JP4736628B2 - 無線受信装置及び無線受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウルトラワイドバンド通信の無線信号を受信する無線受信装置、及び無線受信方法に関する。
近年、高速無線伝送方式の一つとして、所定の周期タイミングに同期したパルス信号からなるパルス信号列を用いて超広帯域な通信を行うウルトラワイドバンド(UWB:Ultra Wide Band)通信方式が注目されている。UWB通信の一態様としては、搬送波を用いず、例えばパルス幅が1nsec以下等の極めて細かいパルス信号からなるパルス信号列を用いて通信を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図6は、背景技術に係るUWB通信の無線受信装置100を示すブロック図である。図6に示す無線受信装置100は、UWB通信による無線送信装置から送られてきたUWB通信信号を受信するアンテナ101と、アンテナ101で受信されたUWB通信信号を増幅するアンプ102と、制御部105から出力された時系列上の所定のタイミングを示すテンプレート信号Sxに基づいてアンプ102で増幅された信号Syを積分することにより、テンプレート信号Sxと信号Syとの相関を示す積分電圧Szを生成する積分回路103と、その積分電圧Szをデジタル値に変換するAD変換器104と、AD変換器104で得られた相関値に基づきテンプレート信号SxをUWB通信信号と同期させて積分回路103へ出力すると共に、AD変換器104で得られた相関値からデータを復調する制御部105とを備えている。
このように構成された無線受信装置100は、所定の周期タイミングに同期して時間軸上に配置されたUWB通信のパルス信号を受信するために、送信されたパルス信号と無線受信装置100側の受信タイミング、すなわちテンプレート信号Sxのタイミングとを同期させるパルス同期を行う必要がある。
図7は、背景技術に係るパルス同期処理を説明するための説明図である。まず、UWB通信の通信フレームは、図7に示すように、パルス同期を取るためのパルスP1を一定周期、例えば200nsec間隔で備えている。また、テンプレート信号Sxは、積分回路103に積分動作をさせる期間であるウィンドウ期間を示す矩形波パルスを備えて構成されている。
そして、無線受信装置100は、所定の期間、例えば10nsecのウィンドウ期間においてのみ、UWB通信の通信フレームを受信し、ウィンドウ期間内にパルスP1を受信するまでウィンドウ期間のタイミングを少しずつ、例えば10nsecずつずらしながらパルスP1のタイミングを探索する。そして、ウィンドウ期間内にパルスP1を受信すると、そのウィンドウ期間のタイミングをパルス同期タイミングとして取得する。
さらに、このようにして取得したパルス同期タイミングにテンプレート信号Sxにおけるウィンドウ期間を示す矩形波パルスの周期タイミングを同期させ、以後、制御部105によって生成される周期タイミングにウィンドウ期間を同期させて受信動作を行うことにより、パルス同期を取って送信装置側で生成された周期タイミングに同期して時間軸上に配置されたパルス信号を受信するようになっている。
特表平10−508725号公報
ところで、上述のような無線受信装置100では、送信装置側でパルス信号の周期タイミングを生成するタイミング発生回路の精度ばらつきや、無線受信装置100側で受信周期タイミングを生成する制御部105の精度ばらつき等により、送信装置側と無線受信装置100側とで周期タイミングにずれが生じ、一度パルス同期を取っても時間の経過と共に周期タイミングのずれが増大し、同期が取れなくなってしまう場合がある。このように、一度同期が取れた後に周期タイミングのずれによって同期が取れなくなる場合、積分回路103を複数設けて複数のウィンドウ期間を設けるようにすれば、同期が取れた後にパルスP1のタイミングがずれた場合であっても、複数のウィンドウ期間のうちいずれかとパルスP1とが同期していればパルスP1を検出することができるので、同期を維持することが容易になると考えられる。
しかし、積分回路103を複数設ける場合には、回路規模が増大し、消費電力が増大するという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、複数の積分回路を備えつつ、消費電力を低減することができる無線受信装置、及び無線受信方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る無線受信装置は、所定の周期でパルスを有する無線信号を受信する受信部と、前記受信部により受信された信号を、前記周期における互いに異なる一部の期間である複数の積分期間についてそれぞれ積分する複数の積分回路と、前記複数の積分回路に対し、動作用の電源電圧を供給する電源供給部と、前記複数の積分回路によって得られた積分値に基づいて、前記パルスが前記受信部により受信されるパルスタイミングを取得し、前記複数の積分期間における一部の積分期間である同期用積分期間を前記取得したパルスタイミングと同期させる同期部と、前記同期部により前記同期用積分期間と前記パルスタイミングとが同期された後、前記複数の積分回路のうち前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、前記電源供給部による前記電源電圧の供給を停止させる電源供給制御部と、前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路により得られた積分値に基づいて前記無線信号の復調を行う復調部とを備えることを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記電源供給部は、前記複数の積分回路に対し、各積分期間に応じて動作用の