このようにして得られた組成物を発酵寒天と呼ぶ。6糖以下の成分の含有量は、陽イオン交換カラムを用いたゲルろ過クロマトグラフィー(GFC)によって測定したところ、95%(w/w)であった。
あらかじめアスペルギルス・ニガー由来の粗酵素であるヘミセルラーゼ「アマノ90」(天野エンザイム社製)0.6gを10mMクエン酸バッファー溶液(pH4.5)1L中に溶解した。酵素溶解後に40℃から50℃までの温度帯で恒温にした。その後、コンニャク粉100gを三等分(40g・30g・30g)にして8分おきに攪拌しながら前記酵素水溶液に加えた。全て加えた後に1時間恒温で攪拌しながら放置した。1時間後、コンニャク粉(コンニャクマンナン)が膨潤・液化していることを確認した後に温度を38℃に下げた。さらにクエン酸ナトリウムを加えてpH6.5に引き上げた。その後、乳酸菌Lactobacillus acidophilusを1x108個/mlの濃度になるように添加し、38℃で8時間静置培養した。培養完了後に85℃で15分間の加熱によって酵素反応を停止させた。最終的に乳酸菌の密度は5x108〜5x1010個/mlになった。以後このようにして得られた組成物を発酵コンニャクと呼ぶ。6糖以下の成分の含有量は、陽イオン交換カラムを用いたゲルろ過クロマトグラフィー(GFC)によって測定したところ、85%(w/w)であった。
(自律神経活動測定による飲料の生理的機能に対する影響の検討)
12時間ごとの明暗周期(8時〜20時まで点灯)下に24℃の高温動物室にて1週間以上飼育した体重300gのWistar系雄ラットを使用した。餌(オリエンタル酵母、MF)及び水は自由摂取させた。実験当日は3時間絶食させた後ウレタン麻酔し、尻尾の皮膚動脈交感神経もしくは胃副交感(迷走)神経を銀電極で吊り上げ、Tanidaらの方法を使用して神経活動を測定した。これらの測定値が落ち着いた時期(13時頃)にドリンクを先端の丸い注射針と注射筒を用いて経口投与し、これらの自律神経活動の変化を測定した。経口投与量は1mlで投与速度は1ml/1分で行った。手術開始から測定終了まで保温装置にて体温(ラット直腸温)を35.0±0.5℃に保つようにした。比較実験として表1に記載の比較例の飲料を使用してプラセボとし、1ml/1分で同様の条件で経口投与することで行った。自律神経の活動のデータは5分間毎の5秒あたりの発火頻度(pulse/5s)の平均値にて解析し投与前の値を100%として百分率で表した。データは平均値±標準誤差で示した。統計検定は分散分析法(ANOVA with repeated measures)及びMann−Whitney U−testにて行った。
なお、前記分散分析法は、Tanida M et al. : Neurosi. Lett. 389: 109−114, 2005に記載の手順に基づいて行った。
飲料1を1ml経口投与し、皮膚動脈交感神経活動(Cutaneous−SNA)に対する影響を検討した結果を図1に示す。図1は投与前値を100%として5分間毎の活動量の平均値を計算してその平均値±標準誤差として表したものを示す。対照実験としてはプラセボの1mlを経口投与した。プラセボの経口投与はCutaneous−SNAを若干上昇させて行った(図1)。それに対して、飲料1の1mlの経口投与はCutaneous−SNAを徐々にではあるが低下させて行った(図1)。対照実験として行ったプラセボ投与時の変化と比較して、飲料1の経口投与はCutaneous−SNAを有意に(P<0.0005, F=26.1 by ANOVA)低下させることが明らかになった。表1に飲料1もしくはプラセボの原液を経口投与する直前(0分)のCutaneous−SNAの神経活動の値(spikes/5 s)を示す。これら両群の0分値の値の間にはMann−Whitney U−testにて有意差は認められなかった。
