JP5257176B2 - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および電子機器に関し、特にグローバルシャッタ機能を有するX−Yアドレス方式の固体撮像装置、当該固体撮像装置の駆動方法および当該固体撮像装置を有する電子機器関する。
固体撮像装置は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに代表されるX−Yアドレス方式の固体撮像装置と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサに代表される電荷転送方式の固体撮像装置とに大別される。ここで、CMOSイメージセンサは、画素信号のランダムアクセスが可能であり、さらにCCDイメージセンサと比較して画素信号の読出しが高速で、低消費電力であるという特長を有している。
ところで、多くのCMOSイメージセンサは、光電変換部に蓄積された信号電荷を電荷電圧変換部へ転送し、得られた電圧を出力とする。電子シャッタ機能は電荷電圧変換部を周期的にリセットすることで実現される。CMOSイメージセンサの電子シャッタ機能のシャッタ方式は、2次元配列された多数の画素に対して画素行ごとに露光の開始および終了の設定を行う、いわゆるローリングシャッタ(フォーカルプレインシャッタとも呼ばれる)方式である。
したがって、ローリングシャッタ方式のCMOSイメージセンサは、全画素に対して同一のタイミングで露光を行うグローバルシャッタ方式のCCDイメージセンサと異なり、画素行ごとに露光期間がずれる(異なる)。そして、露光期間が画素行ごとにずれると、移動している物体を撮影した場合、撮像画像に歪みが生じる。
グローバルシャッタ機能を実現するために、従来は、画素内で電荷を信号電圧に変換するフローティングディフュージョン部に対して電荷蓄積用キャパシタを並列に接続し、当該キャパシタに電荷を蓄積する構成が採られていた(例えば、特許文献1参照)。
さらに、グローバルシャッタ機能を実現するとともに、画素内で信号電圧を増幅できるようにするために、1画素につき2つの電荷蓄積用キャパシタを設け、これら2つのキャパシタの容量比で増幅機能を持たせる構成が採られていた(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−177076号公報 特開2005−65074号公報
特許文献1記載の従来技術では、電荷保持時間の延長やノイズ耐性の向上を図るためには電荷蓄積用キャパシタの容量値を大きく設定する必要がある。しかし、電荷蓄積用キャパシタの容量値を大きくすると、フローティングディフュージョン部容量が増加し電荷電圧変換効率が低下する。すなわち、電荷蓄積用キャパシタの電荷保持時間とフローティングディフュージョン部の変換効率とはトレードオフの関係にある。
また、電荷蓄積用キャパシタは、光電変換部から完全転送された電荷の全てを保持できなければならない。したがって、電荷蓄積用キャパシタの面積として、光電変換部と同程度の面積が必要になるために、特許文献1記載の従来技術は画素の縮小化には不向きである。さらに、信号を対数圧縮し、カレントミラー回路で増幅する構造であるために、増幅トランジスタの閾値電圧Vthのばらつきを抑え、増幅率を上げるためには増幅トランジスタのサイズを大きくする必要があり、小型化には向かない。しかも、リセット時のKTCノイズを除去できないために画素固有の固定パターンノイズを抑制できない。
一方、特許文献2記載の従来技術では、2つの電荷蓄積用キャパシタをそれぞれリセットするリセットトランジスタが2つさらに必要であることから、1画素に集積しなければならない素子数が多くなるために高集積化が難しい。また、画素のリセットに関してだけでもリセット信号が2系統必要であるために、画素を駆動する周辺の駆動回路の構成が複雑になる。
そこで、本発明は、電荷を電圧に変換する際の変換効率を低下させることなく、高集積化を実現可能にした固体撮像装置、当該固体撮像装置の駆動方法および当該固体撮像装置を有する電子機器を提供することを目的とする。
本発明による固体撮像装置は、
光電変換部から電荷をFD(フローティングディフュージョン)部に転送する転送トランジスタと、
前記FD部をリセットするリセットトランジスタと、
前記FD部の電荷に応じた信号を出力する増幅トランジスタと、
前記増幅トランジスタの出力側に設けられて画素選択をなす選択トランジスタと、
前記増幅トランジスタと前記選択トランジスタとの間に設けられ、電流源を通して電荷の充放電が行われることによって前記FD部の電荷に応じた電荷を蓄積する電荷蓄積用キャパシタと
を含む単位画素が配置された構成となっている。
上記構成の固体撮像装置において、グローバルシャッタ機能を実現するための電荷蓄積用キャパシタが増幅トランジスタと選択トランジスタとの間に設けられていることで、電荷蓄積用キャパシタがFD部の容量と並列接続されておらず、電荷蓄積用キャパシタを挿入することでFD部の容量値を大きく変化させない。これにより、トレードオフの関係にある電荷蓄積用キャパシタの電荷保持時間とFD部の変換効率とを両立できる。具体的には、電荷蓄積用キャパシタの容量値を大きく設定することで、FD部の変換効率を低下させることなく、電荷蓄積用キャパシタの電荷保持時間の延長やノイズ耐性の向上を図ることができる。しかも、単位画素の各々には、1つの電荷蓄積用キャパシタを追加するだけの少ない素子数でグローバルシャッタ機能を実現できる。
本発明によれば、トレードオフの関係にある電荷蓄積用キャパシタの電荷保持時間とFD部の変換効率とを両立できるとともに、少ない素子数でグローバルシャッタ機能を実現できるため、FD部の変換効率を低下させることなく、高集積化を実現できる。
本発明が適用されるCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図である。 第1実施形態に係る単位画素の回路構成を示す回路図である。 電流源の具体的な構成例を示す回路図である。 第1実施形態に係る単位画素の回路動作の説明に供するタイミングチャートである。 第1実施形態に係る単位画素の回路動作の説明に供する動作説明図である。 垂直信号線の配線容量の容量値を下げる手法の一例を示す回路図である。 第2実施形態に係る画素共有の回路構成を示す回路図である。 裏面入射型の画素構造の一例を示す断面図である。 スタック型キャパシタを用いて電荷蓄積用キャパシタを形成したときの4画素分の画素レイアウトを示す概略平面図である。 図7のA−A´線に沿った断面構造を示す断面図である。 本発明による撮像装置の構成例を示すブロック図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.本発明が適用される固体撮像装置(CMOSイメージセンサの例)
