JP4532206B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は作業機に係り、特に、左右の半割ケースを組み付けてトランスミッションケースを構成し、このトランスミッションケース内に変速機構を収納し、この変速機構をシフトレバーで操作する作業機に関する。
耕耘機などの作業機のなかには、トランスミッションケース内に変速機構を収納し、この変速機構を操作するシフトレバーをトランスミッションケース内に配置し、このシフトレバーを外側に延ばし、延ばしたシフトレバーで変速機構を操作する走行変速装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭56−87930公報
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11は従来の基本構成を説明する図である。
走行変速装置200は、トランスミッションケース201内に変速機構202を収納し、この変速機構202を操作するシフトレバー203の端部203aをトランスミッションケース11内に配置し、端部203a近傍を球軸受204を介してトランスミッションケース201で支え、トランスミッションケース201の外側にシフトレバー203を延ばし、延ばしたシフトレバー203で変速機構202を操作するものである。
ところで、走行変速装置200のなかには、球軸受204に代えて、第1、第2の支持ピンでシフトレバー203をトランスミッションケース201に支持するものがある。この走行変速装置の例を次図に示す。
図12は従来の走行変速装置のもう一つの例を説明する図である。なお、図12において図11の走行変速装置と同一類似部材については同一符合を付して説明を省略する。
走行変速装置210は、一対の半割ケース201a,201bからなるトランスミッションケース201内に変速機構202を収納し、この変速機構202を操作するシフトレバー203の端部203aをトランスミッションケース201内に配置し、この端部203aから一対の半割ケース201a,201bに対して略平行に第1支持ピン212を延ばし、この第1支持ピン212にホルダー213を回転自在に嵌合し、この第1支持ピン212に直交させた第2支持ピン214をホルダー213に回転自在に嵌合し、ホルダー213の左右端から第2支持ピン214の両端部214a,214bを突出させ、一方の端部214aを一方の半割ケース201aの取付孔215に差し込むとともに、他方の端部214bを他方の半割ケース201bの取付孔216に差し込むことにより、トランスミッションケース201にシフトレバー203を取り付けたものである。
この走行変速装置210によれば、トランスミッションケース201の外側にシフトレバー203を延ばし、延ばしたシフトレバー203で変速機構202を操作することができる。
ここで、ホルダー213をトランスミッションケース201内に組み込む際には、まず、第2支持ピン214の一方の端部214aを一方の半割ケース201aの取付孔215に差し込み、ホルダー213の一端213aを左半割ケース201aに当接する。
次に、一方の半割ケース201aに他方の半割ケース201bを被せ、第2支持ピン214の他方の端部214bを他方の半割ケース201bの取付孔216に差し込み、ホルダー213の他端213bを他方の半割ケース201bに当接する。
この状態で、一方の半割ケース201aに、他方の半割ケース201bが組み付けられる。
ところで、ホルダー213のなかには、例えば一端213aと他端213bとの突出量が相違するものがある。しかし、一端213aと他端213bとの突出量の相違を、作業者が目視で正確に認識することは難しい。ホルダー213を組み付ける際に、一端213aと他端213bとの向きを逆向きに組み込んでしまう虞がある。
この場合でも、第2支持ピン214の一方の端部214aを一方の半割ケース201aの取付孔215に差し込むと、ホルダー213の他端213bが一方の半割ケース201aに当接する。
よって、この時点では、ホルダー213を誤って逆向きに組み込んだことに気づき難い。
このため、ホルダー213を誤って組み込んだ状態で、一方の半割ケース201aに他方の半割ケース201bを被せてしまう虞がある。
この場合、ホルダー213を、他方の半割ケース201bに組み込むことができないので、ホルダー213を逆向きに組み付けたことに気づく。
このため、他方の半割ケース201bを、一方の半割ケース201aから外して、ホルダー213を正規の状態で組み直す必要があり、そのことが生産性を高める妨げになっていた。
ホルダー213を誤って組み込むことを防ぐ手段として、ホルダー213を一方の半割ケース201aに組み込んだとき、ホルダー213の組込み状態を、作業者が治具を使用して確認することは可能である。
