JP4769246B2 - オレフィン重合用触媒成分及びそれを含む触媒 - Google Patents

オレフィン重合用触媒成分及びそれを含む触媒 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2004年4月30日出願の中国特許出願第2004100374186号、2005年1月13日出願の中国特許出願第第2005100004821号、2005年1月13日出願の中国特許出願第第2005100004817号の利益を主張するものであり、それらの全内容を、全ての目的のために参照により本明細書に援用する。
発明の分野
本発明は、ある特定の構造を有した二塩基性エステル化合物を含むオレフィン重合用固体触媒成分、前記成分を含む触媒、及びオレフィンCH=CHR(式中、Rは水素原子又はC〜C12アルキル基又はアリール基を表す。)の重合における前記触媒の使用に関する。特に、前記触媒をプロピレンの重合に使用すると、高いアイソタクチック性と広い分子量分布を有するポリマーを高収率で得ることができる。
発明の背景技術
マグネシウム、チタン、ハロゲン及び塩基性組成物である電子供与体を有する固体チタン触媒成分は、オレフィンCH=CHRの重合、特に炭素原子を3個以上有するアルファオレフィンの重合に使うことができ、高度にアイソタクチックなポリマーを高収率で得ることができることは、良く知られている。電子供与体(ED)化合物は、触媒成分にとって欠くことのできない組成物の1つであり、内部EDの開発に伴って、ポリオレフィン触媒は絶えず刷新されている。
現在、多くの多様なED化合物が開示されている。例えば、ポリカルボン酸、モノカルボン酸エステル又はポリカルボン酸エステル、無水物、ケトン、モノエーテル又はポリエーテル、アルコール、アミン及びそれらの誘導体などが開示されており、それらの中で、フタル酸ジ−n−ブチル又はフタル酸ジイソブチル(中国特許出願公開第85100997A号参照)などの芳香族ジカルボン酸エステルが一般に使われている。ED化合物に関しては、欧州特許第0045977号明細書(フタル酸エステル);中国特許出願公開第1042547A号、欧州特許第0361493号明細書、欧州特許第0728724号明細書(1,3−ジエーテル化合物);中国特許出願公開第1054139A号、中国特許出願公開第1105671A号(1,3−ジケトン化合物);中国特許出願公開第1236732号、中国特許出願公開第1236733号、中国特許出願公開第1236734号、中国特許出願公開第1292800号(特定の置換マロン酸エステル)、PCT国際出願国際公開第0063261号パンフレット(コハク酸エステル)、PCT国際出願国際公開第0055215号パンフレット(β−置換グルタル酸エステル)、中国特許出願公開第1242780号(シアノエステル)、中国特許出願公開第1087918号(ジアミン)、PCT国際出願国際公開第03022894号パンフレット(マレイン酸エステル)、中国特許出願公開第1436766A号、中国特許出願公開第1436796A号(特定の種類のポリオールエステル)を参照のこと。
しかし、前記刊行物に開示されている各触媒は、オレフィン重合に使うには欠点がある。驚くべきことに、新規二塩基性エステル化合物を内部EDとして使うことによって、全般的性能に優れるオレフィン重合用触媒を得ることができることを本発明者等は見出した。そのような触媒は、プロピレンの重合に使用した場合に満足できる重合活性及び優れた水素応答を示し、その触媒を使って得られるポリマーは高い立体選択性と広い分子量分布(MWD)を有する。これらの特性は、グレードの異なるポリマーを開発する際に望まれる特性である。
また、従来の技術において、触媒の全般的性能を高めるために一般に使用される1つの方法は、触媒の調製に複数のED化合物を使うことである。例えば、中国特許出願公開第1268957A号は、触媒の調製に2つのED化合物を使うことを開示している。ここで、1つは、エ−テル結合を2個以上含有するエーテル化合物からなる群より選択されるED化合物であり、他の1つはモノ又はポリカルボン酸のエステル化合物からなる群より選択されるED化合物である。このように調製された触媒は高い重合活性を示し、それらを使って得られるポリプロピレン樹脂はキシレンに対する不溶分含有率が高くまた結晶性が低いため、そのポリマーは2軸延伸ポリプロピレンフィルム(BOPP)を作製するのに適している。また別の例では、国際公開第03002617号パンフレットが、触媒の調製において、先ず安息香酸エチルなどの単官能基の化合物を少量添加し、次いでもう1つのED化合物を添加することを提案している。こうして得られる触媒は、前記単官能基の化合物をほとんど含有しない又は検出不能であるが、改善された触媒活性とメルトフローインデックス特性を示す。触媒特性はこれらの方法によってある程度向上しているが、これらの触媒はポリマーのMWDに関してはいまだ不十分である。
本発明者等は、オレフィン重合用触媒に、内部EDとして前記二塩基性エステル化合物と1,3−ジエーテル化合物又はフタル酸エステル化合物とを使うことによって、全般的性能に優れた触媒成分及び触媒を得ることができることを見出した。このような触媒は、オレフィン重合、特にプロピレン重合に使用した場合に高い重合活性を発揮し、その結果得られるポリマーは広いMWDを有する。
発明の説明
本発明の1つの目的は、マグネシウム、チタン、ハロゲン及び電子供与体化合物(a)を含む、オレフィンCH=CHR(式中、Rは水素原子又はC〜C12アルキル基又はアリール基を表す。)重合用触媒成分であって、前記電子供与体化合物(a)が下記一般式(I)で表される二塩基性エステル化合物からなる群より選択される少なくとも1つであるオレフィン重合用触媒成分を提供することにある。

上記式中、R及びR’基は、同一又は異なり、置換又は非置換のC〜C20直鎖又は分岐鎖アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール、C〜C20アラルキル、C〜C10アルケニル及びC10〜C20縮合芳香族基からなる群より選択され、Aは2つの遊離基間の鎖長が1〜10炭素原子である二価の連結基であり、二価の連結基の1つ又は複数の炭素原子が窒素、酸素、硫黄、ケイ素及びリンからなる群より選択されるヘテロ原子で置換されていてよく、二価の連結基の炭素原子及び必要に応じてヘテロ原子が直鎖又は分岐鎖のアルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリール、アラルキル、アルケニル、縮合芳香族及びエステル基からなる群より選択される置換基を有していてよく、前記置換基が1〜20個の炭素原子を有しており、前記置換基の2個以上が必要に応じて互いに結合して飽和又は不飽和の単環又は多環を形成しているような二価の連結基である。
本明細書で使用する「重合」は、単独重合と共重合を含むものとする。本明細書で使用する「ポリマー」は、ホモポリマー、コポリマー及びターポリマーを含むものとする。
本明細書で使用する「触媒成分」は、主要触媒成分又はプレ触媒(pre−catalyst)を意味するものとし、それらは、共触媒成分及び必要に応じて外部ED化合物と共にオレフィン重合用触媒を形成する。
本発明の好ましい実施形態においては、上記一般式(I)において、R及びR’基は、同一又は異なり、置換又は非置換のC〜C10直鎖又は分岐鎖アルキル、C〜C10アリール、C〜C10アルカリール、C〜C10アラルキルからなる群より選択される。より好ましくは、前記一般式(I)において、R’基は、C〜C10アリール、C〜C10アルカリール及びC〜C10アラルキルからなる群より選択される。
本発明の別の好ましい実施形態においては、前記一般式(I)において、Aは2つの遊離基間の鎖長が1〜6炭素原子である二価の連結基であり、二価の連結基の炭素原子が直鎖又は分岐鎖のC〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10アリール、C〜C10アルカリール、C〜C10アラルキル及びC〜C10アルケニルから選択される置換基を有していてよい二価の連結基である。
本発明のまた別の好ましい実施形態においては、ED化合物(a)である前記一般式(I)の二塩基性エステル化合物において、Aは、2つの遊離基間の鎖長が2炭素原子である二価の連結基であり、R’基は、置換又は非置換のC〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群より選択される基である。
本発明のさらに好ましい実施形態において、ED化合物(a)は下記一般式(II)で表される二塩基性エステル化合物からなる群より選択される。

上記式中、Rは、非置換若しくはハロゲン置換C〜C20アルキル、又は非置換若しくはハロゲン置換C〜C20アリール若しくはアルカリールであり、
2〜5は、同一又は異なり、水素又はC〜C直鎖若しくは分岐鎖アルキルであり、
1〜5は、同一又は異なり、水素、ハロゲン、非置換若しくはハロゲン置換C〜C10アルキル、又は非置換若しくはハロゲン置換C〜C20アリール若しくはアルカリール若しくはアラルキルである。
前記ハロゲンはF、Cl及びBrからなる群より選択される。
前記一般式(II)において、Rは、好ましくはC〜C10の直鎖若しくは分岐鎖アルキル又はC〜C20アルカリール、より好ましくはエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルなどのC〜Cの直鎖若しくは分岐鎖アルキルである。
前記一般式(II)において、R1〜5基は、同一又は異なり、好ましくはハロゲン、又はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルなどの非置換若しくはハロゲン置換C〜C直鎖若しくは分岐鎖アルキルである。
二塩基性エステル化合物例としては、以下のものが挙げられるが、特に限定されるものではない。
エチル3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−メチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−エチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−n−プロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−アリル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−イソプロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−n−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−イソ−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−tert−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル2,2−ジメチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−メチル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−エチル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−n−プロピル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−アリル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−イソプロピル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−n−ブチル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−イソ−ブチル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−tert−ブチル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル2,2−ジメチル−3−ベンゾイルオキシバレレート、エチル3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−メチル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−エチル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−n−プロピル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−アリル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−イソプロピル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−n−ブチル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−イソ−ブチル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−tert−ブチル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、エチル2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシカプロエート、イソプロピル3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−メチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−エチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