JP5403265B2 - 液剤散布用処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の表面に高発泡洗剤などの液剤を散布する処理装置に関するものである。
自動車の表面に高発泡洗剤などの処理液剤を散布する処理装置として利用できる従来の簡易型の洗車機としては、特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載された洗車機は、門形の支持用構造体に左右一対のガイドレールを架設し、これら左右一対のガイドレールにより走行体が走行自在に支持され、当該走行体に処理液剤を散布するノズルが設けられ、このノズルへ処理液剤を供給するホース等が、前記走行体とその走行経路脇の固定位置との間に介装された、水平に折曲自在に軸支連結された2本のブームから成る支持手段の各ブームに支持された状態で走行体側へ導かれた構造となっている。具体的には、門形の支持用構造体は、自動車の進入退出経路の全体をカバーできるサイズの矩形状の水平枠を、その左右一対の前後方向部材において支柱により床面上所定高さに支持し、当該水平枠の前後一対の左右方向部材間に左右一対のガイドレールを架設し、このガイドレールによって前記ノズル付き走行体の左右方向長さの中央部を走行自在に支持し、前記水平枠の更に上側に前記支持手段を配設したものである。
特開2007−38883号公報
上記特許文献1に記載された洗車機の構成では、左右一対のガイドレールと同一長さの左右一対の前後方向部材を支持用構造体の上端の水平枠に設ける必要があり、支持用構造体の上端の水平枠が非常に大型で大重量物となる欠点があるばかりでなく、この洗車機を、自動車に高発泡洗剤などの処理液剤を散布する処理装置として、既存の門形走行洗車機の走行経路と重なるように設置して使用する場合、洗車時に門形走行洗車機が上記洗車機(処理装置)の内側に入り込むように走行させる必要があるので、支持用構造体の上端の水平枠、この水平枠より上側に配設された前記支持手段、及び前記水平枠に支持された左右一対のガイドレールの全てを、走行する門形走行洗車機と干渉しない高さに配置しなければならない。即ち、処理装置全体の高さが非常に高くなる。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる液剤散布用処理装置を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る液剤散布用処理装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、門形の支持用構造体(1)に左右一対のガイドレール(13a,13b)を架設し、これら左右一対のガイドレール(13a,13b)により走行体(33)が走行自在に支持され、当該走行体(33)に設けられたノズル(41a〜41d)へ処理液剤を供給するホース等(44)が、前記走行体(33)とその走行経路脇の固定位置との間に介装された、水平に折曲自在に軸支連結された2本のブーム(47,48)から成る水平揺動自在な支持手段(45)の各ブーム(47,48)に支持された処理装置において、前記左右一対のガイドレール(13a,13b)は、前記支持用構造体(1)の上端の水平枠(3)より下方で当該支持用構造体(1)の支柱(4a,4b)に支持され、これら左右一対のガイドレール(13a,13b)に前記走行体(33)の左右長さ方向の両端部が走行自在に支持され、前記支持手段(45)は、側面視において、前記支持用構造体(1)の上端の水平枠(3)と前記ガイドレール(13a,13b)との間に配置され、当該支持手段(45)の2本のブーム(47,48)の内、前記固定位置側のブーム(47)は、前記左右一対のガイドレール(13a,13b)の内の片側のガイドレール(13b)の中間位置とその上方に位置する前記支持用構造体(1)の上端の水平枠(3)とに上下両端が支持された垂直支柱軸(49)に、水平揺動自在に支持され、前記走行体(33)がガイドレール(13a,13b)の一端のホームポジションにあるとき、前記支持手段(45)の2本のブーム(47,48)が略直角状の折曲姿勢となって、前記固定位置側のブーム(47)が片側のガイドレール(13b)の上側で当該ガイドレール(13b)に沿うと共に、走行体(33)側のブーム(48)が当該走行体(33)の上側で当該走行体(33)の左右長さ方向に沿うように構成されている。
