JP4982917B2 - 光学活性エノンの製造方法および中間体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロスタグランジンなどの天然物および医薬品の有用中間体である光学活性エノンの新規製造方法およびその中間体である新規な光学活性化合物と新規光学活性エノンに関する。
【0002】
【従来技術】
近年、光学活性な天然物および医薬品の合成において、複数の水酸基を有するキラルアルコール類は、両対称体共に極めて広く有用な用途があり注目を集めている。その中でも、水酸基が保護されたエノン体である、7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンは、プロスタグランジンや多くの生理活性物質の合成に重要なビルディングブロックとして用いられている。
【0003】
Johnsonらは、光学活性なこの7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンからプロスタグランジンE2の全合成を行った(J.Am.Chem.Soc.,1986,108,5655)。この方法は光学活性エノンを、(+)−N,S−ジメチル−S−フェニルスルホキシミンで、ラセミ体を光学分割することで合成している。しかし、この方法では分割剤のイミンが高価な上、−78℃の低温反応を行ってイミンを付加した後に分割しなければならない。さらに、分割後にカルボニル基を再生する反応が必要であり、必ずしも工業的に容易に行える方法ではない。光学活性エノン、例えば7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンのより簡便な製造法が望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決しようとする課題は、光学活性エノン、例えば7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンのより簡便な製造方法を提供することである。さらに本発明の製造方法における過程で得られる中間体および製造物すなわち新規な光学活性化合物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、式(9)
【化25】
で表される光学活性アルコール誘導体を出発物質として、光学活性エノン、例えば7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンの両鏡像体をそれぞれ、簡便かつ効率的に製造する方法を見出した。さらにこの製造方法で得られる中間体は、新規な光学活性化合物であり目的物の光学活性エノンと同様に、キラルビルディングブロックとして有用な化合物であることも見出し本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は(A)式(1)で表される化合物の1位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし(式(2))、(B)前記水酸基を酸化してケトンとし(式(3))、(C)4位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(4)で表される光学活性エノンの製造方法を提供するものである。本発明では、化合物名はIUPACの命名法に従うが、官能基の位置を表現するときには便宜的に式(1)に示した番号により官能基の位置を示す。
【化26】
【0007】
また本発明は、(A′)式(1)で表される化合物の4位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし(式(5))、(B′)前記水酸基を酸化してケトンとし(式(6))、(C′)1位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(7)で表される光学活性エノンの製造方法を提供するものである。
【化27】
【0008】
さらに本発明は、1位の保護基がクミル基であり、かつ2位と3位の保護基がアセトニドである、式(10)で表される化合物の1位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし(式(11))、前記水酸基を酸化してケトンとし(式(12))、4位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(13)で表される光学活性エノンの製造方法を提供するものである。
【化28】
【0009】
また本発明は、1位の保護基がクミル基であり、かつ2位と3位の保護基がアセトニドである、式(10)で表される化合物の4位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし(式(14))、前記水酸基を酸化してケトンとし(式(15))、1位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(16)で表される光学活性エノンの製造方法を提供するものである。
【化29】
【0010】
さらに本発明は、4位の保護基がクミル基であり、かつ2位と3位の保護基がアセトニドである、式(17)で表される化合物の4位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし(式(18))、前記水酸基を酸化してケトンとし(式(19))、1位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(16)で表される光学活性エノンの製造方法を提供するものである。
【化30】
【0011】
また本発明は、4位の保護基がクミル基であり、かつ2位と3位の保護基がアセトニドである、式(17)で表される化合物の1位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし(式(20))、前記水酸基を酸化してケトンとし(式(21))、4位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(13)で表される光学活性エノンの製造方法を提供するものである。
【化31】
【0012】
さらに本発明は、式(1)で表される光学活性化合物を提供するものである。
ここで、式(1)で表される化合物は鏡像異性体を含むものである。
また本発明は、式(2)〜(7)、(9)〜(21)、(23)〜(25)で表される光学活性化合物を提供するものである。
以下、発明の実施の形態に即して本発明をより詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
(I) 本発明の光学活性エノンの製造方法は、スキーム7に示したように式(1)で表される化合物の1位または4位の保護基を脱保護する工程Aまたは工程A′、脱保護した水酸基をケトンへ酸化する工程Bまたは工程B′および4位または1位の保護基を脱保護し、かつ脱水をして二重結合を生成する工程Cまたは工程C′からなることを特徴とする光学活性エノンの製造方法である。
この際、どちらの水酸基を先に脱保護するかにより、任意の鏡像体を選択的に合成することが可能である。
【0014】
【化32】
【0015】