−n−プロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−アリル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−イソプロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−n−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−イソ−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−tert−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソプロピル2,2−ジメチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−メチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−エチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−n−プロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−アリル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−イソプロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−n−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−イソ−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−tert−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシブチレート、イソブチル2,2−ジメチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−メチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−エチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−n−プロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−アリル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−イソプロピル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−n−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−イソ−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−tert−ブチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシブチレート、メチル2,2−ジメチル−3−ベンゾイルオキシブチレート、エチル3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−メチル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−エチル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−n−プロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−アリル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−イソプロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−n−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−イソ−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−tert−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2−ベンジル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル2,2−ジメチル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−メチル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−エチル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−n−プロピル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−アリル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−イソプロピル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−n−ブチル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−イソ−ブチル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−tert−ブチル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2−ベンジル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル2,2−ジメチル−3−シンナモイルオキシバレレート、エチル3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−メチル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−エチル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−n−プロピル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−アリル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−イソプロピル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−n−ブチル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−イソ−ブチル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−tert−ブチル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2−ベンジル−3−シンナモイルオキシカプロエート、エチル2,2−ジメチル−3−シンナモイルオキシカプロエート、イソプロピル3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−メチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−エチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−n−プロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−アリル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−イソプロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−n−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−イソ−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−tert−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2−ベンジル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソプロピル2,2−ジメチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−メチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−エチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−n−プロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−アリル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−イソプロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−n−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−イソ−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−tert−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2−ベンジル−3−シンナモイルオキシブチレート、イソブチル2,2−ジメチル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−メチル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−エチル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−n−プロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−アリル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−イソプロピル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−n−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−イソ−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−tert−ブチル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2−ベンジル−3−シンナモイルオキシブチレート、メチル2,2−ジメチル−3−シンナモイルオキシブチレート、エチル3−アセトキシブチレート。
このような二塩基性エステル化合物は知られており、それ自体知られている方法によって合成することができる。例えば、下記一般式(III)で表される対応するヒドロキシエステル化合物と、例えば酸ハロゲン化物又はハロゲン化アシルなどのR’基を含むアシル化合物とのエステル化から、対応する二塩基性エステル化合物が得られる。

上記式中、R’及びRは、一般式(I)において定義した通りである。
一般式(III)で表される化合物は知られており、それ自体知られている方法によって合成することができる。例えば、一般式(III)で表される化合物は、対応するケトエステル化合物を還元することによって合成することができる。このケトエステル化合物は、順番に多くの方法によって合成することができる。例えば、β−ケトエステル化合物はカルボン酸エステルを縮合することによって合成することができる。
本発明の触媒成分は、前記ED化合物(a)だけでなく、当技術分野で知られているその他種々の内部ED化合物をさらに含むことができる。
本発明の1つの実施形態では、触媒成分は、脂肪族ジカルボン酸エステル及び芳香族ジカルボン酸エステルからなる群より選択される電子供与体化合物(b)、好ましくは、例えばフタル酸ジエチルエステル、フタル酸ジイソブチルエステル、フタル酸ジ−n−ブチルエステル、フタル酸ジイソオクチルエステル、フタル酸ジ−n−オクチルエステルなどのフタル酸ジアルキルエステルをさらに含むことができる。この実施形態では、ED化合物(a)のED化合物(b)に対するモル比は通常0.01〜100の範囲、好ましくは0.05〜1の範囲、さらに好ましくは0.1〜0.3の範囲である。
本発明の別の実施形態において、触媒成分は、下記一般式(IV)で表される1,3−ジエーテル化合物からなる群より選択される電子供与体化合物(c)をさらに含むことができる。

上記一般式中、R、RII、RIII、RIV、R及びRVIは、同一又は異なり、水素、ハロゲン、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群より選択され、RVII及びRVIIIは、同一又は異なり、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群より選択され、基RからRVIは互いに連結して環を形成していてよい。
前記1,3−ジエーテル化合物は、好ましくは下記一般式(V)で表される化合物であり、さらに好ましくは、前記1,3−ジエーテル化合物は下記一般式(VI)で表される化合物である。

一般式(V)及び(VI)において、R基は、同一又は異なり、水素、ハロゲン、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群より選択され、
基は、同一又は異なり、水素、ハロゲン、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群より選択され、