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、前記支持手段(45)の2本のブーム(47,48)は、略同一長さとすることができる。又、請求項3に記載のように、左右一対の前記ガイドレール(13a,13b)は、その長さ方向の略中央位置で連結手段(16)により連結された2本のレール単体(15a,15b)から構成し、前記支持手段(45)のガイドレール(13b)側のブーム(47)を支持する前記垂直支柱軸(49)は、当該ガイドレール(13b)の前記連結手段(16)よりも前記走行体(33)のホームポジションのある側に寄った位置に配置することができる。
又、請求項4に記載のように、前記垂直支柱軸(49)に支持される前記ブーム(47)は、その先端側を、このブーム(47)より上方で当該垂直支柱軸(49)の周りで回転自在に支持された吊り部材(54)により吊り下げることができるし、請求項5に記載のように、前記ホース等(44)は、前記垂直支柱軸(49)に回転自在に取り付けられた支持具(57)によって吊り上げ状態で支持させることができる。
請求項1に記載の本発明の構成によれば、左右一対のガイドレールは、支持用構造体の上端の水平枠ではなく、当該水平枠より低い高さで支柱に支持されるので、支持用構造体の上端の水平枠は、その前後方向長さをガイドレールの全長に比較して大幅に短くすることが可能であると共に、ガイドレールを支持する各支柱をその上端どうしで連結するだけのものであれば良いので、支持用構造体の全体を軽量小型に構成することができる。しかも、ガイドレールより上側に配設されるホース等の支持手段も、支持用構造体の上端の水平枠より下側に配設されるので、装置全体の重心位置も低くなり、据付け作業や設置後の安定性など、種々の面で実用的である。
又、この処理装置を、門形走行洗車機の走行経路に重ねて設置し、自動車に高発泡洗剤を散布する処理装置として利用する場合、門形走行洗車機がこの処理装置内を往復走行できるように構成しなければならないが、このためには、平面視において、左右一対のガイドレールが門形走行洗車機の走行経路の左右両側に位置すると共に、側面視において、支持用構造体の上端の水平枠が門形走行洗車機の走行経路の上側に位置させるだけで良く、ホームポジションで待機する走行体に隣接する位置まで門形走行洗車機が走行しても、前記ホース等の支持手段が支持用構造体の上端の水平枠とガイドレールとの間に配設されているにもかかわらず、走行体がホームポジションにあるときには、当該支持手段の2つのブームは、平面視において、片側のガイドレールと走行体とに重なるように略直角状態にあって、門形走行洗車機の外側に位置することになる。換言すれば、ホームポジションで待機する走行体に隣接する位置まで門形走行洗車機を走行させることができるように、前記支持手段を門形走行洗車機の走行経路より上側に配置させる必要がなく、結果として、処理装置をコンパクトに構成することができる。
更に本発明の構成によれば、前記支持手段の固定位置側のブームを、上下両端が位置固定された垂直支柱軸で軸支することができ、その軸支強度を大幅に高めることができる。尚、請求項2に記載の構成によれば、前記ホース等の支持手段の2つのブームそのものは同一部材で兼用させることができ、長さの異なる2つのブームを使用しなければならない場合と比較してコストダウンを図ることができる。
又、前記支持手段の固定位置側のブームの軸支位置を、片側のガイドレールの長さ方向の中央相当位置とする場合は、本発明の構成要件を達成するためには、固定位置側のブームの長さは非常に長くなるところであるが、請求項3に記載の構成によれば、固定位置側のブームを走行体側のブームの長さに近づけるように短くすることができ、支持手段のコストを下げることができる。同時に、長尺のガイドレールを2つの略同一長さのレール単体から構成するときに必要なレール単体どうしの連結手段から、固定位置側のブームの軸支位置をずらせることができ、この固定位置側のブームを片側のガイドレール上に軸支する場合でも、当該連結手段に影響が及ぶことがない。
