JP4565996B2 - 新規アザ糖誘導体およびそれを有効成分とする薬剤 - Google Patents
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Description
〔式中、Arはp位に置換基を有することのあるフェニル基を表す。〕
または次の一般式(I)
〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1〜C8アルキル基、フェニル基、フェノキシ基、C1〜C8アルコキシ基(当該C1〜C8アルコキシ基はC1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4アルキルチオ基で置換されていてもよい)またはヘテロアリルオキシ基を表す。〕
で表されるアザ糖誘導体およびその薬学的に許容される塩並びにそれらを有効成分とする薬剤に関する。
本発明は、更に、上記の化合物(A)の製造用中間体として有用であって、下式(IIA)又は(IIB)
〔式中、Arはp位に置換基を有することのあるフェニル基を表し、CO−R2はヒドロキサム酸等価体を表し、OR3は水酸基等価体を表す。〕
で示される化合物に関する。
阻害の標的とされる金属酵素としては、コラゲナーゼ、ストロメライシン、ゼラチナーゼ等のMMP(WO90/05716)の他、TNF−α生成酵素(WO94/10990)やFasリガンド可溶化酵素(WO97/09066)等が医薬品開発の観点から注目されている。
EGFファミリー増殖因子は、前駆体である膜結合タンパクから金属酵素によって可溶化され、可溶性リガンドとなってその受容体と結合する様式が知られており、中でもHB−EGFの場合、その可溶化過程はケラチノサイトの増殖において重要な役割を担っている(WO01/70269)。当該公報には、テトラヒドロイソキノリン骨格を有するヒドロキサム酸誘導体がHB−EGFの可溶化酵素を阻害し、ケラチノサイト増殖性疾患の治療剤として有用であることが開示されている。
本発明者等は鋭意研究の結果、前記一般式(A)で示される、アザ糖構造を有するヒドロキサム酸化合物がHB−EGFの可溶化を阻害し、ケラチノサイト増殖性疾患の治療剤として有望であることを見出して本願発明を完成した。
以下、本発明を詳細に説明する。
第2図は、実施例4の化合物によるケラチノサイトの再上皮化率(%)抑制効果を表す図である。
〔式中、Arはp位に置換基を有することのあるフェニル基を表す。〕
で示される化合物またはその薬学的に許容される塩で構成される。ここで、置換基としては、具体的に、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1〜C8アルキル基、フェニル基、フェノキシ基、C1〜C8アルコキシ基(当該C1〜C8アルコキシ基はC1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4アルキルチオ基で置換されていてもよい)、ヘテロアリルオキシ基等を例示することができ、特にメトキシ基、2−エトキシエトキシ基またはフェノキシ基が好ましい。
本発明化合物(A)は、化合物(IIA)又は(IIB)
〔式中、Arはp位に置換基を有することのあるフェニル基を表し、CO−R2はヒドロキサム酸等価体を表し、OR3は水酸基等価体を表す。〕
を経由して以下に示す方法により製造することができる。
ここで、置換基としては前記と同様、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1〜C8アルキル基、フェニル基、フェノキシ基、C1〜C8アルコキシ基(当該C1〜C8アルコキシ基はC1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4アルキルチオ基で置換されていてもよい)またはヘテロアリルオキシ基を例示することができる。
更に、ヒドロキサム酸等価体とは一価の原子団−CONHOHそのもののほか、常法によって当該原子団−CONHOHへと化学変換可能な官能基を意味し、R2としては例えばメトキシ基、エトキシ基またはベンジルオキシアミノ基等を例示することができる。更には、当該ベンジルオキシアミノ基はカルボン酸とベンジルオキシアミンの縮合反応により容易に導入できるので、ヒドロキサム酸等価体にはカルボキシル基の他、容易にカルボキシル基へと変換できる各種エステルが包含される。従って、各種カルボキシル保護基で保護されたカルボン酸が包含され具体的には、R2としては前記のメトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシアミノ基のほか、ベンジルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等を例示することができる。
また、水酸基等価体とは水酸基そのもののほか、常法によって水酸基へと容易に化学変換可能な官能基を意味し、R3としては水素原子のほかアセチル基、ベンジル基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニル基その他のアルコール保護基を意味する。
そして化合物(IIA)又は(IIB)の中でも特に好適に用いられるものが下式(IIIA)又は(IIIB)
〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1〜C8アルキル基、フェニル基、フェノキシ基、C1〜C8アルコキシ基(当該C1〜C8アルコキシ基はC1〜C4アルコキシ基又はC1〜C4アルキルチオ基で置換されていてもよい)またはヘテロアリルオキシ基を表し、R4は水素原子又はアセチル基を表し、R5はベンジルオキシアミノ基、ベンジルオキシ基、メトキシ基またはエトキシ基を表す。〕
で表される化合物である。
また、一般式(A)は下式
で示される全ての立体異性体またはその混合物を包含するが、特に(Id)が好ましい。
同様に、化合物(IIA)又は(IIB)、並びに化合物(IIIA)又は(IIIB)もそれぞれ対応する8種の立体異性体またはその混合物を包含する。以下の説明で使用される略語、記号の意味は次のとおりである。
Ac:アセチル基
AcOCs:酢酸セシウム
Bn:ベンジル基
DEAD:アゾジカルボン酸 ジエチル
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMP:2,2−ジメトキシプロパン
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド
WSC:1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩HOBt:1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
THF:テトラヒドロフラン
TBAF:テトラブチルアンモニウムフロリドの1.0MTHF溶液
Pd/C:パラジウムカーボン
Pd(OH)2/C:水酸化パラジウムカーボン
PPh3:トリフェニルホスフィン
NaOMe:ナトリウムメチラート
NH2OBn:ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩
18−Crown−6:18−クラウン−6
MsCl:メシルクロリド
Tf2O:トリフルオロメタンスルホン酸無水物
本発明に係る化合物(A)は以下に例示する方法によって製造することができる。
1.化合物(I)の立体異性体(Ie)および(Ig)の製造:
立体異性体(Ie)および(Ig)は、例えば下式(スキーム1)
(式中、TBDMSは、tert−ブチルジメチルシリル基を示す。R1は前記に同じ。)
に示すように、D−またはL−トレイトールとグリシン誘導体の反応より得られる化合吻(IV)〔Tetrahedron Letters,Vol.38,No.46,8009−8012(1997)参照〕の脱保護を行ってから閉環反応を行い、前駆体(IIIA−1)を得た後、脱保護と官能基の化学変換を行って製造することができる。
最初に、化合物(IV)[Tetrahedron Letters,Vol.38,No.46,8009−8012(1997)参照]の一級水酸基の保護基(TBDMS)を脱保護して化合物(V)を得る。反応は、通常、THF等の不活性溶媒中、TBAFを加え、0℃〜室温で30分〜2時間攪拌して行う。
次に、化合物(V)を光延反応により閉環して化合物(IIIA−1)を得る。反応は、例えば、THF等の不活性溶媒中、トリフェニルホスフィンおよびDEADを加え、0℃〜室温で30分〜4時間攪拌して行うことができる。この場合、化合物(IIIA−1)のベンジルオキシカルボニル基α位不斉炭素のエピメリ化に由来する混合物が得られることがあるので、必要に応じて化合物(IIIA−1)をHPLCその他の各種クロマトグラフィーにより分離精製して次の反応に供する。あるいは、化合物(IIIA−1)は、混合物のまま以下の反応に供し、任意の段階で分離精製してもよい。
得られた前駆体(IIIA−1)は、ベンジルオキシカルボニル基をベンジルオキシアミノカルボニル基に変換した後それぞれ脱保護を行うことにより目的物(Ie)又は(Ig)へ誘導できる。
まず、化合物(IIIA−1)のベンジルエステル部位を水素化分解により切断除去し、続いてベンジルヒドロキシルアミンと縮合して化合物(IIIA−2)を得る。水素化分解は、通常、酢酸エチル、メタノール等の低級アルコールまたは1,4−ジオキサン中、要すれば水を加え、10%パラジウムカーボン、20%水酸化パラジウムカーボンまたは白金等の触媒下、水素気流下又は加圧下に室温〜60℃、1〜5時間攪拌して行う。続く縮合は、DCCまたはWSC等の縮合剤を用い、要すればHOBt等の縮合補助剤の存在下、通常、0℃〜室温で2〜24時間攪拌して行う。反応に供するモル比は、カルボン酸体1モルに対してベンジルヒドロキシルアミン0.8〜1.5モル、縮合剤1.0〜1.5モル、縮合補助剤1.0〜1.5モルである。
あとは、化合物(IIIA−2)の各保護基を切断除去することにより目的物を得ることができる。即ち、アセチル基、アセトナイド基およびベンジル基をそれぞれ常法に従って切断除去すればよい。例えば、脱アセチル化の反応は、通常、メタノール等の低級アルコール中、28%NaOMeを加えて、0℃〜室温で1〜6時間攪拌して行う。アセトナイド基の切断除去は、例えば、メタノール等の溶媒中、陽イオン交換樹脂の存在下、要すれば水を加え、室温〜50℃で2〜24時間反応させて行うことができる。ベンジル基の切断除去は、前記と同様にして水素化分解することにより行うことができる。
スキーム1において、立体異性体(Ie)を得るためには、化合物(IV)の(3S、4S、5R)体である化合物(IVe)を用い、立体異性体(Ig)を得るためには、化合物(IV)の(3R、4R、5S)体である化合物(IVg)を用いて行えばよい(位置番号は、ヘキサン酸を基準とした)。尚、化合物(IVe)はL−トレイトール、(IVg)はD−トレイトールとグリシン誘導体の反応物からそれぞれ誘導できる。
2.化合物(I)の立体異性体(If)および(Ih)の製造:
立体異性体(If)および(Ih)は、例えば下式(スキーム2)
