JP4923331B2 - 油圧蓄圧装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部作動装置に液圧を供給する油圧蓄圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の油圧蓄圧装置として、特開平3−243455号公報に開示されたものがある。これに記載された油圧蓄圧装置は、リザーバに貯蔵されたブレーキ液を液圧ポンプによって昇圧させて蓄圧器に貯蔵し、蓄圧器に貯蔵された液圧を、外部作動装置としての車両ブレーキ用油圧ブースタの液圧源として使用するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許公開公報に開示されたもののように、外部作動装置としての油圧ブースタがスプール弁を備えている場合、例えば車両の停車時のように、液圧ポンプを長時間作動させない場合、蓄圧器に蓄圧されていた液圧が、油圧ブースタのスプール弁を介してリザーバに放出され、蓄圧器の液圧が極度に低下(例えば零)する。
【0004】
特開2000−320501にあるように、通常蓄圧器はハウジング内を気室と液室とに分割する金属ベローズと、金属ベローズに設けられたシール部材とを備えている。蓄圧器に蓄圧された液圧が低下すると、金属ベローズに設けられたシール部材がハウジングと当接し、蓄圧器の液室を蓄圧器外部から遮断し、液室内の液圧と気室内の気体の圧力とを平衡させ、金属ベローズに気体の圧力による負担がかからないようにしている。
【0005】
蓄圧器のシール部材は、シール機能を保持するために部材を複数にする等の方策を施しているが、蓄圧器の液圧が極度に低下した場合、液室と蓄圧器外部とを遮断するためシール部材に負担がかかることにはかわりはない。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解決すべく、簡単な構成で、蓄圧器の液圧が極度に低下することを防ぎ、蓄圧器のシール部材のシール機能を維持できる油圧蓄圧装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、リザーバの作動液を昇圧して吐出する液圧ポンプと、前記液圧ポンプの吐出圧を蓄圧するとともに、蓄圧した液圧を外部作動装置へと供給する蓄圧器とを備えた油圧蓄圧装置において、前記蓄圧器と前記外部作動装置との間に、前記蓄圧器の液圧が所定圧を超えたときに、前記蓄圧器と前記外部作動装置との間を連通し、前記蓄圧器の液圧が前記所定圧以下のときに、前記蓄圧器と前記外部作動装置との間を遮断する制御弁を備え、
前記蓄圧器と前記制御弁との間には圧力検出手段が備えられ、前記所定圧より高い所定値が閾値として設定されているとともに、前記圧力検出手段が前記蓄圧器の液圧が前記閾値以下であることを検出したときに、前記液圧ポンプを作動させることを特徴とする油圧蓄圧装置とした。
【0008】
請求項1の発明によると、蓄圧器の液圧が所定圧以下のときに、蓄圧器と外部作動装置との間を遮断する制御弁を備えているため、長時間液圧ポンプが作動されなくても、蓄圧器の液圧が極度に低下することがなく、蓄圧器のシール部材に負担がかかることがない。
【0009】
【実施の形態】
以下、本発明に従った一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は本発明による油圧蓄圧装置2を表している。リザーバ4は、これに限定する意図はないが、例えばブレーキ液を貯蔵しているとともに、大気に連通している。電動モーター6によって駆動される液圧ポンプ8は、例えばブレーキホースによってリザーバ4と連結され、リザーバ4に貯蔵されたブレーキ液を吸引して昇圧する。蓄圧器10は、配管によって液圧ポンプ8の吐出口と連通され、液圧ポンプ8が吐出した液圧を蓄圧する。
【0011】
図2は、蓄圧器10の詳細図である。ハウジング12内には金属ベローズ14が設置され、その一端がハウジング12の天井部において固定されている。金属ベローズ14の他端は、プレート16に固定されており、これによってハウジング12内を高圧の気体が封入される気室18とブレーキ液圧が導入される液室20とに分割される。プレート16には2重の円環状のシール部22a,22bを備えたシール部材22が固着されている。