又、請求項4に記載の構成によれば、ガイドレール側のブームの垂れを吊り部材により防止できるので、このブームの軽量化、延いては支持手段全体の軽量化を図ることができる。更に、請求項5に記載の構成によれば、前記垂直支柱軸の周りに必要なホース等の余裕長さ分がガイドレールの外側に大きく張り出すのを防止でき、しかも支持具で吊り上げられたホース等の余裕長さ分をブームの水平揺動時に前記垂直支柱軸の周りで円滑に無理なく捻じり運動させ、以て、ホース等に無理な折れ曲がりを生じさせないで済む。
処理装置の全体を示す側面図である。 同上の平面図である。 同上の正面図である。 支持用構造体を示す斜視図である。 ガイドレールを構成するレール単体の連結端部と連結手段を示す分解斜視図である。 支持用構造体の支柱に対するガイドレールの支持構造を示す分解斜視図である。 A図はレール単体間の連結部を示す縦断正面図、B図は支持用構造体の支柱のガイドレール支持部を示す縦断正面図である。 A図は走行体の左半分を示す縦断正面図、B図は同右半分を示す縦断正面図である。 A図は走行体の左半分を示す平面図、B図は同右半分を示す平面図である。 走行体の両端部とガイドレールとの関係を示す縦断正面図である。 走行体の右側端部とガイドレールとの関係を示す縦断側面図である。 走行体に導かれるホース等の支持手段の基部を示す側面図である。 同上支持手段の基部を示す一部切欠き縦断正面図である。 A図は同上支持手段の基部側の側面図、B図は同上支持手段の走行体側の側面図である。 門形走行洗車機に上記処理装置を組み合わせた洗車設備の全体を示す平面図である。 同上洗車設備の全体の側面図である。 同上洗車設備の全体の正面図である。
図1〜図4に示すように、この実施例の処理装置は、支持用構造体1、ガイドレール組立体12、及び走行体33から構成されている。支持用構造体1は、左右一対の垂直枠2A,2Bと、両垂直枠2A,2Bの上端どうしを連結する水平枠3とから構成され、各垂直枠2A,2Bは、前後一対の支柱4a,4bと、両支柱4a,4bの上端どうしを連結する前後方向の連結部材5、及び両支柱4a,4bの下端近傍位置と上端寄りの中間高さ位置との間で互いに交又するように張設されたブレース6a,6bから構成され、水平枠3は、左右一対の垂直枠2A,2Bの各支柱4a,4bの上端どうしを連結する前後一対の左右方向の連結部材7a,7bと、各連結部材7a,7bの両端と垂直枠2A,2Bの各連結部材5の両端との間の直角入隅部に固着された角部連結板8a〜8d、及び対角方向に位置する各2つの角部連結板8a,8c間と8b,8d間に張設されたブレース9a,9bによって構成されている。すべてのブレース6a,6b,9a,9bは、両端間の有効長さを調整するネジ調整機構を備えている。尚、各支柱4a,4bと前後方向の連結部材5との間の直角入隅部、及び各支柱4a,4bと水平枠3側の左右方向の連結部材7a,7bとの間の直角入隅部には、補強用の角部連結板10,11を設けることができる。
ガイドレール組立体12は、左右一対の前後方向のガイドレール13a,13bと、この両ガイドレール13a,13bの後端部どうしを互いに連結する左右方向の連結部材14により構成されている。各ガイドレール13a,13bは、略同一長さの2本のレール単体15a,15bを、図5及び図6に示すように、連結手段16によって連結一体化して構成されている。各レール単体15a,15bは、上下一対の水平レール板部17a,17b、両水平レール板部17a,17bの外側辺どうしを連結する外側垂直板部18、上側水平レール板部17aの内側辺から短く垂下する内側垂直板部19、下側水平レール板部17bの内側辺から下向きに垂下すると共に下側辺が外向きに折曲されたL形補強板部20から構成されている。