基は、同一又は異なり、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群より選択される。
前記1,3−ジエーテル化合物の例としては、以下のものが挙げられるが、特に限定されるものではない。
2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2−クミル−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−フェニルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−シクロヘキシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(ジフェニルメチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−ナフチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−フルオロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−デカヒドロナフチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジシクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジシクロペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジエチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−プロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−ベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−エチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−フェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ(2−シクロヘキシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−イソ−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソ−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジフェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ(シクロヘキシルメチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソ−ブチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−メチルブチル)−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−メチルブチル)−2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−tert−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジネオペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−2−イソペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−ベンジル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−ベンジル−2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−2−ベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロペンチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロペンチル−2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−2−シクロヘキシルメチル−1,3−ジメトキシプロパン、1,1−ジ(メトキシメチル)−シクロペンタジエン、1,1−ジ(メトキシメチル)−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1,1−ジ(メトキシメチル)−2,3,4,5−テトラフェニルシクロペンタジエン、1,1−ジ(メトキシメチル)−2,3,4,5−テトラフルオロシクロペンタジエン、1,1−ジ(メトキシメチル)−3,4−ジシクロペンチルシクロペンタジエン、1,1−ジ(メトキシメチル)インデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−2,3−ジメトキシインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−4,5,6,7−テトラフルオロインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−2,3,6,7−テトラフルオロインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−4,7−ジメチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−3,6−ジメチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−4−フェニルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−4−フェニル−2−メチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−4−シクロヘキシルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−(3,3,3−トリフルオロプロピル)インデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−トリメチルシリルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−トリフルオロメチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−4,7−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−メチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−シクロペンチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−イソプロピルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−シクロヘキシルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−tert−ブチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−tert−ブチル−2−メチルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−7−フェニルインデン、1,1−ジ(メトキシメチル)−2−フェニルインデン、9,9−ジ(メトキシメチル)フルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−2,3,6,7−テトラメチルフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−2,3,4,5,6,7−ヘキサフルオロフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−ベンゾ[2,3]インデン、9,9−ジ(メトキシメチル)−ジベンゾ[2,3,6,7]インデン、9,9−ジ(メトキシメチル)−2,7−ジシクロペンチルフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−1,8−ジクロロフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−2,7−ジシクロペンチルフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−1,8−ジフルオロフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロフルオレン、9,9−ジ(メトキシメチル)−4−tert−ブチルフルオレン、1,1−ジ(1’−ブトキシエチル)−シクロペンタジエン、1,1−ジ(1’−イソプロポキシ−n−プロピル)シクロペンタジエン、1−メトキシメチル−1−(1’−メトキシエチル)−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1,1−ジ(α−メトキシベンジル)インデン、1,1−ジ(フェノキシメチル)−インデン、1,1−ジ(1’−メトキシエチル)−5,6−ジクロロインデン、1,1−ジ(フェノキシメチル)−3,6−ジシクロヘキシルインデン、1−メトキシメチル−1−(1’−メトキシエチル)−7−tert−ブチルインデン、1,1−ビス[2−(2’−メトキシプロピル)]−2−メチルインデン、9,9−ジ(α−メトキシフェニル)フルオレン、9,9−ジ(1’−イソプロポキシ−n−ブチル)−4,5−ジフェニルフルオレン、9,9−ジ(1’−メトキシエチル)フルオレン、9−(メトキシメチル)−9−(1’−メトキシエチル)−2,3,6,7−テトラフルオロフルオレン、9−(メトキシメチル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(メトキシメチル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(メトキシメチル)−9−(1’−メトキシエチル)フルオレン、9−(メトキシメチル)−9−[2−(2’−メトキシプロピル)]フルオレン、1,1−ビス(メトキシメチル)−2,5−シクロヘキサジエン、1,1−ビス(メトキシメチル)ベンゾナフタレン、7,7−ビス(メトキシメチル)−2,5−ノルボランジエン、9、9−ビス(メトキシメチル)−1,4−メタンジヒドロナフタレン、9,9−ビス(メトキシメチル)−9,10−ジヒドロアントラセン、1,1−ビス(メトキシメチル)−1,2−ジヒドロアントラセン、4,4−ビス(メトキシメチル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロアントラセン、4,4−ビス(メトキシメチル)−1−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン、5,5−ビス(メトキシメチル)−1,3,6−シクロヘプタントリエン。
これらの1,3−ジエーテル化合物は、中国登録特許第1020448C号及び中国特許出願公開第1141285A号に開示されており、その関連する内容を本明細書の一部を構成するものとして援用する。
この実施形態では、ED化合物(a)のED化合物(c)に対するモル比は通常0.01〜100の範囲、好ましくは0.05〜1の範囲、さらに好ましくは0.1〜0.4の範囲である。
1つの実施形態では、本発明のオレフィン重合用固体触媒成分は、マグネシウム化合物、チタン化合物及び先に定義した一般式(I)で表される二塩基性エステル化合物から選択されるED化合物(a)の反応生成物を含む。
別の実施形態では、本発明のオレフィン重合用固体触媒成分は、マグネシウム化合物、チタン化合物及び少なくとも2種類のED化合物、(a)及び(b)の反応生成物を含む。
また別の実施形態では、本発明のオレフィン重合用固体触媒成分は、マグネシウム化合物、チタン化合物及び少なくとも2種類のED化合物、(a)及び(c)の反応生成物を含む。
前記マグネシウム化合物は、二ハロゲン化マグネシウム、アルコキシマグネシウム、アルキルマグネシウム、二ハロゲン化マグネシウムの水又はアルコール錯体、1つ又は2つのハロゲン原子がアルコキシ又はハロゲン化アルコキシで置換した二ハロゲン化マグネシウムの誘導体、並びにそれらの混合物から選択される。好ましくは、二塩化マグネシウム、二臭化マグネシウム、二ヨウ化マグネシウム及びそれらのアルコール錯体などの、二ハロゲン化マグネシウム及び二ハロゲン化マグネシウムのアルコール錯体である。二ハロゲン化マグネシウムの中では、チーグラー−ナッタ触媒の成分として諸文献で良く知られている、活性状態のMgClが好ましい。
前記チタン化合物は、一般式TiX(OR)4−nで表される。式中、Rはそれぞれ独立に炭素原子1〜20個を有するヒドロカルビル、好ましくはn−ブチル、イソブチル、2−エチルヘキシル、n−オクチル及びフェニルなどの炭素原子1〜20個を有するアルキルであり、Xはそれぞれ独立にハロゲンであり、nは1〜4の整数である。例としては、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、テトラブトキシチタン、テトラエトキシチタン、塩化トリエトキシチタン、二塩化ジエトキシチタン、三塩化エトキシチタン及びそれらの混合物が挙げられるが、四塩化チタンが好ましい。
本発明の触媒成分は、様々な方法によって調製することができる。
例えば、本発明の固体触媒成分は以下に記載の方法によって調製することができる。