電源電圧を供給することを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記パルスタイミングのずれ方向を検出するずれ方向検出部をさらに備え、前記電源供給制御部は、前記同期部により前記同期用積分期間と前記パルスタイミングとが同期された後、前記複数の積分回路のうち、前記同期用積分期間及び前記同期用積分期間よりも前記ずれ方向検出部によって検出されたずれ方向の積分期間について前記積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、前記電源供給部による前記電源電圧の供給を停止させることを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記ずれ方向検出部は、前記同期用積分期間より遅れたタイミングに位置する遅れ積分期間について前記積分を行う遅れ積分回路によって得られた積分値と、前記同期用積分期間より進んだタイミングに位置する進み積分期間について前記積分を行う進み積分回路によって得られた積分値とに基づいて、前記パルスタイミングのずれ方向を検出することを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記同期部は、前記各積分期間における一部の期間を隣接する積分期間と互いに重複するように設定すると共に前記複数の積分期間のうち前記互いに一部の期間が重複する二つの積分期間を前記同期用積分期間として設定し、前記パルスタイミングの変化に応じて前記同期用積分期間となる積分期間を変化させることにより前記パルスタイミングと前記同期用積分期間との同期を維持するものであり、前記電源供給制御部は、前記二つの積分期間について前記積分を行う二つの積分回路によって得られた積分値が略等しくなった場合に、当該二つの積分期間よりも前記ずれ方向検出部によって検出されたずれ方向の積分期間について前記積分を行う積分回路への、前記電源供給部による前記電源電圧の供給を行わせることを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記受信部により受信された信号を濾波して前記複数の積分回路へ出力すると共に前記濾波する周波数帯域を切替可能な帯域フィルタと、前記同期部により前記パルスタイミングが取得されない時間を計時する計時部と、前記計時部により計時された時間が予め設定された基準時間を超えた場合、前記帯域フィルタの周波数帯域を変化させる帯域切替部とをさらに備え、前記複数の積分回路は前記帯域フィルタから出力された信号を積分することを特徴としている。
そして、本発明の第2の手段に係る無線受信方法は、所定の周期でパルスを有する無線信号を受信する工程と、複数の積分回路を用いて前記受信された信号を、前記周期における互いに異なる一部の期間である複数の積分期間についてそれぞれ積分する工程と、前記複数の積分回路に対し、動作用の電源電圧を供給する工程と、前記複数の積分回路によって得られた積分値に基づいて、前記パルスが受信されるパルスタイミングを取得し、前記複数の積分期間における一部の積分期間である同期用積分期間を前記取得したパルスタイミングと同期させる工程と、前記同期用積分期間と前記パルスタイミングとを同期した後、前記複数の積分回路のうち前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、前記電源電圧の供給を停止する工程と、前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路により得られた積分値に基づいて前記無線信号の復調を行う工程とを備えることを特徴としている。
このような構成の無線受信装置及び無線受信方法は、所定の周期でパルスを有する無線信号が受信され、その信号が複数の積分回路を用いて前記周期における互いに異なる一部の期間である複数の積分期間についてそれぞれ積分される。そして、複数の積分回路によって得られた積分値に基づいて、パルスが受信されるパルスタイミングが取得され、複数の積分期間における一部の積分期間である同期用積分期間が前記取得されたパルスタイミングと同期される。さらに、同期用積分期間とパルスタイミングとが同期された後、複数の積分回路のうち同期用積分期間について積分を行う積分回路を除く他の積分回路への電源電圧の供給が停止され、同期用積分期間について積分を行う積分回路により得られた積分値に基づいて無線信号の復調が行われるので、複数の積分回路を備えつつ、同期用積分期間について積分を行う積分回路を除く他の積分回路での消費電力を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線受信方法を用いた無線受信装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す無線受信装置1は、アンテナ2(受信部)、アンプ3、フィルタ4(帯域フィルタ)、検波器5、積分ブロック6−1〜6−n、信号処理部8、ゲート信号生成部9、位相制御部10、及び電源供給部11を備える。
アンテナ2は、ウルトラワイドバンドの無線信号を受信する受信用アンテナである。アンプ3は、アンテナ2で受信された信号を増幅する増幅回路である。フィルタ4は、アンプ3の出力信号を濾波する帯域フィルタで、信号処理部8からの制御信号に応じて通過帯域を3.1GHzと3.5GHzとで切り替え可能にされている。検波器5は、フィルタ4の出力信号を検波し、検波信号K1として積分ブロック6−1〜6−nへ出力するものである。アンテナ2、アンプ3、フィルタ4、及び検波器5によって、アンテナ2で受信された3.2GHzの帯域の信号が包絡線検波されて約500MHz程度に周波数変換され、パルス復調されるようになっている。