(式中、THPはテトラヒドロピラニル基を示す。R1は前記に同じ。)
に示したとおり、それぞれ立体異性体(Ie)または(Ig)の3位および4位の水酸基をアセトナイド基で保護した後、5位の水酸基を立体反転させて製造することができる(位置番号はピペリジン環を基準)。
まず、スキーム1で示した化合物(IIIA−1)と同様にして合成できる化合物(IIIA−3)の保護基(テトラヒドロピラニル基およびアセトナイド基)を切断除去して化合物(VI)を得る。反応は、前記のアセトナイド基の切断で用いた陽イオン交換樹脂を用いる方法によれば、両保護基を一度に切断除去することができる。
次に、化合物(VI)のアセトナイド化を行い化合物(IIIB−1)を得る。反応は、例えば、DMF等の不活性溶媒中、p−トルエンスルホン酸一水和物またはしょうのう−10−スルホン酸等の酸触媒の存在下に5〜15倍量のDMPを加え、室温〜80℃で2〜24時間反応させて行うことができる。
次に、化合物(IIIB−1)の水酸基をトリフラート基へと変換し、続いてSN2求核置換反応により立体反転を起こさせて化合物(IIIB−2)を得る。トリフラート体を調製する反応は、通常、塩化メチレン等の溶媒中、トリエチルアミンまたはピリジン等の塩基の存在下に、−60〜0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物を加え、30分〜2時間同じ温度で攪拌して行う。この場合、得られたトリフラート体は、反応終了後特に精製することなく直ちに次の反応に供するか、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等により精製後直ちに次の反応に供することもできる。続くSN2求核置換反応は、例えば、アセトニトリル等の溶媒中、18−クラウン−6の存在下に酢酸セシウムを加え、0℃〜室温で1〜24時間時間攪拌して行うことができる。
次に、化合物(IIIB−2)のベンジルエステル部位を水素化分解により切断除去、続いてベンジルヒドロキシルアミンと縮合して化合物(IIIB−3)を得る。続いて、(IIIB−3)の各保護基、即ち、アセチル基、アセトナイド基およびベンジル基を任意の順序にて切断除去すれば目的とする(If)または(Ih)を得ることができる。反応条件は先のスキーム1の場合と同様である。
3.化合物(I)の立体異性体(Ia)、(Ib)、(Ic)および(Id) の製造:
立体異性体(Ia)、(Ib)、(Ic)および(Id)は、例えば下式(スキーム3)
(式中、R1は前記に同じ。)
を経由して製造することができる。
最初に、化合物(VII)[Synthesis,No.9,1305−1309(2000)参照]のアジド基を還元した後、アリルスルホニルクロリド(VIII)と反応させて化合物(IX)を得る。アジド基の還元は、例えば、酢酸エチル、低級アルコールまたは1,4−ジオキサン中、要すれば水を加え、10%パラジウムカーボン、20%水酸化パラジウムカーボンまたは白金等の触媒下、水素気流下又は加圧下に室温〜60℃で行うことができる。続くアリルスルホニルクロリド(VIII)との反応は、DMF等の不活性溶媒中、DMAP等の塩基の存在下に、通常、0℃〜室温で1〜24時間攪拌して行う。
次に、化合物(IX)の末端アセトナイド基を選択的に切断除去する。反応は、例えば、陽イオン交換樹脂の存在下、メタノール等の溶媒中、要すれば水を加え、室温〜50℃で5時間〜4日間攪拌して行うことができる。或いはアセトニトリル中、塩化セリウム七水和物とシュウ酸を用いて室温で0.5〜2時間攪拌して目的物(X)を得ることもできる。
次に、化合物(X)の一級水酸基を選択的にメシル基へと変換する。反応は、例えば、塩化メチレン等の溶媒中、トリエチルアミンまたはDIEA等の塩基の存在下に、0.95〜1.05モルのメシルクロリドを用い、好ましくは−60〜−20℃の低温で30分〜5時間攪拌して行うことにより目的とする化合物(XI)を得る。
次に、化合物(XI)の分子内閉環反応により化合物(IIIB−4)を得る。反応は、通常、DMF等の不活性溶媒中、炭酸カリウムまたはトリエチルアミン等の塩基の存在下に室温〜100℃、好ましくは40〜60℃で1〜5時間反応させ目的の化合物(IIIB−4)を得る。
次に、化合物(IIIB−4)のエステル部位をアルカリ加水分解により、対応するカルボン酸へと導き、通常、精製することなくベンジルヒドロキシルアミンと縮合させ化合物(IIIB−5)を得る。アルカリ加水分解は、通常、メタノール等の低級アルコール中、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウム水溶液、好ましくは、それらの1規定水溶液を調製して用い、0〜60℃で、1〜5時間攪拌して行う。続いて、アセトナイド基およびベンジル基の切断除去を行って化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)または(Id)を得る。これらの反応はスキーム1又は2の反応と同様に行えばよい。
このスキーム3において、立体異性体(Ia)を得るためには化合物(VII)の(3R、4S、5S)体である化合物(VIIa)を、立体異性体(Ib)を得るためには化合物(VII)の(3S、4R、5S)体である化合物(VIIb)を、立体異性体(Ic)を得るためには化合物(VII)の(3S、4R、5R)体である化合物(VIIc)を、そして立体異性体(Id)を得るためには化合物(VII)の(3R、4S、5R)体である化合物(VIId)をそれぞれ用いればよい(位置番号はヘキサン酸基準)。尚、化合物(VIIa)はL−グロノ−1,4−ラクトン、化合物(VIIb)はL−グルコノ−1,5−ラクトン、化合物(VIIc)はD−グロノ−1,4−ラクトン、そして化合物(VIId)はD−マンノノ−1,4−ラクトンからそれぞれ調製することができる〔Synthesis,9,1305−1309(2000)〕。
4.化合物(I)の立体異性体(Id)の別途製造法:
立体異性体(Id)は、例えば下式(スキーム4)
(式中、R1は前記に同じ。)
に従って、立体異性体(Ia)の3位および4位の水酸基を保護した後5位の水酸基を立体反転させて製造することもできる(位置番号はピペリジン環を基準)。
まず、化合物(IIIB−6)〔スキーム3の化合物(IIIB−5)のひとつ〕の遊離水酸基を立体反転させて化合物(IIIB−7)を得る。具体的には、当該水酸基をトリフラート基へと変換し、続いてアセトキシイオンによるSN2求核置換反応を行う。反応条件は先のスキーム2の場合と同様である。
続いて、(IIIB−7)の各保護基、即ち、アセチル基、アセトナイド基およびベンジル基を任意の順序にて切断除去すれば目的とする(Id)を得ることができる。反応条件はスキーム1と同様である。
これらの化合物は、経口又は非経口で人間に投与することができる。
経口投与の剤形としては、錠剤、顆粒剤、散剤、細粒剤、硬カプセル剤等の固形製剤の他、シロップ剤、軟カプセル剤等の液剤が含まれる。これらの製剤は常法によって製剤可能であり、錠剤、顆粒剤、散剤又は細粒剤は、上記化合物又はその薬学的に許容される塩と、例えば、乳糖、でんぷん、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク等の通常用いられる医薬添加物とを混合して製造され、硬カプセル剤はこれら細粒剤又は散剤を適宜カプセルに充填することにより製造される。又、シロップ剤は白糖、カルボキシセルロース等を含む水溶液に上記化合物又はその薬学的に許容される塩を溶解又は懸濁して製造され、軟カプセル剤は、脂質賦形剤、例えば、植物油、油性エマルジョン、グリコール等に前記の化合物又はその薬学的に許容される塩を溶解または懸濁し、軟カプセルに充填して製造される。
非経口投与の剤形としては、注射剤の他、軟膏剤、ローション剤、クリーム剤等の外用剤、坐薬、膣坐薬等の坐剤、噴霧剤等の経鼻投与剤等が例示される。これらの製剤は常法によって製造可能であり、例えば注射剤は、前記の化合物又はその薬学的に許容される塩を生理食塩液又は脂質賦形剤、例えば、植物油、油性エマルジョン、グリコール等に溶解又は乳化させ無菌的にアンプル又はバイヤルに封入することによって製造される。又、軟膏剤は、例えばワセリン、パラフィン、グリセリン等の基剤に前記の化合物又はその薬学的に許容される塩を加え、必要に応じて乳化剤、保存剤等を添加して常法により製造される。
本発明の薬剤の投与量は、剤形、患者の年齢、性別若しくは体重又は症状によっても異なるが、一般には、有効成分として0.1〜600mg/kg体重/日、好ましくは10〜200mg/kg体重/日が適量であり、これを1日1回または2〜4回に分けて投与する。
試験例1
1.供試化合物
化合物a:実施例2
化合物b:実施例3
化合物c:実施例4
化合物d:実施例1
化合物e:実施例5
2.試験方法
HB−EGFとヒト胎盤由来アルカリホスファターゼ(AP)との融合蛋白を発現したヒト線維肉腫(fibrosarcoma HT−1080)トランスフェクタントを用いて、以下の試験を行った。
培養した当該トランスフェクタントをトリプシン−EDTAで処理し、MEM培地(フェノールレッド不含、10%FCSを含む;以下同様)を用いて1mlあたり細胞数1.0×105個の濃度の細胞浮遊液を調製した。この細胞浮遊液を96ウエル培養プレートに0.2ml/ウエルずつ播種し、37℃のCO2インキュベーターにて一晩培養した。培養上清を吸引除去し、0.2ml/ウエルのリン酸緩衝生理食塩水で洗浄した後、0.1ml/ウエルの供試化合物溶液〔1mM又は0.1mMのジメチルスルホキシド(以下、DMSO)溶液をDMSOで稀釈し、さらにMEM培地を用いて100倍に希釈して必要な濃度に調製した〕を入れ、37℃のCO2インキュベーターにて30分間前処置した。培養上清を吸引除去し、前処置と同じ濃度の供試化合物を含むTPA溶液(120μMのDMSO溶液をMEM培地で60nMに希釈)を0.2ml/ウエル入れ、37℃のCO2インキュベーターにて60分間インキュベートした。一方、MEM培地にて前処置し、続いて供試化合物を含まずTPA溶液のみでインキュベートしたものを対照とした。
各ウエルから採取した0.1mlの培養上清およびバックグラウンドとしてMEM培地0.1mlのみをそれぞれ新しい96ウエルアッセイプレートに入れ、プレートシールをした後、65℃にて10分間インキュベートし、MEM培地及び細胞に存在する内因性のAPを失活させた。各ウエルに0.1mlの基質溶液(あらかじめ調製したリン酸p−ニトロフェニルの100mg/ml水溶液を、使用直前に0.01%塩化マグネシウム/1Mジエタノールアミンで100倍に希釈して調製した)を加え、遮光して室温下で120分間インキュベートした。プレートリーダーにて各ウェルの405nmの吸光度を測定した後、バックグラウンドであるMEM培地のみの吸光度と対照であるTPAのみを加えた培養上清の吸光度との差を100%とし、供試化合物について50%の吸光度を示す濃度を求めて、供試化合物のIC50(μM)とした。
3.試験結果
試験結果を表1に示す。
試験例2
1.供試化合物
化合物c(実施例4):
2.試験方法