2.第1実施形態(画素単独の例)
3.第2実施形態(画素共有の例)
4.電荷蓄積用キャパシタ(スタック型キャパシタの例)
5.変形例
6.本発明による電子機器(撮像装置の例)
<1.本発明に係る固体撮像装置>
(システム構成)
図1は、本発明が適用される固体撮像装置、例えばX−Yアドレス型固体撮像装置の一種であるCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図である。ここで、CMOSイメージセンサとは、CMOSプロセスを応用して、または部分的に使用して作成されたイメージセンサである。
図1に示すように、本適用例に係るCMOSイメージセンサ10は、半導体基板(チップ)18上に形成された画素アレイ部11と、当該画素アレイ部11と同じ半導体基板18上に集積された周辺回路部とを有する構成となっている。周辺回路部としては、例えば垂直駆動部12、カラム処理部13、水平駆動部14およびシステム制御部15が設けられている。
画素アレイ部11には、入射する可視光をその光量に応じた電荷量に光電変換する光電変換部(例えば、フォトダイオード)を含む図示せぬ単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合もある)が行列状に2次元配置されている。そして、画素個々には、図示を省略するが、入射光を集光するレンズ、いわゆるマイクロレンズや、カラー対応の場合にはカラーフィルタなどが設けられる。単位画素の具体的な構成については後述する。
画素アレイ部11にはさらに、行列状の画素配列に対して行ごとに画素駆動線16が図の左右方向(画素行の画素配列方向/水平方向)に沿って形成され、列ごとに垂直信号線17が図の上下方向(画素列の画素配列方向/垂直方向)に沿って形成されている。図1では、画素駆動線16について1本として示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線16の一端は、垂直駆動部12の各行に対応した出力端に接続されている。
垂直駆動部12は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成されている。ここでは、具体的な構成については図示を省略するが、垂直駆動部12は、読出し走査系と掃出し走査系とを有する構成となっている。読出し走査系は、信号を読み出す単位画素について行単位で順に選択走査を行う。
一方、掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対し、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して当該読出し行の単位画素の光電変換素子から不要な電荷を掃き出す(リセットする)掃出し走査を行う。この掃出し走査系による不要電荷の掃き出し(リセット)により、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換素子の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作または電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積時間(露光時間)となる。
垂直駆動部12によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される信号は、垂直信号線17の各々を通してカラム処理部13に供給される。カラム処理部13は、画素アレイ部11の画素列ごとに、選択行の各画素20から出力されるアナログの画素信号に対してあらかじめ定められた信号処理を行う。
カラム処理部13での信号処理としては、例えばCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)処理が挙げられる。CDS処理は、選択行の各画素から出力されるリセットレベルと信号レベルとを取り込み、これらレベルの差を取ることによって1行分の画素の信号を得るとともに、画素の固定パターンノイズを除去する処理である。CDS回路としては、アナログ方式、デジタル方式のいずれであっても良い。
カラム処理部13に、アナログの画素信号をデジタル化するAD変換機能を持たせる場合もある。AD変換回路としては、逐次比較型、フラッシュ型、パイプライン型、デルタシグマ型など、その型式は問わない。
水平駆動部14は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理部13の画素列に対応した回路部分を順番に選択走査する。この水平駆動部14による選択走査により、カラム処理部13で画素列ごとに信号処理された画素信号が順番に出力される。
システム制御部15は、半導体基板18の外部から与えられるクロックや、動作モードを指令するデータなどを受け取り、また、本CMOSイメージセンサ10の内部情報などのデータを出力する。システム制御部15はさらには、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータを有し、当該タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に垂直駆動部12、カラム処理部13および水平駆動部14などの駆動制御を行う。
上記構成のCMOSイメージセンサ10において、電荷を一時的に蓄積する電荷蓄積用キャパシタを単位画素20に付加することで、全画素に対して同一のタイミングで露光を行うグローバルシャッタ機能を実現できる。ここで、全画素に対して同一のタイミングで露光を行うとは、全画素同時に露光を開始し、露光を終了することである。以下に、グローバルシャッタ機能を実現するための電荷蓄積用キャパシタを付加するに当たっての単位画素20の具体的な実施形態について説明する。
<2.第1実施形態>
[回路構成]
図2は、第1実施形態に係る単位画素20の回路構成を示す回路図である。図2に示すように、本実施形態に係る単位画素20は、光電変換部である例えばフォトダイオード21に加えて、例えば4つのトランジスタ22〜25と1つのキャパシタ26と1つの電流源27を有する構成となっている。ここで、キャパシタ26は、グローバルシャッタ機能を実現するために電荷蓄積用キャパシタである。
