JP5117052B2 - 露光装置および露光方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フイルム状のテープを露光ステージに1ブロックずつ送りながら、露光ステージにて1ブロックごとに露光する露光装置、および露光方法に関する。
一般に、携帯電話やモバイル機器等の小型機器で用いられる電子回路基板のベース基材には、フイルム状のテープが使われている。このフイルム状のテープは巻取り可能なリールにより取り扱われている。
前記テープは、安定して送り出しができるように、左右両側辺から内側に1mmないし2mm入った付近に等間隔に等しい大きさのパーフォレイションホールが形成され、スプロケットを介して送ることができるように構成されている。
電子回路基板の製造過程では、前記テープに回路パターンを形成するために露光工程が実施されるが、この露光工程においても、テープはリールから露光ステージに送り出され、露光ステージで固定される。テープを露光ステージに固定するために、板と露光ステージで挟む方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、複数の電磁弁を用い、テープを曲面状の露光ステージに固定する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2892079号公報(第7欄の40行から47行までと第2図) 特許第2793000号公報(請求項1、請求項2と第1図)
前記テープの厚みは、電子回路基板の性能を向上させるために、薄くなる傾向にあるが、薄くなることにより、製造過程によって生じるストレスや温度、湿度の変化によりテープが反るという問題がある。露光工程では、テープの表面にレジストを塗布しベイキングするので、テープには熱伸縮によるストレスが残り、また、テープをリールから送り出すと周囲環境の変化によりテープの温度と湿度が変化し、テープは中央領域とその両側の側辺領域との間、特にパーフォレイションホールの外側で反りを生じた。
テープが反っていると、露光ステージにテープを固定しようとしても、テープの中央領域が露光ステージに当たってもテープの側辺領域は露光ステージから浮き上がってしまい、テープを露光ステージ上で平面に固定できなく、回路パターンの転写に影響を及ばす場合があった。
そこで、例えば、特許文献1のように、テープを露光ステージに板で固定する方法が提案されているが、この方法では、テープを板で押さえるのでテープに傷が付く問題があった。また、板で押さえても、テープと露光ステージを全面に渡り密着できるわけでなく、テープの側辺領域の一部は露光ステージからが浮き上がる問題があった。
さらに、テープには前記テープ以外に用途によってパーフォレイションの有無や配置に異なるものがあるため、前記問題以外にも、押さえる動作をした際に得られる効果が一定ではなく、テープの押さえ部に汎用性がなかった。
本発明は、上記点に鑑み、テープの中央領域と側辺領域とを露光ステージに固定することができる露光装置と露光方法を提供することを目的とする。
本発明は、フイルム状のテープを1ブロックずつ送り方向に送りながら、露光ステージで1ブロックごとにテープを露光する露光装置において、露光ステージは、テープの中央領域を引き付ける第1吸引力を働かせ、中央領域を吸引し吸着させる中央吸引口と、テープの側辺領域を引き付ける第1吸引力より強い第2吸引力を働かせ、側辺領域を吸引し吸着させる側辺吸引口とを有することを特徴とする。
本発明によれば、第1吸引力によりテープの中央領域を露光ステージに固定でき、このとき、テープの反りにより、露光ステージから浮き上がったテープの側辺領域は、第1吸引力より強い第2吸引力により露光ステージに固定できる。このため、露光装置は、テープに回路パターンを正確に転写できるようになる。