BALB/c系雄性マウスの背部を除毛後、TPAのアセトン溶液(0.1mM)10μLを約1cm2の面積に塗布した。薬物投与群には、供試化合物をアセトンに溶解し、TPA塗布後、5分、24及び48時間にTPAの塗布した部位に20μLの液量を塗布した。薬物非投与群には、TPAのみを塗布した。一方、TPAのアセトン溶液に代えてアセトンのみを塗布した群を対照群とした。
TPAを塗布してから72時間後にマウスを犠牲死させ皮膚組織を剥離し、ホルマリン固定後、TPA溶液又はアセトン塗布部位の中央部を正中線に沿って切り出し、常法に従いパラフィン包切片を作製した。脱パラフィン後、標本をヘマトキシリン−エオシン染色し、表皮の厚さを顕微鏡下に計測した。
TPAと供試化合物を塗布した群(薬物投与群)の表皮の厚さを、薬物非投与群および対照群のそれと比較し、供試化合物の肥厚抑制効果とした。
3.試験結果
試験結果を第1図に示す。第1図において、縦軸の数字は表皮の厚さ(μm)を示す。TPA(−)の棒グラフは対照群、TPAの棒グラフは薬物非投与群の表皮の厚さをそれぞれ示す。1、10および100の各棒グラフは供試化合物をそれぞれ1、10および100(μg/部位)投与した群の表皮の厚さを示す。また、ダネット法により、薬物非投与群に対する薬物投与群の有意差検定を行い、結果を*印または**印で表した(* p<0.05、** p<0.01)。尚、縦のバーは標準誤差を示している。
試験例3
1.供試化合物
化合物c(実施例4):
2.試験方法
創傷治癒モデルはツボイらの方法(Tsuboi et al.,J.Dermatol.,19,673−675(1992))に準拠して作製した。BALB/c系雄性マウスの背部を除毛し、生検用パンチを用いて背部皮膚に直径6mmの円形の穴を2ヶ所あけた。薬物投与群には、供試化合物を1.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム/0.01Mリン酸緩衝溶液(溶媒)に懸濁し、50μL/部位の液量で手術直後、翌日より1日1回7日間反復して各々の創傷部位に塗布した。対照群には溶媒のみを塗布した。手術後8日にマウスを犠牲死させ、創傷部位を含む皮膚組織を摘出して10%中性緩衝ホルマリン溶液で1日固定し、創傷部位の中央を正中線に対し直角に切り出し、常法に従い、パラフィン切片を作製した。脱パラフィン後、ケラチノサイトを抗ケラチン抗体を用いた免疫組織化学染色法により染色した。ケラチノサイトの再上皮化の計測は画像解析システムを用いて行ない、創傷部の長さ(mm)及びケラチノサイトの再上皮化(mm)を計測した。ケラチノサイトの再上皮化率(%)は以下の式に従い各動物について算出した。
3.試験結果
試験結果を第2図に示す。第2図において縦軸の数字はケラチノサイトの再上皮化率(%)を示す。黒色の四つの棒グラフは薬物投与群のケラチノサイトの再上皮化率を示し、最下段の各数字は供試化合物の投与量(μg/部位)である。対照の棒グラフは対照群のケラチノサイトの再上皮化率を示す。また、ダネット法により、対照群に対する薬物投与群の有意差検定を行い、結果を**印で表した(** p<0.01)。なお、縦のバーは標準誤差を示している。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、実施例6〜9に示した中間体は、実施例1〜5の記載と同様にして最終化合物(I)へと誘導することができる。
(1)(3S,4’S,5’R)−3−アセトキシ−3−[5’−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−2−(4”−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−プロピオン酸ベンジルエステル:
公知化合物(IVa)[一般式(IV)においてR1がメトキシ基、3位のアセトキシ基が水酸基である化合物、20.0g]をピリジン(80mL)に溶解し、無水酢酸(40mL)を加え、室温で3時間攪拌した。次いで、メタノール(20mL)を加え、5分間攪拌後溶媒を減圧下に濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(300mL)に溶解し、2.5%クエン酸(×2)および水で洗浄後有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=1:5→1:4)にて精製して標記化合物(16.2g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.07(s),0.10(s),0.85−1.0(m),1.2−1.4(m),1.44(s),1.96(s),2.07(s),3.5−4.0(m),4.1−4.2(m),4.40(dd,J=1.9,10.7Hz),4.48(dd,J=2.6,8.9Hz),4.8−5.3(m),5.56(d,J=9.0Hz),6.8−6.9(m),7.1−7.45(m),7.7−7.8(m).
(2)(2R,3S,4’S,5’S)−3−アセトキシ−3−[5’−ヒドロキシメチル−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−2−(4”−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−プロピオン酸ベンジルエステル:
上記(1)の化合物(16.0g)をTHF(200mL)に溶解し、酢酸(4.06g)を加え、氷冷攪拌下にTBAF(67.2mL)を加え、室温で1.5時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(300mL)を加え、水および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=1:3→1:2→1:1→3:2→2:1)にて精製して標記化合物(4.17g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.22(s,3H),1.36(s,3H),2.07(s,3H),3.5−3.7(m,1H),3.75−3.6(m,1H),3.86(s,3H),3.9−4.2(m,2H),4.47(dd,1H,J=2.7,8.9Hz),4.90(d,1H,J=12.2Hz),5.09(d,1H,J=12.2Hz),5.14(dd,1H,J=2.6,8.8Hz),5.55(d,1H,J=8.8Hz),6.89(d,2H,J=8.9Hz),7.2−7.4(m,5H),7.73(d,2H,J=8.9Hz).
(3)(3aS,6R,7S,7aS)−7−アセトキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルエステル:
上記(2)の化合物(4.1g)をTHF(50mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(3.0g)を加え、氷冷後DEAD(2.0g)を加え、室温で40分間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(150mL)を加え、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)にて精製して標記化合物(2.7g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(s,3H),1.41(s,3H),2.13(s,3H),3.15(dd,1H,J=11.1,11.9Hz),3.27(dd,1H,J=2.5,9.3Hz),3.86(s,3H),3.9−4.0(m,1H),4.15−4.25(m,1H),5.12(d,1H,J=12.0Hz),5.18(d,1H,J=12.0Hz),5.2−5.25(m,1H),5.81(t,1H,J=2.5Hz),6.88(d,2H,J=9.0Hz),7.25−7.4(m,5H),7.71(d,2H,J=9.0Hz).
(4)(3aS,6R,7S,7aS)−7−アセトキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(3)の化合物(2.7g)を酢酸エチル(50mL)に溶解し、10%Pd/C(270mg)を加え、水素雰囲気下に室温で1時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をDMF(30mL)に溶解し、WSC(1.3g)およびHOBt(913mg)を加えた。続いて、ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.08g)およびDIEA(873mg)を加え、室温で3時間攪拌した。更に、WSC(299mg)、HOBt(211mg)、ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(248mg)およびDIEA(202mg)を加えて45分間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(200mL)を加え、0.5規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→1:2→2:3)にて精製して標記化合物(2.08g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(s,3H),1.41(s,3H),1.88(s,3H),3.0−3.2(m,1H),3.5−3.7(m,2H),3.89(s,3H),4.2−4.3(m,1H),4.73(bs,1H),4.89(d,1H,J=11Hz),4.96(d,1H,J=11Hz),5.71(t,1H,J=2.1Hz),6.98(d,1H,J=9.0Hz),7.42(s,5H),7.71(d,2H,J=9.0Hz).
(5)(3aS,6R,7S,7aS)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(4)の化合物(1.85g)をメタノール(25mL)に溶解し、28%NaOMe(668mg)を加え、室温で2時間攪拌した。更に、28%NaOMe(334mg)を加え、室温で3時間攪拌した後、反応液に酢酸エチル(150mL)を加え、0.5規定塩酸および飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した後、得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=2:3)にて精製して標記化合物(1.36g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.32(s,3H),1.39(s,3H),3.02(dd,1H,J=10.9,12.8Hz),3.3−3.55(m,2H),3.88(s,3H),4.07(dd,1H,J=4.1,12.8Hz),4.75−5.05(m,4H),6.96(d,2H,J=9.1Hz),7.3−7.5(m,5H),7.80(d,2H,J=9.1Hz),9.17(s,1H).