先ず、マグネシウム化合物を、有機エポキシ化合物と、有機リン化合物と、必要に応じて不活性希釈剤とから成る溶媒系に溶解して均一な溶液を調製し、次いでその溶液をチタン化合物と混合し、沈殿助剤の存在下で固体を沈殿させる。得られた固体を、前記ED化合物(a)と、必要に応じてED化合物(b)及び/又は(c)とで処理してED化合物を固体上に付着させ、必要であれば、その固体を再び四ハロゲン化チタンと不活性希釈剤とで処理する。前記沈殿助剤は、有機酸無水物、有機酸、エーテル及びケトンのうちの1つ又はそれらの混合物である。沈殿助剤の例としては、無水酢酸、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸、メタクリル酸、アセトン、メチルエチルケトン、ベンゾフェノン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル及びジペンチルエーテルなどが挙げられる。
有機エポキシ化合物は、炭素原子2〜8個を有する、脂肪族エポキシ化合物及びジエポキシ化合物、ハロゲン化脂肪族エポキシ化合物及びジエポキシ化合物、グルシジルエーテル、並びに内部エーテルからなる群より選択される少なくとも1つの化合物である。その例としては、これらに限定されないが、エポキシエタン、エポキシプロパン、エポキシブタン、ビニルエポキシエタン、ブタジエンジオキシド、エポキシクロロプロパン、グリシジルメチルエーテル、ジグリシジルエーテル及びTHFが挙げられる。
有機リン化合物は、オルトリン酸又はリン酸のヒドロカルビルエステル又はハロゲン化ヒドロカルビルエステルのうちの少なくとも1つの化合物である。その例としては、オルトリン酸トリメチル、オルトリン酸トリエチル、オルトリン酸トリブチル、オルトリン酸トリフェニル、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリブチル及び亜リン酸トリベンジルが挙げられる。
前記有機エポキシ化合物、有機リン化合物及び沈殿助剤については、中国特許出願公開第85100997号に開示されており、その関連する内容を参照により本明細書に援用する。
個々の原料は、ハロゲン化マグネシウム1モルに対して、有機エポキシ化合物が0.2〜10モル、有機リン化合物が0.1〜3モル、沈殿助剤が0〜1.0モル、好ましくは0.03〜0.6モル、チタン化合物が0.5〜150モル、一般式(I)で表される二塩基性エステル化合物(ED化合物(a))が0.02〜0.4モルの量を使用できる。ED化合物(b)を使用する場合、その量は0.02〜0.4モルであって、ED化合物(a)のED化合物(b)に対する比は先に記載した通りである。ED化合物(c)を使用する場合、その量は0.02〜0.4モルであって、ED化合物(a)のED化合物(c)に対する比は先に記載した通りである。
ハロゲン化マグネシウムをより十分に溶解するために、必要に応じて、溶媒系に不活性希釈剤が添加される。不活性希釈剤は、ハロゲン化マグネシウムの溶解を促進できさえすれば、通常は芳香族炭化水素又はアルカンである。そのような芳香族炭化水素の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、クロロトルエン及びそれらの誘導体が挙げられる。また、アルカンの例としては、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタンなどの炭素原子3〜20個を有する直鎖、分岐鎖又は環状アルカンが挙げられる。これらの不活性希釈剤は単独で又は組み合わせて使うことができる。仮に不活性希釈剤を使用する場合、その量は決定的に重要というわけではないが、ハロゲン化マグネシウム1モルに対して0.2〜10リットルの範囲とすることができる。
また別の方法によれば、一般式TiX(OR)4−n(式中、Rはそれぞれ独立に炭素原子1〜20個を有する炭化水素基であり、Xはそれぞれ独立にハロゲンであり、nは1〜4の整数である。)で表されるチタン化合物、好ましくはTiClを、一般式MgCl・pROH(式中、pは0.1〜6、好ましくは2〜3.5の範囲にあり、Rは炭素原子を1〜18個有する炭化水素基である。)で表される付加化合物と反応させて固体触媒成分を調製する。付加化合物は、以下の方法に従って都合良く球体に調製することができる。すなわち、付加化合物と不混和性の不活性炭化水素の存在下でアルコールを二塩化マグネシウムと混合し、次いでそのエマルションを急速にクエンチして付加化合物を球状粒子の形に固化する。このようにして得られた付加化合物は、チタン化合物と直接反応させることができるし、あるいはまたチタン化合物と反応させる前に、80〜130℃の温度で熱制御脱アルコール化して付加化合物とすることもできる。その付加化合物においては、アルコールのモル数は通常3未満であり、好ましくは0.1〜2.7である。この付加化合物(脱アルコール化した付加化合物又はそのままの付加化合物)は、冷TiCl(通常0℃)に懸濁させ、プログラム加熱によって80〜130℃まで加熱し、さらに前記温度を0.1〜2時間保持することによってチタン化合物と反応させる。TiClを使った処理は1回又は2回以上行うことができる。TiClを使って処理している間に、ED化合物(a)と、任意選択のED化合物(b)及び/又は(c)を添加することができ、この処理も1回又は2回以上繰り返すことができる。この調製手順の詳細に関して、中国登録特許第1036011C号及び中国特許出願公開第1330086A号に言及するが、その関連する内容を、参照により本明細書に援用する。
本発明の固体触媒成分を調製する別の方法は、マグネシウム化合物を、アルコール、エーテルなどのED化合物中に溶解して均一な溶液を調製し、その溶液をチタン化合物と混合し、再沈殿させるために反応させることを含む。この方法は、中国特許出願公開第1057656号に開示されている。また、本発明の固体触媒成分の調製方法に関しては、米国特許第4866022号明細書及び同第4829037号明細書を参照することができる。これらの方法においては、マグネシウム化合物とチタン化合物を接触させる前、接触させている間又は接触させた後に、本発明のED化合物(a)と任意選択のED化合物(b)及び/又は(c)を反応系に添加することができる。
ED化合物(a)と任意選択のED化合物(b)及び/又は(c)は、いろいろな方法で一緒に使用することができる。触媒成分の調製中にそれらを混合物として使用することが好ましい。あるいはまた、最初に化合物(a)を添加し、次いでED化合物(b)及び/又は(c)を添加することも可能であり、またその逆も可能である。
通常、本発明の固体触媒成分は、その総質量に対して、チタンを質量で0.5〜10%、マグネシウムを質量で1〜30%、ハロゲンを質量で2〜65%、ED化合物を質量で2〜40%含む。
本発明の別の目的は、オレフィンCH=CHR(式中Rは水素原子又はC〜C12アルキル基又はアリール基を表す)重合用触媒であって、下記成分の反応生成物を含むオレフィン重合用触媒を提供することにある。
(a)マグネシウム、チタン、ハロゲン及び一般式(I)で表される二塩基性エステル化合物と、任意選択のED化合物(b)及び/又は(c)とを含む先に記載したような固体触媒成分、
(b)アルキルアルミニウム化合物、並びに
(c)必要に応じて、外部電子供与体化合物。
前記アルキルアルミニウム化合物は、一般式AlR3−n(式中、Rは独立に水素又は炭素原子1〜20個を有するヒドロカルビル、Xは独立にハロゲン、nは条件1<n≦3を満たす値である)で表される。アルキルアルミニウム化合物の例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム及びトリイソオクチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、水素化ジエチルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、並びに塩化ジエチルアルミニウム、塩化ジイソブチルアルミニウム、塩化セスキエチルアルミニウム(sesquiethyl aluminum chloride)及び二塩化エチルアルミニウムなどのハロゲン化アルキルアルミニウムが挙げられる。トリエチルアルミニウム及びトリイソブチルアルミニウムが好ましい。
ポリマーのアイソタクチック指標が非常に高い数値を示すことが必要であるようなオレフィン重合の用途では、外部電子供与体化合物成分(3)、例えば一般式RSi(OR’)4−n(式中、0≦n≦3、R及びR’は同一又は異なり、アルキル、シクロアルキル、アリール又はハロアルキルであり、Rはハロゲン又は水素であってもよい)で表される有機ケイ素化合物などを使う必要がある。例としては、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン及びメチルtert−ブチルジメトキシシランが挙げられるが、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン及びジフェニルジメトキシシランが好ましい。
成分(1)の成分(2)、成分(3)に対する比は、チタン:アルミニウム:ケイ素に換算して、モルで1:5〜5000:0〜500の範囲であり、好ましくは1:20〜500:25〜100の範囲である。また、アルキルアルミニウムの外部ED化合物に対するモル比は、0.1〜500の範囲、好ましくは1〜300の範囲、さらに好ましくは3〜100の範囲である。
前記外部ED成分は、ベンゼンモノカルボン酸エステル又はベンゼンポリカルボン酸エステルなどのモノカルボン酸エステル又はポリカルボン酸エステルからなる群より選択することもできるが、好ましくはベンゼンモノカルボン酸エステル(安息香酸エステル)である。
前記外部ED成分は、下記一般式(VII)で表される1,3−ジエーテルからなる群より選択することもできる。

式中、R、RII、RIII、RIV、R及びRVIは、同一又は異なり、水素又は炭素原子1〜18個を有する炭化水素基であり、RVII及びRVIIIは、同一又は異なり、炭素原子1〜18個を有する炭化水素基であり、R〜RVI基の中の1つ又は複数が環を形成していてよい。好ましくは、RVII及びRVIIIはC〜Cアルキル、RIIIとRIVは共に不飽和縮合環系を形成しており、R、RII、R及びRVIは水素である。1つの例として、9,9−ビス(メトキシメチル)フルオレンが挙げられる。
これらの外部ED化合物及びオレフィン重合におけるその使用は、当業者には良く知られている。
本発明の別の態様は本発明の触媒を使ったオレフィンの重合方法に関するものであり、その方法は、オレフィンCH=CHR(式中Rは水素原子又はC〜C12アルキル基又はアリール基を表す)と任意選択のコモノマーとを、重合条件下で本発明の触媒又は予備重合した(prepolymerized)触媒に接触させることを含む。
オレフィンの重合は、良く知られている方法に従って、液相、又は気相、又は気相と液相が組み合わさった相で行われる。例えば、スラリー重合技術又は流動床気相重合技術などの従来の技術を使うことができ、オレフィンはエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン及び1−ヘキセンからなる群より選択することができる。特に、オレフィン重合は、プロピレンの単独重合又はプロピレンとその他のオレフィンとの共重合とすることができる。この重合は、0℃〜150℃の温度、好ましくは60℃〜90℃の温度で好ましく行われる。
本発明の触媒は、重合用反応器に直接添加することができる。あるいはまた、第1の重合用反応器に添加する前に予備重合しておいてもよい。本明細書において「予備重合した触媒」とは、低い転化率で重合させた触媒のことを言う。本発明によれば、前記予備重合した触媒は、固体触媒成分の存在下でオレフィンを予備重合することによって得られるプレポリマーを含んでおり、その予備重合倍数は、固体触媒成分1グラム当たりオレフィンポリマーが0.1〜1000グラムとなる範囲である。
予備重合において先に述べたようなα−オレフィンを使うことができるが、エチレン及びプロピレンが好ましい。特に、予備重合反応において、1つ又は複数のα−オレフィンと一緒に最大20%の量のエチレン又はエチレンの混合物を使うことが好ましい。好ましくは、予備重合した固体触媒成分の転化率は、固体触媒成分1グラム当たりポリマーが約0.2〜約500グラムとなる範囲である。
予備重合工程は、液相又は気相で−20〜80℃の温度、好ましくは0〜50℃の温度で実施することができる。予備重合工程の圧力は0.01〜10MPaの範囲とすることができる。予備重合時間は、採用される予備重合温度及び圧力並びに必要とされる転化率によって異なる。予備重合工程は、連続した重合工程の一部としてオンラインで実施するか、バッチ操作で別々に実施することができる。触媒成分1g当たり0.5〜20gの量のポリマーを調製するためには、本発明の触媒の存在下で、エチレンをバッチ予備重合することが好ましい。
本発明の触媒は、ポリエチレン並びにエチレンとその他のα−オレフィン、例えばプロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、オクテン及び4−メチル−1−ペンテンのコポリマーの生成にも有用である。
本発明によれば、全般的性能に優れる触媒を、新規二塩基性エステルED化合物(内部ED化合物(a))を使うことによって、また、必要に応じて内部ED化合物(a)と内部ED化合物(b)及び/又は(c)とを組み合わせて使うことによって得ることができる。そのような触媒は、プロピレンの重合に使うと満足できる重合活性を発揮し、得られるポリマーは高い立体選択性と広い分子量分布を有する。これらの特性は異なるグレードのポリマーを開発する際に望まれる特性である。
発明の実施形態
本発明を以下の例によってさらに説明するが、本発明はそれらの例によってなんら限定されるものではない。
試験方法
1. 融点:XT4A顕微融点測定器(温度制御型)
2. 核磁気共鳴の測定:H−NMR用Bruke dmx300核磁気共鳴装置(300MHz、溶媒はCDCl、内部標準としてTMSを使用、測定温度は300K。)