露光装置は、中央吸引口に接続する第1減圧装置と、側辺吸引口に接続し、第1減圧装置より吸引力が強い第2減圧装置とを有することが好ましい。第1減圧装置は、中央吸引口の内部を減圧にする。中央吸引口は内部と大気との圧力差により、中央吸引口近傍の空気も含めテープの中央領域を吸引する。そして、テープの中央領域は中央吸引口に吸着する。第2減圧装置は、側辺吸引口の内部を減圧にする。側辺吸引口は内部と大気との圧力差により、側辺吸引口近傍の空気も含めテープの側辺領域を吸引する。この吸引において、第2減圧装置は第1減圧装置より吸引力が強いので、側辺吸引口は中央吸引口より時間当たり多くの空気を吸引することができ、テープの反りにより、テープの側辺領域は中央領域より露光ステージから離れているが、この離れている側辺領域の近傍の空気も吸引できる。この吸引によりテープの側辺領域も側辺吸引口に引き寄せられ吸着する。
第2減圧装置は、側辺吸引口に接続する減圧ポンプと、側辺吸引口と減圧ポンプとに接続し、減圧ポンプにより内部圧力が減圧される減圧タンクとを有していることが好ましい。減圧ポンプにより内部圧力を減圧にした減圧タンクは、内部圧力が大気圧に達するまで、空気を吸引する吸引力を有する。減圧ポンプも本来の機能として空気を吸引するという吸引力を有する。側辺吸引口に減圧ポンプと減圧タンクとを接続することにより、減圧ポンプの吸引力と、減圧タンクの吸引力とが合わさった大きな吸引力が得られ、側辺吸引口は大量の空気を吸引することができ、この吸引に伴って、テープの反りによって離れたテープの側辺領域を引き寄せ吸着させることができる。
露光装置は、中央領域および側辺領域の吸引を開始した後に、テープの中央吸引口または側辺吸引口とは反対側からテープに向かって気体を吹き出すブロア部を有することが好ましい。気体としては、テープに対して不活性な空気や窒素ガスを用いることができる。ブロア部が吹き出す気体によって、テープは露光ステージの方向に吹き寄せられる。テープと露光ステージの間隔が狭まるので、テープと露光ステージとの間にある空気の体積も小さくなり、テープを露光ステージに引き寄せるために第1減圧装置と第2減圧装置とが吸引する空気の体積を小さくすることができる。そして、テープの迅速な吸着が可能になり、一方で、第1減圧装置と第2減圧装置の吸引力を小さくすることができる。
たとえば、ある種のテープは送り方向に伸びる少なくとも一対のパーフォレイションを有しており、中央領域は一対のパーフォレイション間の領域であり、側辺領域はパーフォレイションからテープの端部であることを特徴とする。また、別の種類の露光されるフイルム状のテープには、パーフォレイションのないテープがある。この種のテープであればテープの中央が中央領域となり、側辺領域はテープの端部から約10パーセント内側に入った領域までである。さらに別の種類のテープでは、パーフォレイションが二対以上あるテープなどがある。二対以上のパーフォレイションを有するテープであれば、中央領域は対となるパーフォレイション間になる。
また、本発明は、フイルム状のテープを1ブロックずつ送りながら、露光ステージで1ブロックごとにテープを吸着しては露光する露光方法において、第1減圧ポンプで減圧タンクの内部圧力を減圧にし、第2減圧ポンプにより、テープの第1面の中央領域を引き付ける第1吸引力を働かせ、次に、第1ポンプと減圧にされた減圧タンクとにより、テープの第一面の側辺領域を引き付ける第1吸引力より強い第2吸引力を働かせることを特徴とする。
本発明によれば、第1吸引力によりテープの中央領域を露光ステージに固定でき、このとき、テープの反りにより、露光ステージから浮き上がったテープの側辺領域は、減圧タンクに内部圧力を減圧にした状態で吸引する側辺吸引口と、この側辺吸引口の吸引面積より大きな中央吸引口とで吸引することで、中央の第1吸引力より強い側辺部の第2吸引力により露光ステージに固定できる。この露光方法によれば、テープに回路パターンを正確に転写できるようになる。
この露光方法は、第2吸引力を働かせた後でかつ露光前に、第1面とは異なる第2面に向けて気体を吹き出す。第2吸引力を働かせた状態で、気体を反対側から吹き出すことで、露光ステージから浮き上がったテープの側辺領域テープを露光ステージに吸着することができる。また、露光に影響を与えないように、露光開始前には気体を止めることが好ましい。
