JP5244712B2 - ロープクリップ - Google Patents

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Description

本発明は、港湾等で船内からコンテナ貨物等を降ろしたり船内に積み込んだりする水切りなどに使用されるワイヤロープ等のロープを挟持するロープクリップに関する。
従来のロープクリップ1の中には、例えば図8に示すように、断面U形のクリップ本体2と、クリップ本体2内でワイヤロープWに押し当てる押圧カム3と、押圧カム3をクリップ本体2に回動可能に連結する、抜け止め凸部4aを有したカム軸4とを備え、クリップ本体2と押圧カム3の連通軸穴5に抜け止め凸部4aと対応する係止溝5aを形成し、押圧カム3には、上部の周縁に沿ってカム面3aを形成する一方、下部に係合穴3bを設けた構成のものがある(特許文献1参照)。
従来、この種のロープクリップ1は、例えばビルの建設で鉄骨を組み上げる場合において、図9に示すように、押圧カム3の係合穴3bにフック6aを係合させて結んだレバーホイスト6のチェーン7を巻き上げてワイヤロープWを引っ張ることにより鉄骨柱aの対角線間の距離を調整して鉄骨柱aの垂直度を矯正するときに使用されている。
その場合、ロープクリップ1は、図8に示すように、クリップ本体2内にワイヤロープWを所望のグリップ部位において差し挟み、次いで、押圧カム3を差し入れてから、抜け止め凸部4aを係止溝5aに合わせて、連通軸穴5にカム軸4を挿通させた後に半回転させて抜け止め状態とし、このカム軸で押圧カム3をクリップ本体2に回動可能に連結して組み立てる。しかる後、組み立てたロープクリップ1を、レバーホイスト6を操作してチェーン7を巻き上げることにより引っ張ると、それに従い、図10に示すように引張負荷がF方向にかかるために、押圧カム3が図中時計方向に回動してカム面3aがワイヤロープWに押し当り、カム面3aとクリップ本体2の内周面との間でワイヤロープWを挟持する。すると、図9に示すように、ワイヤロープWとチェーン7とが鉄骨柱aの対角線間で張り渡され、その張力で鉄骨柱aの垂直度が矯正されるようになっている。
特開平9−242738号公報
ところが、従来のロープクリップ1は、ワイヤロープWを挟持するとき、そのたびに、予め分解しておいたクリップ本体2内に、ワイヤロープWを差し挟んでから、押圧カム3を差し入れ、連通軸穴5にカム軸4を挿通させた後に半回転させて抜け止めし、カム軸4で押圧カム3をクリップ本体2に回動可能に連結する、つまり、いちいちロープクリップ1として組み立ててから、チェーン7の巻き上げによって引っ張って初めて、ワイヤロープWを挟持することができるため、それではワイヤロープWのクリップ作業に手間がかかり過ぎるという課題があった。一方、ロープクリップ1をワイヤロープWから取り外すときは、反対に、レバーホイスト6でチェーン7を繰り出してワイヤロープWの張り具合を緩めた後、カム軸4を逆向きに半回転させて抜け止めを解いてから、連通軸穴5から引き抜いて押圧カム3とクリップ本体2の連結を外す必要があり、つまり、いちいちロープクリップ1を分解しなければならず、これではロープクリップの取外し作業にも手間がかかり過ぎるという課題があった。
また、従来のロープクリップ1は、ワイヤロープWを取り替えるときも、その都度、レバーホイスト6でチェーン7を繰り出してワイヤロープWの張り具合を緩めてから、いちいちロープクリップ1を分解しなければならないため、ロープ取替え作業に手間がかかり過ぎるという課題があった。