しかし、作業者が治具を使用して、一方の半割ケース201aにホルダー213を誤って組み込まれていないことを確認することは、作業者に過大な負担がかかる。
本発明は、生産性の向上を図ることができ、作業者の負担を軽減することができる作業機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、トランスミッションケースを左右の半割ケースを組み付けて構成し、このトランスミッションケース内に変速機構を収納し、この変速機構を操作するシフトレバーの端部を前記トランスミッションケース内に配置し、この端部から前記左右の半割ケースに対して略平行に第1支持ピンを延ばし、この第1支持ピンに第1ホルダー部を回転自在に嵌合し、この第1ホルダー部に直交させて第2ホルダー部を一体形成し、この第2ホルダー部に第2支持ピンを回転自在に嵌合し、前記第2ホルダー部の左端部から突出した突出部を、前記左半割ケースのボスに形成された取付孔に差し込むとともに、前記第2ホルダー部の右端部から突出した突出部を、前記右半割ケースのボスに形成された取付孔に差し込むことにより、前記トランスミッションケースに前記シフトレバーを取り付けた作業機において、前記第2ホルダー部の左右端部のうち、一方の端部を他方の端部より長く延出し、この一方の端部に臨む半割ケースの前記ボスに、前記一方の端部が当接可能な当接面を設け、前記一方の端部に臨む半割ケースおよび該半割ケースの前記ボス間に一体に形成されたプレート状の誤組み防止用リブを設け、前記誤組み防止用リブに、前記第1ホルダー部の外周面が当接可能な端部を設け、前記第2ホルダー部の一方の端部から突出した前記突出部を、前記一方の端部に臨む半割ケースの前記ボスに形成された取付孔に差し込んだ際に、前記一方の端部に前記当接面が当接するとともに、前記第1ホルダー部の外周面に前記誤組み防止用リブの端部が当接することを特徴とする。
第2ホルダー部の一方の端部を他方の端部より長く延出した。そして、一方の端部に臨む半割ケースのボスに、一方の端部が当接する当接面を設けた。
一方の端部に臨む半割ケースおよびこの半割ケースのボス間に一体に形成されたプレート状の誤組み防止用リブを設け、誤組み防止用リブに、第1ホルダー部の外周面当接する端部を設けた。
よって、第2ホルダー部の一方の端部から突出した突出部を、一方の端部に臨む半割ケースのボスに形成された取付孔に差し込んだ際に、一方の端部に当接面が当接するとともに、第1ホルダー部の外周面に誤組み防止用リブの端部が当接する。
これにより、作業者は、一方の端部に当接面が当接し、かつ第1ホルダー部の外周面に誤組み防止用リブの端部が当接することを確認するだけで、第1、第2のホルダー部が誤って組み込まれていないことを簡単に確認することができる。
請求項1に係る発明では、一方の端部に当接面が当接し、かつ第1ホルダー部の外周面に誤組み防止用リブの端部が当接することを確認するだけで、第1、第2のホルダー部が誤って組み込まれていないことを簡単に確認できるので、生産性を高めることができ、かつ作業者に過大な負担がかかることを防ぐことができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
また、本実施の形態では作業機としてフロントロータリ作業機を例に説明するが、作業機はこれに限定するものではない。
図1は本発明に係るフロントロータリ作業機を示す側面図、図2は本発明に係るフロントロータリ作業機を示す平面図である。
作業機としてのフロントロータリ作業機10は、エンジン11の下部に、機体を兼ねたトランスミッションケース12を設け、このトランスミッションケース12の前部に作業駆動軸13を設け、作業駆動軸13にロータリ作業部15を設け、トランスミッションケース12の後部に走行駆動軸14を設け、走行駆動軸14の左右端部に左右の走行輪16を設け、エンジン11でロータリ作業部15や左右の走行輪16を駆動する歩行型自走式耕耘機(管理機)である。
エンジン11はクランク軸11aを略垂直に延ばした、いわゆるバーチカルエンジンである。
また、フロントロータリ式作業機10は、トランスミッションケース12の前部から前方へ延ばした支持機構21を介して走行補助輪22を上下に位置調整可能に取付け、トランスミッションケース12の後部から上方にステー20を立設し、ステー20の上端部から後上方にハンドル23を延ばしたものである。
さらに、フロントロータリ式作業機10は、トランスミッションケース12の後部からシフトレバー33を後方に延ばし、このシフトレバー33で変速装置40を操作することにより、ロータリ作業部15および走行輪16の作動状態を調整するものである。
変速装置40については図3〜図10で詳しく説明する。