3. ポリマーの分子量及び分子量分布(MWD)(MWD=Mw/Mn):PL−GPC220を使用し、溶媒をトリクロロベンゼンとして、150℃でゲル浸透クロマトグラフィーにより測定(標準試料:ポリスチレン、流速:1.0ml/分、カラム:3×Plgel 10μmM1×ED−B 300×7.5nm)。
4. ポリマーのアイソタクチシティ:ヘプタン抽出法(6時間のヘプタン煮沸抽出)により以下の手順で測定。ポリマーの乾燥試料2gを、抽出器中にてヘプタンで6時間煮沸して抽出し、次いで残留物質を恒量になるまで乾燥し、残留ポリマー/2の質量比率をアイソタクチシティとする。
5. IRスペクトル:NICOLET Corp.から入手可能なMAGNA−IR 760型IR分光写真器で、従来の方法によって記録する。
6. メルトインデックス:ASTM D1238−99に準じて測定する。
調製例:二塩基性エステル化合物の合成
調製例1:2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
(1)2−ベンジル−3−オキソ−酪酸エチルの調製
アセト酢酸エチル0.1モル、KCO0.1モル、臭化ベンジル0.1モル、PEG−400(ポリエチレングリコール400)0.01ミリモル及びベンゼン100mlを75℃で7時間攪拌した。冷却後、NHClの飽和溶液20mlを添加して固形分を溶解し、生成物を酢酸エチルで抽出した。溶媒を除去した後、残液を減圧蒸留し、蒸留留分(cut fraction)を温度116〜118℃、圧力20Paで採取した。収量は74%であった。
(2)2−ベンジル−3−ヒドロキシ酪酸エチルの調製
NaBH0.05モルとNaOH0.4gを水25mlに添加した。氷浴中で反応器を冷却しながら、2−ベンジル−3−オキソ−酪酸エチル0.07モルとメタノール30mlの混合物を攪拌下滴下し、次いで反応物を室温で5時間攪拌した。溶媒を除去した後、生成物を酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水NaSOで乾燥した。溶媒を除去すると、無色の液体0.06モルが得られた。収量は85%であった。
(3)2−ベンジル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
2−ベンジル−3−ヒドロキシ酪酸エチル0.04モル、ピリジン0.045モル、塩化ベンゾイル0.05モル及び乾燥テトラヒドロフラン(THF)40mlの混合物を8時間加熱還流し、次いで室温でさらに12時間反応させた。反応終了次第、反応混合物を濾過し、固体成分をジエチルエーテルで3回洗浄した。有機相を合わせ、飽和塩水で十分洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去した後、残液をカラムクロマトグラフにかけて無色の液体を得た。収量は85%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl,内部標準としてTMS):δ1.0〜1.1(3H,CH)、1.41〜1.45(3H,CH)、2.9〜3.0(2H,CH)、3.0〜3.1(1H,CH)、4.01〜4.05(2H,CH)、5.3〜5.4(1H,CH)、7.1〜8.0(10H,ArH)
調製例2:3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
1)3−ヒドロキシ酪酸エチルの調製
滴下漏斗付き三つ口フラスコに、水素化ホウ素ナトリウム1.5g、水酸化ナトリウム0.02g及び水13mlを続けて添加し、混合物が均質になるまで攪拌した。氷浴中で冷却/攪拌しながら、フラスコにアセト酢酸エチル0.1モルと無水メタノール15mlの混合物を徐々に添加した。添加終了次第、反応を2時間続けた。ロータリーエバポレータを使って反応混合物を蒸発させ、残留物が固相になるまでメタノールと大部分の水を除去した。固相を、攪拌しながら24時間かけて無水ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を濾過し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の蒸発によって、生成物である3−ヒドロキシ酪酸エチル0.052モルを得た。収量は52%であった。
2)3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
水分及び酸素の無い窒素雰囲気下、反応器に、THF50ml、3−ヒドロキシ酪酸エチル0.04モル及びピリジン0.06モルを連続して添加し、次いでそこに塩化ベンゾイル0.05モルを徐々に滴下した。滴下終了次第、反応物を8時間加熱還流し、次いで室温で12時間反応させた。反応終了次第、反応混合物を濾過し、固体成分をジエチルエーテルで3回洗浄した。合わせた有機相を飽和塩水で十分洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をロータリーエバポレータで蒸発させ、残液をカラムクロマトグラフにかけて生成物である3−ベンゾイルオキシ酪酸エチル0.32モルを得た。収量は80%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、4.1(2H,CH)、2.6(2H,CH)、1.3(3H,CH)、1.2(3H,CH
調製例3:2−メチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
1)2−メチル−3−オキソ酪酸エチルの調製
水分及び酸素の無い窒素雰囲気下、滴下漏斗付き三つ口フラスコに、カリウムtertブトキシド0.15モル及びTHF150mlを連続して添加し、攪拌を開始した。氷浴中で冷却している反応器に、アセト酢酸エチル0.12モルを徐々に滴下した。滴下終了次第、室温でさらに1時間反応させた。次いでヨウ化メチル0.18モルを室温で徐々に滴下し、さらに24時間室温で反応させた。反応終了時点で、溶媒をロータリーエバポレータで蒸発させ、飽和塩水を添加して固形分を溶解した。有機相を分離した後、水性相を適量のジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩水で十分洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をロータリーエバポレータで蒸発させた後、残液を減圧蒸留し、生成物0.084モルを得た。収量は70%であった。
2)2−メチル−3−ヒドロキシ酪酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えて2−メチル−3−オキソ−酪酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、2−メチル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを調製した。収量は60%であった。
3)2−メチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて2−メチル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、2−メチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルを調製した。収量は75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、4.1(2H,CH)、2.6(1H,CH)、1.2(3H,CH)、1.0(6H,CH
調製例4:2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
1)2−エチル−3−オキソ酪酸エチルの調製
ヨウ化メチルに替えてヨウ化エチルを使うこと以外は調製例3のステップ1)に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。収量は65%であった。
2)2−エチル−3−ヒドロキシ酪酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えて2−エチル−3−オキソ酪酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、2−エチル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを調製した。収量は60%であった。
3)2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて2−エチル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルを調製した。収量は75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、4.1(2H,CH)、2.6(1H,CH)、1.7(2H,CH)、1.3(3H,CH)、1.2(3H,CH)、0.94(3H,CH
調製例5:2−アリル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
1)2−アリル−3−オキソ酪酸エチルの調製
ヨウ化メチルに替えて臭化アリルを使うこと以外は調製例3のステップ1)に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。収量は71%であった。
2)2−アリル−3−ヒドロキシ酪酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えて2−アリル−3−オキソ酪酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、2−アリル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを調製した。収量は60%であった。
3)2−アリル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて2−アリル−3−ヒドロキシ酪酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、2−アリル−3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルを調製した。収量は75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.0(2H,=CH)、5.8(1H,CH)、5.3(1H,CH)、4.1(2H,CH)、2.49(2H,CH)、1.2(3H,CH)、1.1(3H,CH
調製例6:3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチルの調製
1)3−ヒドロキシ吉草酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてプロピオニル酢酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、3−ヒドロキシ吉草酸エチルを調製した。収量は50%であった。
2)3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて3−ヒドロキシ吉草酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチルを調製した。収量は72.5%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.1(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、4.3(2H,CH)、3.6(2H,CH)、2.6(2H,CH)、1.7(3H,CH)、1.0(3H,CH
調製例7:3−ベンゾイルオキシカプロン酸エチルの調製
1)3−ヒドロキシカプロン酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてブチリル酢酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、3−ヒドロキシカプロン酸エチルを調製した。収量は48%であった。
2)3−ベンゾイルオキシカプロン酸エチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて3−ヒドロキシカプロン酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、3−ベンゾイルオキシカプロン酸エチルを調製した。収量は81.5%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.4(1H,CH)、4.1(2H,CH)、3.6(2H,CH)、2.6(2H,CH)、1.4(3H,CH)、1.1(3H,CH)、0.9(3H,CH
調製例8:2−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチルの調製
1)2−メチル−3−オキソ吉草酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてプロピオニル酢酸エチルを使うこと以外は調製例3のステップ1)に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。収量は45%であった。
2)2−メチル−3−ヒドロキシ吉草酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えて2−メチル−3−オキソ吉草酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、2−メチル−3−ヒドロキシ吉草酸エチルを調製した。収量は60%であった。