以上、本発明によれば、テープの中央領域と側辺領域とを露光ステージに固定して、正確にパターンを転写することができる露光装置と露光方法を提供できる。
<露光装置の全体構成>
図1は本発明の一実施形態に係る露光装置1を示している。露光装置1は、テープ6を吸着させる露光ステージ2と、露光ステージ2に接続しテープ6を露光ステージ2に吸着させるための減圧装置と、テープ6に向かって露光ステージ2の方向に空気4を吹き出すブロア5と、テープ6を露光ステージ2に送る搬送部と、露光ステージ2上のテープ6に電子回路の回路パターンが結像するように光を照射する光学部と、露光装置1を制御する制御部を有している。
露光ステージ2には、複数の側辺吸引口3が設けられている。側辺吸引口3はそれぞれ連結穴12を介して側辺ポート11に連結している。減圧装置は、側辺ポート11に接続するジョイント7と、ジョイント7に接続する三方バルブ8と、三方バルブ8に接続する減圧ポンプ10と減圧タンク9とで構成されている。三方バルブ8は、ジョイント7からの接続を、大気と接続するように切り替えたり、減圧タンク9と減圧ポンプ10とに接続するように切り替えたりできる。
搬送部は、テープ6が巻かれた供給リール41と、テープ6を巻き取る巻き取りリール51と、搬送中のテープ6のテンションを調整するエアーダンサ43、49と、テープ6の走行する経路をガイドするガイドローラ42、44、48、50と搬送ローラ45、47を有している。供給リール41は、ガイドローラ42より高い位置に設けられ、ガイドローラ42、44は、エアーダンサ43の直上に設けられている。これらのことにより、テープ6を供給リール41からエアーダンサ43にスムーズに送り込むことができ、エアーダンサ43からテープ6をスムーズに取り出すことができる。搬送ローラ45は、露光ステージ2の直上で、ガイドローラ44よりも低い位置に設けられ、搬送ローラ47は露光ステージ2の直下に設けられている。これらのことにより、テープ6は、露光ステージ2の近傍を鉛直方向46の上から下にスムーズに送ることができる。テープ6は側辺吸引口3に対向するように配置される。ガイドローラ48、50は、エアーダンサ49の直上に設けられ、巻き取りリール51は、ガイドローラ50より高い位置に設けられている。これらのことにより、テープ6をエアーダンサ49へスムーズに送り込むことができ、テープ6をエアーダンサ49から巻き取りリール51にスムーズに引き上げて巻き取ることができる。なお、エアーダンサ43、49はガイドローラ42、44間、および、ガイドローラ48、50間におけるテープ6にテンションを与えて常にテープ6のテンションを調整するものである。
光学部は、所定波長の紫外線を照射するランプ34と、ランプ34で照射した光を反射する楕円ミラー35と、この楕円ミラー35からの光線の方向を変える反射ミラー33と、光軸上に配置され光強度の分布を整えるフライアイレンズ32と、光軸上に配置されマスク保持枠に支持される回路パターンの描かれたマスクMと、光軸上に配置され回路パターンをテープ6上に投影する露光光学系(例えば、ダイソン光学系)31とを有している。
制御部は、撮像装置36と、画像処理装置37と、装置制御装置38とを有する。撮像装置36は、露光ステージ2とテープ6との近傍に配置され、テープ6上に既に形成された位置合わせ用のマークとマスクMによってテープ6上に投影される位置合わせ用のマークとを撮影する。画像処理装置37は、撮影されたマークの画像データを、装置制御装置38で処理できるデータに変換する。装置制御装置38は、画像処理装置37から受信したデータからテープ6の露光ステージ2上の位置合わせのための制御や、露光回数をカウントし所定の回数に達したら露光をストップする制御等、露光装置1での露光方法に関する全般的な制御を行う。
<露光ステージによる吸引>