なお、図1において、24はエンジン11に供給するエアを浄化するエアクリーナ、25はエンジン11に供給する燃料を蓄える燃料タンク、26は燃料タンク25の燃料タンク25給油口用キャップ、27はエンジン11の上方を覆うエンジンカバー、28はトランスミッションケース12の前部およびロータリ作業部15の上方を覆うフェンダ、29はトランスミッションケース12などを保護する機体ガードである。
また、図2において、31は電源(図示せず)をオン・オフ制御する電源スイッチ、32はクラッチ46(図3参照)をオン・オフ制御するクラッチレバー、34はエンジン11を手動にて始動させるリコイルスタータ用ノブ、35はエンジン11の回転を調整するスロットルレバーである。
図3は本発明に係るフロントロータリ作業機の変速装置を示す断面図である。
フロントロータリ作業機10の変速装置40は、トランスミッションケース12内に走行用変速機構(変速装置)41および作業用変速機構(変速装置)42を収納し、これらの変速機構41,42を操作する走行用変速位置P1(図1、図4参照)および作業用変速位置P2(図1、図4も参照)に移動自在にシフトレバー33を設け、このシフトレバー33をトランスミッションケース12内から外側に延ばし、トランスミッションケース12の後部からステー20を立設し、このステー20にパターン部材44を設け、パターン部材44にシフトパターン45を形成し、シフトパターン45をトランスミッションケース12内から外側に延ばしたシフトレバー33に嵌合したものである。
変速機構42は、トランスミッションケース12内で、かつクラッチ46の出力軸47下方に作業用変速軸48を設け、作業用変速軸48に設けたベベルギヤ49(図6参照)をピニオン50に噛み合わせる。ピニオン50は出力軸47に噛み合っている。
この作業用変速軸48には第1駆動スプロケット(ドライブスプロケット)51(図6も参照)を回転自在に設け、第1駆動スプロケット51および第1従動スプロケット(ドリブンスプロケット)52を第1チェーン53で連結し、第1従動スプロケット52を中間軸54に連結する。
中間軸54に第2駆動スプロケット55を設け、第2駆動スプロケット55および第2従動スプロケット56を第2チェーン57で連結する。第2従動スプロケット56を作業軸58に設ける。
さらに、中間軸54に第1駆動ギヤ(ドライブギヤ)59を設け、この第1駆動ギヤ59を第1従動ギヤ(ドリブンギヤ)60に噛み合わせる。第1従動ギヤ60を筒状軸(図示せず)に設け、この筒状軸を作業軸58の外側に回転自在に設ける。
これにより、作業軸58に設けた耕耘爪61と、前記筒状軸に設けた耕耘爪62とを互いに逆転させる。
なお、耕耘爪61および耕耘爪62でロータリ作業部15を構成し、作業軸58および前記筒状軸で作業駆動軸13を構成する。
また、変速機構41は、作業用変速軸48に第3駆動スプロケット63を設け、第3駆動スプロケット63および第3従動スプロケット64を第3チェーン65で連結する。第3従動スプロケット64を走行用変速軸66に設ける。
走行用変速軸66に第4駆動スプロケット67を設け、第4駆動スプロケット67および第4従動スプロケット68を第4チェーン69で連結する。
第4従動スプロケット68を走行駆動軸14に設け、走行駆動軸14に走行輪16を設ける。
作業用変速機構42は、作業用変速軸48に第1スライダ71(図6参照)を軸方向に移動自在に設け、第1スライダ71の外周溝71a(図6参照)に第1ヨーク72を嵌め込む。第1ヨーク72に、シフトレバー33の分岐ロッド37を着脱自在に連結する。
シフトレバー33を操作して、第1ヨーク72で第1スライダ71を、作業用変速軸48に沿って移動する。
これにより、第1駆動スプロケット51を、作業用変速軸48に連結した作業状態と、作業用変速軸48から切り離した非作業状態とに切り替える。
また、走行用変速機構41は、走行用変速軸66に第2スライダ73(図6参照)を軸方向に移動自在に設け、第2スライダ73の外周溝73a(図6参照)に第2ヨーク74を嵌め込む。第2ヨーク74に、シフトレバー33の先端部38を連結する。
シフトレバー33を操作して、第2ヨーク74で第2スライダ73を、走行用変速軸66に沿って移動する。これにより、フロントロータリ作業機10の走行状態を前進1速、前進2速、前進3速および後進に切り替える。
シフトレバー33は、ホルダー手段75を介してトランスミッションケース12に任意の方向にスイング自在に取り付けた部材である。
このシフトレバー33は、下部(端部)33aをトランスミッションケース12内に収納し、上部33bをトランスミッションケース12内から外側に延ばし、外側に延ばした上部33bにシフトパターン45を嵌合させたものである。
