JP4802500B2 - ポリアリーレンスルフィド積層シート - Google Patents
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Description
本発明に用いるポリアリーレンスルフィドの繰り返し単位としては、上記の式(A)で表される構造式が好ましく、これらの代表的なものとして、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィドスルホン、ポリフェニレンスルフィドケトン、これらのランダム共重合体、ブロック共重合体及びそれらの混合物などが挙げられる。特に好ましいポリアリーレンスルフィドとしては、フィルム物性と経済性の観点から、ポリフェニレンスルフィド(PPS)が好ましく例示され、ポリマの主要構成単位として下記構造式で示されるp−フェニレンスルフィド単位を好ましくは80モル%以上、より好ましくは90モル%以上含む樹脂である。かかるp−フェニレンスルフィド成分が80モル%未満では、ポリマの結晶性や熱転移温度などが低く、PPSの特徴である耐熱性、寸法安定性、機械特性および誘電特性などを損なうことがある。
本発明で用いた特性値の測定法ならびに効果の評価方法は次の通りである。
インストロンタイプの引張試験機(オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置“テンシロンAMF/RTA−100”)を用いて、幅30mm、試長間100mm、引張り速度50mm/分の条件で引っ張る。
ASTM−D882に規定された次の方法に従って、インストロンタイプの引張試験機(オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置“テンシロンAMF/RTA−100”)を用いて測定した。幅10mmの試料フィルムを、試長間100mm、引張り速度200mm/分の条件で引っ張る。測定は25℃、65%RHの雰囲気下で行う。
モータスロット加工機(小田原エンジニアリング社製)を用い、250μm厚みの試料を、幅24mm、長さ39mmのスロットに加工速度2ヶ/秒で加工し、目視でフィルム割れの発生したものを不良品とし、不良品発生率を次の基準で評価した。なお、加工個数は各試料100個ずつとする。
○:不良率が0%を超え5%以下
△:不良率が5%を超え20%
×:不良率が20%を超える
(4)耐衝撃強度
ASTM−D−256に規定された方法に従って、25℃の雰囲気下で測定を行った。
(1)共重合PPSポリマの調製
オートクレーブに、100モルの硫化ナトリウム9水塩、45モルの水酸化ナトリウムおよび25リットルのN−メチル−2−ピロリドン(以下NMPという)を仕込み、攪拌しながら徐々に220℃まで昇温して含有されている水分を蒸留により除去した。
主成分モノマとしてp−ジクロルベンゼンを用いること以外はすべて(1)の共重合PPSポリマの製造と同様にしてp−PPSポリマを製造した。なお、該p−PPSポリマの融点は285℃であった。
上記(2)で得られたp−PPSポリマをそれぞれ180℃にて3時間、1mmHgの減圧下で乾燥後エクストルーダーに供給し、310℃で溶融させ、金属繊維を用いた95%カット孔径10μmフィルタで濾過したのち、400mm幅、間隔1.0mmの直線上リップを有するTダイ型口金より吐出させた。このようにして押し出した溶融シートを、静電印加法により表面を25℃に保った金属ドラム上で冷却密着固化させ、厚み50μmの無配向ポリフェニレンスルフィドシートを得た。
上記(1)および(2)で得られた共重合PPSポリマおよびp−PPSポリマそれぞれ180℃にて3時間、1mmHgの減圧下で乾燥後、平均粒径0.7μmのシリカ微粒子粉末0.1wt%、ステアリン酸カルシウム0.05wt%を(2)中に添加したのち、別々のエクストルーダーに供給し、310℃で溶融させ、金属繊維を用いた95%カット孔径10μmフィルタで濾過し、口金上部にある積層装置でp−PPSポリマ/共重合PPS(890μm/160μm)の2層積層となるように吐出量を調整し、無配向ポリフェニレンスルフィドシートの製造と同様にして厚み1,050μmの無配向PPSシートを得る。ついで、加熱ロール群からなる長手方向延伸機に供給し、フィルム温度102℃で3.5倍に延伸し、続いてテンターを用いて幅方向に103℃で3.0倍延伸し、さらに240℃で10秒間熱処理して、p−PPSポリマ/共重合PPS(85μm/15μm)の厚さ100μmの二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートを得た。得られた二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートのフィルム長手方向および幅方向の破断伸度は100%/150%であった。
(3)で得られた無配向ポリフェニレンスルフィドシートと(4)で得られた二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートを温度240℃、圧力10kg/cmのプレスロールで二軸配向ポリフェニレンスルフィド/共重合ポリフェニレンスルフィド/無配向ポリフェニレンスルフィド/共重合ポリフェニレンスルフィド/二軸配向ポリフェニレンスルフィドの構成になるように重ね合わせてラミネートした。
実施例1で用いた二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートの延伸倍率を3.5×3.3倍(長手方向×幅方向)と変更する以外は実施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートのフィルム長手方向および幅方向の破断伸度は100%/130%であった。