更に、従来のロープクリップ1は、必要に応じて、ワイヤロープWのクリップ位置を変更する場合も、いちいちレバーホイスト6の操作でチェーン7を繰り出してワイヤロープWの張り具合を緩めて、押圧カム3による押し当てを解除して初めて、クリップ位置の移動調整が可能になるため、これではクリップ位置の変更作業に手間がかかるという課題があった。しかも、従来のロープクリップ1では、クリップ位置が高所であると、以上のロープクリップの取付け・取外しやロープ取替えやクリップ位置の変更に手間のかかる分だけ各作業に危険性を伴い、作業の安全性に欠けるという課題があった。
加えて、従来のロープクリップ1は、レバーホイスト6でチェーン7を巻き上げてワイヤロープWが常に張り渡し状態にないと、カム3が逆向きに回動してワイヤロープWに対する押し付けが緩み、クリップ位置がずれてしまう。従って、例えばコンテナ貨物等の重量物を、所定の設置位置へ移動するために、ワイヤロープWを使って押したり引いたりして芯出し作業をするとき、作業途中にワイヤロープWが緩んだ状態になると、クリップ位置がずれ動いて芯出し等の作業の妨げになるという課題があった。
従って、従来のロープクリップ1では、そのような芯出し等の作業を行う場合、ワイヤロープWが弛んでクリップ位置がずれることがないように、レバーホイスト6を操作する作業者とは別に、クリップ位置の近くでロープクリップ1を動かないように押える作業者が必要となり、これでは作業者の員数が増加して作業効率が悪いという課題もあった。
本発明の目的は、上述のように弛み状態のワイヤロープであってもクリップ位置がずれることなく簡単に挟持し、クリップ位置の変更調整やロープ取替えなどの作業も簡単且つ安全に効率よく行うロープクリップを提供することにある。
本発明のロープクリップは、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、一端を重量物に繋いたワイヤロープWのようなロープを、基端を固定物に繋いだ引張手段により引っ張って前記重量物を所定位置に移動するとき、前記引張手段の先端を一側に連結する一方、他側にはロープの他端を掴んで連結するロープクリップCであって、前記ロープを、その長さ方向に差し通し状態で挿設する差し通し溝15を凹設すると共に該差し通し溝15を外部に臨ませるロープ嵌込口35を形成してなるホルダ10と、該ホルダ10にカム軸25を中心として回動自在に連結し、上部の周縁に該カム軸25が貫挿する軸穴21からの距離が徐々に異なる円弧状のカム面45を形成してなるロープ押えカム20と、一端を該ロープ押えカム20に掛け止め、他端を前記ホルダ10に掛け止めて、前記ロープ押えカム20を、前記カム面45が前記差し通し溝15の内周面に押し当たる向きに常時付勢する付勢ばね30と、を備え、前記ホルダ10には、前記差し通し溝15を外部に臨ませるロープ嵌込口35を形成し、該ホルダ10と前記ロープ押えカム20には、それぞれ互いに片手で握れる間隔をあけて伸びるレバーハンドル40・41を突設し、前記カム軸25を間に挟んで一側に前記引張手段の先端を係合する第1の係合穴22を設ける一方、他側に前記ロープの他端を係合する第2の係合穴32を設けてなることを特徴とする。
本発明のロープクリップは、ロープを挟持するとき、片手でレバーハンドルを握って、ロープ押えカムを付勢ばねに抗して回動し、ホルダのロープ嵌込口を開放して差し通し溝を外部に臨ませた状態にしてから、ロープの所望のグリップ部位を、ロープ嵌込口から横に差し通し溝に嵌め込んで長さ方向に差し通し状態で挿設し、しかる後、レバーハンドルの握りを緩めると、ロープ押えカムが付勢ばねの付勢力によって回動し、このばね付勢力でカム面をロープに押し付けてカム面と差し通し溝との間でロープを掴んで挟持する。このように本発明のロープクリップは、付勢ばねの付勢力に基づいてロープ押えカムを押し付けてロープを挟持するので、ロープは常に張り渡し状態になくてもよく、それ故に、適度に弛んだ状態でロープを結んでコンテナ貨物等を固持する水切り作業においても、ロープの弛みに関係なく、クリップ位置をずらさないでロープを常に確実に掴んで挟持することができる。