シフトパターン45は、パターン部材44に形成され、シフトレバー33を案内するガイド溝である。
図4は本発明に係る変速装置を示す断面図である。なお、図4においては、理解を容易にするために、第1スライダ71と作業用変速軸48との関係、および第2スライダ73と走行用変速軸66との関係を簡略して図示する。
フロントロータリ作業機10の変速装置40は、トランスミッションケース12を左右の半割ケース12a,12b(図6参照)を組み付けて構成し、このトランスミッションケース12内に変速機構として走行用変速機構41および作業用変速機構42を収納し、この変速機構(走行用変速機構41および作業用変速機構42)を操作するシフトレバー33の下部(端部)33aをトランスミッションケース12内に配置し、下部33aをホルダー手段75を介してトランスミッションケース12に任意の方向にスイング自在に取り付ける。
ホルダー手段75は、シフトレバー33の下部33aから左右の半割ケース12a,12b(図6参照)に対して略平行に第1支持ピン78(図6も参照)を延ばし、この第1支持ピン78に第1ホルダー部76を回転自在に嵌合し、この第1ホルダー部76に直交させて第2ホルダー部77を一体形成し、この第2ホルダー部77に第2支持ピン79を回転自在に嵌合し、図6に示すように、第2ホルダー部77の左端部77aから突出した左突出部79aを、左半割ケース12aの取付孔81(図6参照)に差し込むとともに、第2ホルダー部77の右端部77bから突出した右突出部79bを、右半割ケース12bの取付孔82(図6参照)に差し込むことにより、トランスミッションケース12にシフトレバー33を取り付けたものである。
第1ホルダー部76から第1支持ピン78の端部78a突出させ、突出した第1支持ピン78の端部78aにストッパリング88を嵌め込み、ストッパリング88の後方に設けた取付孔(図示せず)にストッパピン89を差し込む。
第1ホルダー部76から第1支持ピン78が抜け出すことを防止して、第1ホルダー部76に第1支持ピン78を回転自在に支持する。
第1ホルダー部76および第2ホルダー部77は、図5に示すように、平面視で略十字形に一体形成した部材で、第1支持ピン78に嵌合する取付孔76bを備え、この取付孔76bに直交させて取付孔77cを備える。
この取付孔77cに第2支持ピン79を嵌合する。
シフトレバー33を第2支持ピン79を軸に上下方向に操作することで、走行用変速位置P1と作業用変速位置P2とに配置する。
走行用変速位置P1にシフトレバー33を配置した際に、想像線で示すように、シフトレバー33の分岐ロッド37が上昇して、分岐ロッド37の先端部37aが第1ヨーク72の端部72aから外れるとともに、シフトレバー規制片95(図5参照)の上方に位置する。
この状態において、シフトレバー33の先端部38は第2ヨーク74に連結されている。
よって、シフトレバー33を第1支持ピン78を軸に、紙面に略直交する方向に操作することで、第2ヨーク74で第2スライダ73を、走行用変速軸66に沿って移動する。
一方、作業用変速位置P2にシフトレバー33を配置した際に、シフトレバー33の分岐ロッド37が下降して、実線で示すように、第1ヨーク72の端部72aに分岐ロッド37の先端部37aが連結する。
この状態において、シフトレバー33の先端部38は第2ヨーク74に連結されている。
よって、シフトレバー33を第1支持ピン78を軸に、紙面に略直交する方向に操作することで、第1ヨーク72で第1スライダ71を作業用変速軸48に沿って移動するとともに、第2ヨーク74で第2スライダ73を走行用変速軸66に沿って移動する。
図5は本発明に係る変速装置の要部を示す断面図である。
変速装置40は、シフトパターン45を、作業用ガイド溝91、走行用ガイド溝92、連結ガイド溝93および後進用ガイド溝94で形成する。
作業用ガイド溝91は、作業用変速位置P2にシフトレバー33を保持するガイド溝であり、走行用ガイド溝92は、走行用変速位置P1(図1、図4も参照)にシフトレバー33を保持するガイド溝である。
走行用ガイド溝92の上方に作業用ガイド溝91を配置し、上方の作業用ガイド溝91と下方の走行用ガイド溝92とを連結ガイド溝93で連結し、連結ガイド溝93の途中に後進用ガイド溝94を備える。
この連結ガイド溝93に沿って、作業用変速位置P2から走行用変速位置P1にシフトレバー33を下降可能とし、かつ、連結ガイド溝93から離れた位置で、作業用変速位置P2から走行用変速位置P1にシフトレバー33を下降不能とするシフトレバー規制片95をトランスミッションケース12(図6参照)内に備える。
走行用ガイド溝92によれば、シフトレバー33を、左端から順に、走行側ニュートラル位置92a、前進1速位置92b、前進2速位置92cおよび前進3速位置92dに移動することができる。