(6)(2R,3S,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(5)の化合物(1.1g)をメタノール(25mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、3.0g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)にて精製して標記化合物(974mg)をシロップとして得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:3.16(d,1H,J=5.0Hz),3.4−3.7(m,2H),3.81(s,3H),4.27(d,1H,J=2.1Hz),4.68(s,2H),4.86(d,1H,J=5.4Hz),4.94(d,1H,J=4.5Hz),5.05(d,1H,J=3.8Hz),7.07(d,2H,J=8.9Hz),7.25−7.5(m,5H),7.71(d,2H,J=8.9Hz),11.5(s,1H).
(7)(2R,3S,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド:
上記(6)の化合物(316mg)をメタノール(25mL)に溶解し、10%Pd/C(40mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮して標記化合物(242mg)を無色の粉末として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:3.25−3.7(m,5H),3.83(s,3H),4.34(d,1H,J=2.0Hz),4.7−5.2(m,3H),7.05(d,2H,J=8.9Hz),7.72(d,2H,J=8.9Hz),8.88(s,1H),10.86(s,1H).
TOF−Mass:385(M+Na).
(1)(2R,4’S,4”S,5’R)−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
公知化合物[(2R,4’S,4”S,5’R)−アジド−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル、18.7g]を酢酸エチル(180mL)に溶解し、10%Pd/C(3.0g)を加え、水素加圧下室温で4時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をDMF(160mL)に溶解し、DMAP(8.7g)およびp−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(14.7g)を加え、室温で12時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、1規定塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄後有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3)にて精製して標記化合物(22.0g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(s,3H),1.39(s,3H),1.42(s,3H),1.43(s,3H),3.56(s,3H),3.86(s,3H),3.85−4.3(m,6H),5.36(d,1H,J=10.1Hz),6.96(d,2H,J=9.0Hz),7.76(d,2H,J=9.0Hz).
(2)(1”S,2R,4’R,5’S)−[5’−(1”,2”−ジヒドロキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(1)の化合物(18.9g)を90%メタノール水(450mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、16.1g)を加え、室温で3日間攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3→クロロホルム:メタノール=40:1)にて精製して標記化合物(10.5g)を得、原料(6.9g)を回収した。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(s,3H),1.42(s,3H),3.56(s,3H),3.7−3.8(m,3H),3.86(s,3H),3.99(dd,1H,J=1.6,9.7Hz),4.20(dd,1H,J=2.0,8.4Hz),4.39(dd,1H,J=1.7,8.4Hz),5.53(d,1H,J=9.8Hz),6.95(d,2H,J=9.0Hz),7.75(d,2H,J=9.0Hz).
(3)(1”R,2R,4’R,5’S)−[5’−(1”−ヒドロキシ−2”−メタンスルホニルオキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(2)の化合物(3.3g)を塩化メチレン(50mL)に溶解し、トリエチルアミン(1.11mL)を加え、−40℃に冷却後メシルクロリド(0.62mL)/塩化メチレン(3mL)をゆっくり滴下して同温で50分間攪拌した。次いで、反応液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2→2:3→1:1)にて精製して標記化合物(1.74g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.38(s,3H),1.43(s,3H),2.60(d,1H,J=8.0Hz),3.14(s,3H),3.58(s,3H),3.87(s,3H),3.95−4.1(m,2H),4.25−4.5(m,4H),5.42(d,1H,J=9.6Hz),6.97(d,2H,J=9.0Hz),7.76(d,2H,J=9.0Hz).
(4)(3aR,4R,7S,7aR)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル:
上記(3)の化合物(4.6g)をDMF(150mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.54g)を加え、45℃で1.5時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(300mL)を加え、水(×2)および飽和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3→1:1)にて精製して標記化合物(3.1g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(s,3H),1.45(s,3H),2.41(d,1H,J=4.1Hz),3.25(dd,1H,J=9.6,12.0Hz),3.58(s,3H),3.5−3.65(m,1H),3.7−3.8(m,1H),3.88(s,3H),3.9−4.2(m,2H),5.06(d,1H,J=6.1Hz),6.98(d,2H,J=9.0Hz),7.70(d,2H,J=9.0Hz).
(5)(3aS,6R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミドの製造:
(5−1)(3aS,6R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル:
上記(4)の化合物(780mg)をメタノール(15mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、5.0g)を加え、室温で6.5時間攪拌した。次いで、不溶物を濾去した後、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をDMF(30mL)に溶解し、DMP(1.8g)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(20mg)を加え、室温で5時間、50℃で1時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(150mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3→1:1)にて精製して標記化合物と上記(4)の化合物との混合物(620mg)を得た。
(5−2)(3aS,6R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(5−1)の混合物(620mg)をメタノール(30mL)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(8.5mL)を加え、室温で5時間攪拌した。次いで、反応液に水(50mL)を加え、エーテルで洗浄後水層を10%クエン酸水溶液で酸性とし酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をDMF(30mL)に溶解し、WSC(431mg)およびHOBt(344mg)を加えた。続いてベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(359mg)およびDIEA(291mg)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=2:3→1:1)にて精製後析出した固体を濾取して標記化合物(98mg)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.36(s,3H),1.41(s,3H),2.9−3.2(m,2H),3.55−3.75(m,2H),3.88(s,3H),4.1−4.25(m,2H),4.68(d,1H,J=4.3Hz),6.98(d,2H,J=9.0Hz),7.73(d,2H,J=9.0Hz),9.1(s,1H).
(6)(2R,3R,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ベンジルオキシアミドの製造:
上記(5−2)の化合物(100mg)を1,4−ジオキサン/メタノール(5−15mL)の混合溶媒に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、2.5g)を加え、室温で14時間攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1→10:1)にて精製して標記化合物(88mg)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6+D2O)δ:3.0−3.25(m,1H),3.28(dd,1H,J=6.7,9.4Hz),3.41(t,1H,J=11.1Hz),3.81(s,3H),4.17(d,1H,J=6.8Hz),4.49(d,1H,J=10.6Hz),4.57(d,1H,J=10.6Hz),7.07(d,2H,J=8.9Hz),7.25−7.45(m,5H),7.67(d,2H,J=8.9Hz).
(7)(2R,3R,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド:
上記(6)の化合物(88mg)をメタノール(12mL)に溶解し、10%Pd/C(20mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮後、得られた残渣を凍結乾燥して標記化合物(60mg)を無色のアモルファスとして得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:3.0−3.7(m,5H),3.84(s,3H),4.20(d,1H,J=5.3Hz),7.09(d,2H,J=9.0Hz),7.67(d,2H,J=9.0Hz),8.82(bs,1H),10.67(s,1H).
TOF−Mass:385(M+Na),401(M+K).
(1)(2R,4’S,4”S,5’R)−[4−(エトキシエトキシ)ベンゼンスルホニルアミノ]−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
公知化合物[(2R,4’S,4”S,5’R)−アジド−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル、30.6g]を酢酸エチル(360mL)に溶解し、10%Pd/C(5.3g)を加え、水素加圧下室温で4時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をDMF(180mL)に溶解し、DMAP(14.2g)を加え、氷冷攪拌下p−エトキシエトキシベンゼンスルホニルクロリド(26.3g)を加え、室温で2時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=35:65→2:3)にて精製して標記化合物(35.5g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:・・25(t,3H,J=7.0Hz),1.37(s,3H),1.39(s,3H),1.43(s,3H),1.44(s,3H),3.57(s,3H),3.61(q,2H,J=7.0Hz),3.75−3.85(m,2H),3.85−4.0(m,2H),4.05−4.3(m,6H),5.36(d,1H,J=10.0Hz),6.99(d,2H,J=9.0Hz),7.75(d,2H,J=9.0Hz).
(2)(1”S,2R,4’R,5’S)−[5’−(1”,2”−ジヒドロキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−[4−(エトキシエトキシ)ベンゼンスルホニルアミノ]−酢酸メチルエステルの製造:
上記(1)の化合物(35.1g)を90%メタノール水(800mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、29.8g)を加え、室温で4日間攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3→1:1→クロロホルム:メタノール=25:1)にて精製して標記化合物(18.2g)を得、原料(8.0g)を回収した。
1H−NMR(CDCl3)δ:1・25(t,3H,J=7.0Hz),1.38(s,3H),1.47(s,3H),2.3(bs,1H),2.66(d,1H,J=6.7Hz),3.5−3.7(m,5H),3.7−3.85(m,5H),3.97(d,1H,J=8.4Hz),4.1−4.25(m,3H),4.40(dd,1H,J=1.7,8.5Hz),5.46(d,1H,J=9.5Hz),6.99(d,2H,J=9.0Hz),7.75(d,2H,J=9.0Hz).
(3)(1”R,2R,4’R,5’S)−[4−(エトキシエトキシ)ベンゼンスルホニルアミノ]−[5’−(1”−ヒドロキシ−2”−メタンスルホニルオキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−酢酸メチルエステル:
上記(2)の化合物(18.2g)を塩化メチレン(300mL)に溶解し、トリエチルアミン(4.25g)を加え、−60℃に冷却後メシルクロリド(4.59g)/塩化メチレン(30mL)をゆっくり滴下して同温で50分間攪拌した。次いで、反応液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=2:3→1:1→3:2)にて精製して標記化合物(13.0g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.25(t,3H,J=7.0Hz),1.38(s,3H),1.43(s,3H),2.60(d,1H,J=8.0Hz),3.14(s,3H),3.58(q,2H,J=7.1Hz),3.75−3.85(m,2H),3.96(dd,1H,J=1.7,9.5Hz),3.9−4.4(m,8H),5.43(d,1H,J=9.5Hz),6.99(d,2H,J=9.0Hz),7.75(d,2H,J=9.0Hz).