ここでは、例えば、4つのトランジスタ22〜25としてNチャネルのMOSトランジスタを用いている。ただし、ここで例示したトランジスタ22〜25の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
この単位画素20に対して、画素駆動線16として、例えば、転送線161、リセット線162および選択線163の3本の画素駆動線が同一画素行の各画素について共通に配線されている。転送線161、リセット線162および選択線163の各一端は、垂直駆動部12の各画素行に対応した出力端に画素行単位で接続されている。
以下では、4つのトランジスタ22〜25のうち、トランジスタ22を転送トランジスタと呼称し、トランジスタ23をリセットトランジスタと呼称し、トランジスタ24を増幅トランジスタと呼称し、トランジスタ25を選択トランジスタと呼称する。
フォトダイオード21は、アノード電極が接地されており、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換してその光電荷を蓄積する。フォトダイオード21のカソード電極は、トランスファーゲートである転送トランジスタ22の一方の主電極(ドレイン電極/ソース電極)に接続されている。
転送トランジスタ22の他方の主電極(ソース電極/ドレイン電極)は、増幅トランジスタ24のゲート電極に接続されている。転送トランジスタ22の他方の主電極と増幅トランジスタ24のゲート電極とが電気的に繋がったノード28をFD(フローティングディフュージョン)部と呼ぶ。すなわち、転送トランジスタ22は、フォトダイオード21のカソード電極とFD部28との間に接続されている。
転送トランジスタ22のゲート電極には、高レベル(例えば、Vddレベル;Vddは正の電源レベル)がアクティブ(以下、「Highアクティブ」と記述する)の転送信号TGが転送線161を介して与えられる。これにより、転送トランジスタ22はオン状態となり、フォトダイオード21で光電変換され、当該フォトダイオード21に蓄積された光電荷をFD部28に転送する。
リセットトランジスタ23は、ドレイン電極が正側電源Vddに、ソース電極がFD部28にそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ23のゲート電極には、Highアクティブのリセット信号FRSTがリセット線162を介して与えられる。これにより、リセットトランジスタ23はオン状態となり、FD部28の電荷を画素電源Vddに捨てることによって当該FD部28をリセットする。
増幅トランジスタ24は、ゲート電極がFD部28に、ドレイン電極が正側電源Vddにそれぞれ接続されている。選択トランジスタ25は、例えば、ドレイン電極が電荷蓄積用キャパシタ26の一方の端子(増幅トランジスタ24のソース電極)に、ソース電極が垂直信号線17にそれぞれ接続されている。
選択トランジスタ25は、ゲート電極にHighアクティブの選択信号SELが選択線163を介して与えられることによりオン状態となって増幅トランジスタ24を動作状態にする。すなわち、選択トランジスタ25は、単位画素20を選択状態にして増幅トランジスタ24から出力される信号を垂直信号線17に中継する。
電荷蓄積用キャパシタ(GC)26は、グローバルシャッタ機能を実現するために設けられるものであり、増幅トランジスタ24のソース電極と基準電位ノード(例えば、接地)との間に接続され、FD部28の電荷に応じた電荷を蓄積する。この電荷蓄積用キャパシタ26としては、出力信号線である垂直信号線17の寄生容量等の配線容量よりも容量値が大きいものが用いられる。電荷蓄積用キャパシタ26の詳細については後述する。
電流源(IGC)27も電荷蓄積用キャパシタ26と同様に、増幅トランジスタ24のソース電極と接地間に接続されている。すなわち、電流源27は、電荷蓄積用キャパシタ26に対して並列に接続されている。ここでは、電流源27を単位画素20の構成要素の一つとして図示しているが、電流源27は1画素を構成するのに必須の要素ではない。すなわち、画素列ごとに各画素に対して共通の要素として電流源27を設ける構成や、画素アレイ部11の全画素に対して共通の要素として電流源27を設ける構成を採ることも可能である。
このように、電流源27を画素列ごとに各画素に対して、または全画素に対して共通の要素として設けることで、画素ごとに設ける場合に比べて、画素個々の素子数を少なくできるために、画素の微細化を図る上で有利となる。また、画素ごとに設ける場合には、画素行ごとに電流源27を制御するための駆動線を配線する必要があるが、電流源27を画素列ごとに各画素に対して、または全画素に対して共通の要素として設けると、その駆動線の本数が極めて少なくて済む利点もある。
この電流源27としては、例えば、図3(A)に示す如きソース接地のMOSSFET(Field Effect. Transistor;電界効果トランジスタ)からなる回路構成の電流源27Aや、図3(B)に示す如きカレントミラー回路からなる回路構成の電流源27Bなどを用いることができる。いずれの回路構成の電流源27A,27Bも、パルス信号に応答して動作状態になる。
[回路動作]
上記構成の単位画素20が行列状に2次元配置されてなるCMOSイメージセンサ10は、先述したように、垂直駆動部12による駆動の下で実行される電子シャッタ機能、特にグローバルシャッタ機能を有している。
このグローバルシャッタ機能は、全画素同時にFD部28をリセットトランジスタ23によってリセットした後、フォトダイオード21から全画素同時に電荷の読出しを行うことによって実現される。ここでの電荷の読出しとは、フォトダイオード21から電荷を読み出して当該電荷をFD部28や記憶素子である電荷蓄積用キャパシタ26に保持することである。
以下に、上記構成の単位画素20の回路動作について、図4のタイミングチャートを基に図5の動作説明図を用いて説明する。図4のタイミングチャートには、n行目の転送信号TG(n)、リセット信号RST(n)および選択信号SEL(n)とn+1行目の選択信号SEL(n+1)の各パルス信号のタイミング関係を示している。
回路動作の説明に当たり、Highレベル(以下、「“H”レベル」と記述する)をMOSFETの閾値電圧Vthを超える電圧、例えばVddレベルとし、Lowレベル(以下、「“L”レベル」と記述する)を0Vとする。