すなわち、式(1)で表される化合物の1位の保護基を先に脱保護する工程A、工程B、工程Cからなるスキーム7の上のルートでは式(4)で表される光学活性エノンが選択的に得られるのに対して、式(1)で表される化合物の4位の保護基を先に脱保護する工程A′、工程B′、工程C′からなるスキーム7の下のルートでは式(4)で表される光学活性エノンの鏡像異性体である式(7)で表される光学活性エノンが選択的に得られる。式(1)で表される化合物の保護基R2およびR3がアセトニドであり、保護基R5が水素原子である場合には、工程A、工程B、工程Cからなるスキーム7の上のルートでは式(37)で表される右旋光性化合物(+)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンが式(4)で表される化合物として得られる。一方、工程A′、工程B′、工程C′からなるスキーム7の下のルートでは式(40)で表される左旋光性化合物(−)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンが式(7)で表される化合物として得られる。
【0016】
なお本発明においては、式(1)で表される化合物にはその鏡像異性体も含まれる。従って、式(1)を出発原料とする各光学活性化合物はその鏡像異性体も含む。つまり、式(1)で表される化合物の鏡像異性体を出発原料とし、その鏡像異性体の保護基R2およびR3がアセトニドであり、基R5が水素原子である場合には、工程A、工程B、工程Cからなるスキーム7の上のルートでは式(40)で表される左旋光性化合物(−)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンが式(4)で表される化合物として得られる。一方、工程A′、工程B′、工程C′からなるスキーム7の下のルートでは式(37)で表される右旋光性化合物(+)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンが式(7)で表される化合物として得られる。
【0017】
すなわち、本発明発明の製造方法によれば、出発原料である光学活性物質のキラリティーおよびどちらの水酸基を先に脱保護するかにより、任意の鏡像体を選択的に合成することが可能である。
【0018】
本発明の製造方法で製造することができる光学活性エノンは、式(4)で表される化合物および式(7)で表される化合物である。ここで、R2、R3およびR5の範囲は以下に示す範囲である。
【0019】
本発明の光学活性エノンの製造方法、その中間体である光学活性化合物およびその光学活性化合物の製造方法における水酸基の保護基R2およびR3は、水酸基の保護基として作用する基であり、保護基R1または保護基R4の脱保護反応によっては脱保護されない基であればよい。また保護基R2およびR3はそれぞれ独立であっても、保護基R2とR3とが結合していてシクロペンタン骨格の2位と3位の炭素とで環状になっていてもよい。好ましくはR2とR3とが結合している、メチルエチルケタール、ジエチルケタール、アセトニドである。より好ましくは、アセトニドである。
【0020】
本発明の光学活性エノンの製造方法、その中間体である光学活性化合物およびその光学活性化合物の製造方法におけるR5は、本発明における反応を阻害しない官能基であればよい。好ましくは水素原子、アルキル基またはフェニル基である。特に好ましくは、水素原子および炭素数20以下のアルキル基である。
【0021】
本発明の光学活性エノンの製造方法における出発原料である式(1)で表される化合物は以下の特徴を有する。なお、R2、R3およびR5の範囲は前記のR2、R3およびR5の範囲と同様である。
【0022】
本発明の光学活性エノンの製造方法、その中間体である光学活性化合物およびその光学活性化合物の製造方法における水酸基の保護基R1およびR4は、水酸基の保護基として作用する基であればよい。好ましくは、エーテル型保護基、シリルエーテル型保護基、エステル型保護基である。エーテル型保護基としては、例えば、メトキシメチル、t−ブチルチオメチル、t−ブトキシメチル、シロキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、t−ブチル、アリル、ベンジル、p−メトキシベンジル、ニトロベンジル、クミル基、α,α−ジエチルベンジル、α−メチル−α−エチルベンジル、α,α−ジメチル−p−メトキシベンジルである。シリルエーテル型保護基としては、例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、イソプロピルジメチルシリル、エチルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリルである。エステル型保護基としては、例えば、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、メトキシアセチル、ピバロイル、ベンゾイルである。特に好ましくは、エーテル型保護基、シリルエーテル型保護基であり、さらに好ましくはクミル基、α,α−ジエチルベンジル、α,α−ジメチル−p−メトキシベンジル、t−ブチルジメチルシリルである。
【0023】
また本発明における保護基R1は、保護基R4の脱保護反応によっては脱保護されないが、保護基R1の脱保護によっては脱保護される保護基である。本発明における保護基R4は、保護基R1の脱保護反応によっては脱保護されないが、保護基R4の脱保護によっては脱保護される保護基である。
【0024】
例えば、エーテル型保護基は水素化分解により脱保護され、シリルエーテル型保護基は塩基性下で脱保護され、エステル型保護基は炭酸カリウム−アルコール条件下においてアルコリシスされて脱保護される。また、R2とR3がアセトニドである場合には、酸性下でアセトニドは脱保護されるので、エーテル型保護基、シリルエーテル型保護基およびエステル型保護基からR1およびR4を選ぶことにより上記条件を満たすことになる。
例えば、次のスキーム8〜11の反応が該当する。
【0025】
【化33】
【0026】
なお、出発原料となる式(26)または式(27)で表される化合物の合成方法は次のスキーム12、13に示す通りである。
【0027】
【化34】
【0028】
(II) スキーム7に示す上のルートでは、式(1)で表される化合物を出発原料として工程A、工程B、工程Cを経て、式(4)で表される化合物すなわち光学活性エノンを製造することができる。以下各工程ごとに説明する。
【0029】
▲1▼工程A
式(1)で表される化合物の製造方法
スキーム14で示されるように、本発明の式(1)で表される光学活性化合物は、式(8)で表されるシクロペンテン誘導体から式(9)で表されるシクロペンタンジオール誘導体とし、さらにジオールを保護することにより得られる。
【化35】
【0030】
式(8)で表されるシクロペンテン誘導体から式(9)で表されるシクロペンタンジオール誘導体への反応は公知のシス付加酸化反応であれば良いが、マンガン酸化、オスミウム酸化が好ましい。特にオスミウム酸化が最も好ましい。
式(8)で表される化合物は、シクロペンタジエンにクメンペルオキシドとCu(OAc)2とを反応させた後、本発明者らの方法(Synthesis,2000,6,817)によりOAcをOHとし、ジクロロメタン/ヘキサンの1/5溶媒中酸化マンガンを触媒として水酸基をケトンに酸化し、さらにこれをNaBH4で還元した後に、他の保護基で水酸基を保護することにより得られる。クミル基を脱保護してさらに他の保護基に変えることも可能である。
【0031】
スキーム15、16で示されるように例えば、式(8)で表されるシクロペンテン誘導体のうちR1またはR4がクミル基である式(22)または式(24)の化合物をオスミウム酸化して式(23)または式(25)で表される2位と3位とのジオール化合物とした後、この水酸基にアセトジメチルケタールを反応させて水酸基をアセトニドで保護することにより式(10)または式(17)で表される化合物を得られる。
【化36】
【0032】