従って、本発明では、そのような水切りに限らず、コンテナ貨物等の重量物を、所定の設置位置へ移動させるためにロープを使って押したり引いたりして芯出し作業をする場合など、作業途中にロープが緩んだ状態になる作業においても、同様に、ロープの弛みに関係なく、クリップ位置をずらさないでロープを常に確実に掴んで挟持することができる。それ故に、本発明では、そのような水切りや芯出し等の作業を行う場合に、弛んだロープであっても、クリップ位置をずらさないで常に確実に挟持することから、レバーホイスト等の引張手段を操作する作業者とは別に、他の作業者がクリップ位置の近くで、ずれ動かないようにロープクリップを押える必要がなく、それだけ作業者の員数の増加を抑えて効率を上げることができる。
更に、本発明のロープクリップは、ロープを挟持するとき、上述のように片手でレバーハンドルを握ってロープ押えカムを回動し、ホルダのロープ嵌込口を開放して差し通し溝を外部に臨ませた状態にしてから、ロープのグリップ部位を、ロープ嵌込口から横に差し通し溝に嵌め込んで差し通し状態にすれば、あとはレバーハンドルの握りを緩めだけでよく、そうすればロープ押えカムが付勢ばねの付勢力で逆向きに回動してロープを挟持し、従来のような分解部品の組立工程なしで、手間なく簡単にロープを挟持することができる。
一方、本発明のロープクリップは、挟持したロープから取り外すときは、片手でレバーハンドルを握ってロープ押えカムを回動し、ロープ嵌込口を開放して差し通し溝からロープのグリップ部位を取り出すだけで済み、いちいち部品を分解することなく、手間なく簡単にロープクリップをロープから取り外すことができる。また、本発明のロープクリップは、ロープを取り替えるときも、片手でレバーハンドルを握ってロープ押えカムを回動し、ロープ嵌込口を開放して差し通し溝からロープのグリップ部位を取り出して後、そのまま新たなロープのグリップ部位を、ロープ嵌込口から横の差し通し溝に差し通し状態に嵌め込めば、あとはレバーハンドルの握りを緩めるだけでよく、手間なく簡単にロープを取り替えることができる。
加えて、本発明のロープクリップは、必要に応じて、ロープのクリップ位置を変更する場合も、片手でレバーハンドルを握ってロープ押えカムを回動し、付勢ばねによるカム面のロープに対する押し付けを緩めれば、後は、そのままロープの長さ方向にずれ動かすだけで済み、手間なく簡単にクリップ位置を調整することができる。
以って、本発明のロープクリップは、ロープのクリップ位置が、たとえ高所であっても、以上のようにロープを挟持して取り付ける作業のほか、その取外しやロープ取替えやクリップ位置の変更等の作業が手間なく簡単であるため、それだけ危険性が少なく、高所作業を安全に行うことができる。
本発明のロープクリップをワイヤロープの挟持状態で示す斜視図である。 ロープクリップを示す正面図である。 ロープクリップを示す背面図である。 ロープクリップを示す側面図である。 ロープクリップを水切りに使用する船倉内の状態を示す概略説明図である。 他例のロープクリップを示す正面図である。 他例のロープクリップの使用状態を示す概略説明図である。 従来のロープクリップを示す分解組立斜視図である。 従来のロープクリップをビル建設の際の鉄骨歪み取りに使用する状態を示す概略説明図である。 従来のロープクリップのロープ押えカムの作用を示す縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一例であるロープクリップをワイヤロープの挟持状態で示す斜視図、図2は正面図、図3は背面図、図4は側面図である。本発明のロープクリップCは、水切りなどに使用されるロープ、例えばワイヤロープWを所望のグリップ位置で挟持する金属製の治具で、ホルダ10と、ロープ押えカム20と、圧縮コイルスプリングからなる一対の付勢ばね30とを備えた構成になっている。