(4)(3aR,4R,7S,7aR)−5−(4’−エトキシエトキシ−ベンゼンスルホニル)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル:
上記(3)の化合物(10.4g)をDMF(200mL)に溶解し、炭酸カリウム(3.1g)を加え、50℃で1時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、水(×2)および飽和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3→1:1)にて精製して標記化合物(7.3g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.25(t,3H,J=7.0Hz),1.35(s,3H),1.45(s,3H),3.25(dd,1H,J=9.7,12.1Hz),3.5−3.85(m,9H),3.85−4.25(m,4H),5.05(d,1H,J=6.1Hz),6.99(d,2H,J=9.0Hz),7.69(d,2H,J=9.0Hz).
(5)(3aS,6R,7R,7aS)−5−(4’−エトキシエトキシ−ベンゼンスルホニル)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミドの製造:
(5−1)(3aS,6R,7R,7aS)−5−(4−エトキシエトキシ−ベンゼンスルホニル)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル:
上記(4)の化合物(2.0g)をメタノール(35mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、8.0g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、不溶物を濾去した後、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をDMF(15mL)に溶解し、DMP(2.7g)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(10mg)を加え、室温で一夜攪拌後、50℃で1時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(150mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3→1:1)にて精製して標記化合物と上記(4)の化合物との混合物(817mg)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.25(t,J=7.1Hz),1.26(t,J=7.2Hz),1.35(s),1.43(s),1.45(s),3.07(d,J=5.8Hz),3.25(dd,J=9.7,12.0Hz),3.55(s),3.58(s),3.6−3.8(m),3.8−4.25(m),4.95(d,J=6.6Hz),5.05(d,J=6.1Hz),7.0(d,2H,J=9.0Hz),7.69(d,2H,J=9.0Hz).
(5−2)(3aS,6R,7R,7aS)−5−(4’−エトキシエトキシ−ベンゼンスルホニル)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(5−1)の混合物(817mg)をメタノール/1,4−ジオキサン(5−15mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、室温で1時間20分攪拌した。次いで、反応液を5%クエン酸水溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をDMF(10mL)に溶解し、WSC(238mg)およびHOBt(190mg)を加えた。続いてベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(198mg)およびDIEA(160mg)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣にエーテル/酢酸エチル(5:1)を加え、析出した固体を濾取して標記化合物(98mg)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.25(t,J=7.0Hz),1.36(s,3H),1.40(s,3H),2.9−3.2(m,2H),3.5−3.7(m,4H),3.75−3.85(m,2H),4.1−4.25(m,4H),4.68(d,1H,J=4.2Hz),4.88(d,1H,J=11.0Hz),4.94(d,1H,J=11.0Hz),7.01(d,2H,J=9.0Hz),7.4(s,5H),7.71(d,2H,J=9.0Hz),9.10(s,1H).
(6)(2R,3R,4R,5S)−1−(4’−エトキシエトキシ−ベンゼンスルホニル)−3,4,5−トリヒドロキシ−ピペリジン−2−カルボン酸ベンジルオキシアミドの製造:
上記(5−2)の化合物(5.0g)をメタノール(130mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、23.4g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1→10:1)にて精製して標記化合物(4.3g)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:1.1(t,3H,J=7.0Hz),3.0−3.2(m,1H),3.25−3.3(m,1H),3.35−3.75(m,7H),4.54(d,1H,J=10.6Hz),4.61(d,1H,J=10.6Hz),4.98(d,1H,J=4.7Hz),5.13(d,1H,J=4.7Hz),5.44(d,1H,J=4.6Hz),7.11(d,2H,J=8.9Hz),7.35(s,5H),7.69(d,2H,J=8.9Hz),11.31(s,1H).
(7)(2R,3R,4R,5S)−1−(4’−エトキシエトキシ−ベンゼンスルホニル)−3,4,5−トリヒドロキシ−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド:
上記(6)の化合物(1.66g)をメタノール(70mL)に溶解し、10%Pd/C(350mg)を加え、水素雰囲気下40℃で1時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1→5:1)にて精製して標記化合物(815mg)を無色の粉末として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:1.13(t,3H,J=7.0Hz),3.0−3.3(m,3H),3.50(q,2H,J=7.0Hz),3.35−3.7(m,2H),3.7−3.75(m,2H),4.1−4.25(m,3H),4.90(d,1H,J=4.9Hz),5.07(d,1H,J=4.7Hz),5.35(d,1H,J=4.5Hz),7.09(d,2H,J=8.9Hz),7.66(d,2H,J=8.9Hz),8.82(d,1H,J=1.95Hz),10.67(d,1H,J=1.95Hz).
TOF−Mass:443(M+Na),459(M+K).
[α]D4.0°〔c=0.1,MeOH〕
(1)(2R,4’S,4”S,5’R)−(4−フェノキシベンゼンスルホニルアミノ)−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
公知化合物[(2R,4’S,4”S,5’R)−アジド−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル、22.4g]を酢酸エチル(200mL)に溶解し、10%Pd/C(2.2g)を加え、水素加圧下室温で4.5時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をDMF(250mL)に溶解し、DMAP(10.4g)を加え、p−フェノキシベンゼンスルホニルクロリド(20.0g)を加え、室温で2.5時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、1規定塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄後有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→1:2)にて精製して標記化合物(30.1g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.39(s,3H),1.40(s,3H),1.44(s,3H),1.45(s,3H),3.62(s,3H),3.9−4.3(m,6H),5.39(d,1H,J=10.1Hz),7.0−7.15(m,4H),7.2−7.3(m,1H),7.3−7.5(m,2H),7.79(d,2H,J=9.1Hz).
(2)(1”S,2R,4’R,5’S)−[5’−(1”,2”−ジヒドロキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−フェノキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(1)の化合物(19.4g)をアセトニトリル(230mL)に溶解し、塩化セリウム(III)七水和物(27.7g)およびシュウ酸(167mg)を加え、室温で30分間攪拌した。次いで、炭酸ナトリウムを加えて中和した後、不溶物を濾去して酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗液をあわせ減圧下に濃縮後、得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1→3:2→2:1)にて精製して標記化合物(8.8g)を得、原料(7.9g)を回収した。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.40(s,3H),2.15−2.25(m,1H),2.61(d,1H,J=8.0Hz),3.63(s,3H),3.7−3.85(m,3H),4.00(dd,1H,J=1.7,9.8Hz),4.23(dd,1H,J=2.4,8.4Hz),4.43(dd,1H,J=1.7,8.5Hz),5.46(d,1H,J=9.8Hz),7.0−7.15(m,4H),7.2−7.3(m,1H),7.35−7.5(m,2H),7.78(d,2H,J=8.9Hz).
(3)(1”R,2R,4’R,5’S)−[5’−(1”−ヒドロキシ−2”−メタンスルホニルオキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−フェノキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステルの製造:
上記(2)の化合物(20.0g)を塩化メチレン(180mL)に溶解し、トリエチルアミン(4.47g)を加え、−40℃に冷却後メシルクロリド(4.80g)/塩化メチレン(40mL)をゆっくり滴下して同温で40分間攪拌した。次いで、反応液を水および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→1:2→1:1)にて精製して標記化合物(14.1g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.39(s,3H),1.44(s,3H),2.57(d,1H,J=7.9Hz),3.13(s,3H),3.61(s,3H),3.9−4.1(m,2H),4.2−4.5(m,4H),5.44(d,1H,J=9.5Hz),6.95−7.15(m,4H),7.15−7.35(m,1H),7.35−7.5(m,2H),7.77(d,2H,J=9.0Hz).
(4)(3aR,4R,7S,7aR)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−5−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル:
上記(3)の化合物(17.5g)をDMF(300mL)に溶解し、炭酸カリウム(5.2g)を加え、50℃で1時間20分攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、水および飽和食塩水(×3)で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3)にて精製して標記化合物(11.4g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(s,3H),1.47(s,3H),2.20(d,1H,J=4.1Hz),3.28(dd,1H,J=9.5,11.9Hz),3.55−3.6(m,1H),3.74(t,1H,J=9.2Hz),3.9−4.2(m,3H),5.08(d,1H,J=6Hz),7.0−7.2(m,4H),7.2−7.3(m,1H),7.35−7.5(m,2H),7.73(d,2H,J=9.0Hz).
(5)(3aS,6R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−5−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミドの製造:
(5−1)(3aS,6R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−5−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル:
上記(4)の化合物(11.4g)をメタノール(150mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、25.0g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、不溶物を濾去した後、濾液を減圧下に濃縮した。析出した固体をDMF(200mL)に溶解し、DMP(20.8g)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(450mg)を加え、室温で一夜攪拌後、50℃で2時間攪拌した。次いで、反応液に炭酸水素ナトリウムを加え、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3)にて精製して標記化合物と上記(4)の化合物との混合物(6.5g)を得た。
(5−2)(3aS,6R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−5−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(5−1)の混合物(12.7g)をメタノール/1,4−ジオキサン(30−150mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を加え、室温で1時間攪拌した。次いで、反応液に1規定塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をDMF(260mL)に溶解し、WSC(10.3g)およびHOBt(8.3g)を加えた。続いてベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(8.6g)およびDIEA(7.0g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣にエーテル/酢酸エチル(5:1)を加え、析出した固体を濾取して標記化合物(1.28g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.40(s,3H),1.43(s,3H),3.0−3.25(m,2H),3.6−3.8(m,2H),4.02(d,1H,J=7.9Hz),4.17(dd,1H,J=3.9,11.4Hz),4.71(d,1H,J=5.1Hz),4.89(d,1H,J=11.1Hz),4.95(d,1H,J=11.3Hz),7.0−7.15(m,3H),7.25−7.3(m,3H),7.35−7.5(m,6H),7.74(d,2H,J=9.0Hz),9.07(s,1H).