作業用ガイド溝91によれば、シフトレバー33を、左端から順に、作業側ニュートラル位置91a、作業側1速位置91bおよび作業側2速位置91cに移動することができる。
なお、作業側1速位置91bとは、耕耘爪61,62(図3参照)を作動させながら前進1速で走行するときの位置であり、作業側2速位置91cとは、耕耘爪61,62を作動させながら前進2速で走行するときの位置である。
後進用ガイド溝94によれば、農作業機を後進させるための後進位置94aへシフトレバー33を移動することができる。
ところで、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させる際に、シフトレバー33と、第1、第2のヨーク72,74との位置関係を確保する必要がある。
すなわち、上述したように、走行用変速位置P1にシフトレバー33を配置した際に、シフトレバー33の分岐ロッド37が上昇して、分岐ロッド37の先端部37aが第1ヨーク72の端部72aから外れた状態になる。
この状態で、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させた場合、シフトパターン45に沿ってシフトレバー33を作業用変速位置P2に移動しても、分岐ロッド37の先端部37aが第1ヨーク72の端部72aに連結された状態になるか否かを確認することはできない。
そこで、作業用変速位置P2にシフトレバー33を配置して、分岐ロッド37の先端部37aを第1ヨーク72の端部72aに連結するとともに、シフトレバー33の先端部38を第2ヨーク74に連結した状態で、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させることにした。
これにより、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させた状態で、シフトレバー33と、第1、第2のヨーク72,74との位置関係を確保する。
しかし、図1に示すように、作業用変速位置P2に配置したシフトレバー33は、走行用変速位置P1に配置したシフトレバー33より上方に位置する。
このため、フロントロータリ作業機10を組み立てる行程において、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させる前に、シフトレバー33がシフトレバー33の自重で作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降(移動)することが考えられる。
そこで、トランスミッションケース12の左半割ケース12a内には、シフトレバー規制片95を備えた。
シフトレバー規制片95は、連結ガイド溝93から離れた位置、例えば作業側1速位置91bおよび作業側2速位置91cにおいて、分岐ロッド37の上昇を規制して、シフトレバー33が作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降することを防止する部材である。
シフトレバー規制片95は、端部95b,95cを左半割ケース12a(図6参照)から突出させた略矩形上の突出片である。
このシフトレバー規制片95は、連結ガイド溝93に沿って、シフトレバー33が作業用変速位置P2から走行用変速位置P1に下降することを妨げないように形成されている。
よって、シフトレバー33にシフトパターン45を嵌合させた後、シフトレバー33をシフトパターン45に沿って移動させて、シフトレバー33で変速操作をおこなうことができる。
図6(a)は本発明に係る変速装置を説明する図、図6(b)は(a)のb矢視図である。
フロントロータリ作業機10の作業機10の変速装置40は、第2ホルダー部77の左右端部77a,77bのうち、左端部(一方の端部)77aを右端部(他方の端部)77bより長く延出し、左端部77aに臨む左半割ケース12aの左ボス84に、左端部77aが当接する当接面84aを設けるとともに、第1ホルダー部76の外周面76aに先端85aが当接する誤組み防止用リブ85を備える。
誤組み防止用リブ85は、正面視において略矩形状に形成され、左半割ケース12aおよび左ボス84との間に配置され、左半割ケース12aおよび左ボス84に一体に形成されたプレート状のリブである。
さらに、誤組み防止用リブ85は、先端85aが第1ホルダー部76の外周面76aに当接し、かつ先端85a近傍の下辺が第2ホルダー部77の左端部77aと干渉しないように、先端85a近傍の下辺を、第2ホルダー部77の左端部77aに対して間隔が開くように形成された部材である。
左ボス84に、左端部77aに嵌合する取付孔81を形成する。
右半割ケース12bに右ボス86を設け、右ボス86に取付孔82を形成する。