具体的には、式(8)で表されるシクロペンタジエン誘導体のうちR1がクミル基、R5が水素原子である(+)−cis−4−クミルオキシ−2−シクロペンテン−1−オール誘導体は、本発明者らによる報告(Synlett 1999,11,1754−1756.)に記載の方法で得られる。
【0033】
すなわち、まず、ジシクロペンタジエンからラセミ体のcis−4−クミルオキシ−2−シクロペンテン−1−オールを得る。つぎに、このラセミ体を加水分解酵素存在下、カルボン酸エステルまたはカルボン酸で処理し、エステル交換もしくはエステル化させて(+)−cis−4−クミルオキシ−2−シクロペンテン−1−オールを得る。それからこの水酸基を、クミル基以外の保護基R4で一旦保護して式(22)で表される(+)−cis−4−クミルオキシ−2−シクロペンテン−1−オール誘導体が得られる。
【0034】
次にこの式(22)で表される化合物をオスミウム酸化して式(23)で表されるジオール化合物とした後、この水酸基をアセトニドで保護することにより式(10)で表される化合物を得られる。
【0035】
本発明における工程Aは、式(1)で表される光学活性化合物の1位の保護基を脱保護して式(2)で表される光学活性化合物を得る工程である。4位の保護基を脱保護しないで、1位の保護基のみを脱保護する反応であれば公知の脱保護反応のいずれを用いても良く、好ましい脱保護反応は1位の保護基および4位の保護基の組合せにより異なる。例えば、1位の保護基がクミル基で、4位の保護基がt−ブチルジメチルシリル基である場合には、パラジウム−炭素触媒による水素雰囲気下での接触還元反応が好ましい。
【0036】
なお、当業者であれば例えば、THEODORA W. GREEN, PETER G. M. WUTS, PROTECTIVE GROUPS in ORGANIC SYNTHESIS THIRD EDITION, WILEY-INTERSCIENCE に従い最適な保護基を選び出すことは容易である。また反応条件、例えば溶媒や反応温度を最適化することも容易である。
【0037】
本発明における工程Aで製造することができる式(2)で表される化合物は、公知の単離方法により単離することができる。例えば、抽出や液体クロマトグラフィーにより精製分離することができる。また、単離した式(2)で表される化合物は公知の分析方法により同定することができる。例えば、質量スペクトル、赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルのスペクトルを測定することおよび元素分析することにより分子構造を決定することができる。公知の単離方法により本発明における工程Aで製造される式(2)で表される化合物を精製分離して単離することおよび単離した化合物を同定することは当業者にとって容易である。
また、本発明の製造方法により得られ単離される式(2)で表される化合物は高い純度および高い光学純度を示す。
【0038】
▲2▼工程B
本発明における工程Bは、前記工程Aで得られる式(2)で表される光学活性化合物の水酸基を酸化してケトンとし式(3)で表される光学活性化合物を得る工程である。式(2)で表される光学活性化合物の水酸基を酸化してケトンとする酸化反応であれば、公知の酸化反応のいずれをも用いることができるが、保護基R2、R3およびR4を損なわずに水酸基のみを酸化する酸化反応であることが好ましい。
【0039】
本発明の光学活性エノンの製造方法において、式(2)で表される光学活性化合物の水酸基を酸化してケトンとし式(3)で表される光学活性化合物を得る工程で用いられる酸化剤は、保護基R2、R3およびR4を損なわずに水酸基のみを酸化する酸化剤であればよい。好ましくは、重金属系酸化剤、有機化合物系酸化剤である。重金属系酸化剤としては、例えば、過マンガン酸カリウム、二酸化マンガン、酸化クロム−ピリジン錯体、クロロクロム酸ピリジニウム、二クロム酸ピリジニウム、酢酸鉛、炭酸銀である。有機化合物系酸化剤としては、例えば、m−クロロ過安息香酸、ジメチルスルホキシド/オキサリルクロリド、Dess−Martin試薬である。特に好ましくは、有機化合物系酸化剤であり、さらに好ましくはDess−Martin試薬である。
【0040】
本発明における工程Bで製造することができる式(3)で表される化合物は、公知の単離方法により単離することができる。例えば、抽出や液体クロマトグラフィーにより精製分離することができる。また、単離した式(3)で表される化合物は公知の分析方法により同定することができる。例えば、質量スペクトル、赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルのスペクトルを測定することおよび元素分析することにより分子構造を決定することができる。公知の単離方法により本発明における工程Bで製造される式(3)で表される化合物を精製分離して単離することおよび単離した化合物を同定することは当業者にとって容易である。
また、本発明の製造方法により得られ単離される式(3)で表される化合物は高い純度および高い光学純度を示す。
【0041】
▲3▼工程C
本発明における工程Cは、前記工程Bで得られる式(3)で表される光学活性化合物の4位の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を生成して式(4)で表される光学活性化合物を得る工程である。式(3)で表される光学活性化合物の4位の保護基R4を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を生成する反応であれば公知の反応のいずれをも用いることができるが、保護基R2およびR3を損なわずにR4を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を生成する反応であることが好ましい。例えば、保護基R2およびR3がアセトニドで、4位の保護基R4がt−ブチルジメチルシリル基である場合には、酢酸中60℃で反応させてt−ブチルジメチルシリル基を脱保護し、脱水反応により5位の炭素との間に二重結合を生成させる反応が好ましい。
なお、公知の反応から最適な反応を選択することは当業者にとって容易である。
【0042】
本発明における工程Cで製造することができる式(4)で表される化合物は、公知の単離方法により単離することができる。例えば、抽出や液体クロマトグラフィーにより精製分離することができる。また、単離した式(4)で表される化合物は公知の分析方法により同定することができる。例えば、質量スペクトル、赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルのスペクトルを測定することおよび元素分析することにより分子構造を決定することができる。公知の単離方法により本発明における工程Cで製造される式(4)で表される化合物を精製分離して単離することおよび単離した化合物を同定することは当業者にとって容易である。
なお、式(4)で表される化合物が公知化合物である場合には、測定値を文献値と比較することにより得られる化合物を同定することもできる。
また、本発明の製造方法により得られ単離される式(4)で表される化合物は高い純度および高い光学純度を示す。
【0043】
(III) スキーム7に示す下のルートでは、式(1)で表される化合物を出発原料として工程A′、工程B′、工程C′を経て、式(7)で表される化合物すなわち光学活性エノンを製造することができる。以下各工程ごとに説明する。
【0044】
▲1▼工程A′
本発明における工程A′は、式(1)で表される光学活性化合物の4位の保護基を脱保護して式(5)で表される光学活性化合物を得る工程である。1位の保護基を脱保護しないで、4位の保護基のみを脱保護する反応であれば公知の脱保護反応のいずれを用いても良く、好ましい脱保護反応は1位の保護基および4位の保護基の組合せにより異なる。例えば、1位の保護基R1がクミル基で、4位の保護基R4がt−ブチルジメチルシリル基である場合には、溶媒中でテトラブチルアンモニウムフロライド(TBAF)で脱保護する反応が好ましい。