【0012】
ハウジング12には、その下端に液圧が導入される導入孔12aを備えるとともに、その天井部には気体の封入孔12bが備えられ、封入孔12bには封止栓24が装着されている。
【0013】
図2は蓄圧器10に液圧が蓄圧されていないときを表し、シール部材22がハウジング12に当接することで、液室20と蓄圧器10の外部の液圧系とを遮断している。このとき、液室20には気室18内の気体の圧力と平衡する液圧が発生している。
【0014】
蓄圧器10に導入孔12aから液圧が導入されると、シール部材22がハウジング12から離れるとともに、金属ベローズ14が図において上方に縮小して、液室20内に液圧を蓄圧する。
【0015】
再び図1に戻り、圧力センサ26は蓄圧器10内に蓄圧された液圧の値を検出し、液圧値が所定値PS以下であるとき、図示しない制御装置に低圧信号を発信する。
【0016】
制御弁30は、蓄圧器10と本発明の構成ではない外部作動装置50(例えば、車両ブレーキ用油圧ブースタ)との間に配置され、蓄圧器10に蓄圧された液圧が所定圧P0以下であるときに、蓄圧器10と外部作動装置50との間の連通を遮断し、蓄圧器10に蓄圧された液圧が所定圧P0を超えたときに、蓄圧器10と外部作動装置50との間を連通させる。
【0017】
制御弁30は、バルブボディ30a内にボールバルブ30bが配置され、バルブボディ30aにはボールバルブ30bと当接する弁座30cが設置されている。ボールバルブ30bとバルブボディ30aとの間にはバルブスプリング30dが介装され、ボールバルブ30bを弁座30cへと付勢している。
【0018】
バルブボディ30a内に配置された段付プランジャ30eは、一端に大径部30e1を備えるとともに、他端にはスティック部30e2を備え、スティック部30e2はボールバルブ30bと当接可能となっている。段付プランジャ30eは、更に段付部30e3を備え、段付部30e3とバルブボディ30aとの間にはプランジャスプリング30fが介装され、段付プランジャ30eを図において下方に付勢している。
【0019】
バルブボディ30a内には、入力室32、出力室34、スプリング30fが格納されたスプリング室36、及びパイロット室38が備えられ、入力室32と出力室34との間は、ボールバルブ30bによって遮断可能となっている。又、バルブボディ30aにはインレットポート40、アウトレットポート42、大気ポート44、及びパイロットポート46とが設置されている。図にあるように、入力室32はインレットポート40を介して蓄圧器10と連通し、出力室34はアウトレットポート42を介して外部作動装置50と連通し、スプリング室36は大気ポート44を介してリザーバ4と連通し、更にパイロット室38はパイロットポート46を介して蓄圧器10と連通している。尚、逆止弁60は、図にあるように、ブレーキ液の液圧ポンプ8から蓄圧器10への方向のみの流れを許容している。
【0020】
次に、図1及び図3を用いて、本発明による油圧蓄圧装置2の作動について説明する。図1は、蓄圧器10の液圧が所定圧P0以下で、制御弁30が閉弁し、蓄圧器10と外部作動装置50との間の連通を遮断しているときを表し、図3は、蓄圧器10の液圧が所定圧P0を超えており、制御弁30が開弁し、蓄圧器10と外部作動装置50との間を連通しているときを表している。
【0021】
図において、液圧ポンプ8は電動モータ6によって駆動され、リザーバ4内のブレーキ液を吸引して昇圧し、逆止弁60を介して蓄圧器10へと送出する。
【0022】
蓄圧器10へと送出された液圧は、蓄圧器10の金属ベローズ14を図2において上方へと縮小させ、蓄圧器10内に蓄圧される。
【0023】