レール単体15a,15bどうしを連結する連結手段16は、図5及び図6に示すように、長尺の上側L形連結板21と短尺の下側L形連結板22から構成されている。一方、レール単体15a,15bの連結端部には、その上側水平レール板部17aの上面と外側垂直板部18の外側面とにネジ孔付きの棒状部材23,24が固着されている。而して、連結手段16の上側L形連結板21は、両レール単体15a,15bの間に跨がって外側から下向きに被さる状態で各レール単体15a,15bの棒状部材23,24にボルト25,26によりネジ止めされ、下側L形連結板22は、両レール単体15a,15b間に跨がって外側から上向きに被さる状態で各レール単体15a,15bの棒状部材24にボルト27によりネジ止めされると共に、各レール単体15a,15bのL形補強板部20の水平板部20aにボルトナット28により止着されている。尚、上側L形連結板21と下側L形連結板22とが共通の棒状部材24にネジ止めできるように、長尺の上側L形連結板21の下側辺には、短尺の下側L形連結板22が入り込む切欠き21aが形成されている。
ガイドレール組立体12のガイドレール13a,13bは、支持用構造体1における左右一対の垂直枠2A,2Bの前後一対の支柱4a,4bに支持されるが、これら各支柱4a,4bのガイドレール支持高さには、図7に示すように、前記連結手段16の短尺の下側L形連結板22と同一のL形支持板29が固着され、ガイドレール13a,13bを構成する各レール単体15a,15bの長さ方向の略中央位置には、その外側垂直板部18の外側面にネジ孔付きの棒状部材30が固着されている。而して、前記連結手段16の短尺の下側L形連結板22と各レール単体15a,15bとの止着構造と同様に、L形支持板29は、各レール単体15a,15bの棒状部材30にボルト31によりネジ止めされると共に、各レール単体15a,15bのL形補強板部20の水平板部20aにボルトナット32により止着されている。尚、ガイドレール13a,13bを支持するために各支柱4a,4bに固着されたL形支持板29は、前記垂直枠2A,2Bを構成するブレース6a,6bの支柱4a,4bに対する上端側の連結板を兼用している。
上記構成によれば、組み立てられた支持用構造体1を、その4本の支柱4a,4bの下端を床面上にアンカーボルトなどにより固定することにより据え付けたならば、ガイドレール組立体12を構成する4本のレール単体15a,15bを、連結手段16により連結する前の状態で各支柱4a,4bのL形支持板29に載置し、ボルト31及びボルトナット32により当該L形支持板29に固定し、この後、連結手段16により各レール単体15a,15bを連結して左右一対のガイドレール13a,13bを構成し、最後に連結部材14により両ガイドレール13a,13bの後端部どうしを互いに連結一体化して、支持用構造体1により支持されたガイドレール組立体12を完成することができる。このとき、各レール単体15a,15bは、その長さ方向の略中央位置を支柱4a,4b側のL形支持板29に支持させることになるので、各レール単体15a,15bを支柱4a,4bに支持させる作業が安定よく安全に行える。
走行体33は、図8〜図11に示すように、その長さ方向の両端に、ガイドレール組立体12の左右一対のガイドレール13a,13bに、当該ガイドレール13a,13bの長さ方向、即ち、前後方向に走行可能に支持されるものであって、その長さ方向の両端には、ガイドレール13a,13bの下側水平レール板部17b上を転動する各1つの支持用車輪34a,34bが設けられている。これら両支持用車輪34a,34bは、走行体33内を横断する1本の伝動軸35によって互いに連動連結されるが、この1本の伝動軸35は、外端に支持用車輪34a,34bが取り付けられた車輪取付け軸35a,35bと、両車輪取付け軸35a,35bの内端どうしを連結一体化するパイプ材35cから構成することができる。上記伝動軸35は、走行体33に内蔵させたモーター36とチエン伝動手段37を介して連動連結され、当該モーター36により正逆任意の方向に回転駆動することができる。