露光が終了した時刻t11でリセット信号RST(n)が“L”レベルから“H”レベルに遷移すると、リセットトランジスタ23がオン状態となってFD部28をリセットする。すなわち、FD部28内の電荷がリセットトランジスタ23を通して正側電源Vddに捨てられることで、FD部28がリセットされる。このFD部28のリセット動作によって当該FD部28の電位が変化し、これに追従してFD部28で電気的に接続されている増幅トランジスタ24のゲート電極の電圧(ゲート電圧)も変化する。
増幅トランジスタ24のゲート電圧が変化すると、これに追従して電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷が電流源(IGC)27を通して流出する。初期状態では、電荷蓄積用キャパシタ26は電荷で満たされており、電流源27を通して流出する電荷量は、増幅トランジスタ24のゲート電圧によって決定される。つまり、FD部28のリセット後の電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷量は、図5(A)に示すように、リセット後のFD部28の電位によって決定される。
そして、時刻t12でリセット信号RST(n)が“H”レベルから“L”レベルに遷移することで、FD部28のリセット動作が終了する。すなわち、リセット信号RST(n)の“H”レベル期間T1がFD部28のリセット期間となる。このリセット時、FD部28でKTCノイズが発生するために、FD部28の電位がランダムに変動する。ここで、KTCノイズとは、FD部28に対するリセットトランジスタ23のスイッチング動作に起因して発生するリセットノイズである。
FD部28の電位のランダムな変動を補償するために、電流源27がリセット信号RST(n)の立ち下がり(時刻t12)を検出して活性化状態(動作状態)となる。この電流源27が活性化状態となるt12−t13の期間において、FD部28の電位の変動分の補償が行われる。
また、FD部28のリセット後FD部28の電位が電荷蓄積用キャパシタ26に反映され、FD部28の電位に応じた電荷が電荷蓄積用キャパシタ26に蓄積される。そして、電荷蓄積用キャパシタ26に蓄積されたリセット時の電荷は、当該電荷に応じた電荷蓄積用キャパシタ26の端子間電圧がリセット電圧として読み出されるまで保持され続けるため、フォトダイオード21からの電荷転送直前にFD部28をリセットする必要が無い。したがって、過露光時に発生するフォトダイオード21のオーバーフロー電荷をFD部28に蓄積することができるために、ダイナミックレンジを拡大できる。
続いて、時刻t13で転送信号TG(n)が“L”レベルから“H”レベルに遷移すると、転送トランジスタ22がオン状態となってフォトダイオード21に蓄積された光電荷をFD部29に転送する。そして、時刻t14で転送信号TG(n)が“H”レベルから“L”レベルに遷移することで、フォトダイオード21からFD部28への電荷の転送が終了する。
すなわち、転送信号TG(n)の“H”レベル期間T2がフォトダイオード21からFD部28への電荷転送期間となる。この電荷転送期間T2が終了すると、FD部28の電位の変動に追従して増幅トランジスタ24のゲート電圧も変動する。電荷転送の終了時、電流源27が非活性化状態にあるために、当該電流源27からの電荷蓄積用キャパシタ26への電荷供給がない。
このため、増幅トランジスタ24のゲート電圧に変動があっても、電荷蓄積用キャパシタ26の端子間電圧に変動はない。つまり、フォトダイオード21からFD部28への電荷転送後でも、電荷蓄積用キャパシタ26には、図5(B)に示すように、FD部28のリセット後の電荷量が保持され続ける。
次に、時刻t15で選択信号SEL(n)が“L”レベルから“H”レベルに遷移すると、選択トランジスタ26がオン状態となり、電荷蓄積用キャパシタ26の端子間電圧を垂直信号線17にリセット電圧として出力する。すなわち、選択信号SEL(n)の“H”レベル期間T3がリセット電圧の読出し期間となる。そして、選択信号SEL(n)が“H”レベルから“L”レベルに遷移し、読出し期間T3が終了する時刻t16で電流源27が再び活性化状態となる。
このとき、増幅トランジスタ24のゲート電圧は、フォトダイオード21からFD部28への電荷転送後の当該FD部28の電位で固定されている。したがって、電流源27が活性化状態になることで、電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷は、図5(C)に示すように、フォトダイオード21からFD部28への電荷転送後のFD部28の電位で決定される電荷量となる。
その後、時刻t17で選択信号SEL(n)が再び“L”レベルから“H”レベルに遷移すると、選択トランジスタ26がオン状態となり、電荷蓄積用キャパシタ26の端子間電圧を垂直信号線17に信号電圧として出力する。すなわち、選択信号SEL(n)の2回目の“H”レベル期間T4が信号電圧の読出し期間となる。このときの信号電圧は、フォトダイオード21からFD部28へ転送された(読み出された)光電荷の電荷量に対応している。また、電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷は、選択トランジスタ25を通して垂直信号線17に吐き出されるために破壊される。
以上により、n行目の画素行の各単位画素20について、リセット電圧および信号電圧を読み出すための一連の動作が終了する。以降、時刻t18,t19,t20では、次の画素行n+1の各単位画素20について、n行目の画素行の各単位画素20についての時刻t15,t16,t17での動作と同様の動作により、リセット電圧および信号電圧の読出し駆動が行われる。
より具体的には、FD部28のリセット時の電荷量QFDに応じた電荷を電荷蓄積用キャパシタ26に保持し、露光によって生成したフォトダイオード21内の電荷をFD部28に保持する。そして、電荷蓄積用キャパシタ26にリセット電荷およびFD部28に信号電荷をそれぞれ保持した状態で、図4の時刻t15以降の処理を列もしくは行ごとにずらして実行することで、リセット電圧および信号電圧の読出しを実現できる。
期間T3で読み出されるリセット電圧と、期間T4で読み出される信号電圧とは、垂直信号線17を介して図1に示すカラム処理部13に順次供給される。そして、カラム処理部13において、相関二重サンプリング(CDS)処理が行われることにより、画素固有の固定パターンノイズやVthばらつきが除去される。ノイズ除去後の信号は、例えばカラム処理部13内に設けられたAD変換器でデジタル信号に変換されて出力される。