(6)(2R,3R,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ベンジルオキシアミドの製造:
上記(5−2)の化合物(1.5g)をメタノール(30mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、3.4g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1→10:1)にて精製して標記化合物(1.1g)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:3.1−3.25(m,1H),3.35−3.5(m,3H),4.19(d,1H,J=6.8Hz),4.53(d,1H,J=10.5Hz),4.61(d,1H,J=10.5Hz),5.01(d,1H,J=4.9Hz),5.17(d,1H,J=4.8Hz),5.49(d,1H,J=4.6Hz),7.0−7.15(m,4H),7.15−7.3(m,1H),7.3−7.5(m,7H),7.75(d,2H,J=8.9Hz),11.32(s,1H).
(7)(2R,3R,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド:
上記(6)の化合物(1.68g)をメタノール(70mL)に溶解し、10%Pd/C(350mg)を加え、水素雰囲気下40℃で2時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1→9:1→4:1)にて精製して標記化合物(951mg)を無色の粉末として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:3.0−3.7(m,5H),4.20(d,1H,J=6.7Hz),4.93(d,1H,J=4.9Hz),5.11(d,1H,J=4.7Hz),5.39(d,1H,J=4.5Hz),7.0−7.25(m,4H),7.25−7.35(m,1H),7.4−7.55(m,2H),7.73(d,2H,J=9.0Hz),8.83(d,1H,J=1.9Hz),10.66(d,1H,J=1.9Hz).
TOF−Mass:447(M+Na),463(M+K).
[α]D5.9°(c=0.1,MeOH)
(1)(2R,4’S,4”R,5’R)−(4−フェノキシベンゼンスルホニルアミノ)−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
公知化合物[(2R,4’S,4”R,5’R)−アジド−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル、30.1g]を酢酸エチル(300mL)に溶解し、10%Pd/C(4.3g)を加え、水素加圧下40℃で4時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をDMF(390mL)に溶解し、DMAP(18.1g)およびp−フェノキシベンゼンスルホニルクロリド(34.5g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(700mL)を加え、1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→2:3)にて精製して標記化合物(38.3g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.33(s,3H),1.37(s,3H),1.40(s,3H),1.48(s,3H),3.57(s,3H),3.85−4.3(m,6H),5.46(d,1H,J=10.5Hz),6.95−7.1(m,4H),7.15−7.3(m,1H),7.35−7.5(m,2H),7.7−7.85(m,2H).
(2)(1”R,2R,4’R,5’S)−[5’−(1”,2”−ジヒドロキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−フェノキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(1)の化合物(25.8g)をアセトニトリル(300mL)に溶解し、塩化セリウム(III)七水和物(36.9g)およびシュウ酸(223mg)を加え、室温で70分間攪拌した。次いで、炭酸ナトリウムを加えて中和した後、不溶物を濾去して酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗液をあわせ減圧下に濃縮後、得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3→3:1)にて精製して標記化合物(16.0g)を得、原料(7.0g)を回収した。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(s,3H),1.42(s,3H),2.61(bs,1H),3.61(s,3H),3.65−3.95(m,3H),4.05−4.25(m,1H),4.25−4.4(m,2H),5.46(d,1H,J=8.6Hz),6.95−7.1(m,4H),7.15−7.3(m,1H),7.3−7.5(m,2H),7.7−7.85(m,2H).
(3)(1”S,2R,4’R,5’S)−[5’−(1”−ヒドロキシ−2”−メタンスルホニルオキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−フェノキシベンゼンスルホニルアミノ)―酢酸メチルエステル:
上記(2)に準じて得られた化合物(25.0g)を塩化メチレン(430mL)に溶解し、トリエチルアミン(5.79g)を加え、−40℃に冷却後メシルクロリド(6.25g)/塩化メチレン(20mL)をゆっくり滴下して同温で1時間攪拌した。次いで、反応液を水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=35:65→2:3→1:1)にて精製して標記化合物(13.5g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.34(s,3H),1.41(s,3H),2.91(d,1H,J=6.5Hz),3.13(s,3H),3.61(s,3H),3.85−4.0(m,1H),4.05−4.28(m,2H),4.28−4.4(m,2H),4.54(dd,1H,J=2.5,11.1Hz),5.47(d,1H,J=9.5Hz),6.95−7.1(m,4H),7.15−7.3(m,1H),7.35−7.5(m,2H),7.7−7.85(m,2H).
(4)(3aR,4R,7R,7aR)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−5−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル:
上記(3)の化合物(13.5g)をDMF(320mL)に溶解し、炭酸カリウム(4.0g)を加え、45℃で1時間10分攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、水および飽和食塩水(×2)で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=2:3)にて精製して標記化合物(10.3g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(s,3H),1.44(s,3H),2.23(s,1H),3.65(s,3H),3.65−3.75(m,1H),3.82(dd,1H,J=2.5,9.8Hz),4.0−4.2(m,2H),4.3−4.4(m,1H),5.05(d,1H,J=6.3Hz),6.95−7.1(m,4H),7.15−7.25(m,1H),7.35−7.45(m,2H),7.7−7.8(m,2H).
(5)(3aR,4R,7R,7aR)−7−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−5−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(4)の化合物(10.2g)をメタノール/1,4−ジオキサン(30−150mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(55mL)を加え、室温で1時間10分攪拌した。次いで、反応液に5%クエン酸水溶液を加え中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をDMF(200mL)に溶解し、WSC(5.48g)およびHOBt(3.86g)を加えた。続いてベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.56g)およびDIEA(3.70g)のDMF(50mL)溶液を加え、室温で2時間30分攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、0.5規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=1:1)にて精製して標記化合物(8.9g)を無色の粉末として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.28(s,3H),1.42(s,3H),2.39(s,1H),3.39(d,1H,J=14.5Hz),3.61(d,1H,J=9.1Hz),4.05−4.25(m,1H),4.28(s,1H),4.83(d,1H,J=11.2Hz),4.92(d,1H,J=11.2Hz),5.07(d,1H,J=5.4Hz),6.95−7.1(m,4H),7.15−7.25(m,1H),7.3−7.5(m,7H),7.8−7.9(m,2H),8.94(s,1H).
(6)(2R,3R,4R,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(5)の化合物(8.68g)をメタノール(350mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、19.0g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=1:0→30:1→20:1→10:1)にて精製して標記化合物(7.35g)を無色の粉末として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:3.65−3.90(m,5H),4.15(d,1H,J=6.1Hz),4.52(d,1H,J=10.5Hz),4.59(d,1H,J=10.5Hz),4.65−4.75(m,2H),5.26(d,1H,J=4.3Hz),6.95−7.1(m,4H),7.15−7.25(m,1H),7.3−7.45(m,7H),7.78(d,2H,J=8.8Hz),11.2(s,1H).
(7)(2R,3R,4R,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド:
上記(6)の化合物(6.0g)をメタノール(180mL)に溶解し、10%Pd/C(1.3g)を加え、水素下45℃で2時間30分攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1→10:1→5:1)にて精製して標記化合物(3.76g)を無色の粉末として得た。
融点:103.5−112℃
1H−NMR(DMSO−d6)δ:3.5−3.95(m,5H),4.13(d,1H,J=6.5Hz),4.55−4.7(m,2H),5.16(d,1H,J=4.3Hz),7.04(d,2H,J=8.8Hz),7.14(d,2H,J=7.6Hz),7.25(t,1H,J=7.3Hz),7.4−7.55(m,2H),7.78(d,2H,J=8.8Hz),8.76(s,1H),10.56(s,1H).
TOF−Mass:425(M+H),447(M+Na),453(M+K).
[α]D36°(c=0.1,MeOH)
(1)(3S,4’S,5’R)−3−[5’−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−2−(4”−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−プロピオン酸ベンジルエステル:
公知化合物(IVa)[一般式(IV)においてR1がメトキシ基、3位のアセトキシ基が水酸基である化合物、21g]を塩化メチレン(150mL)に溶解し、ジヒドロピラン(5.79g)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(200mg)を加え、室温で2.5時間攪拌した。次いで、反応液にクロロホルム(50mL)を加え、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:7→1:6→1:5→1:4)にて精製して標記化合物(16.7g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.01−0.06(m),0.8−1.0(m),1.2−1.8(m),3.0−3.25(m),3.5−4.2(m),4.2−4.65(m),4.8−5.15(m),5.37(d,J=10.7Hz),5.49(d,J=8.6Hz),5.54(d,J=9.9Hz),6.60(d,J=10.5Hz),6.8−6.95(m),7.2−7.4(m),7.7−7.85(m).
(2)(3S,4’S,5’S)−3−[5’−ヒドロキシメチル−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−2−(4”−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−3−(テトラヒドロピラニルオキシ)−プロピオン酸ベンジルエステル:
上記(1)の化合物(16.7g)をTHF(200mL)に溶解し、酢酸(3.9g)およびTBAF(64.8mL)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、反応液を減圧下に濃縮し、これに酢酸エチル(100mL)を加え、水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=1:1→2:1)にて精製して標記化合物(12.9g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.1−1.6(m),3.0−3.3(m),3.5−4.0(m),4.0−4.25(m),4.25−4.65(m),4.9−5.2(m),5.37(d,J=10.8Hz),5.49(d,J=8.1Hz),5.57(d,J=9.8Hz),6.57(d,J=10.4Hz),6.8−7.0(m),7.2−7.4(m),7.7−7.85(m).