走行体33のガイドレール13aに支持される一端には、前記支持用車輪34aが軸支されているだけであるが、この走行体33のガイドレール13bに支持される他端側には、支持用車輪34bの他に、当該走行体33の上面に取り付けられた水平支持板38を介して、支持用車輪34bの前後両側に配置された前後一対の垂直支軸の周りに遊転自在なローラー39a,39bと、支持用車輪34bの前後両側に配置された前後一対の水平支軸の周りに遊転自在なローラー40a,40bが軸支されている。前者のローラー39a,39bは、レール単体15a,15bの外側垂直板部18と内側垂直板部19との間に嵌合して、走行体33の長さ方向がガイドレール13a,13bに対して直角向きとなるように走行体33の姿勢を保持するものであり、後者のローラー40a,40bは、レール単体15a,15bの上側水平レール板部17aの下側面に隣接して、走行体33が伝動軸35の周りで回転するのを阻止して走行体33を正立姿勢に保持するものである。
この実施例の走行体33には、高発泡洗剤を車体に向けて散布する高発泡洗剤散布手段を備えている。この高発泡洗剤散布手段は、図8に示すように、走行体33の長さ方向の中央側左右二箇所に下向きに配設されたノズル41a,41bと、これらノズルの外側で一段低い左右二箇所に斜め内側下向きに配設されたノズル41c,41dから構成されている。走行体33には、走行体33内に配設された分配用ホース42を介して各ノズル41a〜41dに高発泡洗剤を供給する1本の配管43が、走行体33の中央寄り外側に垂直向きに取り付けられている。
走行体33と片側のガイドレール13bとの間には、図12〜図14に示すように、前記配管43に高発泡洗剤を送給するホースとモーター36に対する給電線とをまとめたホース等44が、支持手段45を介して掛け渡されている。支持手段45は、垂直支軸46により水平に折曲自在に連結された、略同一長さの第一ブーム47と第二ブーム48とから構成されている。第一ブーム47の遊端は、ガイドレール13bと支持用構造体1の片側の垂直枠2Bの連結部材5との間で垂直に支持された垂直支柱軸49の下端寄り位置に水平揺動自在に支持され、第二ブーム48の遊端は、走行体33から垂直に立設された垂直支柱軸50の上端に水平揺動自在に支持されている。前記垂直支柱軸49は、その下端螺軸部が、ガイドレール13bの上側水平レール板部17a上に固着されたネジ孔付き取付け部材51に螺合締結されると共に、その上端部が、垂直枠2Aの連結部材5から固着突設された支持板52に止着されている。
ガイドレール13b側の垂直支柱軸49の上端寄り位置には、当該垂直支柱軸49の周りで回転自在な吊り部材53が設けられ、この吊り部材53と第一ブーム47との間に、当該第一ブーム47を吊って水平姿勢に保持する吊りロッド54が介装されている。又、第一第二両ブーム47,48には、ホース等44をこれらブーム47,48の下側に沿って支持する溝形材55,56が取り付けられている。更に、ガイドレール13b側の垂直支柱軸49には、ホース等44を支持するコ形支持具57が当該垂直支柱軸49の周りに回転自在に取り付けられている。
前記ホース等44は、支持用構造体1の片側の垂直枠2Bの支柱4aに沿って付設された溝形材58(図1参照)内、ガイドレール13bの上側に敷設された溝形材59(図1参照)内、垂直支柱軸49のコ形支持具57内、第一ブーム47の溝形材55内、及び第二ブーム48の溝形材56内をそれぞれ経由し、このホース等44内の高発泡洗剤を送給するホースは走行体33の配管43に接続されると共に、給電線はモーター36に結線される。このホース等44の掛け渡しに際しては、走行体33の走行に伴う第一第二両ブーム47,48の折曲運動を阻害しないように、そしてホース等44に無理な折れ曲がりが生じないように、第一第二両ブーム47,48の両遊端周囲及び第一第二両ブーム47,48間には適当な余裕長さが確保されるが、第一ブーム47の遊端周囲の余裕長さ分は、コ形支持具57によって上方に吊り上げられることにより、この箇所でホース等が外側に大きく張り出すことはない。勿論、第一ブーム47の遊端側の垂直支柱軸49の周囲を迂回するホース等44には、コ形支持具57によって上方に吊り上げられて必要な余裕長さが確保されているので、第一ブーム47が垂直支柱軸49の周りに水平揺動するとき、垂直支柱軸49の周囲のホース等44は、コ形支持具57の垂直支柱軸49の周りの回転も伴って無理なく容易に捩れ運動を行うことができる。