積分ブロック6−1〜6−nは、検波器5から出力された検波信号K1を積分し、積分信号S1〜Snとして出力する積分回路61−1〜61−nと、積分回路61−1〜61−nから出力された積分信号S1〜Snをデジタル値に変換し、信号AD1〜ADnとして出力するAD変換器62−1〜62−nとを備えている。AD変換器62−1〜62−nは、例えば8bit、255段のAD変換器である。以下、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
ゲート信号生成部9は、例えば発振回路を備えて構成されており、ウルトラワイドバンド通信における無線信号パルスの周期と同一の周期で積分回路61−1〜61−nに積分動作をさせるべく、周期t1毎に積分期間、すなわちウィンドウ期間を示す基準ゲート信号Gを出力する回路部である。
位相制御部10は、ゲート信号生成部9から出力された基準ゲート信号Gと信号処理部8からの制御信号とに基づいて、基準ゲート信号Gの位相を、積分回路61−1〜61−nにそれぞれ積分動作をさせるタイミングを示すべく変化させ、ゲート信号G1,G2〜Gnとして、積分回路61−1,61−2〜61−nへそれぞれ出力する。電源供給部11は、ゲート信号生成部9から出力された基準ゲート信号Gと信号処理部8からの制御信号とに基づいて、積分ブロック6−1〜6−n、すなわち積分回路61−1〜61−nとAD変換器62−1〜62−nとに対し動作用の電源電圧E1〜Enをそれぞれ供給する回路部で、例えばトランジスタ等のスイッチング素子を用いて構成されている。
信号処理部8は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、タイマ回路と、その周辺回路等とを備えて構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、AD変換器62−1〜62−nの出力信号AD1〜ADnに基づいて受信パルスとのパルス同期タイミングを取得し、同期をとる初期同期部81、受信パルスとの同期を維持する同期維持部82、AD変換器62−1,62−2の出力信号に基づいて受信信号からデータを復調し、データDoutとして外部へ出力する復調部83、例えばタイマ回路を用いて初期同期部81によりパルス同期タイミングが取得されない時間の経過を計時する計時部84、及び計時部84により計時された時間が予め設定された基準時間を超えた場合、フィルタ4の周波数帯域を変化させる帯域切替部85、及び電源供給部11の動作を制御する電源供給制御部86として機能する。
次に、上述のように構成された無線受信装置1の動作について説明する。まず、アンテナ2によるウルトラワイドバンド通信における無線信号の受信が開始された初期状態においては、アンテナ2で受信されたウルトラワイドバンド通信における無線信号パルスのタイミングと無線受信装置1における受信タイミングとが同期していないので、まず、初期同期部81によって、無線信号パルスがアンテナ2により受信されるパルスタイミングをパルス同期タイミングとして取得する初期同期処理が行われる。
まず、2個の積分ブロック6−1,6−2を用いた初期同期処理について説明する。図2(a)は、初期同期部81による初期同期処理を説明するための信号波形図である。図2(a)において、検波器5から出力された検波信号K1には、ウルトラワイドバンド通信の送信装置におけるパルス送信周期である周期t2毎にパルスPが含まれている。また、ゲート信号G1はハイレベルで積分回路61−1に積分動作を行わせ、ゲート信号G2はハイレベルで積分回路61−2に積分動作を行わせる信号である。
そして、図2(a)に示すように、初期状態においては、検波信号K1におけるパルスPのタイミングと、ゲート信号G1がハイレベルのタイミングである積分期間ts1及びゲート信号G2がハイレベルのタイミングである積分期間ts2とは一致しておらず、パルス同期がとれていない。そこで、例えば図2(a)に示すように、初期同期部81からの制御信号に応じて、位相制御部10によって、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングは遅れ方向に徐々に変化されてAD変換器62−1の出力信号AD1が増大するタイミングが探索され、ゲート信号G2における積分期間ts2のタイミングは積分期間ts1とは逆に進み方向に徐々に変化されてAD変換器62−2の出力信号AD2が増大するタイミングが探索される。
さらに、出力信号AD1が増大した場合、初期同期部81によって、その出力信号AD1が得られた積分期間ts1のタイミングがパルス同期タイミングとして取得され、出力信号AD2が増大した場合、その出力信号AD2が得られた積分期間ts2のタイミングがパルス同期タイミングとして取得される。
この場合、初期同期部81によって、積分期間ts1と積分期間ts2とが重複しないタイミングに設定され、積分期間ts1及び積分期間ts2のタイミングを変化させつつ出力信号AD1及び出力信号AD2のうちいずれかにより得られる積分値が増大するタイミングが探索され、その積分値が増大するタイミングがパルス同期タイミングとして取得されるので、二つの積分期間を用いてパルス同期タイミングを探索することができ、図7に示す背景技術に係るパルス同期処理の場合のように一のウィンドウ期間をずらしながらパルス同期タイミングを探索する場合と比べて、初期同期処理の処理時間を約1/2にすることができる。
なお、初期同期処理において、積分ブロック6−1,6−2を用いて積分期間ts1と積分期間ts2とのタイミングを変化させることにより、パルス同期タイミングを探索する例を示したが、n個の積分ブロック6−1〜6−nを用いて、n個の積分期間のタイミングを変化させることによりパルス同期タイミングを探索するようにしてもよい。この場合、図7に示す背景技術に係るパルス同期処理の場合のように一のウィンドウ期間をずらしながらパルス同期タイミングを探索する場合と比べて、初期同期処理の処理時間を約1/nにすることができる。