図2(a)に示すように、ここで使用されるテープ6は、たとえば幅が約100mmであり、両側にパーフォレイションホール20が形成されたいわゆるワークである。パーフォレイションホール20は左右両側辺から内側に1mmないし2mm入った付近に等間隔に等しい大きさに形成されている。露光ステージ2において、テープ6は、鉛直方向46の上から下に、搬送ローラ45と47によって送られる。テープ6の中央には、回路パターンがブロック21ごとに転写される中央領域17が設けられている。中央領域17の両側には、テープ6を送るためのパーフォレイションホール20が形成されたホール領域18が設けられている。ホール領域18の外側には幅が1mm以上2mm以下の側辺領域19が、テープ6の側辺まで設けられている。
図2(a)と(b)に示すように、露光ステージ2には、テープ6の中央領域17と側辺領域19が吸着するが、吸着した際には、中央領域17は露光ステージ2の中央部22に吸着し、側辺領域19は露光ステージ2の側辺部23に吸着する。中央部22の全面には、複数の中央吸引口13が設けられており、中央吸引口13はそれぞれ連結穴14を介して中央ポート24に連結している。テープ6の両側にある側辺部23の全面には、複数の側辺吸引口3が設けられており、側辺吸引口3はそれぞれ連結穴12を介して側辺ポート11に連結している。
中央ポート24と両側の側辺ポート11との3つのポートにはそれぞれ減圧装置が接続されている。中央ポート24には、中央ポート24に接続するジョイント25と、ジョイント25に接続する三方バルブ15と、三方バルブ15に接続する減圧ポンプ16とを備える第1減圧装置が接続されている。三方バルブ15は、ジョイント25からの接続を、大気と接続するように切り替えたり、減圧ポンプ16とに接続するように切り替えたりできる。側辺ポート11には、側辺ポート11に接続するジョイント7と、ジョイント7に接続する三方バルブ8と、三方バルブ8に接続する減圧ポンプ10と減圧タンク9とを備える第2減圧装置が接続されている。パーフォレイションホール20が接する露光ステージ2上には、中央吸引口13も側辺吸引口3も設けられていないので、パーフォレイションホール20から大気が中央吸引口13と側辺吸引口3とに吸入されることがなく、強固にテープ6を露光ステージ2に吸着することができる。
次に、減圧タンク9の機能について説明する。減圧タンク9は、減圧ポンプ10で引いて、内部圧力を減圧にすることができる。この減圧の状態で三方バルブ8が開かれ、側辺吸引口3と減圧タンク9とがつながると、減圧タンク9は露光ステージ2付近の大気の空気を吸引するという吸引作用をする。並行して、減圧ポンプ10も側辺吸引口3につながり同様の吸引作用をする。これらの吸引作用により、通常の減圧ポンプ10のみの場合より、吸引容量が増加し、時間当たりに吸引できる大気圧換算での空気の体積を増加できる。この時間当たりに吸引できる大気圧換算での空気の体積が、吸引力の指標になり、減圧タンク9を採用することにより吸引力を大きくすることができる。
次に、テープ6が反っている場合を考えると、この反りにより、テープ6の側辺領域19は、中央領域17より、露光ステージ2から離れていることになる。したがって、側辺領域19と露光ステージ2の側辺部23の間に存在する空気の体積は、中央領域17と露光ステージ2の中央部22の間に存在する空気の体積より大きくなる。これらの体積の空気をそれぞれ、減圧ポンプ10、16で吸引すれば、テープ6の露光ステージ2側の気圧は下がり、テープ6の光学部の側からの大気圧に押されて、テープ6は露光ステージ2方向に移動し最終的に露光ステージ2に押し付けられる。ただ、側辺領域19と側辺部23との間に存在する空気と、中央領域17と中央部22の間に存在する空気とは、大気に開放されているので、ゆっくり吸引していたのでは、大気から空気が流れ込み、テープ6の前後に圧力差は生まれない。そこで、このような開放された空気では、他の空気が流れ込むよりも速く空気を吸引する必要がある。