【0045】
本発明における工程A′で製造することができる式(5)で表される化合物は、公知の単離方法により単離することができる。例えば、抽出や液体クロマトグラフィーにより精製分離することができる。また、単離した式(5)で表される化合物は公知の分析方法により同定することができる。例えば、質量スペクトル、赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルのスペクトルを測定することおよび元素分析することにより分子構造を決定することができる。公知の単離方法により本発明における工程A′で製造される式(2)で表される化合物を精製分離して単離することおよび単離した化合物を同定することは当業者にとって容易である。
また、本発明の製造方法により得られ単離される式(5)で表される化合物は高い純度および高い光学純度を示す。
【0046】
▲2▼工程B′
本発明における工程B′は、前記工程A′で得られる式(5)で表される光学活性化合物の水酸基を酸化してケトンとし式(6)で表される光学活性化合物を得る工程である。式(5)で表される光学活性化合物の水酸基を酸化してケトンとする酸化反応であれば、公知の酸化反応のいずれをも用いることができるが、保護基R1、R2およびR3を損なわずに水酸基のみを酸化する酸化反応であることが好ましい。
【0047】
本発明の光学活性エノンの製造方法において、式(5)で表される光学活性化合物の水酸基を酸化してケトンとし式(6)で表される光学活性化合物を得る工程で用いられる酸化剤は、保護基R1、R2およびR3を損なわずに水酸基のみを酸化する酸化剤であればよい。好ましくは、重金属系酸化剤、有機化合物系酸化剤である。重金属系酸化剤としては、例えば、過マンガン酸カリウム、二酸化マンガン、酸化クロム−ピリジン錯体、クロロクロム酸ピリジニウム、二クロム酸ピリジニウム、酢酸鉛、炭酸銀である。有機化合物系酸化剤としては、例えば、m−クロロ過安息香酸、ジメチルスルホキシド/オキサリルクロリド、Dess−Martin試薬である。特に好ましくは、有機化合物系酸化剤であり、さらに好ましくはDess−Martin試薬である。
【0048】
本発明における工程B′で製造することができる式(6)で表される化合物は、公知の単離方法により単離することができる。例えば、抽出や液体クロマトグラフィーにより精製分離することができる。また、単離した式(6)で表される化合物は公知の分析方法により同定することができる。例えば、質量スペクトル、赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルのスペクトルを測定することおよび元素分析することにより分子構造を決定することができる。公知の単離方法により本発明における工程B′で製造される式(6)で表される化合物を精製分離して単離することおよび単離した化合物を同定することは当業者にとって容易である。
また、本発明の製造方法により得られ単離される式(6)で表される化合物は高い純度および高い光学純度を示す。
【0049】
▲3▼工程C′
本発明における工程C′は、前記工程B′で得られる式(6)で表される光学活性化合物の1位の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を生成して式(7)で表される光学活性化合物を得る工程である。式(6)で表される光学活性化合物の1位の保護基R1を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を生成する反応であれば公知の反応のいずれをも用いることができるが、保護基R2およびR3を損なわずにR1を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を生成する反応であることが好ましい。例えば、保護基R2およびR3がアセトニドで、1位の保護基R1がクミル基である場合には、酢酸中60℃で反応させてクミル基を脱保護し、脱水反応により5位の炭素との間に二重結合を生成させる反応が好ましい。
なお、公知の反応から最適な反応を選択することは当業者にとって容易である。
【0050】
本発明における工程C′で製造することができる式(7)で表される化合物は、公知の単離方法により単離することができる。例えば、抽出や液体クロマトグラフィーにより精製分離することができる。また、単離した式(7)で表される化合物は公知の分析方法により同定することができる。例えば、質量スペクトル、赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルのスペクトルを測定することおよび元素分析することにより分子構造を決定することができる。公知の単離方法により本発明における工程C′で製造される式(7)で表される化合物を精製分離して単離することおよび単離した化合物を同定することは当業者にとって容易である。
なお、式(7)で表される化合物が公知化合物である場合には、測定値を文献値と比較することにより得られる化合物を同定することもできる。
また、本発明の製造方法により得られ単離される式(7)で表される化合物は高い純度および高い光学純度を示す。
【0051】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。また、以下の実施例により得られる光学活性エノンの反応は次のスキーム17〜22に示す通りである。
【化37】
【化38】
【0052】
実施例1
式(47)の化合物の製造:(その1)
(+)−cis−4−クミルオキシ−2−シクロペンテン−1−オール4.02gとイミダゾール2.04gをジメチルホルムアミド(DMF)40mlに溶かし、室温で攪拌した。ここに、t−ブチルジメチルシリルクロリド3.2gのDMF溶液を滴下した。滴下後室温で3時間攪拌し、反応液を水に加えた。酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/8)で精製し、式(46)の化合物を6.07g得た。収率は99%であった。
【0053】
続いて、式(46)の化合物3.82g(11.5mmol)をテトラヒドロフラン(THF)20ml、水20mlの混合溶媒に溶かし、四酸化オスミウム溶液2.5mlとN−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO)2.02gを加えて、室温で18時間攪拌した。反応終了後、亜硫酸ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を希水酸化ナトリウム液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/4)で精製した。得られた固体をヘキサンで再結晶し、融点48〜49℃の式(47)の化合物を3.83g(10.5mmol)得た。収率91%であった。
得られた式(47)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 31 +12.62゜(c0.99,クロロホルム)
1H−NMR(CDCl3):δ=0.034(s,3H),0.042(s,3H),0.881(s,9H),1.48(ddd,1H,J=13.5, 7.2,7.2Hz),1.54(s,3H),1.58(s,3H),2.19(ddd,1H,J=13.5,8.0,6.7Hz),2.29(bs,1H),2.50(bs,1H),3.55(ddd,1H,J=8.0,7.2,4.7Hz),3.80(dd,1H,J=4.7,4.7Hz),3.83(ddd,1H,J=7.2,6.7,4.7Hz),3.98(dd,1H,J=4.7,4.7Hz),7.23〜7.48(m,5H)