そして、図2(b)に示すように、初期同期部81からの制御信号に応じて、位相制御部10によって、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングがパルス同期タイミングとして取得されたタイミング、すなわちパルスPのタイミングと同期される。これにより、パルスPは、積分回路61−1によって積分され、積分信号S1が増大する。図2(b)に示すゲート信号G2と積分信号S2との動作については後述する。
次に、同期維持部82(同期部)及び電源供給制御部86の動作について説明する。図3は、同期維持部82及び電源供給制御部86の動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、本実施形態においては、ゲート信号G1,G2の信号波形と電源電圧E1,E2の電圧波形とは同様となるので、図3においては、ゲート信号G1と電源電圧E1、及びゲート信号G2と電源電圧E2の波形をそれぞれ同じ波形で共用して表している。
まず、初期同期部81によって、パルス同期タイミングが取得され、図3(a)に示すように、パルスPのタイミングとゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングとが同期され、さらに同期維持部82からの制御信号に応じて、位相制御部10によって、積分期間ts2が積分期間ts1と連続するように設定される。この場合、複数の積分回路61−1〜61−nの複数の積分期間ts1〜tsnにおける一部の積分期間である積分期間ts1,ts2が同期を維持するために用いられる同期用積分期間に相当している。
ここで、無線送信装置におけるパルス周期t2と、ゲート信号生成部9により生成される基準ゲート信号Gの周期t1とは、原則同一となるように設定されているが、無線送信装置における発振回路等のパルス周期t2の生成回路と、ゲート信号生成部9における発振回路等のパルス周期t1の生成回路との精度ばらつき等により、パルス周期t1とパルス周期t2との間に差異が生じる場合がある。そうすると、例えばパルス周期t2がパルス周期t1より長い場合には、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングに対してパルスPのタイミングが遅れることとなる一方、例えばパルス周期t2がパルス周期t1より短い場合には、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングに対してパルスPのタイミングが進むこととなり、いずれにしても時間の経過と共に周期タイミングのずれが増大し、そのままでは同期が取れなくなってしまう。
そこで、無線受信装置1では、同期維持部82によって、AD変換器62−1により得られた積分値を示す信号AD1と、AD変換器62−2により得られた積分値を示す信号AD2とに基づいて、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングが、パルスPのタイミングと同期するように調整され、同期が維持される。
具体的には、例えば、パルス周期t2がパルス周期t1より長い場合には、図3(a)において、矢印Aで示すように、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングに対してパルスPのタイミングが遅れる。そうすると、図3(b)に示すように、AD変換器62−1の積分信号S1のレベルが低下し、信号AD1で示される積分値が減少する一方、AD変換器62−2の積分信号S2のレベルが増大し、信号AD2で示される積分値が増大する。
そして、同期維持部82によって、信号AD1で示される積分値と信号AD2で示される積分値とが比較され、信号AD2で示される積分値の方が大きくなった場合には、パルスPのタイミングが遅れたと判断される。さらに、図3(c)に示すように、同期維持部82からの制御信号に応じて、位相制御部10によって、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングが積分期間ts2の方向、すなわち遅れ方向に変化される。
これにより、再びゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングがパルスPのタイミングと同期され、パルス同期が維持される。
一方、例えば、パルス周期t2がパルス周期t1より短い場合には、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングに対してパルスPのタイミングが進む。そうすると、AD変換器62−2の積分信号S2のレベルは変化することなく、したがって信号AD2で示される積分値は増大することなくAD変換器62−1の積分信号S1のレベルが低下し、信号AD1で示される積分値が減少する。
そして、同期維持部82によって、信号AD2で示される積分値が増大することなく信号AD1で示される積分値が減少し、例えば予め設定された閾値を下回ったことが検出されると、パルスPのタイミングが進んだと判断され、同期維持部82からの制御信号に応じて、位相制御部10によって、ゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングが積分期間ts2とは反対方向、すなわち進み方向に変化される。
これにより、再びゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングがパルスPのタイミングと同期され、パルス同期が維持される。