3)2−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて2−メチル−3−ヒドロキシ吉草酸エチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、2−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチルを調製した。収量は75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.1(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、4.0(2H,CH)、2.5(1H,CH)、1.7(3H,CH)、1.5(2H,CH)、1.1(3H,CH)、0.9(3H,CH
調製例9:3−アセトキシ酪酸エチルの調製
塩化ベンゾイルに替えて塩化アセチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、3−アセトキシ酪酸エチルを調製した。収量は75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ5.3(1H,CH)、4.1(2H,CH)、2.6(2H,CH)、1.4(3H,CH)、1.3(3H,CH)、1.1(3H,CH
調製例10:3−ベンゾイルオキシ酪酸イソブチルの調製
1)3−ヒドロキシ酪酸イソブチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸イソブチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、3−ヒドロキシ酪酸イソブチルを調製した。収量は52%であった。
2)3−ベンゾイルオキシ酪酸イソブチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて3−ヒドロキシ酪酸イソブチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、3−ベンゾイルオキシ酪酸イソブチルを調製した。収量は75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、4.3(2H,CH)、2.6(2H,CH)、1.5(1H,CH)、1.3(3H,CH)、1.2(6H,CH
調製例11:3−ベンゾイルオキシ酪酸ベンジルの調製
1)3−ヒドロキシ酪酸ベンジルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸ベンジルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、3−ヒドロキシ酪酸ベンジルを調製した。収量は48%であった。
2)3−ベンゾイルオキシ酪酸ベンジルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて3−ヒドロキシ酪酸ベンジルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、3−ベンゾイルオキシ酪酸ベンジルを調製した。収量は75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(10H,ArH)、5.3(1H,CH)、4.8(2H,CH)、2.6(2H,CH)、1.3(3H,CH
調製例12:3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルの調製
1)3−ヒドロキシ酪酸メチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸メチルを使うこと以外は調製例2のステップ1)に記載されるような手順に従って、3−ヒドロキシ酪酸メチルを調製した。収量は52%であった。
2)3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルの調製
3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて3−ヒドロキシ酪酸メチルを使うこと以外は調製例2のステップ2)に記載されるような手順に従って、3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルを調製した。収量は80%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.2(1H,CH)、3.6(3H,CH)、2.6〜2.8(2H,CH)、1.4(3H,CH
調製例13:2−メチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸メチルを出発物質として使うこと以外は調製例3に記載されるような手順に従って、目標とする生成物2−メチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルを調製した。3つのステップにおける収量はそれぞれ70%、60%及び77%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、3.6(3H,CH)、2.7〜2.8(1H,CH)、1.3(3H,CH)、1.2(3H,CH
調製例14:3−ベンゾイルオキシ酪酸tertブチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸tertブチルを出発物質として使うこと以外は調製例2に記載されるような手順に従って、目標とする生成物3−ベンゾイルオキシ酪酸tertブチルを調製した。2つのステップにおける収量はそれぞれ55%及び82%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.4(1H,CH)、2.5〜2.7(2H,CH)、1.4(3H,CH)、1.37(9H,CH
調製例15:2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルの調製
1)2−エチル−3−オキソ酪酸メチルの調製
水分及び酸素の無い窒素雰囲気下、滴下漏斗付き三つ口フラスコに、カリウムtertブトキシド0.15モル及びTHF150mlを続けて添加し、攪拌を開始した。氷浴中で冷却している反応器に、アセト酢酸メチル0.12モルを徐々に滴下した。滴下終了次第、室温でさらに1時間反応させた。次いでヨウ化エチル0.18モルを室温で徐々に滴下し、次いで反応物を6時間加熱還流した。反応終了時点で、溶媒をロータリーエバポレータで蒸発させ、飽和塩水を添加して固形分を溶解した。有機相を分離した後、水性相を適量のジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩水で十分洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をロータリーエバポレータで蒸発させた後、残液を減圧蒸留し、生成物0.072モルを得た。収量は60%であった。
2)2−エチル−3−ヒドロキシ酪酸メチルの調製
2−エチル−3−オキソ酪酸エチルに替えて2−エチル−3−オキソ酪酸メチルを使うこと以外は調製例4のステップ2)に記載されるような手順に従って、2−エチル−3−ヒドロキシ酪酸メチルを調製した。収量は50%であった。
3)2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルの調製
2−エチル−3−ヒドロキシ酪酸エチルに替えて2−エチル−3−ヒドロキシ酪酸メチルを使うこと以外は調製例4のステップ3)に記載されるような手順に従って、2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸メチルを調製した。収量は77%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.3(1H,CH)、3.6(3H,CH)、2.7〜2.8(1H,CH)、1.3(3H,CH)、1.2(2H,CH)、0.9(3H,CH
調製例16:3−ベンゾイルオキシ吉草酸メチルの調製
プロピオニル酢酸エチルに替えてプロピオニル酢酸メチルを出発物質として使うこと以外は調製例6に記載されるような手順に従って、目標とする生成物3−ベンゾイルオキシ吉草酸メチルを調製した。2つのステップにおける収量はそれぞれ49%及び75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.2(1H,CH)、3.6(3H,CH)、2.6〜2.8(2H,CH)、1.4(2H,CH)、1.0(3H,CH
調製例17:2−メチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸tertブチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸tertブチルを出発物質として使うこと以外は調製例3に記載されるような手順に従って、目標とする生成物2−メチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸tertブチルを調製した。3つのステップにおける収量はそれぞれ70%、50%及び85%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.36(1H,CH)、2.6〜2.7(1H,CH)、1.35(12H,CH)、1.2(3H,CH
調製例18:2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸tertブチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸tertブチルを出発物質として使うこと以外は調製例4に記載されるような手順に従って、目標とする生成物2−エチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸tertブチルを調製した。3つのステップにおける収量はそれぞれ60%、50%及び80%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.4〜8.0(5H,ArH)、5.2(1H,CH)、2.5(1H,CH)、1.6(2H,CH)、1.3(12H,CH)、0.9(3H,CH
調製例19:3−ベンゾイルオキシ−4,4−ジメチル吉草酸エチルの調製
プロピオニル酢酸エチルに替えて4,4−ジメチル−3−オキソ吉草酸エチルを出発物質として使うこと以外は調製例6に記載されるような手順に従って、目標とする生成物3−ベンゾイルオキシ−4,4−ジメチル吉草酸エチルを調製した。2つのステップにおける収量はそれぞれ49%及び75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.3〜8.0(5H,ArH)、5.2(1H,CH)、4.3〜4.4(2H,CH)、2.0(2H,CH)、1.2(3H,CH)、1.0(9H,CH
調製例20:2−メチル−3−フルオレノイルオキシ酪酸エチルの調製
調製例3のステップ3)に記載されるような手順に従って、2−メチル−3−ヒドロキシ酪酸エチル0.04モルと塩化フルオレノイル(9−フルオレニルカルボニルクロライド)0.05モルから2−メチル−3−フルオレノイルオキシ酪酸エチル0.01モルを調製した。収量は25%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ1.0(6H,CH)、1.2(3H,CH)、2.6(1H,CH)、4.1(2H,CH)、5.3(1H,CH)、6.8(1H,ArH)、7.4〜7.9(10H,ArH)
調製例21:3−ベンゾイルオキシ酪酸イソプロピルの調製
アセト酢酸エチルに替えてアセト酢酸イソプロピルを出発物質として使うこと以外は調製例2に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。2つのステップの収量はそれぞれ55%及び81%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ1.1(3H,CH)、1.3(6H,CH)、2.6(2H,CH)、4.5(1H,CH)、5.3(1H,CH)、7.4〜8.0(5H,ArH)
調製例22:9−ベンゾイルオキシフルオレン−9−カルボン酸ブチルの調製
1)9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボン酸ブチルの調製
反応器に、9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボン酸0.05モル、ブタノール0.075モル、トルエン40ml及び濃硫酸0.4mlを添加した。反応物を6時間加熱還流し、同時に水分離器によって水を分離した。反応が終了した時点で、反応混合物を重炭酸ナトリウムで中和し、飽和塩水で洗浄し、酢酸エチルで抽出した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去することによって、80%の収量で生成物を得た。
2)9−ベンゾイルオキシフルオレン−9−カルボン酸ブチルの調製
チッソ雰囲気下、反応器に、THF50ml、9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボン酸ブチル0.04モル及びピリジン0.06モルを続けて添加し、次いで塩化ベンゾイル0.05モルを徐々に滴下した。滴下が終了すると同時に、反応物を8時間加熱還流した。反応が終了したら、反応混合物を濾過し、固体成分を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩水で十分洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させ、残液をカラムクロマトグラフにかけて生成物9−ベンゾイルオキシフルオレン−9−カルボン酸ブチルを得た。収量は71%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ0.9(3H,CH)、1.2(4H,CH)、2.7(2H,CH)、3.6(2H,CH)、7.3〜8.3(13H,ArH)