【0054】
実施例2
式(47)の化合物の製造:(その2)
式(46)の化合物11.25g(33.83mmol)をテトラヒドロフラン(THF)75ml、水75mlの混合溶媒に溶かし、0.196Mの四酸化オスミウムTHF溶液4.3ml(0.85mmol)とN−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO)5.95g(50.8mmol)を加えて、室温で3日間攪拌した。反応終了後、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を5ml加え、酢酸エチル200mlで3回抽出した。有機層を飽和食塩水50mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル500g、酢酸エチル/ヘキサン=1/4 v/v)で精製した。得られた固体をヘキサンで再結晶し、融点48〜49℃の式(47)の化合物を無色針状晶として11.16g得た。収率90%であった。
得られた式(47)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 3O +10.16゜(c0.734,クロロホルム)
IR(film):ν=1764cm-1
1H−NMR(CDCl3):δ=0.034(s,3H),0.042(s,3H),0.881(s,9H),1.48(ddd,1H,J=13.5,7.2,7.2Hz),1.54(s,3H),1.58(s,3H),2.19(ddd,1H,J=13.5,8.0,6.7Hz),2.29(bs,1H),2.50(bs,1H),3.55(ddd,1H,J=8.0,7.2,6.7Hz),3.80(dd,1H,J=4.7,4.7Hz),3.83(ddd,1H,J=7.2,6.7,4.7Hz),3.98(dd,1H,J=4.7,4.7Hz),7.23〜7.48(m,5H)
13C−NMR(CDCl3):δ=−4.89,17.90,25.65,28.71,28.78,39.24,74.89,76.33,76.89,77.38,77.50,126.08,127.21,128.27,146.85
MS:m/Z=351(M+−CH3),309(M+−t−C4H9),229(M+−C9H13O)
HRMS:m/Z計算値C11H21O3Si(M+−C4H9O):229.1260,実測値:229.1278
元素分析:計算値C20H34O4Si(366.6):C65.53,H9.35,実測値:C65.64,H9.35
【0055】
実施例3
実施例2と同様の操作により、式(46)の化合物の鏡像異性体である式(48)の化合物から式(47)の鏡像異性体である式(49)の化合物を得た。収率90%であった。
得られた式(49)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点48〜49℃、
[α]D 30 −10.25゜(c0.752,クロロホルム)
【0056】
実施例4
式(34)の光学活性化合物の製造:(その1)
実施例1で得られた式(47)の化合物の3.69g(10.1mmol)をジクロロメタン30mlに溶かし、アセトンジメチルケタール12.4ml、p−トルエンスルホン酸25mgを加えて、室温で15時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、エーテルで抽出した。有機層を希水酸化ナトリウム液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/16)で精製し、無色油状物の式(34)の化合物を2.90g(7.14mmol)得た。収率71%であった。
得られた式(34)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 32 −20.76゜(c1.00,クロロホルム)
1H−NMR(CDCl3):δ=0.060(s,3H),0.071(s,3H),0.897(s,9H),1.24(s,3H),1.33(s,3H),1.50(s,3H),1.61(s,3H),1.71(ddd,1H,J=13.5,6.6,6.6Hz),2.07(ddd,1H,J=13.5,6.6,6.6Hz),3.66(ddd,1H,J=6.5,6.5,2.0Hz),3.98(ddd,1H,J=6.5,6.5,2.7Hz),4.37(dd,1H,J=6.9,2.7Hz),4.51(dd,1H,J=6.9,2.0Hz),7.21〜7.47(m,5H)
【0057】
実施例5
式(34)の光学活性化合物の製造:(その2)
実施例2で得られた式(47)の化合物の11.16g(30.44mmol)をジクロロメタン115mlに溶かし、アセトンジメチルケタール37ml(300mmol)、p−トルエンスルホン酸76mg(0.3mmol)を加えて、室温で24時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を100ml加え、ジエチルエーテル150mlで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル500g、酢酸エチル/ヘキサン=1/20 v/v)で精製し、無色油状物の式(34)の化合物を12.04g得た。収率97%であった。
得られた式(34)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 32 −20.76゜(c1.01,クロロホルム)
1H−NMR(CDCl3):δ=0.060(s,3H),0.071(s,3H),0.897(s,3H),1.24(s,3H),1.33(s,3H),1.50(s,3H),1.61(s,3H),1.71(ddd,1H,J=13.5,6.6,6.6Hz),2.07(ddd,1H,J=13.5,6.6,6.6Hz),3.66(ddd,1H,J=6.5,6.5,2.9Hz),3.98(ddd,1H,J=6.5,6.5,2.7Hz),4.37(dd,1H,J=6.9,2.7Hz),4.51(dd,1H,J=6.9,2.0Hz),7.21〜7.47(m,5H)
13C−NMR(CDCl3):δ=−4.88,17.91,24.55,25.70,26.73,27.32,30.42,40.52,76.62,77.14,77.67,86.49,86.78,110.87,126.08,126.86,128.09,147.16
MS:m/z=391(M+−CH3),287(M+−C9H11)
HRMS:m/z計算値C14H27O4Si(M+−C9H11):287.1679,実測値:287.1678
元素分析:計算値C23H38O4Si(406.6):C67.94,H9.42,実測値:C67.85,H9.51
【0058】
実施例6
実施例5と同様の操作により、式(47)の化合物の鏡像異性体である式(49)の化合物から式(34)の鏡像異性体である式(41)の化合物を得た。収率97%であった。
得られた式(41)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 30 +20.76゜(c0.95,クロロホルム)
【0059】
実施例7
式(35)の光学活性化合物の製造:(その1)