一方、上述のようにしてパルス同期を維持する動作中において、電源供給制御部86からの制御信号に応じて電源供給部11によって、積分期間ts1,ts2について積分を行う積分ブロック6−1,6−2を除く他の積分ブロック6−3〜6−nへの電源電圧E3〜Enの供給が停止され、積分ブロック6−3〜6−nにおける消費電力が低減される。
また、ゲート信号生成部9からの基準ゲート信号Gと電源供給制御部86からの制御信号とに応じて電源供給部11によって、積分期間ts1の間、電源電圧E1が積分ブロック6−1へ供給され、積分期間ts2の間、電源電圧E2が積分ブロック6−2へ供給される。すなわち、電源供給部11によって、積分ブロック6−1と積分ブロック6−2とへ各積分期間に応じて動作用の電源電圧が供給されるので、同期用積分期間である積分期間ts1,ts2を除く期間における積分ブロック6−1,6−2での消費電力が低減される。
なお、ゲート信号G1,G2の信号波形と電源電圧E1,E2の電圧波形とが同一にされる例に限られず、例えば積分ブロック6への電源電圧の供給から積分ブロック6が動作可能になるまでの応答時間だけ、ゲート信号G1,G2がハイレベルになるタイミングよりも電源電圧E1,E2の供給開始タイミングを早くしても良い。
なお、このようなパルスPのタイミングの遅れ、進みは、ゲート信号生成部9により生成される基準ゲート信号Gの周期t1と無線送信装置におけるパルス周期t2とのずれに起因して発生するので、パルス周期t2がパルス周期t1より長い場合には、パルスPのタイミングは継続的に遅れ方向となり、パルス周期t2がパルス周期t1より短い場合には、パルスPのタイミングは継続的に進み方向となる。
そこで、同期維持部82は、パルスPのタイミングが遅れたと判断した場合には、上述のようにゲート信号G1における積分期間ts1のタイミングをパルスPのタイミングと同期させる一方、パルスPのタイミングが進んだと判断した場合には、以後、ゲート信号G2における積分期間ts2のタイミングをパルスPのタイミングと同期させるようにしてもよい。この場合、積分期間ts2が第1の積分期間、積分回路61−2が第1の積分回路、積分期間ts1が第2の積分期間、積分回路61−1が第2の積分回路となる。
そして、同期維持部82によって、信号AD1で示される積分値と信号AD2で示される積分値とが比較され、信号AD1で示される積分値の方が大きくなった場合には、パルスPのタイミングが進んでいるから、同期維持部82からの制御信号に応じて位相制御部10によって、ゲート信号G2における積分期間ts2のタイミングが積分期間ts1の方向、すなわち進み方向に変化されるようにしてもよい。
これにより、パルスPのタイミングのずれが第2の積分期間(積分期間ts2)とは反対方向であった場合に、パルスPのタイミングのずれ方向に新たな第2の積分期間(積分期間ts1)が配置されるので、パルスPのタイミングがずれたことを、新たな第2の積分回路(積分回路61−1)の積分値の増大によって検出することができ、パルスPのタイミングずれの検出が容易となる。
そして、上述のようにしてパルス同期が維持され、復調部83によって、同期用積分期間である積分期間ts1,ts2において積分ブロック6−1,6−2で得られた信号AD1,AD2に基づいてデータDoutが復調される。
次に、計時部84と帯域切替部85の動作について説明する。まず、初期同期部81によりパルス同期タイミングが取得されない時間、すなわち無線受信装置1が起動されてから初期同期部81によりパルス同期タイミングが取得されるまでの時間、及び同期維持部82によって同期が維持できなくなり、同期が取れなくなってから再び初期同期部81によりパルス同期タイミングが取得されるまでの時間が計時部84によって計時される。そして、計時部84により計時された時間が予め設定された基準時間を超えた場合には、ある特定の周波数範囲で背景雑音のパワーが大きいと考えられるので、帯域切替部85によって、フィルタ4の周波数帯域が切り替えられる。
例えば、フィルタ4が3.1GHzの通過帯域に設定されている状態で同期が取れなくなり、計時部84により計時された時間が予め設定された基準時間を超えた場合には、帯域切替部85によってフィルタ4の周波数帯域が3.5GHzに切り替えられる一方、フィルタ4が3.5GHzの通過帯域に設定されている状態で同期が取れなくなり、計時部84により計時された時間が予め設定された基準時間を超えた場合には、帯域切替部85によってフィルタ4の周波数帯域が3.1GHzに切り替えられる。
なお、同期が取れない時間が予め設定された基準時間を超えた場合にフィルタ4の周波数帯域を切り替える例の他、何らかの通信異常を検出して通信異常の発生頻度が予め設定された基準を超えた場合にフィルタ4の周波数帯域を切り替えるようにしてもよい。
これにより、背景雑音のパワーが大きいために通信が困難な場合、フィルタ4の周波数帯域を変化させて背景雑音の周波数を避けることにより、無線通信の安定性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る無線受信方法を用いた無線受信装置について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る無線受信方法を用いた無線受信装置の構成の一例を示すブロック図である。図4に示す無線受信装置1aは、無線受信装置1とは、信号処理部8aが、パルスタイミングのずれ方向を検出するずれ方向検出部821をさらに備え、同期維持部82、電源供給制御部86の代わりに同期維持部82a、電源供給制御部86aを備える点で異なる。
その他の構成は無線受信装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態における特徴的な動作について説明する。図5は、同期維持部82a及び電源供給制御部86aの動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、本実施形態においては、ゲート信号G1〜Gnの信号波形と電源電圧E1〜Enの電圧波形とは同様となるので、図5においては、ゲート信号G1〜Gnと電源電圧E1〜Enの波形をそれぞれ同じ波形で共用して表している。