すなわち、他の空気が流れ込む体積より大きい体積の空気を吸引する吸引力を有する減圧装置が必要になる。ここで、側辺領域19と側辺部23との間に存在する空気の体積は、中央領域17と中央部22との間に存在する空気の体積より大きいので、側辺領域19と側辺部23との間に存在する空気を吸引するための吸引力は、中央領域17と中央部22との間に存在する空気を吸引するための吸引力より大きくする必要がある。そこで、この吸引力を増加させるため、減圧ポンプ10には、減圧タンク9を接続している。すなわち、減圧タンク9を設けることにより、側辺領域19と側辺部23の間に存在する空気を、中央領域17と中央部22の間に存在する空気より速く吸引するための吸引の容量を確保している。そして、この吸引容量の確保は、露光ステージ2でのテープ6の吸着に先だって、減圧ポンプ10を用いて行えるので、減圧ポンプ10が過負荷になることもない。
このようにして、中央吸引口13に接続する第1減圧装置より、側辺吸引口3に接続する第2減圧装置は、吸引力が大きくなっている。したがって、中央吸引口13のある中央部22がテープ6の中央領域17を引き付ける第1力より、側辺吸引口3のある側辺部23がテープ6の側辺領域19を引き付ける第2力は大きくなる。このような構成によれば、第1力によりテープ6の中央領域17を露光ステージ2に固定でき、このとき、テープ6の反りにより、露光ステージ2から浮き上がったテープ6の側辺領域19は、第1力より強い第2力により露光ステージ2に固定できる。
なお、図1に示すように、テープ6を露光ステージ2に吸着させる際に、ブロア5で、テープ6に向かって露光ステージ2の方向に空気4を吹き出すと、ブロア5が吹き出す空気4によって、テープ6は露光ステージ2の方向に吹き寄せられる。テープ6と露光ステージ2の間隔が狭まるので、テープ6と露光ステージ2との間にある空気の体積も小さくなり、テープ6を露光ステージ2に引き寄せるために吸引する空気の体積を小さくすることができる。そして、迅速な吸引と吸着が可能になる。さらに、吹き付ける圧力を高くすることにより、反っているテープ6を露光ステージ2の表面に沿うように倣わしてもよい。吹き付ける圧力は、吸引力と統合して、テープ6を固定する力を大きくし、テープ6を露光ステージ2に平面状に固定することができる。逆に、ブロア5による吹き付ける圧力の分だけ、第1減圧装置と第2減圧装置の吸引力を小さくすることができるので、減圧ポンプ10、16の容量を小さくすることができる。
<別のテープの例>
以上の実施例では、パーフォレイションホール20を両側に形成したテ−プ6で説明してきた。しかし、テ−プ6には、いろいろな種類がある。
図3(a)は、パーフォレイションホール20を有しないテ−プ6−1を、露光ステージ2で吸着した状態を示している。このように、パーフォレイションホール20を有していないテープ6−1に対しても、テープ6−1の外側(端部)での反りを十分に吸着することができる。このテ−プ6−1の場合、側辺領域19は、テープ6の全体の幅の左右それぞれ10パーセント以下の領域である。
図3(b)は、2対のパーフォレイションホール20を有するテ−プ6−2を、露光ステージ2で吸着した状態を示している。このような2対のパーフォレイションホール20を有するテ−プ6−2は、テープ6−2の全体幅の中央にパーフォレイションホール20が形成されている。このため、このように、パーフォレイションホール20を有していないテープ6−1に対しても、テープ6−1の外側(端部)での反りを十分に吸着することができる。
この場合、2対のパーフォレイションホール20がテープの中央にあるので、パーフォレイションホール20に該当する箇所には、中央吸引口13を設けることができない。このため、一対のパーフォレイションホール20の間の中央領域17に中央吸引口13が形成されている。用途によって異なるテープ6が用いられるため、露光ステージ2は、テープ6のパーフォレイションホール20の配列に応じて、そのテープ6に適した中央吸引口13および側辺吸引口3を形成したものに適宜取り替えることができる。
<露光装置の動作>