ここで、FD部28の容量値をCFD、FD部28内の電荷量をQFD、FD部28の電位をVFDとした場合、
QFD=CFD×VFD
なる式が成り立つ。
同様に、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値をCGC、電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷量をQGC、電荷蓄積用キャパシタ26の電位をVGCとした場合、
QGC=CGC×VGC
なる式が成り立つ。
また、増幅トランジスタ24の閾値電圧をVthaとすると、
VGC=VFD−Vtha
でもある。つまり、電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷量QGCは、
QGC=CGC{(QFD/CFD)−Vtha}
となる。この式から、電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷量QGCは、FD部28内の電荷量QFDと線形比例し、増幅トランジスタ24によってQFD/CFD倍されることがわかる。
この増幅トランジスタ24の増幅倍率QFD/CFDを大きく設定し、当該増幅倍率QFD/CFDにて電荷蓄積用キャパシタ26内の電荷量QGCを増幅することで、外的要因に対する電荷蓄積用キャパシタ26の電位VGCの変動量を小さくできる。ここで言う外的要因とは、熱的揺らぎやリーク電流である。
また、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値CGCについては、垂直信号線17の配線容量の容量値よりも大きい方が好ましい。何故なら、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値CGCが垂直信号線17の配線容量の容量値よりも小さいと、電荷蓄積用キャパシタ26から垂直信号線17に読み出された信号が垂直信号線17上のノイズに埋もれてしまう懸念があるからである。
換言すれば、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値CGCを垂直信号線17の配線容量の容量値よりも大きく設定することで、垂直信号線17上におけるSN比を向上できる。ここで、構成上、垂直信号線17の配線容量の容量値が電荷蓄積用キャパシタ26の容量値CGCよりも大きくならざるを得ない場合には、垂直信号線17の配線容量の容量値を下げる手法を採るようにする。
具体的には、図6に示すように、画素列ごとの垂直信号線17に容量カット用のMOSトランジスタ19を挿入し、当該MOSトランジスタ19のゲート電極には常にバイアス電圧VGを印加するようにする。これにより、実効的な垂直信号線17の配線容量の容量値を、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値CGCよりも低減できる。このように、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値CGCよりも垂直信号線17の配線容量の容量値が大きくなる場合は、当該配線容量の容量値を下げることで、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値CGCを垂直信号線17の配線容量の容量値よりも大きくできる。
[第1実施形態の作用効果]
上述したように、CMOSイメージセンサ10等のX−Yアドレス方式の固体撮像装置において、電荷を一時的に蓄積する電荷蓄積用キャパシタ26を単位画素20に付加することで、全画素に対して同一のタイミングで露光を行うグローバルシャッタ機能を実現できる。このグローバルシャッタ機能は、図4の動作例では、全画素一斉に時刻t15までに実行される。
そして、グローバルシャッタ機能を実現するための電荷蓄積用キャパシタ26を増幅トランジスタ24と選択トランジスタ25との間に介在させた構成を採ることで、次のような作用効果を得ることができる。すなわち、電荷蓄積用キャパシタ26がFD部28に対して並列に接続されている訳ではないために、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値がFD部28の容量値に影響を及ぼすことはない。
これにより、トレードオフの関係にある電荷蓄積用キャパシタ26の電荷保持時間とFD部28の変換効率とを両立できる。具体的には、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値を大きく設定することで、FD部28の変換効率を低下させることなく、電荷蓄積用キャパシタ26の電荷保持時間の延長やノイズ耐性の向上を図ることができる。
また、単位画素20の各々には、最低限1つの電荷蓄積用キャパシタ26を追加するだけの少ない素子数でグローバルシャッタ機能を実現できるために、FD部28の変換効率を低下させることなく、高集積な固体撮像装置を実現できる。さらに、電流源27を画素列ごとに各画素に対して、または全画素に対して共通の要素として設ける場合には、単位画素20を駆動する信号を追加する必要がないために、垂直駆動部12の回路構成を変更しなくて済む。
<3.第2実施形態>
第1実施形態では、電荷蓄積用キャパシタ26を含む単位画素20個々の回路構成の例となっている。これに対して、第2実施形態では、単位画素20の構成要素の一部、少なくとも電荷蓄積用キャパシタ26を複数の画素間で共有する回路構成の例となっている。ここでは、例えば同一画素列の隣り合う2画素間で構成要素の一部を共有する場合を例に挙げるものとする。
[回路構成]
図7は、第2実施形態に係る単位画素20の回路構成を示す回路図であり、図中、図2と同等部分には同一符号を付して示している。
単位画素20の構成要素の一部を2つの画素20A−1,20A−2間で共有するに当たって、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、選択トランジスタ25、電荷蓄積用キャパシタ26およびFD部28を共有するようにする。すなわち、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、選択トランジスタ25、電荷蓄積用キャパシタ26およびFD部28が、2つの画素20A−1,20A−2間で共有される共有回路部20Bを構成している。