図2には胃副交感神経活動(GVNA)について、投与前値を100%として5分間毎の平均活動量を計算してその平均値±標準誤差として表したものを示す。対照実験としてはプラセボの10倍希釈液(1/10)を1ml経口投与した。プラセボの10倍希釈液の経口投与はGVNAを殆ど変化させなかった(図2)。それに対して、飲料1の10倍希釈液(1/10)1mlの経口投与はGVNAを徐々に著明に上昇させた(図2)。対照実験として行ったプラセボの10倍希釈液の投与時の変化と比較して、飲料1の10倍希釈液の経口投与はGVNAを有意に(P<0.0005, F=28.0 by ANOVA)上昇させることが明らかになった。表2に飲料1の10倍希釈液もしくはプラセボの10倍希釈液を経口投与する直前(0分)のGVNAの神経活動の値(spikes/5 s)を示す。これら両群の両者0分値間にはMann−Whitney U−testにて有意差は認められなかった。
上記実験の結果から、1)飲料1及び2の経口投与は皮膚動脈交感神経(Cutaneous−SNA)の活動を有意に低下させる、2)飲料1及び2の10倍希釈液の経口投与は胃副交感神経活動(GVNA)を著明に有意に上昇させることが明らかになった。
即ち、1)飲料1及び2が皮膚動脈交感神経活動を低下させ、血流を上昇させて、皮膚の保湿度を高める効果を持つこと、並びに、2)飲料1及び2が胃や腸の副交感神経の活動を高めて消化管の蠕動を促進し、便通改善効果や食欲増進効果をもつことが明らかとなった。従って、コラーゲンペプチドが皮膚の保湿成分を高め、発酵寒天及び発酵コンニャクが便通改善効果や食欲増進効果に機能していることが示唆された。
(本発明の美容飲料の美肌機能の検証)
被験者20人を10人ずつA班及びB班に分割し、実施例1で得られた飲料1又は2と比較例1、2の飲料を摂取させて美容効果について検討した。比較例1、2の飲料は、表3に示す組成とした以外は実施例1と同様にして調製した。
A班の被験者は14日間飲料1又は2を始めに飲み続け、その後7日間休んだ後に比較例1を14日間飲んだ。
B班の被験者は14日間比較例1を始めに飲み続け、その後7日間休んだ後に飲料1又は2を14日間飲んだ。
被験者は14日間の個々の飲料を飲んだ後に肌質を肌カウンセリングシステム(エチュード, Moritex Corp.)を使用して解析し、肌の油分、水分、弾力、きめ、しみ、しわ、角質に対するポイントの総計によって、前後半で服用した飲料の肌への効果の差異を判断した。また、被験者が見た目で明らかな変化が生じていないときにはポイントの総計差に関わらずほぼ変化なしとした。これらの結果を表4に示す。
Claims (5)
- コラーゲンペプチド、
酵母エキス、
植物由来カテキン、タンニン及びゆずポリフェノールからなる群より選ばれる1種類以上、かつ
寒天分解物を乳酸菌で発酵させて得られた発酵組成物
を含有することを特徴とする美容飲料。 - 前記飲料中に含まれるコラーゲンペプチドの内、分子量2,700以下のものが50%(w/w)以上含有することを特徴とする請求項1に記載の美容飲料。
- 前記飲料中に含まれる寒天分解物のうち6糖以下のものを80%(w/w)以上含有した乳酸発酵寒天分解物を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の美容飲料。
- 前記発酵組成物が、前記寒天分解物以外の糖質を添加せずに乳酸菌で発酵させて得られた発酵組成物である請求項1〜3いずれか記載の美容飲料。
- 水又は緩衝液にコラーゲンペプチド及び酵母エキスを添加し、その後植物由来カテキン、タンニン及びゆずポリフェノールからなる群より選ばれる1種類以上を添加してコラーゲンペプチド溶液を調製する工程、
寒天を加水分解した後に乳酸菌によって発酵させたものを調製する工程、
上記の二種の工程で調製された成分を飲料成分に含有させる工程
を含むことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の美容飲料の製造方法。
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