次に、露光装置1を用いた露光方法について説明する。なお、テープ6は、すでに、送りが可能なように、供給リール41からガイドローラ42、44、48、50と搬送ローラ45、47を経由して、巻き取りリール51まで張られているとする。また、この露光方法において、テープ6、テープ6−1またはテープ6−2のいずれであっても適用できる。
まず、図4に示すように、ステップS1で、減圧ポンプ10で減圧タンク9の内部圧力を減圧にする。
ステップS2で、露光ステージ2に設けられた側辺吸引口3と減圧にされた減圧タンク9との間の三方バルブ8を開く。また、中央吸引口13と減圧ポンプ16との間の三方バルブ15を開く。
ステップS3において、まず、テープ6が反っている場合であっても露光ステージ2とテープ6との隙間が狭い中央吸引口13が吸引を開始する。そのすぐ後に側辺吸引口3は周辺の空気と共にテープ6を吸引する。さらに、中央吸引口13および側辺吸引口3の吸引が開始したので、ブロア5でテープ6が露光ステージ2に密着するように、テープ6の吸着面とは別の面に空気4を吹き出す。つまり、ブロア5から吹き出された空気4は、テープ6を露光ステージ2の方向に押す。
ステップS4において、ステップS3と同時期に、減圧タンク9の内部圧力を減圧のまま上昇させる。減圧タンク9は減圧の状態であれば吸引し続けることができる。
ステップS5で、側辺吸引口3および中央吸引口13はテープ6の側辺領域19と中央領域17とを吸着した状態のままにする。一方、ブロア5は空気4の吹き出しを位置合わせ前にブロア5からの空気4が影響を与えないように止める。つまり、ブロア5は空気4の吹き出しを露光開始前に止める。この間、側辺吸引口3および中央吸引口13は吸引した状態である。
ステップS6で、制御部を用いて位置合わせを行った後に、光学部を用いて、吸着したテープ6にマスクMの回路パターンを結像する光を照射し、テープ6のブロック21を露光する。
ステップS7で、三方バルブ8、15を閉めて、側辺吸引口3と中央吸引口13とを三方バルブ8、15を介して大気に接続し、側辺吸引口3内と中央吸引口13内の圧力を大気圧にする。
ステップS8において、減圧ポンプ10で減圧タンク9の内部圧力を減圧のまま降下させ、減圧タンク9が吸引可能な容量を回復させる。
ステップS9で、搬送部を用いて、テープ6を1ブロック21だけ送る。
ステップS10で、装置制御装置38により、露光回数が所定の回数に達したか判定する。露光回数が所定の回数に達していない場合は、ステップS2に戻り、所定の回数に達するまで、ステップS2乃至S10からなるループを繰り返す。露光回数が所定の回数に達した場合は、露光装置1を用いた露光方法を終了する。減圧タンク9は減圧ポンプ10の吸引力を補強するが、減圧タンク9で空気を吸引し続けると、内部圧力は上昇し、減圧タンク9の吸引力は低下する。そこで、1ブロック21の露光の毎に、減圧タンク9の内部圧力を、減圧ポンプ10を用いて降下させ、減圧タンク9の吸引力を回復させる。ブロック21毎に毎回、大きな吸引力でテープ6を露光ステージ2に吸着させることができる。
以上、露光装置1によれば、薄くて反るようなテープ6であっても、安定して、搬送し露光ステージ2に固定することができ、露光後も確実に巻き取り回収することができるので、テープ6に安定して微細なパターンを転写することができる。
本発明の一実施形態に係る露光装置の側面図である。 (a)は本発明の露光装置の露光ステージにテープが吸着された状態での背面方向からの透視図であり、(b)はテープがステージ吸着された状態での(a)のA−A方向の断面図である。 別のテープに関する実施例で、別のテープがステージ吸着された状態である。 本発明の一実施形態に係る露光方法のフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
2 露光ステージ
3 側辺吸引口
5 ブロア
6 テープ
8 三方バルブ
9 減圧タンク
10 減圧ポンプ
13 中央吸引口
15 三方バルブ
16 減圧ポンプ
17 中央領域
18 ホール領域
19 側辺領域