ここでは、電流源27についても2つの画素20A−1,20A−2間で共有するようにしているが、第1実施形態の場合と同様に、電流源27を画素列ごとに各共有回路部20Bに対して、または全共有回路部20Bに対して共通の要素として設けるようにしても良い。
また、2つの画素20A−1,20A−2に対して、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、選択トランジスタ25、電荷蓄積用キャパシタ26およびFD部28を共有するようにしているが、これら構成要素の一部を共有するようにすることも可能である。さらに、2画素間での共有に限られるものではない。
単位画素20A−1は、フォトダイオード21−1と転送トランジスタ22−1を有する構成となっている。フォトダイオード21−1は、アノード電極が接地され、カソード電極が転送トランジスタ22−1の一方の主電極に接続されている。転送トランジスタ22−1は、その他方の主電極がFD部28に接続されている。転送トランジスタ22−1のゲート電極には、Highアクティブの転送信号TG1が転送線161−1を介して与えられる。
単位画素20A−2は、フォトダイオード21−2と転送トランジスタ22−2を有する構成となっている。フォトダイオード21−2は、アノード電極が接地され、カソード電極が転送トランジスタ22−2の一方の主電極に接続されている。転送トランジスタ22−2は、その他方の主電極がFD部28に接続されている。転送トランジスタ22−2のゲート電極には、Highアクティブの転送信号TG2が転送線161−2を介して与えられる。
本例に係る共有回路部20Bは、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、選択トランジスタ25、電荷蓄積用キャパシタ26、電流源27およびFD部28によって構成されている。
リセットトランジスタ23は、ドレイン電極が正側電源Vddに、ソース電極がFD部28にそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ23は、ゲート電極にHighアクティブのリセット信号FRSTがリセット線162を介して与えられることでオン状態となり、FD部28の電荷を画素電源Vddに捨てることによって当該FD部28をリセットする。
増幅トランジスタ24は、ゲート電極がFD部28に、ドレイン電極が正側電源Vddにそれぞれ接続されている。選択トランジスタ25は、例えば、ドレイン電極が電荷蓄積用キャパシタ26の一方の端子(増幅トランジスタ24のソース電極)に、ソース電極が垂直信号線17にそれぞれ接続されている。
選択トランジスタ25は、ゲート電極にHighアクティブの選択信号SELが選択線163を介して与えられることでオン状態となって増幅トランジスタ24を動作状態にする。すなわち、選択トランジスタ25は、単位画素20を選択状態にして増幅トランジスタ24から出力される信号を垂直信号線17に中継する。
電荷蓄積用キャパシタ(GC)26は、グローバルシャッタ機能を実現するために設けられるものであり、増幅トランジスタ24のソース電極と接地間に接続されている。この電荷蓄積用キャパシタ26としては、垂直信号線17の寄生容量等の配線容量よりも容量値が大きいものが用いられる。電荷蓄積用キャパシタ26の詳細については後述する。
電流源(IGC)27も電荷蓄積用キャパシタ26と同様に、増幅トランジスタ24のソース電極と接地間に接続されている。すなわち、電流源27は、電荷蓄積用キャパシタ26に対して並列に接続されている。この電流源27としては、第1実施形態の場合と同様の回路構成のものを用いることができる。
[回路動作]
上記構成の第2実施形態に係る画素共有の回路構成の場合には、フォトダイオード21および転送トランジスタ22を除く、大部分の構成要素を例えば2画素20A−1,20A−2間で共有している。したがって、転送信号TG1,TG2に基づいてフォトダイオード21−1,21−2から電荷を転送するタイミング以外の動作については、基本的に第1実施形態の場合と同じである。
[第2実施形態の作用効果]
上述したように、単位画素20の構成要素の一部を複数の画素間で共有する回路構成を採った場合であっても、単位画素20の各々に電荷蓄積用キャパシタ26が設けられていることによってグローバルシャッタ機能を実現できる。そして、第1実施形態の場合と同様に、増幅トランジスタ24と選択トランジスタ25との間に電荷蓄積用キャパシタ26を介在させていることで、トレードオフの関係にある電荷蓄積用キャパシタ26の電荷保持時間とFD部28の変換効率とを両立できる。
しかも、単位画素20の構成要素の大部分を複数の画素間で共有する回路構成を採ることで、1画素当たり極めて少ない素子数でグローバルシャッタ機能を実現できるために、第1実施形態に比べてより高集積な固体撮像装置を実現できる。
<4.電荷蓄積用キャパシタ>
続いて、上記各実施形態に係る画素回路で用いられる電荷蓄積用キャパシタ26について説明する。
単位画素20ごとに付加する電荷蓄積用キャパシタ26については、その構造は問わないが、高集積化を考慮した場合には、スタック型キャパシタ、トレンチ型キャパシタ、ジャンクションキャパシタが好ましい。特に、スタック型キャパシタは、単位面積当たりの容量値を大きく確保できる利点がある。
また、本発明が適用されるCMOSイメージセンサ10の画素構造を、裏面入射型(裏面照射型)の画素構造とすることで、電荷蓄積用キャパシタ26の形成領域として、表面入射型の画素構造に比べてより大きな面積を確保できる。電荷蓄積用キャパシタ26の形成領域の面積を大きく確保できれば、それだけ電荷蓄積用キャパシタ26の容量値を大きく設定できるために、電荷蓄積用キャパシタ26の電荷保持時間の延長やノイズ耐性の向上に寄与できることになる。ここで、裏面入射型の画素構造とは、配線層側を表面とするとき、当該配線側と反対側、即ち裏面側から入射光を取り込む構造を言う。
[裏面入射側の画素構造]
図8は、裏面入射型の画素構造の一例を示す断面図である。ここでは、2画素分の断面構造を示している。
図8において、シリコン部(シリコン基板)41には、フォトダイオード42や画素トランジスタ43が形成される。すなわち、シリコン部41は素子形成部である。ここで、フォトダイオード42は、図2のフォトダイオード21や、図7のフォトダイオード21−1,21−2に相当する。また、画素トランジスタ43は、図2および図7の転送トランジスタ22(22−1,22−2)、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24および選択トランジスタ25等に相当する。