実施例4で得られた式(34)の化合物の1.45g(3.57mmol)を酢酸エチル18mlに溶かし、10%パラジウム−炭素107mgとクロロホルム2滴を加え、室温で接触還元を行った。反応終了後触媒をろ別し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/8)で精製し、無色油状物の式(35)の化合物を982mg(3.40mmol)得た。収率95%であった。
得られた式(35)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 30 −4.62゜(c1.06,クロロホルム)
1H−NMR(CDCl3):δ=0.124(s,3H),0.134(s,3H),0.892(s,9H),1.29(s,3H),1.39(s,3H),1.76(d,1H,J=14.4Hz),2.09(ddd,1H,J=14.4,4.2,4.2Hz),3.21(d,1H,J=11.3Hz),4.09(dd,1H,J=11.3,4.2Hz),4.25(d,1H,J=4.2Hz),4.51(dd,1H,J=5.7,1.5Hz),4.66(dd,1H,J=5.7,1.5Hz)
【0060】
実施例8
式(35)の光学活性化合物の製造:(その2)
実施例5で得られた式(34)の化合物の10.00g(24.62mmol)を酢酸エチル100mlに溶かし、10%パラジウム−炭素756mgとクロロホルム3滴を加え、水素雰囲気下で接触還元を室温で17時間行った。反応終了後触媒をろ別し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル500g、酢酸エチル/ヘキサン=1/8 v/v)で精製し、無色油状物の式(35)の化合物を982mg(3.40mmol)得た。収率95%であった。
得られた式(35)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 28 −5.42゜(c1.11,クロロホルム)
1H−NMR(CDCl3):δ=0.124(s,3H),0.134(s,3H),0.892(s,9H),1.29(s,3H),1.39(s,3H),1.76(d,1H,J=14.4Hz),2.09(ddd,1H,J=14.4,4.2,4.2Hz),3.21(d,1H,J=11.3Hz),4.09(dd,1H,J=11.3,4.2Hz),4.25(d,1H,J=4.2Hz),4.51(dd,1H,J=5.7,1.5Hz),4.66(dd,1H,J=5.7,1.5Hz)
13C−NMR(CDCl3):δ=−5.27,−5.15,17.74,23.68,25.58,26.02,37.24,77.53,78.40,85.82,86.43,110.10
MS:m/z=289(M++H),273(M+−CH3)
HRMS:m/z計算値C13H25O4Si(M+−CH3):273.1522,実測値:273.1524
元素分析:計算値C14H28O4Si(288.5):C58.29,H9.78,実測値:C58.31,H9.60
【0061】
実施例9
実施例8と同様の操作により、式(34)の化合物の鏡像異性体である式(41)の化合物から式(35)の鏡像異性体である式(42)の化合物を得た。収率96%であった。
得られた式(42)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 25 +5.52゜(c1.02,クロロホルム)
【0062】
実施例10
式(36)の光学活性化合物の製造:(その1)
実施例7で得られた式(35)の化合物753mg(2.61mmol)をジクロロメタン15mlに溶かし、室温で攪拌した。ここへ、Dess−Martin試薬1.64gを加えて10分間攪拌した。反応終了後5%水酸化ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を希水酸化ナトリウム液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/2)で精製し、無色油状物の式(36)の化合物を720mg(2.51mmol)得た。収率96%であった。
得られた式(36)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 31 +133.48゜(c1.16,クロロホルム)
1H−NMR(CDCl3):δ=0.085(s,3H),0.11(s,3H),0.87(s,9H),1.35(s,3H),1.42(s,3H),2.17(d,1H,J=18Hz),2.82(dd,1H,J=18,5.0Hz),4.30(d,1H,J=5.4Hz),4.42(d,1H,J=5.0Hz),4.54(d,1H,J=5.4Hz)
【0063】
実施例11
式(36)の光学活性化合物の製造:(その2)
実施例8で得られた式(35)の化合物6.14g(21.29mmol)をジクロロメタン100mlに溶かし、室温で攪拌した。ここへ、Dess−Martin試薬14.60g(35.00mmol)を加えて30分間攪拌した。反応終了後0.5N水酸化ナトリウム溶液を100ml加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル420g、酢酸エチル/ヘキサン=1/8 v/v)で精製し、無色油状物の式(36)の化合物を5.94g得た。収率97%であった。
得られた式(36)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 31 +133.48゜(c1.16,クロロホルム)
IR(film):ν=1764cm-1
1H−NMR(CDCl3):δ=0.085(s,3H),0.11(s,3H),0.87(s,9H),1.35(s,3H),1.42(s,3H),2.17(d,1H,J=18.0Hz),2.82(dd,1H,J=18.0,5.0Hz),4.30(d,1H,J=5.4Hz),4.42(d,1H,J=5.0Hz),4.54(d,1H,J=5.4Hz)
13C−NMR(CDCl3):δ=−5.11,17.79,24.68,25.49,26.63,43.07,69.18,77.99,82.75,112.80,212.24
MS:m/z=271(M+−CH3)
HRMS:m/z計算値C13H23O4Si(M+−CH3):271.1366,実測値:271.1350
元素分析:計算値C14H26O4Si(286.5):C58.76,H9.15,実測値:C58.76,H9.30
【0064】
実施例12
実施例11と同様の操作により、式(35)の化合物の鏡像異性体である式(42)の化合物から式(36)の鏡像異性体である式(43)の化合物を得た。
収率97%であった。
得られた式(43)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点110〜111℃、
[α]D 28 −136.59゜(c1.22,クロロホルム)
【0065】
実施例13
式(37)の(+)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンの製造:(その1)
実施例10で得られた式(36)の化合物の720mg(2.51mmol)を酢酸8.3mlに溶かし、60℃で3日間、90℃で一日攪拌した。反応液を過剰の希水酸化ナトリウム水溶液に加え、エーテルで抽出した。有機層を希水酸化ナトリウム液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/2)で精製し、式(37)の(+)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンを269mg(1.74mmol)得た。収率69%であった。
得られた式(37)の(+)エノン体の物性値は以下の値であり、これらは文献値と一致した。