20 パーフォレイションホール
21 ブロック
22 中央部
23 側辺部

Claims (8)

  1. フイルム状のテープを1ブロックずつ送り方向に送りながら、露光ステージで前記1ブロックごとに前記テープを露光する露光装置において、
    前記露光装置は、
    中央吸引口に接続する第1減圧装置と、
    側辺吸引口に接続し、前記第1減圧装置より吸引力が強い第2減圧装置を有し、
    前記露光ステージは、
    前記第1減圧装置が前記テープを引き付ける第1吸引力により前記テープの中央領域を吸引し吸着させる前記中央吸引口と、
    前記第2減圧装置が前記テープの側辺領域を引き付ける前記第1吸引力より強い第2吸引力により前記側辺領域を吸引し吸着させる側辺吸引口と、
    を有し、
    前記露光ステージは取り替え可能であることを特徴とする露光装置。
  2. フイルム状のテープを1ブロックずつ送り方向に送りながら、露光ステージで前記1ブロックごとに前記テープを露光する露光装置において、
    前記露光装置は、
    中央吸引口に接続する前記第1減圧装置と、
    側辺吸引口に接続し、前記第1減圧装置より吸引力が強い第2減圧装置を有し、
    前記第2減圧装置は、
    前記側辺吸引口に接続する減圧ポンプと、
    前記側辺吸引口と前記減圧ポンプとに接続し、前記減圧ポンプにより内部圧力が減圧される減圧タンクと、
    を有し、
    前記露光ステージは、
    前記第1減圧装置が前記テープを引き付ける前記第1吸引力により前記テープの中央領域を吸引し吸着させる前記中央吸引口と、
    前記第2減圧装置が前記テープの側辺領域を引き付ける前記第1吸引力より強い第2吸引力により前記側辺領域を吸引し吸着させる側辺吸引口と、
    を有し、
    前記露光ステージは取り替え可能であることを特徴とする露光装置。
  3. 前記テープが前記送り方向に伸びる少なくとも一対のパーフォレイションを有し、
    一対のパーフォレイション間の前記中央領域と前記パーフォレイションから前記テープの端部までの前記側辺領域を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記側辺領域はパーフォレイションを有していない前記テープの幅に対して10パーセント以下の領域であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の露光装置。
  5. 前記中央領域および前記側辺領域の吸引を開始した後に、前記テープの前記中央吸引口または側辺吸引口とは反対側からテープに向かって気体を吹き出すブロア部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. フイルム状のテープを1ブロックずつ送りながら、前記露光ステージで前記1ブロックごとに前記テープを吸着しては露光する露光方法において、
    第1減圧ポンプで減圧タンクの内部圧力を減圧する工程、
    第2減圧ポンプにより、前記テープの第1面の中央領域を引き付ける第1吸引力を働かせる工程、
    次に、前記第1ポンプと減圧された前記減圧タンクとにより、前記テープの第一面の側辺領域を引き付ける前記第1吸引力より強い第2吸引力を働かせる工程、
    を特徴とする露光方法。
  7. 前記第2吸引力を働かせた後でかつ前記露光前に、前記第1面とは異なる第2面に向けて気体を吹き出すことを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 前記テープは前記送り方向に伸びる少なくとも一対のパーフォレイションを有しており、前記中央領域は一対のパーフォレイション間の領域であり、前記側辺領域は前記パーフォレイションから前記テープの端部であることを特徴とする請求項6乃至請求項7のいずれか1項に記載の露光方法。
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