第2支持ピン79の左突出部79a、左半割ケース12aに備えた左ボス84の取付孔81に差し込んだ際に、第2ホルダー部77の左端部77aに当接面84aが当接するとともに、第1ホルダー部76の外周面76aに誤組み防止用リブ85が当接する。
これにより、作業者は、第2ホルダー部77の左端部77aに当接面84aが当接し、かつ第1ホルダー部76の外周面76aに誤組み防止用リブ85が当接することを確認するだけで、第1、第2のホルダー部76,77(すなわち、ホルダー手段75)が誤って組み込まれていないことを簡単に確認することができる。
この変速装置40は、作業用変速軸48の右端部にベベルギヤ49をスプライン結合し、中央部に入力側ギヤ87をスプライン結合する。ベベルギヤ49と入力側ギヤ87との間に第1駆動スプロケット51を回転自在に設ける。
また、作業用変速軸48の左端部に、第1、第2、第3の駆動ギヤ97,98,99を備える。
第1駆動ギヤ97に、第1従動ギヤ103が噛み合い、第2駆動ギヤ98に、第2従動ギヤ104が噛み合い、第3駆動ギヤ99に、第3従動ギヤ105が噛み合う。
第1従動ギヤ103、第2従動ギヤ104および第3従動ギヤ105を、走行用変速軸66に回転自在に設ける。
なお、図6(a)においては、便宜上、第1駆動ギヤ97と第1従動ギヤ103とが噛み合わない状態、第2駆動ギヤ98と第2従動ギヤ104とが噛み合わない状態、第3駆動ギヤ99と第3従動ギヤ105とが噛み合わない状態で図示する。
上述した、第1駆動スプロケット51にギヤ51aを一体形成し、このギヤ51aおよび入力側ギヤ87に、第1スライダ71の内周ギヤ71bを噛み合い可能に設ける。
第1スライダ71を、ギヤ51aおよび入力側ギヤ87に沿って移動自在に設け、第1スライダ71の外周溝71aに第1ヨーク72を嵌め込む。
第1ヨーク72の端部72aに、シフトレバー33の一部を構成する分岐ロッド37の先端部37aを着脱自在に連結する。
シフトレバー33を作業用ガイド溝91の作業側1速位置91bに配置することで、第1スライダ71の内周ギヤ71bを、第1駆動スプロケット51のギヤ51aおよび入力側ギヤ87に噛み合わせる(図示の状態)。
これにより、第1駆動スプロケット51を作業用変速軸48に連結した作業状態に保つ。
シフトレバー33を作業側1速位置91bから作業側ニュートラル位置91aに矢印の如く移動することで、第1スライダ71を矢印の如く軸方向に移動し、第1スライダ71の内周ギヤ71bと入力側ギヤ87との噛み合わせを解除する。
これにより、第1駆動スプロケット51を作業用変速軸48から切り離した非作業状態に切り替える。
なお、シフトレバー33を作業側1速位置91bから作業側1速位置91cに移動した場合には、第1スライダ71の内周ギヤ71bを、第1駆動スプロケット51のギヤ51aおよび入力側ギヤ87に噛み合わせた状態を継続させる。
これにより、第1駆動スプロケット51を作業用変速軸48に連結した作業状態に保つ。
シフトレバー33を走行用ガイド溝92の前進1速位置92bに配置することで((b)の想像線で示す位置)、第2スライダ73を図示の位置に配置する。
スライドキー101の係合爪101aを第1従動ギヤ103の係合凹部103aに係合することで、第1駆動ギヤ97の回転を第1従動ギヤ103を介して走行用変速軸66に伝える。
これにより、フロントロータリ作業機10を前進1速の状態に保つ。
シフトレバー33を走行用ガイド溝92の前進2速位置92cに移動することで、スライドキー101の係合爪101aを第2従動ギヤ104の係合凹部104aに係合することで、第2駆動ギヤ98の回転を第2従動ギヤ104を介して走行用変速軸66に伝える。
これにより、フロントロータリ作業機10を前進2速の状態に保つ。
シフトレバー33を走行用ガイド溝92の前進3速位置92dに移動することで、スライドキー101の係合爪101aを第3従動ギヤ105の係合凹部105aに係合することで、第3駆動ギヤ99の回転を第3従動ギヤ105を介して走行用変速軸66に伝える。
これにより、フロントロータリ作業機10を前進3速の状態に保つ。
シフトレバー33を走行用ガイド溝92の走行側ニュートラル位置92aに移動することで、スライドキー101の係合爪101aをニュートラル位置決め還106の係合凹部106aに係合する。
これにより、フロントロータリ作業機10をニュートラル状態に保つ。
シフトレバー33を後進用ガイド溝94の後進位置94aに移動することで、スライドキー101の係合爪101aを第3従動スプロケット64の係合凹部64aに係合することで、第3駆動スプロケット63の回転を第3チェーン65および第3従動スプロケット64を介して走行用変速軸66に伝える。
これにより、フロントロータリ作業機10を後進の状態に保つ。