シリコン部41の一方の面側には、層間膜44を介してカラーフィルタ45が作り込まれる。これにより、シリコン部41の一方の面側から入射する光は、カラーフィルタ45を経由してフォトダイオード42の受光面に導かれる。一方、シリコン部41の他方の面側には、層間絶縁膜46内に画素トランジスタ43のゲート電極や金属配線が多層配線されてなる配線層47が形成される。配線層47のシリコン部41と反対側の面には、接着剤48によって支持基板49が貼り付けられる。
上記の画素構造において、フォトダイオード42や画素トランジスタ43が形成されるシリコン部41の配線層47側を表面側と呼び、シリコン部41の配線層47と反対側を裏面側と呼ぶこととする。このような定義の下に、本画素構造は、シリコン部41の裏面側から入射光を取り込むことになるため裏面入射型の画素構造となる。
この裏面入射型の画素構造によれば、配線層47と反対の面側から入射光を取り込むため、開口率を100%とすることができる。また、入射光を取り込む側に配線層47が存在しないため、オンチップレンズを用いなくても入射光をフォトダイオード42の受光面に集光できる。
[スタック型キャパシタ]
ここで、一例として、裏面入射型の画素構造に適用し、スタック型キャパシタを用いて形成する電荷蓄積用キャパシタ26の構造について説明する。
図9は、スタック型キャパシタを用いて電荷蓄積用キャパシタ26を形成したときの画素レイアウトを示す概略平面図であり、図中、図2と同等部分には同一符号を付して示している。ここでは、上下左右に隣接する4画素分の画素レイアウトを示している。また、図10に、図9のA−A´線に沿った断面構造を示す。
図9から明らかなように、画素構造が裏面入射型であることで、入射光に対する制約がないために、スタック型キャパシタからなる電荷蓄積用キャパシタ26を、層間絶縁膜54上にフォトダイオード(PD)21の広い領域に亘って配置できる。このように、電荷蓄積用キャパシタ26をフォトダイオード21上に配置できることで、単位セル当たりのPD充填率を高めることができる。そして、電荷蓄積用キャパシタ26として特にスタック型キャパシタを用いるで、電荷蓄積用キャパシタ26の容量値を大きく設定できる。
図10において、図8と同等部分には同一符号を付して示している。図10に示すように、スタック型キャパシタの電荷蓄積用キャパシタ26は、下部電極51と上部電極52との間に誘電体53を挟む構造とすることで実現される。
下部電極51および上部電極52の電極材料としては、タングステンや窒化タンタルなどのように融点が高く、シリコン中の拡散係数が小さい材料が望ましい。また、誘電体53の材料としては、二酸化シリコン、窒化シリコン、二酸化ハフニュウム、二酸化ジルコニュウム、五酸化タンタルなどのような誘電率が高い材料でかつ漏れ電流が少ない材料が望ましい。
下部電極51は、層間絶縁膜54(図8の層間絶縁膜46に相当)に形成されたコンタクトビア55を介して、図2および図7に示す放電トランジスタ24のソース領域となる拡散層56に対して電気的に接続されている。上部電極53は接地されている。拡散層56とフォトダイオード42(図2のフォトダイオード21および図7のフォトダイオード21−1,21−2)との間には素子分離領域57が設けられている。
<5.変形例>
上記各実施形態では、カラム処理部13内でノイズ除去処理やAD変換処理を行うことを前提として説明したが、これらの処理については、カラム処理部13の後段または半導体基板(チップ)18の外部で行う構成を採ることも可能である。
また、上記各実施形態では、CMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、CMOSイメージセンサへの適用に限られるものではない。すなわち、可視光の光量に応じた電荷を物理量として検知して電気信号として出力する単位画素が行列状に配置されてなるX−Yアドレス型の固体撮像装置全般に適用可能である。
なお、固体撮像装置はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
<6.電子機器>
本発明は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、撮像装置などの電子機器にも適用可能である。ここで、電子機器とは、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置(カメラシステム)や、撮像機能を有する携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などのモバイル機器などのことを言う。なお、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
[撮像装置]
図11は、本発明による電子機器の一例である撮像装置の構成例を示すブロック図である。図11に示すように、本発明による撮像装置100は、レンズ群101等を含む光学系、撮像素子102、カメラ信号処理部であるDSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107および電源系108等を有している。そして、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107および電源系108がバスライン109を介して相互に接続された構成となっている。
レンズ群101は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子102の撮像面上に結像する。撮像素子102は、レンズ群101によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この撮像素子102として、先述した第1,第2実施形態に係るCMOSイメージセンサ、即ちFD部の変換効率を低下させることなく、グローバルシャッタ機能を実現可能なCMOSイメージセンサが用いられる。