調製例23:2−イソブチル−3−ベンゾイルオキシ酪酸イソブチルの調製
アセト酢酸エチル及びヨウ化メチルに替えてアセト酢酸イソブチル及びヨウ化イソブチルを使うこと以外は調製例3に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。3つのステップの収量はそれぞれ65%、50%及び70%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ1.0(6H,CH)、1.2(6H,CH)、1.3(3H,CH)、1.5(2H,CH)、2.6(1H,CH)、4.3(2H,CH)、5.3(1H,CH)、7.4〜8.0(5H,ArH)
調製例24:2−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えてプロピオニル酢酸エチルを出発物質として使うこと以外は調製例3に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。3つのステップの収量はそれぞれ45%、60%及び75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ0.9(3H,CH)、1.1(H,CH)、1.7(3H,CH)、2.5(1H,CH)、4.0(2H,CH)、5.3(1H,CH)、7.4〜8.1(5H,ArH)
調製例25:2−イソブチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸メチルの調製
アセト酢酸エチル及びヨウ化メチルに替えてプロピオニル酢酸メチル及びヨウ化イソブチルを使うこと以外は調製例3に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。3つのステップにおける収量はそれぞれ66%、55%及び75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ1.0(6H,CH)、1.1(3H,CH)、1.3(4H,CH)、1.5(1H,CH)、2.6(1H,CH)、4.4(3H,CH)、5.3(1H,CH)、7.4〜8.1(5H,ArH)
調製例26:4−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸ブチルの調製
1)4−メチル−2−アセチル−3−オキソ吉草酸ブチルの調製
チッソ雰囲気下、反応器にカリウムtertブトキシド0.22モルを添加した。2時間排気した後、THF80mlを添加し、攪拌下で固形分を溶解した。次いで、氷浴中で冷却している反応器にアセト酢酸ブチル0.1モルを徐々に滴下し、さらに2時間反応させた。次いで、氷浴中での冷却下、塩化イソブチル0.12モルを徐々に滴下し、さらに1.5時間反応させた。氷浴中での冷却下、水を加えて生じた固形分を溶解した後、反応混合物を塩酸で中和した。ジエチルエーテルを使って生成物を抽出し、採取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ロータリーエバポレータを使って溶媒を除去すると生成物が得られた。
2)4−メチル−3−オキソ吉草酸ブチルの調製
NaOH42gをエタノール50mlに溶解した溶液に、4−メチル−2−アセチル−3−オキソ吉草酸ブチル0.1モルを添加し、反応混合物を10時間攪拌した。次いで、その反応物に砕いた氷50mlを添加してから、混合物を塩酸で中和した。ジエチルエーテルを使って生成物を抽出し、採取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧蒸留によって生成物を得た。
3)4−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸ブチルの調製
アセト酢酸エチルに替えて4−メチル−3−オキソ吉草酸ブチルを出発物質として使うこと以外は調製例2に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。2つのステップの収量はそれぞれ49%及び75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ0.9〜1.0(3H,CH)、1.4〜1.5(6H,CH)、2.1〜2.3(4H,CH)、2.6〜2.7(1H,CH)、3.6〜3.7(2H,CH)、4.3〜4.4(2H,CH)、5.4〜5.5(1H,CH)、7.3〜8.1(5H,ArH)
調製例27:4−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸イソブチルの調製
アセト酢酸エチルに替えて4−メチル−3−オキソ吉草酸イソブチルを出発物質として使うこと以外は調製例2に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。2つのステップの収量はそれぞれ50%及び78%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ1.2(6H,CH)、1.3(6H,CH)、1.5(2H,CH)、2.6(2H,CH)、4.3(2H,CH)、5.3(1H,CH)、7.3〜8.1(5H,ArH)
調製例28:3−ベンゾイルオキシ−2,4,4−トリメチル吉草酸エチルの調製
アセト酢酸エチルに替えて4,4−ジメチル−3−オキソ吉草酸エチルを出発物質として使うこと以外は調製例3に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ1.0(9H,CH)、1.2(6H,CH)、2.0(2H,CH)、4.7〜4.8(1H,CH)、5.2(1H,CH)、7.3〜8.0(5H,ArH)
調製例29:2−イソブチル−3−ベンゾイルオキシカプロン酸エチルの調製
アセト酢酸エチル及びヨウ化メチルに替えてそれぞれブチリル酢酸エチル及びヨウ化イソブチルを使うこと以外は調製例3に記載されるような手順に従って、目標とする生成物を調製した。3つのステップの収量はそれぞれ62%、50%及び75%であった。
H−NMR(300MHz,CDCl):δ1.0(6H,CH)、1.2(6H,CH)、1.3(4H,CH)、1.5(1H,CH)、2.6(1H,CH)、4.1(2H,CH)、5.3(1H,CH)、7.4〜8.0(5H,ArH)
実施例1〜29
固体触媒成分の調製
高純度Nで完全に置換した反応器に、塩化マグネシウム4.8g、トルエン95ml、エポキシクロロプロパン4ml及びリン酸トリブチル12.5mlを続けて添加した。この混合物を攪拌しながら50℃まで加熱し、2.5時間同温度に保って固形分を完全に溶解し、次いでフタル酸無水物1.4gを添加して、同じ温度でさらに1時間反応を続けた。この溶液を−25℃未満まで冷却し、TiCl56mlを1時間かけて滴下した。次いで、反応物を徐々に80℃まで加熱した。加熱している間に固形分が徐々に沈殿した。この系に、それぞれ調製例1〜29で合成した二塩基性エステル化合物を6ミリモル添加し、反応物をさらに1時間同温度に保った。この溶液を濾過した後、残分をトルエン70mlで2回洗浄した。得られた固体沈殿物を、100℃で2時間トルエン60mlとTiCl40mlを使って処理し、上澄み液を除去し、その後再度残液を100℃で2時間トルエン60mlとTiCl40mlで処理した。上澄み液を除去した後、残液を沸騰状態において5分間トルエン60mlで洗浄した。さらに上澄み液を除去した後、残液を沸騰状態下で2回ヘキサン60mlを使って洗浄し、次いで常温で2回ヘキサン60mlを使って洗浄して固体触媒成分を得た。
比較例1
二塩基性エステルに替えてフタル酸ジブチルを使うこと以外は実施例1〜29に記載されるような手順に従って、触媒成分を調製した。
比較例2
二塩基性エステルに替えて2−イソプロピル−2−イソペンチル−1,3−プロパンジオールジベンゾエートを使うこと以外は実施例1〜29に記載されるような手順に従って、触媒成分を調製した。
プロピレン重合
プロピレンガスで完全に置換した5Lのステンレススチール製オートクレーブに、AlEt2.5ミリモル、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHMMS)0.1ミリモル、及び実施例1〜29及び比較例1〜2で調製した固体触媒成分それぞれ約10mg、及び水素ガス1.2Lを添加した後、液体プロピレン2.3Lを導入した。反応器を70℃まで加熱し、同温度にて1時間重合を実施した。温度及び圧力を減じた後、PP粉末を除去した。重合の結果を下記表1にまとめて示す。
表1に示すデータから、内部EDとしてフタル酸ジブチルを含有する従来技術の触媒を使って得られるポリマーのMw/Mn値が5.3であるのに対し、本発明の触媒を使って得られるポリプロピレン樹脂は、だいたい6.5を上回る広い分子量分布を有していることが分かる。
実施例30
高純度Nで完全に置換した反応器に、TiCl100mlを添加した。内容物を−20℃まで冷却した後、MgCl・2.6EtOH球状支持体(回転数10000rpmよりむしろ2800rpmで操作したこと以外は米国特許第4,399,054号の実施例2に記載されているような手順に従って調製)7.0gを添加した。1時間かけて0℃まで昇温し、次いで2時間かけて20℃まで昇温し、さらに1時間かけて40℃まで昇温した。この反応器に、調製例19で合成した二塩基性エステル化合物6ミリモルを添加し、反応物を1時間かけて100℃まで加熱し、さらに2時間同温度に保った。母液を除去した後、TiCl100mlを添加し、反応物を1時間かけて120℃まで加熱し、さらに2時間同温度に保った。母液を除去した後、残分を、沸騰状態において5分間ヘキサン60mlを使って洗浄し、次いで常温で3回ヘキサン60mlを使って洗浄して球状触媒成分4.9gを得た。
プロピレン重合実験を実施した。この触媒は、38.4kgPP/gcat.hrの活性を示し、得られたポリマーの分子量分布(MWD)は9.4であった。
実施例31
予備重合
高純度Nで完全に置換した250mLの反応器に、デカン114mlを添加し、プロピレンを飽和するまで導入した。次いで、実施例3で調製した固体触媒成分600mgと、1Mのトリエチルアルミニウムのデカン溶液30mlと、0.25Mのシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHMMS)のデカン溶液6mlとを添加した。15℃、1気圧の条件下で、プロピレンをメーターで計量しながら導入して反応を実施した。所望の予備重合倍数(予備重合倍数=導入したプロピレンの質量/固体触媒成分の質量)となるような所定量のプロピレンを計測した時点で、プロピレンの導入を止めた。次いで、得られた懸濁液を15℃で1時間、プロピレンが十分重合するように攪拌したところ、所望の予備重合倍数を有する触媒懸濁液が得られた。
プロピレン重合
プロピレンガスで完全に置換した5Lのステンレススチール製オートクレーブに、予備重合倍数が2である上記予備重合触媒懸濁液2.5mlと、水素ガス1.2Lと、液体プロピレン2.3Lとを添加した。反応器を70℃まで加熱し、同温度にて1時間重合を実施した。温度及び圧力を減じた後、PP粉末302gを除去した。このPP樹脂のアイソタクチシティは98.0%、分子量分布は11.5であった。
実施例32
予備重合触媒の予備重合倍数を10に替えたこと以外は実施例31に記載されているような手順に従った。プロピレン重合により、分子量分布が10.3であるポリマー320gが得られた。
実施例33
エチレン重合
十分に排気し、高純度水素で十分に置換した2Lのステンレススチール製オートクレーブに、窒素雰囲気下、攪拌しながらヘキサン1Lと、実施例3で調製した固体触媒成分10mgと、触媒AlEt2.5ミリモルとを添加した。反応器を75℃まで加熱し、適量の高純度水素を補ってオートクレーブ中におけるその部分圧が0.28MPaになるようにし、次いでエチレンガスを導入してオートクレーブ中におけるその部分圧が0.75MPaとなるようにした。85℃の一定温度で2時間重合反応を続け、重合中は、エチレンを補ってエチレンの分圧が変わらないようにした。次いでオートクレーブの温度を下げ、圧力を減じて生成物を排出した。溶媒を除去した後、ポリマーを完全に乾燥すると、メルトインデックスが0.9g/10分のポリエチレン195gが得られた。
実施例34
固体触媒成分の調製
高純度Nで完全に置換した反応器に、塩化マグネシウム4.8g、トルエン95ml、エポキシクロロプロパン4ml、リン酸トリブチル12.5ml及び3−ベンゾイルオキシ酪酸エチル0.7ミリモルを続けて添加した。この混合物を攪拌しながら50℃まで加熱し、2.5時間同温度に保って固形分を完全に溶解し、次いでフタル酸無水物1.4gを添加して、同じ温度でさらに1時間反応を続けた。この溶液を−25℃未満まで冷却し、TiCl56mlを1時間かけて滴下した。次いで、反応物を徐々に80℃まで加熱した。加熱している間に固形分が徐々に沈殿した。この系に、9,9−ジ(メトキシメチル)フルオレン6ミリモルを添加し、反応物をさらに1時間同温度に保った。この溶液を濾過した後、残液をトルエン70mlで2回洗浄した。得られた固体沈殿物を、100℃で2時間トルエン60mlとTiCl40mlを使って処理し、上澄み液を除去し、その後再度残分を100℃で2時間トルエン60mlとTiCl40mlで処理した。上澄み液を除去した後、残液を沸騰状態において5分間トルエン60mlで洗浄した。さらに上澄み液を除去した後、残液を沸騰状態下で2回ヘキサン60mlを使って洗浄し、次いで常温で2回ヘキサン60mlを使って洗浄して固体触媒成分を得た。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表2に示す。
実施例35