ホルダ10は、互いに対向する片側の第1側板11と他側の第2側板12および両側板11・12を連結する連結アーム13とで一体に形成されてなる。
第1側板11は、平板な本体の支持板部11aと、支持板部11aの片側(図中上部)を断面略円弧形に曲げ起こして成形されたロープ挿設部11bとからなる。支持板部11aには、中央にカム軸25を挿通する軸穴14を設け、ロープ挿設部11bには、内周に差し通し溝15を凹設してなる。第2側板12は、第1側板11の支持板部11aより幅の狭い横長な平板からなり、中央に支持板部11aの軸穴14と同様な軸穴16を有し、片側端縁に湾曲して伸びる棒状のレバーハンドル40を突設してなる。また、第2側板12には、軸穴16とレバーハンドル40との間にT形の支持金具17を立設し、支持金具17に、先端にフック部18aを有したL形の掛け金具18のリング部18bを回動可能に係着している。一方、第1側板11には、ロープ挿設部11b上にL状の受け具19を突設している。連結アーム13は、コ形に曲げ成形し、一端を第1側板11の支持板部11aに溶着する一方、他端を第2側板12に溶着して両側板11・12を一体に連結し、両側板11・12間にカム回動空間Sを形成すると共に、第1側板11のロープ挿設部11bと第2側板12との間に差し通し溝15を外部に臨ませる横長なロープ嵌込口35を開けてなる。
ロープ押えカム20は、楕円な板カム状をなし、中央寄りにホルダ10側の軸穴14・16と同様な軸穴21を有し、片側(図中上側)の周縁には、軸穴21からの距離が徐々に異なる円弧状のカム面45を形成し、他側(図中下側)に大きな係合穴22を設けた形状になっている。カム面45には、ワイヤロープWに押し当たるロープ押えカム20の図中上部寄りをワイヤロープWに合わせて断面円弧状の凹溝45aを形成している。また、係合穴22の横の周縁には、レバーハンドル40と対をなす同様に湾曲して伸びる棒状のレバーハンドル41を突設している。そして、レバーハンドル40・41は、それぞれホルダ10とロープ押えカム20に互いに片手で握れる間隔をあけて突設してなる。
そこで、ロープクリップCは、ホルダ10のカム回動空間Sにカム面45から入れてロープ押えカム20を差し込み、軸穴21をホルダ10側の軸穴14・16に合わせてカム軸25を貫挿してから、カム軸25の先端に有したすり割25aに抜け止め片23を打ち込んでカム軸25をホルダ10に固定し、カム軸25を中心にロープ押えカム20をホルダ10に回動自在に連結する。次いで、一対の付勢ばね30の一端をそれぞれホルダ10の連結アーム13のばね掛け部13aに掛け止め、他端をそれぞれロープ押えカム20の係合穴22側に有するばね掛け部20aに掛け止めて、ロープ押えカム20を付勢ばね30で図中時計方向に常時回動付勢し、カム面45が常に差し通し溝15の内周面に押し当たる状態で組み立ててなる。
さて、上述した構成のロープクリップCは、たとえば港湾での水切りの作業過程において、図5に示すように、引張手段のレバーホイスト50等と共に使用し、船倉A内の所定位置にコンテナ貨物Bを荷振れ防止状態で固持するために、コンテナ貨物Bに結んだワイヤロープWを挟持する。しかし、重量が、例えば30〜100トンの大型コンテナ貨物Bの水切りの場合は、湾内の小さな波で船体が常に揺れているため、ワイヤロープWを強く張っていると、船体の揺れでワイヤロープWが切れてしまう。そのため、ワイヤロープWは、適度に弛んだ状態で結んで、少なくともコンテナ貨物Bが大きく揺れるのを防止し、船倉A内でコンテナ貨物同士が衝突したりコンテナ貨物間に作業員が挟まったりする事故の発生を防止する必要がある。そこで、ロープクリップCは、ロープ押えカム20の係合穴22にフック50aを係合して繋いだレバーホイスト50のチェーン55を巻き上げて、ワイヤロープWの張り具合を調節し、適度に弛んだ状態でコンテナ貨物Bに結んだワイヤロープWを挟持する。
