JP4657448B2 - フレキシブル管用継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、蛇腹状をなすフレキシブル管を接続するためのフレキシブル管用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の継手は、フレキシブル管が接続されるガス栓の一部として採用されていることが多い。すなわち、ガス栓(継手)は、ガス通路(接続孔)が形成された栓本体(継手本体)を有しており、ガス通路の内部には、環状のパッキン(係止部)が配置されている。そして、このパッキンにフレキシブル管の先端部を押し付けて、先端から1〜3山分を押し潰すことにより、フレキシブル管をガス通路にパッキンを介して接続するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記ガス栓においては、フレキシブル管の谷部がパッキンの内周から径方向内側に突出しないようにし、それによってフレキシブル管をパッキンに確実に接続するために、パッキンの内径をフレキシブル管の谷部の内径(フレキシブル管の最小径)より小径にしている。ところが、パッキンの内径をフレキシブル管より小径にすると、パッキンのフレキシブル管より小径の内周部が段差面になり、これがフレキシブル管から接続孔内へのガスのスムースな流れを阻害する。このため、大きな圧力損失が発生するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するために、上流側の開口部からフレキシブル管が挿入される接続孔が形成された継手本体を備え、上記接続孔の内部にはフレキシブル管の先端部を係止する係止部が形成され、上記係止部の内径が上記フレキシブル管の谷部の内径より小径とされたフレキシブル管用継手において、上記接続孔の内部に、上記フレキシブル管の内部と上記接続孔の上記係止部から下流側の部分とを滑らかに連通させる筒体が設けられており、上記筒体が、上記フレキシブル管の内部に挿入される大径部と、上記接続孔の上記係止部から下流側の部分に連通し、上記大径部より小径に形成された小径部と、これら大径部と小径部との間に形成され、上流側から下流側へ向かって小径になるテーパ部とを有していることを特徴としている。
この場合、上記係止部の下流側に続く上記接続孔の内周面に、上記係止部の内径とほぼ同一の嵌合孔部が形成され、この嵌合孔部に上記筒体の下流側の端部が嵌合されており、上記筒体の下流側端部の内径が、上記接続孔の上記嵌合孔部に対して下流側に続く部分の内径とほぼ同一に設定されていることが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1及び図2は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態は、この発明に係るフレキシブル管用継手をガス栓1に適用したものであり、ガス栓1は、ガス栓本体(継手本体)2を備えている。このガス栓本体2の内部には、その上流側の端面(図1において右端面)から下流側の端面まで一直線状に貫通するガス通路(接続孔)21が形成されている。
【0006】
ガス通路21の上流側の開口部には、フレキシブル管を接続するための接続機構3が設けられている。この接続機構3は、ガス通路21の上流側の開口部に螺合された押圧部材31と、この押圧部材31の下流側の端部に回動可能に連結された係合部材32とを備えている。押圧部材31及び係合部材32は、いずれも筒状をなしており、フレキシブル管Fが挿通可能になっている。フレキシブル管Fの先端の谷部が後述するパッキン(係止部)4に突き当たると、係合部材32の下流側端部に形成された環状突出部32aがフレキシブル管Fの先端から1〜3番目の谷部に嵌まり込むようになっている。
【0007】
ガス通路21の内部で接続機構3の設置箇所より若干下流側には、環状をなすパッキン4がガス通路21と同芯に形成されている。このパッキン4の内径は、フレキシブル管Fの谷部の径より小径になっている。したがって、フレキシブル管Fを押圧部材31及び係合部材32を介してガス通路21に挿入すると、フレキシブル管Fの先端部が必ずパッキン4に突き当たる。その状態で押圧部材31を下流側へねじ込むと、係合部材32がフレキシブル管Fを下流側へ移動させる。その結果、係合部材32の環状突出部32aとパッキン4とがそれらの間に位置するフレキシブル管Fの山部及び谷部を押し潰す。これによって、フレキシブル管Fがガス通路21にパッキン4を介して気密に接続される。
【0008】
ガス栓本体2の長手方向の中央部には、ガス通路21を横断する弁収容孔22が形成されている。この弁収容孔22が形成されることにより、ガス通路21が上流側部分21aと下流側部分21bとに二分されている。弁収容孔22には、弁体5が回動可能に収容されている。この弁体5には、その外周面の一側部から他側部まで貫通する貫通孔51が形成されている。弁体5をハンドル6により図1及び図2に示す開位置に回動させると、ガス通路21の上流側部分21aと下流側部分21bとが貫通孔51を介して連通し、ガス栓1が開状態になる。弁体5を開位置からほぼ90°回動させると、上流側部分21aと下流側部分21bとが弁体5によって遮断され、ガス栓1が閉状態になる。
【0009】
ガス栓本体2の下流側端部の外周には、接続ナット7の上流側端部が回動可能に、かつ気密に嵌合されている。この接続ナット7の下流側端部の内周面には、テーパ雌ねじ部71が形成されている。このテーパ雌ねじ部71には、鉄管等の剛性を有するガス管(図示せず)が螺合固定される。この結果、ガス管が接続ナット7を介してガス通路21(の下流側部分21b)に接続される。下流側部分21bにもフレキシブル管を接続するようにしてもよい。
【0010】