蓄圧器10内に蓄圧された液圧Pnは、インレットポート40を介して入力室32に導入されるとともに、パイロットポート46を介してパイロット室38内へと導入されており、制御弁30のスプリング室36はリザーバ4と連通しているため、段付プランジャ30eの大径部30e1は液圧によってPn×(S1−S2)の荷重(S1は段付プランジャ30eの大径部30e1の断面積、S2は段付プランジャ30eのプランジャスプリング30fが設置された部位の断面積を表す)を、図1において上方に受ける。ここで、プランジャスプリング30fによる荷重をf1とすると、段付プランジャ30eはPn×(S1−S2)−(f1+Pn×S3+f2)の荷重(S3はボールバルブ30bのシール面積、f2はバルブスプリング30dのセット荷重を表す)でボールバルブ30bを図において上方に開弁する。したがって、Pn×(S1−S2−S3)>f1+f2すなわち、Pn>(f1+f2)/(S1−S2−S3)=P0であれば、制御弁30は開弁し、蓄圧器10と外部作動装置50とを連通させる。
【0024】
この場合、蓄圧器10内の液圧は、制御弁30を介して外部作動装置50へと送出され、外部作動装置50にて消費される。外部作動装置50による消費によって、蓄圧器10内の液圧が低下し、圧力センサ26が蓄圧器10内の液圧が所定圧:P0=(f1+f2)/(S1−S2−S3)より高く、所定値:Ps以下であること(Ps>P0と設定されている)を検知すると、図示しない制御装置へと低圧信号を送信する。低圧信号を受信した制御装置は、電動モータ6に対して駆動信号を送信して電動モータ6を駆動させることによって液圧ポンプ8を駆動し、再び、蓄圧器10に液圧を蓄える。
【0025】
図3に示すように、例えば、車両の長時間の停車等によって、油圧蓄圧装置2が長時間作動されない場合、蓄圧器10内の液圧Pnが外部作動装置50を介して次第に低下し、Pn≦(f1+f2)/(S1−S2−S3)=P0となると、制御弁30のボールバルブ30bが段付プランジャ30eを押し下げ、ボールバルブ30bを閉弁させる。これによって、蓄圧器10と外部作動装置50との間の連通が遮断されるため、これ以上蓄圧器10内の液圧が低下することがない。
【0026】
尚、前述した実施の形態においては、蓄圧器10の液圧を検出する手段として圧力センサ26を用いたが、これに限ったものではなく、圧力スイッチを用いてもよい。
【0027】
又、前述した実施の形態においては、本発明による油圧蓄圧装置をブレーキ装置に応用した場合の例を示したが、本発明はこれに限ったものではなく、車両、或いは非車両用のあらゆる油圧機器に応用が可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、蓄圧器内の液圧が所定圧以下に低下することがないため、蓄圧器のシール部材に負担をかけることがなく、信頼性の高い油圧蓄圧装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧蓄圧装置の全体図である。
【図2】蓄圧器の断面図である。
【図3】油圧蓄圧装置の制御弁が閉弁されたときを表す図である。
【符号の説明】
2・・・油圧蓄圧装置
4・・・リザーバ
8・・・液圧ポンプ
10・・・蓄圧器
30・・・制御弁
30b・・・ボールバルブ
30c・・・弁座
30e・・・段付プランジャ
26・・・圧力センサ
50・・・外部作動装置
P0・・・所定圧
Ps・・・所定値

Claims (2)

  1. リザーバの作動液を昇圧して吐出する液圧ポンプと、前記液圧ポンプの吐出圧を蓄圧するとともに、蓄圧した液圧を外部作動装置へと供給する蓄圧器とを備えた油圧蓄圧装置において、前記蓄圧器と前記外部作動装置との間に、前記蓄圧器の液圧が所定圧を超えたときに、前記蓄圧器と前記外部作動装置との間を連通し、前記蓄圧器の液圧が前記所定圧以下のときに、前記蓄圧器と前記外部作動装置との間を遮断する制御弁を備え、
    前記蓄圧器と前記制御弁との間には圧力検出手段が備えられ、前記所定圧より高い所定値が閾値として設定されているとともに、前記圧力検出手段が前記蓄圧器の液圧が前記閾値以下であることを検出したときに、前記液圧ポンプを作動させることを特徴とする油圧蓄圧装置。
  2. 前記制御弁は、前記蓄圧器と前記外部作動装置との間を遮断する遮断弁と、一端に前記蓄圧器の液圧を受け、前記蓄圧器の液圧が所定圧を超えたときに前記遮断弁を開弁するプランジャを備えたことを特徴とする請求項1を満足する油圧蓄圧装置。
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