次に、フロントロータリ作業機10のトランスミッションケース12内にホルダー手段75を組み込む例を図7〜図10に基づいて説明する。
図7(a),(b)は本発明に係るフロントロータリ作業機のホルダー手段の第2支持ピンを左半割ケースの取付孔に差し込む例を説明する図である。
(a)において、シフトレバー33の一部を構成する分岐ロッド37の先端部37aを、第1ヨーク72の端部72aに矢印aの如く差し込む。同時に、ホルダー手段75の一部を構成する第2支持ピン79の左突出部79aを、左半割ケース12aに備えた左ボス84の取付孔81に矢印bの如く差し込む。
(b)において、第2支持ピン79の左突出部79aを取付孔81に差し込むことにより、第2ホルダー部77の左端部77aに当接面84aが当接するとともに、第1ホルダー部76の外周面76aに誤組み防止用リブ85の端部85aが当接する。
作業者は、第2ホルダー部77の左端部77aに当接面84aが当接し、かつ第1ホルダー部76の外周面76aに誤組み防止用リブ85の端部85aが当接することを確認することにより、第1、第2のホルダー部76,77(すなわち、ホルダー手段75)が誤って組み込まれていないことを確認する。
これにより、ホルダー手段75が誤って組み込まれていないことを簡単に確認できるので、生産性を高めることができ、かつ作業者に過大な負担がかかることを防ぐことができる。
ホルダー手段75が誤って組み込まれていないことを確認した後、トランスミッションケース12の右半割ケース12bを矢印cの如く移動する。
右半割ケース12bに備えたボス111の取付孔111aを、第1ヨーク軸112の端部112aに嵌合する。同時に、右半割ケース12bに備えた右ボス86の取付孔82を、第2支持ピン79の右突出部79bに嵌合する。
図8は本発明に係るフロントロータリ作業機のホルダー手段をトランスミッションケースに組み込んだ例を説明する図である。
トランスミッションケース12の左右の半割ケース12a,12bを一体に組み付けることにより、トランスミッションケース12内にホルダー手段75を組み込む。これにより、トランスミッションケース12にシフトレバー33をホルダー手段75を介して連結することができる。
図9は本発明に係るフロントロータリ作業機のホルダー手段を左半割ケースに第2ホルダーの左右の向きを誤って組み込んだ例を説明する図である。
シフトレバー33の一部を構成する分岐ロッド37の先端部37aを、第1ヨーク72の端部72aに差し込む。同時に、ホルダー手段75の一部を構成する第2支持ピン79の左突出部79aを、左半割ケース12aに備えた左ボス84の取付孔81に差し込む。
第2ホルダー部77の右端部77bは左端部77aより短いので、第1ホルダー部76の外周面76aに誤組み防止用リブ85の端部85aが当接しても、第2ホルダー部77の右端部77bは当接面84aに当接しない。
作業者は、第2ホルダー部77の右端部77bが当接面84aから離れていることを確認することにより、第2ホルダー77の左右の向きを誤って組み込んだことを確認する。
これにより、ホルダー手段75が誤って組み込まれたことを簡単に確認できる。よって、トランスミッションケース12の右半割ケース12bを左半割ケース12aに組み付ける前に、第2ホルダー77の左右の向きを正規の状態に戻すことができる。
したがって、誤って組み込まれたホルダー手段75を簡単に正規の状態に組み込み直すことができるので、生産性を高めることができる。
加えて、ホルダー手段75が誤って組み込まれたことを簡単に確認できるので、作業者に過大な負担がかかることを防ぐことができる。
図10は実施の形態から誤組み防止用リブを除去した比較例のフロントロータリ作業機にホルダー手段を組み込む例を説明する図であり、ホルダー手段75の第2ホルダー77を、左右の向きを誤って左半割ケース12aに組み込んだ例を説明する。
シフトレバー33の一部を構成する分岐ロッド37の先端部37aを、第1ヨーク72の端部72aに差し込む。同時に、ホルダー手段75の一部を構成する第2支持ピン79の左突出部79aを、左半割ケース12aに備えた左ボス84の取付孔81に差し込む。
第2支持ピン79の左突出部79aを取付孔81に差し込むことにより、第2ホルダー部77の右端部77bが当接面84aに当接する。
第2ホルダー部77の右端部77bは左端部77aより突出量が短いので、シフトレバー33は、正規の組付位置P3(想像線で示す位置)から下方にずれて、誤った組付位置P4に位置する。
第2ホルダー部77の右端部77bに当接面84aが当接しているので、作業者は、第2ホルダー77が、左右の向きを誤って組み込まれていることを確認し難い。
このため、次の組付行程において、トランスミッションケース12の右半割ケース12bを矢印dの如く移動して、右半割ケース12bに備えた右ボス86の取付孔82を、第2支持ピン79の右突出部79bに嵌合しようとする。