ロープクリップCは、そのようにワイヤロープWを挟持するときは、片手でレバーハンドル40・41を握って、図2中鎖線で示すように、ロープ押えカム20を付勢ばね30に抗して図中反時計方向に回動し、ホルダ10のロープ嵌込口35を開放して差し通し溝15を外部に臨ませた状態にしてから、ワイヤロープWの所望グリップ部位を、ロープ嵌込口35から横に差し通し溝15に嵌め込んで長さ方向に差し通し状態で挿設する。しかる後、レバーハンドル40・41の握りを緩めると、ロープ押えカム20が付勢ばね30の付勢力によって図中時計方向に回動し、このばね付勢力でカム面45の凹溝45aをワイヤロープWに押し付けてカム面45と差し通し溝15との間でワイヤロープWを挟持する。それから、ロープクリップCでは、念のため、掛け金具18のフック部18aを受け具19に掛け止め、たとえ付勢ばね30の付勢力が利かない事態になってもワイヤロープWがホルダ10の差し通し溝15から外れないようにしておく。
以上のごとく、ロープクリップCは、付勢ばね30の付勢力に基づいてロープ押えカム20を押し付けてワイヤロープWを挟持するので、ワイヤロープWは常に張り渡し状態になくてもよく、それ故に、適度に弛んだ状態でワイヤロープWを結んでコンテナ貨物等を固持する水切り作業においても、ワイヤロープWの弛みに関係なく、クリップ位置をずらさずにワイヤロープWを常に確実に掴んで挟持することができる。
従って、そのような水切りに限らず、コンテナ貨物等の重量物を、所定の設置位置へ移動させるためにワイヤロープWを使って押したり引いたりして芯出し作業をする場合など、作業途中にワイヤロープWが緩んだ状態になる作業においても、同様に、ワイヤロープWの弛みに関係なく、クリップ位置をずらさないでワイヤロープWを常に確実に掴んで挟持することができる。それ故に、ロープクリップCでは、そのような水切りや芯出し等の作業を行う際に、弛むワイヤロープWであっても、クリップ位置をずらさないで常に確実に挟持することから、レバーホイスト等の引張手段を操作する作業者とは別に、他の作業者がクリップ位置の近くで、ずれ動かないようにロープクリップCを押える必要がなく、それだけ作業者の員数の増加を抑えて作業効率を上げることができる。
更に、上述のようにロープクリップCは、ワイヤロープWを挟持するとき、片手でレバーハンドル40・41を握ってロープ押えカム20を回動し、ホルダ10のロープ嵌込口35を開放して差し通し溝15を外部に臨ませた状態にしてから、ワイヤロープWの所望グリップ部位を、ロープ嵌込口35から横に差し通し溝15に嵌め込んで差し通し状態にすれば、あとはレバーハンドル40・41の握りを緩めるだけでよく、そうすれば、ロープ押えカム20が付勢ばね30の付勢力で逆向きに回動してワイヤロープWを押し付け、従来のような分解部品の組み立て工程なしで、手間なく簡単にワイヤロープWを挟持することができる。
一方、ロープクリップCは、挟持したワイヤロープWから取り外すときは、片手でレバーハンドル40・41を握ってロープ押えカム20を回動し、ロープ嵌込口35を開放して差し通し溝15からワイヤロープWのグリップ部位を取り出すだけで済み、いちいち部品を分解することなく、手間なく簡単にロープクリップCをワイヤロープWから取り外すことができる。また、ロープクリップCは、ワイヤロープWを取り替えるときも、片手でレバーハンドル40・41を握ってロープ押えカム20を回動し、ロープ嵌込口35を開放して差し通し溝15からワイヤロープWのグリップ部位を取り出して後、そのまま新たなワイヤロープのグリップ部位を、ロープ嵌込口35から横に差し通し溝15に差し通し状態に嵌め込めば、あとはレバーハンドル40・41の握りを緩めるだけでよく、手間なく簡単にワイヤロープを取り替えることができる。