まず、初期同期部81によって、上述の図2に示す動作によりパルス同期タイミングが取得される。次に、同期維持部82aによって、図5に示すように、積分期間ts1〜tsnのタイミングが、隣接する積分期間と互いに一部が重複するように設定される。そして、同期維持部82aによって、AD変換器62−1により得られた積分値を示す信号AD1と、AD変換器62−2により得られた積分値を示す信号AD2とが等しくなるように、積分期間ts1と積分期間ts2とのタイミングが調整される結果、積分期間ts1と積分期間ts2との重複部分と、パルスPのタイミングとが同期される。
さらに、同期維持部82aによって、同期用積分期間である積分期間ts1,ts2において積分ブロック6−1,6−2で得られた信号AD1,AD2が復調部83へ出力され、復調部83によって、信号AD1,AD2に基づいてデータDoutが復調される。
この場合、複数の積分回路61−1〜61−nの複数の積分期間ts1〜tsnにおける一部の積分期間である積分期間ts1,ts2が同期を維持するために用いられる同期用積分期間に相当し、積分期間ts3が積分期間ts2より遅れたタイミングに位置する遅れ積分期間に相当し、積分期間tsnが積分期間ts1より進んだタイミングに位置する進み積分期間に相当する。
そして、無線送信装置における発振回路等のパルス周期t2の生成回路と、ゲート信号生成部9における発振回路等のパルス周期t1の生成回路との精度ばらつき等により、パルス周期t2とパルス周期t1との間に差異が生じた場合、例えばパルス周期t2がパルス周期t1より長い場合には、図5において矢印Bで示すようにパルスPのタイミングのずれは遅れ方向になる。そうすると、パルスPの遅れに従って、パルスPのタイミングは順次、積分期間ts2→積分期間ts3→・・・→積分期間tsn→積分期間ts1の順に移動し、AD変換器62により得られる積分値を示す信号の値は、信号AD2→信号AD3→・・・→信号ADn→信号AD1の順に、順次増大する。
一方、例えばパルス周期t2がパルス周期t1より短い場合には、パルスPのタイミングのずれは矢印Bとは逆に進み方向になる。そうすると、パルスPの進みに従って、パルスPのタイミングは順次、積分期間ts1→積分期間tsn→・・・→積分期間ts3→積分期間ts2の順に移動し、AD変換器62により得られる積分値を示す信号の値は、信号AD1→信号ADn→・・・→信号AD3→信号AD2の順に、順次増大する。
そこで、ずれ方向検出部821は、遅れ積分期間である積分期間ts3についてAD変換器62−3で得られた信号AD3と、進み積分期間である積分期間tsnについてAD変換器62−nで得られた信号ADnとを監視し、信号AD3の値が増大した場合ずれ方向は遅れ方向であると判断し、信号ADnの値が増大した場合ずれ方向は進み方向であると判断することにより、ずれ方向を検出する。
そして、電源供給制御部86aによって、複数の積分ブロック6−1〜6−nのうち、同期用積分期間である積分期間ts1,ts2について積分を行う積分ブロック6−1,6−2と、ずれ方向検出部821によって検出されたずれ方向の積分期間について積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、電源供給部11による電源電圧の供給が停止される。
例えば、ずれ方向が遅れ方向であれば、電源供給制御部86aによって、積分ブロック6−1,6−2と、積分期間ts1,ts2よりも遅れ方向の積分期間である積分期間ts3について積分を行う積分ブロック6−3とへ電源電圧E1,E2,E3がそれぞれ供給され、積分ブロック6−1,6−2,6−3を除く他の積分ブロック6−4〜6−nへの、電源供給部11による電源電圧の供給が停止される。
一方、ずれ方向が進み方向であれば、電源供給制御部86aによって、積分ブロック6−1,6−2と、積分期間ts1,ts2よりも進み方向の積分期間である積分期間tsnについて積分を行う積分ブロック6−nとへ電源電圧E1,E2,Enがそれぞれ供給され、積分ブロック6−1,6−2,6−nを除く他の積分ブロック6−3〜6−(n−1)への、電源供給部11による電源電圧の供給が停止される。
そして、電源供給制御部86aによって積分期間ts1,ts2について積分を行う積分ブロック6−1,6−2により得られた積分値が略等しくなったことが検出された場合に、電源供給制御部86aからの制御信号に応じて電源供給部11によって、積分期間ts1,ts2よりもずれ方向検出部821によって検出されたずれ方向の積分期間について積分を行う積分回路へ、電源電圧の供給が行われる。
具体的には、ずれ方向検出部821により検出されたずれ方向が遅れ方向であれば、電源供給制御部86aによって積分ブロック6−1,6−2により得られた信号AD1,AD2の値が略等しくなったことが検出された場合に、電源供給制御部86aからの制御信号に応じて電源供給部11によって、積分ブロック6−3へ、電源電圧E3の供給が行われる。一方、ずれ方向検出部821により検出されたずれ方向が進み方向であれば、電源供給制御部86aによって積分ブロック6−1,6−2により得られた信号AD1,AD2の値が略等しくなったことが検出された場合に、電源供給制御部86aからの制御信号に応じて電源供給部11によって、積分ブロック6−nへ、電源電圧Enの供給が行われる。
そして、同期維持部82aによって、例えば信号AD1の値よりも信号AD2の値が大きくなったことが検出されると、積分期間ts2,ts3が新たな同期用積分期間に設定され、電源供給制御部86aにより積分ブロック6−1への電源供給が停止されると共に、積分期間ts2,ts3において積分ブロック6−2,6−3で得られた信号AD2,AD3が復調部83へ出力され、復調部83によって、信号AD2,AD3に基づいてデータDoutが復調される。