以上のように構成された処理装置は、例えば図15〜図17に示すように、従来周知の洗車設備に追加して使用することができる。図示の洗車設備は、従来周知の門形走行洗車機70を備えるものである。この門形走行洗車機70は、床面上に敷設されたガイドレール71上に支持されて、前進限位置と図15及び図16に実線で示す後退限位置(待機位置)との間で往復走行するものであり、構造は各種のものが知られており、特に限定されるものではないが、基本的な構成を説明すると、ガイドレール71間のセンターラインに沿って門形走行洗車機70の前進限位置側から進入し且つ前端を定停止位置Pに合わせて停止した自動車Cの長さ方向に関する高さの変化を検出する車形センサー72、自動車Cに対して水をかける散水手段73、自動車Cの両側下部をブラッシングする両側下部ブラシ74、自動車Cの両側面及び前後面をブラッシングする両側メインブラシ75、自動車Cの上面をブラッシングする上側ブラシ76、自動車Cの表面に対してエアーを吹き付けて乾燥させる乾燥手段77などを備えているのが一般的である。又、ガイドレール71が敷設された床面上には、当該ガイドレール71の内側で門形走行洗車機70の走行経路に沿って、洗車対象の自動車Cを定停止位置Pまで誘導する自動車用ガイドレール78が敷設されている。
上記のような門形走行洗車機70に対して上記構成の処理装置は、ガイドレール組立体12のガイドレール13a,13bが門形走行洗車機70の走行経路を左右両側に離れて平行に位置し且つガイドレール13a,13bを一端部で連結する左右方向の連結部材14に隣接するホームポジションに位置する走行体33が門形走行洗車機70の前進限位置より少し外側に位置するように、支持用構造体1が門形走行洗車機70の走行経路に跨がるように設置される。このとき、支持用構造体1の上端水平枠3は、走行する門形走行洗車機70と干渉しない高さにある。
洗車対象の自動車Cは、門形走行洗車機70が後退限位置(待機位置)で待機している状態で、自動車用ガイドレール78間のセンターラインに沿って門形走行洗車機70の前進限位置側から進入し且つ前端を定停止位置Pに合わせて停止せしめられる。この状態で、ガイドレール組立体12の連結部材14に隣接するホームポジションで待機している走行体33を、ホース等44内の給電線を介してモーター36に通電して左右一対の支持用車輪34a,34bを正転駆動することにより、所定速度で前進走行させる。走行体33が自動車Cの後端上方位置に達したとき、図外の高発泡洗剤供給装置から、水により所定倍率に希釈してエアーを混合させた高発泡洗剤を、ホース等44内のホース、走行体33の配管43、及び分配用ホース42を経由して走行体33の各ノズル41a〜41dに送給し、これら各ノズル41a〜41dから散布させることにより、走行体33の前進走行に伴って自動車Cの表面を洗剤の泡の層により被覆することができる。
走行体33が自動車Cの前端上方位置に達して、自動車Cに対する発泡洗剤の被覆行程が終了すれば、走行体33を一旦停止させた後、モーター36を逆転駆動して走行体33を後進走行させ、元のホームポジションで停止させる。発泡洗剤の被覆が終了した自動車Cに対しては、門形走行洗車機70を稼働させて、従来周知のように洗車することができるのであるが、この洗車時の発泡洗剤の洗い流しを良好に行わせるために、この処理装置による発泡洗剤の被覆行程の前に、門形走行洗車機70を稼働させ、散水手段73により自動車Cの表面に水を散布しておくことができる。
洗車行程が全て終了すれば、自動車Cを退出させるのであるが、通過形の洗車設備であるときは、前進限位置で門形走行洗車機70を停止させた状態で、自動車Cを前進走行させると共に、仮想線で示すように横側方へ退出させることになる。即ち、支持用構造体1の左右一対の垂直枠2A,2Bの前側の支柱4aがガイドレール13a,13bの前端よりも十分に後方に離れているため、上記のように洗車済みの自動車Cを前方横側方へ走行退出させることができ、通過形の洗車設備を後退退出形に運用形態を変更する必要がない。勿論、洗車済みの自動車Cを後退走行させて退出させるタイプの洗車設備に対しても、本発明の処理装置を組み合わせることができる。