(3)(3aS,6R,7S,7aS)−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−7−(テトラヒドロピラニルオキシ)−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸ベンジルエステル:
上記(2)の化合物(12.8g)をTHF(200mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(13.9g)およびDEAD(8.95g)を加え、室温で1.25時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(150mL)を加え、水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=1:3)にて精製して標記化合物(10.7g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:・1.2−1.5(m,6H),1.5−2.0(m,6H),3.15−3.3(m,2H),3.5−3.7(m,1H),3.75−4.2(m,3H),3.86(s,3H),4.75−4.85(m,1H),4.9−4.95(m,1H),5.0−5.3(m,3H),6.8−6.95(m,2H),7.25−7.5(m,5H),7.7−7.9(m,2H).
(4)(2R,3S,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ベンジルエステル:
上記(3)の化合物(10.6g)をメタノール(110mL)に溶解し、陽イオン交換樹脂(ムロマック、50g)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1→30:1→10:1)にて精製して標記化合物(7.4g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.95(t,1H,J=11.1Hz),3.3−3.6(m,2H),3.7−4.0(m,4H),3.82(s,3H),4.53(bs,1H),4.9−5.2(m,3H),6.82(d,2H,J=8.9Hz),7.2−7.4(m,5H),7.73(d,2H,J=8.9Hz).
(5)(3aS,4R,7S,7aR)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルエステル:
上記(4)の化合物(7.4g)をDMF(80mL)に溶解し、DMP(17.6g)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(70mg)を加え、室温で一夜攪拌後、60℃でさらに1.5時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(150mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水(×3)で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=1:3→1:2→1:1)にて精製して標記化合物(6.3g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.77(s,3H),1.28(s,3H),3.03(d,1H,J=6.3Hz),3.30(dd,1H,J=3.1,12.1Hz),3.3−3.5(m,1H),3.75−3.85(m,1H),3.86(s,3H),4.08(dd,1H,J=2.0,5.7Hz),4.73(dd,1H,J=1.8,6.8Hz),4.96(d,1H,J=1.8Hz),5.19(d,1H,J=12.2Hz),5.26(d,1H,J=12.2Hz),6.92(d,2H,J=9.0Hz),7.4(s,5H),7.78(d,2H,J=9.0Hz).
(6)(3aS,4R,7R,7aR)−7−アセトキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルエステル:
上記(5)の化合物(4.1g)を塩化メチレン/ビリジン(60−10mL)に溶解し、−20℃で攪拌下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.89mL)を加え、同温で30分間攪拌した。次いで、反応液にクロロホルム(50mL)を加え、1規定塩酸および食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)にて精製して得られた化合物をアセトニトリル(60mL)に溶解し、酢酸セシウム(1.77g)および18−クラウン−6(3.05g)を加え、室温で2時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=1:4→1:3)にて精製して標記化合物(791mg)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.18(s,3H),1.33(s,3H),1.93(s,3H),3.26(dd,1H,J=5.9,12.5Hz),3.67(dd,1H,J=4.3,13.0Hz),3.87(s,3H),4.15−4.25(m,1H),4.8−4.9(m,2H),5.14(d,1H,J=1.8Hz),5.23(d,1H,J=12.4Hz),5.28(d,1H,J=12.4Hz),6.93(d,2H,J=9.0Hz),7.3−7.5(m,5H),7.84(d,2H,J=9.0Hz).
(7)(3aS,4R,7R,7aR)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(6)の化合物(730mg)をメタノール(10mL)に溶解し、28%NaOMe(132mg)を加え、室温で1時間攪拌した。更に、28%NaOMe(132mg)を加え、室温で1時間攪拌した後、反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、1規定塩酸および飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した後、得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)にて精製して標記化合物(587mg)をアモルファスとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.93(s,3H),1.23(s,3H),3.10(dd,1H,J=2.4,11.8Hz),3.29(d,1H,J=6.6Hz),3.45−3.55(m,1H),3.7−3.8(m,1H),3.90(s,3H),4.1−4.2(m,1H),4.6(d,1H,J=2Hz),4.74(dd,1H,J=2.0,7.3Hz),4.99(s,2H),7.01(d,2H,J=9Hz),7.35−7.55(m,5H),7.77(d,2H,J=9Hz),9.36(s,1H).
(8)(3aS,4R,7R,7aR)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド:
上記(7)の化合物(278mg)を酢酸エチル(15mL)に溶解し、10%Pd/C(38mg)を加え、水素雰囲気下室温で2時間攪拌した。次いで、触媒を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1→30:1→10:1)にて精製後凍結乾燥して標記化合物(205mg)を無色のアモルファスとして得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:0.99(s,3H),1.18(s,3H),3.20(dd,1H,J=2.1,10.8Hz),3.25−3.45(m,2H),3.80(s,3H),3.92(t,1H,J=5.3Hz),4.28(d,1H,J=6.2Hz),4.53(s,1H),5.92(d,1H,J=6.6Hz),7.14(d,2H,J=9.0Hz),7.75(d,2H,J=9.0Hz),9.28(s,1H),11.12(s,1H).
TOF−Mass:425(M+Na),441(M+K).
(1)(3aR,4R,7S,7aR)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
実施例2(4)の化合物(1.5g)をメタノール(30mL)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(9.5mL)を加え、室温で1時間攪拌した。さらに、水酸化ナトリウム水溶液(4mL)および1,4−ジオキサン(4mL)を追加して1時間攪拌した。次いで、反応液に水(50mL)を加え、エーテルで洗浄後水層を10%クエン酸水溶液で酸性とし酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をDMF(35mL)に溶解し、WSC(932mg)およびHOBt(744mg)を加えた。続いてベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(776mg)およびDIEA(628mg)を加え、室温で一夜攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(150mL)を加え、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:シクロヘキサン=2:3→1:1)にて精製して標記化合物(910mg)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.23(s,3H),1.42(s,3H),2.35(d,1H,J=4.6Hz),2.9(dd,1H,J=9.8,12.1Hz),3.4−3.55(m,1H),3.59(dd,1H,J=5.6,9.6Hz),3.75−4.0(m,2H),3.87(s,3H),4.1(d,1H,J=14.3Hz),4.14(d,1H,J=14.3Hz),5.04(d,1H,J=5.2Hz),6.98(d,2H,J=9.0Hz),7.38(s,5H),7.85(d,2H,J=9.0Hz),8.97(s,1H).
(2)(3aR,4R,7R,7aR)−7−アセトキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
(2−1)(3aR,4R,7S,7aR)−トリフルオロメタンスルホン酸 4−ベンジルオキシカルバモイル−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−7−イル エステル:
上記(1)の化合物(1.0g)をビリジン(10mL)に溶解し、−20℃で攪拌下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.4mL)を加え、同温で2時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(50mL)を加え、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→1:2)にて精製して標記化合物(670mg)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:1.18(s,3H),1.41(s,3H),3.82(s,3H),3.75−3.85(m,2H),4.23(d,1H,J=5.4,12Hz),4.33(t,1H,J=9Hz),4.56(d,1H,J=12Hz),4.62(d,1H,J=6Hz),4.67(d,1H,J=12Hz),5.3−5.35(m,1H),7.1−7.2(m,2H),7.3−7.5(m,5H),7.75−7.8(m,2H),11.67(s,1H).
(2−2)(3aR,4R,7R,7aR)−7−アセトキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(2−1)の化合物(670mg)をアセトニトリル(30mL)に溶解し、酢酸セシウム(0.5g)および18−クラウン−6(1.4g)を加え、室温で16時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→1:1)にて精製して標記化合物(161mg)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:1.26(s,3H),1.33(s,3H),3.82(s,3H),3.75−3.95(m,3H),4.24(dd,1H,J=3,10.2Hz),4.63(d,1H,J=10.8Hz),4.72(d,1H,J=10.8Hz),4.75(d,1H,J=6.6Hz),5.35−5.4(m,1H),7.1−7.2(m,2H),7.3−7.45(m,5H),7.7−7.75(m,2H),11.55(s,1H).
(3)(3aR,4R,7R,7aR)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(2−2)の化合物(100mg)をメタノール(2mL)に溶解し、28%ナトリウムメトキシド(18mg)を加え、室温で2時間攪拌した。次いで、陽イオン交換樹脂を加えて中和し不溶物を濾去して、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2→1:1→2:1)にて精製して標記化合物(69mg)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.43(s,3H),1.53(s,3H),3.36(d,1H,J=14.4Hz),3.5−3.65(m,1H),3.86(s,3H),3.8−3.9(m,2H),4.1−4.2(m,1H),4.27(bs,1H),4.86(d,1H,J=11.4Hz),4.93(d,1H,J=11.4Hz),5.08(bs,1H),6.9−7.0(m,2H),7.3−7.4(m,5H),7.8−7.9(m,2H),8.88(s,1H).
(1)(2R,4’R,4”S,5’S)−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
公知化合物[(2R,4’S,4”R,5’S)−アジド−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル、11.7g]を用い、実施例2(1)と同様にして標記化合物(11.9g)を無色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.28(s,3H),1.33(s,3H),1.36(s,3H),1.46(s,3H),3.55(s,3H),3.87(s,3H),3.8−4.0(m,3H),4.05−4.25(m,3H),5.58(d,1H,J=7.9Hz),6.95(d,2H,J=8.9Hz),7.78(d,2H,J=8.9Hz).
(2)(1”S,2R,4’S,5’R)−[5’−(1”,2”−ジヒドロキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(1)の化合物(14.7g)を用い、実施例2(2)と同様にして標記化合物(7.1g)を得、原料(4.3g)を回収した。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.32(s,3H),1.36(s,3H),1.9(bs,1H),3.54(s,3H),3.65−3.8(m,2H),3.86(s,3H),3.8−4.05(m,1H),4.12(d,1H,J=5.8Hz),4.25−4.34(m,1H),6.97(d,2H,J=9.0Hz),7.79(d,2H,J=9.0Hz).