表示装置105は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、撮像素子102で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置106は、撮像素子102で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系107は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系108は、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106および操作系107の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
このような撮像装置100は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けのカメラモジュールに適用される。そして、撮像素子102として第1,第2実施形態に係るCMOSイメージセンサを用いることで、当該CMOSイメージセンサはFD部の変換効率を低下させることなく、グローバルシャッタ機能を実現できるために、歪みのない高画質の撮像画像を得ることができる。
10…CMOSイメージセンサ、11…画素アレイ部、12…垂直駆動部、13…カラム処理部、14…水平駆動部、15…システム制御部、16…画素駆動線、17…垂直信号線、18…半導体基板(チップ)、20(20A−1,20A−2)…単位画素、20B…共有回路部、21(21−1,21−2)…フォトダイオード、22(22−1,22−2)…転送トランジスタ、23…リセットトランジスタ、24…増幅トランジスタ、25…選択トランジスタ、26…電荷蓄積用キャパシタ、28…フローティングディフュージョン部(FD部)

Claims (13)

  1. 光電変換部から電荷をフローティングディフュージョン部に転送する転送トランジスタと、
    前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセットトランジスタと、
    前記フローティングディフュージョン部の電荷に応じた信号を出力する増幅トランジスタと、
    前記増幅トランジスタの出力側に設けられて画素選択をなす選択トランジスタと、
    前記増幅トランジスタと前記選択トランジスタとの間に設けられ、電流源を通して電荷の充放電が行われることによって前記フローティングディフュージョン部の電荷に応じた電荷を蓄積する電荷蓄積用キャパシタと
    を含む単位画素が配置された固体撮像装置。
  2. 前記電荷蓄積用キャパシタは、前記フローティングディフュージョン部の電荷に応じた電荷を蓄積する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記電荷蓄積用キャパシタは、前記充電トランジスタのソース電極と基準電位ノードとの間に接続されている
    請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記電荷蓄積用キャパシタは、前記選択トランジスタを介して信号を出力する信号線の配線容量よりも大きい容量値を有する
    請求項2記載の固体撮像装置。
  5. 前記信号線の配線容量の容量値を下げる手段を有する
    請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記電荷蓄積用キャパシタは、前記フローティングディフュージョン部の前記リセットトランジスタによるリセット後、前記フローティングディフュージョン部のリセット時の電荷を、当該リセット時の電荷に応じた端子間電圧が読み出されるまで保持し続ける
    請求項2記載の固体撮像装置。
  7. 前記電流源は、前記リセットトランジスタによる前記フローティングディフュージョン部のリセット後に活性化状態になる
    請求項1記載の固体撮像装置。
  8. 前記電流源は、画素列ごとに各単位画素に対して、または全単位画素に対して共通の要素として設けられる
    請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 前記単位画素の複数を組とするとともに、当該複数の単位画素間で少なくとも前記電荷蓄積用キャパシタを共有する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  10. 前記単位画素は、前記光電変換部の配線層側と反対側から入射光を取り込む裏面入射型の画素構造であり、
    前記電荷蓄積用キャパシタは、前記単位画素ごとに前記配線層側に形成される
    請求項1記載の固体撮像装置。
  11. 前記電荷蓄積用キャパシタは、スタック型キャパシタである
    請求項10記載の固体撮像装置。
  12. 光電変換部から電荷が転送されるフローティングディフュージョン部の電荷に応じた信号を出力する増幅トランジスタと、当該増幅トランジスタの出力側に設けられて画素選択をなす選択トランジスタとの間に電荷蓄積用キャパシタが設けられた単位画素の駆動に当たって、
    前記フローティングディフュージョン部をリセットし、このリセット時の前記フローティングディフュージョン部の電荷に応じた電荷を前記電荷蓄積用キャパシタに保持した状態で前記光電変換部から前記フローティングディフュージョン部に電荷を転送し、
    次いで、前記リセット時の電荷に応じた前記電荷蓄積用キャパシタの端子間電圧をリセット電圧として前記選択トランジスタを通して導出し、
    次いで、前記光電変換部からの電荷転送時の前記フローティングディフュージョン部の電荷に応じた電荷を前記電荷蓄積用キャパシタに保持し、当該電荷蓄積用キャパシタの端子間電圧を信号電圧として前記選択トランジスタを通して導出する
    固体撮像装置の駆動方法。
  13. 光電変換部から電荷をフローティングディフュージョン部に転送する転送トランジスタと、
    前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセットトランジスタと、
    前記フローティングディフュージョン部の電荷に応じた信号を出力する増幅トランジスタと、
    前記増幅トランジスタの出力側に設けられて画素選択をなす選択トランジスタと、
    前記増幅トランジスタと前記選択トランジスタとの間に設けられ、電流源を通して電荷の充放電が行われることによって前記フローティングディフュージョン部の電荷に応じた電荷を蓄積する電荷蓄積用キャパシタと
    を含む単位画素が配置された固体撮像装置を有する電子機器。
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