この実施例の処理装置は以上のように従来の洗車設備に追加して使用することができるものであるが、走行体33がガイドレール組立体12の連結部材14に隣接するホームポジションにあるとき、図2及び図15に示すように、ホース等44の支持手段45を構成する第一ブーム47は、片側のガイドレール13aの真上で当該ガイドレール13aと略平行な姿勢となり、第二ブーム48は、走行体33の真上で当該走行体33と略平行な姿勢にあって、第一第二両ブーム47,48は互いに略直角の姿勢にある。従って、平面視において、支持手段45を構成する第一第二両ブーム47,48は、ガイドレール13aと走行体33とに重なるような状態となる。そして、走行体33の前進走行に伴って、第一第二両ブーム47,48が両者間の角度を変化させながら走行体33に引っ張られて水平に揺動することになるが、図2に仮想線で示すように、走行体33がホームポジションとは正反対の走行限位置に達したとき、第一第二両ブーム47,48は、直線状になる180度の展開姿勢より少し手前の折曲姿勢で止まるので、走行体33が後進走行を開始したとき、第一第二両ブーム47,48は元の折曲姿勢に戻る方向に円滑確実に折曲運動できる。換言すれば、上記のように支持手段45が動作できるように、第一第二両ブーム47,48の長さと軸支位置が定められている。
上記のような処理装置のホース等44の支持手段45の構成によれば、走行体33がホームポジションにあるとき、平面視において、前進限位置まで走行して走行体33に接近した状態の門形走行洗車機70の外側に支持手段45の直角状に折曲した第一第二両ブーム47,48が位置しており、当該門形走行洗車機70とは干渉しない。従って、図示のように門形走行洗車機70の上端に、動作音の拡がりを抑制する効果のある静音対策ボックス79を搭載し、この静音対策ボックス79内に、乾燥手段77にエアーを送給するブロワーなどを収納する構成を採用する場合のように、門形走行洗車機70の高さが非常に高くなるような場合でも、支持用構造体1の上端の水平枠3さえ門形走行洗車機70が走行するときに静音対策ボックス79と干渉しない高さに構成しておくだけで、走行体33とガイドレール13b(支持用構造体1)との間に配設されるホース等44の支持手段45は、走行体33の高さに合わせて低い位置に配設することができる。
上記実施例では、第一第二両ブーム47,48の長さを略等しくなるように構成したが、長さを変えても良い。又、第一ブーム47の遊端支持位置(垂直支柱軸49の位置)をガイドレール13aの長さ方向の中央位置にしても良い。この場合は、垂直支柱軸49を立設するためのネジ孔付き取付け部材51を、ガイドレール13bのレール単体15a,15bを連結する連結手段16の長尺の上側L形連結板21の上面に固着することになる。
走行する走行体33のノズル41a〜41dから散布される高発泡洗剤は、風によって周囲に飛散することが考えられる。この高発泡洗剤の飛散を抑制するために、支持用構造体1の垂直枠2A,2Bの両方又は、片側の垂直枠2A又は2Bが建屋の壁などに隣接するときは、反対側の垂直枠2B又は2Aに、防風手段を組み合わせることができる。この防風手段としては、完全に風を遮断できる板材(薄い鋼板など)の他、適度に風を弱めることができる、繊維製又は合成樹脂製のネット、パンチングメタル、エキスパンドメタルなどの防風材を垂直枠2A,2Bに張設して構成できる。
又、本発明の処理装置を上記のように高発泡洗剤の散布に利用する場合、自動車Cの表面を洗剤の泡の膜で被覆することになるので、この状況を周囲の人に視認させることは、ショー的効果が期待できる。夜間でのこのショー的効果を高めるためには、図1及び図2に示すように、支持用構造体1の左右一対の垂直枠2A,2Bの後側上端隅に、斜め内側下向きに向けて照明することができる投光ランプ66を取り付け、これら両投光ランプ66により、洗剤の泡の膜で被覆された自動車Cを照らし出すように構成するのが望ましい。