[α]D 32 −69.88゜(c0.99,クロロホルム)、
1H−NMR(CDCl3):δ=1.35(s,6H),4.40(d,1H,J=5.4Hz),5.21(dd,1H,J=2.1,5.4Hz),6.15(d,1H,J=5.7Hz),7.55(dd,1H,J=2.1,5.7Hz)
【0066】
実施例14
式(37)の(+)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンの製造:(その2)
実施例11で得られた式(36)の化合物の5.17g(18.05mmol)を酢酸100mlに溶かし、60℃で4日間攪拌した。反応液を冷却後、反応液をジエチルエーテル300mlで希釈し、飽和食塩水100ml、1N水酸化ナトリウム水溶液100mlで逐次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル250g、ジエチルエーテル/ヘキサン=1/3〜1/1 v/v)で精製し、式(37)の(+)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンを2.18g得た。収率78%であった。
得られた式(37)の(+)エノン体の物性値は以下の値であり、これらは文献値(融点68〜69℃、[α]D 25 +70.49゜(c0.95,クロロホルム))と一致した。
融点68〜69℃、[α]D 32 +69.70゜(c1.18,クロロホルム)
【0067】
実施例15
実施例14と同様の操作により、式(36)の化合物の鏡像異性体である式(43)の化合物から式(37)の鏡像異性体である式(40)の化合物を得た。
収率78%であった。
得られた式(40)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点68〜69℃、
[α]D 31 −69.33゜(c1.22,クロロホルム)
【0068】
実施例16
式(38)の光学活性化合物の製造:(その1)
実施例4で得られた式(34)の化合物の1.41g(3.47mmol)をTHF10mlに溶かして0℃で攪拌した。この溶液にテトラブチルアンモニウムフロライド(TBAF)4.5ml加え、室温に戻して1時間攪拌させた。得られた反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を希水酸化ナトリウム液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/4)で精製した。得られた固体を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶し、融点110〜111℃の化合物を952mg(3.26mmol)得た。収率94%であった。
得られた化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 31 −19.53゜(c1.08,クロロホルム)
1H−NMR(CDCl3):δ=1.25(s,3H),1.31(s,3H),1.56(s,3H),1.63(s,3H),1.74(d,1H,J=14.4Hz),1.96(ddd,1H,J=14.4,4.5,4.5Hz),3.33(d,1H,J=11.0Hz),3.87(d,1H,J=4.5Hz),4.05(dd,1H,J=11.0,4.5Hz),4.60(dd,1H,J=5.7,1.5Hz),4.61(dd,1H,J=5.7,1.5Hz),7.25〜7.45(m,5H)
【0069】
実施例17
式(38)の光学活性化合物の製造:(その2)
実施例5で得られた式(34)の化合物の9.18g(22.58mmol)をTHF50mlに溶かして0℃で攪拌した。この溶液に1.0Mのテトラブチルアンモニウムフロライド(TBAF)のTHF溶液27ml(27mmol)を加え、室温に戻して2時間30分攪拌させた。得られた反応液を酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水20mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル450g、酢酸エチル/ヘキサン=1/4 v/v)で精製した。得られた固体を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶し、融点110〜111℃の化合物を6.17g得た。収率93%であった。
得られた化合物の物性測定値をつぎに示す。
[α]D 31 −19.53゜(c1.08,クロロホルム)
IR(film):ν=3500cm-1
1H−NMR(CDCl3):δ=1.25(s,3H),1.31(s,3H),1.56(s,3H),1.63(s,3H),1.74(d,1H,J=14.4Hz),1.96(ddd,1H,J=14.4,4.5,4.5Hz),3.33(d,1H,J=11.0Hz),3.87(d,1H,J=4.5Hz),4.05(dd,1H,J=11.0,4.5Hz),4.60(dd,1H,J=5.7,1.5Hz),4.61(dd,1H,J=5.7,1.5Hz),7.25〜7.45(m,5H)
13C−NMR(CDCl3):δ=23.67,25.96,27.37,29.60,36.45,77.26,78.67,79.17,85.32,86.37,109.98,126.02,127.50,128.38,145.20
MS:m/z=292(M+)
HRMS:m/z計算値C17H24O4:292.1675,実測値:292.1695
元素分析:計算値C17H24O4(292.4):C69.84,H8.27, 実測値:C69.89,H8.24
【0070】
実施例18
実施例17と同様の操作により、式(34)の化合物の鏡像異性体である式(41)の化合物から式(38)の鏡像異性体である式(44)の化合物を得た。
収率98%であった。
得られた式(44)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点110〜111℃(酢酸エチル/ヘキサンで再結晶)、
[α]D 29 +19.75゜(c0.75,クロロホルム)
【0071】
実施例19
式(39)の光学活性化合物の製造:(その1)
実施例10における式(35)の化合物753mgを実施例16で得られた化合物の633mg(2.17mmol)に、Dess−Martin試薬を1.36gとする以外は、同様に行って溶媒を留去後の処理を変更して溶媒を留去後得られた固体をヘキサンで再結晶した。式(39)の化合物624mg(2.15mmol)を得た。収率99%であった。
得られた式(39)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点98〜99℃、
[α]D 31 −142.81゜(c1.13,クロロホルム)、
1H−NMR(CDCl3):δ=1.30(s,3H),1.34(s,3H),1.55(s,3H),1.62(s,3H),2.23(ddd,1H,J=18.3,3.0,1.5Hz),2.67(dd,1H,J=18.3,6.3Hz),3.99(ddd,1H,J=6.3,1.5,1.5Hz),4.36(bd,1H,J=5.4Hz),4.58(d,1H,J=5.4Hz),7.25〜7.44(m,5H)
【0072】
実施例20
式(39)の光学活性化合物の製造:(その2)
式(38)の化合物の2.98g(10.19mmol)をジクロロメタン50mlに溶かし、室温で攪拌した。ここへ、Dess−Martin試薬6.39g(15.29mmol)を加えて30分間攪拌した。反応終了後0.5N水酸化ナトリウム溶液を50ml加え、酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層を飽和食塩水10mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル150g、酢酸エチル/ヘキサン=1/4 v/v)で精製し、無色針状晶の式(39)の化合物を2.85g得た。収率96%であった。