上記ガス通路21の上流側部分21aの内部には、筒体8がガス通路21と同芯に配置されている。筒体8は、断面円形の筒状をなすものであり、上流側の大径部81、下流側の小径部82及び中間のテーパ部83を有している。大径部81の外径は、フレキシブル管Fの谷部の内径と同等か若干小径になっている。これにより、大径部81をフレキシブル管Fに挿通することができる範囲において、大径部81の内径をできる限り大きくすることができるようにしている。小径部82は、その外径がパッキン4の内径とほぼ同一であり、パッキン4の下流側に続く上流側部分21aの内周面に形成された嵌合孔部23に嵌合固定されている。小径部82の内径は、嵌合孔部23の下流側に続く上流側部分21aの内径とほぼ同一になっている。これにより、筒体8内のガスが上流側部分21a(上流側部分21aのうちの嵌合孔部23に対して下流側に続く部分)へ流出するときに生じる圧力損失をできる限り小さくしている。テーパ部83は、大径部81と小径部82とを段差なく、スムースに連続させるためのものであり、大径部81から小径部82に向かって漸次小径になっている。
【0011】
上記構成のガス栓1においては、パッキン4の内径がフレキシブル管Fの谷部の内径より小径になっており、それらの間に段差が形成されているが、フレキシブル管F内を流れるガスは、筒体8を通ってガス通路21の上流側部分21a(パッキン4より下流側の上流側部分21a)に流入する。ここで、筒体8は、その内部に段差が形成されることなく、大径部81と小径部82とがテーパ部83によって滑らかに接続されている。したがって、フレキシブル管Fからガス通路内へガスが流入する際に、大きな圧力損失が生じるのを確実に防止することができる。
【0012】
次に、この発明の他の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態については、上記の実施の形態と異なる構成についてのみ説明することとし、上記実施の形態と同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0013】
図3は、この発明の第2の実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓(フレキシブル管用継手)1Aにおいては、上流側部分21aの嵌合孔部23に対して下流側に続く部分にテーパ部24が形成されている。このテーパ部24は、上流側から下流側へ向かうにしたがって小径になっており、上流側の最大径は、筒体8の内径とほぼ同一になっている。一方、下流側の最小径は、テーパ部24より下流側の上流側部分21a、貫通孔51及び下流側部分21bの内径とほぼ同一になっている。
【0014】
図4は、この発明の第3の実施の形態を示している。この実施の形態のガス栓(フレキシブル管用継手)1Bにおいては、ガス通路21がほぼ直角に屈曲しており、その上流側端部21aがガス栓本体2の下端面に開口している。一方、ガス通路21の下流側端部21bは、ガス栓本体2の一側部に形成された突出部25の先端面に開口している。突出部25に接続ナット7が設けられている。その他の構成は、図1及び図2に示すものと同様である。
【0015】
図5は、この発明の第4の実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓(フレキシブル管用継手)1Cにおいては、筒体8が図1及び図2に示すものと同様に構成され、その他は図4に示すものと同様に構成されている。
【0016】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、筒体8を大径部81、小径部82及びテーパ部83とから構成しているが、テーパ部83だけで構成してもよい。その場合、筒体8を構成するテーパ部83の下流側の最小径は、パッキン4の内径とほぼ同一にし、上流側の最大径はフレキシブル管Fの谷部の内径と同等か若干小径にする。そして、テーパ部83の小径側の端部(下流側の端部)パッキン4に固定してもよい。
また、フレキシブル管Fをガス栓本体2に接続するための接続機構として、上記接続機構3と異なるものを用いてもよい。例えば、上記の実施の形態では、フレキシブル管Fの先端部を押し潰すようにしているが、パッキン4に単に押圧するだけのものであってもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フレキシブル管から接続孔内にガスが流入する際に生じる圧力損失を小さく抑えることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を、フレキシブル管を接続する前の状態で示す断面図である。
【図2】同実施の形態を、フレキシブル管を接続した状態で示す断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態を示す図2と同様の断面図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態を示す図2と同様の断面図である。
【図5】この発明の第4の実施の形態を示す図2と同様の断面図である。
【符号の説明】
F フレキシブル管
1 ガス栓(フレキシブル管用継手)
1A ガス栓(フレキシブル管用継手)
1B ガス栓(フレキシブル管用継手)
1C ガス栓(フレキシブル管用継手)
2 ガス栓本体(継手本体)
4 パッキン(係止部)
8 筒体
21 ガス通路(接続孔)
23 嵌合孔部
81 大径部
82 小径部
83 テーパ部

Claims (2)

  1. 上流側の開口部からフレキシブル管が挿入される接続孔が形成された継手本体を備え、上記接続孔の内部にはフレキシブル管の先端部を係止する係止部が形成され、上記係止部の内径が上記フレキシブル管の谷部の内径より小径とされたフレキシブル管用継手において、
    上記接続孔の内部に、上記フレキシブル管の内部と上記接続孔の上記係止部から下流側の部分とを滑らかに連通させる筒体が設けられており、
    上記筒体が、上記フレキシブル管の内部に挿入される大径部と、上記接続孔の上記係止部から下流側の部分に連通し、上記大径部より小径に形成された小径部と、これら大径部と小径部との間に形成され、上流側から下流側へ向かって小径になるテーパ部とを有していることを特徴とするフレキシブル管用継手。
  2. 上記係止部の下流側に続く上記接続孔の内周面に、上記係止部の内径とほぼ同一の嵌合孔部が形成され、この嵌合孔部に上記筒体の下流側の端部が嵌合されており、上記筒体の下流側端部の内径が、上記接続孔の上記嵌合孔部に対して下流側に続く部分の内径とほぼ同一に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル管用継手。
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