又、本発明の処理装置を門形走行洗車機の走行経路に組み込んで使用する使用方法を説明したが、本発明の処理装置は、各種洗車機とは切り離して設置し、或いは手洗い洗車場に設置して、自動車に、車体表面に洗剤の泡の層を形成させるのを目的とした高発泡洗剤を散布する処理装置としても利用できるものである。この場合においても、本発明におけるホース等の支持構造によれば、走行体がホームポジションにある状態では、ホース等の支持手段の第一第二両ブームが、平面視において、片側のガイドレールと走行体とに重なるように位置することになるので、前記第一第二両ブームの少なくとも一方のブームが、平面視において、走行体の走行経路中に斜めに横断するような従来の構成と比較して、この処理装置付近で長尺物を取り扱ったときにその長尺物が前記ブームに衝突したり、悪戯などにより、ホース等の支持手段に不当な外力が働くような異常事態を回避できる利点がある。
本発明に係る液剤散布用処理装置は、各種洗車機を備えた洗車場や手洗い洗車場に設置して、自動車に、例えば水、通常の洗剤(シャンプー)、車体表面に洗剤の泡の層を形成させるのを目的とした高発泡洗剤などを散布する処理装置として活用できる。
1 支持用構造体
2A,2B 垂直枠
3 水平枠
4a,4b 支柱
5,7a,7b,14 連結部材
6a,6b,9a,9b ブレース
12 ガイドレール組立体
13a,13b ガイドレール
15a,15b レール単体
16 連結手段
21 長尺の上側L形連結板
21a 切欠き
22 短尺の下側L形連結板
23,24,30 ネジ孔付きの棒状部材
29 L形支持板
33 走行体
34a,34b 支持用車輪
35 伝動軸
36 モーター
39a,39b,40a,40b ローラー
41a〜41d 高発泡洗剤散布用ノズル
44 ホース等
45 ホース等の支持手段
47,48 ブーム
49,50 垂直支柱軸
53 吊り部材
54 吊りロッド
57 コ形支持具
70 門形走行洗車機
71 門形走行洗車機のガイドレール
78 自動車用ガイドレール

Claims (5)

  1. 門形の支持用構造体に左右一対のガイドレールを架設し、これら左右一対のガイドレールにより走行体が走行自在に支持され、当該走行体に設けられたノズルへ処理液剤を供給するホース等が、前記走行体とその走行経路脇の固定位置との間に介装された、水平に折曲自在に軸支連結された2本のブームから成る水平揺動自在な支持手段の各ブームに支持された処理装置において、前記左右一対のガイドレールは、前記支持用構造体の上端の水平枠より下方で当該支持用構造体の支柱に支持され、これら左右一対のガイドレールに前記走行体の左右長さ方向の両端部が走行自在に支持され、前記支持手段は、側面視において、前記支持用構造体の上端の水平枠と前記ガイドレールとの間に配置され、当該支持手段の2本のブームの内、前記固定位置側のブームは、前記左右一対のガイドレールの内の片側のガイドレールの長さ方向の中間位置とその上方に位置する前記支持用構造体の上端の水平枠とに上下両端が支持された垂直支柱軸に、水平揺動自在に支持され、前記走行体がガイドレールの一端のホームポジションにあるとき、前記支持手段の2本のブームが略直角状の折曲姿勢となって、前記固定位置側のブームが片側のガイドレールの上側で当該ガイドレールに沿うと共に、走行体側のブームが当該走行体の上側で当該走行体の左右長さ方向に沿うように構成されている、液剤散布用処理装置。
  2. 前記支持手段の2本のブームは、略同一長さである、請求項1に記載の液剤散布用処理装置。
  3. 左右一対の前記ガイドレールは、その長さ方向の略中央位置で連結手段により連結された2本のレール単体から構成され、前記支持手段のガイドレール側のブームを支持する前記垂直支柱軸は、前記連結手段よりも前記走行体のホームポジションのある側に寄った位置に配置されている、請求項1又は2に記載の液剤散布用処理装置。
  4. 前記垂直支柱軸に支持される前記ブームは、その先端側が、このブームより上方で当該垂直支柱軸の周りで回転自在に支持された吊り部材により吊り下げられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の液剤散布用処理装置。
  5. 前記ホース等は、前記垂直支柱軸に回転自在に取り付けられた支持具によって吊り上げ状態で支持されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の液剤散布用処理装置。
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