得られた式(39)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点98〜99℃、
[α]D 31 −142.81゜(c1.13,クロロホルム)、
IR(film):ν=1758cm-1
1H−NMR(CDCl3):δ=1.30(s,3H),1.34(s,3H),1.55(s,3H),1.62(s,3H),2.23(ddd,1H,J=18.3,3.0,1.5Hz),2.67(dd,1H,J=18.3,6.3Hz),3.99(ddd,1H,J=6.3,1.5,1.5Hz),4.36(bd,1H,J=5.4Hz),4.58(d,1H,J=5.4Hz),7.25〜7.44(m,5H)
13C−NMR(CDCl3):δ=24.76,26.63,27.78,29.09,42.63,69.91,78.37,78.64,82.51,112.54,125.95,127.51,128.39,145.58,212.68
MS:m/z=290(M+)
HRMS:m/z計算値C17H22O4(M+):290.1518,実測値:290.1553
元素分析:計算値C17H22O4(290.4):C70.32,H9.15, 実測値:C70.19,H7.58
【0073】
実施例21
実施例20と同様の操作により、式(38)の化合物の鏡像異性体である式(44)の化合物から式(39)の鏡像異性体である式(45)の化合物を得た。
収率96%であった。
得られた式(45)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点98〜99℃、
[α]D 29 +144.15゜(c0.92,クロロホルム)
【0074】
実施例22
式(40)の(−)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンの製造:(その1)
実施例19で得られた式(39)の化合物の624mg(2.15mmol)を酢酸7.0mlに溶かし、60℃で3日間攪拌した。反応液を過剰の希水酸化ナトリウム水溶液に加え、エーテルで抽出した。有機層を希水酸化ナトリウム液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別して溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム(アセトン/ヘキサン=1/2)で精製し、式(40)の(−)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンを276mg(1.79mmol)得た。収率83%であった。
得られた式(40)の(−)エノン体の物性測定値を以下に示す。これらは文献値と一致した。
[α]D 32 +69.70゜(c1.18,クロロホルム)
1H−NMRは実施例13で得られた式(37)の化合物と一致した。
【0075】
実施例23
式(40)の(−)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンの製造:(その2)
実施例20で得られた式(39)の化合物の2.57g(8.85mmol)を酢酸50mlに溶かし、60℃で4日間攪拌した。反応液にジエチルエーテル150mlを加え、飽和食塩
水50ml、1N水酸化ナトリウム水溶液50mlで逐次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル150g、ジエチルエーテル/ヘキサン=1/1 v/v)で精製し、式(40)の(−)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンを1.03g得た。収率76%であった。
得られた式(40)の(−)エノン体の物性測定値を以下に示す。これらは文献値と一致した。
融点68〜69℃、
[α]D 32 −69.88゜(c1.00,クロロホルム)
【0076】
実施例24
実施例23と同様の操作により、式(39)の化合物の鏡像異性体である式(45)の化合物から式(40)の(−)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンの鏡像異性体である式(37)の(+)−7,7−ジメチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−3−エン−2−オンを得た。収率76%であった。
得られた式(37)の化合物の物性測定値をつぎに示す。
融点68〜69℃、
[α]D 31 +69.36゜(c1.05,クロロホルム)
【0077】
【発明の効果】
本発明の光学活性エノンの製造方法は、簡便な製造方法である。生理活性物質にとどまらず、一般の有機化合物の効率的合成法にも応用可能で、かつ、スケールアップも容易であるため極めて有用である。また、本発明の製造方法における過程で得られる中間体すなわち本発明の光学活性化合物は、同様にキラルビルディングブロックとして有用な化合物である。
Claims (24)
- 下記の反応スキーム
に基づき、(A)式(1)で表される化合物の1位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし、(B)前記水酸基を酸化してケトンとし、(C)4位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(4)で表される光学活性エノンの製造方法。
ここで、R1およびR4は、クミル基、α,α−ジエチルベンジル、α,α−ジメチル−p−メトキシベンジル、t−ブチルジメチルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、イソプロピルジメチルシリルまたはエチルジメチルシリルを示す。R2とR3は結合しておりR2とR3とで、アセトニド、メチルエチルケタールまたはジエチルケタールを示す。R5は水素原子、炭素数20以下のアルキル基またはフェニル基を示す。 - 下記反応スキーム
に基づき、(A′)式(1)で表される化合物の4位の水酸基の保護基を脱保護して水酸基とし、(B′)前記水酸基を酸化してケトンとし、(C′)1位の水酸基の保護基を脱保護し、5位の炭素との間に二重結合を形成することを特徴とする式(7)で表される光学活性エノンの製造方法。
ここで、R1およびR4は、クミル基、α,α−ジエチルベンジル、α,α−ジメチル−p−メトキシベンジル、t−ブチルジメチルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、イソプロピルジメチルシリルまたはエチルジメチルシリルを示す。R2とR3は結合しておりR2とR3とで、アセトニド、メチルエチルケタールまたはジエチルケタールを示す。R5は水素原子、炭素数20以下のアルキル基またはフェニル基を示す。 - R1がクミル基であり、かつR2とR3がアセトニドである請求項1に記載の光学活性エノンの製造方法。
- R1がクミル基であり、かつR2とR3がアセトニドである請求項2に記載の光学活性エノンの製造方法。
- R4がクミル基であり、かつR2とR3がアセトニドである請求項1に記載の光学活性エノンの製造方法。
- R4がクミル基であり、かつR2とR3がアセトニドである請求項2に記載の光学活性エノンの製造方法。
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