実施例1で用いた二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートの延伸倍率を3.5×3.5倍(長手方向×幅方向)と変更する以外は実施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートのフィルム長手方向および幅方向の破断伸度は100%/100%であった。
実施例1で用いた二軸配向ポリフェニレンスルフィドを共重合PPS/PPSポリマ(10μm/90μm)とする以外は実施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。
実施例1で用いた二軸配向ポリフェニレンスルフィドを共重合PPS/p−PPSポリマ(5μm/95μm)とする以外は実施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。
上記(1)および(2)で得られた共重合PPSポリマおよびp−PPSポリマそれぞれ180℃にて3時間、1mmHgの減圧下で乾燥後、別々のエクストルーダーに供給し、310℃で溶融させ、金属繊維を用いた95%カット孔径10μmフィルタで濾過したのち、口金上部にある積層装置で共重合PPS/p−PPSポリマ/共重合PPS(15μm/20μm/15μm)の3層積層とするように吐出量を調整し、400mm幅、間隔1.0mmの直線上リップを有するTダイ型口金より吐出させた。このようにして押し出した溶融シートは、静電印加法により表面を25℃に保った金属ドラム上で冷却密着固化させ、厚み50μmの無配向ポリフェニレンスルフィドシートを得た。
実施例5で得られた無配向ポリフェニレンスルフィドシートを共重合PPS/p−PPSポリマ/共重合PPS(10μm/30μm/10μm)とする以外は実施例5と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。
実施例5で得られた無配向ポリフェニレンスルフィドシートを共重合PPS/p−PPSポリマ/共重合PPS(5μm/40μm/5μm)とする以外は実施例5と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。
上記(1)および(2)で得られた共重合PPSポリマおよびp−PPSポリマをそれぞれ180℃にて3時間、1mmHgの減圧下で乾燥後、共重合PPSポリマ60wt%、p−PPSポリマ40wt%を40mm孔径の押出機に供給し、310℃で溶融させ、金属繊維を用いた95%カット孔径10μmフィルタで濾過したのち、400mm幅、間隔1.0mmの直線上リップを有するTダイ型口金より吐出させた。このようにして押し出した溶融シートは、静電印加法により表面を25℃に保った金属ドラム上で冷却密着固化させ、厚み50μmの無配向ポリフェニレンスルフィドシートを得た。
実施例1で用いた共重合PPSポリマのp−ジクロルベンゼンおよびm−ジクロルベンゼンの添加量を、p−ジクロルベンゼン91モル%、m−ジクロルベンゼン10モル%とする以外は実施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。得られた共重合PPSポリマの融点は253℃であった。
実施例1で用いた二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートの延伸倍率を4.0×3.8倍(長手方向×幅方向)と変更する以外は実施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートの破断伸度は50%であった。
実施例1でp−PPSポリマのみを用いる以外は実施例1と同様にして二軸配向ポリフェニレンスルフィドシートを作成し、実施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド積層シートを作成した。
実施例1と同様にして250μmの無配向ポリフェニレンスルフィド単膜シートを作成した。
Claims (7)
- 少なくとも2層以上の構成層を有し、最外層がともに少なくとも一方向の破断伸度が120%以上180%以下である二軸配向ポリアリーレンスルフィドフィルムであり、各層の層間接着力が1kg/cm2以上50kg/cm2以下であり、少なくとも一方向の破断伸度が120%以上180%以下であるポリアリーレンスルフィド積層シート。
- ポリアリーレンスルフィドがポリフェニレンスルフィドである、請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド積層シート。
- 無配向ポリアリーレンスルフィドフィルムの層を有している、請求項1または2に記載のポリアリーレンスルフィド積層シート。
- 無配向ポリアリーレンスルフィドフィルムの厚みが総シート厚みの3%以上40%以下である、請求項3に記載のポリアリーレンスルフィド積層シート。
- 無配向ポリアリーレンスルフィドフィルムの両面に共重合ポリアリーレンスルフィドフィルムを積層してなる、請求項3または4に記載のポリアリーレンスルフィド積層シート。
- 無配向ポリアリーレンスルフィドフィルムが共重合ポリアリーレンスルフィドを含有している、請求項3〜5のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィド積層シート。
- 共重合ポリアリーレンスルフィドの融点が180℃以上260℃以下である、請求項5または6に記載のポリアリーレンスルフィド積層シート。
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