更に、ロープクリップCは、必要に応じて、ワイヤロープWのクリップ位置を変更する場合も、片手でレバーハンドル40・41を握ってロープ押えカム20を回動し、付勢ばね30によるカム面45のワイヤロープWに対する押し付けを緩めれば、後は、そのままワイヤロープWの長さ方向にずれ動かすだけで済み、手間なく簡単にクリップ位置を調整することができる。
以って、ロープクリップCは、ワイヤロープWのクリップ位置が、たとえ高所であっても、以上のようにワイヤロープWを挟持して取り付ける作業のほか、その取外しやロープ取替えやクリップ位置の変更等の作業が手間なく簡単であるため、それだけ危険性が少なく、高所作業を安全に行うことができる。
ところで、図示ロープクリップCは、引張手段のフック50a等を係合する係合穴22を1つ、ロープ押えカム20に備える構成であったが、本発明のロープクリップは、それに限らず、例えば図6に示すように、ホルダ10の第1側板11のロープ挿設部11bにロープ掛け板部11cを突設し、このロープ掛け板部11cにも係合穴32を設け、以って、カム軸25を間に挟んで一側に第1の係合穴22を、その反対の他側に第2の係合穴32を備える構成にするなど、フック等を係合する係合穴を2つ以上設けることによって使用態様を広げることができる。
例えば図示他例のロープクリップCは、図7に示すように、第1の係合穴22に、一側フック60aを固定台61に繋いだチェーンブロック60の他側フック60bを係合する一方、ワイヤロープWの一端ロープ部65aをロープ押えカム20で押し付けて挟持し、中間ロープ部65bをコンテナ貨物Bの掛け止め具62に掛けてワイヤロープWをループ状に掛け回し、第2の係合穴32に、このワイヤロープWの他端ロープ部65cの掛け止め具63を係合させて、コンテナ貨物Bを荷振れ防止状態で固持する。従って、図示他例のロープクリップCでは、係合穴22・32を有することにより、コンテナ貨物Bに結んだワイヤロープWをループ状の2本掛けにして引張強度を2倍に上げる使い方をすることができる。
なお、以上の図示例では、ロープクリップCで挟持するロープがワイヤロープWであったが、ロープは、そのような鋼索に限らず、織糸綱のほか、紐状のものや帯状のものや太径なワイヤー状のもの等であってもよい。
C ロープクリップ
S カム回動空間
W ワイヤロープ(ロープ)
10 ホルダ
15 差し通し溝
20 ロープ押えカム
25 カム軸
30 付勢ばね
35 ロープ嵌込口
40・41 レバーハンドル
45 カム面
50 レバーホイスト
50a フック
55 チェーン

Claims (1)

  1. 一端を重量物に繋いたロープを、基端を固定物に繋いだ引張手段により引っ張って前記重量物を所定位置に移動するとき、前記引張手段の先端を一側に連結する一方、他側にはロープの他端を掴んで連結するロープクリップであって
    前記ロープを、その長さ方向に差し通し状態で挿設する差し通し溝を凹設すると共に該差し通し溝を外部に臨ませるロープ嵌込口を形成してなるホルダと、
    該ホルダにカム軸を中心として回動自在に連結し、上部の周縁に該カム軸が貫挿する軸穴からの距離が徐々に異なる円弧状のカム面を形成してなるロープ押えカムと、
    一端を該ロープ押えカムに掛け止め、他端を前記ホルダに掛け止めて、前記ロープ押えカムを、前記カム面が前記差し通し溝の内周面に押し当たる向きに常時付勢する付勢ばねと、を備え、
    前記ホルダと前記ロープ押えカムには、それぞれ互いに片手で握れる間隔をあけて伸びるレバーハンドルを突設し、前記カム軸を間に挟んで一側に前記引張手段の先端を係合する第1の係合穴を設ける一方、他側に前記ロープの他端を係合する第2の係合穴を設けてなることを特徴とする、ロープクリップ。
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