(3)(1”R,2R,4’S,5’R)−[5’−(1”−ヒドロキシ−2”−メタンスルホニルオキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(2)の化合物(7.06g)を用い、実施例2(3)と同様にして標記化合物(2.6g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.30(s,3H),1.35(s,3H),3.12(s,3H),3.57(s,3H),3.87(s,3H),3.9−4.0(m,2H),4.0−4.2(m,1H),4.2−4.35(m,2H),4.45−4.55(m,1H),6.98(d,2H,J=9.0Hz),7.78(d,2H,J=9.0Hz).
(4)(3aS,4R,7S,7aS)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル:
上記(3)の化合物(2.47g)を用い、実施例2(4)と同様にして標記化合物(1.01g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.44(s,3H),1.46(s,3H),2.375(d,1H,J=1.4Hz),3.23(dd,1H,J=5.1,14.7Hz),3.46(dd,1H,J=4.5,9.8Hz),3.75(s,3H),3.8−3.9(m,1H),3.88(s,3H),4.1−4.2(m,1H),4.35−4.4(m,1H),4.41(d,1H,J=8.7Hz),6.99(d,2H,J=9.0Hz),7.80(d,2H,J=9.0Hz).
(1)(2S,4’S,4”R,5’R)−アセトキシ−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
化合物[(2R,4’S,4”R,5’R)−ヒドロキシ−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル、Helvetica Chimica Acta,Vol.71,609−618項(1988)参照、30g]を塩化メチレン/ビリジン(350−39mL)に溶解し、−20℃で攪拌下トリフルオロメタンスルホン酸無水物/塩化メチレン(20−10mL)を加え、同温で1時間攪拌した。次いで、反応液にクロロホルム(50mL)を加え、水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)にて精製して得られた化合物をアセトニトリル(130mL)に溶解し、酢酸セシウム(4.89g)および18−クラウン−6(8.45g)を加え、室温で1時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(200mL)を加え、水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)にて精製して標記化合物(9.0g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.41(s,3H),1.46(s,3H),1.47(s,3H),1.48(s,3H),2.24(s,3H),3.83(s,3H),3.93(dd,1H,J=6.7,8.4Hz),4.05−4.2(m,2H),4.5−4.65(m,1H),4.50(dd,1H,J=5.3,7.8Hz),5.16(d,1H,J=3.1Hz).
(2)(2S,4’S,4”R,5’R)−ヒドロキシ−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
上記(1)の化合物(9.0g)をメタノール(45mL)に溶解し、28%NaOMe(2.61mL)を加え、室温で3時間40分間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(200mL)を加え、1規定塩酸および飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した後、得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→3:7)にて精製して標記化合物(3.0g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.41(s,3H),1.42(s,3H),1.43(s,3H),2.0−2.15(m,1H),3.7−4.0(m,3H),3.81(s,3H),4.0−4.15(m,1H),4.38(dd,1H,J=5.3,7.5Hz),
(3)(2R,4’R,4”R,5’S)−アジド−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
上記(2)の化合物(3.0g)を塩化メチレン/ビリジン(50−4mL)に溶解し、−30℃で攪拌下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.0mL)を加え、同温で1時間攪拌した。次いで、反応液にクロロホルム(50mL)を加え、1規定塩酸および飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した後、得られた残渣をDMF(30mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(1.21g)を加え、室温で2.5時間攪拌した。次いで、反応液に酢酸エチル(50mL)を加え、1規定塩酸および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲル中圧カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)にて精製して標記化合物(2.89g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(s,3H),1.43(s,6H),1.44(s,3H),3.83(s,3H),3.85−3.95(m,1H),4.0−4.23(m,5H),4.40(dd,1H,J=4.8,7.2Hz).
(4)(2R,4’R,4”R,5’S)−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−(2’,2’,2”,2”−テトラメチル−[4’,4”]ビス[[1,3]ジオキソラニル]−5’−イル)−酢酸メチルエステル:
上記(3)の化合物(18.8g)を用い、実施例2(1)と同様にして標記化合物(27.4g)を無色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.32(s,3H),1.378(s,3H),1.382(s,3H),1.44(s,3H),3.50(s,3H),3.87(s,3H),3.85−4.10(m,5H),4.20−4.25(m,1H),5.38(d,1H,J=9.5Hz),6.97(d,2H,J=9.0Hz),7.76(d,2H,J=9.0Hz).
(5)(1”R,2R,4’S,5’R)−[5’−(1”,2”−ジヒドロキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(4)の化合物(19.8g)を用い、実施例4(2)と同様にして標記化合物(11.6g)を得、原料(2.6g)を回収した。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(s,3H),1.38(s,3H),3.49(s,3H),3.7−3.8(m,3H),3.86(s,3H),3.85−4.25(m,3H),6.97(d,2H,J=9.0Hz),7.76(d,2H,J=9.0Hz).
(6)(1”S,2R,4’S,5’R)−[5’−(1”−ヒドロキシ−2”−メタンスルホニルオキシ−エチル)−2’,2’−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4’−イル]−(4−メトキシベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルエステル:
上記(5)の化合物(11.1g)を用い、実施例2(3)と同様にして標記化合物(7.6g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(s,3H),1.39(s,3H),2.71(d,1H,J=8.0Hz),3.13(s,3H),3.51(s,3H),3.87(s,3H),3.9−4.4(m,6H),5.60(d,1H,J=9.9Hz),6.98(d,2H,J=9.0Hz),7.77(d,2H,J=9.0Hz).
(7)(3aS,4R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル:
上記(6)の化合物(7.5g)を用い、実施例2(4)と同様にして標記化合物(6.05g)をシロップとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.44(s,6H),2.74(d,1H,J=7.2Hz),3.26(dd,1H,J=2.8,14.9Hz),3.45−3.75(m,3H),3.80(s,3H),3.88(s,3H),3.95−4.1(m,1H),4.33(d,1H,J=8.9Hz),6.99(d,2H,J=9.0Hz),7.84(d,2H,J=9.0Hz).
(8)(3aS,4R,7R,7aS)−7−ヒドロキシ−5−(4’−メトキシベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピリジン−4−カルボン酸ベンジルオキシアミド:
上記(7)の化合物(350mg)を用い、実施例7(1)と同様にして標記化合物(114mg)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(s,3H),1.41(s,3H),2.57(d,1H,J=7.7Hz),3.32(dd,1H,J=7.3,10.2Hz),3.48(d,1H,J=2.8Hz),3.87(s,3H),3.85(dd,1H,J=8.8,10.3Hz),3.9−4.0(m,1H),4.27(d,1H,J=8.5Hz),4.93(d,1H,J=11.0Hz),4.99(d,1H,J=10.9Hz),6.99(d,2H,J=9.0Hz),7.3−7.5(m,5H),7.84(d,2H,J=9.0Hz),8.86(s,1H).
以下の通り、1錠中に実施例5の(2R,3R,4R,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド(化合物e)100mgを含有する錠剤を得る。
[処方]
成 分 配 合 量
主薬(化合物e) 100重量部
コーンスターチ 46重量部
微結晶セルロース 98重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 2重量部
ステアリン酸マグネシウム 4重量部
[操作]
主薬、コーンスターチ及び微結晶セルロースを混合し、これに水50重量部に溶解したヒドロキシプロピルセルロースを加えて充分練合する。この練合物を篩に通して顆粒上に造粒して乾燥した後、得られた顆粒にステアリン酸マグネシウムを混合し1錠250mgに打錠する。
以下の通り、実施例5の(2R,3R,4R,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド(化合物e)を含有する顆粒剤を得る。
[処方]
成 分 配 合 量
主薬(化合物e) 200重量部
乳糖 185重量部
コーンスターチ 109重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 6重量部
[操作]
主薬、乳糖及びコーンスターチを混合し、これに水120重量部に溶解したヒドロキシプロピルセルロースを加えて充分練合する。この練合物を20メッシュの篩に通して造粒し、乾燥して整粒を行い、500mg中に主薬200mgを含有する顆粒剤を得る。
以下の通り、1カプセル中に実施例5の(2R,3R,4R,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド(化合物e)100mgを含有するカプセル剤を得る。
[処方]
成 分 配 合 量
主薬(化合物e) 100重量部
乳糖 35重量部
コーンスターチ 60重量部
ステアリン酸マグネシウム 5重量部
[操作]
上記の各成分を充分混合して、この混合末の200mg宛をカプセルに充填してカプセル剤を得る。
実施例5の(2R,3R,4R,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド(化合物e)0.5重量部およびソルビット5重量部の混合物に注射用蒸留水を加えて溶解し、100重量部とし、この水溶液をメンブランフィルターで濾過する。濾液を窒素置換したアンプルに5gずつ充填し、溶閉後、120℃で15分間滅菌処理して1アンプル中に化合物(e)25mgを含有する注射剤を得る。
実施例5の(2R,3R,4R,5R)−3,4,5−トリヒドロキシ−1−(4’−フェノキシベンゼンスルホニル)−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキサミド(化合物e)1.0重量部、ブチルパラベン0.1重量部を軽質流動パラフィン5.0重量部に分散し、乳鉢中で粉砕後200メッシュ篩で篩過した。これと、流動パラフィン5.0重量部と混合した後、約60℃で加温したゲル化炭化水素88.9重量部に添加し、均一に分散して油性軟膏剤を得る。
Claims (5)
- 請求項1若しくは2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を有効成分とする薬剤。
- 請求項1若しくは2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を有効成分とする、ケラチノサイトの増殖抑制剤。
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