同様に、同期維持部82aによって、例えば信号AD2の値よりも信号AD1の値が大きくなったことが検出されると、積分期間tsn,ts1が新たな同期用積分期間に設定され、電源供給制御部86aにより積分ブロック6−2への電源供給が停止されると共に、積分期間tsn,ts1において積分ブロック6−n,6−1で得られた信号ADn,AD1が復調部83へ出力され、復調部83によって、信号ADn,AD1に基づいてデータDoutが復調される。
これにより、パルスPのタイミングがずれた場合であっても、同期維持部82aによって、パルスPのタイミングの変化に応じて新たな同期用積分期間が設定されるので、同期を維持することができる。また、電源供給制御部86aによって、同期用積分期間及び同期用積分期間よりもずれ方向の積分期間について積分を行う積分ブロックを除く他の積分ブロックへの、電源供給部11による電源電圧の供給が停止されるので、複数の積分ブロックを用いて同期を維持しつつ、消費電力を低減することができる。
ところで、新たな同期用積分期間が設定され、電源供給が停止されていた新たな積分ブロックへの動作用電源電圧の供給と、積分動作の開始とが同時である場合、動作用電源電圧の供給が開始された直後は積分ブロックの応答時間が必要となるため安定動作しないおそれがある。特に、1ナノ秒程度のパルスを受信する無線受信装置1aにおいては、電源供給部11による積分ブロック6への電源供給の切り替えは、1ナノ秒〜90ナノ秒程度の切り替え時間で行う必要があるため、動作用電源電圧の供給と、積分動作の開始とが同時である場合には、動作用電源電圧の供給開始後の積分ブロックが安定動作するための応答時間によって、新たに積分動作を開始する積分ブロックが安定動作しない可能性が高い。
しかし、無線受信装置1aにおいては、電源供給制御部86aによって、ずれ方向の積分期間について積分を行う積分ブロック、すなわち次に積分動作を開始する積分ブロックに対して新たな同期用積分期間が設定されて積分動作を開始する前に、予め動作用電源電圧の供給を行うことができるので、同期維持部82aによって新たな同期用積分期間が設定される際に、新たに積分動作を開始する積分ブロックの動作が不安定になることを低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線受信方法を用いた無線受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す初期同期部による初期同期処理を説明するための信号波形図である。 図1に示す同期維持部及び電源供給制御部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る無線受信方法を用いた無線受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4に示す同期維持部及び電源供給制御部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 背景技術に係るUWB通信の無線受信装置を示すブロック図である。 背景技術に係るパルス同期処理を説明するための説明図である。
符号の説明
1,1a 無線受信装置
2 アンテナ
3 アンプ
4 フィルタ
5 検波器
6 積分ブロック
8,8a 信号処理部
9 ゲート信号生成部
10 位相制御部
11 電源供給部
61 積分回路
62 AD変換器
81 初期同期部
82,82a 同期維持部
83 復調部
84 計時部
85 帯域切替部
86,86a 電源供給制御部
821 ずれ方向検出部

Claims (7)

  1. 所定の周期でパルスを有する無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された信号を、前記周期における互いに異なる一部の期間である複数の積分期間についてそれぞれ積分する複数の積分回路と、
    前記複数の積分回路に対し、動作用の電源電圧を供給する電源供給部と、
    前記複数の積分回路によって得られた積分値に基づいて、前記パルスが前記受信部により受信されるパルスタイミングを取得し、前記複数の積分期間における一部の積分期間である同期用積分期間を前記取得したパルスタイミングと同期させる同期部と、
    前記パルスタイミングのずれ方向を検出するずれ方向検出部と、
    前記同期部により前記同期用積分期間と前記パルスタイミングとが同期された後、前記複数の積分回路のうち、前記同期用積分期間及び前記同期用積分期間よりも前記ずれ方向検出部によって検出されたずれ方向の積分期間について前記積分を行う積分回路へ前記電源供給部により前記電源電圧を供給させ、前記同期用積分期間及び前記ずれ方向の積分期間について前記積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、前記電源供給部による前記電源電圧の供給を停止させる電源供給制御部と、
    前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路により得られた積分値に基づいて前記無線信号の復調を行う復調部と
    を備えることを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記ずれ方向検出部は、前記同期用積分期間より遅れたタイミングに位置する遅れ積分期間について前記積分を行う遅れ積分回路によって得られた積分値と、前記同期用積分期間より進んだタイミングに位置する進み積分期間について前記積分を行う進み積分回路によって得られた積分値とに基づいて、前記パルスタイミングのずれ方向を検出すること