3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルに替えて3−ベンゾイルオキシ酪酸イソブチルを使い、9,9−ジ(メトキシメチル)フルオレンに替えて2−イソプロピル−2−イソペンチル−1,3−ジメトキシプロパンを使うこと以外は、実施例34に記載したような手順に従って触媒成分を調製した。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表2に示す。
実施例36
3−ベンゾイルオキシ酪酸エチル0.07mmolに替えて2−メチル−3−ベンゾイルオキシ吉草酸エチル2.0mmolを使うこと以外は、実施例34に記載したような手順に従って触媒成分を調製した。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表2に示す。
実施例37
3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルに替えて5−イソブチル−4−ベンゾイルオキシカプリン酸エチルを使うこと以外は、実施例34に記載したような手順に従って触媒成分を調製した。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表2に示す。
比較例2
3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルを使わないこと以外は、実施例34に記載したような手順に従って触媒成分を調製した。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表2に示す。
比較例3
3−ベンゾイルオキシ酪酸イソブチルを使わないこと以外は、実施例35に記載したような手順に従って触媒成分を調製した。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表2に示す。
表2のデータから、2種類のED化合物を使用している本発明の触媒を使って得られるポリマーは著しく広い分子量分布を有することが分かる。
実施例38
9,9−ジ(メトキシメチル)フルオレンに替えてフタル酸ジイソブチルを使うこと以外は、実施例34に記載したような手順に従って触媒成分を調製した。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表3に示す。
実施例39
高純度Nで完全に置換した反応器に、塩化マグネシウム4.8g、トルエン95ml、エポキシクロロプロパン4ml及びリン酸トリブチル12.5mlを続けて添加した。この混合物を攪拌しながら50℃まで加熱し、2.5時間同温度に保って固形分を完全に溶解し、次いでフタル酸無水物1.4gを添加して、同じ温度でさらに1時間反応を続けた。この溶液を−25℃未満まで冷却し、TiCl56mlを1時間かけて滴下した。次いで、反応物を徐々に80℃まで加熱した。加熱している間に固形分が徐々に沈殿した。この系に、フタル酸ジイソブチル4.4ミリモルを添加し、反応物をさらに1時間同温度に保った。この溶液を濾過した後、残分をトルエン70mlで2回洗浄した。得られた固体沈殿物を、100℃で2時間トルエン60mlとTiCl40mlと3−ベンゾイルオキシ酪酸イソブチル2.2mmolを使って処理した。上澄み液を除去した後、残分を100℃で2時間トルエン60mlとTiCl40mlで処理した。上澄み液を除去した後、残液を沸騰状態において5分間トルエン60mlで洗浄した。さらに上澄み液を除去した後、残分を沸騰状態下で2回ヘキサン60mlを使って洗浄し、次いで常温で2回ヘキサン60mlを使って洗浄して固体触媒成分を得た。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表3に示す。
比較例4
3−ベンゾイルオキシ酪酸エチルを使わないこと以外は、実施例38に記載したような手順に従って触媒成分を調製した。
実施例1〜29に記載したような手順に従ってプロピレン重合実験を実施した。結果を下記表3に示す。
表3に示すデータを比較すると、本発明の触媒に2種類のED化合物を使用した場合、触媒の活性は低下することなく、場合によって向上することが分かり、また、このような触媒を使って得られるポリマーは著しく広い分子量分布を有することが分かる。

Claims (24)

  1. マグネシウム化合物、チタン化合物及び電子供与体化合物(a)の反応生成物を含むオレフィン重合用触媒成分であって、
    前記マグネシウム化合物が、マグネシウムジハライド、マグネシウムアルコキシド、マグネシウムアルキル、マグネシウムジハライドの水又はアルコール錯体、1個又は2個のハロゲン原子がアルコキシ又はハロゲン化アルコキシで置換されているマグネシウムジハライドの誘導体、及びそれらの混合物からなる群より選択され、
    前記チタン化合物が、一般式TiX (OR) 4−n (式中、Rはそれぞれ独立に炭素原子1〜20個を有するヒドロカルビルを、Xはそれぞれ独立にハロゲンを、nは1〜4の整数を示す。)で表され、
    触媒成分調製の過程で、使用しているマグネシウム化合物を有機エポキシ化合物及び有機リン化合物を含む溶媒系に溶解し、
    前記電子供与体化合物(a)が、下記一般式(I)で表される二塩基性エステル化合物からなる群より選択される少なくとも1つの化合物である、オレフィン重合用触媒成分。
    (式中、R及びR’基は、同一又は異なり、C 〜C 10 直鎖又は分岐鎖アルキル、C〜C 10 シクロアルキル、C〜C 10 アリール、C〜C 10 アルカリール、C〜C 10 アラルキル、C〜C10アルケニル及びC10〜C20縮合芳香族基からなる群より選択され、Aは2つの遊離基間の鎖長が1〜炭素原子である二価の連結基であり、二価の連結基の炭素原子が直鎖又は分岐鎖の 〜C 10 アルキル、 〜C 10 シクロアルキル、 〜C 10 アリール、 〜C 10 アルカリール、 〜C 10 アラルキル及びC 〜C 10 アルケニルからなる群より選択される置換基を有していてよい。)
  2. 前記一般式(I)において、R’基がC〜C10アリール、C〜C10アルカリール及びC〜C10アラルキルからなる群より選択されるものである、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  3. 前記電子供与体化合物(a)が下記一般式(II)で表される二塩基性エステル化合物である、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
    (式中、Rは、非置換若しくはハロゲン置換C〜C20アルキル、又は非置換若しくはハロゲン置換C〜C20アリール若しくはアルカリールであり、
    2〜5は、同一又は異なり、水素又はC〜C直鎖若しくは分岐鎖アルキルであり、
    1〜5は、同一又は異なり、水素、ハロゲン、非置換若しくはハロゲン置換C〜C10アルキル、又は非置換若しくはハロゲン置換C〜C20アリール若しくはアルカリール若しくはアラルキルであり、前記ハロゲンはF、Cl及びBrからなる群から選択される。)
  4. 前記一般式(II)において、RがC〜C10の直鎖若しくは分岐鎖アルキル又はC〜C20アルカリールである、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  5. 前記一般式(II)において、RがC〜Cの直鎖又は分岐鎖アルキルである、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  6. 前記一般式(II)において、R1〜5が、同一又は異なり、水素、又は直鎖若しくは分岐鎖の非置換若しくはハロゲン置換C〜Cアルキルである、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  7. 下記一般式(IV)で表される1,3−ジエーテル化合物からなる群から選択される電子供与体化合物(c)をさらに含む、請求項1に記載のオレフィン重合用触媒成分。
    (式中、R、RII、RIII、RIV、R及びRVIは、同一又は異なり、水素、ハロゲン、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群から選択され、RVII及びRVIIIは、同一又は異なり、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群から選択され、基R〜RVIは互いに連結して環を形成していてよい。)
  8. 前記電子供与体化合物(c)が下記一般式(VI)で表される1,3−ジエーテル化合物からなる群から選択されるものである、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
    (式中、R基は、同一又は異なり、水素、ハロゲン、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群から選択され、
    基は、同一又は異なり、水素、ハロゲン、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群から選択され、
    基は、同一又は異なり、直鎖又は分岐鎖のC〜C20アルキル、C〜C20シクロアルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルカリール及びC〜C20アラルキルからなる群から選択される。)
  9. 前記電子供与体化合物(a)の前記電子供与体化合物(c)に対するモル比が0.01〜100の範囲にある、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  10. 前記電子供与体化合物(a)の前記電子供与体化合物(c)に対するモル比が0.05〜1の範囲にある、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  11. 前記電子供与体化合物(a)の前記電子供与体化合物(c)に対するモル比が0.1〜0.4の範囲にある、請求項10に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  12. 脂肪族ジカルボン酸エステル及び芳香族ジカルボン酸エステルからなる群から選択される電子供与体化合物(b)をさらに含む、請求項1に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  13. 前記電子供与体化合物(b)がフタル酸ジアルキルからなる群より選択される請求項12に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  14. 前記電子供与体化合物(a)の前記電子供与体化合物(b)に対するモル比が0.01〜100の範囲にある、請求項12に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  15. 前記電子供与体化合物(a)の前記電子供与体化合物(b)に対するモル比が0.05〜1の範囲にある、請求項14に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  16. 前記電子供与体化合物(a)の前記電子供与体化合物(b)に対するモル比が0.1〜0.3の範囲にある、請求項15に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  17. 前記有機エポキシ化合物が、炭素原子2〜8個を有する、脂肪族エポキシ化合物及び脂肪族ジエポキシ化合物、ハロゲン化脂肪族エポキシ化合物及びハロゲン化脂肪族ジエポキシ化合物、グルシジルエーテル、並びに環状エーテルからなる群より選択される少なくとも1つの化合物である、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  18. 前記有機リン化合物が、オルトリン酸及びリン酸のヒドロカルビルエステル及びハロゲン化ヒドロカルビルエステルからなる群より選択される、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  19. 使用するマグネシウム化合物がマグネシウムジハライドのアルコール錯体である、請求項に記載のオレフィン重合用触媒成分。
  20. オレフィンCH=CHR(式中Rは水素原子又はC〜C12アルキル基又はアリール基)重合用触媒であって、少なくとも下記成分の反応生成物を含むオレフィン重合用触媒。
    (a)請求項1〜19のいずれか一項に記載の触媒成分、及び
    (b)アルキルアルミニウム化合物。
  21. オレフィンCH =CHR(式中Rは水素原子又はC 〜C 12 アルキル基又はアリール基)重合用触媒であって、下記成分の反応生成物を含むオレフィン重合用触媒。
    (a)請求項1〜19のいずれか一項に記載の触媒成分、
    (b)アルキルアルミニウム化合物、及び
    (c)外部電子供与体化合物。
  22. オレフィンCH=CHR(式中、Rは水素原子又はC〜C12アルキル基又はアリール基。)重合用予備重合触媒であって、請求項20又は21に記載の触媒の存在下でオレフィンを予備重合することにより、また、その予備重合倍数を固体触媒成分1グラム当たりオレフィンポリマーが0.1〜1000グラムとなるようにすることにより得られるプレポリマーを含む、オレフィン重合用予備重合触媒。
  23. オレフィンCH=CHR(式中、Rは水素原子又はC〜C12アルキル基又はアリール基。)の重合方法であって、前記オレフィンと任意選択のコモノマーとを、重合条件下で請求項20又は21に記載の触媒又は請求項22に記載の予備重合触媒と接触させることを含む、オレフィンの重合方法。
  24. オレフィンCH =CHR(式中、Rは水素原子又はC 〜C 12 アルキル基又はアリール基。)の重合方法であって、前記オレフィンを、重合条件下で請求項20又は21に記載の触媒又は請求項22に記載の予備重合触媒と接触させることを含む、オレフィンの重合方法。
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