しかし、第2支持ピン79の右突出部79bは、正規の位置P5から下方にずれて、誤った位置P6に配置されている。
このため、右半割ケース12bに備えた右ボス86の取付孔82を、第2支持ピン79の右突出部79bに嵌合することができない。
作業者は、この時点で、第2ホルダー77の左右の向きを誤って組み込んだことに気がつく。
このため、右半割ケース12bを、右半割ケース12bから持ち上げて外し、その後、誤って組み込まれたホルダー手段75を正規の状態に組み込み直す必要がある。
このため、ホルダー手段75を正規の状態に組み込み直すための手間がかかり、そのことが生産性を高める妨げになる。
なお、前記実施の形態では、第2ホルダー部77の左端部77aを右端部77bより長く延出した例について説明したが、これに限らないで、第2ホルダー部77の右端部77bを左端部77aより長く延出しても同様の効果を得ることができる。
本発明は、左右の半割ケースを組み付けてトランスミッションケースを構成し、このトランスミッションケース内に変速機構を収納し、この変速機構をシフトレバーで操作する作業機への適用に好適である。
本発明に係るフロントロータリ作業機を示す側面図である。 本発明に係るフロントロータリ作業機を示す平面図である。 本発明に係るフロントロータリ作業機の変速装置を示す断面図である。 本発明に係る変速装置を示す断面図である。 本発明に係る変速装置の要部を示す断面図である。 (a)は本発明に係る変速装置を説明する図、(b)は(a)のb矢視図である。 本発明に係るフロントロータリ作業機のホルダー手段の第2支持ピンを左半割ケースの取付孔に差し込む例を説明する図である。 本発明に係るフロントロータリ作業機のホルダー手段をトランスミッションケースに組み込んだ例を説明する図である。 本発明に係るフロントロータリ作業機のホルダー手段を左半割ケースに第2ホルダーの左右の向きを誤って組み込んだ例を説明する図である。 実施の形態から誤組み防止用リブを除去した比較例のフロントロータリ作業機にホルダー手段を組み込む例を説明する図である。 従来の基本構成を説明する図である。 従来の走行変速装置のもう一つの例を説明する図である。
符号の説明
10…フロントロータリ作業機(作業機)、12…トランスミッションケース、12a…左半割ケース、12b…右半割ケース、33…シフトレバー、33a…シフトレバーの下部(端部)、41…走行用変速機構(変速機構)、42…作業用変速機構(変速機構)、76…第1ホルダー部、76a…第1ホルダー部の外周面、77…第2ホルダー部、77a…第2ホルダー部の左端部、77b…第2ホルダー部の右端部、78…第1支持ピン、79…第2支持ピン、79a…第2支持ピンの左突出部(突出部)、79b…第2支持ピンの右突出部(突出部)、81…左半割ケースの取付孔、82…右半割ケースの取付孔、84…左ボス(ボス)、84a…当接面、85…誤組み防止用リブ、85a…端部(先端)、86…右ボス(ボス)

Claims (1)

  1. トランスミッションケースを左右の半割ケースを組み付けて構成し、このトランスミッションケース内に変速機構を収納し、この変速機構を操作するシフトレバーの端部を前記トランスミッションケース内に配置し、この端部から前記左右の半割ケースに対して略平行に第1支持ピンを延ばし、この第1支持ピンに第1ホルダー部を回転自在に嵌合し、この第1ホルダー部に直交させて第2ホルダー部を一体形成し、この第2ホルダー部に第2支持ピンを回転自在に嵌合し、前記第2ホルダー部の左端部から突出した突出部を、前記左半割ケースのボスに形成された取付孔に差し込むとともに、前記第2ホルダー部の右端部から突出した突出部を、前記右半割ケースのボスに形成された取付孔に差し込むことにより、前記トランスミッションケースに前記シフトレバーを取り付けた作業機において、
    前記第2ホルダー部の左右端部のうち、一方の端部を他方の端部より長く延出し、
    この一方の端部に臨む半割ケースの前記ボスに、前記一方の端部が当接可能な当接面を設け
    前記一方の端部に臨む半割ケースおよび該半割ケースの前記ボス間に一体に形成されたプレート状の誤組み防止用リブを設け、
    前記誤組み防止用リブに、前記第1ホルダー部の外周面が当接可能な端部を設け、
    前記第2ホルダー部の一方の端部から突出した前記突出部を、前記一方の端部に臨む半割ケースの前記ボスに形成された取付孔に差し込んだ際に、前記一方の端部に前記当接面が当接するとともに、前記第1ホルダー部の外周面に前記誤組み防止用リブの端部が当接することを特徴とする作業機。
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