    を特徴とする請求項記載の無線受信装置。
  3. 前記同期部は、前記各積分期間における一部の期間を隣接する積分期間と互いに重複するように設定すると共に前記複数の積分期間のうち前記互いに一部の期間が重複する二つの積分期間を前記同期用積分期間として設定し、前記パルスタイミングの変化に応じて前記同期用積分期間となる積分期間を変化させることにより前記パルスタイミングと前記同期用積分期間との同期を維持するものであり、
    前記電源供給制御部は、前記二つの積分期間について前記積分を行う二つの積分回路によって得られた積分値が略等しくなった場合に、当該二つの積分期間よりも前記ずれ方向検出部によって検出されたずれ方向の積分期間について前記積分を行う積分回路への、前記電源供給部による前記電源電圧の供給を行わせること
    を特徴とする請求項1又は2記載の無線受信装置。
  4. 所定の周期でパルスを有する無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された信号を、前記周期における互いに異なる一部の期間である複数の積分期間についてそれぞれ積分する複数の積分回路と、
    前記複数の積分回路に対し、動作用の電源電圧を供給する電源供給部と、
    前記複数の積分回路によって得られた積分値に基づいて、前記パルスが前記受信部により受信されるパルスタイミングを取得し、前記複数の積分期間における一部の積分期間である同期用積分期間を前記取得したパルスタイミングと同期させる同期部と、
    前記同期部により前記同期用積分期間と前記パルスタイミングとが同期された後、前記複数の積分回路のうち前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、前記電源供給部による前記電源電圧の供給を停止させる電源供給制御部と、
    前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路により得られた積分値に基づいて前記無線信号の復調を行う復調部と
    前記受信部により受信された信号を濾波して前記複数の積分回路へ出力すると共に前記濾波する周波数帯域を切替可能な帯域フィルタと、
    前記同期部により前記パルスタイミングが取得されない時間を計時する計時部と、
    前記計時部により計時された時間が予め設定された基準時間を超えた場合、前記帯域フィルタの周波数帯域を変化させる帯域切替部とを備え、
    前記複数の積分回路は前記帯域フィルタから出力された信号を積分すること
    を特徴とする無線受信装置。
  5. 前記電源供給部は、前記複数の積分回路に対し、各積分期間に応じて動作用の電源電圧を供給すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線受信装置。
  6. 所定の周期でパルスを有する無線信号を受信する工程と、
    複数の積分回路を用いて前記受信された信号を、前記周期における互いに異なる一部の期間である複数の積分期間についてそれぞれ積分する工程と、
    前記複数の積分回路に対し、動作用の電源電圧を供給する工程と、
    前記複数の積分回路によって得られた積分値に基づいて、前記パルスが受信されるパルスタイミングを取得し、前記複数の積分期間における一部の積分期間である同期用積分期間を前記取得したパルスタイミングと同期させる工程と、
    前記パルスタイミングのずれ方向を検出する工程と、
    前記同期用積分期間と前記パルスタイミングとを同期した後、前記複数の積分回路のうち、前記同期用積分期間及び前記同期用積分期間よりも前記検出されたずれ方向の積分期間について前記積分を行う積分回路へ前記電源電圧を供給させ、前記同期用積分期間及び前記ずれ方向の積分期間について前記積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、前記電源電圧の供給を停止する工程と、
    前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路により得られた積分値に基づいて前記無線信号の復調を行う工程と
    を備えることを特徴とする無線受信方法。
  7. 所定の周期でパルスを有する無線信号を受信する工程と、
    複数の積分回路を用いて前記受信された信号を、前記周期における互いに異なる一部の期間である複数の積分期間についてそれぞれ積分する工程と、
    前記複数の積分回路に対し、動作用の電源電圧を供給する工程と、
    前記複数の積分回路によって得られた積分値に基づいて、前記パルスが受信されるパルスタイミングを取得し、前記複数の積分期間における一部の積分期間である同期用積分期間を前記取得したパルスタイミングと同期させる工程と、
    前記同期用積分期間と前記パルスタイミングとを同期した後、前記複数の積分回路のうち前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路を除く他の積分回路への、前記電源電圧の供給を停止する工程と、
    前記同期用積分期間について前記積分を行う積分回路により得られた積分値に基づいて前記無線信号の復調を行う工程と
    前記同期部により前記パルスタイミングが取得されない時間を計時する工程と、
    前記計時された時間が予め設定された基準時間を超えた場合、前記受信された信号を濾波して前記複数の積分回路へ出力する帯域フィルタの、前記濾波する周波数帯域を変化させる工程とを備え、
    前記複数の積分回路は前記帯域フィルタから出力された信号を積分すること
    を特徴とする無線受信方法。
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